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看護基礎教育における注射技術の教育内容の検討 基礎看護技術テキストの記載内容の分析

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Academic year: 2021

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Ⅰ.はじめに 看護基礎教育で教授する基礎看護技術には、主に日 常生活援助の技術と診療の補助の技術がある。注射技 術は診療の補助の技術の一つであり、患者への身体侵 襲を伴う技術である。世界保健機関(WHO)による と、毎年世界中で 160 億件の注射が実施されていると 推定されており(WHO,2016)、注射技術は多くの 看護師にとって日常的に行われる一般的な技術であ る。我が国においては、学生は、卒業前の教育である 看護基礎教育で基本となる注射技術を身に付け、看護 師となり実際に患者に実施する。新人看護師が注射技 術を実施することは、悩みや不安、困難を感じる(小 池・萩原・鈴木他,2012;髙橋・村山・東,2014)と の報告があり、注射技術を身に付けることが難しい状 況がみられる。日本医療機能評価機構の平成 26 年年 報によると、職種経験 1 年未満の看護師・准看護師が 当事者であった与薬のヒヤリ・ハット事例は、注射に 関するものが最も多く報告されている(日本医療機能 評価機構,2015)。医療安全の観点からも、新人看護 師が患者を傷つけることや医療従事者自身を危険にさ らすことを避けるため、安全な注射技術を身に付けて おくことが重要である。これらのことから、学生が卒 業するまでに安全な注射技術を身に付けることができ るように、看護基礎教育の教育内容を検討することは 重要である。 臼井らは、看護基礎教育において教員や学生はさま ざまなテキストを技術習得の拠り所として使用してい る(臼井・佐久間・休波,2015)、と述べており、ま た、Carter-Templeton らは、看護師はテキストが最 新の研究に基づいていることから、テキストを情報源 にしている(Carter-Templeton & McCoy, 2008)、と してテキストを対象にして看護技術の分析を行ってい る。このことから、注射技術の教育内容を検討するた めの資料を得るには、看護基礎教育の教育機関で用い 資  料

看護基礎教育における注射技術の教育内容の検討

基礎看護技術テキストの記載内容の分析

大西 幸恵1 山田 聡子2 中島佳緒里2 要旨 学生が安全な注射技術を身に付けることができるように看護基礎教育の教育内容を検討することは重要である。本研 究では、看護基礎教育において教授すべき注射技術の教育内容を検討することを目的として 3 社の基礎看護技術テキス トを対象に分析を行った。テキストの見出し・図表のタイトル・内容の記述からコードを抽出した。次に学生が身に付 ける具体的な注射技術の方法の項目の作成とカテゴリー化を行った。これらの分析過程では、基礎看護学教育の注射技 術教育を担う大学教員 6 名とともに行い、内容の妥当性を確保した。投与経路と薬物血中濃度の推移などの知識や感染 予防の技術、誤薬防止の確認、各注射方法の注射技術などは 3 社に共通しており、看護基礎教育における注射技術の標 準的な教育内容として考えることができると推察された。ばらつきのあった静脈注射のワンショットや輸液量の決定、 中心静脈カテーテルに関する技術などは、使用するテキストの特徴を踏まえて看護基礎教育で教授すべき教育内容かど うかの検討が必要である。 キーワード 看護基礎教育 注射技術 教科書分析 1 日本赤十字豊田看護大学大学院博士課程 2 日本赤十字豊田看護大学

