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小学校英語コミュニティCELENETの概要と成果

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(1)Title. 小学校英語コミュニティCELENETの概要と成果. Author(s). 萬谷, 隆一. Citation Issue Date. 2009-10-05T07:04:57Z. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/1055. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 総務省戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE) 平成 20 年度採択研究年度報告 「北海道における小学校英語指導者サポートのための広域活用可能な教育用SNSシステム及び e-Learning プログラムの開発」(072301008). 小学校英語コミュニティ CELENET の概要と成果. 研究分担者 萬谷隆一 北海道教育大学札幌校(代表) 石塚博規. 東 海 大 学. 赤間 清. 北 海 道 大 学. 照山秀一. 北広島市立大曲中学校. 木塚雅貴. 北海道教育大学釧路校. Crawford, M. J.. 北海道教育大学函館校. Kibler, R. (研究協力機関. 東 海 大 学 北広島教育委員会, 札幌市教育委員会) 平成21年3月.

(3) 目次 1. はじめに 2. グラビア(研究発表、ワークショップ、会議等) 3. 小学校英語活動支援サイト CELENET の機能と概要 北海道教育大学札幌校. 萬谷隆一. 東海大学. 石塚博規. 4. CELENET の有効的な活用を考える 北広島市立大曲中学校. 照山秀一. 北広島市立北の台小学校. 石郷岡史衣. 北広島市立西の里小学校. 春木 賢司. 北広島市立大曲小学校. 佐々木智秀. 札幌市立北野台小学校. 宮崎 直也. 札幌市立北野台小学校. 福田健太郎. 5. CELENET を利用してみて. 6. CELENET から見た小学校外国語活動の現状と課題 東海大学. 石塚博規. 北海道教育大学札幌校. 萬谷隆一. 東海大学. 石塚博規. 7. CELENET の成果と今後の課題. 8. CELENET の使用方法(マニュアル) 利用申請の方法 CELENET コミュニティの使い方 LMS、ホワイトボード、TV電話 9. 資料 1). 教材集等リスト (音声活動、文字活動、指導案、教育課程等). 2). 利用実績統計. 3). 利用者登録所属機関. 4). 研究発表・論文一覧. 5). 研究分担者および委員名簿.

(4) 1.はじめに この小学校英語支援コミュニティサイト(セレネット:CELENET : Children’s English Language Education NETwork)は、小学校で英語を教えようとする教師のための「情報・ 意見の交換の場」をインターネット上に作り、各種サポートを提供することを目的として います。インターネットにつながったパソコンさえあれば、北海道内のどの地域あるいは 全国のどこからでも CELENET にアクセスすることができます。平成23年度より導入が予 定されている小学校外国語活動(英語活動)は、多くの先生が、どのように進めたらよい のかについて不安をかかえておられます。そのような状況を鑑みて、CELENET は、小学校外 国語活動に取り組もうとする先生方を支援すべく、多様な情報交換の場を提供します。 現在、小学校外国語活動という「未経験の領域」で、多くの先生たちがさまざまな取り 組みを始めようとしています。小学校教育という新たな土壌で、どのような実践を創り出 してゆくかが問われています。しかし、その答えは、中学・高校の英語教育とは異なる視 点や学習観・学習者観から、子どもをよく見つめながら、小学校の先生たちが「協働的に」 模索する中から生まれてゆくものであろうと思われます。その意味で、これからの小学校 外国語教育を創るプロセスにおいて重要となるキーワードは、 「共有すること」 (”share”) と「相互交渉」”interaction”です。本研究で目指したものは、まさしくこの2つを重視 した「人のつながりの場」を、電子的なネットワークの力を借りて構築することでした。 同じ興味や課題を持つ他の先生方とつながり、情報交換することによって、課題の解決へ の手がかりや新たな発見が得られるのではないかと思われます。 とりわけ広大な北海道においては、移動の時間と労力の負担はきわめて大きく、集まっ て研修をすることは容易ではありません。こうした制約を打破する意味でも、時間と場所 に縛られずに情報交換ができる CELENET というネット上のコミュニティは、大きな役割を 果たすことができると考えています。 地理的に遠く孤立しがちな地域の先生ほど、支援や資源の不足から困難を一人で抱える ことが多いであろうと思われます。しかし、英語活動は、ローカルな課題であると同時に、 北海道のどの小学校でも等しく取り組まなくてはならない課題です。その意味では、同じ 課題を持つ人々とつながり、問題とその解決のヒントを共有できることは大きなメリット になるのではないかと思います。CELENET を通して、思いもよらぬほど遠く離れた学校の先 生と知り合いになり、英語活動について情報交換ができるという驚きを感じる参加者の方 も多いと思います。.

