亜炭の花粉分析の基礎的研究(第2報)
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(2) . 第7 巻 第 2 号. 北 海 道 学 芸 大 学 紀 要 (第二部). 1年12月 昭和3. 亜淡の花粉分析の基礎的研究 (第2報) 崎. 岡. 由. 夫. 北海道学芸大学釧路分校地学研究室. Yoshi o o1くAz ”” :. l FuI en ldanlenta1 Studi es of PO1. Analys i l t tl s on Li ) e (Par gni. Abstract i l i fy ing some prob l i l Th i l t en ana emswh calpol ar a for c chcomeofprac s reporti s one ofthe dat yses i t e ofl gni . ido ion (P1 iocene The Sampl t ) of Hokka tudv were t esforthi ss aken from the lkeda forma . i ined wer i i l The Pol t requenc e tes ed by means ofthe 弐隻 and the var s ance anal en f es obt a ys ,though ive cont i l t th rol on s can be used as a nega y . i The Conc l i l tudy are summar owi ng: us ons ofthi ss zed asin the fol ’ i S 1 i h KO日 日F l 1 l d b h KOH t t t t t tvey reae y e 十 ,the acet ze s ol s and the Schu ys . amPes were respec , e 2 i ign iGcant d i i ha f f l The 鴬-t t shows t t therei erence among the method, r pol en f requences es sas ined ing the K〇日 met ined af hod l t ) t obt a requency wasobt er us es antf a .(Tab .1 ,and 2 ,but a cons i i i i・ f f 2 ka impl t te t l e nos ec orthi sl nethod i ein Proces ve ofthem f s aud the l gn ss . , A1 f i i i C i b d b i f l tuat 3 l l d t t b l l ed 3m. . orrea on o two AP (ar orea po en) agrams , rom a same gn e e , ut s i lat l dagram ( he ln l tto corre th thetot t t di缶cu t ti los e wi a apar es 3 sa , (Tabl , was made ,and 4) , Buti f !both Ap and 刀NAP-nonarborea l l ) ) (Tab e 5) sum 「 .. l iona i ined shows tha l luc 4 lf t the samp erva t tuat es need be t aken at each 5Cm.int on obt at a . Vege b l d T l (Fi 6 a e ) gure an .. i ins count i l cons t t i i i f ing off 行cantshi 5 l t ca ant t t es beyond 50 gra requenc es sl gn ,and a prac , There i ins (Tabl ined a f ing 7 l (力 gra t e va vei ercount a sobl ,7) . ins per a gra insin l ign i l 000 gra 0oo to 250 l 6 t l n ed as 20 e wasca at e l ’ gra cul . . Number of pol , ,. 言. 緒. 近年, 地質学・古生物学研究の一分野に花粉分析法が採り入れられ, 既に多くの研究結果が公表 1 952 ) によって充分述べられて されている。 花粉分析の目的・意義については, 既に徳永重元氏 (. いる処であり, その目的としては炭田の堆積環境・古気候・対比等の堆定に要約出来る。 これらの 堆定は野外・室内での多くの処理を経て, 集積された資料に基いてなされることは論を僕たない。. 而して筆者はこれらの堆定の論拠となるべき, 分析前後の問題 (例えば, 炭化程度による化学処 理, 試料の採集法, 花粉頻度による対比, 植生の垂直的-経年的-変化, 花粉個体数やそれ自体の 問題等々) について, かねてから統計学的処理を施した基礎的研究の必要を痛感していた。 そして. これらの問題が明かに されることによって, 花粉分析から得られる資料は, その解釈の上で, 一層 その意義が明かとなり, 更に, 花粉分析の限界についても知り得るものと信ずる。. 筆者はかふる見地から, その基礎的研究を試みて来たものであり, その対象は主として石炭・亜 -121-.