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られているテキストを対象にして分析することが適切 である。看護基礎教育の充実に関する検討会報告書 (厚生労働省,2007)の「看護師教育の技術項目と卒 業時の到達度」は、重要さが増している教育内容の充 実を図ることと、学生の看護実践能力を強化すること を目的として、各看護技術の卒業時の到達度を明確に したものである。この中で注射技術についても到達度 が示されているが、「モデル人形または学生間で筋肉 内注射が実施できる」というように、抽象度が高く具 体的な教育内容は明らかではない。学生が身体侵襲を 伴う注射技術を臨地実習で実践して身に付けることは 難しい状況があり、学内の演習を充実させることが必 要である。そのため、注射技術の教育内容をより具体 的に検討することが必要である。以上のことから、基 礎看護技術テキストの注射技術の記述内容を抽出し、 看護基礎教育において教授すべき注射技術の教育内容 について検討することを目的として分析を行った。 Ⅱ.研究方法 1.テキストの選定方法 テキストの記載内容には、ばらつきがみられるこ とが報告されている(Carter-Templeton & McCoy, 2008;臼井・佐久間・休波,2015)。このことから、 複数のテキストを分析対象にした。分析対象のテキ ストは、CiNii Books を用いて検索した。キーワード を「基礎看護技術」に設定し、出版年の新しい順に確 認した。その結果、41 件ヒットした。同様に、NDL-OPAC 検索(国立国会図書館リサーチ)にて、検索 設定を「基礎看護学」、「基礎看護技術」のキーワード に設定し、出版年の新しい順に検索した。その結果、 15 件ヒットした。その中から注射技術の記載がある 出版年の新しい上位 3 冊のテキストを選んだ。どちら の検索結果も注射技術の記載がある出版年の新しい上 位 3 冊のテキストは同じであった。これらの 3 冊のテ キストについて、A県で看護基礎教育機関にテキスト を販売している大手書店 2 社に問い合わせ、「基礎看 護技術」のテキストとして看護基礎教育機関で主に使 用されていることを確認した。 2.分析対象 分析対象として選定した 3 冊は表 1 のとおりであ る。3 冊のテキストはいずれも出版社と著者が異なり、 2014 年に発行されているテキストであった。これら 3 社のテキストを分析対象とした。 3.注射技術の記載内容の抽出方法 各テキストに記載されていた注射技術に関する単元 の見出しと図・表のタイトルを抽出した。単元の見出 しと図・表のタイトルが 3 社すべてに共通して記載さ れていない場合は、記載されていないテキストの「与 薬」に関するページまで範囲を広げ、注射技術に関す る記載内容を確認して抽出した。「方法」や「実施方 法」、「留意点」などの見出しと図・表のタイトルにつ いては、その記載内容の詳細を確認して抽出した。 4.分析方法 3 社に共通していた記載内容と 2 社に共通または 1 社のみの記載内容に分類して整理し、コードを抽出し た。3 社に共通していたコードを、注射技術の知識に 関するコードと注射技術の方法に関するコードに分 類した。注射技術の方法に関するコードについては、 「看護師教育の技術項目と卒業時の到達度」と照合す るため、さらにカテゴリー化し、カテゴリーごとに、 学生が身に付ける具体的な注射技術の方法を整理し、 項目として示した。これらの項目と「看護師教育の技 術項目と卒業時の到達度」の注射技術の「実施でき る」および「できる」と示されている項目との整合性 を確認した。抽出した記載内容の確認と分類、整理、 コードの抽出、カテゴリー化、学生が身に付ける具体 的な注射技術の方法の項目の作成、それらの項目と 「看護師教育の技術項目と卒業時の到達度」の項目の 整合性の確認については、基礎看護学教育の注射技術 教育を担う大学教員 6 名とともに検討した。これらの 表 1 テキスト一覧 䠍䠊௵࿴Ꮚ㻚㻌䚷⣔⤫Ꮫ┳ㆤᏛㅮᗙ䚷ᑓ㛛ศ㔝䊠ᇶ♏┳ㆤᏛ䊡ᇶ♏┳ㆤᏛ䐡䚷➨㻝㻢∧㻚䚷་Ꮫ᭩㝔㻌㻚䚷㻞㻜㻝㻠㻚䚷 䠎䠊ᚿ⮬ᒱᗣᏊ㻘㻌ᯇᑿ䝭䝶Ꮚ㻘㻌⩦⏣᫂⿱㻚㻌䚷䝘䞊䝅䞁䜾䜾䝷䝣䜱䜹䚷ᇶ♏┳ㆤᏛ䐡䚷ᇶ♏┳ㆤᢏ⾡䚷➨䠑∧㻚䚷䝯䝕䜱䜹ฟ∧㻚䚷㻞㻜㻝㻠㻚 䠏䠊῝஭႐௦Ꮚ㻚䚷ᇶ♏┳ㆤᏛ䐡䚷ᇶ♏┳ㆤᢏ⾡䊡䚷➨䠏∧㻚䚷䝯䝆䜹䝹䝣䝺䞁䝗♫㻚䚷㻞㻜㻝㻠䠊

