認識を変革する文学教育に関する研究
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(2) 化に向かう読みとして,語り手を読む授業を. なる他者と葛藤したりする。【異化】. ④既有の自己が影響を受け,自己を再編成. 提案した。. したり創造したりして新しい自己が生ま. 最後に,文学教材の学習内容として,文学. れる。【思想化,典型化】. 的な認識に関する要素の系統案と,文学教材. 以下は,認識の変容過程を図示したもので. における学習用語の系統案を作成した。 (3)認識の変革をめざす文学の授業構想. ある。. 第二章で明らかにした文学的な認識に関す /’. る要素の系統や学習用語の系統から,rごんぎ. @読者 ’\. つね」における学習内容をいくつか示した。. 既 新 有 し. 喜⇒巨. また,テクストの内部構造における自己内対 話を促すテクストとの対話のあり方を示すと. 再編成 / 創造. ともに,語り手を読むことによる思想化の授. 自己解体 ㌔一一一一’’. 業を構想した。 図1 読者内部における認識の変容過程のモデル図. 《語り手を読むことによる思想化の例》 ・設定や構造から「語り手」の思いを考える。. (E}里予2011). そして,文学体験による認識の変容過程と. ・最後の一文の効果とそこに表れる「語り手」. 子ども読者の読みの反応傾向の分析を基に,. の思いを考える。. 文学体験を誘うための仮説的要件を次のよう. ・「視角の転換」による「語り手」の思いを考 える。. に設定した。. ・挿絵から「語り手」のごんへの思いを読み. 《文学体験を誘うための仮説的要件》. 取る。. ①内な・る他者の生成. ②虚構世界への転生 ③テクストの内部構造における自己内対話. 4 今後の課題 課題として,次の三点を考えている。. ④テクストの外部構造における自己内対話 ⑤自己の相対化による再編成と創造. (1)テクストや空所の特質に合わせた自己. この仮説的要件から,「テクスト構造におけ. 内対話を促す発問のあり方を追求する。. る自己内対話の関係」を明らかにした。自己. (2)「ごんぎつね」以外の教材で語り手を読. 内対話を促すために,テクストの仕掛けであ. む学習活動を構想し,「ごんぎつね」との. る空所に着目した。それらは,語句・文法の. 共通点や相違点を見出し,思想化に向か. 位相,表象・形象の位相,内部構造(プロッ. う学習活動の構造化を図る。. ト)の位相,外部構造(メタプロット)の位. (3)文学的な認識力と文学的な表現力を関. 相があった。それに対応するように,文学テ. 速させた授業を構想する。. クストの特性と合わせて示した。また,自己. 主任指導教員 堀江 祐爾. を相対化し再編成したり創造したりして思想. 指導教員 吉」l1芳則. 一237一.
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