現代韓国幼児教育研究(その5) : 幼児教師養成制度と発展課題
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(2) 他 方 、OECDは. 韓 国 の こ の加 盟 に 先 立 って 、韓 国 の教 育 の 現 況 に つ い て の評 価 と勧 告 を 行 う. た め の専 門 チ ー ムに よ る教 育 診 断 と勧 告 を行 った。 そ の現 状 評 価 は① 韓 国 の平 成 教 育 の現 状 と方 向、 ②韓 国教 育 の 質 の追 究 一学 習 を 中 心 とす る教 育 の強 調 、③ 新 教 育体 制 で の知 識 と情 報 の 重 要 性 の指 摘 、④ 画一 化 した 教 育 制 度 か ら躍 動 的 な教 育 制 度 へ の 転 換 の4つ の側 面 に つ い て 行 わ れ た。 そ の基 本 的 な 内容 を概 括 的 に い え ば 、① 韓 国教 育 の現 状 は 数 字 的 に はか な り注 目す べ き水 準 に あ る こ と、② しか し韓 国 人 の 高 い 子 女教 育熱 と過 重 な教 育 費 負 担 は 問題 で あ る こ と、 ③ 全 国 的 に 画 一 化 した教 育行 政 制 度 を い か に 分 権化 す るか とい う課 題. 、 ⑤ 教 育 の 多 様 化 ・開 放 化 の 推 進 等 で. あ った。2) 言 うは 易 い が 、 そ の実 現 に は相 当 の 困難 性 が 予 測 され る問 題 群 で あ る こ とは い うま で もな い と ころで あ る。 以下 本 稿 は 、 そ の課 題 群 中 、教 育 の 質 の 向 上 の 中心 的 課 題 の 一 つ で あ る教 員 の質 の 向上 問題 に焦 点 を 当 て て 、考 察 す る こ とにす る。. 2.教 )勧. 育 の質 の 向上 と教 員養 成 問題 告 の教 育 の現 状 評 価. OECDは. (1. 、韓 国 の 同機 構 へ の加 入 に先 立 って そ の 可否 の 審 議 の材 料 の一 つ と して特 別 チ ー ム. を派遣 して韓 国 の教 育 に対 す る全 般 的 「 評 価 」 を 行 い 、 そ の 内容 を い わ ゆ る 「OECD勧. 告」 の. 形 で 公 開 した。 今 こ こで は韓 国 に おけ る教 員 養成 問題 が 、教 育 界 に お け る教 育 問 題 の どの 様 な位 置 を 占 め る もの で あ るか を 明 らか にす るた め に 、 そ の概 要 に つ い て触 れ てみ た い。 OECDの. 評 価 チ ー ム(韓 国側 は こ う呼 ん で い る)の 提 出 した勧 告 案 では 、 大 き く以 下 の5点. に わ た って韓 国教 育 の現 状 分 析 及 びそ れ に 基 づ く勧 告 が示 され て い た。 な お、 この 韓 国 に 対 す る 韓 国側 の受 け とめ 方 を 示 す1資 料 と して 、 次 の. の見 解 を示 して お く。 い か に も韓 国 的 な見. 解 だ とい え る 内容 で あ る。. 「OECD加. 入 は 今 韓 国 も世 界 先 進 国 隊 列 に た った 象 徴 的 な指 標 の中 の 一 つ で あ る。 けれ ど も. そ れ 自体 が 韓 国 の先 進 国 で あ る こ とを 保 障 して くれ るわ け で は な い。 今 、OECD会. 員 国 の水 準. に合 わ せ て い ろい ろん な 分 野 の 制 度 と法 、又 は慣 行 を 改 善 し な け れ ば な ら な い 課 題 を 持 つ に い た った 。 最 近 は 韓 国 の 要 請 に 応 じてOECD教. 育評 価 チ ー ムは韓 国 教 育 全 般 を検 討 して、 草 案 形 態 の臨. 時教 育 勧 告 案 を 出 して い る。 この 勧告 案 は特 別 な 拘束 力 を 持 って い な くて 、又 それ を 受 け て 遵 守 す る義 務 もな い 。 そ の 勧 告 案 の 内 容 も韓 国教 育 の 歴史 的脈 絡 と実 情 を最 大 に把 握 して い ない 側 面 が少 な くな い 。 現 在持 続 的 に推 進 して い る教 育 改 革作 業 は 実 際 に彼 らの勧 告 案 を 大 部 分 含 ん で い る。 従 って我 々 に要 請 さ れ て い る事 は 、現 在 の 教 育 改革 の具 体 的 な実 践 方 案 を つ くって い って 、 そ れ が 教 育現 場 で効 果 的 に実 践 さ れ る よ う政 策 的 に誘 導 して 、 支 援す る こ とで あ る。 特 に 、 次 の 数 種 の 側面 につ い て持 続 的 な投 資 と支 援 及 び改 善 が 切実 に要 請 され て い る。」3).
(3) そ して こ こで い う要 請 が行 わ れ て い る 数 種 の側 面 の 内 容 とは 、 まず 教 育 環 境 の 改 善 で あ る。 「 教 育 の ハ ー ドウエ ア」 の 改善 と呼 ば れ て い る こ の課 題 の 内容 は① 公 教 育 費 を 継 続 して拡 充 して 、 そ れ を教 育 施設 改善 に効 率 的 に 配 分 しな けれ ば な ら な い。 公 教 育 費 を 継 続 拡 大 して 名 実 と もに 先 進 国水 準 に 引 き上 げ な け れ ば な らな い。 ② 一 時 的 に 多 様 な教 育 方 法 と 目標 、 学 生 の 発達 段 階 及 び 情 報 化 社 会 に あ った学 校 施 設 を準 備 して 、 よ り進 ん で 自 由 で楽 しい 生 活 空 間 、 文化 空 間 とな る よ う しな けれ ば な らな い。 ③ 中等 学 校 段 階 以下 の私 立 学 校 の教 育 施 設 と環 境 に つ い て 大学 の よ うな 公 開評 価 を受 け る こ とで あ る。 これ は各 教 育 自治 団 体 が 主 導 す る。 評 価 結果 が優 秀 な私 立 学 校 に は特 別 支 援 金 を受 け る よ うにす る。 又 教 育 部 は こ う した 活 動 を 評 価 して 、各 地 方 教 育 自治 団体 を 等 差 支 援 す る 、 の三 つ で あ る。 ま た こ の教 育 環 境 整 備 の 課 題 の 中 で 、韓 国 は特 にOECD教. 育指. 標 の一 つ で あ る教 員 一 人 当た り児 童 数 に特 別 の こだ わ りが み られ る こ とを付 言 して お こ う。 2つ に は 、教 師 の質 の 向上 課 題 で あ る。 これ に つ い て は 項 を 改 め て別 途 詳 述 す る。 3つ に は、 教 員 団体 結 成 問 題 で あ る。 これ に つ い て 現 在 韓 国 で は 「 韓 国教 員 団体 総 連 合 会 」 が 唯 一 存 在 して い て、 今 回 のOECD勧. 告 は これ 以 外 の 複 数 団 体 の成 立 の 必要 性 を指 摘 して い る の. で あ る。 しか し、 「君 師 父」 思 想 を 背 景 に 、 この 問題 は解 決 が と て も難 しい 課題 だ とい え る。 4つ に は、 平 成 教 育 の活 性 化 で あ る。 この 課 題 の 中 心 の 一 つ は 大学 を 名実 とも に平 成 教 育 の 中 心 的 な 場 に す る ことで あ る と して 、 プ ログ ラ ムや 講 座 開 設 に よ る手続 き を大 学 に委 任 しそ れ を 支 援 す る とか 、 平 成 教 育 プ ログ ラ マ ーを 配 置 す る等 の 提 案 を 行 って い る。 5つ め は 、 教 育 研 究 支 援 体 制 の 確 立 で あ る。 この 点 に つ い て は 先 のOECD韓. 国 の指 摘 す る と. こ ろで あ り、 韓 国 政 府 も この 点 に つ い て は 同 意 を 示 して い る。 具 体 的 な提 言 と して は 現場 教 師 の 研 究 実 績 評 価 シ ス テ ムの 導 入 や 勤 務 条 件 の 配 慮(授 業 時 間 の 削減)等. (2)教. が含 まれ てい る。. 員の質の向上の発展方向. 先 に 示 した 如 く、OECD評. 価 チ ー ムの 評価 を受 け て の韓 国側 の第1次 的 な 対 応 と して示 され. た い くつ か の 課 題 の 内 、 教 員 養 成 問 題 は 学校 環 境 改革 に 次 い で大 き な比 重 を 持 つ もの と して 受 け 止め られ た 。 以 下 、 そ の 内 容 に つ い て 説 明 した い。 第一 に 、 教 員 に 関 す る問題 は 「教 員 の 質 の 向上 」 に焦 点づ け られ て い る とい う事 で あ る。 これ は 幼 児 教 育(特 に 幼稚 園 教 師)に つ い て い え ば 、1980年 代 、 全 斗煥 政 権 の も と幼 稚 園 の量 的 拡 大 が は か られ た 時代 か ら、1990年 代 に 入 って質 的 向上 へ の政 策 の方 向転 換 が 行 わ れ て 以 来 、提 起 さ れ て き た 大 きな 問題 で もあ った。 そ して 、OECDの. 勧 告 を 受 け て (延. 世 大)は 、 この課. 題 の持 つ 今 日的意 味 に つ い て次 の よ うに説 明 して い る。4). 「 教 師 は教 育 の質 を予 想 す る物 差 しで あ る。 問 題 を 解 き あか す 鍵 で あ る と同 時 に 、 問題 を 作 り 出す 錠 前 で もあ る。 教 育 環 境 が完璧 に具 備 され て いて も有 能 な 教 員 が い な け れ ば教 育 の質 は 高 く な ら な い。OECD教. 育 評 価 チ ー ム も この点 を 我 が 教 育 に お い て 決 定 的 に 問題 で あ る と指 摘 して.