(3) . 岡. 崎. 由. 夫. 炭についてゞあるが, 泥炭についても合 せ行い, 既にその成果の一部は明かにした。 引続き主要対 象である亜炭 について行い, 若干の成果が得られたので, こ に述べる次第である。 本 邦に於ける亜炭の花粉分析的研究は, 既に多くの成果が公表さ ・れているが, 筆者は, 北海道東. 部の池田町‐帯広市附近に分布する池田層 (第三紀・鮮新世) 中の亜炭層について, 分析を行った が, その際生じた二三の疑問や予想させる上述の基礎的諸問題 の解決を図るため, それと平行して デ テメ たものが本編である。 本編は亜炭の花粉分析についての一資料を呈示したものであるが, 多くの未解決の問題が含まれ. ており, 将来に残された課題も少くないと思われるが, 本編がこの方面の研究の一助ともなれば, 筆者の望外の喜びあり, 諸先生, 諸学兄の御叱声を仰 ぐ次第です。 本研究に当っては, 終始御指導をいた ゞいた北大佐々保雄博士, 野外調査の機会を与えられた帝. 国石油会社関係・女献・研究に種々御教示・助言をいたゞいた徳永重元 (地質調査所) , 佐藤誠司. (北大) の両学兄等に対 して深く感謝する次第であります。 ・究費に一部は文部省科学研究費 ( 2 9 叉, 本州 ,30年度) を使用したことを附記して, 関係機関に 対 して深謝する次第である。. 1. 頭疑の 化学処理に関する問題 1 . 研究目的 亜炭の花粉分析に際して, 同一試料に使用する化学薬品の相違が, 検出される花粉の種属, その 頻度に差異をもたらすかどうか, 叉, 炭化度若しくはその性質が異つた亜炭に, 同一処理を施した. 場合の有数性の検討, 現在, 亜炭に広く用いられているアルカリ処理は, 泥炭については, その濃 度差によって差異が生ずるといわれているが, 亜炭に対 しては どうか。 泥炭・石炭の分析に使用 さ れている処理は, 亜炭に対しても有数 か どうか。 叉亜炭 の分析に最も有数な処理法は何であるか等 について, 筆者は次の試料を以って実験を行ったのであるが, その結果は統計学的処理によって比 較 す る こ と が 望ま しく, ズ2 検定によってこれを処理した。 2 . 試. 料. 本研究に用いられた試料は, 前述の第三系・池田層中の亜炭から, 次の3種が選らばれた。 試料 A : 主に草本植物破片が多く 含まれ, や 軟質, 泥質, 褐色のもので, 暗炭部に相当す. る。. 試料 C : 繊密堅硬, 均質な輝光沢を有する, 黒色亜炭で, 輝炭部に相当する。 試料 B : 試料 A 及び C の漸移中間部から採販したもので, 輝炭・暗炭の細縞 目を有する,. や. 堅硬なもの。. こ れ ら の 試 料 は 乳 鉢 中 で 粉化 され, 35メ ッ シュ 節 に通 し, 充 分 混 ぜ 合 せ た 後, 約 5gr宛 を フラ ス. コにとりこれを 実験に供 した。 3 . 方. 法. 実験に用いた化学処理法は次の7法である。 a. ア ル カ リ 処 理 法. アルカリ処理法は, 前述の様に泥炭では, その濃度差によって, 花粉頻度が異なるといわれる がi 亜炭についてはどうか, 叉, 亜炭の性質の差は, この処理による結果に影響を及ぼすかどうか を み る た め,. a1 . 試 料 A. B, Cに 対 して, KOH IO% KOH 30% a払 試料 A, C に 対 し て,. -!22 -.
(4) . 並炭の花粉分析の基礎的研究 (第2報) KOH 50% a 3 , 試 料 A, C に 対 して, の 3 濃 度 の溶 液 を 夫々 20cc 作用 させ, 試料 A に対 しては 30 分 試料 B, C に対 して は 1 時 間 , ,. 温煎中に入れた後, 水洗して検鏡した。 b. ア ル カリ ・ 弗 化 水 素 処理 法. 次に亜炭中の無栄物を除去するため, HF を作用させるが, その薬品の影 響をみるため, 試料 A 1 0%) を作用 させ, 且つ, 1時間温煎中に入れた後 水洗し その残査試料に Conc HF に KOH ( , , 4 0 を注ぎ, 分後にこれを水洗して検鏡した。 c, 無水酷酸処理法 この処理法は, 泥炭に対して用いられているが, 亜炭には有数かどうかをみるため行れた。 試料は A, B, C を用い, 無水錨酸 9 , 濃硫酸 1の割合で, 試料に 20cc を注ぎ, 試料 A に対 しては30分, 1 時間, 試料 B, C については, 夫々1時間, 温煎中で作用させた。 d, Schul t ze 液処理法. 石炭の処理に用いる本法は, 亜炭に対する有数性をみるため行れた。. d・ . 試 料 A. B, C に対して, 試料の量のほゞ5 分 の 1 の KCI03 と, HN03 (10%) 25cc を加. 10%) を約30分作用させた後検鏡した。 えて, 半日放置後, 水洗し, 次に KOH ( 2 2 5 N0 3 H 0 d 3( %) を cc 注いだ後, 前記 d・ と同 様 処 理 を した。 2 . 前記 試料に, 4 , 結果とその考察 0個以上教えて, その各種花粉の個体数及びその頻度 以上の処理で検出された花粉粒は, 夫々20. を計 算 し, これ に ズ2 検定を施 した。. その成果は第1表, 第2表に示した。 a. ア ル カリ 処理 法. アルカリの濃度を変えて処理した結果は, これら花粉頻度の間には差異は認められなかった (第 1表) 。 叉, 亜炭の性質が異つた場合でも, この処理法では差異は認め られず, 充分有数であること を示した (表は省略) 。 然し, アルカリが強くなると, 一般に分解物の除去が困難であり, 検鏡に際 しては屡々困難が伴 うも の で あ る。. b. ア ル カ リ・HF. 処理法. この処理法は, 前記アルカリ処理のものに比べて, 花粉頻度には影 響は認められなかった (第 1 表) 。. c. 無水酷酸処理法 試料 A, B については花粉の検出をみたが, 一方試料 C では全く分解されず, 花粉の検出はみ られなかった。 而して, 試料 A からの花粉頻度は, アルカリ処理のものに比べて相違が認められ なかった (第1表) に反し, 試料 B からのものは, 充分な差異があることが判った (第2表に示. 2 14<50 93 (ズ さ な かっ た が, そ の 表 によ っ て 計 算 さ れ る。 即ち, (z2 ) 30 ) である)。 こ の 相 違 は o . . 輝炭部からの試料には充分作用しなかったことから由来するもので, このことは試料 C えの結果. から明かであり, この試料 Bには, 前述の様に輝炭部が含まれているため, その中に含まれる花粉 は, この頻度構成に加わらなかったことに起因するものと考えられる。 これら検出された花粉粒は, 泥炭 の無水 酷酸処理特有の褐色と著しい膨脹を示すことは興味に価 する。 d, Schul t ze 液処理法 d・ , d2 の方法で処理した結果は, 試料 A に対しては花粉は殆 ど検出されなく, 僅かに花粉が見 一123一.
