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社会不安の程度が視線の検出速度に及ぼす影響 : 視覚探索課題を用いた検討

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(1)

平成二十六年度学位論文

社会不安の程度が視線 の検 出速度 に及ぼす影響

一視覚探索課題 を用いた検討丁

兵庫教育大学大学院 学校教育研究科

人間発達教育専攻 臨床心理学 コース

河上雄紀

13058D

指導教員

大野裕史

(2)

目次 第

1章

2章

3章

序論 1‐ 1 1‐2 1‐3 1‐4 1‐5 1‐6 1‐7 方 法 2‐1 2‐2 2‐3 2‐ 3‐1 2‐ 3‐2 2‐ 3‐3 2‐4 2‐5 2‐6 2‐7 2‐8 2‐9 結 果 3‐1 3‐2 3‐3 3‐4 3‐5 3‐6 3‐7 3‐ 7‐1 3‐ 7‐2 3‐ 7‐3 3‐ 7‐4 実験参加者 実施 時期 質 問紙 不安 社会不安 抑 うつ 装置 刺激 PC尋柔是夏 手続 き 分析方法 倫理 的配慮 注意 と不安 の関連 社会不安 社会不安 の注意バイアス 視線刺激 の機 能 = 高社会不安者 にお ける視線刺激 に対す る注意バイアス 研究 にあたつて 目的 と意義 6 13 分析対象者 尺度得点 について 全参加者 の反応時間お よびエ ラー数 各尺度 の高低群構成 状態不安 特性不安 社会不安

LSAS

LSAS恐

怖感/不安感

LSAS回

LSAS恐

怖感/不安感

P

(3)

4章

考察 3‐ 7‐

5 LSAS恐

怖 感/不安感

S

3‐ 7‐

6 LSAS回

P

3‐ 7‐

7 LSAS回

S

3‐ 7‐

8 FNE

3‐7‐9 夕和うイ) 4‐

1

全実験参加者 のパ フォーマ ンス 4‐

2

各個人変数 が視線策J激探索 に及 ぼす影 響 4‐ 2‐

1

直視刺激 の検 出速度 について 4‐2‐

2

逸れ の検 出速度 について 4‐2‐

3

直視条件 の探索 の速 さについて 4‐

3

状態不安 にお ける探索課題 のエ ラー 4‐

4

各尺度得点か ら 4‐5 4‐

6

臨床 へ の貢 献 24 引用文献 謝辞 付録 31

(4)

1章

序 論 1‐1.注意 と不 安 の 関 連 我 々 は 日常 か ら様 々 な 刺 激 に 囲 ま れ て 生 活 して い る。 しか しそ れ ら を 平 等 に 取 り扱 っ て 生 活 して い る わ け で は な く

,特

に 重 要 な 情 報 を優 先 して 取 り扱 うた め に ,能 動 的 も し くは 受 動 的 に選 択 的 に 処 理 を行 うこ とで 環 境 に 適 応 して い る。 これ は 注 意 伍ttention)と い う機 構 で あ り

,そ

の 中 で も視 覚 的 情 報 は

,絶

えず 入 力 され て い る 中 で 重 要 な 情 報 を選 択 し続 け て い る。 視 覚 的 注 意 に は 対 象 へ 注 意 を 向 け る定 位 過 程

,対

象 か ら注 意 を 外 す 解 放 過 程

,次

の 対 象 へ と注 意 を移 す シ フ ト過 程 に 分 け られ る

(Posner&Petersen,1990)。

こ う した 注 意 は 常 に 一 定 の パ フ ォ ー マ ン ス を果 た して い る わ け で は な く

,個

人 内 の 状 態 に よ つ て 変 動 が あ る。 そ の 要 因 の 一 つ に 不 安 (anxiety)が あ る。 不 安 と は 避 け 得 な い 苦 痛 に つ い て の 情 動 的 な 予 期 の こ とで あ る と され る

(Mandler,

1984田

中・ 津 田 訳 1987)。 不 安 は

,注

意 の 対 象 と注 意 に よ る 統 制

,注

意 の 範 囲 に 影 響 す る(Eysenこ k,1992)。 例 え ば,観察 者 に と つ て 脅 威 とな る 単 語(e.g。 強 盗,軽蔑)に 対 して 注 意 が 向 き や す く な る 注 意 バ イ ア ス (attentional bias)が 認 め られ る(e.g.藤原 。岩 永 ,2008)。 こ の よ うに 不 安 は対 象 が 漠 然 と しな が ら も脅 威 物 へ の 反 応 の 変 化 を 示 す が

,よ

り限 定 し た 対 象 を 持 つ も の に 社 会 不 安 (social anxiety)があ る。 1‐2.社 会 不 安 社 会 不 安 は社 会 的 場 面 を対 象 と した恐 怖 や 不 安 を指 す 。 臨床 的 に は

,対

象 を 過 度 に恐 れ た り回避 した り し

,持

続 的 に苦 しむ こ とで社 会 生 活 に支 障 を きたす 状 態 に な っ た 等 の い く つ か の 条 件 を 満 た す こ と で

,社

交 不 安 障 害 (social

(5)

Psychiatric Association,2013)。 社 会 不 安 は 回 避 性 パ ー ソナ リテ ィや シ ャ イ ネ ス と い つ た 周 辺 の 概 念 と の 関 連 性 が 高 く

,概

念 整 理 が 難 し い と さ れ て い る

(Rapee&Heimberg,1997)。

そ の 中 で の 測 定 は難 し く

,社

会 不 安 の 測 定 が 多 様 で あ る。 何 を対 象 と して 社 会 不 安 を 測 定 す る か とい う研 究 は 多 く

,尺

度 作 成 が 盛 ん に 行 わ れ て い る。そ れ らの 測 定 要 素 を ま とめ る と,恐 怖 対 象 の 場 面 設 定 と, 個 人 の 反 応 の

2種

類 で あ る。 多 く の 場 合

,社

会 場 面 は パ フ ォ ー マ ン ス 場 面(e.g。 ス ピ ー チ や グル ー プ 活 動)と 相 互 作 用 場 面(e.g。 対 面 で の 相 談 や 電 話)に 分 け ら

れ る (パ フ ォ ー マ ン ス で は

Social Phobia Scale;相

互 作 用 で は Social

lnteraction Anxiety Scale:Mattick&Clarke,1998)。

ま た

,社

会 不 安 の 反 応 に つ い て は,恐怖 感 情 と回 避 行 動 とい う

2側

面 を対 象 とす る こ とが 多 い(恐怖 で は

Liebowitz Social Anxiety Scale Fear or anxiety:Liebowitz, 1987;

回 避 で は

Social Avoidance and Distress Scale:Watson&Friend, 1969)。

さ ら に こ れ ら

2種

類 と は 異 な る も の と して

,社

会 不 安 の 中核 的 な 信 念 と され る

,他

者 か ら評 価 さ れ る こ と に 対 す る 恐 怖 を 測 定 対 象 と す る 尺 度 も 存 在 す る

(Fear of

Negative Evaluation Scale,Watson&Friend,1969)。

こ の よ うに社 会 不 安 の 指 標 は 多 様 で あ り

,そ

れ らの ど の 要 因 が

,実

験 等 で 観 察 され る他 の 現 象 と関 連 して い る か を 同 定 す る こ とが 必 要 とな る。 1‐3.社 会 不 安 の 注 意 バ イ ア ス

SADの

形 成

,維

持 に つ い て は

,注

意 バ イ ア ス を用 い た モ デ ル が 提 案 され て い る。 社 会 場 面 に接 触 した 際

,心

拍 の 上 昇 や 呼 気 の 荒 さ とい っ た 内 的 な 脅 威 刺 激 に 注 意 が 向 き

,不

安 が 増 幅 しそ の 状 態 が 維 持 す る

(Clark&Wells,1995)。

そ れ に加 え

,外

的 な 脅 威 刺 激 に 対 し過 剰 に 注 意 が 向 き 不 安 の 低 減 が 図 られ な い とい う も の も あ る

(Rapee&Heimberg,1997)。

こ の よ うに社 会 不 安 に お い て 注 意 バ イ ア ス は 重 要 な 概 念 で あ り

,高

社 会 不 安 者 が 注 意 の 向 け や す い 脅 威 刺 激 に つ

(6)

い て研 究 が な され て い る。 外 的 な脅 威 刺 激 につ い て は

,表

情 や 単 語

,視

線 刺 激 を用 い て い る。 社 会 的 に脅威 とな る表 情 や 単 語 の研 究 か らは

,そ

の刺 激 に注 意 が 向 き や す く な る と い う 現 象 が 確 認 さ れ て い る

(e.g.表

情 で は Gilboa‐

Schechtman,Foa,&Amir,1999;単

語 で は守 谷 。丹 野 ,2007)。 臨床 群 に含 まれ な い 一 般 健 常 と して扱 われ 得 る対 象 で あ つ て も

,質

的 な違 い は な い と い う指 摘 が な され て い る

(Rapee,1995)。

この た め

,SADの

行 動

,認

知 プ ロセ ス の解 明や 介 入 法 の模 索 に あた っ て ア ナ ロ グ研 究 が行 われ て い る。 1‐

4.視

線 刺 激 の機 能 他 者 の視 線 は観 察者 自身 に注 意 や 関心 が 向 け られ て い る とい う社 会 的信 号 と して の役 割 を果 た す (Baron‐

cohen,1995)。

こ の た め

,視

線 は ヒ トの コ ミュ ニ ケ ー シ ョン にお い て重 要 な役 割 を担 つ て お り,他 者 視 線 につ い て は特 殊 な知 覚, 認 知 形 態 を と る 。 視 線 知 覚 の 特 殊 性 を 実 験 的 に 明 ら か に した 研 究 に

