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北海道における教師の教育研究(I)

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Academic year: 2021

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(1)Title. 北海道における教師の教育研究(I). Author(s). 小島, 喜孝. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 34(1): 1-13. Issue Date. 1983-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4928. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道における教師の教育研究( 1 ). 小. 1. 島. 喜. 孝. は じめ に. 1 1 調査の概要 1. 調査方法 2. 回答の概要 1 1 1 調査の結果と分析 1. 教科の得意, 不得意 (小学校) 2. 所持する教員免許状と免許外担当 (中学校) 3。 役に立つ研修, 役立たない研修 4. 校内教員組織の討議 -- 事務的か研究的か 5. 教師の教育研究の現状に対する評価 (以上本号) 6. 現在の研究テーマと研究すべき課題 (以下次号) 7. 購読誌と所属する研究団体・サークル 8. 記憶に残る研究会と図書・論文 9. 教育研究を進める上での悩み・要望 IV. お わりに. 1. は. じ. め. に. )は 昭和55年度~57年度の3カ年間 文部省の特定研究経費 本学札幌分校の特定研究 グループ1 , , の交付をうけて 「戦後北海道の教育現場における教育研究の展開と現況についての調査研究」 を行 なってきた. 本稿は, その一環として行なっ た, 道内小・中学校教員を対象とする 「教師の教育研 } 筆者はこの調 査研究に途中 究活動に関する調査」のまとめであり, 本特定研究の第3報にあたる2 . から参加し, 回収された調査票の集計・分析を行 なった. したがって本稿は, 集計結果について一 定の考察を行なっ ているが, 主たる目的は集計結果じたいの報告におかれている。. 1 1. 調. 査. 1. 調査方法. の. 概. 要. 北海道内小 o 中学校教員に対するアンケート調 査 で, 無作為に抽出された1,790名に調 査票を郵.

(3) . 小. 島 喜. 孝. 送した. 回答の集約も郵送方式がとられた. 回答記入時期は昭和5 6年3月 である. 2. 回答の概要 ( ィ ) 回答数・回収率 08 62.3%):男298 29( 37 5 回答総数6 , 女81 , 中学校2 .7%):男20 , 女24 . 内訳は小学校379( 女1 回収率3 3 であっ た. 回答分布は小学校が6割強を占め, 男女別 では男82 % 3 %である 7. .7 , . .. 9%.. ( ) 地域類型 ロ. 回答を支庁別に校区の地域類型でとらえたものが表1である. 札幌市は石狩支庁から特立した. 回答の半数近く が都市部, 3割近く が農村部 である. したがって, 調査結果は, やや都市部教師に 比重のかかっ た都市および農村部の実態を示すものといえよう. ←う 教職経験年数. 回答者の教職経験年数を5年 ごとに区切り, 学校種別, 男女別にみたのが表2である. 小・中学. 校とも男は16~35年が多く, とくに21~25年といっ た層にやまがある. それに対して, 女は5年 未満が小・中学校計で約35%である. したがって, 調査結果は男に ついては経験年数2 0~25年 (年 齢的には40~50歳代)のいわばベテラン教師, 女については5年未満, 2 0歳代の若い教師といった ところにやや比重のかかっ た実態, 意見を反映しているとみられる. 表1 校区の地域類型 (支庁別). (%). 札 石 空 後 渡 桧 胆 上 留 日 釧. 区. 分. 都. 市. 農. 村. 4 10 21. 漁. 村. 0. 幌 狩 知 志. 島 山 振 川. 74 15 20 26 26. その他. 2. 6 10. 計. 8 10. 0 12 9. 9. 7 14. 根 十 網 宗. 計. 萌 高 路 室 勝 走 谷. 1 28 35. 4. 0 14. 6. 2 11. 270 (44.4). 7. 9 29. 2. 7 10. 8 27 20 12. 184 (3o.3). 5. 2. 0. 4. 3. 5. 8. 2. 5. 3. 60 (9.9). 7 11. 5. 3. 6. 5. 1. 2. 7. 1. 94 (15.5). 8. 84 37 50 53 59 2〇 50 69 13 16 34 23 39 34 27. 表2 教職経験年数 (小中別, 男女別) 小. 学. 6〇8. (%). 校. 計. 男. 女. ~ 5. 37( 9.8). 15( 5.0). 22(27.2). 32(14.0). 17( 8.3). 15(62.5). (1 9 1. 1) 21( 9.2). 20( 9.8). 1( 4.2) 1( 4.2). 6~10. 38(10.0). 29( 9,7). 11~15. 30( 7.9). 23( 7,7). 16~20. 39(10.3). 27( 9.1). 21~25. 81(21.4). 75(25.2). 26~30. 77(20.3). 61(20,5). 11(13.6). 31~35. 66(17.4). 54(18.1). 12(14.8). 36~. 17( 4.5). 14( 4.7). ( 8.6) 10 (4 7 .4). (4.4) 9. 35(15,3). 34(16.6). (7 6 4) 39(17.0) .. 37(18.0). 1( 4.2) 2( 8,3). 60(26.2). 58(283 ). 26(11.4). 2 (8 3) ,. 25(12.2). 1( 4,2). 6( 2.6). 5( 2.4). 1( 4,2). 11(13.6). (3.7 ) 3.