(5) . 岡 第1表 Treatment. KO日. 蛋 8 G ) .. Pol l en type ies Ab Pi cea. r. Pinus Tsuga Taxodium ia Cryptomer Be tul a. i Ti l a. i Tr tae colpa i Tr tae colpora i Col tae 1 ・pos lnapertulat ae Sphagnum Lycopodi acea A. KO日 30% 、 30m. ノ. Tot al. onc .. 19 4 5 .. 23 2 5 .. 15 2 4 .. 13 3 5 ,. 17 4 4 .. 132. 78 17 4 . 29 6 5 .. 66 6 19 .. 68 2 19 .. 84 19 2 .. 470. 28 7 9 .. 52 13 9 ,. 56 14 6 .. 29 8 6 .. 31 i 7 .. 66 18 5 .. 30 8 0 .. 22 5 7 .. 200. 14 3 I .. 14 2 4 ,. 13 3 7 .. 14 2 3 .. 20 4 5 .. 96. 2 4 0 . 3 0 7 .. 2 0 6 . I 0 3 .. I 0 3 .. l 0 2 . I 0 2 .. 9 2 3 . 2 0 5 . l 0 3 .. lo 2 2 .. 8 2 4 . 25 7 4 . I 0 3 .. 41 9 2 . lo 2 2 . i 0 2 . I 0 2 . 91 20 3 . I 0 2 . ilo 24 7 .. C. 9‐ Z tes t. KO日 i Acetol KOH s( ys KO日 KO日 lo%) 50% 、 h 十HF( l 1 3 0 5 0 ) ) % %,1 1 ) . . , 30m. ノ (30m. ) (C ). 17 5 0 .. B. Tota l. 夫. 種々の化学処理による試料 Aの花粉頻度と個体数. ‐ Pt l e ocarya i Br cacea. 由. 28 6 5 .. 24 4 5 . l 2 0 .. A1nus. 崎. 447. 28 8 3 . 2 6 0 . 3 0 9 . i 0 3 . 61 18 O . 6 1 8 , 69 20 5 . I 0 3 . I 0 3 . 337. 2 0 6 . 12 3 4 . 23 6 5 . I 0 3 . I 0 3 . 23 6 5 . 5 1 4 . 4 1 I ・ I 0 3 . 69 19 4 . 3 0 8 . 76 21 4 .. I 0 3 . 355. lo 2 3 . 18 4 I . 2 0 5 . I 2 0 . 13 3 0 . 8 1 8 . I 2 0 . I 0 2 . 104 23 7 . lo 2 3 . 114 26 O . I 0 2 . l 2 0 . 438. 24>1 22(Fo (F)1 ) . .. 31 7 8 . 12 3 4 . 3 0 8 . I 0. 3 5 1 4 . 18 5 0 . 4 1 I ’ I 0 3 . 32 9 0 . 2 0 6 . 4 1 l ・ 4 1 I ・ 72 20 2 . 3 0 8 . 83 23 3 .. I 0 3 . 357. 2 0 5 ,. 6 1 6 , 26 7 0 . I 0 3 .. lo 2 6 . 34 8 7 .. 13 9 61 168 lo 3. 31 3 8 . 3 0 8 . 3 0 8 .. 37 6 9 . 7 1 8 . 2 0 5 .. 205. lo. 81 21 7 , 2 0 5 . 102 27 3 ,. 2 0 5 . 90 23 4 . 5 1 3 , 89 I 23 .. I 0 3 . 373. I 0 3 . 385. 37 18. 568 30 643 2 6 2 692 ,. 05 α=0 ,. ide られる程度で, I S1 , 10数 個 に 過 ぎな い。 一 方, 花粉の頻度は, アルカリ処理のものに比べて, 大体同じであるが, 個体数少く, その頻度は充分明かにされなかった。 この花粉の検出されなった. 原因は, 亜炭中の花粉にはこの種の薬品は強過ぎるものと考えられるが, 充分に化学的影 響は明か にし得なかった。 一方検出された試料 B,C の花粉は, その表面は漂白され, 識別は困難であった。 その頻度は何 れも第 2表に示した如く, 明かな相違が認められた。 この相違はその頻度に於いては, 第2表から 知 ら れ る 様 に, 他 の 2 処 理 法 の も の に 比 べ て, AP (樹 木花 粉) で は, Tsuga , Fagus , NAP(草 4- -12.