,von

Grinat&Anston(1995)の

視 覚 探 索 課 題 を用 い た もの が あ る。視 覚 探 索 課 題 と は複 数 の刺 激 を 同 時 に 呈示 し

,そ

の 多 くの刺 激 の 中か ら一 つ だ け異 な つ て い る 刺 激 を探 索 させ

,報

告 させ る とい う課 題 で あ る(Neisser,1963)。 探 索 対 象 を タ ー ゲ ッ ト刺 激

,そ

れ 以 外 を妨 害 刺 激 と呼 び

,タ

ー ゲ ッ ト刺 激 検 出 ま で の速 度 を 注 意 が そ の場 に 向 くま で の 時 間 と して計 測 す る こ とが で き る。

von Grinau&

Anston(1995)は

正 面 ま た は左 右 を 向 い て い る 日の線 画 を用 意 し,一般 大 学 生 に 視 覚 探 索課 題 を実 施 した。 そ の結 果

,正

面 の視 線 へ の探 索 は逸 れ た 目へ の探 索 と比 べ

,反

応 時 間 が短 くな る こ とが 示 され た。 この こ とか ら

,彼

らは他 者 の 直 視 視 線 は検 出段 階 に影 響 を与 え る と した。 これ は “stare‐in‐the‐crowd effect" と呼 ばれ

,他

の研 究 で も確 認 され て い るた め

(Conty,Tijus,Hugueville,Coelho,

&George,2006,Senju,Hasegawa,&Tojo,2005),頑

健 な現 象 で あ る と考 え ら れ て い る。 ま た

,Senju&HasegaWa(2005)は

画 面 端 の ドッ ト検 出 を求 めた課

(7)

題 に て

,

ドッ トに先 行 して画 面 の 中心 に顔 写 真 を呈示 した。 視 線 方 向 を直 視 ま た は逸 れ

,閉

眼 の

3条

件 設 け た結 果

,直

視 条 件 にお い て一 番 ドッ ト検 出 が遅 か っ た た め

,直

視 は注 意 の解 放 を遅 らせ る と した。 上 記 の実 験 か ら

,一

般 健 常者 で あ つ て も直視 視 線 が 定位 及 び 注 意 の解 放 の遅 れ を起 こす と考 え られ る。 しか し

,こ

れ らの実 験 で は個 人 変 数 を加 味 した検 討 は少 な い。

イ 1‐

5.高

社 会 不 安 者 にお け る視 線 刺 激 に対 す る注 意 バ イ ア ス 直 視 刺 激 は コ ミュニ ケー シ ョンの到 来 を示 す サ イ ンで あ るた め

,高

社 会 不 安 者 に とつ て 特 別 な意 味 を持 つ 。 質 問 紙 研 究 で は

,SAD患

者 は他 者 視 線 を恐 れ, 回避 す る とい うこ とが示 され て い る

(Schneier,Rodebaugh,Blanco,Lewin,&

Liebowitz,2011)。 高 社 会 不 安 者 の 視 線 刺 激 へ の 反 応 に つ い て

,参

加 者 を 直 視 す る顔 画 像 を 呈 示 し

,参

加 者 が 目の 周 辺 を どれ だ け長 く注 視 す る か を調 べ た 研 究 が あ る(Wieser,,

Pauli,Alpers,&Mthlberger,2009):そ

こ で は

,社

会 不 安 者 の 高 低 で 注 視 時 間 に 違 い は み られ な か つ た 。 ま た

,視

線 は 表 情 の 方 向 を 示 す 役 割 が あ る た め

,高

社 会 不 安 者 は 幸 福 表 情 を 伴 つ た 直 視 画 像 に 対 して は 回 避 す る傾 向 を 示 す が

,視

線 を 逸 ら した 幸 福 表 情 に 対 して は 接 近 す る とい う報 告 が あ る

(Roelofs,Putman,

Schouten,Lange,Volllllan,&Rinck,2010)。

こ の よ うに

,視

線 刺 激 は 高 社 会 不 安 者 の 注 意 に影 響 を 与 え る情 報 で あ る と考 え られ る が

,視

線 の 検 出 時 を題 材 に 検 討 した も の は 見 当 た らな い 。 こ の た め, 刺 激 と出 会 う初 期 段 階 で あ る検 出 に て 差 異 が み られ る か 検 討 す る必 要 が あ る。 1‐ 6。 研 究 に あ た つ て 実 験 課 題 と して 視 線 刺 激 を 用 い る 場 合 は

,顔

全 体 と して の 評 価

,つ

ま り表 情

(8)

に よ る 要 因 へ の 配 慮 が 必 要 とな る。 特 に

,黒

目の 位 置 が 変 わ る だ け で

,表

情 と して の と ら え 方 が 異 な る 可 能 性 が あ る (吉寄 ・ 蒲 池 ・ 箱 田 。赤 松 ,2000)。 社 会 不 安 に 関 す る研 究 で は

,表

情 の 視 覚 探 索 課 題 は 多 く行 わ れ て お り

,視

線 条 件 の 差 異 に よ る検 討 を行 う場 合 は そ の 影 響 を 小 さ くす る 必 要 が あ る。 他 の 個 人 変 数 に つ い て

,社

会 不 安 を 対 象 と した 場 合

,不

安 の 影 響 は 考 慮 に 入 れ る べ き で あ る。 ま た

,不

安 に 関 す る研 究 を 行 う場 合

,抑

うつ が 類 似 概 念 と し て 混 同 し

,要

因 同 定 を 誤 る こ とが 危 惧 され る。 そ の た め

,抑

うつ の 要 因 を加 味 す る 必 要 が あ る

(Beuke,Fischer,&McDowall,2003)。

従 来 の “starerin‐the‐crowd effect"の 研 究 で は

,こ

う した 情 動 の 個 人 変 数 を 扱 つ た も の は 見 当 た らな い 。 こ の た め

,上

記 の 変 数 に よ っ て 効 果 が どの よ うに 異 な る か 検 討 す る必 要 が あ る。 1‐7.目 的 と意 義 先 行 研 究 で は

,高

社 会 不 安 者 は 低 社 会 不 安 者 と比 べ て 直 視 視 線 を 速 く検 出 す る の か

,と

い う注 意 バ イ ア ス の研 究 は な され て こ な か っ た 。 こ の た め本 研 究 で は

,社

会 不 安 の 程 度 が 他 者 視 線 の 検 出 に どの よ うな 影 響 を 与 え る の か を検 討 す る こ と を 目的 とす る。 本 研 究 の 手 続 き に お い て

,直

視 視 線 を 逸 れ た 視 線 よ り早 く検 出 し た 場 合,

“stare‐in‐the‐

crowd effect"が

観 察 され た と考 え る。 ま た

,直

視 視 線 は コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 開 始 を示 す サ イ ン で あ る た め

,そ

れ を 恐 れ る 高 社 会 不 安 者 は 直 視 視 線 を速 く検 出 す る と予 測 す る。

疾 患 ご との バ イ ア ス を 明 らか に す る こ と は

,効

果 的 な 認 知 行 動 療 法 の 提 案 に つ な が る との 指 摘 が あ る(藤原 ・ 岩 永 ・ 生 和 ,2007)。 こ の た め

,社

会 不 安 の 中 で も どの 症 状 が そ の バ イ ア ス に つ な が る か を探 索 的 に検 討 す る こ と とす る。

(9)

2‐

1.実

験 参 加 者 健 常 な 視 力 も し くは 矯 正 視 力 名

,女

43名

)を対 象 と した 。 第

2章

方 法 を 有 す る

,大

学 生 お よ び 大 学 院 生

60名

(男性 平 均 年 齢 は 26。

75(S研

=6.75)で あ つ た 。 17 2‐

2.実

施 時 期

2014年

10月

か ら 11月 に か け て 実 施 した 。 2‐3.質 問 紙 2‐3‐

1不

安 状 態,特 性 不 安 の 測 定 の た め新 版

STAI状

態・特 性 不 安 検 査 (以下

STAIと

す る

;肥

田野・福 原・岩 脇・曽我 。

Spielberger,2000)を

用 い た 。

STAIは

Spielberger,

Gorsuch,&Lushene(1970)の

State‐

Trait Anxiety lnventoryに

改 良 を加 え た

邦 訳 版 で あ る。状 態 不 安(「今 ま さ に ど う感 じて い る か 」 とい う現 在 の 状 況 反 応;

以 下 STAI‐

S),特

性 不 安(「普 段 ど う感 じ る か 」 とい う比 較 的 安 定 した 反 応 傾 向;

以 下 STAI‐ T)の

2種

類 の 不 安 を

40項

4件

法 で 測 定 す る 尺 度 で あ る。不 安 を 2 側 面 か ら考 察 す る こ とが 可 能 と な る 。

2‐ 3‐

2社

会 不 安

社 会 不 安 の 測 定 に は 日本 版 Liebowitz Social Anxiety Scale(以 下

LSASと

す る

;朝

倉 ら

,2002)と

日本 版

Fear of Negative Evaluation Scale短

縮 版(以下

FNEと

す る

;笹

川 。金 井 。村 中・ 鈴 木・ 嶋 田

0坂

,2004)を

用 い た 。

LSASは

Liebowitz Social Anxiety Scale(Liebowitz,1987)を

邦 訳 した も の で あ る。 社 会 不 安 障 害 の 症 状 の 重 症 度 や 治 療 の 効 果 を評 価 す る尺 度 と して 広 く使

(10)

用 され て い る。社 会 不 安 障 害 の特 徴 で あ る行 為 状 況

13項

(performance項

目;

以 下

Pと

す る)と 社 交 状 況

11項

目(social interaction項 目

;以

Sと

す る)か ら な り

,そ

れ ぞ れ の 項 目に対 して どれ だ け恐 怖 や 不 安 を感 じるか

(LSAS恐

怖 感/

不 安 感 ),ど れ だ け 回避 す るか の程 度

(LSAS回

避)を 0∼

3の 4段

階 で評 価 す る。

FNEは

Watson&Friend(1969)の

Fear of Negative Evaluation Scaleの

訳 版(石川・佐 々木・福 井

,1992)を

笹 川 ら(2004)が短 縮 し

,項

目反 応 理 論 に基 づ き再 検 討 を行 っ た もの で あ る。 社 会 不 安 に み られ る 「他 者 か らの否 定 的 な評 価 に対 す る不 安 」 を

