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歴史的地域プライドを育成する表現活動についての一考察 : 子ども獅子舞づくりを事例として

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Academic year: 2021

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(1)Title. 歴史的地域プライドを育成する表現活動についての一考察 : 子ども獅子 舞づくりを事例として. Author(s). 橋本, 忠和. Citation. 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 65(2): 155-166. Issue Date. 2015-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/7687. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第 6 5巻 第 2号 J o u r n a lo fHokkaidoU n i v e r s i t yo fE d u c a t i o n( E d u c a t i o n ) Vo . l6 5,N O . 2. 平成 2 7年 2 月. F e b r u a r y,2 0 1 5. 歴史的地域プライドを育成する表現活動についての一考察 子ども獅子舞づくりを事例として. 橋本忠和 北海道教育大学函館校美術教育研究室. R e s e a r c ho ft h ea r t i s t i ca c t i v i t i e swhichr a i s eh i s t o r i c a l l o c a lp r i d e . TheTheme“Worko fC h i l d S i s i m a i "a saCaseS t u d y .. HASHIMOTOTadakazu Departmento fArtE d u c a t i o n,HakodateCampus,HokkaidoU n i v e r s i t yo fE d u c a t i o n. 概要 文部科学省は,地域の歴史的事象の中で地域の人々によって受け継ぎ,守り育てられてきた i:f也域固有の精神文イ七」を「歴史的地域プライド」と定義し,その育成を図っている。その背. 景には人口流出による後継者不足等の理由で地域固有の文化が消滅しつつある危機感がある。 一方,歴史的地域プライドを継承・発展させている地域では,その活動が大きなエネルギーと なり地域の持続可能性が向上している。 本研究は 2000年当時,学校での図画工作科を軸にした地域学習で保存会から獅子舞を習い, 自ら獅子頭・胴をつくり,踊った児童達が2011年には保存会の中核になっていたこと,また, 中断していた子ども獅子舞が復活していることを確認したことが契機になっている。すなわち, 「なぜ,学校の表現活動が地域の歴史的地域プライドである獅子舞の継承と発展に効力を発揮 することができたのか」という課題を見いだした。この課題解決のために,「場所性」と「時 間軸」という 2つの視点で,獅子舞づくりの資料の分析と考察を行う。その考察から,小学校 の表現活動において歴史的地域プライドを育むには,どのような条件が必要なのか明らかにす る 。. はじめに 2005年に文部科学省は国土施策創発調査「地域. プライド創発による地域づくりのあり方に関する. 調査一地域固有の歴史的精神文化を軸とした地域 プライドの創発」をおこなった。その調査報告に おいて,歴史的地域プライドは以下のように定義 しである。. 1 5 5.

(3) 橋本忠平日. 「各々の地域では,有史以来,経験し,蓄積し. 美術教育にとって「我が国の美術文化などにつ. てきた多くの歴史的事象が存在する。その中で. いての指導を充実」や「継承と創造への関心を高. も,地域の人々により,時には労力を出し,資. めること」が求められている。したがって,歴史. 金を出し,精神を発揮して,これら歴史的事象. 的地域プライドを育成するために,地域に伝承さ. を,祭りをはじめ,民俗芸能,遺構,伝承,あ. れている伝統芸能をものづくりや踊り等の表現活. るいは町並みなどとして,大切に守り育て,受. 動で行うことは,美術教育にとって地域文化を継. け継いできているものがある。このように数あ. 承・創造する役割を果たすことになり,その存在. る地域の歴史的事象の中で地域の人々によって. 意義を示すことにもなると思われる。. 受け継ぎ,守り育てられてきた「地域固有の精 神文化』こそ「地域プライド』である。その様々 な地域プライドのうち(主に明治期以前から) 長い年月を経て,守り受け継がれてきている 1 1 1地域固有の精神文化 JJに着目し,これを 1 1 1歴. 史的地域プライド JJ と定義する})。. この歴史的地域プライドが着目される背景に は,これまでのインフラ整備や産業振興等といっ た,いわば見える成果を求める地域づくりの中で, 地域が本来持っていたはずのプライドが消滅しつ. 図 1 保存会のメンバーとなった本実践の児童. つある危機感がある。また,一方で地域のプライ. (筆者撮影:掲載許可確認済み). ドを守り育てている地域が存在し,そこでの取り 組みは,活性化の大きなエネルギーとなり個性あ る人づくり地域づくりに貢献している。 一方,美術教育として着目する理由には, 2007. 本研究は, 14年前,学校の地域学習の授業で地 域の獅子舞保存会から獅子舞を習い,自ら獅子頭 をつくり劇で披露したり,その様子を版画で表現. 年1 1月に出された中央教育審議会「審議のまとめ」. したりした児童達が 2014年現在,歴史的地域プラ. の教育内容に関する主な改善事項における「伝統. イドを守る中核になっていること(図 1)。また,. や文化に関する教育の充実」があげられる。その. 地域で中断していた子ども獅子が復活しているこ. 中でグローパル化する社会の中で我が国の伝統や. とを確認したことから,「なぜ,学校の表現活動. 文化についての理解を深め尊重する態度を,社会. が地域の歴史的地域プライドである獅子舞の継承. 科等での郷土の先人の働きや伝統的な行事・文化. と発展に効力を発揮することができたのか」とい. 遺産について調べる学習の中で育むことを求める. う課題を見いだした。. と共に 2),以下のような記述で芸術活動の重要性 を指摘している。. この課題を解決するために歴史的地域プライド の取り組みを整理する視点 ( 1 場所性」・「時間軸 J ) から,子ども獅子舞復活の要因となった過去の表. 「特に伝統的な文化にかかわっては,音楽科や. 現活動の資料の分析と考察を行う。その考察から. 図画工科,美術科では,唱歌や民謡,郷土に伝. 小学校の表現活動において歴史的地域プライドを. わる歌,和楽器,我が国の美術文化などについ. 育むには,どのような条件が必要なのか明らかに. ての指導を充実し,これらの継承と創造への関. する。そして,歴史的地域プライドを継承・創造. 心を高めることが重要である})。. する今後の図画工作科の教材作りの参考になるこ とを期待する。. 1 5 6.