(6) . 亜炭の花粉分析の基礎的研究 (第2報) 第2表. 試料 B 及び C の花粉頻度と個体数 B. e. (2) Ace i to・ s ys lh, ( ) 1 2 .% 2 8 . t02 i ▲ 5. i Ab es Pi cea Pinus Tsuga. Schul t ze. 結 晶誓言鰍 T ・ 能 O. 8 2 5 1 . 2 05. 20 . 2 05. 1 0 10 . iun Taxod l i Cryptomer a. 0 3 .. Betul a. 1 3 ,. Quercus. 1 5 .. Fagus. i9 4 8 .. A1nus. 113 28 3 .. inus Carp. 0 5 .. U1mus. 0 5 .. c. (3). 61 5 4 10 5 13 718 十1 ▲ 2 10 3 30 8. +. 10 2 5 , 27 6 8 . 3 6 8 . 7 1 8 . 1 Q3. 29. 1 0 3 , 10 2 5 .. 2. 42 7. 4 1 3 .. 2. 3 1 0 ・ 1 0 3 .. 21. i Tr ae colpat. 0 5 ,. i Tr t ae col pora Gra nineae l. 83 20 8 . 76 19 O .. sphagnum i Lycopod acea A B. 2 ズ - r t es. 「 「 ノ 13▲ っ ム (5 = V. 13. lnaper tul atae. Tot l a. ( U n6 ア 山. 2 O .. 145 37 2 . ーi2 28 8 . 1 3 .. 1 5 .. 1 0 ・. 400. 390. 14 4 5 .. 10 35. 97 24 3 .. 61 19 5 ,. 281. 1 0 3 .. 85 26 8 .. 4. 5 L3. 5 1 6 .. 10. 2 0 6 . 2 0 6 . 3 1 0 . 6 1 9 .. 2 8 .. 1 l e× 47 11 8 .. 2 0 6 . 1 0 3 .. 10. Pt erocarya. i Er caCea. 4 1 3 ,. 74 18 5 .. 131. 4 0 t . 4 1 0 ・ 2 0 5 . 75 18 5 , 57 14 3 . 8 2 0 . 3 0 8 .. 11. 400. 35<3 01(Fo) α=○ (F)1 05 . . .. 一12 5-. 6 7. 28 8 9 ,. 304. 18 7 5 . 3 1 0 ・ 6 1 9 , 66 21 0 .. 246 21 13 1 190 ,. 314. 3 1 1 .. 7. 3 1 I ,. 5. 1 0 4 ,. 2. 26 9 5 ,. 30. 3 1 I ・ 3 1 I ,. 6. 9 3 2 . 1 0 4 . 35 12 8 , 79 28 9 . 2 0 7 . 12 4 4 . 1 0 4 . 5 1 8 . 5 1 8 , 2 0 7 , 2 0 7 , 8 2 9 . 36 13 2 ,. 4 23 1 96 164 7 14 3 8 11 2 2 36 54 3. 14 I 5 ,. 20. 23 8 4 ,. 89. 273. 587. 2 67<74 (隙)32 60(Z 05 ) α=○ . . o ,.
(7) . 岡. 崎. 由. 夫. 本花粉) では殆 ど全種に亙って減少を示し, その構成を異にしている。 然し, 如何なる種類の花粉 に影 響を及ぼすかについては, 資料不足 であ り充分明かにし得ない。 t ze 液の処理法は, 本亜炭に対して用い ることは危険であり, ア 以 上 の 結 果, 無 水 錆 酸, Schul ルカリ処理が, 如何なる炭質にも有数であり, その濃度の差によっても, 充分その頻度の差異が認 められない点から, 望ましい処理法であるものと考えられる。 而して, 池田層亜炭の分析には, こ の ア ルカ リ 処 理 法 を 用 い る こ と が, 望 しい も の で あ る と 考 え ら れ る に 到 っ た。. n. 花粉頻度による勘比の問題 1 . 研. 究. 目. 的. 花粉分析によって炭層の対比は可能か, 叉, 可能であればその範囲は どの程度であるかを明かに せん と した も の で あ る。. 元来, 花粉分析法による対比は, ある範囲内 (この距離が問題であるが) に, 附近の植生から由 来する花粉が均様に分散し, 炭層中に堆積するものとの仮定からなされている。 これらについては 既に, 現生植生構成と, 地表に含まれる花粉構成との関係を調べた研究があり, 或る程度の可能性 を立証している。. om 以 内 で, AP についてのみ完全に花粉の均様 筆者は既に沖積 尼炭層について対比を試み, 1 な分散 が行われるも のとの決論に達した。 而して, こ に亜炭層についてその対比の可能な範囲を 見出そうとした。 この対比に当っては, 主としてその花粉頻度の分布の類 似性の比較を以って行わ れるのが普通であるが (勿論これ以外 の要素はあるが) , これは屡々主観が伴うものであるため, 検 定 ズ2 によって客観的に対比を試みてみた。. 2 , 試料及び方法 om 以内に限って, 野外で同 以上の目的のため, 泥炭層の対比の経験から, 極めて短い距離の l m 中に 0,5, 1, 3, 5, 1om 毎 に 6 c 時堆積と考えられる凝灰岩直上の亜炭層について, 垂直的に l. 個の試料を採集した。 これらの試料は, アルカリ処理によって, 同一条件で分析され, その結果は が 検定で処理 した。 3 . 結果とその考察 以上の結果は第3 表に示した が, 次の様に要約出来る。 1) 1om 以内の AP, ,NAP を含めた花粉頻度の間には差異が認 、められる。 2) 更に AP のみを以って比較 したが, 同様一致 しない。. i 3) AP について 賦r 一致 cacea は, その分布が不規則であるので, これを除外して対比したが… しない (表示は省略) 。 4) AP のみを以って, 5m 以内に限って行ったが尚一致しない。 5m について AP のみの対比は始めて可能であることが認められた。 5) 更 に 3 及 び 1 . 以上の結果は, AP については 3m 以内の対比が可能であることを示すが, NAP を含めた場合. の対比の可能な単位を見出すため, 次の実験を行った。 m(これらの水平, 垂直とは地層が cm c 即ち, 同一層準の, 水平の長さ 1ocm 水平中 l , 垂直中 l 2個 の c m 毎 IC肺 の も の を 5 採販し た場合についていう ) 亜炭試料を 始め水平に堆積し , これを l. ) を夫々分析してみた。 ) と, 始 の試 料 locm のもの全部を混合したもの (Tmx 個 (TI , T2 ,… …T6. 1 例のみ掲げた) に示 した様に, NAP を含めての対比は, 尚不可能であ この結果は, 第 5表 ( ることが知られた。 このことは草本花粉・胞子は均様な分散の困難なることを示すものと考えられ る。. 6- -12.