12項

5件

法 で 測 定 して い る。 社 会 不 安 を測 定 す る尺 度 で あ りな が ら

,上

記 の

LSASで

カバ ー で き て い な い項 目群 で あ り

,LSASと

の相 関 関係 も 中程 度 に(r=。44)と どま つ て い る(岡 島 。金 井 ・ 陳 。坂 野,2007b)。 こ の た め

,LSASと

併 用 す る こ とで網 羅 的 に社 会 不 安 が測 定 で き る と考 えた。 2‐3‐

3抑

うつ 不 安 と抑 うつ は 関 連 が 強 く

,そ

の ど ち らか が 情 報 処 理 に及 ぼ す 影 響 を検 討 す る場 合

,両

方 を測 定 す る 必 要 が あ る(Beuke et al。 ,2003)。 こ の た め 自己 評 価 式 抑 うつ 性 尺 度(以下

SDSと

す る

;福

田 。小 林

,1983)に

よ つ て 抑 うつ の 程 度 を測 定 した 。

SDSは

Self‐

ratilg Depression Scale(Zung,1965)の

邦 訳 版 で あ る 。感 情 面,

生 理 面

,心

理 面 の 症 状 とい つ た

3側

面 か ら抑 うつ 傾 向 を

20項

4件

法 で 測 定 す る 尺 度 で あ る。 抑 うつ 尺 度 と して 広 く用 い られ

,

うつ 病 の ス ク リー ニ ン グ に 広 く用 い る こ とが あ る 一 方

,ア

ナ ロ グ研 究 で の 使 用 を 推 奨 され て い る 尺 度 で あ る(奥村 ・ 坂 本 ,2004)。 こ の た め

,一

般 大 学 生 へ 実 施 した 場 合 で も抑 うつ 状 態 を 正 確 に捉 え る こ とが 期 待 され た 。

(11)

2‐

4.装

置:

実 験 装 置 と して

,MicrOsoft社

Windows XP Professionalを

搭 載 した富 士 通

BIBLO NB60L/Wを

使 用 した 。 ま た

,刺

激 を提 示 す る 画 面 と して

,内

蔵 の 15。

4型

の カ ラー 液 品 の デ ィ ス プ レイ を用 い た 。 刺 激 制 御 ソ フ トと して

Cadrus

社 製 の SuperLab2.0。

4を

用 い た 。 2‐

5.刺

ATR顔

画 像 デ ー タ ベ ー ス か ら顔 部 が 正 面 を 向 い て い る

7名

分(男性

4名

,女

3名

)の顔 画 像 を選 択 した 。内 男 性

1名

分 は 課 題 に 慣 れ させ る た め の 課 題 に 用 い た 。

7名

分 の 画 像 に つ い て

,

日が 正 面 を 向 い て い る画 像(direct)と 右 に 30° 逸 れ て い る 画 像 (right)の 計

14枚

を採 用 し加 工 を行 つ た 。 実 験 刺 激 は 縦

10mm

58五

m,黒

目 は 縦 横 と も に 約

6mmで

あ つ た(Fig。

1参

照)。 directと

rightの

2枚

,肌

の 部 位 は 同 じ画 像 を用 い

,

日 の 部 位 の み 同 一 人 物 の 異 な る 画 像 を 用 い た 。 そ の た め 目の 部 位 以 外 は 同 じ条 件 と な っ た 。 な お, 顔 の 傾 き と肌 の くす み を修 正 した 。右 に 逸 れ て い る 画 像 を左 右 反 転 す る こ とで, 左 向 き の 画 像(left)を 作 成 した 。 画 像 編 集 に は フ リー ソ フ ト

gimpを

使 用 した 。 刺 激 配 列 は 以 下 の 通 りで あ つ た 。画 面 の 中 心 か ら半 径 約

56mmの

仮 想 円 上 に, 隣 接 す る

2刺

激 間 の 最 短 距 離 が 均 等 とな る よ うに

8刺

激 を 配 置 した 。

3種

類 の 刺 激 が含 まれ る もの を ター ゲ ッ トあ り条 件(Fig。

1(a)),2種

類 の もの を ター ゲ ッ トな し条 件 と した(Fig。 1(b))。 ター ゲ ッ トあ り条 件 で は

,あ

1種

類 が

1刺

激 だ け に な る よ うに配 分 し

,そ

れ を ター ゲ ッ ト刺 激

,そ

れ 以 外 を妨 害 刺 激 と した。 妨 害 刺 激 の

7刺

激 の配 分 につ い て

,他

2種

類 の割 合 は

2:5,3:4,4:3,5:

2の

い ず れ か に な る よ うに した。 ター ゲ ッ トな し条 件 で は

,あ

1種

類 の刺 激 が

,2か

6刺

激 存 在 した。 そ れ ら各 配 列 の割 合 は ター ゲ ッ ト条 件 内 で均 等 と な る よ うに した。 ま た

,一

つ の刺 激 配 列 は

1名

の刺 激 で統 一 した。

(12)

lllllillil策 ‐ ― 申 颯 聯 馨 聯 :綱 轟 鋼 暉│1目 ] 口硼 【 ― ││IEJF距 ― ― ‐ 輝 (a) 躍 毎 日│IEヨ ロι " 111[ヨ 『ロ.:出 轟 11に 購 ‐ 輝 ││││││││││││││││ロ ロロ砂 ::自 [目│││││││││││││││││ ― .:題■目│││ 聯 g目日日│││ (b) Fig。

1

東Jttt2颯 夕1(a),(b)

Note。 (a)は directを タ ー ゲ ッ トと した ター ゲ ッ トあ り条 件

,(b)は

タ ー ゲ ッ トな し条 件 の 刺 激 配 列 で あ る。 課 題 中 の 正 誤 の フ ィ ー ドバ ッ ク の た め

,画

面 の 中 心 に 「○ 」 を 縦 横

10mmま

た は 「一 」 を縦

lmm横 10mmで

表 示 す る フ ィー ドバ ッ ク 画 面 を 用 意 した 。 練 習 課 題 で 使 用 す る 刺 激 と して

,ア

ル フ ァベ ッ ト 「h」 「m」 「n」 の

3刺

激 を 用 い た 。書 体 は

MSPゴ

シ ッ ク を採 用 した 。各 ア ル フ ァベ ッ トの サ イ ズ は,「h」 で 縦

16mm横

7mm,「

m」 で 縦

1lmm横

20mm,「

m」 で 縦

1lmm横 7mmで

あ つ た 。 そ れ ら も 日 と同 様 に 刺 激 配 列 を構 成 した 。 2‐

6.PC課

1試

行 で は

,画

面 の 中 心 に 注 視 点 を

500ms呈

示 後

,刺

激 配 列 を 呈 示 した 。 実 験 参 加 者 は

,そ

の 中 に タ ー ゲ ッ トが あ る か な い か を,「¥」 「z」 の ボ タ ン押 しで 反 応 した 。 刺 激 配 列 は ボ タ ン 押 し も し く は

5000ms経

過 時 に 消 滅 した 。 刺 激 配 列 の 呈 示 か ら反 応 ま で の 時 間 を 反 応 時 間 と し て 取 得 し た 。 刺 激 配 列 消 失 後 に

500ms間 ,正

答 の 場 合 は 「○ 」

,誤

答 や 時 間 切 れ の 場 合 は 「一 」 の 記 号 を フ ィ ー ドバ ッ ク した 。 そ の 後 、 刺 激 配 列 の 残 像 を 消 す た め 、 ス ノー ノイ ズ を マ ス ク

(13)

刺 激 と して

500ms呈

示 し

,1試

行 を 終 え た 。 試 行 間 間 隔 は

1000msと

した 。1 試 行 の 流 れ を Fig。

2に

示 す 。 ま た 注 視 点 出 現 後 に 「ボ タ ン を 押 して くだ さい 」 とい う文 字 を 呈 示 して

,ボ

タ ン 押 し を 求 め る キ ャ ッチ 試 行 を設 け た 。 2(タ ー ゲ ッ ト出 現

:有 ,無

24+4(キ

ャ ッチ 試 行)の

52試

行 を

,1プ

ロ ッ ク 内 の 視 線 課 題 と した 。 ま た 各 ブ ロ ッ ク の 視 線 課 題 開 始 前 に は

,そ

の 視 線 課 題 と 同 じ視 線 方 向 を タ ー ゲ ッ トと した タ ー ゲ ッ ト同 定 課 題 を

8試

行 ず つ 設 け た 。 こ の た め

,1ブ

ロ ッ ク を 計

60試

行 と した 。 本 課 題 は

3ブ

ロ ッ ク構 成(タ ー ゲ ッ ト 視 線 方 向 :direct,right,left)と し

,全

180試

行 と した 。 試 行 の 呈 示 順 は 実 験 参 加 者 ご と に ラ ン ダ マ イ ズ した 。 タ ー ゲ ッ トの 出 現 率 は ブ ロ ッ ク 内 で

50%に

調 整 した 。タ ー ゲ ッ ト出 現 位 置 は 視 線 課 題 を 通 し同 じ出 現 率 と な る よ うに 調 整 した 。 プ ロ ッ ク の 呈 示 順 とボ タ ン の割 り当 て は 実 験 参 加 者 間 で カ ウ ン タ ー バ ラ ン ス を と つ た 。 プ ロ ッ ク 間 に は

1分

の 休 憩 を設 け た 。

PC

実 験 の 流 れ は Fig。

3に

示 す 。 \ 注 視 点

:500ms

刺 激 配 列:参加 者 ボ タ ン押 し も し く は

5000m3

フ ィ ー ドバ ッ ク

:500ms

Fig。

2 1試

行 の 流 れ 試 行 間 間 隔:1000ms マ ス ク刺 激:500ms 10

(14)

<練

習 ブ ロ タ ー ゲ ッ ト同 定 課 題

(8試

行) 視 線 課 題

(52試

行) 記 号 課 題

(12試

行) タ ー ゲ ッ ト同 定 課 題

(4試

行)

