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IRUCAA@TDC : 高齢者における咽頭,喉頭筋のマクロファージ密度 : サルコペニアとの関係について

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

高齢者における咽頭,喉頭筋のマクロファージ密度 : サ

ルコペニアとの関係について

Author(s)

李, 順基; 山本, 将仁; 松永, 智; 阿部, 伸一

Journal

歯科学報, 116(3): 244-244

URL

http://hdl.handle.net/10130/4010

Right

(2)

目的:頬粘膜癌などの広範な粘膜摘出後に咀嚼・嚥 下機能を回復させるためには,粘膜直下に存在する 筋層を再構築させる必要がある。現在,我々は上皮 細胞シートと筋芽細胞シートの間に間葉系細胞の層 を挟んだ,より正常組織に近い三層構造の積層シー ト作製に取り組んでいる。積層シートが組織として 機能する上で特に筋層の再構築が重要となるが,こ れまで細胞シートを長期培養した場合の筋層をはじ めとするシートの動態に関してはあまり分かってい ない。そこで,本研究では筋層の構築において筋芽 細胞と間葉系細胞の関係に着目し,長期培養によっ て生じる筋芽細胞に対する間葉系細胞の影響につい て検討した。 方法:6ウェルプレートインサート上に日本家兎か ら採取した骨格筋筋芽細胞を撹拌したコラーゲンゲ ルを播種したもの,筋芽細胞層の上にコラーゲンゲ ルを積層したもの,筋芽細胞層の上に日本家兎から 採取した間葉系細胞を撹拌したコラーゲンゲルを積 層したものを用意し,間葉系細胞と共培養した時の 適切な培養条件の検討並びに間葉系細胞との共培養 の有無による影響について検討を行った。2週間隔 で6週まで培養後シートを回収し,組織学的な観 察として H-E 染色と免疫組織化学的染色,また m-RNA レベルでの筋芽細胞に関連した遺伝子発現に ついて RT-PCR を行った。 結果および考察:H-E 染色像からは,長期培養を 行っても継時的に細胞数が多くなっている様子が観 察できた。日本家兎由来骨格筋筋芽細胞は,長期培 養において間葉系細胞との共培養により Desmin や CollⅣの発現に増加傾向が見られた。RT-PCR から は,Pax7や CD34などの未分化性因子の発現が長 期でも認められた。また,細胞増殖性因子である IGF は4週と6週の間葉系細胞との共培養でのみ発 現が認められた。骨格筋筋芽細胞シートに対する間 葉系細胞の影響については,さらに詳細な検討が必 要であるが,長期培養を行っても細胞の増殖性や未 分化性因子の発現が維持されていることや,間葉系 細胞と共培養した時のみ IGF の発現が認められる ことから,長期培養を行うことによっても間葉系細 胞の存在により筋芽細胞層の増殖・成長に影響を与 えている可能性が考えられた。 目的:要支援や要介護になる前段階である「虚弱」 の概念が提唱され,予防策が検討されている。中で も,進行性および全身性の骨格筋量および骨格筋力 の低下を特徴とするサルコペニアは「虚弱」の主要 因であり,注目を集めている。近年,マクロファー ジが加齢性の筋委縮(サルコペニア)の発症を抑制 することがわかってきた。しかしながら,高齢者献 体を用いて全身の筋委縮を評価した報告はなく不明 な点が残されている。そこで今回我々は,咽頭筋, 後輪状披裂筋,オトガイ舌筋,咬筋,棘下筋,外肛 門括約筋の6つの筋におけるマクロファージの密度 と筋線維の直径を検索することにより,高齢者献体 の筋委縮についての評価を試みた。 方法:試料として東京歯科大学所蔵の高齢者解剖実 習用献体14体(72∼93歳,平均83歳)が用いられた。 それぞれの献体から咽頭筋,後輪状披裂筋,オトガ イ舌筋,咬筋,棘下筋,外肛門括約筋を摘出後,通 法に従いパラフィン包埋を行い,連続切片を作製し た。CD68抗体により免疫組織化学的染色後,筋内 におけるマクロファージの密度を算出した。また, 免疫組織化学的染色に用いた切片から,各筋の筋線 維の直径を計測した。 結果および考察:各筋内におけるマクロファージの 大きさは10μm より小さいものが大多数を占めた。 しかしながら,輪状咽頭筋や後輪状披裂筋,外肛門 括約筋においては10μm より大きなマクロファージ も少数ではあるが認められた。また,咽頭,喉頭の 筋線維におけるマクロファージ密度は,舌,肩,肛 門より5∼6倍大きかった。一方,直径80μm を超 える太い筋線維は,14体中2体の咽頭,喉頭,肛門 括約筋にのみ観察された。その他の部位において は,筋線維の直径は80μm よりも小さいことが明ら かとなった。したがって,咽頭や喉頭の筋にマクロ ファージが多く存在することが,加齢性の萎縮(サ ルコペニア)の進行に対して抑制的に働いていると 考えられた。

№30:コラーゲンゲルを用いた筋芽細胞シートに対する間葉系細胞の影響

吉元利仁,芹川雅光,山本将仁,阿部伸一(東歯大・解剖)

№31:高齢者における咽頭,喉頭筋のマクロファージ密度

∼サルコペニアとの関係について∼

李 順基,山本将仁,松永 智,阿部伸一(東歯大・解剖)

学 会 講 演 抄 録 244 ― 78 ―

参照

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