(4) 歴史的地域プライドを育成する表現活動についての一考察. 年,川上神社に大人・児童獅子と. 2 獅子舞づくり実践地域における歴史的地. の奉納。御形神社には数年に一度,. 域プライドの現状. 持ち回りで奉納する。子ども獅子 は各家庭で踊りを指導後,保存会. 本研究の実践校がある兵庫県宍粟市一宮町三方. で数回合わせる。. 谷地区(下三方・三方・繁盛地区)においては, 繁盛倉床・大屋・朝来の鉱山が栄えていた。また,. -東公文・・・近年,獅子舞復活の動きがあった. 豊富な山林資源によって経済的に潤っていたた. が,現在,検討中. め,この地域に人が多く集獅子舞や舞踊が盛んに. ・河原田-・・大人獅子舞継続中。. 0 年の 行われていた。しかし,鉱山が閉鎖,樹齢9. -福野・・・・・ 20年程前より獅子舞,中断。. 杉材 4 mが数万もしないという木材価格の下落. (下三方地区). により,地域経済が弱体化し,仕事を求めて転出. -福知・福中・堺よりだんじり屋台を導入し,祭. 者が増加したため,人口は減少の一途である。 4 ) このような経済的な理由等による人口減を背景. りの活性化を図る。獅子舞は中断. 0. ・生栖・西深・深谷・-大人獅子を舞継続中。. にした各地区の獅子舞の現状について, 2014年 8. 各地区には横山神社・川上神社等,地域の神社. 月に西公文地区獅子舞保存会会長より聞き取り調. があり毎年,踊りを奉納しているが,その中心が. 査をおこなった。. 御形神社である。この葦原志許男神を祭る神社は. (繁盛地区). 昭和 42年に国の重要文化財に指定され,室町後期. ・倉床・. ..20年程前より獅子舞中断. の様式や技法を伝える木組や彫刻があり鮮やかな. -横山地区・・子ども舞踊を実施,獅子舞中断. ) 彩色が施されている(図 2 ・3。. ・千町地区・-獅子舞継続中 (轍子・太鼓の演奏は中断). 5月連休中に行われる御形神社春祭りでは,神 輿 3基と児童神輿 3基が総勢 160名の渡御行列を. (三方地区). 組み,神社より踊野までを往復するお渡りが盛大. ・西公文・・・獅子舞保存会あり, 10年程前より. に行われる。御輿の渡御行先と境内で踊られる獅. 子ども獅子も練習開始。現在,毎. 子舞は地域持ち回りで奉納されている(図的。. 図 2 御形神社本殿の獅子の彫刻,右から三方,繁盛,下三方地区の獅子舞を指している。(筆者撮影). 図 3 御形神社全景(筆者撮影). 図 4 神社に奉納される獅子舞 5). 1 5 7.