3ブ

ロ ッ ク 実 施 :本課 題 ブ ロ ッ ク 間 に は

1分

Fig.3 PC課

題の流れ

実 験 課 題 の 前 に は

,実

験 参 加 者 が 手 続 き に慣 れ る こ と を 目的 と して

,実

験 課 題 と 同 様 の

3種

類 の ア ル フ ァベ ッ ト(「h」 「m」 「n」 )を用 い た 練 習 課 題 を 実 施 した 。 練 習 課 題 で は

,タ

ー ゲ ッ ト同 定 課 題

4試

行 の 後

,記

号 課 題 を

12試

行 実 施 した 。 これ ら

16試

行 を

1練

習 ブ ロ ッ ク と し

,練

習 課 題 は

3練

習 ブ ロ ッ ク と した 。 2‐

7.手

続 き 実 験 参 加 者 は 画 面 か ら約

600cmの

位 置 に 座 り課 題 に 取 り組 ん だ 。各 試 行 に つ い て 反 応 時 間 とエ ラ ー を取 得 した 。 エ ラ ー に つ い て は

,5000ms経

過 して も反 応 が な か っ た も の と誤 つ た ボ タ ン 押 し を 行 つ た も の を ま と め て 計 測 し た 。

PC

課 題 終 了 後 に 質 問 紙 へ の 回 答 を 求 め た 。 回 答 後

,PC課

題 に つ い て 内 省 報 告 を 求 め た 。 2‐

8.分

析 方 法 エ ラ ー は

,刺

激 呈 示 か ら

5000ms以

内 に 反 応 した 試 行 の 中 で 誤 つ た キ ー を押 した も の を記 録 した 。 反 応 時 間 を扱 ら た 心 理 学 実 験 で は

,実

験 操 作 と関 係 の な

3ブ

ロ ッ ク 実 施

:練

習 課 題 ■ ■ ■ ■

(15)

い影 響 を受 けたパ フォ ー マ ン ス が全 体 の結 果 へ影 響 を与 え る こ とを避 け る必 要 が あ る。 そ う した影 響 を避 け る方 法 と して

,反

応 時 間 が短 す ぎ る試 行

,ま

た は 参 加 者 内 平 均 か ら見 て 長 す ぎ る試 行 を除 外 す る方 法 が提 案 され て い る(大久 保, 2011)。 この た め本 研 究 で は

,反

応 時 間 にお い て

100ms以

下 の試 行

,及

び 各 参 加 者 の各 条 件 の平 均 か ら

3"以

上 の試 行 を分 析 か ら除外 した。これ と無 反 応 の 試 行 を合 わせ て分 析 除 外 試 行 と した 。 反 応 時 間 は正 答 試 行 のみ を取 り扱 った。 ま た

,各

条 件 につ い て 全 て チ ヤ ン ス レベ ル

(50%)よ

り有 意 に多 く正 答 して い る 参 加 者 のみ を分 析 対 象 と した。 これ は反 応 取 得 方 法 を二者 択 一 の ボ タ ン押 し と す る に あた り

,参

加 者 が提 示 す る刺 激 と独 立 して反 応 した デ ー タ を採 用 しな い た め に行 う処 理 で あ る。 こ う した 処 理 は本 研 究 と同様 の反 応 取 得 方 法 を採 用 す る実 験 で 取 り入 れ られ て お り

,研

究 ご と に 肖J除 基 準 を設 け て い る(e.g.Eriko,

2010,中

村 。守 谷 。平 石 。長 谷 川 ,2011)。 各 尺 度 得 点 の 平 均 か らキ

0.5S'以

上 の参 加 者 を高群,‐0.5だり 以 下 の参 加 者 を 低 群 と した 。ター ゲ ッ トあ り条 件 の 平 均 反 応 時 間 とエ ラー 数 につ い て 3(タ ー ゲ ッ ト視 線 方 向:direct,right,left)× 2(群

:高

,低

)の混 合 計 画

2要

因分 散 分 析 を 行 つ た 。

Mauchlyの

球 面 性 検 定 に お い て 有 意 で あ つ た 場 合 ,

Gree五house‐Gёisserに よ る検 定 で 代 替 した。

2‐

9.倫

理 的 配 慮

本 研 究 は兵 庫 教 育 大 学 倫 理 審 査 委 員 会 の承 認 を得 て い る。

(16)

3章

結 果 3‐

1.分

析 対 象 者

1条

件 の正 答 率

50%以

下 の参 加 者

1名

を分 析 か ら除外 した。 分 析 対 象 は

59

名(男 性

17名

,女性

42名

;〃

=26.39歳

,"=6.20)で

あ つ た。 参 加 者 全 体 にお い て 正 答 率 は

93.93%,エ

ラー 率 は

5.45%,分

析 除外 試 行 は

0.62%で

あ つ た。 3‐

2.尺

度 得 点 に つ い て 各 尺 度 得 点 の 平 均 得 点 と標 準 偏 差

,最

小 値

,最

大 値 を

Table lに

示 した 。 ま た

,各

尺 度 得 点 間 の 関 係 に つ い て

Pearsonの

積 率 相 関 分 析 を行 つ た(Table2)。 STAI‐

Sは

SDSと

中 程 度 の 正 の 相 関 が み られ た

(SDS:`―

.46)。 ま た STAI‐ T,

FNEと

弱 い 相 関 が み られ た (STAI‐T:ι― 。

34;FNE:F。

26)。

STAI‐

Tは

SDSと

強 い 相 関 が み られ た 。 ま た

LSAS合

計 得 点

,LSAS恐

怖 感

/不安 感

,FNE,LSAS恐

怖 感/不安 感

P,LSAS回

Pと

弱 い 正 の 相 関 が み ら

れ た

(LSAS:F.30;FNE:F.32,LSAS恐

怖 感/不安 感

:F.23,LSAS回

避 P:

`― 。33)。

Table l全体及び高低群の各尺度得点の特徴

Measure over all low growp high group

″ (")

range

(19) __″

(ズ

")

STAI‐S STAI‐

T

ISAS

ISAS恐

怖感/不安 感

ISAS恐

怖 感/不安 感

P

IttS恐

怖 感 ノ不 安感 S

SAS回

LSAS回

P

ISAS回

避 S

FNE

SDS

44.03(8.36) 26‐ 62 44.49(9.91) 29‐ 67 38.27(21.42) 2‐ 109 22.37(12.15) 0‐ 57 10.07(6.36) 0‐ 33 12.31(6.60) 0‐ 29 15。9(11.3の

O‐

52 6.97(5。48) 0‐ 26 8.93(6.59) 0‐ 29 37.63(10.1つ 15‐ 57 41.51(8.19) 26‐ 65 35.00(3.91) 56.67(5.25) 35。22(2.78) 57.71(5.11) 15.84(9.12) 64.50(15。66) 9。26(5.25) 38.86(7.7の 3.67(2.09) 18。12(4.46) 5。33(3.29) 19.63(3.64) 4.57(3.38) 30.63(7.68) 2.04(1.57) 13.77(4.09) 2.45(2.o4) 17.80(4.75) 32.95(3.02) 51.22(4.76) 23.94(5.20) 47.00(4.22) 13

(17)

Table 2尺度 間相 関 3 4 5 10 1. STAI‐S 2. STAI‐T 3. LSAS 4.LSAS恐怖感/不安感 5.LSAS回避 6. FM 7. SDS 8.LSAS恐怖 感 ノ不安感P 9.LSAS恐怖 感/不安感 S 10.LSAS回避 P ll.LSAS回避 S .34** .13 .11 .13 - .30* .32・ .23 - .92'' .91'* ― .67** .26・ .46ヤ * .05 .38** .81'* .35** .44*オ .28' .85'* .44'オ .30' .94** .36・' .20 .60'* ― .49'' .43・* ― .33' .16 .07 .25 .33' .87'オ .82'' .94=* .59** .64'オ .93'' .40'オ .31* .24 .21 .76・' .61=' ― .49** .17 .13 .87== .65'' .95** .36=* .16 .53'' .69'' .76=* Note.*p<.05 '*pく .01

LSASは

LSAS恐

怖 感/不安 感

,LSAS回

,LSAS恐

怖 感/不安 感

P,LSAS

恐 怖 感/不安 感

S,LSAS回

P,LSAS回

Sと

強 い 正 の 相 関 が み られ た

(LSAS

恐 怖 感/不安 感

:F。

92;LSAS回

:F。 91;LSAS恐

怖 感/不安 感

P:F.85;

LSAS恐

怖 感/不安 感

S:F.87;LSAS回

P:F.82;LSAS回

S:F。

87)。 ま

,FNEと

は 中程 度 の 相 関 が

,SDSと

は 弱 い 正 の 相 関 が み られ た(FNE:ι―.44)。

LSAS恐

怖 感 ノ不 安 感 は

LSAS恐

怖 感/不安 感

P,LSAS恐

怖 感/不安 感

Sと

い 正 の 相 関 が み られ た

(LSAS回

P:F。

94;LSAS回

S:F。

94)。 ま た

,LSAS

回 避 と

FNE,LSAS回

P,LSAS回

Sと

中程 度 の 正 の 相 関 が み られ た

(LSAS

回 避:ェ

.67;FNE:.―

.44;LSAS回

避 P:`―

.59;LSAS回

S:ι.65)。

SDSと

は 弱 い 正 の 相 関 が み られ た

(SDS:F。

30)。

LSAS回

避 は

LSAS回

P,LSAS回

Sと

強 い 相 関 が み られ た

(LSAS回

P:F。

93;LSAS回

避 S:rE.95)。 ま た

,LSAS恐

怖 感/不安 感

P,LSAS恐

怖 感

/不安 感

Sと

中程 度 の

,SDSと

弱 い 正 の 相 関 が み られ た

(LSAS恐

怖 感/不安 感

P:F.60;LSAS恐

怖 感/不安 感

S:F.63)。

FNEは SDS,LSAS恐

怖 感/不安 感

Pと

中程 度 の 正 の 相 関 が み られ た

(SDS:

F.49;LSAS恐

怖 感/不安 感

P:F.43;LSAS恐

怖 感/不安 感

S:F。

40)。 ま た,

LSAS回

P,LSAS回

Sと

弱 い 正 の 相 関 が み られ た

(LSAS回

P:F。

31;

LSAS回

避 S:`― 。36)。

(18)