(4) い た。」. 第 二 に、 教 員 の 質 向 上 の 問題 は 、 当然 の 事 な が ら、 教 員 養 成 教 育 の 制 度 と 内容 の 改革 に 関 わ っ て い る。 また この 点 に つ い て はす で に教 育 改 革委 員 会 報 告 が 触 れ て い る と ころ で もあ る。 今 回提 言 され て い る教 員 養成 制 度 改革 の具 体 的 な方 向 は 次 の3点 で あ る。 一つは、 「 教 員 の 専 門 性 を 伸 張 して 教授 能 力 を 向上 させ る よ う、学 校 現 場 と 連 携 した 教 員 養 成 教 育 課 程 を 改 編 す る。 又 、 中等 学 校 の小 規模 趨 勢 と、 初 等 学 校 教 科 専 担 性 を積 極 的 に進 め」 る と い うもの で あ る。 これ は そ の背 後 に教 員 定数 の絶 対 値 の 拡 大 とい うね らい を含 ん で の発 言 で あ る。 二 つ に は 、新 規 教 員 任 用 制 度 の 改革 で あ る。 そ の 内容 は 、 「 現 場 教 育 教 育 能 力 を 重 視 す る 方 向」 で あ り、 「 現行 ‘ 国 ・公 立 学 校 教 員 任用 考 試'を 改 善 して 客 観 的 な試 験 を 指 向 して 、 主 観 的 な 試 験 か ら転 換 す る。 又 、私 立 学 校 の新 規 教 師任 用 は 公 開選 考 に よ って選 抜 ・任 用 す る よ うに す る。」 とい うもの で あ る。 三 つ に は 、 さ らに核 心 的 な案 で教 員 養成 の 自律 化 方 案 、 い うな らば 「 民 間主 導 教 員 養 成制 度 の よ うな もの も推進 」 の 可能 性 の検 討 で あ る。 第 三 に 、教 員 の質 の 向上 問題 を、「教職 の専 門 性 」 レベ ル に 立 ち戻 っ て検 討 してみ る必 要 が あ る と提 言 して い る こ とで あ る。 はILO-UNESCOの. ‘ 教 員 地 位 に 関 す る勧 告'に. 示 されて い. る 「教 職 の 専 門性 」 の 内容 を 引用 しな が ら、そ の 中核 の 思 想 と して の教 員 の 自律 性 の 尊 重 に つ い て、 次 の よ うに強 調 して い る。5). 「す な わ ち 専 門職 は長 期 間 の教 育 訓 練 を通 じて修 得 さ れ た能 力 を持 っ た人 た ちが 透徹 した職 業 倫 理 を 持 って 、 自律 性 を土 台 に社 会 福 祉 の機 能 を遂 行 す る こ とを意 味 して い る。 教 職 は この よ う な特 性 を 一 般 労働 職 とは違 っ て、 明 らか に持 ち 出す 専 門職 で あ る。 教 師 は透 徹 した 職業 倫 理 、社 会 福 祉 の 機 能 、 幅広 い 自律 性 、 長 期 間 の教 育 訓 練 を具 備 して い な けれ ば な らな い 。 これ が欠 如 し てい る と き、 教 師 は 自分 の役 割 を 効 果 的 に遂 行 す る こ とは難 しい。 特 に 、 明確 な 自律 性 に基 づ い て 自分 の 役 割 を遂 行 で きる よ う制 度 的 ・行 政 的 支 援 が 後 ろ盾 に な らな け れ ば な らな い。」. 第 四 に 、 教 師 が教 育 現 場 に お いて そ の 自律 性 に依 拠 した専 門性 を発 揮 し うる基 本 的条 件 と して の、 教 員 の 労働 負担 の軽 減 につ いて の 指摘 で あ る。. 「わ が 国 教 師 の過 重 な業 務 負 担 は 良 く知 られ て い る事 実 で あ る。'94年 現在 わ が 国 中 ・高 校 教 師 が 担 当 して い る週 あ た り授 業 時 間 を み る と、 全 体 的 に約 半 分 以上 の 教 師 が 週 あ た り16時間 以上 の授 業 を 担 当 して い る。 週 あた り18時 間 以上 担 当 して い る 中学 校 教 師 は 国 ・公 立学 校 の約49%、 私 立 学校 約61%に 達 し、 中学 校 教 師 が 高等 学 校 教 師 よ りさ ら に多 くの授 業 時 間 に 苦 しめ られ て い る こ とを 示 して い る。 そ して国 ・公 立学 校 教 師 よ りは 私 立 学 校 教 師 の授 業 負 担 が さ らに多 く、注 目され る。」6).
(5) この解 決 法 と して彼 は 、教 育 改革 委 員 会 が 提 出 した 教 育 改 革 案 に 示 され た 、初 ・中 等学 校 教 師 の週 あ た り責 任 授 業 時 数 を設 定 して、 責 任 授 業 時 数 以 上 の 授 業 を 担 当 す る教 師 、学 級 担 任 を 受 け る教 師 につ い て は別 途 の手 当 を支 給 す るな どの 方 案 に 基 本 的 に は 賛 意 を 示 しな が ら、 さ らに 、 次 の よ うな画 期 的 な提 言 を行 っ て い る。 注 目に 値 す る発 言 で あ る こ とは 記憶 に と どめ られ て 良 い だ ろ う。. 「教 師 の業 務 を 減 ら して彼 らが よ り多 くの 時 間 を 専 門 的資 質 向 上 に投 資 で きる よ うに配 慮 す る な らば 、 究 極 的 に よ り多 くの教 師 を 新 規 採 用 して 教 師 の数 を増 や す方 向 に行 か なけ れ ばな らな い 。 そ うで なけ れ ば 、 教 育 改 革 案 が 提 案 した 責 任 授 業 時数 制 の よ うな方 案 は過 重 な業 務 を 既 存 の教 師 た ちに 再 配 置 す る結 果 だ け を 招 く可 能 性 が 大 きい 。 現在 推 進 され て い る教 育 改 革 案 を み れ ば 、人 口波 高 の変 化 で 学 生 数 が 自然 に 減 少 して い る こ との判 断 の も と、教 師 の増 員 拡 大 問 題 は 教 育 改革 の主 要 課 題 に な って は い な い よ うで あ る。反 面 、教 師養 成 機 関 の縮 小 な い し整 備 に 大 きな 比 重 を 置 いて 、 教 師 輩 出規 模 を 縮 小 す る政 策 が 出 され て い る。 現 在 中 ・高 校 の 教 師 の 任 用 実 態 現 象 を 解 消 す るた め に 、一 般 大 学 の教 職 課 程 中 師 範 大 学 と重 複 す る学 科 の履 修 定 員 を'98年 ま で に1/3水. 準 に減 少す る方 案 も こ う した脈 絡 で で た もの とみ られ. る。 毎 年 輩 出 され る予 備 教 師 の 数 を減 ら して 、 未発 令 者 問題 を解 消 し よ うとす る消 極 的 な 政 策 よ りは 、 む し ろ教 師 の 数 を 大 幅 に 拡 大 す る積 極 策 で あ る政 策 が要 求 され て い る。」7). さ らに 彼 は 、 学 校 内職 務 専 担 制 と もい うべ き、 次 の よ うな改 革 構 想 を 提 言 して い る。 「現 在 学 校 現 場 で 成 り立 って い る教 科授 業 、 生活 指 導 、 進 学 指 導 等 を 教 師 は す べ て 処 理 しなけ れ ば な らな い 。 これ は 教 師 の 業 務 を 加 重 に させ教 師 の教 授 活 動 す べ て困 難 に す る要 因 と して 作 用 して い る。 教 師 の 業 務 負 担 を 減 らす た め に は 、教 師 の数 を増 や す こ と と同時 に 教 師 の 種 類 と役 割 を 細 分 化 させ る必 要 が あ る。 教 科 専 担教 員 だ け で な く、 多 様 な特 殊 教 師 を 養 成 して 、 学 校 現 場 に 配 置 しな け れ ば な らな い 。 学 生 の 生活 に 関す る相 談 を受 け る専 門 の相 談 教 師 、 学 生 の 家 庭 環 境 を 専 門 的 に 調 査 分 析 す る家 庭 環 境 担 当 官 、学 生 の進 学 と関連 した 業 務 を 担 当す る進 学 指 導 担 当 関 東 の 特 殊 教 師 を 専 門 的 に 養 成 して 、 学校 現場 に 集 中配 置 で き る体 制 を とら なけ れ ば な らな い 。」8). 第 五 は 、 教 員 の 研 究 の 奨 励 と、 そ れ に基 づ く競 争 原 理 の導 入 で あ る。 これ に は 次 の 二 つ の 内容 が 含 まれ て い る。 そ の ① は 、 教 師 研 修体 制 の 改善 で あ る。 この点 につ い て勧 告 で は 次 の よ うに指 摘 され て い る。 「教 師 が 自 らい つ で も各 種 研 修 期 間 、 高等 教 育機 関 、又 は外 国 の教 育 機 関 等 で 自分 の専 門 性 を 開 発 で き る機 会 を 幅 広 く与 え られ な け れ ば な らな い。 これ らの機 関 の教 育 課 程 を 履 修 した り特 定 の 資 格 を 取 得 した 場 合 、 これ を 教 師 の業 績 評価 又 は資 格 研 修 点 数 と代 替 又 はそ れ を 反 映 す る よ う に す る こ とで あ る。」9).