(5) 橋. この三方地区における歴史的地域プライドと獅. 本忠. 日 平. ②対象:宍粟市立三方小学校 6年生 (男子 1 7名女子 1 4 名計3 1名). 子舞の関係を整理すると図 5のようになる。御形 神社において室町時代から続く獅子舞は,歴史的. ③期間:2 0 0 0年 1 1月から 2 0 0 1年 1月にかけて. 地域プライドの核となる御形神社春祭りを構成す. ④協力機関:宍粟市一宮町西公文獅子舞保存会. る地域の伝統文化の一つで、ある。しかし,過疎化. ( 1 9 6 8年より活動). で踊り手,嚇し手がいなくなり獅子舞が途絶える 地区が多くなり,保存会活動が充実している西公 文地区等が獅子舞奉納の中心になっている。. ⑤ねらい (関心・意欲・態度) :生活廃材や竹等使 い,張り子で獅子を製作し,それを使った. 2 0 0 0 年当時の勤務校だ、った,宍粟市立三方小学. 地域に伝わる獅子舞を取り入れた劇などを. 校 6学年の児童達は,自分たちがよく遊ぶ各地域. つくる活動を通じて,地域と自分との関わ. の集会所に使われない獅子頭等が押し入れの箱の. りに関心をもち,地域の課題. 中で壌をかぶって置いてあるのを地域学習等で目. な文化発信の方策を考えようとする。. 解決や新た. にしていた。すると,児童達から「何とかその獅. (思考・判断) :古新聞や和紙,身近な廃. 子を使った獅子舞を,学習発表会で披露できない. 材等を活用した獅子づくりや身近な環境の. かJ,,-父達が踊っている獅子舞を自分たちも踊っ. 保全のあり方を考えることができる。. てみたい」という提案が出てきた。. (知識・理解) :竹・和紙等の自然素材と 生活廃材を組み合わせる張り子の手法や獅 子舞の演じ方を理解する中で地域の自然環. 蕊豊富勝. 機嫌ブライド←. /幽抽出、、. i. •傷揚瞬. 境のよさや課題を見直すことができる。. η. .~'洲町、く/. 、. f暢 腸 絹 輔 、 ,教委書 1 -I. .(技能・表現):獅子づくりや獅子舞習得・. ¥縛 文開化 /め15 3 7 ! C殺 ぐ ー. 披露の活動等による多様な人との交流を通. べ ". じて,周囲の願いを感じ取ると共に, 自分. ¥d/ ど". 織織が事車線. 草書綴して脅た. " … … , ・. &. 幾重悪事象の司降八. 、 ". で宅玉、終君主現'" 夜まで大切r.:: 受付織がれて よJ 重 量1 e 港線fiI'有 依頼袴文化. 図 5 三方地区の歴史的地域プライド図. 3 歴史的地域プライドを高めた獅子舞づくり. の思いを{云えていくことカtできる。 1 5時間) ・特 ⑥関連教科・時数:図画工作科 (. 別活動(5時間)・体育 (3時間)・音楽 (3 時間) ・社会(3時間). 2)地域と児童の実態. 2 -1)獅子舞の実態. 児童達からの提案を受け,昔から伝承されてき. 西公文地区や千町地区獅子舞保存会のメンバー. た獅子舞を学び,地域に披露することで,児童に. や御形神社宮司への聞き取り調査によると,江戸. 地域の伝統文化を伝承しているという地域環境. 時代に繁盛地区の千町に他地域から踊りが伝わ. (自然・文化・社会)に対する誇りや愛着を育む. り,それが下三方地区の生栖に広がり,その生栖. ことができ,歴史的地域プライドを継承・創造す. からその他の地域に踊りが伝えられていった(図. る契機となる「子ども獅子舞づくり」の取り組み. 6)。獅子には雄獅子と雌獅子があり,児童達が. が獅子舞保存会の支援を受けて始まった。. 学んだ、西公文地区は雄獅子だ、った。 獅子舞は 3人 で踊る獅子以外に獅子をからかう子どもの踊り手. 1)実践の概要 ①題目:獅子舞をつくり, ふるさとを元気にし ょう。. 1 5 8. 0人程度の嚇し手で構成されている。 と1.

(6) 歴史的地域プライドを育成する表現活動についての一考察. 3 -ト2 ) 保存会と打ち合わせ. 1 1月初旬. 保存会に取り組みの趣旨を説明し協力を依頼し た 。 この段階で,踊りより嚇の横笛が非常に難し いことを指摘された。. 3 1 3 ) 保存会との共同練習・ .11月10日 小学校の体育館で保存会との共同練習を行う と,総勢 60名近くのメンバーで、練習が始まった(図. 7 ) 。 図 6 三方谷における獅子舞の広がり. 2 2 ) 児童の実態 里山に固まれた校舎で学ぶ児童達は,年聞を通 して米作り等の農業体験に挑んだり,揖保川の水 性生物調査等をしたりして地域環境への関心は高 い。また,「秋祭り奉納児童相撲」等を行っている。 図 7 合同練習の様子. そんな学校での地域に体験的に関わる活動があ. (筆者撮影:掲載許可確認済み). る一方,家庭では多くが習い事等に行っており祖 父母の畑仕事を手伝っている児童は殆どいない。 さらに近くのゴミ処理場の煤煙問題や台風の被害. そのうち,音感のよい女子 2名が騨し手の横笛. 等により山の荒廃が進み,その上,熊の出現等に. の音からソプラノ・リコーダー用に音符をおこし. より森や河川に入ることが危険になっている。 し. た 。 この音符は,以降,子ども獅子舞で非常に役. たがって,造形材料・食材の宝庫である森・ J I Iは. 立ち,小学校の学習発表会で獅子舞が踊り継がれ. 身近にありながら児童にとって遠い存在になって. るきっかけとなった(図 8。 ). いる。そして,近年,少子化により近隣小学校と の学校統合が進んでおり,地域の文化的拠点で ' J ]. あった学校がなくなる危機感が後押しをして,児 童も含め三方谷の地域文化伝承への関心が高まっ. 5 ソヲソミソラソミ モソミ ! 、 トド 、 ト ぐL ι. p:'2l. :')ソミレト ' Ll - ' :ソエアソミ Lト L一. ている。. 三三、 J ラソ芝ソラ与う -7~-~ ぅー ' jさソラソミ、/. ラ ト 、 う ト 、 -. 3)取り組みの経過. ラト,--[,,,ラー ラトワリミ γ ξ. 3 -1)導入段階 3 -ト1)春の奉納獅子舞を描く. 6月 (8時間). l -恥 L; ' Ll . ' lf 、 弓 F ~'ト,. c "ぃ ,. 図 8 女児が横笛から聞き取り,作成した楽譜. 児童達に年間描きたい絵のテーマを聞いたとこ ろ,父親等が踊っている秋の神祭に奉納している. 3 2 ) 獅子舞の制作. 1 1月末まで. 獅子舞を描きたいという意見がでてきた。そこで,. 保存会との練習で,太鼓のパチを獅子頭に見立. その祭りの獅子舞を見にいかせて絵を描かせた. てて練習することを教えてもらったが,実際の頭. ( 図1 5 )。獅子の胴の部分は家にあった古布を貼. は1 0キロ以上あるので児童達には重すぎた。そこ. り付けて製作した。この絵が,獅子舞への関心を. で,以前から寄贈されていた古い獅子頭を活用し. 高め,胴を製作する際の材料集めのヒントにも. て張り子の獅子頭を製作した。. なった。. 1 5 9.