SDSは

LSAS恐

怖 感/不安 感

Pと

弱 い 正 の 相 関 が み られ た(F.33)。

LSAS恐

怖 感/不安 感

Pは

LSAS恐

怖 感/不安 感

Sと

強 い 正 の 相 関 が み られ た

(F.76)。 ま た

,LSAS回

P,LSAS回

Sと

中程 度 の 正 の 相 関 が み られ た

(LSAS

回 避

P:F。

61;LSAS回

S:F.53)。

LSAS恐

怖 感/不安 感

Sは

LSAS回

P,LSAS回

Sと

中程 度 の 相 関 が み ら

れ た

(LSAS回

P:F.49;LSAS回

S:F。

69)。

LSAS回

Pは

LSAS回

Sと

強 い 正 の 相 関 が み られ た(F.76)。 3‐

3.全

参 加 者 の 反 応 時 間 お よ び エ ラ ー 数 各 条 件 の 反 応 時 間 に つ い て

,平

均 お よ び 標 準 偏 差 を

Table3に

示 した 。 タ ー ゲ ッ トあ りま た は な し に お け る 全 体 の 反 応 時 間 お よび エ ラ ー 数 に つ い て

,1要

3水

準(タ ー ゲ ッ ト視 線 方 向:direct,right,left)の 分 散 分 析 を 行 つ た 。 反 応 時 間 の 分 析 で は 主 効 果 が み ら れ た

(F(2,H6)=55.66,pく

。05)。

Bonferroni法

に よ る 多 重 比 較 の 結 果

,direct条

件 は

right,left条

件 よ り有 意

に 短 か っ た(p<.05)。

right,left条

件 間 に 有 意 な 差 は み られ な か っ た(″。s。 )。 エ ラ ー 数 の 分 析 で は 主 効 果 が み られ な か っ た

(F(1.78,103.09)=2.12,コ

。s.)。 エ ラ ー と反 応 時 間 に つ い て 相 関 係 数 を算 出 した と こ ろ

,有

意 な 相 関 関 係 は 見 い だ せ な か っ た 。 Table 3各条件の反応 時間とエラー数 における平均と標準偏差,2指 標 の相 関 五ght left

RT

error RT‐error coreration 1.93(1.79) ‐.23 2.15(1.65) ‐.13 2.41(2.02) 。14 1169.76(270.51) 1686.87(526.17) 1637.82(436.41) Note.'p<.05,・ )く,01 15

(19)

3‐4.各 尺 度 の 高 低 群 構 成 各 尺 度 得 点 に つ い て 全 参 加 者 の 平 均 ±0.5だり を基 準 と して

,低

群 と高 群 に 群 分 け した 。 両 群 の 平 均 得 点 及 び 標 準 偏 差 は

Tablelに

,反

応 時 間 とエ ラー 数 の 平 均 及 び 標 準 偏 差 は

Table4に

示 した 。 Table 4各群 における各 条件 の反応 時 間及びエラー数 の平均 と標 準偏差 scale group ″ RT direct r rlght error direct riqht left STAI‐S low 17 high 12 1123.37 1551.08 1525.02 1.71 1.82 1.82 (183.80 (341.79) (301.51) (1.57) (1.63) (1.78) 1132.6 1494.89 1706.2 2.67 3.00 3.17 (321.3) (331.29) (427.3の (1.83) (1.71) (2.52) STAI‐

T

low 23 high 17 1186.41 1691.04 1694.03 2.13 2.22 2.43 (325.89) (643.25) (533.17) (1.71) (1.86) (1.90) 1122.9 1439=61 1559.81 2.82 2.29 2.29 (236.02) (224.85) (348.09) (2.07) (1.76) (1.86) LSAS

low 18

high 17 1175.05 1712.64 1741.79 2.37 2.21 3.05 (246.22) (589.69) (570.05) (2.06) (2.10) (2.48) 1211.14 1467.83 1516.35 1.50 1.94 2.13 (274113) (213.43) (288.66) (1.51) (1.29) (1.75) LSAS恐怖感/不安感 low 18 high 17 1245。72 1854.97 1848.21 2.47 2.16 2.58 (266.73) (659.43) (554.50) (2.1の (2.12) (2.12) 1208.75 1424.43 1504.57 1.57 2.00 1.79 (269.40) (205.70 (267.64) (1.55) (1.41) (1.67) LSAS回避 low 18 high 17 1179.19 1710.51 1759.47 2.05 2.38 3.05 (239.38) (565.66) (529.03) (1.80) (1.77) (2.25) 1190.24 1601.72 1531.82 1.38 1.63 2.13 (226.66) (449.87) (293.00 (1.59) (1.26) (1.86) LSAS恐怖感/不安感

P

low 18お

″摺 羅∬ 濫あ

ぶお

htth 17じ

1:ソ

置あ 躍選

ぶあ

ぶあ

diあ

LSAS恐怖感/不安感S 21 1149.03 1683.74 1747.67 2.38 2.05 2.62 (238.2の (452.92) (311.10 (2.06) (1.91) (2.38) 19 1181.5 1571.88 1564.39 1.47 1.95 1.79 (213.73) (414.59) (278.46) (1.47) (1.27) (1.69) high LSAS回避P

low 25″

男 尉∬ 活

::t豹

ぶお

:劣

h17″

お ども 耀

S dttЬ

(1:お

LSAS回避S

low 20淵

∬ 淵∬

l:il:,

:ム

:も

:Ъ high 15 1169.76 1454.37 1527.49 1.4 1.6 1.93 (262.13) (235.43) (274.43) (1.60 (1.30) (1.98) FNE low 16 high 23 1134.7 1573.27 1604.44 2.00 2.31 2.44 (254.25) (568_7の (494.99) (1.55) (2.06) (2.19) 1148.18 1574.81 1545.43 2.04 2.09 2.35 (270.5) (442.8の (372.40 (1.92) (1.62) (2.12)

SDS

low 21 high 18 1195.39 1702.83 1766.95 1.95 2.48 2.76 (323.49) (685。7) (565.80 (1.69) (1.83) (1.8の 1190.89 1518.12 1672.97 2.39 2.72 2.83 (269.02) (395.33) (389.8) (2.03) (1.70 (2.48) Note. 16

(20)

3‐ 5。 状 態 不 安 STAI‐

S得

点 の 高 低 群 に つ い て 分 析 を 行 つ た 。 タ ー ゲ ッ トあ り条 件 の 反 応 時 間 及 び エ ラ ー 数 の 平 均 に つ い て

,3(タ

ー ゲ ッ ト視 線 方 向:direct,right,left)× 2(群

:高

,低

)の

2要

因 分 散 分 析 を行 つた。 結 果 の要 約 と して

,各

群 分 け に お い て 主 効 果 及 び 交 互 作 用 が み られ た部 分 を付 録

1に

示 した。 反 応 時 間 にお い て

,視

線 方 向 の主 効 果 が み られ た

(F(2,54)=27.55,ρ

<.05)。

Bonferroni法

に よ る多 重 比 較 の結 果

,direct条

件 は

right,left条

件 よ り有 意

に短かつたし

<.05)。

right条

件と

left条

件に差はみられなかった

(コ .s.)。

群の

主 効 果 及 び 交 互 作 用 は み られ な か っ た

(F(1,27)=0。

25,コ

.s.;F(2,54)=1.54,

コ.θ。)。 エ ラー 数 に お い て 群 の 主 効 果 が み られ

(F(1,27)=4.33,Pく

.05),高

群 は 低 群 よ り もエ ラ ー 数 が 多 か っ た 。 視 線 方 向 の 主 効 果

,及

び 交 互 作 用 は 見 られ な か っ 力1(」

F(1.65,44.62)=.41,コ

.θ.;」 「

(1.65,44.62)=。

15,コ.s。 )。 3‐

6.特

性 不 安 STAI‐

T得

点 の 高 低 群 につ い て 分 析 を行 つ た。 ター ゲ ッ トあ り条 件 の反 応 時 間及 び エ ラー 数 の平 均 につ い て

,3(タ

ー ゲ ッ ト視 線 方 向:direct,right,left)× 2(群

:高

,低

)の

2要

因分 散 分 析 を行 つ た。 反 応 時 間 にお い て視 線 方 向 の 主 効 果 が み られ た

(F(2,76)= 39。

08,′ <.05)。

Bonferroni法

に よ る多 重 比 較 の結 果

,direct条

件 は

right,left条

件 よ り有 意

に短 か ったし <。05)。

right条

件 と left条 件 に差 はみ られ なか つた(コ.θ.)。 群 の 主効果及 び 交互作用 はみ られ なか った

(F(1,38)=1.53,コ

.s.;F(2,76)=1.34,

コ。s。 )。 エ ラー 数 に お い て 視 線 方 向 の 主 効 果

,群

の 主 効 果

,及

び 交 互 作 用 は み られ な か っ た

(F(1.71,65.05)=0.33,コ .s.;F(1,38)=0。

17,コ

.s.;F(1.71,65.05)=

17

(21)

1.26,コ.s.)。 3‐

7.社

会 不 安 3‐ 7‐

1.LSAS

LSAS得

点 の 高 低 群 につ い て分 析 を行 つ た。 ター ゲ ッ トあ り条 件 の反 応 時 間 及 び エ ラー 数 の 平 均 に つ い て

,3(タ

ー ゲ ッ ト視 線 方 向

:direct,right,left)×

2(群

:高

,低

)の

2要

因分 散 分 析 を行 つ た。 反 応 時 間 にお い て視 線 方 向 の 主 効 果 が み られ た

(F(1.62,53.43)=33.20,′

<.05)。 群 の主 効 果 はみ られ な か っ た が

(F(1,33)=1.47,′

<.05),交

互 作 用 が み られ た

(F(1.62,53.43)=3.51,′

<.05)。 各 視 線 方 向 にお け る群 の 単 純 主 効 果 の検 定 を行 つ た とこ ろ

,right条

件,left条件 にお い て 単 純 主 効 果 が み られ(F(1,

24)=4.32,p<.05;F(1,24)=4.66,p<.05),

ともに高 群 は低 群 よ りも反 応 時 間 は短 か っ た。direct条 件 で は単 純 主効 果 はみ られ な か っ た

(F(1,24)=0.07,

コ。s.)。 各 群 にお け る視 線 方 向 の単 純 主 効 果 の検 定 を行 つ た とこ ろ

,低

群 にお い て 単 純 主 効 果 が み られ た

(F(2,48)=28.52,p<.05)。

多 重 比 較 を行 つ た と こ ろ,

direct条

件は

right,left条

件より有意に短かったし

<。05)。

right条

件と

left

条 件 に 差 は み られ な か つ た(コ.s。)。 ま た

,高

群 に お い て 視 線 方 向 の 単 純 主 効 果 が

み られ た

(F(2,48)=4.25,′

、.05)。 多 重 比 較 を行 つ た と こ ろ

,direct条

件 は

right,left条

件 より有意に短かったし

<.05)。

right条

件 と

left条

件 に差はみ ら

れなかった

(コ.s。 )。

エ ラー 数 にお い て

,視

線 方 向 の 主 効 果

,群

の 主 効 果

,及

び 交 互 作 用 は み られ な か っ た

(F(1.62,53.46)=2.61,コ

s.;F(1,33)=1.53,コ

.s.;F(1.62,53.46)=

0.72,コ.s。)。

(22)