(4) . 北海道における教師の教育研究( ) 1. 1 1 1 調査の結果と分析 1. 教科の得意, 不得意 (小学校) 小学校の教師に, 国語, 社会, 算数, 理科, 音楽, 図画工作, 家庭, 体育, 道徳, 特別活動, 学 級経営をあげ, この中から最も得意な教科もしくは領域を2つ, 不得意なものを2つ選んでもらっ た. これを男女別, 教職年数別に集計したのが表3, 4である. このことから, 学級担任制をとる 小学校教師の間で, 教科, 領域に応じた得意, 不得意のばらつきが, 男女別, 教職年数別に みてど のような傾向にあるかをうかがうことができ る.. まず, 男女別に得意, 不得意の順位を並べ てみると表5のようになる. 得意, 不得意を関係づけ てこれをみれば, およそ次のような分類が可能であろう。 ①得意, 不得意が高位ないし低位で対応. 関係にあるものは, 全体的にその教科の得意, 不得意がかなりはっきりした傾向をも っている. ② 得意, 不得意がともに高位であるものは, 教師の間での得意, 不得意に分かれがある. ③得意, 不 得意がともに中位であるものは, とくにどちら でもないが, やや教師の間に分かれがあ る。 ともに. 低位なものは, とくに得意でも不得意でもないという教師が全体として多い教科, 領域である こ . のような観点で, 男女別の得意, 不得意の傾向を教科, 領域ごとにみてみたい. 〔算数〕 男女ともに最も得意な教科とされている。 この教科の得意度はきわめて鮮明 である. 〔国語〕 算数ほどではないが (不得意度が算数より高い) , 得意とする教師が多い. 〔社会〕 男はかなり得意とするが, 女にはやや不得意とされている。. 〔理科〕 男は, 女における音楽ほどではないが, 得意な教師と不得意な教師とに分かれる. 女は 全体としてやや不得意である. 表3 得意な教科,領域(男女別,教職年数別). 表4 不得意な教科,領域(男女別,教職年数別). 区. 区. 分. 国 社 算 理 音 図 家 体 道 特 学* 語 会 数 科 楽 工 庭 育 徳 活 級. 分. 国 社 算 理 音 図 家 体 道 特 学* 語 会 数 科 楽 工 庭 育 徳 活 級 t- - 2. ~5. 5 7 7 4 1 3 1 2 1 3 --. 6-10. 7 8 13 3 3 1 -- 9 1 2 7. 6~10. 11~15. 8 -- 12 7 -- 1 -- 9 1 3 2. 11~15. 2 5 -- 4 13 3 13 1 3 --. 16~20. 4 -- -- 4 18 11 6 2 6 1 --. ~5. 1 3 一. 2 11 1 8 -. 2 1 一. 2 18 6 18 一 1 0一 一. 6 12 14 7 1 2 -- 8 -- 1 3. 16~20. 21~25 22 19 30 14 13 4 2 20 6 9 7. 21~25. 4 9 -- 11 31 20 31 6 15 3 --. 26~30 16 9 26 17 7 7 -‐ 8 6 12 3. 26~30. 5 4 1 8 37 14 28 6 3 1 --. 31~. i ノ 、計 ~ 5 6~10. 27 19 16 14 10 9 -- 10 10 7 4 91 7411866 35 27 3 66 25 37 26 6 4 9 2 3 3 2 4 -- 2 1 4 1 1 一 一 2 1 2 -. 31~. 小言 十. 7 1 3 14 34 23 20 10 3 4 2 25 23 4 451627812425 42 9 2. ~ 5. 3 4 1 4 6 2 -- 2 9 2 2. 6~10. - 2一 一 1- - 3 2 1-. 11~15. 2 一. 2 1 2 1 2 2 - -. 2. 11~15. 1 3 一. 2 1 1 一. 1 2 1 -. 16~20. 5 一. 2 2 2 -. 2. 16~20. 1 1 一. 2 6 3 一. 2 3 一 一. 21~25. 4 1 2 一. 1 1 1 一 一. 21~25. 1 1 一. 4 2 一. 26~30. 8 1 4 1 3 1 2 1 --. 26~30. 1- - 1 3 2 6 -- 4 1 1 1. 31~. 3 2 7 -- 3 4 3 2 3 2 1. 31~. 1 2 一. 小計. 4 - - -. 32 9 27 6 14 12 15 11 3 4 6. 小言 十. 4 4 一. 一. 1 1. 4 7 3 1 一. 8 13 2 15 22 12 4 19 20 7 4. 123 8314572 49 39 18 77 28 41 32. 33 36 6 601849012844 62 16 6. *. *. 学級:学級経営. 学級:学級経営. 3.