(7) 橋本忠平日. 3 2 1)獅子頭の製作 本物の獅子頭をラップでくるみ,新聞紙と水糊 を使った張り子技法で 2頭の獅子頭を作った。張 り子が乾くと,内側に竹を組み込み補強した。そ の後,アクリルで彩色し,ニスを塗り,表面保護 を図った。 図1 1 学習発表会での獅子舞 (筆者撮影:掲載許可確認済み). 3 3 2 ) デイ・ケアセンターで獅子舞を披露 平成 1 3年 1月中旬から 2月下旬 子ども獅子舞が地域の農協広報新年号の表紙を 飾ることになり,それがきっかけで高齢者介護を 図 9 水糊に和紙を浸して貼り付ける (筆者撮影:掲載許可確認済み). されるデイ・ケアセンター「みどり園」で演じる ことになった。涙を流して喜ばれる方もおられた。 また,保護者からの再演の要求があり,. 2月下旬. 2 )。 の参観日でも演じた(図 1. 図1 0 張り子で作成中の獅子頭 (筆者撮影:掲載許可確認済み). 3 2 2 ) 胴体の製作 胴体の部分は,家庭でいらなくなった風日敷を 児童達がミシンで、縫い合わせて作った。. 図1 2 デイ・ケアセンターでの演舞 (筆者撮影:掲載許可確認済み). 3 2 3 ) 霊の製作 本物の獅子舞を参考に,色紙で輪をつくり繋げ たり,ビニールテープを編んだりした紐を胴体に. 3 4 ) 版画制作で獅子舞づくりの活動を振り返る 2月から 3月上旬. 縫いつけた。そして,この獅子を使い放課後等に. 半年間とりくんだ獅子舞づくりを振り返るた. 練習した。その中で 6年最後の学習発表の劇の中. め,獅子を演じた経験をー版多色版画で表現する. に獅子舞の場面を取り入れて披露する案が出てき. 3 )。 取り組みを行った(図 1. た 。. 3 3 ) 地域への発信 3 3 -1)学習発表会で地域に披露. 1 2月 1 0日(日). 校区の全戸を招待する三方小学校の学習発表会 の 6年生の劇「ゆきち」の中の冒頭に,村祭り場 面を作り,獅子舞を地域の披露した(図 11)。驚 いたことにアンコールの要求もあり,結局 2回踊 ることになった(図 11)。. 1 6 0. 図1 3 獅子舞を題材にした版画.