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分析過程では、個人がデータを分析した後に集まり、 集合的な観点でもっとも適していると考えられる記載 内容をコード化した。同様に、最もよく記述している と考えられるカテゴリー名を使用した。専門家による 検討を行うことで妥当性を確保した。 Ⅲ.研究結果 1. 3 社に共通していた基礎看護技術テキストの記載 内容とコード 1)注射技術の知識に関するコード 3 社のテキストに共通していた注射技術の知識に関 する見出し・図表のタイトル・内容の記述と抽出し たコードを表 2 に示す。抽出されたコードは、「投与 経路と薬物血中濃度の推移」、「注射器の種類と構造」 (注射器とは、注射筒と注射針を指すが、ここでは注 射筒を同じ意味として取り扱う)、「注射針(翼状針と 静脈内留置針は含まない)の種類と構造」、「輸液滴下 速度の決定と調整」であつた。 2)注射技術の方法に関するコードとカテゴリー 3 社のテキストに共通していた注射技術の方法に関 する見出し・図表のタイトル・内容の記述と抽出した コードとカテゴリーを表 3 に示す。抽出されたコー ドは、「清潔な環境の確保」、「手洗い」、「注射部位の 皮膚消毒」の感染予防に関するコード、「誤薬防止の ための確認方法」のコード、「注射器と注射針の準 備」、「アンプルに入った薬液の吸い上げ」、「バイアル に入った薬液の吸い上げ」、「患者への説明」の投与す る際の準備に関するコードが抽出された。「刺入時の 痛みやしびれの確認」、「逆血の確認」「薬液の注入」、 「抜針」、「止血」、「廃棄物処理」の刺入から抜針まで の注射針の取り扱いと薬液の注入に関するコードが抽 出された。これらについては、3 社ともに「方法」や 「実施方法」、「留意点」の中で記述されていた。その 他、「実施前後の患者の状態の観察」、「刺入部の皮膚 の異常の観察」、「注射の実施記録の記載」といった患 者の状態を観察し、記録することに関するコードが抽 出された。これらのコードは「各注射方法に共通する 内容」としてカテゴリー化した。「皮下注射の必要物 品」、「皮下注射の注射部位の選定」、「皮下注射の刺入 方法」、「インスリン注射」のコードを「皮下注射」と してカテゴリー化した。「皮内注射の必要物品」、「皮 内注射の注射部位の選定」、「皮内注射の刺入方法」、 「皮内注射終了後の注射部位の処置」、「皮内注射時の アレルギー反応の観察」のコードを「皮内注射」とし てカテゴリー化した。同様に、「筋肉内注射の必要物 品」、「中臀筋」と「三角筋」の筋肉内注射の注射部 位の選定に関するコード、「筋肉内注射の刺入方法」、 「筋肉内注射後のマッサージによる硬結予防」を「筋 肉内注射」としてカテゴリー化した。「点滴静脈内注 射に用いる物品」、「薬液と輸液セットの接続」、「輸液 ラインを薬液で満たす」の点滴静脈内注射の準備に関 するコード、「点滴静脈内注射の注射部位の選定」、翼 状針による「点滴静脈内注射の穿刺」と「点滴静脈内 注射の固定」の翼状針による点滴静脈内注射の実施方 法に関するコード、静脈留置針による「点滴静脈内注 射の穿刺」と「点滴静脈内注射の固定」の静脈留置 針による点滴静脈内注射の実施方法に関するコード、 「滴下速度の計算」と「滴下速度の調整」の輸液滴下 速度の決定と調整に関するコード、「輸液ルートから の感染予防」、「準備時の曝露防止」、「穿刺・交換時の 曝露防止」の抗がん剤の準備に関するコードを「点滴 静脈内注射」としてカテゴリー化した。最終的に 5 つ 表 2 3 社のテキストに共通していた注射技術の知識に関する見出し・図表のタイトル・内容の記述とコード  ぢฟ䛧 ᅗ䞉⾲䛾䝍䜲䝖䝹 ぢฟ䛧 ᅗ䞉⾲䛾䝍䜲䝖䝹 ぢฟ䛧 ᅗ䞉⾲䛾䝍䜲䝖䝹 ෆᐜ䛾グ㏙ 䇷 ᢞ୚᪉ἲ䛾㐪䛔䛻䜘䜛⸆≀ ⾑୰⃰ᗘ䛾᥎⛣ 䇷 ᢞ୚⤒㊰ู⾑୰⃰ᗘ䛾᥎⛣ 䇷 䇷 ⸆≀䛾యෆືែ ὀᑕ⟄ 䝕䜱䝇䝫䞊䝄䝤䝹ὀᑕ⟄䛾ᵓ㐀 ὀᑕἲ䛷౑⏝䛩䜛≀ရ ὀᑕჾ䛾✀㢮 䝕䜱䝇䝫䞊䝄䝤䝹ὀᑕჾ䛾 ྛྡ⛠ ὀᑕჾ䞉⣲ᮦ䞉ᵓ㐀 ὀᑕჾ䛾ᵓ㐀 ὀᑕ㔪 ὀᑕ㔪䛾ᵓ㐀ὀᑕ㔪䛾つ᱁ ὀᑕἲ䛷౑⏝䛩䜛≀ရ䞉ὀᑕჾ ὀᑕ㔪䛾⾲♧ෆᐜὀᑕ㔪䛾ྛྡ⛠ ὀᑕ㔪䞉ᵓ㐀䞉ล㠃䞉ෆᚄ ὀᑕ㔪䛾ᵓ㐀 ౑䛔ᤞ䛶䝍䜲䝥䛾 ὀᑕ㔪䛾✀㢮 ㍺ᾮ㏿ᗘ䛾ㄪᩚ 䜽䝺䞁䝯䜢⏝䛔䛯 ⮬↛⁲ୗ䛻䜘䜛᪉ἲ 䜽䝺䞁䝯䛻䜘䜛 ⁲ୗᩘ䛾ㄪᩚ ㍺ᾮ⁲ୗ㔞䛾Ỵᐃ ㍺ᾮ⒪ἲ䛾ᐇ᪋᪉ἲ 䇷 䇷 Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛸䛿 䠝♫ 䠞♫ 䠟♫ ὀᑕჾ䛾✀㢮䛸ᵓ㐀 ㍺ᾮ⁲ୗ㏿ᗘ䛾Ỵᐃ䛸ㄪᩚ ὀᑕ㔪䛾✀㢮䛸ᵓ㐀 ᢞ୚⤒㊰䛸⸆≀⾑୰⃰ᗘ䛾᥎⛣ 䝁䞊䝗