(5) この CELENET が、こうした「距離」を越えたネットワークづくりによって、少しでも小 学校外国語活動に取り組もうとする先生たちのお役に立てば、開発に関わった私たちにと って、これに勝る喜びはありません。 2 年間の研究期間を通じて、多くの先生方のご参加をいただき、おかげさまで平成 21 年 2 月現在で 400 名を超える登録者となり、次第に情報交換も活発に行われるようになって参 りました。 2 年間の間、様々な困難がありましたが、ここまでたどり着くことができたの も、ひとえに教育委員会や小学校の先生方から、システム開発や改善の過程で、多大なご 支援とご協力をいただいたおかげであると考えています。心よりお礼を述べたいと存じま す。 本研究は,総務省の戦略的情報通信研究開発推進制度SCOPE研究(平成 19・20 年度)採択 を 受け、北海道教育大、東海大、北海道大、北広島市教育委員会、ソフトウェア企業が中 心となって開発しました。北広島市教育委員会、札幌市教育委員会には多大なご協力を頂 いており、ここに感謝の意を表したいと存じます。また高い技術でシステム開発をして頂 いたVersion2 様およびBloomtech様にも御礼を申し上げます。 なお、このコミュニティの果たす社会的な役割と責務に鑑み、研究期間終了後も、北海 道教育大学が CELENET の運営を引き継がせていただくことになっております。今後も、こ のコミュニティの内容の充実と改善に努めて参りますので、皆様のご参加とご支援を心よ りお願い申し上げる次第です。 最後に、このような新しい研究開発を可能にしてくださった総務省および北海道総合通 信局の方々に対して、心より感謝の意を表したいと存じます。. 平成21年2月28日 研究代表者 北海道教育大学札幌校. 萬谷隆一.

(6) 2.グラビア 北海道教育大学 小学英語プロジェクト 実践交流会 2009.2.14,15 CELENET についての研究発表. 実践交流会でのブース・デモンストレーション(CELENET).

(7) 小学英語指導者協議会 2008/06/27 /. 小学校英語指導推進協議会 11/7/08.

(8) 2008/07/01 CELENET 札幌地区ワークショップ(北海道情報大学サテライト). 札幌市内小学英語活動拠点校による情報提供. 札幌市立平岡中央小(平澤健一先生). 札幌市立北野台小学校(神島正和先生). 札幌市立光陽小学校(波多野陽先生). 札幌市立屯田南小学校 神林裕子先生によるワークショップ.

(9) WorldCALL 世界大会 2008 福岡国際会議場 Aug.6. e-learn 世界大会研究発表(Las Vegas) 2008.Nov.17..

(10) 3.小学校英語活動支援サイト CELENET の機能と概要 北海道教育大学札幌校 萬谷隆一 東海大学 石塚博規 研究の概要. 本研究課題の内容は、小学校で英語を教えようとする教師のためのサイト をインターネット上に構築し、各種サポートを提供することです。具体的に は、このサイトでは授業に必要な教材・素材、授業のアイデアなどを提供す ることに加えて、現在急速に普及しつつあるSNS(Social Network Service) による小学校英語教育に携わる人たちの「情報・意見の交換の場」を提供す ることによって、多くの体験やノウハウを共有化するコミュニティを形成し たいと考えています。SNSは、現在一般向けに拡大しているMixiをその典型 例とする新しいタイプのコミュニティサイトであり、その特徴は、登録制に より個人の責任持った発言を促す点、コミュニケーションを円滑にするため の各種機能の充実などで、人間関係を重視しダイナミックな情報交換に適し ています。 本研究は,ICT 技術を活用し,地域の教育の課題となるであろう,小学校 における英語教育の問題解決と推進を図るとともに,授業を効果的に実施で きるための教師用トレーニング教材の開発及び,授業用教材の蓄積・共同開 発・利用を目的としています。そのため,多機能で汎用性の高い,高度なソ ーシャルネットワーキング・サービス(SNS)システムを開発し,広域ネッ トワーク回線を利用し,大学教員(研究者)-中学校教員-小学校教員・児 童を結び,地域の小学校英語教育を物心両面からサポートを行うとともに, e-Learning システムによる小学校英語担当者のトレーニングプログラムを 提案します。. http://celenet.info/.

(11) CELENET. 個人トップ画面 1.

(12) CELENET. 個人トップ画面2.