(8) 歴史的地域プライドを育成する表現活動についての一考察. 4 表現活動と歴史的地域プライドとの関係 性の考察. 1)取り組みを整理する視点 文部科学省は歴史的地域プライドの取り組みを 整理する視点として以下の内容の「場所性」と「時 間軸」を取り上げている。そこで,児童の学習活 動をこの視点で分析することで,表現活動(獅子 舞づくり)と歴史的地域プライドとの関係性を整. 図1 5 地域の高齢者から竹の技法を教わる. (筆者撮影:掲載許可確認済み) そして,地域の知恵で仕上げた獅子舞を地域の. 理する。 ①「場所性」. 方に見てもらい評価を聞くことで,多様な人との. 歴史的地域プライドが表出した形の祭りや芸. 相互理解や獅子舞づくりを伝承する大切さを理解. 能,町並みなどの地域固有の“精神"文化は,そ の地域(場所)で守り受け継ぐことに意味がある。. したと思われる。 歴史的地域プライドは,“精神"文化であり普. ②「時間軸」. 段は意識しないで過ごしていることが多い。それ. 歴史的地域プライドの醸成には時聞がかかるも. を日に見える形(精神文化が表出した形)に,地. のであり,時間をかけて受け継いでいくことで価. 域の知恵を借りながらも自分たちの力で表現し評. 値が高まり,地域づくりへの成果が表れる 06). 価されたことは,児童達に地域固有の文化を守り 受け継ぐことに意味があることを気づかせること. 2) r 場所性」と表現活動. に繋がったと考えられる。. デイ・ケアセンターでの活動後に獅子舞づくり. また,今まで見る側だ、った獅子舞を自分たちが. の活動をして「よかったこと」を聞いてみた(図. 踊ることで,地域独自の文化を受け継ぐごとに参. 1 4 )。その中で「獅子舞を教わること」・. 「見て. 画している意識=達成感が育ったようだ、った。そ. もらうこと」に高評価を与えていた。事後の感想. れは,獅子舞を踊る前と踊る後に描いた 2枚の絵. にも「地域の方と共に踊り覚えたり,獅子を作っ. を対比させることで見いだせた(図 1 6と図 1 7 )。. たりしたことが,大人になった時の祭りに役立つ. 図1 6に比べ,図 1 7の方が動きを感じられる。図. と思った」と述べているように,児童達は踊りだ. 1 6は動きに堅さを感じると共に児童は,踊る側で. けでなく,地域の高齢者から教わった竹の加工法. なく後ろで見ている側の一人として存在してい. 5 ),扱いやすい軽い獅子頭を製 を活用して(図 1. る。図 1 7は児童が描いたあとの鑑賞会の説明の中. 作していた。. で「みんなで・楽しかった・感動した」という言 葉をよく使っていた。踊り方・噛子方の双方が大 変よく描かれていた。その絵の中では一人一人が. l l i 子持を教えてもらう. 主役として描いてあり,みんなで苦労して獅子舞. 終 jのことがわわ言る 濁子舞~~トてる. を受け継いだ達成感が読み取れた。. 主語')を入れた2 主f l lをする. また,一連の表現活動において,児童達は視覚・. 溝手舞鶴車道~I こする. 御子をつくる. 聴覚などフルに使って,伝統の音・動きを読み取. 書籍子舞党える. り習得していた。また,地域の竹,和紙を使って. 1 欝子舞ot てもらう C. lC. 15. 20. l5. 30. 道具を再現したり,造形・音楽・演劇の枠を越え. 図1 4 活動後の獅子舞づくりへの自己評価. た地域に根ざしながらもオリジナルの表現を創造. (複数回答:数字は人数). したりしていた。そこでの多様な表現を結ぐ活動. 1 6 1.

(9) 橋本忠平日. 例えば,児童達は,毎年訪れている「みどり園」 で高齢者の方々に獅子舞を見てもらうことを楽し みにしていた。これは地域学習等で支援を頂いて いる老人の方々への獅子舞での恩返しだ、った。そ の活動後の感想には以下のようなものがあった 9 )。 ( 図1. 図1 6 春の奉納獅子舞を見て描いた絵. ぬ い j. 、. え 、. 々 主会 社d i . / r. " '. . . ;. マ. て之之も 事L. 図1 9 訪問後の感想 「ししまいをやりました。すごくおじいさん・ おばあさんが喜んでくださってアンコール・ア. 図1 7 地域に踊りを披露した後の絵. ンコールと言われでもう一度やりました。友だ は,新学習指導要領が美術教育で重要している 様々な事象や対象を心に感じ取る働き. i感性」. ちのおじいさんもおられました。喜ばれる姿を 見ているだけでうれしくなりました。」. や「創造的な技能」を高めることに繋がったと思. 「ししまいを見てもらい,手拍子をして下さっ たり,にこにこ見て下さる方がいらっしゃった. われる。. りうれしかったです。喜んでもらって嬉しかっ 3) i時間軸」と表現活動. たです。」. 8が示すように活動が進むにつれて,児童の 図1. 児童達は,数ヶ月という軸間軸の中で,獅子舞. 達成感が高まっていった。その高まりに連動して. を学び,獅子をつくり,踊ることで他者を喜ばせ. 主体的に地域に働きかける意欲も高まった。これ. ることの素晴らしさを味わっていた。そして,歴. は地域の歴史的プライドを活用した表現活動が地. 史的地域プライドを受け継ぐことが地域に喜びを. 域を元気にすることを,周囲の反応などから実感. 生むことを知った。また,このように時間軸の中. していったからと思われる。. で積み上げた表現に対して周囲から評価を得るこ とは,美術教育にとっても児童達に芸術の社会に おける働きを実感させる意義のある活動と思われ た 。 さらに,時間軸のまとめとした多色作りの版画 は,獅子舞づくりの苦労や活動のプロセスを振り 返るとともに,鑑賞活動で絵をから個々の地域へ の想いを共有するよい機会にもなった(図 2 0 )。 この一連の表現活動で歴史的地域プライド継承 への意欲付けがなされたと考えられる。それは,. 図1 8 活動の達成感の変化 (複数回答:数字は人数). 児童達の地域での生活の様子を調べた生活アン ケート ( 2 0 0 1年 2月実施,. 6年生3 1名 . 5年生 1 6. 人対象)からも読み取れた。すなわち,. 1 6 2. 5年生に.