(8) . 亜炭の花粉分析の基礎的研究 (第2報) 第3表 同一層準から採取 した試料の対比 HI. i St t a on. H2 5M. Di t ance s. Nr ・. i Ab es. 11. Pi cea. 44. Pinus. 2. Tsuga. 13. Nr .. %. 2. Be l tu a. 49. A1nus. 20 O 88 .. 23. i Er cacea. 28. 9 4 . 4 11.. Cryptomer i a. Tot l(刀AP) a. 172. %. 4 5 5 , 18 O 50 . 0 8 l . 3 13 5 . 0 8 1 .. 日3 1M 3 Nr .. 2J. 8. l 57 21 , o 4 2 ,. H5. 日. - 0 5M , % Nr . 2 7 3 . 22 7 42 .. IM %. Nr ,. 4 3 4 . 20 6 28 . 2 1 0 ,. 5 5 18 .. 0 8 4 . 2 11 7 .. 0 4 1 . 373 55. 0 4 . 21 9 54 .. 26 5 45 ,. 7. 3 8 18 . O 14 3 .. 174. 173. 2 10 7 , 6 15 5 . 143. 4 9 14 . 7 4 6 . 115. 9. ゴ t ー t es. 第4表. 4 16 5 . 1. 43<1 57(F。 (F)1 ) . ,. 05 α=0 ,. 28<1 59(Fo (F)1 ) , .. 05 α=0,. 日G O 5M . Nr % ・ .. Tota l %. Number 41. 2 6 3 , 16 O 70 .. 2 I . 24 9 .. 291. 2 0 6 . I 26 9 . 0 6 2 .. 0 7 . 9 3 .. 97. 0 7 . 22 4 ,. 353. 25 7 62 . 8 0 18 .. 6 4 . 4 20 . 7 I 3 , . 206. 12 7 92 90 983. 同一層準から採取した試料の対比表 (省略). 試料は第4表のものと同 じであり, 結果のみ示す - -H2 - -HB一H・一H5 (距 離 5m a . HI . 以内). だ‐脳 一. の, ,敦2 珊. 瑚5. b . H2-H3(距離 3m, 以内). - -Hず-H6(距離 1 5m. 以内) c , Hs .. - -. 2 ⑦燃め2 0 5 ,頒喝 摩 0 ,. 更に念の為, 上述の試料について, AP の み の 対 比 (TI: T2: Tけ: T4: T6) 及 び, 同 じ試 料 P の T1 での A ‐ , T2 ,… …T6 , Tmx との比較である。 この結果は第5表に示したが, 何れも一致が. 認 め ら れ た こ と は 当 然 で あ る (表 に は こ の 2 つ が 同 時 に 示 して あ る が, こ の 表 は こ の 2 つ の こ とを P について の頻度を主として 同時 に 表 現 してい る)。 こ の こ と は, 更 に試 料 の 採取 に 当 っ て は, A ‐. 考える場合, 水平方向には可成りの中を以って採取してもよいことをも示すものである。 -127-.
(9) . 岡 第5表. 崎. 由. 夫. 同一層準の lo m c . 試料からの花粉分析の比較*. 試料は lcm 毎離れてとられた (T1 ) ,T2 ,……T5. Tmx は locm の全試料からとられたもの Nr . 6 9 5 1 2 19 9 l 1 2 11. l 1Aの t (1 o a. T2. %. Nr .. T3. %. Nr .. T. -. Tot aI Nu l nber. 0 5 , 1 0 . 6 5 . 67. napert ul atae i r l r t co paae. 71. 36 2 81 .. 9. i r r colporatae ‐ 1al nlneae }. 15. 4 6 6 . 7 7 2 5 .. iol. 4 I .. 9. 35 3 100 . 2 6 7 . 10 9 25 .. 68. 30 8 63 . 2 2 11 . 7 7 . 19. 21. 10 7 39 .. 17 l 65 .. 2 5 10 . 0 3 . 20 i . 27. l ola 196 (刃AP十ヱNAP). 228. 323. 203. 3 9 .. 8 1. 2 ‐一t t es. T1 nx Nr % .. 7 9 . 4 6 ‐ o 5 .. 34>1 31(Fo (F)1 ) . .. ;phagnum. %. 6 2 . 0 5 . 1 0 .. 2 --t t es. 8. T5. 3 .1 6 4 .. 67. 虹enyanthes. Nr .. %. 27<1 34(F ) (F)1 - t . .. i06. 118. 527. 05 α=0 . 30 9 76 . 54. 8. 26 6 116 .. 29 8 .. 507. 2 8 20 ,. I 5 . 8 7 .. 141. 3 24 9 . 4 9 9 .. 4 34 8 . 3 l 12 .. 1 13 2 54 ,. 0 3 2 . 18 9 83 .. 286. 390. 61. 3 I . 0 5 .. 56. 21 3 .. 289. 4. 1 626 ,. 05 α;0 .. 以上を綜合して考えれば, 全く同一層準からとられた試料について, その頻度そのものの数字を. 以 っ てす る, AP のみの完全な対比が可能となるのは 3 1 1 以 内 で あ るが, 更 に NAP を含めては, 1. 1ocm 以下に, その単位を下げなければならないことを示す。. 然 し, こ れ ら loin 内での各試料の花粉頻度は全体を通 じて, 花粉 の種類, 頻度は大体一様慎 まを. 示しており, そしてこのことはその植生, 且つはそれらから堆定される気候条件等からみて, その 基調はほぼ一致するものである。 従って実際の対比に当っては, 特定種, 気候指示種, 全体の植生. 構成-頻度-, 上下層とのこれらの相違種等の, 植生, 気候的基調を充分考慮に入れてなさるべき であり, 同一層準そのも のからの頻度さえ異なるものであるから, そのもの 数字を以って対比に. 利用することは, 危険があると考 えなければならない。 この際, 検定に於いて採用 した危険率の基 礎を変えるべきかどうかは今後の課題である。 m, 植生変化から見た試料の探版間隔の問題 1 . 研. 究. 目. 的. 我々は花粉分析法で, 或る炭質物層の垂直的 (経年的) 植生変化-気候 変化-を調査するに当っ -128一.