(13) SNS は,他者との関わりを前提としながら利用者の 個性,独自性を自由に表現できる機能及び,トラッ キングによる他者の行動との間接的双方向的関わり を特徴としています。これは,教育機関のような, ほぼ均質な仕事内容や日常的な実践にかかわる問題 などを共有する集団においてこそ,利用のメリット が非常に高いと言えます。特に小学校の英語活動と いった新しい分野において出会うであろう,さまざ まな問題の解決という点で効果を発揮すると思われ ます。 SNS を教育機関で利用可能な高度なシステムとして実現するためには,時間 的に同時に通信する「同期」通信,時間的なずれのある「非同期」通信の両 方に対応可能な通信システム及び教材プラットフォーム機能を統合した新し いシステムの開発が必要です。具体的には,チャット,ビデオチャット,wiki, プレゼンテーション提示,教材データベースストアなどの機能を既存の SNS と統合することです。教材プラットフォーム機能は,同期・非同期で通信し ながらの教材の共同開発を可能にします。同時に,コミュニティ全体への公 開情報と非公開情報を詳細に設定できる機能を付加することで,英語活動の 授業における児童に対するプレゼンやコミュニティへの参加も可能となりま す。 英語教育者用 e-Learning トレーニング教材は,Learning Management System (LMS)サーバーから Web を経由して行われます。SNS と連携をさせ,逐次学習 情報を学習者本人及び学習コミュニティにフィードバックすることで英語教 育担当者の総体的な教育能力向上が見込まれます。 本研究による成果は,その多様性,汎用性の高さにより,小学校英語教育 の推進のみにとどまらず,他の教育場面(小学校,中学校,高等学校の各教 科の教員ネットワーク)及び国を超えた教育ネットワークをも可能にするも のです。.

(14) システム概要 それでは、CELENET の主な機能について説明します。CELENET は、主に、以下の6つの 機能を有しています。 (なお実際の使い方については、本書巻末の付録にあるマニュアルを参照下さい。 ). 主な機能: 1)教材・指導方法事例集(目的に合わせて検索ができます。投稿も可能) 2)質問コーナー(指導方法や英語についての疑問について、小学校英語実践 者、大学の専門家、ネイティブスピーカーなどが答えてくれます) 3)意見交換コーナー(英語活動の様々な問題について意見交換します。) 4)日記コーナー(多くの先生の実践、経験談、研修会情報等が分かります) 5)電子会議室(電話機能、テレビ電話機能があり、学校間、地域あるいは特 定グループでネット会議が可能。事前にソフトインストールをします) 6)英語学習コーナー(単語や表現の発音をパソコン画面上で学べます) 1)教材・指導方法事例集. 目的に合わせて教材や指導案などの検索ができます。データベースには、参加者から投 稿された教材や指導案、カリキュラムなどがアップロードされています。本報告書の 巻末資料に、教材・活動案リストを載せましたので、参照ください。.

(15) 指導方法、活動の検索画面. 教材ダウンロード (タッチ ゲーム教材).

(16) 2). 質問コーナー(Q&A). 指導方法や英語についての疑問について、小学校英語実践者、大学の専門家、ネイティ ブスピーカーなどが答えてくれるコーナーもあります。. 授業後、 ALTと別れる時の あいさつは?. CELENET. アドバイス 文献情報. Q & A 質問コーナー. アイデア提供. Q&A のサンプル. アドバイス.

(17) 3)意見交換コーナー 英語活動の様々な問題について意見交換します。誰でもが、課題意識を持つトピック について問いかけることができ、他の先生方の意見をもらうことができます。. 「ふりがな」について どう思いますか?. CELENET. アドバイス. 意見交換. 私の意見. 意見交換のサンプル. 経験談.

(18) 4)日記コーナー CELENET 上では、日記を通して、数多くの先生の実践、経験談、研修会情報等が分かり ます。日記に対するコメントや質問も書き込むことができます。. あの先生の日記 読んでみたいな. CELENET. コメント. 日記コーナー .... .... コメント. .... 購読. 日記 書き込み. 日記のサンプル.

(19) 5). 電子会議室(電話機能、テレビ電話機能があり、学校間、地域あるいは特定グル ープでネット会議が可能。事前にソフトインストールをします). 6). 英語学習コーナー. 次に、CELENET では、参加者の情報交換と人間関係を促進する SNS 機能と参加者のス キルアップを図るための学習機能(e-learning)が、役割分担をしながら併存している。.

(20) 他の SNS にはあまり見られない特長として、CELENET は、相互コミュニケーションを促 進する場である SNS と e-learning の機能がシームレスに統合されているという点がある。. LMS・ SNS統合システム 意見 Log in. Interaction. 情報 共感 議論 仲間作り. 練習 タスク 問題 講義 学習管理. 相互強化. コミュニケーションの場. 学習の場. →2つのシステムが1つのシステムのように機能する →集合知を活用することができるシステム. CELENETはLMSと密接にスムーズに連携しており,学習者に学習の場とコミュニ ケーションの場の行き来を意識させない。. 英単語の発音練習ページ.