(10) 歴史的地域プライドを育成する表現活動についての一考察. を受け,子ども用の獅子頭を購入し, 毎年,春になると大人・児童が共に 練習し川上神社に奉納している。 -東公文・・西公文の獅子舞を体験した児童達が 大きくなり,地域の獅子舞の復活を + 食 言 す 中 。. -繁盛地区(千町) ・・三方小での取り組みに刺 図2 0 多色版画の制作. 激され,総合的な学習で千町の獅子. (筆者撮影:掲載許可確認済み). 舞が取り上げられた。学んだ踊りは, 学習発表会等で披露された。. 比べ獅子舞を実施他 6年生は,地域の方から獅子 皮露したりしているためか 舞を習ったり,踊りを J. 児童達が,獅子舞や獅子づくりを地域から学び,. 学校の事などを地域の人と話す機会が多くなって. それを地域に披露していく,そのことで児童の地. 1 )0 6年生で、は地域の行事への参加は いた(図 2. 域への所属感を高めることができた。また,文化. 100%で,祭りのへの参加も 90%以上に達してい. 伝承者としての自覚を促すことができ,過疎化阻. た(図 2 2 )。. 止への一つの手だてにもなると考えられる。さら に,年 1回の祭り時だけだ、った獅子舞の披露が敬 老会等の行事でも行われ,多くの人の日に触れる. 君主遼. ことで,地域文化を再評価する動きが見られるよ. 2 う締i 5 ん. うになった。これらのことから地域の獅子舞に関. おR . i 5 ん 務吾ま芋空主. おばあさん. 濠. J ラじいさん. 5主 事2 と. 3 きぱきん. わる表現活動が歴史的地域プライドを育み,その プライドが地域活性化につながると考えられる。 そして,地域文化を大切に思う児童の表現活動が,. あじさん. 歴史的地域プライドである子ども獅子舞復興の動 号. 20. 4母. o. 吾. s 告. 主号母. きを起こしたと思われる。. 図2 1 会話をする近所の人(複数回答:数字は%). 5 獅子舞づくりにおける歴史的地域プライ ドを育んだ要素の分析. クJスマス. 「地域プライド創発による地域づくりのあり方. パス旅行. に関する調査」報告書に於いては,歴史的地域プ. ドッジ. ライドによる地域づくりのポイントとして, ソ フ ト. 「 人 」 ・ 「資源」 ・ 「情報」 ・ 「財源」の 4つの 害 事j. 。. 要素がバランスよく機能することが重要であると 主 _ Q. 15. 20. 25. 30. している。 7). 図2 2 参加する地域の行事(複数回答:数字は人数). さらに,児童達の獅子舞づくりがきっかけに なって以下のような各地区の取り組みが始まっ た 。 -西公文・・平成 1 5年度から愛の町事業から支援. 図2 3 地域プライドを育む 4要素のバランス)8). 1 6 3.