(5) . 小. 島. 喜. 孝. 表5 得意, 不得意の順位 (男女別) 区 分 男 一 女 男 一 女. 1位 1 2位 1 3位 1 4位 1 5位 1 6位 1 7位 1 8位 1 9位 算数. 国語. 社会. 斗 需. 国語. 算数. 家庭. 音楽. 音楽. 家庭. 図工. 音楽. 道徳. 体育. 学級. 1 10位. 1位 11. 道徳. 家庭. 特活. 道徳. 特活. 音楽. 図工. 図工. 体育. 社会. 理科. 理科. 道徳. 腰. ‐. 社会. 特活. 算数. 学級. 理科. 社会. 図工. 国語. 特活. 学級. 家庭. -. 算数. 学級. 〔音楽〕 男は不得意とする者がかなり多い. 女は得意な教師群と不得意な教師群とにはっきり分. か れ て い る.. , 〔図工〕 男にとっ てはかなり不得意であるが, 女はやや得意, 不得意が分かれている. 〔体育〕 男女とも得意, 不得意が分かれているが, 男は得意な者がやや 多く, 女は逆に不得意が やや多い. 〔道徳〕 全体的にかなり不得意である. とくに女の教師にその傾向が強い. 〔特活〕 男の教師に得意な者がややみられるが, 全体としては得意でも不得意でも ない.. 〔学級経営〕 全体として得意でも不得意でもない. およそ以上のような傾向をよみとれるが, 回答は2教科を選 択する方式なので, 得意, 不得意の それぞれについて高 位なものは, 回答にかなりの強さがこめられていると判断される. 一方, とも. に 低位なものは, それじたいとしてはとくに積極的な意思を示しているとみることはできない。 学 級経営, 特別活動がこれにあたる. 加えて, こ れらの領域はその性格が必ずしも得意, 不得意とい う判断になじまない側面をもっている. 道徳についても, 他の教科群とくらべ て相対的に同様なこ とがいえる. これらの領域が, 多くの教師に得意とされていない事実が分かっ たわけだが, それら の指導領域の重要性にかんがみ, 独自に検討されるべき事柄があるように思う. さらに, この調査からはとくに音楽, 家庭, 図工, 体育, 理科の各教科担当について, 見過ごせ. な い 現 状 に あ る こ と が明 ら か に な っ た.. また, 算数は最も得意度の高い教科であったが, この結果と子どもの算数についての学力の現状 とは距離があるように 思われる. その距離が何 であるのか, 教師の側の 「得意」 の中身が吟味され ねばならない. 仮に, そのような自己評価の中に, 自 己の力量判断だけ でなく 算数が 教えやすい といったニ ュアンスも加味されている とすれば, 調査結果にあらわれた得意度の高さ を, 手放しで 評価しきれない面が残る. 教職年数別にみると, 道徳が全体としては不得意度が高い中で, 男の高年齢層にこれを得意とす. る回答が多い. 逆に, 体育は高年齢化につれて不得意 度が高く なっ ている. その他の教科について は, 教職年数による顕著な特長はみられない. 2. 所持する教員免許状と免許外担当 (中学校) 5年 度) 表6は, 中学校教師の所持する免許状の教科ごとの数 を示し, 実際に担当した教科(昭和5. を男女別に集計したのが表7である. 表6, 7から本道全体の免許外教科担当状況が分かるが, それは各教科ごとの総数でとらえるこ.

(6) . 1 ) 北海道における教師の教育 研究(. 区 分 男 女. 衷6 所持する教員免許状 (男女別) 国. 社. 数. 理. 音. 美. 保. 保. 技. 家. 職. 職* 職* 英. 語. 会. 学. 科. 楽. 術. 体. 健. 術. 庭. 業. 指. 43 60 42 31 3. 1. 1. 1. 実. 語. 5 12 22. 5 26. 2 21. 5. 0 26. 3. 6. 3. 0. 0. 4. 0 *. とになるので, 支庁間で相殺されている可能性が あ る. そ こ で, こ れ を 支 庁 別 に み た の が表 8 であ. る。 総 数 の レ ベ ル で は 国 語 (女), 数 学 (男.女) ,. 0. 0. 職指:職業指導, 職実:職業実習. 表7 担当した教科, 領域(男女別,昭5 7年度) 区. 国. 社. 数. 理. 音. 美. 保. 技. 英. 道. 分. 語. 会. 学. 科. 楽. 術. 体. 家. 語. 徳. 睡欝夏選ぶ三 男 蜘 製2 7 夢 謙裟 墨 て 二芥亀島一 41 40 44 27. れ る が, 支庁 レ ベ ル でと ら え る と 社 会, 理 科, 英. 2. 女. 4. 1. 2. 1. 1 6 3 0 2 4 7 4 3 % 9 8 ・ 測 別 褐. 4. 0. 9. 7. 2. 3. 語にもあらわれ, 要するに, 全教科で免許外担当 が行なわれていることが分かっ た. 保健体育, 技術家庭でとくにめだっている。 免許外教科担当の多い支庁は, この調査の限りでは日高, 釧路, 十勝, 宗谷(7~8名) である。. 留萌, 根室, 空知, 桧山あたりがこれに次ぐ. 札幌市, 石狩にはなかっ た。 なお, 支庁別免許外担当の総数59は, 調査サンプル(中学校教師)229の25.8%にあたる。 これ. ) 附則2項による は相当の比率とみるべきであろう. 免許外担当は, 教育職員免許法 (昭24 .5.31 授与権者 (都道府県教育委員会) の許可にもとづいて行なわれるが, 同法附則2項は, 「当分の間」 教員採用ができないときに 一年以内の期限つき で許可することとしている (傍点筆者) 。 今日なお,. 全教科にわたって免許外担当が行なわれている事実は看過しえない. 5年度) 表8 免許外教科担当状況 (支庁別, 昭5 区 分. 札. 石. 空. 後. 渡. 桧. 胆. 上. 留. 日. 釧. 根. 十. 網. 宗. 幌. 狩. 知. 志. 島. 山. 振. 川. 萌. 高. 路. 室. 勝. 走. 谷. 1. 1. 1. 国 語. 1. 社 会 数 学. 1. 理 科. 1. 美 術. 1. 1. 3. 保 体. 1. 1. 技 家. 1. 1. 2. 1. 1. 1 2. 英 語 0. 4. 3. 2. 3. 3. 5. 8. 8. 1. 1. 3. 1. 1. 1. 3 2. 1. 2 0. 2. 1. 3. 1. 音 楽. 計. ・1 1. 1. 2. 2. 4. 1. 2. 5. 8. 3. 7. 3. 役に立つ研修, 役立たない研修 一口に教師の研修といっても, それは実に多様な場面, 多様な形態 で行なわれる. 調査では 次の 選択肢の中から最も役に 立ったと思われるもの, ほとんど役に立たなかっ たものをそれぞれ2つ ず.