(6) そ の② は 教 育 ・研 究 条 件 の 整備 と、 そ れ に 見 合 う業 績 へ の 要 求 で あ る。 この 研 究条 件 の 整 備 に つ い て の 内容 は 一 つ は 教 師 た ち の教 材 研 究等 の条 件 整備 の一 つ と して 、 す べ て の教 師 に近 隣 大 学 の 図書 館 を 大学 生 と同 じよ うに利 用 させ る とい う提 案 で あ る。 教 師 た ちは そ の結 果 に つ い て 、 定 期 的 な評 価 を 受 け る シ ス テ ムつ く りが導 入 され るべ きだ と言 うので あ る。 そ して 、 そ の 評価 シス テ ムに は校 長 だ け で な く、 学 生 と学 父母 代 表 も部 分 的 に 参 加 す る必 要 性 を 指摘 して い る。 また 、 教 師 のす べ て の 昇 進 と募 集 は こ うした活 動 に 対 す る公正 な 評価 結 果 に 基 づ い て決 定 され な け れ ば な ら な い こ と も付 記 され て い る。 第 六 は、 教 員 の 待 遇 改 善 、 と りわ け報 酬 の 引 き上 げ 問題 で あ る。 具 体 的 に はOECD加 り、OECDが. 盟によ. 設 定 す る教 育 指標 の 中 で韓 国教 育 の現 在 位 置 が 明 らか に され て い った わ け だ が 、. そ の い くつ か の 点 に 於 い て韓 国 は会 員 国 中最 下 位 で あ る こ と も併 せ て 明 らか に な っ た。 教 員 の報 酬 につ いて もそ の ひ とつ に含 まれ て いた 。. . 「 教 職 に 競 争 の 原 理 を 導 入 して教 師 の専 門性 を推 進 させ る こ と と と と もに教 師 の 給 与 体 系 自体. を改 善 す る こ と もそ れ に 劣 らず重 要 で あ る。 特 に 、各 種 手 当 を 現実 化 した り、本 俸 に 吸 収 させ 教 師 の給 与 を 高 め る方 案 を 導 入 す る こ とが 必 要 で あ る。 そ して長 期 的 に は教 員 の給 与 水 準 を 先 進 国 水 準 に 高 め てい か な け れ ば な らな い。 最 近 わ が 国 の初 等 学 校 教 員 の初 任 は 日本 の41%、 の27%、 水 準 で 、 中 学 校 教 員 の初 任 は 日本 の37%、. ア メ リカ. ア メ リカ の26%に す ぎ な い。 わ が 国 初 ・中 学. 校 教 員 の最 高 給 与 も先 進 国 水 準 に大 き くい た らな い実 情 で あ る。 む ろ ん精 密 な比 較 とな るた め に は 各 国 の物 価 水 準 まで 勘 案 しな けれ ばな らな い が 、わ が 国教 員 の絶 対 収 入 が 先 進 国 水 準 に 大 き く 満 た な い こ とは 理 解 で き るだ ろ う。」10). 韓国流に言えば、 「 教 師 は教 育 の 質 を予 想 す る物 差 しで あ る 。 問題 を解 きあ か す 鍵 で あ る と同 時 に 、問 題 を作 り出 す錠 前 で もあ る。」わ け で 、教 育環 境 が完璧 に具 備 され て いて も、有 能 な 教 員 が いな け れ ば 教 育 の 質 は 高 くな らな い事 は世 界 共 通 の認 識 で あ る。OECD教. 育 評 価 チ ー ム も、. 韓 国 教 育 界 に お け る教 員 の質 的 向上 問 題 の重 要 性 と必 要 性 を 指 摘 して い た 。. 2.教. 員 養 成 制 度 の概 要. 1.幼. 稚 園教 員 資格 制 度. (1)資. 格基準. 韓 国 の幼 稚 園教 員 に 関す る資 格 基 準 等 に 関 す る根 拠 法 は 、 第 一 に 「教 育法 」(1949、 法 第86号) で あ る。 この教 育 法 第79条 では 教 員 の種 類 及 び 資 格 等 に つ い て 次 の よ うに定 め て い る。 まず 、教 師 の 種 別 に つ い て は正 教 師(1級. ・2級)、 準教 師 、特 殊 学 校 教 師 、教 導 教 師 、司書 教. 師 、実 技 教 師、 養 護 教 師 に区 分 して い る 。 そ して そ れ ぞ れ は 大 統 領 令 に定 め る 当該 資 格 証 を持 っ た もの で な けれ ば な らな い と定 め て い る 。.
(7) 次 ぎに教 師 の資 格 区分 と して校 長 、 校 監 、 園 長 、 園 監 、 を 区 別 して い る こ とで あ る。 さ らに 、 これ は韓 国独 自の 内容 で あ る が、 後 で述 べ る当 該 資 格 証 の 資 格 基 準 の認 定 に 関す る審 査 機 構 と し て教 育 部 に 「 教 員 資 格 検 定 委 員 会 」 を 置 くこ と と して い る。 また 、 これ も韓 国 的 な装 置 で あ る と 言 える 「 教 員 資 格 審 査 委 員 会 」 の 設 置 を 示 して い る。 そ して そ の組 織 ・権 限 等 につ いて は 大 統 領 令 等 で 定 め る こ と と して い る。 な お 、参 考 まで に 当該 大 統 領 令 とは 「教 員 資 格 検 定 令 」(1993、 大 統 領 令 第14152号)で. あ る。 また この ほ か 、教 員 資 格 検 定 に 関わ っ て、無 資 格 園 長 問 題 解 決 方 策. と して 制 定 され た 「 校(園)長. 資 格 証 賦 款 設 定 等 に 関 す る規程 」(1991.教 育 部 令 、第477号)が. あ. る。 さ らに 、 本 稿 で は 触 れ る こ とは で きな い が韓 国 の上 級 教 員 資 格 証 の取 得 は 基 本 的 に は 現 職 教 育 に よ る こ と と され て お り、 これ に 関す る法 律 と して 「教 員 研 修 に 関 す る規程 」(1991、 大 統 領 令 第13282号)が. 制 定 され て い る。. 次 ぎに そ の資 格 基 準 の 具体 的 な 内容 につ い て述 べ る こ とに す る。. (2)資 格 の 内容 と そ の特 徴 先 に示 した 「 教 育法 」 第79条 が示 す よ うに 、 日本 の 教 員 免 許 状 に相 当す る の は 「 教員資格証」 と称 され る もの で あ り、中 で も 「 正 教 師 資 格 証」(1級. と2級)が. い わ ば基 本 資 格 証 と言 え る。 し. か し、 そ れ 以外 に も 日本 の 「 助 教 諭 」 資 格 に 相 当 す る 「準教 師」 資 格 及 び、 日本 に は 見 られ な い 園長 資 格 証 、園 監(日 本 の教 頭 若 し くは 副 園 長 に 相 当)資 格 証 が定 め られ て い る こ とは 、 極 め て 韓 国的 な特 徴 で あ る。 そ れ ぞ れ の取 得 要 件 の 具 体 的 内 容 は 、 以下 の如 くで あ る。. 1)準 教 師 ① 幼 稚 園 準 教 師 資 格 検 定 に 合 格 した もの。 ② 高 等 学 校 卒 業 者 若 し くは そ れ と同等 以上 の学 カ所 持 者 。 ③ 学 力 考 試 は 専 門 大学 程 度 の 水 準 で 、社 会 情 緒 発 達 領 域 、 認 知 発 達 領 域 、 言 語 発達 領域 、 身 体 発 達 領 域 、 健康 領域 及 び教 育学 全 科 目につ い て120分 で実 施 され る。 ④ 国 民 学校 準 教 師資 格 証 所 持 者 。 2)2級. 正教師. ① 大 学(専. 門 大学 及 び それ と同等 以上 の各 種 学 校 を 含 む)卒 業 者 で 、 在学 中所 定 の保 育 と教 職. 学 点(単 位 一訳 者 注)を 修 得 した も の。 ② 教 育 大 学 院 又 は教 育 部 長 官 が 指 定 す る大 学 の 教 育 科 で 幼 稚 園 教 育課 程 を専 攻 して碩 士 学 位 を 取 得 した もの。 ③ 幼 稚 園 準 教 師 資 格 所 持 者 で、2年 以 上 の 教 育 経験 を 持 って所 定 の再 教 育 を受 け た もの 。 ④ 国 民 学 校 正 教 師(2級)資. 格証所持者。. 3)1級 正 教 師 ① 幼 稚 園 正 教 師(2級)資 の。. 格 証 所 持 者 で 、3年 以 上 の教 育 経 験 を持 ち所 定 の再 教 育 を 受 け た も.