(10) . 並炭の花粉分析の基礎的研究 (第2報) て, その試料は出来る限り, 狭い間隔で採版することが望ま しいが(炭化程度によって異って来る) こ の こ と は 技 術 的, 能 力 的 に 己 か ら限 度 が あ る。 而 して, 20~40cm 毎に採取された試料の分析の 結果, その両者間に, 植生の不連続が認められ ば, 更にその間で採取して行くことが 考 え ら れ. る。 然し, 現在は炭質の如何にか 採用 して い る。. o ら わ ず, 10~20cm 毎に採取されており, 筆者も多くは 1 c mを. こ に筆者は この点について研究を試み 本亜炭に於ける最低の望ましい基準を見出そうとし , , た。 勿論, 同時代の炭質物層でさえその炭化, 圧縮の程度, 気候の変化速度, 堆積の速さ等の要因. に よ っ て異 な る こ とは 考 えら れ る が, 一 応 の 目安 を得 ん と した も の であ る。 2 . 方. 法 30cm 2亜炭層から. 25 2 o 30 , 予め . cm 毎に夫々 個 宛 採 集 し, 始 め, cm と cm 2 のも の2 個 を分 析 し, こ の 結 果 を ズ 検定及び変量分析 (叉は分散分析とも言う) の統計学的処理 を施した。 この結果, 両者間 の花粉頻度に不連続が認め られ ば, そ の間 の 15cm のものを分析す. 試料は層準の異なる. 5cm 毎 に 分 析 して 行 き, ると い う工 合 に, 以 下 10 . ,5 ,2. かく して, こ の 花粉 頻 度 か ら そ の 垂直 的. 変化の有無を比較 し, これによって試料の 採取間隔を求めようとした。. 而して, これらの比較には, 前述の様に統計学的 処理を施すものであるが, 実際, 各花粉種毎に 夫々計算することは極めて困難であるため, 両試料共, ある一種の花粉種のみを対照にした。 こ では. Betula. を選定したが, 更に他の一~二種を追加してもよいことは勿論で, むしろ望ま しく, 及び Picea を同時に計算した。 これら花粉は, 生産量, 飛潮度が大で, 分散が一. A1nus. 筆者も, 様になるものと考え, 且叉, 上下層を通じて検出され, 判定に誤りの少いものであるために採りあ げたも の で ある。. 3 . 結果とその考察. こ の 結 果は そ の 1 例 と, Betula についての例を第6表及び第 1図に示したが 他の例も全く同 , 様の結果を示したので省略 した。 第1図は, 試料が採取された亜炭層の主要 AP についての花粉分布図である。. これらの結果は, 図及び表から知れる如く, 次の様に要約し得 .る。 即ち, 1 の様 cm毎に採取された試料の両花粉頻度には, 不連続が認められる (計算されたのは前述・ ) 30. cea・に つ い て で あ り, 以 下 同 様 で ある)。 に Betula, A1nus , Pi 2) 15cm毎 のも の で. も, 尚 不 連 続 が 認 め ら れ る。. 3) 1ocm毎 のも のにつ いて も, 同 様 で ある。. 4) 5 cm毎のものに於いて, 始めて連続が認められた。. 5cm毎 に分 析 す る 必要 は な い こ とを 意 味す る。 5) 以 上 の こ と は, 2 ,. 6) 従って, 以上の結論から, この亜炭層に関する限り, 5 c m毎の試料採版が望ましいことが知 o cm毎にとられた試料では, 充分そ られた。 この事は第1図の分布図からも充分知り得るもので, 1 の植生変化は表現されないことを示 している。 勿論, かふる試料採取間隔は, この2亜炭層についてのみ有数であることは, 前述した様な点か .比較 らも充分考えられるものである。 然し, 気候変化, 従って植生変化は急激に起るものでなく,. 的長い周期を以って除々に変化するものと考えられるから, 同時代, 同質の炭層については, 一応 の目安 に なる 間 隔 で ある こ とに は 異論 の なし・処 と信 ず る。. W. 花粉頻度の個体数についての問題 1 , 研. 究. 目. 的 1 29一.