(7) . 小. 最 小. 計 日常 的交 流 校 内 研 修. 教 委等研修 他 校 参 観. 指 導 主 事 書. サ ー ク ル 学. 会. 等. も. 学. 役. に. 校. E 1女. 立. っ. 孝. 中. 計. 学. 校. 小. E 1女. 学. 校. 計1男1女. 1 1 0 11 15 9 1 25 3 4 1 02 90 1 2 (22. 2) (2 2.0) (2 27 3.1) (23.3) (22. 8) ( .9) (4 .2) (5,5) 1 4 5 2 1 1 48 11 6 3 51 51 0 9 (20 20. 4) (21 2.9) (7 .8) .3) (7.5) (6 ,7) ( .8) (11 .7) (1 24 1 3 37 80 61 5 3 8 7 3 7 2,0) (22.0) (11 ) (18 2.9) (4 4. 3) (1 .2) (1 .8) (14 .0) (13 .5 .6) (1 17 3 5 3 4 2 1 1 24 19 5 20 1.6) (7 (7 ) (1 .5) (5.1) .4) (7.4) (7 .5) (5 ,5) (4 ,8 .7) (8 1 2 1 0 (1 .7) (1.8) 11 4 9 3 (15 .9) (16.4) 2 8 64 (11 1. 3) .5) (1 40 24 (6. 0) (4. 2). 4 1 5 (2. 9) (2.7) (4. 8) 6 3 9 (5. 3) (4 .0) (14.3). 23 2 2 5 (1 5 4,7) (1 .4) (9.5) 1 5 3 18 ) (14. 3) ( 10.6) (10.1 49 48 1 9 6 5 4 2 5 4 1 68 24,5) (32. 2) ( 2, 2) (28.6) (1 1) (1 2. 3) (26 31 .4) (1, .0) ( .3) ( .8) (3 1 7 2 0 3 13 21 80 7 5 5 9 3.5) (3. 4) (7. 4.3) 4. 6) (6, 7) (1 (1 3) (18. 3) (19 .0) (11 .6) (3.5) ( 4 1 8 8 1 1 2 9 8 56 53 3 0) (6 (1 ) (7 2. 2) (1 2.8) (1 3.5 3) (5.4) (4.8) .8) (5. ,0) (4.6) (4, 1 1 9 6 2 2 1 6 29 2 2 25 14 7 (1 5) (10 0. 9) ( 6. 6) (5. 6) (1 6 2) (8 ,2) (8. .1) (9.5) ,3) (9 .7) (9,. 2 0 16 4 (2. 8) (2.8) (2.7). そ. 2 7 5 7 7 (1 0.9) (1 4) (1 .0) ( . .6) (1 .6). 他. (%). た. 教組文化活動 の. 喜. 力量向上に役立っ たもの, 役立たなか っ たもの (小中別, 男女別). 表9. 図. 島. 2 2 20 ( ) 5. 0) (5 .1. 5 0 8 23 2 3 2 58 ( 4.7) (22 5) (15 .6) (13. .4) .4) (25.0) (13. 0. 0. つ選んでもらっ た. ①先輩教師や同僚との日常的. な交流, ②校内研修, ③教育委員会・教育研究所・ 教員研修センター等の主催する研修への参加, ④. 1位. 他校への参観, ⑤指導主事の指導や助言, ⑥図書 や教育雑誌による学習, ⑦教育研究団体やサーク. ルへの参加, ⑧学会や研究大会への出席, ⑨教職 員組合の教育文化活動への参加, ⑩その他. 一般に, 役に立つとか役立たないとかの語感か らは, 教育実践との結びつきに応じてイメージさ れやすい. しかし, 調査 では教師としての力量の 向上にとって役立ったかどうかを問うている. 力. 量の向上というのを広くとらえれば, たとえば教 育観や子ども観の発見, 変革など, 教師の深部で それにつながっ たような場合も 「役立った」 とい. うことになろう. 回答には両方の意味合いが含ま れていると思われるが, ともかく, 力量向上に役. 日. 校 教. 流. 図1. 他. 指. 図. . 修 修. 観. 事. 書. サ. . . 学. 教. . そ. . ル 等. 活 動. 他. 役立 っ た, 役立たなか っ たの相関. 立 ったか否かの一般的な問いに対する評価として, 回答結果をみることにしたい. 小・中学校別, 男女別に集計したのが表9 である (表中あるいは以下の記述 では 各項目を簡 略化 した表現を用い. た) . 図1は 「役立っ た」 「役立たなかった」 を同一事項について相関させてみたものである. きわめて顕著な特長が 「日常的交流」 と 「指導主事の指導助言」 の2項目にあらわれた. 前者は.

