• 検索結果がありません。

日本・韓国への降水汚染物質及び、大気浮遊粒子の越境汚染に関する現状調査

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "日本・韓国への降水汚染物質及び、大気浮遊粒子の越境汚染に関する現状調査"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)日本・韓国への降水汚染物質及び、大気浮遊粒子の越境汚染に関する現状調査   教科・領域教育専攻  自然系コース(理科). M09177G  戸田 大晶  (PM). 1.序論  1980年代の北アメリカ北部やヨーロッパの降.  工11社 :2008年8月∼琴010年5月. 水の酸性度は、食酢に相当するほど高い値であっ.  [21大都:2009年4月∼2010年5月. た。]方、東アジアでは、1980年代から現在に. ②調査地点. 至るまで継続して酸性雨が問題になっている。東.  ・兵庫教育大学(兵庫県加東市). アジアの急速な経済発展により、工場や自動車か.  ・福井大学(福井県福井市). ら大量の硫黄酸化物や二酸化窒素が大量に排出.  ・京仁教育大学校(大韓民国仁川市). されているからである。このように、東アジアに.  ・韓国放送通信大学校(大韓民国ソウル市). おける酸性化物質の沈着は深刻な問題であり、日.  ・大都教育大学校(大韓民国大都市). 本のみならず、東アジア全体として、国際的な対.  ・新羅大学校(大韓民国釜山市). 応が必要であると考えられる。. ③採水・捕集方法.  また、酸性雨の問題と同じように、東アジアで.  降水はバルク式採水器を用いて、1週間ごとに. は、黄砂の被害が深刻な環境問題になっている。. 採水を行った。PMは、雨が当たらなく、風通し. 東アジアにおける黄砂の発生頻度は2000年から. がよい建物の申に設置されたMCLサンプラーを. 増加傾向を示しており、タクマラカン砂漠やゴビ. 用いて、1週間に2回捕集を行った。他の地点の. 砂漠のような黄砂の発生源に近い中国や韓国等. 回収も、同様な方法に従って回収を行ってもらっ. では、交通障害、農業被害、健康被害等が甚大で. た。PMのフィルターは超音波振動器中に15分. ある。. 間純水で処理し、溶出した成分を分析した。.  そこで、酸性雨や大気中の浮遊粒子(PM)の. ④分析項目. 量と種類を調べる広域調査が必要であると考え.  ・p亘(ガラス電極法). られる。本研究では、日本と韓国における酸性雨.  ・瓦C(電気伝導度法). とPM測定を行い、大気汚染物質における越境汚.  ・主要8種類イオン(イオンクロマトグラフ法). 染の影響を把握することを目的とした。.   陽イオン:Na+・NH4+・Mg2+・Ca2+・K+. 2.研究方法.   陰イオン:Cr・N03‘・S042一. ①研究期間(降水).  ・降水量(降水のみ).  【1]杜:2008年7月∼2010年7月.  工21福井12008年7月∼2009月12月. 3.結果 (1)韓国と日本の降水中のH+イオン濃度ついて.  工2H二j l l:2008壬F7月∼2010争三7月.  図1は韓国ρ仁川、ソウル、大都、釜山、日本.  圧3】ソウル:2009年11月∼2010年7月. の福井、兵庫教育大学に位置する杜町の降水試料.  工41大部:2008年7月∼2010年7月. 申の水素イオン濃度の月平均値を2008年7月か.  工51釜山:2009年7月∼2010年7月. ら2010年7月までを図示したものです。図中の. 一344一.