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のカテゴリーが抽出された。 2. 卒業時の到達度の注射技術の項目と学生が身に付 ける具体的な注射技術の方法の項目との照合 注射技術の方法に関する見出し・図表のタイトル・ 内容の記述から抽出した 38 のコードから具体的な注 射技術の方法を示す項目を導き出した。これらの項目 は、厚生労働省が示した「看護師教育の技術項目と卒 業時の到達度」で示されているように、学生が行動し て示すことができる表現にした。導き出した項目は、 「各注射方法に共通する内容」は 17 項目、「皮下注射」 は 4 項目、「皮内注射」は 5 項目、「筋肉内注射」は 5 項目、「点滴静脈内注射」は 13 項目の合計 44 項目で あった。 次に、これらの項目と「看護師教育の技術項目と卒 業時の到達度」の注射技術の項目との照合し、整合性 を確認した。その結果を表 4 に示す。「各注射方法に 共通する内容」の項目は、「看護師教育の技術項目と 卒業時の到達度」に該当する項目はなかったが、各注 射技術に共通して含まれていると考えられる。「皮下 注射」と「筋肉内注射」、「点滴静脈内注射」は、「看 護師教育の技術項目と卒業時の到達度」に示されてい たが、「皮内注射」の項目はなかった。テキストから は「抗がん剤の準備」のコードが抽出され、「抗がん 剤準備時の曝露防止ができる」、「抗がん剤の穿刺・交 換時の曝露防止ができる」の 2 項目の学生が身に付け る具体的な注射技術の方法の項目を作成した。「看護 師教育の技術項目と卒業時の到達度」には抗がん剤に 関する項目はなかった。また、「看護師教育の技術項 目と卒業時の到達度」には「学内演習で輸液ポンプの 基本的な操作ができる」の項目が示されていたが、テ キストから抽出したコードにはなかった。 3. 2 社に共通または 1 社のみに記載があった注射技 術のコード 2 社に共通または 1 社のみ記載があったコードは、 表 5 のとおりである。記載内容が 2 社に共通していた のは、「輸液ポンプによる輸液速度の調整」、「中心静 脈カテーテルで用いられる部位」、「長期間にわたり注 射を行う場合の留意点」、「麻痺側への注射を避ける理 由」であった。1 社のみは、A社では、「静脈内注射 (ワンショット)の方法」、「点滴ルートの側管からの 注射器を使用した薬液の注入」、「点滴ルートの側管か らの点滴」、「シリンジポンプによる輸液速度の調整」、 「中心静脈カテーテル留置の介助」、「中心静脈カテー テルと輸液ラインの交換の方法」であった。B社で は、「輸液製剤の種類と特徴」、「輸液量の決定」であ り、C社では、「注射法における看護師の法的位置づ け」、「患者・家族の不安を軽減するための援助」、「痛 みに関するエビデンス」であった。 Ⅳ.考察 1.看護基礎教育における標準的な注射技術の教育内容 3 社に共通して抽出された注射技術の知識に関する コードは、「投与経路と薬物血中濃度の推移」、「注射 器の種類と構造」、「注射針の種類と構造」、「輸液滴下 速度の決定と調整」であった。また、3 社に共通して 抽出された注射技術の方法に関するコードとカテゴ リーは、「各注射方法に共通する内容」に関する注射 技術と「皮下注射」、「皮内注射」、「筋肉内注射」、「点 滴内静脈注射」の経路別の注射方法であった。これら は、3 社に共通していたことから、看護基礎教育にお ける標準的な注射技術の教育内容であると考えられ る。看護教員は、臨床の動向や学生の特徴、指導体制 などの状況に応じて教育内容を決定しなければならな い。看護基礎教育においては、保健師助産師看護師学 校養成所指定規則の内容を充足した教育内容を展開す るため、カリキュラムが過密になりやすい(文部科学 省,2002)。そのため、看護教員が教授する教育内容 の精選をすることは重要である。今回、3 社に共通し て抽出された注射技術の知識と方法に関するコード は、看護基礎教育における標準的な注射技術の教育内 容として考えることができると推察された。これら は、看護教員が教育内容を決定する際に、必須の教育 内容の検討や状況に応じて妥当で望ましい教育内容を 精選するための基準となる注射技術である考えられ る。 2.看護基礎教育において教授すべき注射技術の方法 厚生労働省が示した「看護師教育の技術項目と卒業 時の到達度」は、各看護技術の卒業時の到達度を明確 にしたものであることから、示されている注射技術と 整合する注射技術の方法は、看護基礎教育において教