(8) . 1 ) 北海道における教師の教育研究(. 最も役に立っ たものとして, 後者はほとんど役に立たなかっ たものとして。 これは小・中学校に共 3 ) 「学校における教育研究活動に関する調査」 )の 通の結果であっ た. われわれの行なっ た学校調査(. 結果によれば, 学校全体がとりくむ研究活動には, 小・中学校とも約半数にのぼる学校に指導主事 3%) の指導助言がなされている (小学校48 .3%, 中学校44. . 指導主事による指導助言は, 全校規 模の研究に対する教育委員会の指導形態としてかなり一般化しているとみてよい. しかし, それが. 教師の力量向上には 「ほとん ど役に立たない」 とうけとめられている. このような否定的関係は何 によるのか, 検討の必要がありそう である.. これに次いで役に立たないとされたのが, 教職員組合の文化活動と教育委員会等の行なう研修 で ある. 小・中学校で順位は逆転するが, これら2つの事柄が役に立たなかったものの2, 3位を占. める。 もっ とも, 教育委員会等の研修については, 積極, 消極両方の評価がともに高位で接近して おり, 教師の間で評価が分かれている 点が注目される (とくに, 中学校で評価の分かれがはっきり 表10 役立 っ たもの, 役立たなか っ たもの (教職年数別) 日 遵. 区. 分. ~5 6~10 11~15 16~20 21~25 26~30 31~ ~5 6~10 I 11~15 16~20 21~25 26~30 31~ *. 、 交. 校 ふ 内 m 馴. 教 黍 金 寺 研. 他 ] 複 坐 歩. 指 坐 写 + 土. 図. サ , 1 “ /. 学. 教 ● 組 文 人 へ 云 柱 ~ 活. そ 爪 の. 流. 修. 修. 観. 事. 書. ル. 等. 動. 20. 4. 5. 6. 0. 14. 13. 6. 1. 0. 0. 6. 6. 2. 12. 1. 1. 0. 4. --. 23. 11. 3. 6. 1. 10. 8. 2. 3. 2. 1. 0. 3. 2. 8. 3. 2. 2. 6. --. 16. 12. 2. 4. 1. 9. 11. 3. 1. 1. 1. 4. 5. 2. 6. 0. 0. 4. 4. --. 15. 23. 7. 3. 0. 8. 11. 7. 3. 1. 1. 2. 3. 4. 3. 0. 2. 3. 4. --. 33 , 20. 他. 16. 2. 26. 14. 3. 7. 2. 4. 2. 11. 1. 22. 1. 3. 5. 13. --. 30. 27. 19. 12. 1. 21. 16. 9. 2. 0. 2. 4. 6. 5. 15. 1. 0. 6. 13. --. 28. 38. 24. 6. 7. 26. 9. 10. 3. 1. 2. 1. 3. 4. 12. 3. 4. 5. 14. --. 19. 3. 10. 4. 1. 6. 9. 5. 2. 2. 0. 3. 5. 4. 8. 2. 0. 0. 2. --. 13. 1. 5. 2. 1. 10. 2. 2. 3. 1. 1. 0. 4. 0. 3. 1. 0. 2. 2. --. 6. 5. 0. 4. 0. 4. 2. 0. 1. 0. 0. 0. 1. 0. 3. 3. 0. 0. 1. --. 18. 7. 2. 5. 0. 16. 10. 4. 3. 1. 0. 1. 5. 3. 11. 0. 2. 2. 2. --. 13. 13. 7. 3. 0. 13. 8. 3. 3. 0. 0. 2. 3. 4. 10. 2. 2. 4. 3. --. 22. 15. 22. 3. 2. 25. 14. 11. 7. 3. 2. 2. 5. 6. 15. 3. 3. 4. 10. --. 11. 7. 15. 3. 1. 6. 11. 4. 3. 0. 3. 1. 2. 1. 4. 2. 2. 2. 3. --. 32. 上段は役立ったもの, 下段は役立たなかったもの。.