(8) ② 国 民 学 校 正 教 師(1級)所 ③ 幼 稚 園(2級)資. 持者。. 格 証 を 所 持 して 、 教 育 大 学 院 又 は 教 育 部 長 官 が 指 定す る 大学 院 の教 育 科 で. 幼稚 園 教 育 課 程 を 専 攻 して 、 碩 士 学 位 を 受 け た者 で1年 以 上 の教 育経 歴 の あ る者 。 4)園 監 の資 格 基 準 ①幼 稚 園 正 教 師(1級)資. 格 証 保 持 者 で 、3年 以上 の教 育 経 歴 を持 っ て再 教 育 を 受 け た 者. ② 幼 稚 園 正 教 師(2級)資. 格 証 を持 って 、6年 以上 の教 育 経 歴 が あ り、 所 定 の再 教 育 を 受 け た. 者。 5)園 長 の資 格 基 準 ① 園 監 資 格 証 を 持 ち 、3年 以上 の教 育 経 歴 を持 って所 定 の 再 教 育 を 受 け た者 。 ② 学 識 ・徳 望 が 高 く、教 員 資 格 検 定 委 員 会 の推 薦 で 教 育 部 長 官 の認 可 を受 け た者 。. 以上 の 内容 か らわ か る よ うに 、 日本 とは大 分 異 な った特 徴 を 有 す る資 格 基 準 で あ る。 そ して、 そ の韓 国 的 な特 徴 が 、 そ の ま ま教 員 資 格 問 題 の 論 争 点 とな って い る こ と もま た、 お も しろ い と こ ろ で あ る。 そ の論 点 を1、2例. 示 す るな らば 、一 つ は4年 制 大学 と2年 制 大 学 卒 業 者 が 取 得 で き. る のが 、2級 正 教 師資 格 に限 定 され て い る とい う点 で あ る。 これ につ い ては 当 然4年 制 養 成 機 関 か ら異 論 が で て も おか し くは な い 。 また 、 そ の 際 引 き合 い に 出 され る のが 日本 に お け る免 許 制 度 で あ る こ とを 付 言 して お こ う。 も う1点 は初 等 学 校 教 師 資 格 証 保 持 者 、 教 育 行 政 担 当 者 、 そ して 幼 児 教 育 関 連 学 科 所 属 の大学 教 員 が 有資 格 者 と見 な され る規 程 で あ る。 この 点 に つ い て は 各 職 種 の 内容 に即 して 検 討 され て い い 問題 を提 起 して い る と考 え られ る。 (2)教 員現 況 次 ぎに 、韓 国 の幼 児 教 育教 員 の現 況 につ い て簡 単 に 触 れ て み る。<表. 一1>は1970年. 以来 の度. 別 園 児数 、 園 数 お よび 教 員数 の経 年 変 化 を示 した もの で あ る。. <表 一1>幼. 区 分. 1970. 1975. 1980. 園児 数. 22,271. 32,032. 64,433. 教 員 数. 1,660. 2,153. 3,339. 園 数. 484. 611. 901. 稚 園概 況 一経 年 変 化 1985. 1990. 1991. 1995. 1996. 414,532. 425,535. 429,265. 551,770. 9,258. 18,511. 19,706. 25,576. 26,621. 6,242. 8,354. 8,960. 8,939. 314,692. 8,421. 出典:「 教 育 統 計 年 報 」、1996年 版 よ り作 成. この<表 一1>に よれ ば①1970年 代 に お い て は 幼 稚 園 の数 は三 桁 台 に あ り、 幼 児 教 育 へ の関 心 が ほ とん どな か った 時 代 で あ る。②1980年 か ら1985年 の 間 に お け る数 値 の伸 び は 飛 躍 的 で あ る。 こ れ は1980年 代 、 全 大 統 領 の下 、 幼 児 教 育 振興 政 策 が採 られ た結 果 をそ の ま ま反 映 して い る こ と。 ③1990年 代 に 入 り、1991年 か ら1995年 の 間 は数 値 的 に幾 分 の増 加 は あ る もの の 、取 り立 て て 指摘 す るほ どの 変 化 は 起 こって い な い 。④1995年 と1996年 と の間 に み られ る数値 の 変 化 は1990-1995.
(9) 年 のそ れ と較 べ る と、 か な りの 伸 び 率 を 示 して い る。 これ は1995年 に 入 って 、幼 児 教 育 の公 教 育 化 論 が 盛 ん に 論 議 され は じめ た こ と、 お よび 先 に もあ げ た対OECD加 一 定 の結 果 が で て い る とい う事 が で きる. 盟 問題 に対 す る対 応 策 の. 。 な お 、参 考 ま で に1996年 度 の初 等 学 校 入 学 児 童 数 は63. 1,953名 、 そ れ に基 づ い て算 出 され た 就 園 率 は44.8%で. あ った。. 次 ぎ に 、韓 国全 土 の各 地 域 別 幼 稚 園 現 況 な らび に 教 員 の 実 態 に つ い て の統 計 数値 を 示 して い る の が<表 一2>全. 国幼 稚 園概 況 で あ る。 こ の表 の数 字 に よれ ば 、 幼 稚 園 数 が 一番 多 い の は や は り. ソ ウル 市 で、1,322園 あ る。た だ 、ソ ウル 市 は そ の 規 模 と政治 的位 置 に お い て は いわ ば別 格 の都 市 で あ り、 次 に多 い のは キ ョンギ 道 、 キ ョンナ ム道 、 キ ョンブ ク道 、 チ ョ ンナ ム道 と続 い て い る。 そ して 最 小 な の は チ ェ ジ ュで あ るが 、 これ は 当然 とい え る数 字 で あ る。 又 、 設 立 者 別 に み る と、 ソ ウル 、 プサ ン、 イ ンチ ョン、 カ ンジ ュ、 デ ジ ョ ン とい っ た直 轄 市 にお いて 公 立 の 数 字 が とて も 低 い の に 較 べ て 、 カ ン ウオ ン以下 チ ュ ンブ ク 、 チ ュン ナ ン、 キ ョン ブ ク、 キ ョンナ ン、 チ ェ ジ ュ とい った プ サ ンを 除 く南半 分 の地 域 に公 立 園 が多 い の も特 徴 的 で あ る。 又 、 公立 園 は規 模 が 小 さ く、私 立 園 は か な り立 派 な 園 が多 い韓 国 で は、 一 園 あ た りの学 級 数 は重 要 な数 字 で あ るが 、 や は り、公 立 園 の規 模 の小 さ さが 確 認 で き るだ ろ う。. <表 一2>幼. 区 分. 園 数. 学. 総 計 国 立 公 立 私 立. 8,939. Seoul. 53 1,269. Pusan Taegu Inchon. Kwangju. 19,252. 4,392 4,596. Kwanwon Chungbuk. Chungnam Chonbuk Chonnam. Kyongnam. Cheju. 5,433 13,805 135 3,261. 37. 61 1,195 43 748 75 884 64 379 44 572 797 2,733. 34 574 908 303 146. 国立 1 277 113 501 121 454 154 647. 160 Kyongbuk. 4. 364 42 185 67 259 45. 154 Kyonggi. 数. 1. 152 Taejon. 級. 621 196 651 340 86 37. 稚園概況. 園 児 数 計 女 子 551,770 80 115,776 435,914 4,271 99,036. 1,629 39,442. 1,103 25,942 1, 866 28,064 1,494. 34 56,147 203,583. 2,140 44 973 78. 923 13,411 777. 10,703 9,006 13,004 12,379. 542 8,072 11,391 42,163 3,833 4,929 34 4,067 4,813 5,270 5,008 4,509 6,140 6,018. 13,048. 6,258. 13,807 22,480 16,504 41,634. 6,283 10,201 7,858 19,371 1, 334 1,575. 7,857. 330 4 376 334 570 343 528 479 726 388 738 683 822 1,329. 10,467 80 8,370 10,528. 103. 2,815. 107. 3,396. 10,980. 5,635 20,982. 18,141 485 11,554. 1,110 22,585 88,246. 25,467. 4. 149 5,230. 5,712. 17,548. 26,621. 2,093 46,235 764. 12,396. 361. 出 典:「 教 育 統 計 年 報 」、1996 注:上 段 は 公 立 、 下段 は 私立 で あ る。. 259,764. 教 員 数 計 女 子. 64. 1,051 66 675 53 890 819 3,765 382 556 4 397 491 583 508 535 776 753 656 756. 1,101 849 2,003. 4 5,633 19,830 149 5,018 64 2,109. 44 959 78 1,043 66 606 55 838 819 3,478 381 394 4 397 441 582 449 535 722 753. 601 756 1,016 849 1,912. 107. 107. 167. 144.