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表 4 卒業時の到達度の注射技術の項目と学生が身に付ける具体的な注射技術の方法の項目との照合 ༞ᴗ᫬䛾฿㐩ᗘ䛾㡯┠ 䠄ཌ⏕ປാ┬䠅 䜹䝔䝂䝸䞊 㻝 ⎔ቃ䜢Ύ₩䛻ᩚ䛘䜛䛣䛸䛜䛷䛝䜛 㻝 Ύ₩䛺⎔ቃ䛾☜ಖ 㻞 ᚲせ䛺䝍䜲䝭䞁䜾䛷㐺ษ䛻ᡭὙ䛔䛜䛷䛝䜛 㻞 㻟 ὀᑕ㒊఩䛾ᾘẘ䛜䛷䛝䜛 㻟 ὀᑕ㒊఩䛾⓶⭵ᾘẘ 㻠 ౑⏝䛧䛯ჾල䛾ᗫᲠ≀ฎ⌮䛜䛷䛝䜛 㻠 ᗫᲠ≀ฎ⌮ 㻡 ㄗ⸆㜵Ṇ䛾䛯䜑䛾☜ㄆ䛜䛷䛝䜛 㻡 ㄗ⸆㜵Ṇ 㻢 ὀᑕჾ䛸ὀᑕ㔪䜢Ύ₩䛻ྲྀ䜚ฟ䛧䚸᥋⥆䛜䛷䛝䜛 㻢 㻣 䜰䞁䝥䝹䛻ධ䛳䛯⸆ᾮ䛾྾䛔ୖ䛢䛜䛷䛝䜛 㻣 㻤 䝞䜲䜰䝹䛻ධ䛳䛯⸆ᾮ䛾྾䛔ୖ䛢䛜䛷䛝䜛 㻤 㻥 ὀᑕ䛾┠ⓗ䚸᪉ἲ䚸ᐇ᪋ᚋ䛾ᑐᛂ䛺䛹䛻䛴䛔䛶ᝈ⪅䛻ㄝ᫂䛜䛷䛝䜛 㻥 㻝㻜 ่ධ᫬䛾③䜏䜔䛧䜃䜜䛾☜ㄆ䛜䛷䛝䜛 㻝㻜 㻝㻝 ෆ⟄䜢ᘬ䛔䛶⾑ᾮ䛾㏫ὶ䛜☜ㄆ䛷䛝䜛 㻝㻝 㻝㻞 ෆ⟄䜢ᢲ䛧䛶䜖䛳䛟䜚䛸⸆ᾮ䛾ὀධ䛜䛷䛝䜛 㻝㻞 㻝㻟 ᢤ㔪䛜䛷䛝䜛 㻝㻟 㻝㻠 Ṇ⾑䛜䛷䛝䜛 㻝㻠 㻝㻡 ᐇ᪋๓ᚋ䛻ᝈ⪅䛾≧ែ䜢ほᐹ䛷䛝䜛 㻝㻡 㻝㻢 ่ධ㒊䛾⓶⭵䛾␗ᖖ䛻䛴䛔䛶ほᐹ䛜䛷䛝䜛 㻝㻢 㻝㻣 ᐇ᪋䛾グ㘓䛜᭩䛡䜛 㻝㻣 ὀᑕ䛾ᐇ᪋グ㘓䛾グ㍕ 㻝㻤 ⓶ୗὀᑕ䛻ᚲせ䛺≀ရ䛾‽ഛ䛜䛷䛝䜛 㻝㻤 㻝㻥 ⓶ୗὀᑕ䛾㒊఩䛾㑅ᐃ䛜䛷䛝䜛 㻝㻥 㻞㻜 ⓶ୗ䜈䛾่ධ䛜䛷䛝䜛 㻞㻜 㻞㻝 䜲䞁䝇䝸䞁ὀᑕ䛜䛷䛝䜛 㻞㻝 㻞㻞 ⓶ෆὀᑕ䛻ᚲせ䛺≀ရ䛾‽ഛ䛜䛷䛝䜛 㻞㻞 㻞㻟 ⓶ෆὀᑕ䛾㒊఩䛾㑅ᐃ䛜䛷䛝䜛 㻞㻟 㻞㻠 ⓶ෆ䜈䛾่ධ䛜䛷䛝䜛 㻞㻠 㻞㻡 ⓶ෆὀᑕ⤊஢ᚋ䚸ὀᑕ㒊఩䜢䝬䝑䝃䞊䝆䛧䛺䛔䛺䛹䚸ᦶ᧿䜔่⃭䜢㜵䛠䛣䛸䛜䛷䛝䜛 㻞㻡 㻞㻢 ⓶ෆὀᑕᚋ䚸䜰䝺䝹䜼䞊཯ᛂ䛾ほᐹ䛜䛷䛝䜛 㻞㻢 㻞㻣 ➽⫗ෆὀᑕ䛻ᚲせ䛺≀ရ䛾‽ഛ䛜䛷䛝䜛 㻞㻣 㻞㻤 ୰⮌➽䛾ὀᑕ㒊఩䛾㑅ᐃ䛜䛷䛝䜛 ୰⮌➽ 㻞㻥 ୕ゅ➽䛾ὀᑕ㒊఩䛾㑅ᐃ䛜䛷䛝䜛 ୕ゅ➽ 㻟㻜 ➽⫗ෆ䜈䛾่ධ䛜䛷䛝䜛 㻞㻥 㻟㻝 ⸆ᾮ䛾྾཰䜢ಁ㐍䛧䛶◳⤖䜢㜵䛠䛯䜑䚸ᚲせ᫬䛻ὀᑕ㒊఩䛾䝬䝑䝃䞊䝆䛜䛷䛝䜛 㻟㻜 㻟㻞 Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛻ᚲせ䛺≀ရ䜢ᥞ䛘䜛䛣䛸䛜䛷䛝䜛 㻟㻝 㻟㻟 Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾⸆ᾮ䛸㍺ᾮ䝉䝑䝖䛾᥋⥆䛜䛷䛝䜛 ⸆ᾮ䛸㍺ᾮ䝉䝑䝖䛾᥋⥆ 㻟㻠 Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾㍺ᾮ䝷䜲䞁䜢⸆ᾮ䛷‶䛯䛩䛣䛸䛜䛷䛝䜛 ㍺ᾮ䝷䜲䞁䜢⸆ᾮ䛷‶䛯䛩 㻟㻡 Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾่ධ㒊఩䛾㑅ᐃ䛜䛷䛝䜛 㻟㻟 㻟㻢 ⩼≧㔪䛻䜘䜛Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾✸่䛜䛷䛝䜛 Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾✸่ 㻟㻣 ⩼≧㔪䛻䜘䜛Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾ᅛᐃ䛜䛷䛝䜛 Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾ᅛᐃ 㻟㻤 㟼⬦ෆ␃⨨㔪䛻䜘䜛Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾✸่䛜䛷䛝䜛 Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾✸่ 㻟㻥 㟼⬦ෆ␃⨨㔪䛻䜘䜛Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾ᅛᐃ䛜䛷䛝䜛 Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾ᅛᐃ 㻠㻜 ㍺ᾮ⁲ୗ㏿ᗘ䛾ィ⟬䛜䛷䛝䜛 ⁲ୗ㏿ᗘ䛾ィ⟬ 㻠㻝 䜽䝺䞁䝯䜢౑⏝䛧䛶㍺ᾮ⁲ୗ㏿ᗘ䜢ㄪᩚ䛷䛝䜛 ⁲ୗ㏿ᗘ䛾ㄪᩚ 㻠㻞 ㍺ᾮ䝹䞊䝖䛛䜙䛾ឤᰁண㜵䛜䛷䛝䜛 㻟㻣 㻠㻟 ᢠ䛜䜣๣‽ഛ᫬䛾᭚㟢㜵Ṇ䛜䛷䛝䜛 ‽ഛ᫬䛾᭚㟢㜵Ṇ 㻠㻠 ᢠ䛜䜣๣䛾✸่䞉஺᥮᫬䛾᭚㟢㜵Ṇ䛜䛷䛝䜛 ✸่䞉஺᥮᫬䛾᭚㟢㜵Ṇ Ꮫෆ₇⩦䛷㍺ᾮ䝫䞁䝥䛾ᇶᮏⓗ䛺 ᧯స䛜䛷䛝䜛 䠆༞ᴗ᫬䛾฿㐩ᗘ䠄ཌ⏕ປാ┬䠅䛿䚸䛂䛷䛝䜛䛃䛾฿㐩ᗘ䜢ồ䜑䜙䜜䛶䛔䜛ὀᑕᢏ⾡ ឤ ᰁ ண 㜵 ὀᑕᢏ⾡䛾᪉ἲ䛻㛵䛩䜛䝁䞊䝗 ྛὀᑕᢏ⾡䛻ྵ䜎䜜䛶䛔䜛 ྛ ὀ ᑕ ᪉ ἲ 䛻 ඹ ㏻ 䛩 䜛 ෆ ᐜ ὀᑕჾ䛸ὀᑕ㔪䛾‽ഛ 䜰䞁䝥䝹䛻ධ䛳䛯⸆ᾮ䛾྾䛔ୖ䛢 䝞䜲䜰䝹䛻ධ䛳䛯⸆ᾮ䛾྾䛔ୖ䛢 ᝈ⪅䜈䛾ㄝ᫂ ่ධ᫬䛾③䜏䜔䛧䜃䜜䛾☜ㄆ ⸆ᾮ䛾ὀධ ᢤ㔪 Ṇ⾑ ᐇ᪋๓ᚋ䛾ᝈ⪅䛾≧ែ䛾ほᐹ ่ධ㒊䛾⓶⭵䛾␗ᖖ䛾ほᐹ Ꮫ⏕䛜㌟䛻௜䛡䜛ලయⓗ䛺ὀᑕᢏ⾡䛾᪉ἲ䛾㡯┠ ㄗ⸆㜵Ṇ䛾䛯䜑䛾☜ㄆ᪉ἲ ヱᙜ䛩䜛㡯┠䛺䛧 㻟㻤 䝰䝕䝹ேᙧ䛻Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛜䛷 䛝䜛 Ꮫෆ₇⩦䛷Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾㍺ᾮ ⟶⌮䛜䛷䛝䜛 㻟㻢 㻟㻠 㻟㻡 ⓶ ୗ ὀ ᑕ ヱᙜ䛩䜛㡯┠䛺䛧 ⓶ ෆ ὀ ᑕ 䝰䝕䝹ேᙧ䜎䛯䛿Ꮫ⏕㛫䛷⓶ୗὀ ᑕ䛜ᐇ᪋䛷䛝䜛 䝰䝕䝹ேᙧ䜎䛯䛿Ꮫ⏕㛫䛷➽⫗ෆ ὀᑕ䛜ᐇ᪋䛷䛝䜛 ➽ ⫗ ෆ ὀ ᑕ ᢞ ୚ 䛩 䜛 㝿 䛾 ‽ ഛ ่ ධ 䛛 䜙 ᢤ 㔪 䜎 䛷 䛾 ὀ ᑕ 㔪 䛾 ྲྀ 䜚 ᢅ 䛔 䛸 ⸆ ᾮ 䛾 ὀ ධ ほ ᐹ 䛸 グ 㘓 ⓶ୗὀᑕ䛾ᚲせ≀ရ ⓶ୗὀᑕ䛾ὀᑕ㒊఩䛾㑅ᐃ ⓶ෆὀᑕ⤊஢ᚋ䛾ὀᑕ㒊఩䛾ฎ⨨ ⓶ෆὀᑕ᫬䛾䜰䝺䝹䜼䞊཯ᛂ䛾ほᐹ ➽⫗ෆὀᑕ䛾ᚲせ≀ရ ➽⫗ෆὀᑕ䛾่ධ᪉ἲ ⓶ୗὀᑕ䛾่ධ᪉ἲ 䜲䞁䝇䝸䞁ὀᑕ ⓶ෆὀᑕ䛾ᚲせ≀ရ ⓶ෆὀᑕ䛾ὀᑕ㒊఩䛾㑅ᐃ ⓶ෆὀᑕ䛾่ධ᪉ἲ ᡭὙ䛔 ㏫⾑䛾☜ㄆ 䠏♫䛻ඹ㏻䛧䛯グ㍕ෆᐜ䛺䛧 ➽⫗ෆὀᑕ䛾ὀᑕ㒊఩䛾㑅ᐃ Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾‽ഛ ⩼≧㔪䛻䜘䜛Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾ᐇ ᪋᪉ἲ 㟼⬦␃⨨㔪䛻䜘䜛Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ 䛾ᐇ᪋᪉ἲ ㍺ᾮ⁲ୗ㏿ᗘ䛾Ỵᐃ䛸ㄪᩚ ᢠ䛜䜣๣䛾᭚㟢㜵Ṇ ㍺ᾮ䝹䞊䝖䛛䜙䛾ឤᰁண㜵 Ⅼ ⁲ ෆ 㟼 ⬦ ὀ ᑕ ➽⫗ෆὀᑕᚋ䛾䝬䝑䝃䞊䝆䛻䜘䜛◳⤖ண㜵 Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛻⏝䛔䜛≀ရ Ⅼ⁲㟼⬦ෆὀᑕ䛾ὀᑕ㒊఩䛾㑅ᐃ 㻟㻞 㻞㻤 点 滴 静 脈 内 注 射