(9) . 小. 島. 喜. 孝. して い る).. これに対し, 小・中学校ともに先輩教師や同僚との日常的交流という, いわば定型的でない 「研 修」 こそが, 教師としての力量向上に最も役立つとされていることが分かっ た. このことは, 学校 の職場じたいが教師の力量を向上させる最も基本的な単位であることを示している. 積極的な, あ るいは何気ない日常の交流の中 で, 教師は互いに教え合い学び合っている. 図書, 教育雑誌などに よる学習も高位 で役立っ たとされていることと合わせ考えると, 研修の自主性, つまり, 自分の頭 で考えるという ごく基本的な事柄において, 教師の健全な姿が浮かび上がっ てくる.. もちろん, 教師の力量向上に対する教育委員会あるいは教職員組合の関わりもまたきわめて重要 である. それらが, 今回の調査 では 「ほとんど役に立たなかった」 とされたのは, 前述したような. 「役立つ役立たない」 という言葉のイメージとも関連しているかもしれない. しかし, これらの行 なう研修なり活動がこのような否定的結果であっ たことは, 少くとも一定の問題提起的意味をもっ. ているように思われる. 小・中学校間 では, 校内研修について小学校の方が役に立ったとされるほか, ほとんど似たよう. な結果となった. 同様に, . 男女間 でもほとんど違いはないが, 教委等研修に対する評価にいくぶん ズレがみられた (とくに小学校の女教師の間で評価が低い) .. 回答を教職年数別にみたのが表10であるが, 教職年数に応じていく らかの特長があらわれてい る. 一つは教育委員 会等の研修について, 全体としては評価が分かれるところであっ たが, とくに. 教職年数21年以上の層 では積極的な評価がなされている. 40歳代なかば以降の教師たちにとって は 「最も役に立っ た」 とされているわけ で, これは研修の中身にも関係 しているのであろう. もう一つは, 教職年数5年未満の若い教師の間 では, 校内研修に対する評価が相対的に低いとい. う点である. 今日,新任あるいは教職に就いて日の浅い若い教師の力量向上が課題とされているが,彼らにとっ. ては日常の交流, 研究団体・サークルへの参加が役立っているよう である. 若い教師をはげまし援 助する最も身近 で組織的な研修の場であるはずの校内研修が, むしろ「ほとんど役に立たなかっ た」 とさ れているのは, 多少問題を残している.. 4. 校内教員組織の討議 -- 事務的か研究的か すでにみたところからも明らかなように, 学校現場での教師の力量向上は, 職場での日常的な交 流の積み重ねを重要な場面としている. それは,.定型的で組織的な研修の機会と同様ないしそれ以. 上に, 職場じたいの教育的質量が, 教師の力量形成に重要な意義をもっ ていることを示している. このような場としての 一職場. の中から, いく らか定型的な場面である校内分掌組織をとり出し,. それがたんに学校運営機能を果たすにと どまらず, どの程度教師の力量形成に 資するものにもなっ. て い る か を さ ぐる こ と は 十分 意味のあること であろう. 校務, すなわち, 学校の諸活動を全体とし て組織し調整する業務は, いうまでもなく学校の教育責任の十全なる遂行に機能しなければならな い. したがって, 各種の校務分掌組織もまた, その運営にあたっては, もろもろの審議事項につい. て どうすることが教育的か, の観点から討議されることであろう. 教育的な措置を見出すためには, 事柄の教育的真実を探求し解明する研究的態度が必要 であろう. そのような意味で討議に深まりの. ある校務の運営は, 教師の力量形成に大きく 資することとなるにちがいない. 調査では, 校内研究活動の集約の場である研究部会も含めて, 次の分掌組織をとりあげ, そこで の討議が事務的にすまされたか, それとも, どれほど実践に密着して研究的であったかを調べた.. ①職員会議, ②運営委員会, ③学年会, ④教科部会, ⑤研究部会, ⑥生活指導部会・生徒指導部会,.

(10) . 北海道における教師の教育研究( 1 ). 表1 1 校務分掌組織の研究的度合い (小中別) 区. 小. 分 I. 学. 校. 1. (%). 中. 学. 50 (13,6) 226 (61.4) 92 (25,0). 41 (18,3) 150 ( 67 .0) 33 ( 14 .7). 運営委員 会 2 3. 77 (33.6) 120 (52.4) 32 (14,0). 47 ( 28 ) ,0 100 ( 59 5 .) 21 (12.5). I 2 3. 29 (10,9) 116 (43.4) 122 (45,7). 14 (7 ,3) 99 ( 5 1 8) , 78 ( 40 .8). I. 51 (19.7) 130 (50,2) 78 (30.1). 23 ( 1 2 .2) 113 ( 6 1) 0 , 52 ( 27 ,7). 32 ( 9.4) 124 (36,4) 185 (54,3). 26 ( 1 3 ,7) 82 ( 4 3, 2) 82 ( 4 2) 3.. 31 (11.9) 181 (69.3) 49 (18,8). 12 (6 ,0) 114 ( 57 ,0) 74 ( 37 .0). 27 (50.0) 24 (44.4) 3 ( 5,6). 42 ( 2 3 .3) 100 ( 5 5 .6) 38 ( 2 1.1). 職 員 会 議 2 3 I. 学. 年. 会. 教 科 部 会 2 3. I. 研 究 部 会 2 3. I. 生活指導部会 2 3. I. 進路指導部会 2 3. 校. *各部会の1, 2, 3, は, 1:事務的であって研究的でない, 2;普通である , 3:おおいに研究的 である, を示す。. ⑦進路指導部会の各部会 である。 評価は, 1:事務的であっ て研究的でない 2:普通である 3: , , おおいに研究的である,の3段階評価をしてもらった。表1 1は,各部会の研究的度合いの評価を小・ 中学校別に集計したもの である。. この回答の分析にあたっては, 次の2点を留意しておきたい 1) 回答の評価は回答者の属する 。 学校についての個人的判断であって,それがそのまま各学校の姿を正確に示すものかどうか 2) 一 , つの学校での各部会を相対的に評価するものでなく, それぞれにつき個別に評価する形なので, あ る学校でのある部会の個性的, 研究的運営の努力を, 数が少ないということ で過少に評価してはな らない, ということ である. 部分的に存在するかもしれないそのような努力のも つ価値 重みを消 , してしまうような評価はさけねばならない。 量的把握は, あくまでも一般的傾向としておさえるほ か は な い と い う こ と であ る。. 分析の観点としては, 第一に, 3 (おおいに研究的である) の評価が最も多い部会は何か 第二 , に1 (事務的であって研究的でない) より3の評価が多い部会は何か, 第三に小・中学校比較 第 , 四に男女の評価比較 である.. まず第一に, おおいに研究的との評価が最も多い部会は研究部会 であった 当然といえば当然で . ある。 次に多いのは学年会である。 ここまでは小9中学校とも同じである 小学校では 「おおいに . 研究的」 の評価が最も多くなる のはこの2つの部会だけ で, つづいて教科部会 職員会議 生活指 , , 導部会となる. 運営委員会, 進路指導部会はむしろ 事務的度合いが強いとみてよいだろう 。 中学校 では研究部会, 学年部会につ ぐのが生活指導部会, 教科部会となる これに続く進路指導 。.