(11) 橋本忠平日. すなわち,図 2 3のように 4つの要素のどこかが. 頭が寄付してあり,それを型取りすることで,. 衰退するとバランスが崩れ,歴史的地域プライド. 比較的簡単に獅子舞の道具等を製作することが. も受け継いでいくことが困難となってくる。例え. できた。. ば,歴史的な資源が多く存在している地域で,そ の資源を活かした地域づくりを実施しでも,その 資源の根底にある精神文化が理解されていない, または,共有されていないと,単発的なイベント. 6 結語. 1)表現活動と地域づくりとの関わり. となったり,歴史性と関連のない,金太郎飴的な. 地域づくりとは,その地域での生活をより豊か. 取り組みになってしまったり,強いては継続した. なものにしようとするものであり,そのためには. 取り組みに至らない場合が多い。. そこで生活する人々の意識啓発が必要とされてい. したがって,歴史的地域プライドによる地域づ くりを推進するためには,. る。また,地域での生活,経済活動が他の地域と. 4つの要素が健全に機. 対等であることも重要である。しかし,これまで. 能しているかを的確に調査・検証することが重要. の地域づくりについては,多くが課題対応型で進. となる。その上で,不足している要素を補完・充. められてきた例が多く,そのため「緑豊かで,明. 実する方法を検討し,実践することが必要となる. るい町づくり」という看板を全国の町で日をする. と考えられる。. ように,同じような内容の行事が行われ,地域の. 地域伝承の獅子舞を教材とした表現活動におい. 個性や独自性が失われてきたと思われる。. ても「人」 ・ 「資源」・ 「情報」 ・ 「財源」の 4. しかしながら,歴史的地域プライドによる地域. つの要素がバランスよく機能していたことが,獅. づくりは,全国で似たり寄ったりの地域づくりで. 子舞が地域を活性化し歴史的地域プライドの向上. はなく,その地域で生きる人々の思いや振る舞い. まで、繋がったと考えられる。そこで 4要素で本活. が見える地域づくりを進めることを目指してい. 動を整理してみた。. る。それは,歴史的地域プライドが,その地域独. ①「人J. 地域に獅子舞保存会があった。また,. 自の文化を伝承する過程の中で,地域の人・も. 町の歴史工房が近くにあり地域の方から竹細工. の・文化と関わりを重視して展開しているからと. 等の指導をうけられた。さらに,地域の自治会. 思われる。本実践の獅子頭づくり,お嚇子,踊り・. 幹部に本校の校長経験者がおられ,学校と地域. 劇・描画を組み合わせた表現活動による「獅子舞. との調整=プロデユーサーの役を果たして下. づくり」の取り組みにおいても,地域との交流を. さった。. 基本に展開したため,地域を活性化するとともに,. ②「資源 J. 昭和 4 0年代より獅子舞が保存会を通. して,地域の若者にしっかり伝承されてきた。 そして,その獅子舞が歴史的地域のプライドを 象徴するものとして認識されてきた。. ③ r , 情 報J. いわゆる,地域の人間力を高める結果になったと 考えられる。 また,学校という地域に情報を発信しやすい機 関が歴史的地域プライドである獅子舞づくりを教. 御形神社の春祭りや各地区の秋祭り. 材として取り扱うことで,地域の一部の文化的情. が,獅子舞を地域伝承の文化情報として発信で. 報であった歴史的地域プライドが,児童達を通し. きる場となっていた。また,児童達が獅子舞を. て地域全体に共有される情報=文化となり,地域. 学ぶことで,学習発表会や体育大会のレセプ. あげての取り組みへと広がっていったと思われ. ションの形で発信されることが多くなった。. る。ゆえに図 2 4のように学校が歴史的地域プライ. ④「財源 J. 行政が行う「地域夢プラン」等の様々. ドを教材として取り上げることは,個性ある人づ. な補助事業と獅子舞を結びつけ,頭や衣装等を. くりと自立する地域づくりを実現する契機になる. 作り直すことができた。学校の場合は古い獅子. と考えられる。. 1 6 4.

(12) 歴史的地域プライドを育成する表現活動についての一考察. 2 2 ) 歴史的地域プライド育成の手順. 歴史的地域プライドの育成に繋がる児童の活動 への教師の支援については,次の 2段階に整理が できた。 図2 4 地域プライドの教材化と地域づくり. ① <Stepl :地域プライドの現状の調査・分析へ. 9 ). の支援〉地域プライドによる地域づくりを進め. 2)表現活動を軸にした歴史的地域プライド育成. るためには,地域プライドの現状を調査し,把. の効果と手順について. 握することが重要になる。地域にどのような精. 地域プライド国土施策創発調査の報告を参考. 神文化があり,どのように受け継がれてきてい. に,本取り組みがもたらした児童達や地域への効. るのかなどを調査すると共に,前述した 4つの. 果と地域プライド育成の手順をまとめてみた。 10). 要素のバランスが,うまくとれているのかを調. 2 -1 ) 効 果. 査・分析しておくことが必要になる。 11) 事前に教師が事前に文献調査や神社の宮司・. ①〈個性ある人づくりへの効果〉 -地域生活に必要な礼儀や道徳,常識を習得す る 。. 査をおこない,地域の情報を把握・整理してお. -異世代が交流することができ,地域の活力を 高まる。. く 。 ② <Step2:今後,充実すべき方策の検討〉次に. -地域共通の課題に立ち向かう意識が生まれる ・地域を誇りに思い,公共性が高まる. 寺の和尚,さらには自治会責任者に聞き取り調. 0. 0. ・他者・自己を大切にする=人権意識が高まる。 ②〈自立する地域づくりへの効果〉 -歴史的地域プライドが行政計画に位置づけら れる。 -歴史的地域プライドと地域産業との連携が図 られる。 -歴史的地域プライドが観光資源として再評価 される。. 現状分析をふまえた今後の展開方策を検討して おく。地域プライドそのものは他地区のものを 用いることができないが,. 4つの要素で不足し. ているものや充実すべき要素については,他地 区の事例を参考にしながらその要素を補完・充 実するための方策を検討することが可能であ る12)。例えば,地域の学習ボランティアに授 業支援をしてもらう体制作りについては,他校 の先行事例が役に立っと思われる。 本実践では,教師が神社より地域の獅子舞に関. 本実践においては,獅子舞づくりが,何気なく. する情報を得て,地域の保存会に協力を依頼した. 生活してきた地域の中に面白くて楽しい文化が内. ことが,成功の大きな要因となった。歴史的地域. 在していることを児童達に気づかせ,地域への誇. プライド育成には,教師のコーデイネート力が重. り・愛着という想いを育むことに繋がった。この. 要になる。. ことは,次世代の地域を担う人材育成という観点. 獅子舞等の歴史的地域プライドは,あまりにも. としても重要と思われる。また,多様な他者との. 身近にあるためその重要性が認識されていない場. 関わりによって,みんなで地域社会を支えるとい. 合も少なくない。したがって学校という外部の日. う意識と自負が芽生えていた。さらに,獅子舞づ. から,歴史的地域プライド育成に繋がる教材とし. くりや発表会を通して,他者と想いを交流するこ. ての獅子舞等の伝承文化の発掘,再評価を行う必. とで「自分だけでなく他者も大切にする」という. 要があると考えられる。そして,学校が地域文化. 人権意識が高まったことは,他者疎外が懸念され. の魅力を積極的に情報公開することで,自分たち. る現代社会にとっても重要と考えられる。. の地域は自分たちの手で、つくるという意識が児童 や地域に芽生えてくると思われる。. 1 6 5.