3‐ 7‐

2.LSAS恐

怖 感/不安 感

LSAS恐

怖 感/不安 感 得 点 の 高 低 群 に つ い て 分 析 を 行 つ た 。タ ー ゲ ッ トあ り条 件 の 反 応 時 間 及 び エ ラ ー 数 の 平 均 に っ い て

,3(タ

ー ゲ ッ ト視 線 方 向:direct, right,left)× 2(群

:高

,低

)の

2要

因 分 散 分 析 を 行 つ た 。 反 応 時 間 にお い て 主 効 果 が み られ た

(F(2,62)=33。

75,′ <.05)。

BonferrOni

法 に よ る多 重 比 較 の結 果

,direct条

件 は

right,left条

件 よ り有 意 に短 か っ た し <.05)。

right条

件 と left条 件 に差 は み られ な か っ た(コ。s.)。 群 の 主 効 果 及 び 交 互 作 用 は み られ な か つた

(F(1,31)=0.74,″

s.;F(2,62)=1.66,コ

。s.)。 エ ラー 数 にお い て

,視

線 方 向 の 主 効 果

,群

の 主効 果

,及

び 交 互 作 用 はみ られ な か っ た

(F(2,62)=0.18,コ .s_;F(1,31)=1.08,コ .s.;F(2,62)=1。

13,″.s.)。 3‐ 7‐

3.LSAS回

LSAS回

避 得 点 の 高 低 群 に つ い て 分 析 を 行 つ た 。 タ ー ゲ ッ トあ り条 件 の 反 応 時 間 及 び エ ラ ー 数 の 平 均 に つ い て

,3(タ

ー ゲ ッ ト視 線 方 向

:direct,right,

left)× 2(群

:高

,低

)の

2要

因 分 散 分 析 を 行 つ た 。 反 応 時 間 に お い て 視 線 方 向 の 主 効 果 と群 の 主 効 果,交互 作 用 が み られ た(F(2,

70)=32.36,p<.05;F(1,35)=4_92,p<.05;F(2,70)=5_56,′

<.05)。 各 視 線 方 向 に お け る 群 の 単 純 主 効 果 の 検 定 を 行 つ た と こ ろ

,right条

,left条

件 に お い て 単 純 主 効 果 が み られ

(F(1,35)=6.31,′

<。

05;F(1,35)=5.20,′

<.05), とも に高群 は低 群 よ りも反 応 時 間 は短 か っ た。

direct条

件 で は 単 純 主 効 果 は み られ な か っ た

(F(1,35)=0.17,コ

。s.)。 各 群 にお け る視 線 方 向 の単 純 主 効 果 の検 定 を行 つ た とこ ろ

,低

群 にお い て 単 純 主 効 果 が み られ た

(F(2,70)=36.80,′

<.05):多

重 比 較 を行 つ た とこ ろ

,direct条

件 は

right,left条

件 よ り有 意 に短

かったし

<.05)。

right条

件と

left条

件に差はみられなかった

(2.s。)。

また

,高

群 に お い て 視 線 方 向 の 単 純 主 効 果 が み られ た

(F(2,70)=5.36,′

く 。05)。 多 重 19

(23)

比 較 を行 つ た と こ ろ

,direct条

件 は right,left条件 よ り有 意 に 短 か つ た(′ <.05)。

right条

件 と left条 件 に 差 は み られ な か っ た(2.s.)。

LSAS回

避 各 群

,各

視 線 条

件 の 反 応 時 間 の グ ラ フ を 付 録

2に

示 す 。 エ ラー 数 に お い て

,視

線 方 向 の 主 効 果

,群

の 主 効 果

,及

び 交 互 作 用 は み られ な か っ た

(F(2,66)=0.38,コ .s.;F(1,33)=0.31,コ

s.;F(2,66)=1.45,コ

。s。 )。 3‐ 7‐

4.LSAS恐

怖 感/不安 感

P

LSAS恐

怖 感/不安 感

P得

点 の 高 低 群 に つ い て 分 析 を行 つ た 。 タ ー ゲ ッ トあ り条 件 の反 応 時 間 及 び エ ラ ー 数 の 平 均 に つ い て ,3(タ ー ゲ ッ ト視 線 方 向 :direct, right,left)× 2(群

:高

,低

)の

2要

因 分 散 分 析 を 行 つ た 。 反 応 時 間 に お い て 視 線 方 向 の 主 効 果 が み られ た

(F(2,66)=36.97,′

<.05)。

Bonferroni法

に よ る 多 重 比 較 の 結 果

,direct条

件 は

right,left条

件 よ り有 意 に 短 か つ た し <.05)。

right条

件 と left条件 に 差 は み られ な か っ た(コ。s。)。 群 の 主 効 果

,及

び 交 互 作 用 は み られ な か つ た

(F(1,33)=0.78,′

s.;F(2,66)=0.86,

コ.s.)。 エ ラ ー 数 に お い て 視 線 方 向 の 主 効 果 と群 の 主 効 果

,及

び 交 互 作 用 は み られ な か っ た

(F(2,66)=0。

38,コ 。

s.;F(1,33)=0。

31,コ 。

s.;F(2,66)=1.45,″

.s.)。 3‐7‐

5.LSAS恐

怖 感/不安 感

S

LSAS恐

怖 感/不安 感

S得

点 の 高 低 群 に つ い て 分 析 を行 つ た 。タ ー ゲ ッ トあ り 条 件 の 反 応 時 間 及 び エ ラ ー 数 の 平 均 に つ い て

,3(タ

ー ゲ ッ ト視 線 方 向 :direct, right,left)× 2(群

:高

,低

)の

2要

因 分 散 分 析 を 行 つ た 。

反応時間において主効果がみ られた(F(2,76)=41.49,′

<.05)。

BonferrOni

法による多重比較の結果,direct条 件は

right,left条

件 より有意に短かつたし

<.05)。

right条

件 と

left条

件に差はみ られなかつた

(2.s.)。

群の主効果及び交互

(24)

作 用 はみ られ な か っ た

(F(1,38)=0.65,コ .s.;F(2,76)=1.65,コ

。S.)。 エ ラー 数 で は視 線 方 向 の主効 果 と群 の主効 果

,及

び 交 互 作 用 はみ られ な か つ た

GF(1.71,64.86)=0。

53,″ 。s.;」

F(1,38)=1.57,コ

.s.;」

F(1.71,64.86)=1.28,

″。s.)。 3‐ 7‐6。

LSAS回

P '

LSAS回

P得

点 の 高 低 群 に つ い て 分 析 を 行 つ た 。 タ ー ゲ ッ トあ り条 件 の 反 応 時 間 及 び エ ラ ー 数 の 平 均 に つ い て

,3(タ

ー ゲ ッ ト視 線 方 向

:direct,right,

left)× 2(群

:高

,低

)の

2要

因 分 散 分 析 を 行 っ た 。 反 応 時 間 にお い て視 線 方 向 の 主 効 果 と群 の 主 効 果 ,交 互 作 用 が み られ た(F(2,

80)=31.40,p<.05;F(1,40)=4.40,′

.05;F(2,80)=3.93,p<.05)。

各 視 線 方 向 にお け る群 の 単 純 主 効 果 の検 定 を行 つ た とこ ろ

,right条

,left条

件 に お い て 単純 主 効 果 が み られ

(F(1,40)=4.98,′

<.05;F(1,40)=4.69,′

<.05), と もに高群 は低 群 よ りも反 応 時 間 は短 か つ た。

direct条

件 で は 単 純 主 効 果 は み られ な か っ た

(F(1,40)=0.27,コ

。s.)。 各 群 にお け る視 線 方 向 の 単 純 主 効 果 の検 定 を行 つ た と ころ

,低

群 にお い て視 線 方 向 の 単 純 主 効 果 が み られ た

(F(2,80)=

35。

18,p<.05)。

多 重 比 較 を行 つ た とこ ろ

,direct条

件 は

right,left条

件 よ り 有 意 に短 か っ た し <.05)。

right条

件 とleft条件 に差 はみ られ な か つ た(コ.s。 )。 ま た

,高

群 にお い て 単 純 主効 果 が み られ た

(F(2,80)=5.75,′

<.05)。 多 重 比 較 を行 つ た とこ ろ

,direct条

件 はright,left条 件 よ り有意 に短 か つ た し<.05)。

right条

件 と left条 件 に差 は み られ な か つ た(2.s。)。

LSAS回

P各

,各

視 線

条 件 の反 応 時 間 の グ ラ フ を付 録

3に

示 す 。

エ ラー 数 にお い て

,視

線 方 向 の 主 効 果

,群

の 主 効 果

,及

び 交 互 作 用 はみ られ な か つ た

(F(2,66)=0.38,コ

s.;F(1,33)=0。

31,コ 。s.;′

(2,66)=1.45;″

。s。 )。

(25)

3‐7‐

7.LSAS回

S

LSAS回

S得

点 の 高 低 群 に つ い て 分 析 を 行 つ た 。 タ ー ゲ ッ トあ り条 件 の 反 応 時 間 及 び エ ラ ー 数 の 平 均 に つ い て