(11) . 小. 島. 喜. 孝. 部会, 職員会議, 運営委員会は研究的との評価より事務的との評価が多く, それらの運営はむしろ 事務的に行 なわれるよう である. . 現実の事態が単 一でなく, 慣行で済ま このような結果から, 教育計画の討 議を必要とする 部会, せることの できない部 会は研究的に運営されていることが分かる. 研究, 学年, 教科, 生活指導の 各部会はそう した性格をもっているとみられる. 小・中学校別に, 研究的度合いの強い順に 並べてみると表12のように なる. 2 校務分掌組織の研究的度合い 表1 区 分. 1 位. 2 位. 3 位. 4. 位. 5 位. 6 位. 7 位. 小 学 校 研 究 部 会 学 年 部 会 教 科 部 会 職 員 会 議 生活指導部会 運 営 委 員 会 進路指導部会 中 学 校 研 究 部 会 学 年 部 会 生活指導部会 教 科 部 会 進路指導部会 職 員 会 議 運 営 委 員 会. 小・中学校間の特 長としては, 中学校の生活指導部会, 小学校の職員 会議にみられる. これらは, 小.中学校に共通な研究度ベ スト3 (研究, 学年, 教科) に次ぐ, ないしそれ以上の 位置を占めて いる. 中学校の生活指導部会の研究 度の高さは, 現実の事態を反映している. しかし, 普通だとの 評価の方が多いのは 気になるところである. 中学校の職員 会議を, 普通あるいは事務的だとする評 価が85%にものぼるのは, それだけ, 職員会議に 至るま での 各部会が充実しているとみるべきだろ うか. 小学校の職員 会議は, 中学校よりは相対的に研究度が高い. それにしても, 職員会議が全校 教職員の合意形成の場であるとす れば, 問題を深め成熟させていくよう なより研究的な運営が望ま れ る.. 中学校の 進路指導部会も 「研究的」 とするのは21 .1%で, どちらかといえ ば事務的に運営されて え いるよう である. 高校進学率が90%を大きく越 , しかもきわめてシステマティ ックな「進路指導」 体制ができ上がっ ているような現状では, 研究的運営の余地がなく なっ ているのかも しれない. し かし, 中学校教育の深刻 な問題状況を考えると, この部会のあり方も一つの重要なかぎを握ってい るように 思われる. 男女間に評価が分かれるほどの著しい 違いはみられない. 中学校で多少男女の評価差があるが,. 判断しきれるほどのサンプル数ではない.. 5. 教師の教育研 究の現状に対する評価 教師による教育 研究の現状を, 盛んになってきたとみるかそれとも低調になっているとみるか, を調 べた. これも, 回答者自身が回答時点でどの程 度の研究意欲をもっ ていたか, それがまわりの 動向を評価する際に微妙に影響しているかもしれない. とくに, 回答者自身の意欲とまわりの動 向 との間に ズレがあるような場合, 状況に対する判断には実際以上の増幅が含まれうる. しかし, こ こで得られる結果は, そう した場合も含めて 教師の教育研究状 況についての教師じしんに よる評価 としての意味をもつ だろう.. 調査は次のような設問で行なわれた. 「教師の教育研究の現状について, あなたはどのようにお 考えですか. Aから1つ選んで下さい. またその理由として 『同感だ』 と思われるものがございましたら, Bの1~9からいくつ でも結構 ですから選んで下さい.. A イ. 教師の教育研究はだんだん盛んになってきている.. 10.

(12) . 北海道における教師の教育研究( ) 1. ロ. 以前とくらべてあまり変りないか, だんだん低調になっ てきている 。 B. ハ. な ん と も い え な い.. I. 教育に期待される課題 が複雑化, 高度化してきており それに応えるべく 教師の 教育 , , 研 究 は 盛 ん に な っ て い る.. 2. デモ・シカあるいはサ ラリーマン型教師が減る一方, 実践意欲 研究意欲に富んだ教師 , が増 え て い る.. 3. 教育研究の理論的, 実践的な蓄積 がふえ, 課題の設定や研究方法が科学的になっ てきて いる の で研 究 しや す い.. 4. 教育委員会あるいは 教職員組合の教育研究への激励や 実際的な援助 指定等が強まっ , , て き て いる.. 5. サラリーマン型教師がふえてきて, 教師の研究意欲は低下している 。 6. 『高学歴社会』の傾向とともに受験体制が強まり, 創造的な教育実践や教育研究にとりく む 余 裕 が なく な っ て い る.. 7. 教職員の管理のしく みが整備され, 学校全体がシステム化されてきており 自主的な教 , 育実践や教育研究の できる余地は狭まっ てきている . 8. 子どもや家庭, 地域 の状況がすっ かり変っ てしまい, 日常の授業 非行の防止や基本的 , なしつけにおわれて教育研究にとりくむゆとりな どなくなってきている 。 9. そ の 他. 回答の ・ ・中学校別, 教職年数別集計 (男女計 -- 男女間にとく に違いはみられなか っ た) が表. 13 で あ る.. 小・中学校あわせて全体として, 教育研究の現状に対する評価は 「盛んになった」 「低調 になっ , た」「なんともいえない」というそれぞれの 評価に分散し, とくに集中した評価はなさ れなかった(A の( )は, 変 り な い か あ る い は 低 調 に な っ た, と い う 評 価 であ る が 口 ,い と , うと して, な ん と も い え な. いう評価があるので,( 口膿 むしろ低調になったとの評価に力点のある回答とみた) 。 しかし, その中でも最も多かっ たのは, 「低調になっ た」とする評価である そして この「低調 , . になっ た」 とする評価の大きさを形成 した層を教職年数別にみたとき 一定の特長が浮かび上がっ , てきた. すなわち, 小o中学校とも, とくに教職年数2 1~30年の層のところ でそうした評価が多く なっていて, この層が 「低調」 という評価をぐっと押し上げている 設問にいう 「以前にくらべ て」 . という「以前」がどの時期をさすかは, 教職年数の各層 ごとに異なっ てくるだろう 教職年数2 1~3 0 。 年という層が教職に就いた のは, およそ昭和20年代後半から昭和30年代前半ということになる 。 すなわち195 0年代である. この層にとっ ての「以前」とは, 一応このあたりが念頭におかれている とみてよいだろう, 195 0年代といえば, 一サンフラン シスコ体制.が成立する中で平和の危機が大き く叫ばれ, そういう危機意識を底 流にすえた日教組教研がはじまっ ていく ( 1 95 1年以降) 時代であ る.. そういう層 (年齢的に は40歳代後半, いわゆる 「ひしめく4 0代」 を形成する) が, 「低調になっ た」理由としてあげているのは, 「サラリー マン型教師」の増大 受験体制の強化 である とくに前 , . 者からは, 40歳代後半の教師たちの, 自分たちの若 い頃と比べた後輩の現状に対する一種の一嘆き 、 、 がきこえてくるよう に思う.. 現状判断の理由には, この 「サラリー マン型教師」 の増大という指摘が とくに小学校では最高 , になっている. 中学校では非行問題, 受験体制に追われてゆとりがない という理由が多くなる , 。 11.