(2) イオン濃度が低下したものと考えられる。. 黒い部分は採水試料のない期間である。.  図1より、杜における降水中のH+イオン濃度. (4)PM(10∼2.5μm)の結果. は、1年を通して他の地点に比べて高いことが分.  杜・大都で、海塩起源物質(Na+・C1,Mg2+). かる。一方、仁川や大都では、2008年、2009年. と非海塩起源物質(鵬8・S042一・N03■・N亘4+・. とも11月と12月に、H+イオン濃度が高くなるが、. n8s・Ca2・)は同じ程度の飛来が確認できた。また、. 1月になると低くなり、翌年の9月まで低い状態. 大都で、1月から5月にかけて、蝸s−Ca2+イオシ. を維持した。. 濃度の大幅な上昇が確認できた。. (5)PM(2.5μm以下)の結果 ト1+.  杜・大都のC1一イオン濃度は、Na・イオン濃度. と比較してとても低い値であった。そして、 鵬s・S042’とNH4+イオン濃度が他の非海塩起源 物質に比べて高い値を示した。. 一・. @   覇. Yos11i㈹  1                      」)  亘  曽. 4.結論  仁川・ソウル(2009)・大都の降水試料で、1 月からの黄砂の飛来が確認できた。しかし、1月.   …婁111妻1多1葦萎. に杜の降水試料では、黄砂の飛来が確認できなか.   o o o. った。これは、秋に発生する黄砂は、高い高度ま. ・一10−010−10810−20020−30030−40840−50−50−60・60一フO. で吹き上げられず、仁川からソウル、大都までは 飛来するものの、朝鮮半島の山脈が障壁となり、. 図1、降水のH+イオン濃度の地点別綴月変化. その山脈より東側に位置する杜に飛来しないた めと考えられる。しかし、大都の場合、北西に山. (2)降水中の海塩起源物質.  海岸に近いソウル・仁川・.釜山・福井では、9. 脈の谷間があり、そこから黄砂などの大気汚染物. 月から翌年の5月まで海塩起源物質の飛来が確認. 質が流れ込み、降水に溶存し沈着したと考えられ. できた。また、内陸部である大都でも海塩起源物. る。. 質の飛来が確認できた。しかし、同じ内陸部であ.  大都と杜におけるPM(2.5μm以下)中のC1・. る杜では海塩起源物質の飛来がほとんど見られ. イオン濃度が減少し、nss・S042’イオン濃度が増加. なかった。. していることから、.   2NaC1+恥S04→Na2S04+2互C1. (3)降水中の非海塩起源物質.  韓国4地点での降水中の非海塩起源物質のイオ. の反応が大気中で生じていることが考えられる。. ン濃度は、日本の調査地点の降水より約3倍程度. そして、HC1は山脈g手前で降水として沈着し、. 大きかった。また、大都や仁川の降水試料では、. Na2S04が浮遊粒子として山脈を越えて大都や杜. 11月から鵬s・S042■やN03一イオン濃度の上昇が. の調査地点に飛来していると考えられる。. 確認された。さらに、その2地点で、1月から5 月にかけてnss・Ca2+イオン濃度の大幅な上昇が’. 見られた。先に、nss・S042一やN03一が飛来する ものの、nss・Ca2+がすぐ後に飛来するため、仁川. や大都では1月から9月の期間にpHが上昇、亘十. 一345一. 主任指導教官 尾關徹.

(3)

参照

関連したドキュメント

土壌汚染状況調査を行った場所=B地 ※2 指定調査機関確認書 調査対象地 =B地 ※2. 土壌汚染状況調査結果報告シート 調査対象地

 吹付け石綿 (レベル1) 、断熱材等 (レベル2) が使用されて

1〜3号機 1 〜3号機 原子炉建屋1階 原子炉建屋1階 除染・遮へい作業の 除染・遮へい作業の

(排出ガス試験法: WLTC(Worldwide Light vehicles Test Procedure)を含む WLTP(Worldwide harmonized Light vehicles Test

●大気汚染防止対策の推 進、大気汚染状況の監視測 定 ●悪臭、騒音・振動防止対 策の推進 ●土壌・地下水汚染防止対 策の推進

処理 カラム(2塔) 吸着材1 吸着材4 吸着材2 吸着材4 吸着材3. 吸着材3

汚染水処理設備,貯留設備及び関連設備を構成する機器は, 「実用発電用原子炉及びその

大気中の気温の鉛直方向の変化を見ると、通常は地表面から上空に行くに従って気温