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IRUCAA@TDC : インプラントの長期安定を目指した上部構造についてII

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

インプラントの長期安定を目指した上部構造についてII

Author(s)

飯島, 俊一

Journal

歯科学報, 111(6): 568-570

URL

http://hdl.handle.net/10130/2650

Right

(2)

―――― カラーアトラス ――――

インプラントの長期安定を目指した上部構造について Ⅱ

いい じま とし かず

飯 島 俊 一

東京歯科大学臨床教授

(3)

カ ラ ー ア ト ラ ス の 解 説

インプラントの長期安定が獲得され,それに伴い, 上部構造の長期安定が必要となった。しかし,イン プラントの上部構造には,いろいろなトラブルが生 じ,天然歯の修復物より多い現実がある。インプラ ントの上部構造のトラブルのうち,上部構造に加わ る力の強さが,大きいことに原因がある。特に,上 下顎インプラントの場合にインプラント上部構造同 士の咬合により,セラミックの破折が多くみられる。 インプラント上部構造の長期安定を目指すために, 陶材焼付け鋳造冠に変わる新しいマテリアルとし て,CAD/CAM で使用できる半透明ジルコニアや, 強度と高い審美性を兼ね備えた二ケイ酸ガラスセラ ミックを使用する必要がある。しかし2ケイ酸ガラ スセラミックは,約1%の症例において,破折が生 じ,破折したすべての症例が,上下インプラントの ブリッジの症例である。上下インプラントの症例で, 咬合力の強い症例においては,半透明ジルコニアを 使用して,歯冠部を製作して,破折の防止を行う。 従来は,フレームと人工歯部分を分けて製作してい たが,デンチャースペースの上下的に少ない症例に おいては,フレームと人工歯部分を一体として製作 し,よりシンプルで,上部構造の強度を高めること ができる。 そこで今回は,全顎的咬合回復症例(図1)に各々 6本づつのインプラントを埋入し,CAD/CAM を 用いて半透明ジルコニアで製作した上部構造につい て供覧したい。インプラント埋入後,12週後に印象 採得をおこなった。上部構造製作にあたり,既成の チタンヘッドをミリングし,前方の4本のヘッドに は,電鋳キャップを製作した。最遠心の左右側2本 のインプラントは,ねじ止めとするため,前方4本 のヘッドと同様にパラレルにミリングしてねじ止め タイプのヘッドとした。ここで重要なことは,ジル コニアフレームとインプラントの適合性である。イ ンプラントとジルコニアフレームの適合性が悪い と,マイクロギャップと側方力によるマイクロムー ブメントが生じ,その結果インプラント周囲炎が生 じやすくなり,インプラントの長期の安定は望めな い1) 。しかしジルコニアヘッドとインプラントの適 合性を向上させることにより上部構造の耐久性をあ げることができる。今回の症例では,前方4本のチ タンヘッドにはミリングにて加工 し さ ら に 電 鋳 キャップを装着した。最遠心のインプラントには, ねじ止めタイプのヘッドを装着し,前方のアンテリ アガイダンスによる上部構造遠心部の離脱力を抑え ることとした。2つの固定様式をブリッジに併用す ることにより,マイクロムーブムーブメントをなく することができると考えている。次のステップは, ワックスアップされたブリッジを CAD にてダブル スキャンをして,CAM にて半透明ジルコニアブ ロックから,ブリッジを削りだす作業になる。削り だしたフレーム(図2)と電鋳キャップ(図3)は口腔 内で試適をし,バイトを確認後,ポーセレンを唇面, 頬面,ガムの部分に焼成し,仕上げる(図4)。ここ で重要なことは,口腔内インプラントにヘッドを装 着し,電鋳キャップとねじ止め構造の内冠をインプ ラントヘッドに装着し,口腔内で,完成した半透明 ジルコニアフレームとセメンティングすることであ る(図5)。この作業を模型上でおこなってはいけな い。模型は口腔内のインプラントの位置を正確に再 現していない。口腔内で結合することにより,単冠 レベルの適合性を維持することができる。もう一つ 重要なことは,切端と咬合面は,半透明ジルコニア で製作することにある(図6)。もしジルコニアポー セレンで切端と咬合面を製作してしまうと,チッピ ングを生じてしまうので避けるべきである。接着さ れたブリッジは,口腔外にはずしたのち,ラボにて 仕上げに入る。一連の作業により,強度と適合性に す ぐ れ た 上 部 構 造 を 製 作 す る こ と が で き る(図 7,8)。 文 献

1)Hermann JS, Schoolfield RK, Buser D, Cochran DL Infuence of the size of the microgap on crestal bone changes around titaniumimplants. A histometoric evalu-ation of unloaded non­submarged implants in the canine mandible.

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インプラントの長期安定を目指した上部構造について Ⅱ

飯 島 俊 一

東京歯科大学臨床教授 図2 半透明ジルコニアブロックを削り出す 図4 ジルコニアフレームにレイヤリングする 図6 切端と咬合面はジルコニアで作製し,唇面 は専用陶材で審美的に仕上げる 図8 最終補綴装着時の口腔内 図7 上部構造装着時のパノラマ X 線写真 図5 仕上げた上部構造と電鋳クラウンを口腔内 で接着する 図3 電鋳クラウンを試適する 図1 初診時の口腔内

参照

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