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授すべき教育内容であると考えられる。「各注射方法 に共通する内容」に含まれる 17 項目の注射技術の方 法は、「看護師教育の技術項目と卒業時の到達度」の 項目にはないが、各注射技術の項目に共通して含まれ ると考えられ、看護基礎教育において教授すべき教育 内容といえる。「各注射方法に共通する内容」の感染 予防に関する技術やアンプルとバイアルの取り扱いに ついては、医療従事者が注射技術を実施する際にとる べき行動を示したWHOのベストプラクティス(WH O,2018)に示されており、また、誤薬防止のための 確認は、医療事故のなかでも与薬に関する事故の頻度 が高いことから取り組みが必要とされている(日本看 護協会,2015)。「誤薬防止のための確認ができる」の 技術は、看護基礎教育の注射技術の演習で重点をおい て教授されている報告がみられる(澤田・市川・中島 他,2012 ; 重年,2011)。これらの他にも、「投与する 際の準備」と「刺入から抜針までの注射針の取り扱い と薬液の注入」に関する注射技術も安全に患者に薬剤 を投与するためには、確実な技術の習得が必要とされ る注射技術の方法である。注射器や注射針の取り扱い や刺入方法だけでなく、薬剤を投与する前後の患者の 説明や医療廃棄物の処理といった片づけの方法まで含 めて教授することが必要であると考えられる。 「各注射方法に共通する内容」の注射技術の方法の 他に「看護師教育の技術項目と卒業時の到達度」と整 合した注射技術の方法は、「モデル人形または学生間 で皮下注射が実施できる」と「皮下注射」の 4 項目、 「モデル人形または学生間で筋肉内注射が実施」と 「筋肉内注射」の 4 項目、「モデル人形に点滴静脈内注 射ができる」と「点滴静脈内注射」の 8 項目、「学内 演習で点滴静脈内注射の輸液管理ができる」と「点滴 静脈内注射」の 3 項目であった。「皮下注射」、「筋肉 内注射」、「点滴静脈内注射」で使用する物品の準備や 注射部位の選定方法は、それぞれの経路別の注射方法 で異なる。神経損傷などの合併症の発生を防ぎ、安全 に薬剤の効果を得ることができるようにするため、注 射部位に適した物品を用いて、正しい部位を選定して 注射針を刺入することが求められる。看護基礎教育に おいて確実に学生が身に付けることができるよう教授 すべき教育内容であるといえる。 3. 看護基礎教育で教授することについて検討が必要 な注射技術の方法 1) 皮内注射と点滴静脈内注射の抗がん剤の曝露防止 の技術 「皮内注射」の 5 項目と「点滴静脈内注射」の抗が ん剤の曝露防止の技術の 2 項目は、3 社のテキストに 共通して抽出され、看護基礎教育における標準的な教 育内容であると考えられる。しかし、「看護師教育の 技術項目と卒業時の到達度」には該当する項目がな  䝁䞊䝗 䠝♫ 䠞♫ 䠟♫ 㟼⬦ෆὀᑕ䠄䝽䞁䝅䝵䝑䝖䠅䛾᪉ἲ 䚽 ㍺ᾮ〇๣䛾✀㢮䛸≉ᚩ 䚽 ㍺ᾮ㔞䛾Ỵᐃ 䚽 Ⅼ⁲䝹䞊䝖䛾ഃ⟶䛛䜙䛾ὀᑕჾ䜢౑⏝䛧䛯⸆ᾮ䛾ὀධ 䚽 Ⅼ⁲䝹䞊䝖䛾ഃ⟶䛛䜙䛾Ⅼ⁲ 䚽 ㍺ᾮ䝫䞁䝥䛻䜘䜛㍺ᾮ㏿ᗘ䛾ㄪᩚ 䚽 䚽 䝅䝸䞁䝆䝫䞁䝥䛻䜘䜛㍺ᾮ㏿ᗘ䛾ㄪᩚ 䚽 ୰ᚰ㟼⬦䜹䝔䞊䝔䝹䛷⏝䛔䜙䜜䜛㒊఩ 䚽 䚽 ୰ᚰ㟼⬦䜹䝔䞊䝔䝹␃⨨䛾௓ຓ 䚽 ୰ᚰ㟼⬦䜹䝔䞊䝔䝹䛸㍺ᾮ䝷䜲䞁䛾஺᥮䛾᪉ἲ 䚽 㛗ᮇ㛫䛻䜟䛯䜚ὀᑕ䜢⾜䛖ሙྜ䛾␃ពⅬ 䚽 䚽 㯞⑷ഃ䜈䛾ὀᑕ䜢㑊䛡䜛⌮⏤ 䚽 䚽 ③䜏䛻㛵䛩䜛䜶䝡䝕䞁䝇 䚽 ὀᑕἲ䛻䛚䛡䜛┳ㆤᖌ䛾ἲⓗ఩⨨䛵䛡 䚽 ᝈ⪅䞉ᐙ᪘䛾୙Ᏻ䜢㍍ῶ䛩䜛䛯䜑䛾᥼ຓ 䚽 表 5 2 社に共通まはた 1 社のみ記載があった注射技術のコード