(10) 3.幼. 稚 園 教 員 養成 制 度. 韓 国 に お け る幼 稚 園 教 員 の養 成 は戦 前 に さか のぼ る。 韓 国 に お け る幼 児 教 育 の 生成 過 程 に 関 す る 労 作 の一 つ で あ る の研 究 成 果 に よれ ば 、 韓 国 に お け る近 代 的 な 幼 児 教 育機 関 と して の幼 稚 園 の ル ー ツ は、1914年 に 梨 花 学 堂 を母 胎 と して 成 立 した 梨 花 幼 稚 園 で あ る とされ て い る。 又 彼 女 の 研 究 に よれ ば、 この 梨 花 幼 稚 園 の成 立 に 先 立 つ こ と3年 、1910年 に は釜 山 に釜 山幼 稚 園 が 開 園 して い る こ とが 明 らか に され て い る。 しか し、 これ は 韓 国 人子 女 を対 象 と した 韓 国 人 に と って の幼 児 教 育 の歴 史 に は 位 置 つ か な い とい う彼 女 の 見 解 に従 う こ とと した い。11) そ し て 、 この韓 国 で 最 初 の 幼 稚 園 の成 立 を待 って 、 つ い で教 員 養 成 の歴 史 が 始 ま る こ とに な る。 そ の 最 初 の養 成 機 関 は 、1918年 に成 立 した梨 花 保 育学 校 で あ った 。 そ して これ 以後 、 多 くの 幼 児 教 師 養 成 機 関 が 開 設 され て い くこ とに な る。<表. 一3>は1996年. 度 の 養 成概 要 を示 す もの と して 、. 紹 介 され た 全 国 大 学別 幼 児教 育 科 開設 年 度 及 び学 生 ・教 授 現 況 の 最新 の 数 字 で あ る。. <表 一3>全 国大学別幼児教 育科開設年 度及び学生 ・教授現況 学 部入 学. 教授数. 定員 カ ンナ ム大. 開設年度 学 部. 大学院. 教育大学院. 60 30. 5 4. 1991 1983. 30 20. 5 5. 1981 1985. ア ンヤ ン大. 40 40. 4 4. 1981 1991. トク ソ ン 大 ペ チ ェ大. 40 40. 3 4. 1977 1981. プサ ン大. 20 30. 4 4. 1980 1980. 30 30 50. 3 2. 1982 1983 1958 1963. 1978. チ ュ ン ア ン大. 5 3 3. 1961. 15 30. 1980. 50. 4. 1959 1981. 1974. チ ョン シ ン大. キ ョン ナ ム大 キ ョン シ ン大 キ ョウ オ ン大 テ グ大. ソウ オ ン大 ソン シ ン女 大 ウ オ ン カ ン大 イ フ ァ女 大 チ ョンナ ム大. 1983. 1996 1985. ソ ン ギ ョル 大 シ ンバ ク大. 1995. 出典:1997年. 「 韓 国教 育 年 鑑 」、PlO8. と こ ろ で この表 は 、4年 制 大 学 の幼 児 教 育 科 に 関 す る統 計 資料 で あ り、幼 児教 師 養 成 は こ の ほ か に も い くつ か の機 関 が担 当 して い る。 今 そ の 代 表 的 な もの を示 す な ら ば 、2年 制 の専 門 大 学 の 幼 児 教 育 科(全 国 で67校)及. び関 連 学 科 、 そ して4年 制 の 幼 児教 育 科(同17校)及. び関連学科 と. い う こ とに な る。 こ こで は、 専 門大 学 及 び4年 制 大 学 に 焦 点 を合 わ せ て 、養 成 教 育 の 現 状 と 内容 に つ い て 説 明 す る こ とにす る。.
(11) (1) 2年 制専 門 大 学 の保 育 科 解 放 以後 、1950年 まで は養 成 は主 に2年 制 初 級 大 学 保 育 科 で 行 わ れ た 。1960年 代 に な る と2年 制 初 級 大 学 が増 加 して い った。 ま た この時 期 、 梨 花 女 子 大学 、 中央 大 学 の二 つ の4年 制 大 学 に幼 児教 育科 が 開設 され 、教 員 養 成 が 開始 され た 。 また1970年 代 に は 、 今 日あ る2年 制 大 学 の殆 どで 養 成 が 行 わ れ る よ うに な った 。 1980年 代 に な る と、 よ うや く高 等 教 育 の 整 備 を 終 え た韓 国 の教 育政 策 の対 象 が幼 児 教 育 に も 向 け られ 初 め 、 養 成 機 関 も4年 制 大 学 、2年 制 専 門 大学 を 中心 に た くさ ん発 展 した 。 また 量 的 な 面 だ け で な く、 養 成 機 関 が多 様 化 して教 育 内容 面 で の 変 化 もみ られ る よ うに な っ た。 専 門 大 学 で の養 成 と言 うこ とで 言 え ば 、1979年 に 崇義 専 門学 校 が女 子 専 門 大 学 に 昇 格 して 以 来 、 専 門学 校 が専 門 大 学 に 変 換 し保 育 科 ・幼 児 教 育 科 を新 設 した。 そ の増 加 は 目を見 張 る もの で あ っ た 。(ソ ウル:4、 ク:2、. キ ョンギ:3、. チ ョン ア ン:3、. カ ン ウオ ン:1、. プサ ン:3、. キ ョンボ ク:6、. チ ェ ジ ュ:1 . キ ョ ンナ ム:2、. チ ョン ボ. 計25校 新 設). 1993年 現 在 、幼 児 教 育 科 を 有 す る専 門大 学 は81校(1996年. 現在)、 うち幼 児 教 育 科 を 有す る専 門. 大 学 は69大 学 、1996年 に は8,600名 を輩 出 した 。 そ れ 以 外 の 養 成 数 を 加 え れ ば約 、10,00名 が 毎 年 養 成 され る こ と にな る。<表. 一4>は. 全 国 の 幼 児教 育科 を有 す る専 門 大 学 名 一 覧 で あ る 。(1995. 年 現 在). <表 一4>専. 地 域. 門大 学 幼 児 教 育 学 科 開 設 大学 一 覧. 専門大学名. ソ ウル 特 別 市. ミ ョンチ 女 専 、 ペ フ ァ女 専 、 ソイ ル 女 専 、 ス ン イ女 専 、 ハ ン ヤ ン女 専. プサ ン特 別 市 デ ジ ョン広 域 市. キ ョ ン ナ ム 女 専 、 キ ョ ン サ ン 女 専 、 ト ン レ女 専 、 トン ジ ュ 女 専 、 プ サ ン 女 専. テ グ広域市 ヵ ン ジ ュ広 域 市. デ ジ ョン保 専 、 デ ジ ョン実 践 、 ジ ュ ンギ ョン工 専 、 チ ュン ナ ム専 門 キ ョ ミ ョン専 門 、 テ グ工 専 、 シ ンイ ル専 門、 ヨ ン ジ ン専 門 カ ン ジ ュ 保 健 、 ト ン シ ン 専 門 、 ソ ガ ン実 践 、 ソ ン ウ オ ン 実 践. イ ソチ ョン広 域 市 キ ョン ギ道. キ ョ ン イ ン 女 専 、 デ ハ ン 高 専 、 イ ン サ ン 女 専 、 イ ン チ ョ ン 専 門 、 イ ン チ ョ ン看 護 保 健. キ ョンサ ン南 道 キ ョンサ ン北 道. チ ン ジ ュ 専門 、 チ ャ ン ウオ ン専 門. キ ョ ン ウ オ ン 専 門 、 ト ン ナ ム 保 専 、 ブ チ ョ ン専 門 、 サ ン ユ ク 大 併 設 専 門 、 ス オ ン 女 専 シ ン グ 専 門 、 シ ン フ ン 専 門 、 ア ン ヤ ン工 専 、 オ サ ン専 門 、 チ ャ ン ア ン 専 門 キ ョ ン ボ ク 実 践 、 キ ョ ン ボ ク 専 門 、 キ ョ ン ジ ュ専 門 、 ク ミ専 門 、 キ ム チ ョ ン 専 門 、. チ ュ ン ジ ュン南 道. サ ンチ 専 門 、 ソ ン リン専 門 、 ボ ハ ン専 門 コ ン ジ ュ専 門 、 ウ ンチ ン専 門 、 チ ョ ンア ン専 門、 ヘ ジ ョン専 門. チ ュ ン ジ ュン北 道. チ ョソ ジ ュ専 門 、 チ ュ ン ジ ュ ン専 門. チ ョン ラ南 道 チ ョン ラ北 道 カ ン ウ オ ン道. カ ンヤ ソ専 門 、 モ ッポ専 門 、 ス ソ ジ ョ ン専門 、 チ ョン ソン実 践. チ ェジュ島. チ ェ ジ ュ専 門. 出 典:1995年. ク ンサ ン実 践 、 キ ジ ョン女 専 、 ウオ ンが ん保 専 ド ン ウ 専 門 、 サ ン チ 併 設 専 門 、 ヤ ン ド ン専 門 、 ウ オ ン ジ ュ 専 門 、 ジ ュ ン チ ョ ン 専 門. 「 幼 児 教 育 白書 」、P84. つ い で 、 養 成 教 育 課 程 に つ い て 触 れ る。専 門 大学 の幼 児教 育 学 科 に おけ る教 育 課 程 の 骨格 は4 大 の 教 育 課 程 に よ く似 て い る。 相 違 点 は 総 学 点数 が4年 制 大 学 で は平 均140で あ る の に 対 し て 、 専 門 大 学 で は80-90と な って い る事 に 由来 す るい くつ か の 点 で あ る 。。 そ の 内 容 は 「 一 般選 択 科 目」 と 「教 養 科 目」 の 数 の 違 い で あ る。<表 一5>、<表. 一6>は. 両 者 を比 較 で き る よ うに 併 置.