(13) 橋本忠平日. したがって,獅子舞等の地域文化を地域の方の 理解と協力を得て教材とする表現活動は,地域づ くりのために大変重要な取り組みになってくると 考えられる。 その歴史的地域プライド育成に繋がる表現活動 では,本研究において示した地域の「場所性」 「時間軸 J,地域プライドを育む 4要素(人・資源・ 情報・財源)のバランス,育成の手順(調査分析 の支援・方策の検討)を意識して教材づくりや実 践事例開発することで,現在の三方谷の獅子舞を 支えるような若手を育むことができると思われる。 今 後 も , 第 2。 第 3の三方谷のような取り組み を生むように歴史的地域プライドを,地域と連携 した表現活動を軸にした学習活動で育む研究を進 めていきたい。. 主 ==ロ 1)文部科学省委託事業財団法人国土計画協会 ( 2 0 0 7 )I平 成1 7年度国土施策創発調査,地域プライド創発による 地域づくりのあり方に関する調査 地域固有の歴史的 精神文化を軸とした地域ブライドの倉J I 発J,文部科学省,. p .1 . h t t p : / / w w w . m l i . tg o . j p / k o k u d o k e i k a k u / s o u h a t u / h 1 7 s e i k a / 6 p r i d e / 6 p r i d e . h t m l( 2 0 1 1年 9月取得). 2)中央教育審議会教育課程部会 ( 2 0 0 7 ) I教育課程部会 におけるこれまでの審議のまとめ J,文部科学省, p . 5 8 . 3)同上.. 4)宍粟市の人口推移 1 9 2 0年から 2 0 1 3年宍粟市広報 h t t p : / / d e m o g r a p h y . b l o g . f c 2 . c o m / b l o g e n t r y 3 6 81 . ( 2 0 1 4年 9月取得). I宍粟市の人口は, 2 0 1 3年時点で 3 9 3 3 8人(国勢調査). 1 9 8 0年の人口 4 9 0 8 5人からの推移 をみると,特に 1 9 9 5年から 2 0 1 3年には 17.5%の減少と 減少傾向が一層進んで、いる」. 2 0 1 2 )I広報しそう 1 0月号 J, 5)企画総務部秘書広報課 ( 兵庫県宍粟市, p . 1 9 . 7年度国土施策倉J I 発調査J, p . 3 3 . 6)前掲書 I平成 1. 7)上書, p . 7 0 . . 7 1 8 ) 上書, p . 7 0の図を参照に筆者が作成. 9)上書, p 1 0 ) 上書, PP.3-4に記載の全国アンケート集計結果 を参照に,本実践・地域に関連する成果を筆者が記述.. 1 1 ) 上書, p . 7 2 . 1 2 ) 向上. (函館校教授). 1 6 6.

(14)

図 6 三方谷における獅子舞の広がり 2 ‑ 2 ) 児童の実態 里山に固まれた校舎で学ぶ児童達は,年聞を通 して米作り等の農業体験に挑んだり,揖保川の水 性生物調査等をしたりして地域環境への関心は高 い。また,「秋祭り奉納児童相撲」等を行っている。 そんな学校での地域に体験的に関わる活動があ る一方,家庭では多くが習い事等に行っており祖 父母の畑仕事を手伝っている児童は殆どいない。 さらに近くのゴミ処理場の煤煙問題や台風の被害 等により山の荒廃が進み,その上,熊の出現等に より森や河川に入ることが危険にな
図 2 0 多色版画の制作 (筆者撮影:掲載許可確認済み) 比べ獅子舞を実施他 6 年生は,地域の方から獅子 舞を習ったり,踊りを J 皮露したりしているためか 学校の事などを地域の人と話す機会が多くなって いた(図 2 1 ) 0  6 年生で、は地域の行事への参加は 100% で,祭りのへの参加も 90% 以上に達してい た(図 2 2 ) 。 君主遼 2 う締 i 5 ん お R

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