,3(タ

ー ゲ ッ ト視 線 方 向

:direct,right,

left)× 2(群

:高

,低

)の

2要

因 分 散 分 析 を 行 つ た 。

反 応 時 間 に お い て 視 線 方 向 の 主 効`果が み られ た

(F(2,76)=41.49,Pく

。05)。

Bonferroni法

に よ る 多 重 比 較 の 結 果

,direct条

件 は

right,left条

件 よ り有 意

に短かったし

<.05)。

群の主効果

,及

び交互作用はみられなかつた

(F(1,38)=

0.65,コ。s.;」

F(2,76)=1.65,コ

.s。)。 エ ラ ー 数 に お い て 視 線 方 向 の 主 効 果

,群

の 主 効 果 及 び 交 互 作 用 は み られ な か う ラヒ

(F(1.71,64.86)=0。

534,コ

.s.;F(1,38)=1.57,′ .s.;F(1.71,64.86)=1.28,

コ.s.)。 3‐ 7‐

8`社

会 不 安

(FNE)

FNE得

点 の 高 低 群 に つ い て 分 析 を 行 つ た 。タ ー ゲ ッ トあ り条 件 の 反 応 時 間 及 び エ ラ ー 数 の 平 均 に つ い て

,3(タ

ー ゲ ッ ト視 線 方 向:direct,right,left)× 2(群: 高

,低

)の

2要

因 分 散 分 析 を 行 つ た 。 反 応 時 間 に お い て

,視

線 方 向 の 主 効 果 が み られ た

(F(2,74)=30。

59,′ <.05)。

BonferrOni法

に よ る 多 重 比 較 の 結 果

,direct条

件 は

right,left条

件 よ り有 意 に 短 か っ た し<`05)。

right条

件 と left条 件 に 差 は み られ な か ら た(コ .s.)。 群 の 主 効 果

,及

び 交 互 作 用 は み られ な か っ た

(F(1,37)=0。

18,コ

.s.;F(2,74)=0.19,

′。s。 )。 エ ラー数 にお い て

,視

線 方 向 の 主 効 果

,群

の 主効 果 及 び 交 互 作 用 は み られ な か っ た

(F(2,74)=0.82,コ .s.;F(1,37)=0.03,コ

.;F(2,74)〒

0。11,コ.s.)。 22

(26)

3‐

8.抑

うつ

SDS得

点 の 高 低 群 に つ い て 分 析 を 行 つ た 。タ ー ゲ ッ トあ り条 件 の 反 応 時 間 及 び エ ラー 数 の 平 均 に つ い て

,3(タ

ー ゲ ッ ト視 線 方 向:direct,right,left)× 2(群:

,低

)の

2要

因 分 散 分 析 を行 つ た 。

反 応 時 間 に お い て

,視

線 方 向 の 主 効 果 が み られ た

(F(2,74)=35。

93,′ <.05)。

BonferrOni法

に よ る 多 重 比 較 の 結 果

,direct条

件 は

right,left条

件 よ り有 意 に 短 か っ た し <.05)。

right条

件 と lёft条件 に 差 は み られ な か つ た(2.sう。 群 の 主 効 果 及 び 交 互 作 用 は み られ な か つ た

(F(1,37)=0.53,コ

.s.;F(2,74)=0.94,

コ。s.)。 エ ラー 数 で は 視 線 方 向 の 主 効 果 と群 の 主 効 果

,及

び 交 互 作 用 は み られ な か つ た

1(F (1.70,63.16)=2.23,2.s.;」 F(1, 37)=0。

24,″ 。

s.;F (1.70,63.16)=0。

18, コ.s.)。 23

(27)

4章

考 察 4‐

1.全

実 験 参 加 者 の パ フ ォ ー マ ン ス 直 視 と左 右 を 向 い た 目 を 用 い た 視 覚 探 索 課 題 を 用 い て

,視

線 方 向 に よ つ て 探 索 速 度 と正 確 さが 異 な る か を

,反

応 時 間 とエ ラ ー 数 を 指 標 に して 調 べ た 。 全 実 験 参 加 者 に て 直 視 と左 右 を 向 い た 日 の 検 出 速 度 を 比 較 した と こ ろ

,直

視 視 線 は 左 右 に逸 れ た 視 線 よ り も速 く検 出 して い た 。 ま た

,左

右 の 反 応 時 間 に は 違 い は み られ な か つ た 。こ の こ とか ら,本 研 究 に お い て も

von Grinau&Anston(1995)

に よ る “stare‐in‐the‐

crowd effect"が

確 認 され た とい え る。 た だ し

,エ

ラ ー 数 は 視 線 方 向 に よ つ て 差 が な か っ た 。 探 索 対 象 とな る視 線 方 向 自体 が 検 出 の 正 確 性 に 影 響 を 与 え て い る わ け で は な か つ た と考 え る。 これ は

Senju et al.(2005)

の研 究 と同 様 の 結 果 で あ つ た 。 本 研 究 か ら

,探

索 対 象 が 直 視 に な る こ と に よ つ て 検 出 効 率 が 上 が る の は

,時

間 の み で あ る と考 え られ る。 反 応 時 間 とエ ラ ー の 間 に は 有 意 な 相 関 関 係 を 見 い だ せ な か っ た こ とか ら

,両

変 数 は トレー ドオ フ の 関 係 に な い と考 え られ る。 こ の た め

;両

変 数 の 意 味 合 い は 独 立 した も の と して 考 え られ る。 4‐

2.各

個 人 変 数 が 視 線 刺 激 探 索 に 及 ぼ す 影 響 4‐ 2‐

1.直

視 刺 激 の 検 出 速 度 に つ い て 本 研 究 で は

,視

覚 探 索 課 題 を 用 い て

,社

会 不 安 の 程 度 に よ つ て 視 線 の 検 出 に 影 響 を 与 え る か を 調 べ る こ と を 目的 と した 。 直 視 と左 右 に 逸 れ た 視 線 刺 激 に よ る視 覚 探 索 課 題 を用 い

,検

出 時 間 とエ ラ ー 数 に つ い て

,視

線 方 向 と尺 度 高 低 群 に よ ら て 差 が み られ る か を比 較 した 。 そ の 結 果

,不

安 と抑 うつ

,社

会 不 安 の 各 尺 度 高 低 群 間 で は ,直 視 視 線 の 検 出 速 度 に 差 が み られ な か っ た 。こ の こ とか ら, 仮 説 で あ つ た 高 社 会 不 安 者 に よ る 直 視 検 出 時 間 の 短 縮 は み られ な か っ た 。 そ の 24

(28)

た め

,高

社 会 不 安 者 に お い て 直 視 に 対 す る注 意 バ イ ア ス は 起 こ らな い こ とが 示 唆 され る。 しか し注 意 バ イ ア ス が 観 察 され な か っ た 理 由 と して

,本

研 究 で 用 い た 視 線 刺 激 が

,社

会 不 安 高 群 に と つ て 十 分 に 脅 威 で な か つ た 可 能 性 が 挙 げ られ る。 注 意 バ イ ア ス は

,刺

激 が 個 人 に と っ て 脅 威 で あ る こ と を モ デ ル の 軸 に して い る た め

,今

後 は 直 視 画 像 が 脅 威 刺 激 と して 十 分 に 評 価 され る か を 検 討 す る 必 要 が あ る と考 え られ る。 4‐2‐

2.逸

れ の 検 出 速 度 に つ い て 検 出 時 間 とエ ラ ー 数 に つ い て

,視

線 方 向 と尺 度 高 低 群 に よ つ て 差 が み られ る か を比 較 した と こ ろ

,不

安 と抑 うつ

,FNEの

各 尺 度 高 低 群 間 で は

,直

視 視 線 の 検 出 速 度 とエ ラ ー に 差 が み られ な か っ た 。 一 方 で 左 右 に逸 れ た 視 線 の 検 出 時 間 に お い て

,LSASの

高 社 会 不 安 者 は 低 社 会 不 安 者 よ り も反 応 時 間 が 短 か っ た 。 こ の こ とか ら本 実 験 手 続 き に よ っ て 何 らか の 注 意 バ イ ア ス が 引 き 出 せ た と考 え る。 しか し

,直

視 視 線 に つ い て は こ の 傾 向 が み られ な か っ た た め

,高

社 会 不 安 者 に よ る 直 視 検 出 時 間 の 短 縮 とい う仮 説 は 確 認 す る こ とが で き な か つ た 。 一 方 で 高 社 会 不 安 者 は 右 と左 を 向 い た 視 線 の 検 出 時 間 が 一 貫 して 短 か っ た 。 こ の た め

,逸

ら した 視 線 へ の 注 意 バ イ ア ス が 考 え られ る。 こ の 現 象 は ,高 社 会 不 安 者 が 不 安 喚 起 場 面 に お い て そ の 不 安 事 態 を避 け た り, 不 安 に 伴 う身 体 変 化 を 他 者 か ら隠 し た りす る

(Clark&Wells,1995),安

全 確 保 行 動

(safety behavior:Salkovskis,1991)と

類 似 して い る と考 え られ る。 岡 島・ 坂 野(2008b)は

SAD患

者 の 不 安 対 象 に 関 す る行 動 傾 向 に つ い て 概 観 し

,恐

怖 場 面 を 回 避 で き る場 合 に は 回 避 し

,回

避 が 難 しい 場 合 に は 不 安 や 苦 痛 を軽 減 す る 安 全 確 保 行 動 を行 う と述 べ て い る 。そ の 一 例 と して

,岡

島 ら(2007a)は 社 会 不 安 障 害 に お け る 「恐 怖 場 面 内 で の 回 避 行 動 」 を 評 価 す る尺 度 を 作 成 す る 中 で

,避

け る対 象 と して ア イ コ ン タ ク ト事 態 と他 者 評 価 され る事 態 の

2因

子 を抽 出 した 。 25

(29)

社 会 不 安 の 臨 床 像 と して

,

日が あ わ な い 刺 激 を 探 索 す る こ とが 特 徴 で あ り

,本

研 究 の 結 果 も そ れ に 関 連 す る も の で あ る 可 能 性 が あ る。ま た

,本

研 究 で は

FNE

の 高 低 で は

,逸

れ た 視 線 の 検 出 時 間 に 差 が み られ な か っ た 。 これ らは

,他

者 評 価 へ の 不 安 と ア イ コ ン タ ク トに 対 す る 回 避 ま た は 逃 避 を 分 け た 岡 島 ら(2007a) の 因 子 分 析 の 結 果 と類 似 して い る。