(12) した もの で あ る。. <表 一5>幼 区分. 教養. 児教育学科教育課程構造. 学校. 一般選択. 専攻. 教職. 卒業学点. 必修. 選択 計. B大(プ. サ ン). 18. 12. 39. 51. 一. 19. 80. M大(ソ. ウル). 12. 23. 29. 62. 一. 19. 80. S大(キ. ョ ン ギ). 14. 14. 41. 55. 6. 18. 80. W大(チ. ョ ン ボ ク). 16. 30. 25. 55. 一. 16. 87. I大(イ. ン チ ョ ン). 21. 18. 29. 47. 一. 16. 84. J大(キ. ョ ン ギ). 19. 18. 40. 58. 2. 16. 95. 出典:1995年. 「 幼 児 教育 白 書」、P84. <表 一6>関. 教養 区 分 A大 児 童 学 科. 連 学 科 教育 課 程 の 構 造 一般 選 択. 専攻. 教職. 卒業単位数. 必修. 選択. 計. 42. 42. 21. 63. 35. 21. 140. 23. 36. 36. 72. 26. 20. 140. 42. 18. 42. 60. 32. 20. 140. 42. 36. 36. 72. 26. 20. 140. (ソ ウル) B大 児 童 学 科 (キ ョンナ ム) C大 児 童 福 祉 学 科 (チ ョンボ ク) D大 仏 教 児 童 学科 (キ ョン ブ ッ ク) 出 典:1995年. 「 幼 児 教 育 白書 」、P79よ. り作成. (2) 4年 制 大 学 で の 幼 児教 師養 成 4年 制 大 学 と して の 養成 機 関 の類 型 は ① 幼 児 教 育学 科 、 ② 幼 児 教 育 関 連学 科 、③ 教 育 大学 、④ 放 送 通信 大 学 、 ⑤ 開放 大学 、 ⑥ 大 学 院 、 ⑦ 教 育 大 学 院 の7つ で あ る。 まず4年 制 大 学 の 幼 児教 育 学 科 で の 養 成 で あ る。 これ は 専 門 大 学 の幼 児教 育 学 科 と並 ん で 、幼 児 教 師養 成 機 関 の 二 本柱 の一 つ と言 って 良 い 。 い や 、む し ろ歴 史 的 に は4年 制 私 立 大 学 に お け る 幼 児 教 師養 成 の 方 が 先駆 的 で あ り、 梨 花 女 子 大 、 中央 大 、 延 世 大 、徳 成 女大 等 はそ れ ぞれ 名 だ た る幼 稚 園を 併 設 す る、韓 国幼 児 教 育 界 を 代 表 す る名 門養 成校 な の で あ る。<表. 一7>は. 経年別 に. 調 べ た そ の概 況 で あ る。 な お、 韓 国 に お け る最 初 の 国立 大 学 養 成機 関 は 、1980年 に 釜 山大 学 校 幼 児 教 育学 科 と忠 南 大学 校 幼 児 教 育 学 科 、 そ して1985年 に韓 国教 員 大学 校 が新 設 され 、 幼 児 教 育 学 科 を お いた 。3校 で学 年 定 員 は55名 で あ り、 量 的 に はそ れ ほ どの規 模 で は なか った 。.
(13) <表 −7>4年 大学1年. 度. チ ュ ン ア ン大. イ フ ァ女 大 トク ソ ン 女 大. 制大学幼児教 育学科の年度別入学定 員. 1979. 1980. 1981. 1983. 1985. 1990. 1991. 30 50. 30. 39 65. 36. 30. 30. 30. 50. 39 65. 50 40. 50 40. 50. 40. 60 50 20 40. 20 40. 20 40. 20 40. 1994. 40. 52. プ サ ン大. 52. 34. 52 21. ソウ オ ン大 ペ チ ェ大. 52. 48 52. 46 52 37. 48 36. 40 30. 40 30. 40 30. キ ョン ソ ン大. 52 37. 35. 30. 52. 38. 30 40. チ ョン シ ン大. 63. 57. 30 50. 30 40. 30. テ グ大. 50. 50. 52. 33. 15. 15. 39 39. 37. 30. 30. 38. 20 100. 20. 30 20. 60. 60. 35. 35 40. ソ ン シ ソ女 大. チ ョンナ ム大 キ ョンナ ム大 ウオ ン カ ン大 キ ョウオ ン大. 20. 40. 40. デ シ ン大. 50 15. ソ ン ゴル キ ョ ウシ ン大. 計. 120. 出 典:1995年. また<表-8>は. 204. 429. 208. 533. 565. 560. 590. 「 幼 児 教 育 白書 」、P74. 幼 児教 育 関連 学 科 の 内容 及 びそ の概 況 に 関 す る資 料 で あ る。 児 童 学科 、 児 童. 福 祉学 科 仏 教 児 童 学科 、 消費 者 児 童 学 科 、児 童 家 族 学 科 が そ の 内容 で あ り、 日本 の 児 童学 科 に 相 当 す る と考 え られ る。 1980年 代 か ら児 童学 科 及 び児 童 福 祉 学 科 で 教 職 を 履 修 す る学 生 の30%が 資 格 証 を取 得 す る よ う に な った。1993現 在 全 国 で13の 大 学 で、 輩 出 した 数 は150名 だ った 。. <表-8>幼. 児教 育関連学科 開設大学及び入学定員. 学科. 大学. 児童学科. 定員. キ ョウオ ン大 コ シ ン大 デ ジ ン大 トソ トク大 ソ ウル 大 ソ ンキ ュ ン カ ン大 ス ンチ ョンヤ ン大 ヨ ンセ 大 ヨ ンナ ム大 イ ン ジ ェ大 ホ ソ大 ヒ ュ ソ ン女 大 ス ク メイ 女 大. 児童福祉学科. チ ョン ジ ュ ウ ソ ッ ク大 チ ュ ア ン大 チ ュ ンブ ク大. 30 50 40 50 40 50 40 40 40 40 40 40 40. 80(40) 60 25. 仏教児童学科. トン グ ク大. 50. 消費者児童学科. ソ ウル 大. 40. 児童家族学科. トク ソ ン女 大. 40. 835(875). 計 出 典:1995年. 「 幼 児 教 育 白書 」、P78 . ()=夜. 間課 程.
(14) 次 に 、教 育 課 程 で あ る。 幼 児 教 育学 科 の 教 育 課 程 は 教 養 教 育 科 目、 専 門 教 育 科 目、 一 般 選 択 科 目及 び教 職 教 育 科 目の4つ で 構 成 され て い る。 教 養 科 目は 専 門 科 目の30%程 度 が標 準 とされ 、3045学 点 とな って い る。 中 で も国 語 、英 語 、 第二 外 国語 及 び体 育 が 必 修 とな って い る 。 専 門科 目は 平 均70学 点 で 、幼 児 教 育 課 程 、幼 児 教 育概 論 、幼 児 発 達 心 理 学 、児 童 教 育 哲学(教 育 思 想)、 幼 児 言語 教 育 、 幼 児 社 会教 育 、 幼 児 科 学 教 育 、幼 児 数 学 教 育 、幼 児 美 術 教 育 、 リズ ム指 導 、 器 楽 、 幼 稚 園運 営 管 理 、 父母 教 育 、 幼 児 教 育 研 究 が各 大 学 共 通 の 開講 科 目で あ る。 教 職 科 目は16単 位 上 が 要 求 され て お り、 そ の 内容 は 教 職 関 連 科 目及 び教 育 実 習 で あ る。<表. 一9>は. 韓 国 の代 表 的 な4. 年 制 大 学 幼 児 教 育学 科 の教 育 課 程 の学 年別 開 設 状 況 を 抜 粋 した も の で あ る。A大. は韓 国 の も っ と. も標 準 的 な もの 、B大 は 開講 科 目数 が一 番 多 い例 、 C大 は 韓 半 島南 部 の代 表 的事 例 で あ る。 福 祉 関連 科 目の 配 置 、 父母 教 育論 の 開 設 等 日本 の教 育 課 程 と の比 較 検 討 が あれ ば 、 なか な か お も し ろ い結 果 が 予 想 され る 内容 で あ る。 <表 一9>4年 A大(ソ 1学 年. 制大学幼児教育学科学年別 開設学科 目例. ウル). 児童教育概 論 幼児教育論 器 楽1 嬰 ・幼 児 発 達. 2学 年. 幼児言語教 育 遊 び理論 と教育 認知理論 と教育 幼児文学 教育統計学 器 楽2. E大(忠. 北). 幼児教育論 児童発達心理 話術 幼稚園教育課程 幼児教育哲学及び教育 史 器 楽1. 父母教育 器 楽2. 幼児遊び指導. リズ ム教 育 概 論. 現代社会 と幼児教育 児童文学 幼児教授媒 体 児童相談理 論 児童音楽 特殊児指導 法 3学 年. 幼児社会教 育 幼児科学教 育 幼児教育課程 幼児音楽教 育 幼児美術教 育 幼児健康教 育 幼 児 コン ピ ュー ター教. 育 プ ログ ラ ム. 幼児精神衛 生 幼児数教育. 器 楽(3). 幼児言語教 育 幼児数及び科学教育 教育理 論 と実際 教科教 材研 究 幼児教 育研 究 リズ ム 楽器. 伝統楽 器 幼児教 育特講 嬰児発 達研究 幼児美術教育 幼児行 動分析法 幼児の健康 と安全. G大(慶. 南). 幼児教育概論 幼児教育思想史 幼児発達 幼児福祉 幼児数学教育 幼児美術教育 幼児教育課程 幼児音楽教育 幼児遊び指導 幼児教育講読 器 楽 実 技(1). 幼児心理測定 幼児社会教育 器 楽 実 技(2). 幼児科学 教育 幼児文学 教育 現場参 加及び観 察 幼児研究 統計 的方法 リズ ム楽 器 指導. 幼児創作工 芸 器楽 実 技(3) 幼 児 リズ ム教 育. 幼児教授媒体. リズ ム と創 作 活 動 4学 年. 児童教育思想 家族関係 父母教育 幼児教授媒体 幼児研究 幼児観察 音楽実技 リズ ム と創 作. 児童宗教指導 児童福祉. 身体表 現指導 幼児情緒 と社会教育 幼児教 育研究 特殊幼児教育 幼児教育運営管理 器 楽(4). 精神衛生 幼稚園教師論 幼児教育現場研究 比較幼児教育論 韓国幼児教育論 児童福祉 嬰 ・幼 児 教 育. 出 典:1995年. 「幼 児 教 育 白書 」、P86よ. り作 成. 現場実 習 父母教育 卒業論文 幼児生活指導 幼児言語教育 幼児健康指導 幼児教育機関 運営管理 幼 児 教 育 セ ミナ ー. 幼児宗教教育.
