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看護学の発展を願って : 巻頭言

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Academic year: 2021

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【巻頭言】

看護学の発展を願って

(徳島大学医学部長) 医療人として,患者さん一人一人の病状を的 確に捉え最善の医療を提供することは大きな責 務と考えられる。 医師,看護師は患者さんに提供する専門性の 内容がそれぞれ異なるも,チームワークによる 包括的医療体制がとられ,良質な医療を提供す るためにお互いの専門性が発揮されなければな らない。同時に,患者さんの権利を守ること, インフォームド・コンセントの精神を尊重する ことが求められる。患者さんが意思決定する際 には,専門分野の情報を十分に提供することが 大切であり,その情報は客観的な根拠に基づく ものでなければならない。 患者さんのための情報がエビデンスに基づく こと,すなわち,エビデンスの追求がプロであ る医療人に課せられたもうひとつの当然の責務 である。実践的研究の積み重ねがエビデンスの 追求につながる。研究の成果を論文にして,第 三者評価を受け,評価をもとに,さらに研究を 展開する。患者さんが最善の医療を受ける権利 を考えれば,この姿勢は医療人として生涯続け られなければならないと思われる。継続的な研 究心こそが患者さんからプロとして信頼される 素養を培う。絶えまない日々の研究努力が医療 の発展に貢献し,ひいては患者さんの生活の質 を向上させるために貢献することが出来る。 残念ながら,看護分野においてはエビデンス を蓄積するための研究論文が多いとは言えない のが現状である。身近に研究論文を発表できる 機会を多くすることが必要である。このような 背景のもとに,徳島大学医学部は,看護学の専 門雑誌としてThe Journal of Nursing Investigation (JNI)を発刊することとなった。これまで四国 医学雑誌と The Journal of Medical Investigation (JMI)を発刊してきたが,JNI が新しく加わり, 医学と看護学が車の両輪のごとく発展する基盤 ができたことは大変喜ばしい。医学と看護学が ともに発展しなければ,患者さんに満足される 医療の進歩につながらない。JNI 発刊を契機に 徳島の一地域にとどまらず,全国の看護師の研 究意欲を刺激し,看護学の発展に寄与する独創 的な論文が数多く出版されることを願っている。 最後に,関係各位の益々のご支援とご協力をお 願いしたい。 1

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