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第二言語としての日本語の表現教材作成支援に向けた例文検索ルールデータベースの構築

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Academic year: 2021

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(1)第二言語としての日本語の表現教材作成支援に向けた例文検索ルールデータベースの構築      教科領域教育学専攻 生活・健康・総合内容系コース.          M10233G            蛤布目. 1.背景・目的. 作成を行う。採用した教科書は日本語能力試験の.  近年,海外における日本語学習者の数が増えて. 上級までの表現をカバーしている。. いる。しかしながら,教師や教材の不足が問題に. 2.21例文検索ルールとデータベース化. なっている(国際交流基金2010)。一方で日本語.  作成した例文検索ルールについては,Webでア. 学習者の目標は,学習者依存であり,たとえば留. クセス可能なデータベース化を目指す。また,例. 学生に限ったとしても,サバイバル・ジャパニー. 文検索ルールの配布を用意とするために,XML. ズから,アカデミック・ジャパニーズ,技術目本. 技術を採用した例文検索ルール実装方式(吉橋ら. 語まで多様である(仁科2009)(菊地2010)。. 2005)を取り入れる。なお,先行研究(吉橋ほか.  第二言語における作文学習においては,例文に. 2005)によれば,例文検索性能としてF値が約0.7. 基づく帰納的な学習(Data−DrlvenLe鉗㎜g)が注. であり,再現率の高い検索性能となることが報告. 目されている(Jo㎞s1986)(杉浦1997)。学習者. されている。そのため同様の手法である本研究の. にとって,表現を獲得するに当たり,汎化に必要. 例文検索ルールは,学習者に対して直接検索結果. な数の適切な例文を参照させることが必要であ. を提示するには適さないが,教師の支援としては. る.しかしながら,日本語学習者の員標の多様性. 適していると言える。. から,様々な表現を扱う必要がある。.  本例文検索手法の実装にあたっては,前作業と.  そこで,本研究においては,教師のDDL教材. して,吉橋ら(2005)と同様,例文について形態. 作成を支援するための仕組みの検討を行う.学習. 素解析(本研究においてはChaSen(松本2000). 者の目標やレベルに合わせた例文検索し,教師の. を採用),構文解析(係り受け解析)(本研究にお. 教材作成の支援を行う.そのためには,多様な表. いてはCaboCha(工藤ら2002)を採用)を施し,. 現について,それぞれの表現を含む例文を検索す. その結果をXML(Exte㎜1b1eMarkupLa㎎uage). るためのルール作成が必要となる。. 文書に変換する。次に特定表現を含む例文を検索.  例文検索支援については,先行研究があり,そ. するために,XMlL文書から部分構造を検索する. の多くは自然言語処理技術を利用したものであ. ためのXPath(XML Path Lan馴age)で表現し. る(日本語教育への適用については,たとえば掛. た例文検索ルールを作成する。例文検索ルールを. 川ら(2001),吉橋らく2005)など).しかしなが. XPathとすることで,XS山丁スタイルシートとし. ら,先行研究において扱っている表現の種類数は. て配布可能となり,Web上での共有,およびWeb. 少ない。. ブラウザを利用した例文検索が可能となる(図1)。. 2 本例文検索手法. 23 例文検索ルール作成支援システム. 2.1.本研究において扱う表現.  多くの表現に関して人手で例文検索ルール作.  教師のDDL教材作成支援を目的として,日本. 成を行うには負荷が高いため,本研究においては,. 語教育の文型教科書(グループ・ジャマシイ2009). 例文検索ルール作成支援ツールを作成し,利用し. における表現のための例文検索ルールの網羅的. た。例文検索ルーノレ作成支援ツールは,JaVaに. 一430一.

(2) 情報,(5)解析器の品詞粒度と日本語教育における. Webサーバ. 授文壷模作錺 プ目ケラム. l N }. 例. 品詞の粒度が異なり.これらの問題点が,本例文. 秦. ’1’■ル. 鎮  二川. 便リ里1ナ熊析器. 出ミ. データベース. 検索ルール数の増加につながってしまっている. 帥.. プ日グラムi. フ目ケラムー1一.. が,これらの問題点については,改善のための検. ’“. 討を行っている.. 3.まとめと今後の課題. 』シート. テキストファイル. (竈環宮. 文構躬. 』し一〃.  本研究では,表現の帰納的学習のための教材を 表現^. 蠣五責■フ7イル. 凹腕蛎. 録. 十. 作成する教師の支援を目的として,例文検索ルー. ユ{イルシート. 環亡. 1葛報i,側五〇,. ≡■。. ルール.。塩定. ル作成を行った。同時に本手法の問題点も明らか. 一■. i 1. Webブラウザ. I 一 一. となったが,今後それらの対応策を検討していく. 図1提案例文検索ルールデータベース. 予定である。作成した例文検索ルールについては,. データベース化のための検討を行い,例文検索ル. より試作しており,多様なOS上で利用可能であ. ールのためのインデクスの付加,およびその配布. る。なお,本研究においては,例文検索ルールに. 方法についても提案を行い,試作を行った.今後. 対して該当する表現に関する意味・機能や表現の. も,例文検索ルール作成の継続する予定である.. 形式のラベル(教科書に基づく)を付加し,デー. 引用・参考文献. タベース化の際のインデクスとする(図2)。. グループ・ジャマシイ(2009)教師と学習者のための日本  語文型辞典.くろしお出版,東京 JOHNS, T.(1986) Micro−concord= a 1anguage 1earner’s. きノ ’.  researchtoo1,Syst㎝、14(2):151−162. 掛川淳一,中村宏,関谷政則,伊丹誠,伊藤紘二(2001)自.  然言語処理を用いて日本語教育のための例文検索を支  撰するシステム.日本教育工学会論文詩/日本教育工学  雑誌25(2):85−94. 菊地康人(2010)留学生に対する日本語教育の現状と課 検索結果確認ウィンド.  題一あわせて、東京大学留学生センターでの事例紹介r  留学交流22(3):2−5. 工藤拓,松本裕治(2002)チャンキングの段階適用による.  日本語係り受け解析、情報処理学会論文詩43(6):  1834−1842. 図2例文検索ルール作成支援ツール. 松本裕治(2000)形態素解析システム「茶室」.情報処理  4工(11):1208−1214. 24 例文検索ルールの検討. 仁科喜久子(2009)多様化する留学生に対する日本語教.  日本語教育における表現の教科書に基づき,作.  育の現状と課題.留学交流21(3):2−5. 成した例文検索ルール作成支援ツールにより,現. 杉浦正利(1997)英作文のための㎜を利用した帰納的. 在までに520表現(例文検索ルールとして1200).  英語語法学習支援システム.『マルチメディアネットワ  ークを利用した外国語教育』名古屋大学言語文化部特定. について登録を終えている。.  研究シリーズ7:11−21.  例文検索ルール作成にあたり,明らかとなった. 吉橋健治,阿辺」■1式,仁科喜久子,奥村学(2005)XPath. 本手法の問題点は以下のとおりである。(1)形態素.  を用いた日本語文からの複合要素検索.言語処理学会第. 解析・係り受け解析誤り,(2)表現のスロット箇所.  11回年次大会講演論文集:2−8. における品詞の多様性,(3)解析器の採用する辞書.            主任指導教員:森山潤. に由来する問題,(4)口語表現への対応,(5)意味的.            指導教員:掛川淳一. 一431一.

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