(15) (3)そ. の他の類型. 上述 した機 関 以 外 の5つ の類 型 につ い て、 以 下 、 簡 単 に述 べ て お く。 1980年 代 に 入 って、 教 育 大 学 が2年 制 か ら4年 制 に変 わ り、1983年 に ソ ウ ル 教 育 大 学 と イ ン チ ョン教 育 大 学 が幼 児 教 育 深 化 課 程 を 誕 生 させ た の を き っか け に に、 全 国11の 教 育 大 学 幼 児 教 育 深 化 課 程 が 開 設 され た 。 教 育 内容 は 大学 に よ って少 し差 が あ るが 、21単 位 を4年 間 に わ た って 履 修 させ る よ うに な って い る。 教 育 大学 で は初 等 学 校2級 正 教 師 資 格 を 受 け る事 が で き る。 そ して 、 この資 格 は 幼 稚 園 正教 師2級 資 格 と同等 とみ な され るの で 、 教 育 大 学 で も幼 児教 師 を養 成 して い る と言 うこ とが で きる とい うわ け で あ る。 次 に 、放 送 通 信 大 学 の幼 児 教 師 養 成 で あ る。 放 送 通 信 大学 は1982年2月. 、2年 制 の 専 門 大 学 課. 程 と して開 設 され 、 幼 児 教 育 科 で 幼 児 教 師 養成 を 始 め た。1989年 に は4年 生 学 士 課 程 に 改定 され 、 毎 年 約2000余 名 の幼 児 教 師 を 輩 出 して い る。 全 国 に在 学 生 の い る放 送 通 信 大 学 の 主 た る教 育 方 法 は 放 送 講 義 で 、 全 国12の 各 地 域 の 会場 で の 出席 授 業 や 、 地 域 巡 回 講 義 を 採 用 して い る。 最 後 に 大 学 院 及 び 教 育 大 学 院 で の幼 児教 師 養 成 につ い てで あ る。 大 学 院 で の 幼 児教 師養 成 に つ い て は く表 一10>が 参 考 に な るだ ろ う。 大 学 院 で の養 成 は1980年 段 階 で は 梨花 女子 大 と中 央 大 学 の2校 だ け で あ った が 、 そ の後 急 速 に に発 展 した 。 '97年3月. 現 在 で は 中 央 大 、梨 花 女 子 大 、徳 成 女 大 、 ソ ンシ ン女 大 、建 国大 、ウ オ ン カ ン大 、韓. 国外 語 大 、京 畿 大 、慶 南 大 、 敬 明大 、 カ ン ドン大 、 国 民 大 、 テ グ大 、東 国大 、 仁 済 大 、 チ ョン シ ン大 、 延 世 大 、 東 亜 大 、 ソ ウ オ ン大 、 成 均 館 大 、淑 明大 、 ス ンチ ョン ヤ ン大 、 漢 陽 大 の教 育 大 学 院 に 幼 児 教 育 専 攻 課 程 が 設 置 され て い る。 教 育 大 学 院 に つ い て は 、1980年 代 初 頭 まで 、大 学 で児 童 及 び 幼 児 教 育 関 連学 科 を卒 業 後 、 教 育 大 学 院 で 幼 児 教 育 を 専攻 す る場 合 、 幼稚 園2級 正 教 師 資 格 証 を 受 け る こ とが で きた が、1983年 か らは 供 給 過 剰 に よ って停 止 して い た。 しか し、1989年 に 教 育 大学 院長 協 議 会 が建 議 し、1994年 に 教 員資 格 検 定運 用 指 針 に よ って 各大 学 長 が幼 児 教 育 を 専攻 して 碩士 学 位 を受 け た者 に 、 幼 稚 園2 級 正教 師資 格証 を与 え る こ とが で き る よ うに な った 。12). <表 一10>大 学院及び教育大学院の幼児教育学科年度 別設 置現 況 博士課程. 碩士課程. 教育大学院(碩 士課程). 1980. イ フ ァ女 大. イ フ ァ 女 大 ・チ ュ ア ン 大. 1981. チ ュ ア ン大. 1982 1984. イ フ ァ女 大 ・チ ュ ア ン 大 シ ュク メイ 女 大. トク ソ ソ女大. ケ ミ ョ ン 大. ・コ ッ ク ミ ン 大. ・デ グ 大. ・. ウ オ ンガ ン大 プサ ン大. 1985. 1988. コ ン グ ッ ク大. 1994. チ ョ ン ア ム 大 ・チ ョ ン ブ ッ ク 大 ・キ ョ ン ギ 大. 現在. ドング ック大 ・ソン ギ ョン ガ ン大 ソ ン シ ン女 大 ・ハ ン グ ッ ク イ 大 ・ハ ン ヤ ン 大. 出典:1995年. 「 幼 児 教 育 白書 」、P76よ. り作 成.
(16) 3.幼. 児教 師養 成 教 育 の発 展 課 題. 先 に も述 べ た よ うに 現在 韓 国幼 児 教 育 界 は、 一 つ に は 教 育 改革 委 員 会 が提 案 して い る教 育 改 革 の 動 向 の影 響 を 受 け 、他 方 で はOECDの. 勧 告 の 内容 に 影 響 を受 け な が ら、21世 紀 を 迎 え る こ と. に な る。 そ して 、 本 稿 で取 り上 げ た よ うに そ の 重 点 課 題 の 一 つ が幼 児 教 師 養成 問題 で あ る。 紙 数 が つ きた ので 、 詳 し く述 べ る こ とは で きな い が 、 今後 の 発 展 課 題 の い くつ か につ い て 言 及 して お こ う。 課 題 の 第 一 は 、資 格 基 準 の 変 更 に 関 わ る問題 点 で あ る。 この 問 題 は 、 韓 国 の幼 児 教 師養 成 が歴 史 的 に 私 立 の4年 制 大 学(主. と して梨 花 、 中央)の. イ ニ シ アチ ブの も とに展 開 して き た が 、結 果. と して4年 生大 学 と2年 生 大 学 の卒 業 生 間 に資 格 上 の 区別 は 未 だ 行 わ れ て い ない 。 しか し、 こ こ に至 って 質 高 い教 員 養 成 へ の要 請 と も相 ま っ て 、 そ の変 更(改. 革)へ の要 請 は 大 変 強 い も のが あ. る。 付 言す れ ば 、 そ の 際 の 改革 の方 向 は 、2級 正 教 師 資 格 証 を 与 え る専 門大 学 を3年 に す る とか 、 資 格 に差 を 付 け る とか とい った と ころ に あ る。 第2点 は 、幼 児 教 師 養成 機 関 ・制 度 の多 面 的 整 備 で あ る。 この側 面 で の課 題 は 一 つ は 幼 児 教 師 養 成 が 多様 化 され て い て 、 それ ぞれ 違 う種 類 の資 格 証 与 え て い る とい う問題 性 で あ る。 特 に 初 等 学 校教 師資 格 証 が そ の ま ま幼 稚 園教 師 資 格 証 と して 見 な され る規 程 に は、 相 当 の 不 満 が 見 受 け ら れ る。 ま た 、学 問 的議 論 と して も、 幼 児 教 育 の基 礎 も学 習 しな い で幼 稚 園 教 師 と して 通 用 す るの か とい った 問題 の あ る こ とは 明 らか で あ る。 この 点 、 近 年 開 始 され た 「独 学 者制 度 導 入」('90年 4月 、 「独 学 に よる 学 位 取 得 に 関 す る法 律(法 律 第4227号))は. 、 今 後 の 動 向 が注 目 され る。13). 第3点 は、 幼 児 教 師養 成 の需 要 と供 給 が 調 節 され な け れ ば な らな い 、 とい う問題 で あ る。 単純 な 数字 と して、1996年 現 在 の幼 稚 園 教 員数 が26,621名(<表. 一1>に. た 有資 格 者 数 は 、概 数 で 約2万 名(内 、専 門 大 学 で8,900名)で. よ る)、1996年 度 に輩 出 され. あ る。 また 、専 門学 院 で養 成 され. る2級 保 育 教 師 は 、1996年 度 で19,430名 と報 告 され てい る。14)問 題 の あ る こ とは 明 らか で あ る。 解 決 方 案 と して は 、 「幼 児 教 育機 関 の数 を 急 激 に増 加 させ るか 、現 在 の教 師 対 幼 児 の 比 率 を 大 幅 に下 げ るか しな い な ら ば、 幼 稚 園 全 日班運 営 を活 性 化 させ 、 教 師 の 需 要 を大 幅 に 増 加 させ な い 限 り、 人 力 需 給 に 相 当 な障 害 が 起 こる こ とが 予 想 され る。」( 、1993)と. か 、 最 近 急 増 して. い る オ リニチ ップに 吸 収 させ る こ とだ とか 、 い わ れ て い る が 、 「 教 育 と託 児 問題 を 正 し く認 識 し、 目前 の 利 益 に 惑 わ され ず 、 前 進 的 に 問題 解 決 す る事 が必 要 で あ る。」15)と い う意 見 の あ る こ と も また 確 か な こ とで あ る。 第4は 、 無資 格 教 師 問 題 で あ る。 さす が に教 員 レベ ル で の無 資 格 者 問題 は 、 上述 の 養 成 状 況 の 下 、 ほ ぼ 解 消 した とい って 良 い が 、 問題 は園 長 レベル の と こ ろ に あ る。<表 で の 幼 稚 園教 員 職 位 別 資 格 率一 覧 で あ る。. 一11>は1992年. 段階.