(13) . 小. 島. 孝. 喜. 表1 3 教育研究の現状を どう みるか 区. 分 ~ 5. A. (小中別, 教職年数別) B. =. - - 一 -- 喜. 6~10. 11~15= 16~20 21~25 26~30 31~. 小計 ~5. 134 1 2 2110 7 8. 50. 8. 2. 3. o. 9. 18. 15. 18. 7. 4. 5. 1. 7. 11. 8. 11. 1. 1 3 41. I. 3. 1. 2. 6. 5. 6. 0. 1 18 5ー. 6~10. 7. 11~15. 3. 16~20. 17. 21~25. 22. 14』 “ 8・. 26~30. 29. 31~. 12 98. 小計. 28 150 125 132 124. 5 1. 40. 7. 4. 3. 4. 3. 15. 18. 15. 23. 4. 8. 0. 6. 12. 21. 11. 21. 4. 14. 14. 10. 7. 4 .5. 26. 31. 22. 27. 3. 10. 6. 5. 1. 3. 9. 9. 8. 12. 6. 73E 50. 25. 29. 17. 84 118. 25. 232 195ヒ157. 76. 79. 45 230 239 216 242. 65. 80 114. *表中のAイ~ハ, BI~9表示内容は本文中に記述した。. 全体としては, 非行問題, 受験体制, 「サラリーマン型教師」の増大, 学校管理体制といっ た事柄が めだって多く, これらが教師の教育研究を低調にしている大き な要因とされている. 教育研究が 「盛んになっ た」 とする理由としては, 「教育課題の複雑化, 高度化」 をあげるものが 多い. それに対して, 教育委員会や教職員 組合の関わり, 研究条件の整備をあげるものは少なかっ た.. 教育研究の状況についての評価 を総括的にみれば, 「盛んになった」 「低調になった」 の評価は分 かれるが,40歳代後半~50歳代の教師を中心に, 教師の教育研究は低調になっ たとみており, その 背景には, 非行問題, 受験体制の激化があっ て研究のゆとりがなくなっていること, あるいはまた, 学校管理体制の強化, 教師の内側の問題としての 「サラリーマン型教師」 の増大といっ た問題状況. る矛盾の深 が浮かび上がってくる. 教育研究は問題のないところに生まれない. 今日の教育をめ ぐ , 刻さは, いよいよもっ て教育研究の 必要と課題を重く大きいものにしている. 事態を正しく打開し ていくために,教師の教育的力量とエネルギーを蓄積する方途を見出す課題はいよいよ切実である.. 12.

(14) . 1 ) 北海道における教師の教育研究(. (注) 1) 研究グループのメンバーは, 退官や異動により一部変更がある. 当初は安藤忠吉(教育学) , 奈良部理(社会科 ) 三上勝夫 ( 教育学) でスタート ( 浦野東洋一 教育学 数学 ) ) 桜田邦範 ( 小林和彦 国語科教育学 ( 教育学) , , , , したが, 安藤, 奈良部, 浦野の各教官が本学を離れ, 大久保和義 (数学科教育学) と筆者が新たに加わった. 2) 第一報では, 浦野東洋一 (現東京大学助教授) が本研究のねらいや調査票, 面接聞き取り調査にもとづく考察 ) 981 9 を執筆している (本学紀要第一部C第32巻第一号, 1 . . 第二報は, 調査のうち 「学校における教育研究活 動に関する調査」 をまとめたものである (三上勝夫・小島喜孝 「戦後北海道の教育現場における教育研究の展開 ) 3 3 7巻, 198 と現況 -- 小・中学校における組織的研究活動の実態 --」本学僻地教育研究施設紀要第3 . . 本特 定研究全体の報告書は別途発行される. 7巻を参照されたい. 3) この調査結果については, 注2) に記した僻地教育研究第3 (本学講師 札幌分校). 13.

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参照

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