LSASの

項 目 に つ い て 詳 し く検 討 した と こ ろ

,逸

れ た 視 線 の 検 出 時 間 短 縮 は 回 避 項 目の 高 低 に 依 存 す る こ とが 判 明 した 。 一 方 で

,社

会 的 場 面 で の 恐 怖 感 や 不 安 感 に よ る検 討 で は 差 は み られ な か っ た 。 こ の こ とか ら

,自

己 報 告 の 社 会 場 面 か ら の 回 避 と

,実

際 場 面 で の 注 意 に よ る 回 避 は 一 致 して い る と考 え られ る。

LSAS恐

怖 感/不安 感 の 高 群 に つ い て は

,LSAS回

避 と の 相 関 が あ る た め

,明

確 な 区 別 は難 しい が

,脅

威 対 象 に 恐 怖 や 不 安 を 抱 い て も

,回

避 や 逃 避 を 多 用 しな い 対 象 者 で あ る と想 定 され る。 こ の 場 合

,恐

怖 や 不 安 に つ い て そ の 場 に じ つ と 耐 え て い る こ とが 想 定 され る。 そ うす る こ とで 逸 れ た 視 線 方 向 へ の 回 避 ま た は 逃 避 は 生 起 しな か っ た と考 え られ る 。

LSASの

回 避 項 目 を さ ら に 詳 し く分 析 した と こ ろ

:社

会 場 面 で の パ フ ォ ー マ ン ス に 対 す る 回 避 傾 向 の 高 い 者 は 低 い 者 と比 べ

,逸

れ た 視 線 へ の 反 応 時 間 が 短 か っ た 。 これ は 本 実 験 の 設 定 に よ る 要 因 が 大 き い と考 え られ る。 本 実 験 で は 多 くの 日の 画 像 の 中 か ら タ ー ゲ ッ ト刺 激 の 検 出 を 求 め た 。 これ は ス ピ ー チ 場 面 の よ うな 多 くの 他 者 に み られ な が ら作 業 をす る とい う設 定 と類 似 して い る と考 え られ る。 一 方

,社

交 場 面 で の や り取 りを想 定 す る た め に は や や 設 定 が 異 な つ て い た こ とで

,LSAS回

Sに

お い て は

,Pと

同 様 の 差 が 見 られ な か つ た 可 能 性 が あ る。 社 交 状 況 で の 注 意 機 能 を調 べ る場 合

,よ

り相 互 的 な や り取 り を 求 め る 課 題 を設 定 す る必 要 が あ る と考 え る 。 本 研 究 に お い て 捨 て き れ な い 可 能 性 と して

,本

実 験 刺 激 の 逸 れ に 対 して

,直

視 と異 な っ た 情 動 評 価 を 行 つ て い た 可 能 性 が 挙 げ られ る。 本 研 究 に お い て は 表 26

(30)

情 の 効 果 を 緩 和 す る た め に 眼 部 の み を 取 り出 して 実 施 した が

,そ

れ 自体 が どの よ うな 情 動 評 定 が な され て い た か は 不 明 で あ る。 本 結 果 が 情 動 価 の 差 に よ る場 合

,ネ

ガ テ ィ ブ な 情 動 評 価 に よ つ て 高 社 会 不 安 者 は 低 社 会 不 安 者 と比 べ て

,探

索 時 間 が 短 く な つ た と も 考 え ら れ る 。

Schmitz,Scheel,Rigon,Gross,&

Blechert(2012)は

社 会 不 安 の 高

,低

者 に 対 して 眉 毛 を 含 ん だ 眼 部 の 写 真 を

1枚

ず つ 呈 示 し

,情

動 評 価 を 実 施 した 。`その 中 で

,実

験 参 加 者 全 体 に よ る 情 動 評 価 は 逸 れ た 目 よ り も直 視 の 方 が 快 で あ る と判 定 され た 。 しか し

,高

社 会 不 安 者 に と つ て 直 視 が 恐 怖 を 喚 起 す る刺 激 で あ る と され て い る (Schneier et al.,2011)。 さ ら に

,課

題 の 特 性 上 右 を 向 い た 目が タ ー ゲ ッ トの 時

,左

を 向 い た 目が 妨 害 刺 激 と な つ て い る。 左 右 に 逸 れ た 日 の 探 索 速 度 に 差 が み られ な か っ た た め

,こ

れ らは 同 じ刺 激 とみ な す こ とが で き

,こ

の 解 釈 を採 用 す る場 合

,高

社 会 不 安 者 に と つ て

,探

索 画 面 の 全 刺 激 が 脅 威 刺 激 とな る こ とが 想 定 され る。 視 覚 探 索 課 題 の 難 易 度 や 顕 在 性 に は

,タ

ニ ゲ ッ ト刺 激 と妨 害 刺 激 の類 似 性 が 関 わ る こ とが 知 られ て い る(田 中・ 西 田・ 小 川

,2011,レ

ビ ュ ー と して 横 澤・ 熊 田 ,1996)。 類 似 方 向 へ の 情 動 を持 つ

,刺

激 内 の 探 索 で は タ ー ゲ ッ ト刺 激 の 優 位 性 が 発 揮 され な い こ とが 予 測 され る た め

,こ

の 可 能 性 は 低 い と考 え られ る。 不 安 の 高 低 に よ つ て 検 出 時 間 に 差 が み られ な か つ た こ とか ら

,恐

怖 表 情 へ の 反 応 と異 な り

,高

不 安 者 に と つ て バ イ ア ス を 示 す 対 象 で は な い と考 え られ る。 本 研 究 の 視 線 に 関 して は

,社

会 不 安 の 高 低 の み に 差 が み られ た 。 視 線 刺 激 は コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に 関 連 した 刺 激 で あ り

,コ

ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を ど の よ うに と ら え る か とい う個 人 要 因 に 限 定 的 な 刺 激 で あ る とい え る。 こ の た め

,視

線 刺 激 は よ り社 会 不 安 に 特 徴 的 な 注 意 傾 向 を表 した 指 標 とな りえ る と考 え られ る。 4‐ 2‐

3.直

視 条 件 の 探 索 の 速 さ に つ い て 全 尺 度 の 高 低 群 比 較 に お い て

,直

視 刺 激 は 左 右 の 視 線 刺 激 よ り も速 く検 出 さ

(31)

れ た 。 こ の た め ,“stare‐in‐

thercrowd effect"は

社 会 不 安 や 不 安

,抑

うつ とい っ た 個 人 変 数 を 問 わ ず み られ る頑 健 な 現 象 で あ る こ とが 示 され た 。 4‐

3.状

態 不 安 に お け る 探 索 課 題 の エ ラ ー エ ラー に つ い て

,視

線 方 向 条 件 と各 尺 度 高 低 群 で 比 較 を行 つ た と こ ろ

,状

態 不 安 が 高 い 者 は 低 い 者 よ り も エ ラ ー 数 が 多 か っ た 。 こ の こ とか ら

,状

態 不 安 は 検 出 の 正 確 さ に影 響 を 与 え た とい え る。 視 線 方 向 に よ つ て 左 右 され な か つ た た め

,刺

激 で は な く探 索 課 題 自体 に よ る影 響 で あ る と考 え られ る。 状 態 も し く は 特 性 不 安 の 上 昇 に よ る パ フ ォ ー マ ン ス の 低 下 に つ い て は

,テ

ス ト不 安 の研 究 が な され て い る(藤井 ,1995)。 そ こ で は

,不

安 に よ つ て 作 業 の 正 確 性 が 阻 害 され る と して い る 。 注 意 に は 一 度 に 処 理 で き る 処 理 容 量 を 示 す 資 源 とい う概 念 が 用 い られ て い る

(Norman&Bobrow,1975)。

注 意 課 題 に よ る パ フ ォ ー マ ン ス 低 下 の 要 因 と して

,不

安 喚 起 に よ つ て 注 意 資 源 が 奪 わ れ る こ とで 正 確 な 探 索 が 阻 害 され た

(Wine,1971),ま

た は 注 意 の 範 囲 が 減 少 す る こ とで 判 断 の 誤 りが 増 え た とい う可 能 性 が 考 え られ る。 視 覚 探 索 課 題 は 広 範 囲 へ の 注 意 配 分 を 必 要 とす る 課 題 で あ つ た た め

,状

態 不 安 の 上 昇 に よ つ て 注 意 機 能 を発 揮 で き な か っ た と解 釈 で き る。 ま た

,PC課

題 の 後 に 尺 度 測 定 を 行 つ た た め

,多

く の エ ラ ー を 体 験 した こ と に よ つ て 不 快 情 動 が誘 発 され た 可 能 性 も あ る。 4‐

4.各

尺 度 得 点 か ら 尺 度 得 点 間 の 相 関 分 析 か ら

,LSASと

FNEは

中程 度 の 正 の 相 関 が あ り

,岡

島 ら(2007b)が 示 した も の と類 似 して い た 。 こ の た め

,LSASと FNEに

よ る反 応 時 間 との 関 係 の 異 な りか ら

,視

線 刺 激 べ の 注 意 研 究 に は

LSASの

よ うな

,現

実 場 面 に お け る 直 接 的 な 感 情 や 行 動 の 評 定 が 必 要 で あ る と考 え る。ま た

,FNEは

28

Table l全 体及び高低群の各尺度得点の特徴
Table 2尺 度 間相 関 3     4     5 10 1. STAI‐ S 2. STAI‐ T 3. LSAS 4.LSAS恐 怖感 /不 安感 5.LSAS回 避 6. FM 7. SDS 8.LSAS恐 怖 感 ノ 不安感 P 9.LSAS恐 怖 感 /不 安感 S 10.LSAS回 避 P ll.LSAS回 避 S .34** .13   .11   .13‑   .30*  .32・   .23 ‑    .92'' .91'*―     .67** .26・   .46ヤ * .05

参照

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