(11) . . 岡. 崎. 由. 夫. Betul a の頻度分布とその変量分析表. 第6 表. a . 頻度分布表 (試料は上下に 5cm 毎に採取 した). 試料番号 花. 粉 数. 花粉頻 度 試料全花粉数. 9 一‐ 5. 1. 9 一‐ 6. 9 -- 7. 1. 9 - 8. 9-9 19 - 101. 9 - 11. 喜ぼ・ 一喜 喜 劇・ ≦E , 誉圭三馨 ・ 豪 . 勢3みえ ま , lo. b . 変量分析表. 試料 9-5 と 9-11 (30cm 間隔) の比較. 要. 因. 偏差平方和. 級. 内. 級. 間. . 059 10 899 . ,. 自 由 度. 分散不偏推定量. 122 089 .. 試料 9-5 ,9-8 9一11 (15cm 間隔) の比較. c . 変量分析表. 要. 因 1 偏差平方着り 自 由 度 1分散不偏推定量. 級. 内. 615 402 .. 級. 間. 18 685 874 . ,. 2. 9 342 937 ・ ,. O5 α二O .. l 試料 9-6 と 9-8( oc m 間隔) の比較. d . 変量分析表. 偏差平方和 1 自 由 度. 要. 因. 級. 内. 158 570 .. 級. 間. 2 0oo , ,i16. 分散不偏推定量. 2. 79 285 . 2 ii6 OOO , ,. 69(Fo 51〈26 ) (F)i8 . ・. O5 α=〇 .. 試料 9-5,9-6,9-7,9-8 (5cm 間隔) の比較. e . 変量分析表 要. 因. 偏 差平方和. 級. 内. 204 200 .. 級. 間. 616 607 .. 自 由 度. 分散不偏推定量. 205 570 .. 第1園. 馨餐Abie5. 10 q‐1. Picea. 花. 粉 分. . 9-8 6 9‐720 ?-625 o. 03(Fo 54>4 (F)6 ) . .. 布. ,o 2o 30 40 50 %. -130一. 05 =0 α= .. 図. p′nUs Ba u 昇. 9-の 5. 夕-53 CM .. 55く 62(F (F)9 く69 ) . - . .. A′r 7Us 鞘 激 βd 8肪.
(12) . 亜炭の花粉分析の基礎的研究 (第2報). 我々は与えられた試料から, 花粉頻度を作る際, 花粉数は1 50~2 0 0個乃至はそれ以上を数して , 表現することが望ましいと言われている。 それで筆者はこれを確め, 且つは これより少い個体 数 , からの頻度でも, 意味があるかどうかを検討してみたい。 2 , 方. 法. それで, ある試料について, 1 プ レパ ラ ー ト中 に 含ま れ る花 粉 粒を 50 100 150 200 以 後 , , , , , 100 個増 しに 1 150 個を教えて その結果について吟味した , 。 , 3 . 結果とその考察 結果は第7表に纏めて示 したが, これによれば 5 , 0個の個体数でも, その頻度そのものについて 第7表 Ab i es. 総個体数の異なる花粉頻度の比較. 1 0 , 26 7 8 .. Pi cea. 5 1 41. 0 8 0 7 . ・ 49 57 I 8 ,. Tsuga Taxodium. 2 L. 0 5 . 0 2 . 24 4 O .. Crypt i omer a Betul a. I 0 I . 2 l 3 . I 0 l ・. Quercus A1 nus ix Sal. Corylus 1 l ex. 1NAP 1 Sphagnum 1 1 Spore Tot l a. . 1 0 . (8 乙 I 0 I ・ l 3 . l 0 I . 4 0 ・. Carp inus. Br i cacea. 0 I ・ 3 0 ・ I 0 I .. 6 0 0 ・ ・ 65 73 8 I 8 I . . 1 0 ・ 30. 29 19 7 4 74 49 5. 51 17 ・ 11 3. 148 49 3 , 16. 6 0 5% . 97 8 4% . I 0 1% . 6 0 5% . 2 0 . 0 2% . 31 3 5 3J 3 1% . 10 .. 0 1% ・ 41 6% 3 .. 50 556 38 12 259 ” 217. 0 , 44 . 0 4% . 「3 フ 6 5 5 ・ 5 7% .. 0 2% . 8へ ) T ▲ .′1tb ▲▲ 1 0 3 1 2 2 2 0 2 1 7 6 1 206 1/ ○ 7る t ・7 i t ▲ , , 17 17 17 17 6% ・ ・ . 1《 ) ( 〜 ノ ′ h ( ) ( ソ8ム 17 22 221 34 “2 、 ノ ( )31 . 2 l 3 3. 0% 3 I . . (6(乙 = ) n ′ ” ( ′4′ hフ▲ )r フ ” r ふ1 315 365 600 3 528 5 5 1 ・523 , ・ I 52 2% 52. , 21 ▲.
