新しい留学プログラムとしての世宗プログラムの紹介
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(2) 計 37 名である。授業の目的は、日本で生活する上で必要な日本の文化を学び、それによっ て日本語や日本人に対する理解を深めていくこと、また、自国の文化への理解を深めるこ とである。授業の前半は、教師が日本文化に関する課題を与え、グループで話し合い、意 見を発表する形式で行い、後半は、各グループで日韓文化の比較をテーマとしたプレゼン テーション形式で行った。学生たちの日本語レベルにかなりのばらつきがあることを考慮 し、日本語レベルの低い学生でも話し合いに参加できるように、配布資料は全て韓国語と 日本語の 2 種類を用意し、指示や説明も両言語で行った。 前半の授業では大橋敏子ほか著『外国人留学生とのコミュニケーションハンドブック: トラブルから学ぶ異文化理解』 (アルク、1992 年)より抜粋した、日本人との接触場面にお いて文化的な違いにより生じた摩擦や誤解など、トラブルに関するエピソードを使用した。 学生たちには日本人と留学生の相互の立場になってもらい、トラブルの原因とは何か、ど のようにすれば解決できるのかを考えさせ、話し合うようにした。その後、活動の総括と して、他の留学生や後輩にどのようなアドバイスをしてあげればよいかを発表してもらっ た。 後半の授業では、文化の違いに着目して日本と韓国を比較するようにした。テーマは、 「若 者の恋愛観」 「大学生の余暇の過ごし方」、「アイドル」「女性の化粧の仕方」など、大学生 らしいものから、 「芸者と妓生(キーセン)の違い」 「日本の童話と韓国の童話」「日韓の宗 教」など、一歩踏み込んだ文化の違いを扱ったテーマまで多種多様であった。最初は、韓 国語のみの発表が多かったが、徐々にスライドや資料を日本語で作成し、日本語で一部発 表するなど、日本人学生への配慮が見られるようになっていった。 学生たちからは「日本と韓国の文化の違いが分かってよかった」 「自国の文化への理解が 深まった」「さまざまなテーマで楽しかった」 「プレゼンをすることで自信がついた」など の肯定的な意見や、 「日本人の学生がもっと参加してほしかった」「日本人ともっと交流し たかった」などの積極的な声もあった。日本人の学生の参加に関しては、教師としてもよ り多くの学生に来てほしかったが、3 人しかおらず非常に残念に思うところである。日韓関 係の難しい今だからこそ、より多くの学生に等身大の隣国の人と交流をもってもらいお互 いに理解してもらうことが重要である。世宗プログラムがそのきっかけとなり今後さま ざまな交流が生まれていき、教師としてその一端を担うことが出来れば幸いである。 (文責:金蘭美). 52.
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