(17) <表 一11>幼 稚 園教 員 職位 別 資 格率. 区 分. 園長. 園監. 教師. 公 立. 私 立. 計. 資格. 1(33.3). 740(22.7). 741(22.7). 無資格. 2(66.6). 2527(77.3). 2529(77.3). 計. 3(100). 3627(100). 3270(100). 資格. 40(100). 148(30.3). 188(35.5). 一. 341(69.7). 341(64.5). 計. 40(100). 489(100). 529(100). 資格. 5417(99.9). 11417(96.0). 16834(97.3). 4(0.1). 470(4.0). 474(2.7). 5421(100). 11887(100). 17380(100). 無資格. 無資格 計 出典:1997年. 幼 稚 園. 「 幼 児 教 師 論 」 良 書 院 、P57. この園 長 の資 格 問題 につ いて は 、 幼 稚 園増 設 問題 に ダ イ レ ク トに反 映 して い るわ け で 、 この 数 年 の幼 児 教 育 行 政 の抱 え る大 きな 問 題 点 とな って きた。 そ の具 体 的 対 策 の一 つ と して 登 場 した の が、 園 長 資 格 所 授 与 基 準 緩 和 の 特 例 措 置 で あ った 。 この点 に関 して次 の よ うな 発 言 が 記 録 され て い る。. 「現 在 教 育 部 で は1995年 まで に 全 国 私立 幼稚 園無 資 格 園 長 の52%に. あた る1,623名 の 研 修 を 実. 施 し、 早 い うち に無 資 格 園 長 を な くす 政 策 を推 進 して い る。 しか し、 こ うした 急 増 政 策 は 多 くの 問 題 点 を 生 み 出 してい る。 しか し、 基 本 的 に この政 策 は必 要 で あ る。」16). そ して こ こで 指 摘 され て い る無 資 格 園 長 を減 ず る方 策 の具 体 的 な 内容 は 、 い わ ば 短 期 の 園 長 養 成 方 案 と で も い うべ き 内容 とな って い た 。「教 員 資 格 検 定 令」 を改 定 して(1994.1改 第14152号)行. 定 、大統 領 令. わ れ た この緩 和 策 は、 具 体 的 に は 次 ぎの よ うな 内容 で あ る。. ▲ 園 長 資 格 認 可 推 薦 基 準(「 教 員 資 格 検 定 令 」 当 該 部 分 抜 粋) ・専 門 大 学 卒 業 者 又 は これ と同 等 以 上 の学 力 が あ り、 次 の各 号 の1に 該 当 す る者 。 カ)5級. 以 上 の国 家 公 務 員 や 地方 公務 員. ナ)奨 学 官 や 教 育 研 究 官 タ)3年. 以 上 の教 育 経 歴 又 は 教 育 行政 経 歴 の あ る者. ・7年 以 上 の 教 育経 歴 又 は 教 育 行 政経 歴 の あ る者 ・就 任 予 定 幼 稚 園 の 設 立 者 で 、 当該 幼稚 園運 用 経 歴 が5年 以上 で、 教 育 部 長 官 の 指 定 す る教 育 機 関 で 幼 児 教 育 専 攻 科 目6科 目以 上履 修 者 。 (1999.12.31間 で の限 定 適 用).
(18) な お 、1996年 現 在 、 この 制 度 の運 用 状 況 に つ いて 「韓 国 教 育 年鑑 」(1997版)は. か な り詳 しい 記. 述 を の せ て い る。 参 考 まで に 示 して お く。 「 無 資 格 幼 稚 園 教 員 の 高 い 比 率 は 幼 児教 育 の 質 的 発 展 と専 門性 確 立 に阻 害 要 因 と な っ て い た。 80年 代 以 降 資 格 を 持 った 教 師 の 比 率 は大 き く向 上 し、'93年4月 中有 資 格 教 師 は97%以. 現在わが国の私立 幼 稚 園の教 員. 上 で 、 そ れ に較 べ 園長 は77%以 上 が無 資 格 者 で あ る。 特 に 高 等 学 校 以 下 の. 学 歴 所 持 者 が1,113名 で28%に. 達 して い る とい う事 実 が 社 会 に知 られ るや 、教 育 機 関 で あ る 幼 稚. 園 の園 長 が 無資 格 者 だ とい う事 は あ りえな い とす る世 論 が起 こ って 、 国 会 で も論議 され るま で に な った 。 この 様 な 問題 を解 決 す るた め に'94年1月29日 表1)の. に 改訂 ・公 布 され た 教 員 資 格 検 定 令 第23条(別. 園長 資 格 認 可 推 薦 基 準 に よ って 教 育 部 幼 児 教 育 担 当官 室 は ‘ 幼稚園設立者幼児教育専攻. 科 目履 修 研 修 計 画'を 樹 立 して 、'94年7月11日. か ら8月20日. まで総40日 間 、1日6-8時. 間を授業. した 。 幼 稚 園 設 立 者 に 幼 稚 園 長資 格 研 修機 会 を提 供 す る 以前 の段 階 で、 幼 児 教 育 専攻 科 目を履 修 させ る大 学 は7校 で 、 ソ ウル 、 キ ョンギ地 域 の設 立 者 は トク ソン女 子 大学 、 ソ ンシ ン女子 大 学 校 、 ソ ウル 、 キ ョンギ 、 カ ン ウオ ン、 キ ョ ンボ ク地 域 の設 立 者 た ち は 梨 花 女 子 大 学 校 、 ソ ウル 、 イ ン チ ョ ン、 チ ュ ンナ ム、 キ ョ ンナ ム地 域 の 設 立 者 た ちは 中 央 大 学 、 テ グ 、 デ ジ ョ ン、 チ ュン ボ ク、 チ ュ ンナ ム、 チ ェジ ュ地 域 の設 立 者 た ち は チ ョンナ ム大 学 、釜 山 、 キ ョ ンナ ム、 キ ョン ボ ク地 域 の設 立 者 た ち は釜 山大 学 の幼 児 教 育 学 科 で 、 総523名 が 専 攻 科 目の研 修 を 受 け た。'94年 夏 、 専 攻 科 目を 履 修 した設 立 者 の 大 部 分 は'94年12月19日. よ り'95年1月24日. まで ソ ウル 大 学 と韓 国 教 員 大. 学 で 実 施 され た園 長 資 格 研 修 に 参 加 して 、所 定 の課 程 を終 えた 後 、 園 長 資 格 を取 得 した 。 '94年 一95年 は 園長 資 格 を取 得 す る もの は 無 資 格 園 長1,395名 中37%に. 該 当 す る数 で 、 有資 格 園. 長 が一 時 的 に 大 き く増 加 して そ の政 策 的 意 義 が 大 きか った 。 改 訂 され た教 員 資 格 検 定 令 付 則 に よ れ ば'99年12月31日. まで の み 効 力 を 持 つ よ うに して い て 、す くな くと も2000年 か ら は す べ て 幼 稚. 園 は有 資 格 園 長 を おか な けれ ば な らな い の で あ る。」17). そ の他 に も、複 数 免 許 の年 限 制 、 資格 証 の 効 力 の 有 効期 限設 定 論 とか 、 教 師資 格 検 定 方法 上 の 問 題 と して現 在 の卒 業=資 格 取 得 制 度 の検 討 等 、議 論 は多 様 で あ る。然 し、 幼 児教 育教 員 の質 の 向 上 と い うの は世 界 共 通 の 課 題 で あ り、韓 国 に お け る幼 保 一 元 化 問題 の今 後 の展 開 と も相 ま って、 さ らに 発 展 的 な 議 論 の展 開 が 要 請 され て い る と ころ で あ る。.
(19) 注 記 1) 2) . 、1997 . 同 上 、PP79-86. 3) 4) . 、同上. P96. 5) . 、 同上. P97. 6) . 、同上. 7). 、同上. P98. 、同上. P102. 8)同. 上. 9)同. 上. 10) 11)李. 相琴. 、1995 同 じ、. した 。'92年. に は435名. い る 。(1992-93、. 17)同. 中18名. 合 格(4.3%)、'93年. 共著 前. 前. に 最 初 に 実 施 さ れ 、 こ の 時 幼 児 教 育 学 科 は8名 に は312名. 中45名(16. .7%)が. 教 育 部 統 計). 14). 16)注13)に. PP75-78. 、P108-109. 幼 児 教 育 専 攻 深 化 課 程 認 定 試 験 は 、'91年11月14日. 15)同. 同 上 、PP95-102. 「解 放 前 韓 国 の 幼 稚 園 に 関 す る 研 究 」 お 茶 の 水 女 子 大 学 博 土 論 文 、1987. 12) 13)注1)に. 、P74. 同 じ、P109. 、1997. PP114-115. が合 格. 合 格 した 事 が報 告 され て.
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