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かった。そのため、これらの注射技術の方法は、看護 基礎教育で教授すべきかを検討することが必要な注射 技術の方法であると考えられた。 皮内注射については、通常、スクリーニングやアレ ルギーテストなどの皮膚テスト用に用いられる。皮内 注射の注射技術の方法には、アレルギーテストに関す る技術である「皮内注射後、アレルギー反応の観察が できる」が抽出された。2003 年に日本看護協会が示 した「静脈注射の実施に関する指針」では、看護師は 皮内反応も含めて薬剤過敏症テストは行わないと示さ れていること、また、臨床で抗菌剤のテストを実施し なくなっていることもあり(厚生労働省,2004)、「皮 内注射後、アレルギー反応の観察ができる」について は、卒業後の臨床に委ね、看護基礎教育において必ず しも身に付けることは必要ではないと考えられた。知 識としてどこまで教授すべきなのかについては、さら に検討が必要である。 抗がん剤曝露防止の技術については、藤田らによる と、看護師が抗がん剤注射剤の調製を行うときの防護 装備について調査したところ、各装備の使用状況は、 「グローブ(二重)」「ガウン」「キャップ」については 薬剤師ではほぼ 80%の使用率であるのに対し、看護 師での使用率は 20 ∼ 50%程度であった(藤田・堀・ 佐藤他,2015)。抗がん剤の曝露防止については、臨 床で看護師が抗がん剤の治療を受ける患者の援助を行 うことも多いため、このような実態も考慮して看護基 礎教育においても教授できるようにすることが必要で あると考える。 2)輸液ポンプの基本的な操作に関する注射技術の方法 輸液ポンプの操作に関する技術は、「輸液ポンプに よる輸液速度の調整」について、2 社のみに記載が あった。そのため、コードは抽出されず、注射技術 の標準的な教育内容ではないと考えられた。しかし、 「看護師教育の技術項目と卒業時の到達度」には、「学 内演習で輸液ポンプの基本的な操作ができる」の項目 があり、輸液ポンプの基本的な操作に関する注射技術 の方法は、卒業時までに身に付けることが必要とされ ている。そのため、この技術については検討すること が必要であると考えられた。今回分析したテキスト は、基礎看護技術のテキストであったため、基礎看護 技術の注射技術の単元以外で取り扱われていることも 考えられた。先行研究では、輸液ポンプの操作の技術 は、就職後すぐに必要となる技術であるが実習等で経 験することが少なく学生が不安をもっていることから 卒業直前の演習で、輸液チューブを輸液ポンプにセッ トするなどの技術のトレーニングを実施しているとの 報告がされている(佐々木・武田・阿部他,2015)。 このことから、輸液ポンプの基本的な操作について は、カリキュラムの中での位置づけを確認し、卒業後 の状況もふまえ学生が卒業までに身に付けることがで きるように教授することが必要である。 3)テキストの記載内容にばらつきのあった注射技術 ばらつきのあった注射技術は、各テキストの特徴的 な内容であると考えられる。「点滴静脈内注射」に関 する内容には、中心静脈カテーテルの取り扱いやワン ショット、シリンジポンプによる注入などの方法が あった。日本看護協会の「静脈注射の実施に関する指 針」では、看護基礎教育で取り扱う教育内容の例とし て、モデル人形を用いたワンショットの技術やシリン ジポンプの取り扱いについて示されている(日本看護 協会,2003)。また、山口らは、看護基礎教育におい てワンショットの注射技術について教授していること を報告している(山口・篠崎・栗田他,2015)。ばら つきのあった注射技術の中でもワンショットやシリン ジポンプによる注入などの注射技術は、注射技術の標 準的な教育内容ではないものの、臨床でよく活用され ており、就職後に実際に実施することが多い技術であ ると考えられる。看護基礎教育では卒業後の継続的な 技術習得も見据えて教授すべき教育内容を決定する必 要がある。臼井らは、テキストについて、臨床の状況 に即した内容も考慮する必要がある(臼井,佐久間, 休波,2015)、と述べている。このことからも、ワン ショットやシリンジポンプによる注入などの注射技術 は、看護基礎教育において教授すべき注射技術として とらえ、カリキュラムの位置づけやさらに教授すべき 具体的な教育内容を検討する必要がある。 Ⅴ.おわりに 基礎看護技術テキストの記載内容から抽出した 3 社 に共通する注射技術の教育内容は、他のテキストにも 同様に記載されていると推察できる。そのため、看護