(13) . 岡. 崎\. 由. 夫. 0個の個体数で て, その幅は狭ばめられ, その数値の信頼が大きくなることは論を挨たない。 更に5 は, 頻度の少い花粉種が全く検出されず, 叉, ある特定種が検出されない場合も当然考えられる。 00 個の場合についても同様に言える。 勿論, 頻度とこれら極少の特徴種とは区別 して考 この事は2 え られ る べ き で あ り, 頻 度 そ の も の に つ い て は, 150~200個 で充 分 で あ る と 思 わ れ, 一 方, これ ら. 特徴種の存在も, この外, こ の数以外に検鏡の対照に附されるべきものと考えられる。 V . 韮炭中に含まれる花粉個体数. 次に筆者は本亜炭中に含まれる花粉数の堆定の実験を行った。 この種の実験は僅少な単位の試料 を取扱うため, 可成りの誤差 を伴い, 叉, 含有量の多少もあって確定した数は得られなかった。 試 料 と して, 比 較 的 多く 含 ま れ て いる も の (18×18nm) カ バ ー ガラ ス中, 200~400個 の 花 粉 が 含. 1 0~50個 含まれる) の二種を取扱った。 まれる) , 比較的少いもの ( 01gr づ 35メッシュ節を通 し, 約 1g 宛天秤一感度0 実験は, 先 充分混合された一定量の亜炭粉 ( . で計 量 した) に, KOH 溶液を加え計量し, 3 0分間温煎中に置いた後, 泥状試料を 放冷し, 更に計 量して水分蒸発量をみ, 原亜炭試料に対する KOH の割合を求めた。 次にこの泥状試料を充 分撹拝 し, 花 粉 が 一 様 に 分 布 さ れて い る も の と して, そ の 2、3 摘宛を各所からとり, 予め計量 しておい ide 上に夫々のせ これらを一 緒に計量した。 かくして, 前述の原試料に対する KOH の た 1O S1 ,. ide 上 05g で ある)。 か くて 各 S1 i 04~0 de 上の試料は 0 1 O S1 割合で, 原亜炭試料の量を求めた ( . . の全花粉を鏡下で教えた。 これらの実験は同一試料について 2回宛行れた。. ide 当 り, 個体 数 は 多く 含 ま れ て い る も の で 100~140, 少 い も の で 20~70 個 こ の 結 果 は, I S1. であったが, これらを合計して亜好 き1gr当りに計算すると, 万単位で変り, 極めて大雑把な数しか 5万個前後, 少いもので2万個前後という結果を得 得られない。 結局, 多く 含まれているものでは2 た。. 然し, 実際には, これ以下の花粉含有量の場合も多く, 叉, 計量に際して, その感度の問題もあ って, 概略値なることは免れなかった。 然し本亜炭については, 一応の目安を得, 我々の想像以上 の数が得られるものと考えられる。. 哲. 要. 約. 北海道十勝地方に分布する池田層 (鮮新世) の亜炭から得られた試料について, 花粉分析の基礎 的研究を行い, 得られた資料は統計学的処理を施した。 これを要約すれば次の如くである。 1 ▲ . 亜炭の化学処理では, KOH 処理法は, その濃度差及び炭質にか られず, 一定の頻度を得 て最適である (第 1 表, 第2表) 。 2 tze 液 の 処理 は, 同 じ試 料 でも, 叉, そ の炭 質に よっ て も 花 粉 頻 度 を 異に し, , 無水 錆 酸,Schul. 不適である (第1表, 第2表) 。. 3 1 1 以 内 に の み 可 能 で あ り, NAP , 同 一 層 準 の 亜 炭 層 か らの, AP の 花 粉 頻 度 に よ る対 比 は, 31 を 含め て は, 1ocm以 下 の 単 位を 考 え な け れ ば な らな い (第3, 4 , 5表)。. 4 , 垂直的植生変化は, (第 1回, 第 6表)。. 5cm. 毎を単位として認めら れ, 試料は この間隔で採販する必要 がある. 0~2 0つ個が望 0個でも有数であるが, 15 5 . 花粉頻度そのものを表現する場合は. その個体数は5 ましく, 700個以上では殆ど, その頻度は一定値を示す (第7 表) 。 6 . 亜 炭 中 に 含ま れ る 花 粉 数は, 1gr 当 り 2 万 ~25万 個 の 値 を得 た。 32- -1.
(14) . 亜炭の花粉分析の基礎的研究 (第2報) 皿. 主 な る 参キ考 女 献 1) 山 崎 次 男 : 花粉分析法による南樺太及び北海道の森林並に気候変遷に関する研究, 京大演習林報告21 2) 3) 4) 5) 6). 7 ) 8 ) 9 ) 10 ) 11) 12) 13) ー4) 15 ). 昇 ゲ . , 1951 Wenner l l en, Arg rom Labrador en di agramsf .29 . ,1947 , Geogra負ska Annal , C. G. ,: Po. 18号, 1955 3の問題 (要旨) 地質学雑誌, 61巻, 7 岡 崎 由 夫 : 泥炭の花粉分析に関する2 , , i 1 l i t I Pol e eni 中 村 純 : Fos nthe Nahari Li s gn . , 高知大研究報告, 1巻2号, 195 i Pref i t D, ik i t l s[udy on the Kan t ta Lign ec orein Japan, (Par l e 徳 永 重 元 : Palynologi ca , Aomor 54 地質調査所日報5巻6号, 19 . 52 --一--「 : 花粉分析による炭田堆積環境の研究, 新生代の研究, No .13 , , 19 2 新生代の研究 ・ 炭層中の花粉 ・胞子化石について 石狩炭田美唄地域主要 . .2 ----一 : ,No , 1955 , ----三 : 北海道空知地区美唄地域における主要爽炭層の花粉分析報告, 地質調査所月報, 6巻9号, 1955 .. IMi 5 島倉己三郎 : 堆積炭の花粉分析法, Coa ros opy c c .4 . ,195 , No. i i i l Erdt i l an ca a co en Ana s l l .an rodut on t o Pol ys , , , Chron ,1954 , Bot , Gり: An ・nt i l l Faegr i&l en ana s rsen; Textbook of modern Pol ve ys . , Binar Munksgaard ,1950. 0 北 崎 悔 番 : 微古生物学における基礎的な諸問題, 生物科学, 2巻3号, 195 . 3 増山元三郎 : 少数例のまとめ方, 河出書房, 165 . 鳥居, 高橋, 土肥 : 医学・生物学 のための推計学, 東大出版会, 1954 , 949 小 松 勇 ずF : 生物統計学’ 朝倉書店’ 1 ・. 33/ -1.
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