大学生・大学院生におけるCMCを利用した友人関係のバウムテストによる検討
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(2) ろ,r刀型抜」にのみ有意傾向が見られた(パ=. 【総合考察】. 3.74,d倖1,pく.10)。次に,「m㎞」の依存傾向の. 本研究において,大学生及び,大学院生という. 高低とバウムテストの各指標の出現率を検討した. CMCでのやり取りが活発な年代の友人関係がバ. ところ,「丸い形の枝」において,パ乗値は3,59,. ウムテストにおいて,どのような特徴が見られる. 自由度1,10%水準で有意傾向が見られた(パ=. のかを検討した。携帯メール依存傾向やrm㎞」. 3.59,af≡1,pく.10)。. 依存傾向と「友人関係尺度」との関連を検討した. 【考察】. ところ,r携帯メール依存尺度」の合計得点とr情. 尺度間の相関の結果から,CMCを利用する背. 動的な反応」,「「miXi」の利用傾向」の下位因子. 景には,やり取りをする相手から傷つけられるこ. である「情動的な反応」において,「友人関係尺度」. とを恐れ,相手からの反応が気になっているのだ. の下位因子である「傷つけられることの回避」と. と考えられる。. の間に有意な正の相関が見られた。すなわち,携. 「刀型枝」は攻撃性や感受性を示し,「傷つけられ. 帯メールや「miXi」への依存傾向は,友人関係に. ることの回避」との相関と合わせて考えると,他. おいて,相手からどう思われるか,といった懸念. 者の反応を意識することは,感受性の高さによる. が影響していると思われる。. ものであると考えられる。そのため,本研究にお. また,今回の結果から,バウムテストを用いた. いて,携帯メール依存傾向の島群の人に感受性を. 検討では,ほとんどのバウムテストのサインで携. 意味する「刀型枝」のサインの出現率に有意傾向. 帯メール依存傾向とm虹i依存傾向の高低で差が. があったのだろう。「mki」は,小寺(2009)に. 見られなかった。その理由として,調査の実施方. よると,既存の関係を前提としながらも,日常的. 法の問題が挙げられる。順序効果の影響や,集団. なコミュニケーションをオンラインで行うもので. 実施において,近くに友人や知人がいる可能性の. あると指摘されている。つまり,携帯メールのよ. 高い状況での実施となったため,防衛が働きやす. うに1対1の関係ではなく,大勢と広くつながれ. くなり,描画の中での表現が妨げられたのではな. ることから,r丸い形の枝」のサイン表す,社交性. いかと考えられる。. や開放的な人ほど,SNS「mixi」でのやり取りが. 本研究において,サインの出現率に有意差が出. 多いと考えられる。. なかったことから,改めて,高橋(2010)が指摘. また,友人関係の特徴において,現代青年に特. しているように,他の心理テストとテスト・バッ. 有な友人関係の傾向が高い人は,低い人に比べ,. テリーを組む必要性,TATや人物画テスト,HTP. r枝」に何らかの特徴が見られるのではないかと. やSCTなど,対人関係を見ることができるテス. 仮説を立て,その検証を行った。しかし,本研究. トを用いる必要性が示された。. においては,島群と低群において,出現率に有意. 今回,使用しているCMCでのやり取りするこ. な差は見られなかった。. とについて,利用者はどう感じているのかを調査. 本研究における現代青年に特有な友人関係の傾. することができなかったが,今後は,半構造化面. 向は,岡田(2007)と必ずしも同じ特徴をもつ群. 接による調査で,CMCに対する感じ方,考えを. 分けであるとは言い難い。サンプル数の違いや,. 自由に話してもらうことで,CMCと友人関係と. サンプルの属性に偏りもあるため,その影響も考. の関連について,より正確な理解が可能になると. えられる。そのため,本研究においては,推測の. 思われる。. 域を出ないが,自他への傷つきを回避し,円滑な 関係を志向する群の高低と,「枝」の項目における. 主任指導教員 遠藤裕乃. 出現率は,直接関連しない可能性が推察された。. 指導教員 遠藤裕乃. 一123一.
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