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基礎教育における注射技術の標準的な教育内容として 考えることができ、看護基礎教育において学生が身に 付けることができるように教授することが必要であ る。「看護師教育の技術項目と卒業時の到達度」と整 合する技術は、看護基礎教育において教授すべき教育 内容であると考えられる。また、テキストによりばら つきがあった臨床に即した実践的な注射技術について は、教育内容の検討が必要である。 謝辞 分析対象のテキストの著者と書店の皆様、本研究に ご協力いただきました日本赤十字豊田看護大学の基礎 看護学の先生方をはじめ全ての皆様へ深く感謝いたし ます。 利益相反となる企業・団体はありません。 文献

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表 4 卒業時の到達度の注射技術の項目と学生が身に付ける具体的な注射技術の方法の項目との照合 ༞ᴗ᫬䛾฿㐩ᗘ䛾㡯┠ 䠄ཌ⏕ປാ┬䠅 䜹䝔䝂䝸䞊 㻝 ⎔ቃ䜢Ύ₩䛻ᩚ䛘䜛䛣䛸䛜䛷䛝䜛 㻝 Ύ₩䛺⎔ቃ䛾☜ಖ 㻞 ᚲせ䛺䝍䜲䝭䞁䜾䛷㐺ษ䛻ᡭὙ䛔䛜䛷䛝䜛 㻞 㻟 ὀᑕ㒊఩䛾ᾘẘ䛜䛷䛝䜛 㻟 ὀᑕ㒊఩䛾⓶⭵ᾘẘ 㻠 ౑⏝䛧䛯ჾල䛾ᗫᲠ≀ฎ⌮䛜䛷䛝䜛 㻠 ᗫᲠ≀ฎ⌮ 㻡 ㄗ⸆㜵Ṇ䛾䛯䜑䛾☜ㄆ䛜䛷䛝䜛 㻡 ㄗ⸆㜵Ṇ 㻢 ὀᑕჾ䛸ὀᑕ㔪䜢Ύ₩䛻ྲྀ䜚ฟ䛧䚸᥋⥆䛜䛷䛝䜛 㻢 㻣 䜰䞁䝥䝹䛻ධ䛳䛯⸆ᾮ䛾྾䛔ୖ䛢䛜䛷䛝䜛 㻣 㻤 䝞

参照

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