(21) 発音練習コーナー ●運営の役割分担 大学・英語教育専門家 ~ 教育委員会と連携し,小学校で調査・実証実験を行 いながら SNS システムを改良する。ソフトウエア企業と 共同で SNS システムを開発する。中学校英語担当者の協 力を得て小学校英語教育者トレーニング用コンテンツ を調査する。早期英語教育者用 e-Learning 用コンテン ツを開発する。 ソフトウエア企業 ~ SNS サーバー管理と e-Learning 用コンテンツの提供 システムの管理 教育委員会 ~ 大学・専門家と連携し,小学校での実証実験を行う。 重点小学校,及び英語教育担当者を指名し,実証実験 への参加を求める。研究資金を利用し必要な物品を小 学校に提供する。 中学校英語担当者 ~小学校英語担当者と連携し、小学校英語教育者トレー ニング用コンテンツを調査する。SNS 上で投稿される 英語教育、英語語法上の問題解決にあたる 小学校英語担当者~中学校担当者と連携し授業を実施する。.

(22) SNS への参加,e-Learning トレーニングへの参加. 大学・専門家. 2. 地域における位置づけ ① 北海道教育大学 文部科学省の小学校英語活動サポート事業の指定(平成17・18年度)を受 け、北海道4地区(札幌、旭川、函館、釧路)に、小学校英語の実践を志す教 師の実践交流のための組織を形成し、地域ごとに人的なネットワークを形成し た。この事業は、平成19年度以降も大学事業(「北海道教育大学小学校英語プ ロジェクト」)として継続し、年1回の実践交流会、紀要発行、地区研究会等の 活動を行ってきている。しかし、この事業において常に問題となるのは、全道 に広がる地域の教師や研究者との実践交流や情報交換である。各地域の先生方 は、地域の中では実践交流がある程度可能であるが、さらに多くの実践者や研 究者との情報交換のニーズが高まっている。特に小学校英語は急速な変革の進 展が予想され、教師の仲間同士の実践交流や専門家からの助言、指導力の向上 のための学習機会へのニーズは急速に高まってきていると言える。北海道教育 大学では、今後も小学英語活動に対する支援を充実してゆく計画である。.

(23) 第4回北海道教育大学小学校英語実践交流会の様子 (2009.2.14,15). 講演. 直山木綿子氏(京都市教委). CELENET の活用事例発表 北広島市立大曲中学校. 照山秀一氏. ② 北広島市 札幌の郊外に広がる人口6万人の都市で,市教育委員会が管轄する小学 校は10校です。北広島市においては,3年前の市長選挙の折に発表され た公約により,2007年度から全市の小学校において英語指導を実践す ることになりました。2006年度から, 本研究の研究協力者である照山 教諭が北広島市教育委員会から指名を受け,各小学校で中心となる英語指 導担当者と協議会をつくり,指導内容について協議を重ねています。市は 情報教育にも力を入れており,各小学校にはコンピュータ室が完備され, コンピュータ端末が約40台ずつ導入されています。これは小学校として はかなり先進的です。そこに市のドメインからインターネット回線が接続 されており,インフラ面での整備が進んでいるところです。.

(24) 北広島での CELENET 研修会. ③ 札幌市 札幌市教育委員会が管轄する小学校は209校です。国際都市を標榜す る札幌市は国際理解教育の推進を行っており,研究委託校を指定しながら, 小学校英語活動についての実践研究を行っています。次年度以降も研究委 託校を指定する中で,本研究の研究協力団体として小学校英語活動の支援 を共同で行っていくことになっています。札幌市の全ての学校は平成14 年度にインターネット回線の導入を終えており,インフラ面で整備が進ん でいます。. CELENET 札幌ワークショップ(2008, 7.1) ④ 北海道大学 北海道大学大学院情報科学科複合情報学研究室(赤間教授)では,独自 のプログラミング言語により LMS システムを構築し,逐次その改良を行っ.

(25) ています。LMS により,学生への教材提供・練習問題・テストの実施など を行い,e-Learning 教材の提供のためのインフラが整っています。. 北海道という地域に共通する課題は,その広域性ゆえに,小学校英語・国 際理解教育の推進を行う意欲を十分持ちながら,それを達成する方法が見当 たらない,よりどころになるものがないという問題があります。それは言い 換えれば指導者の確保の問題でもあります。小学校英語を「誰が」,「どのよ うに」 , 「どこまで」教えたらよいかは未だ解決されていない大きな課題です。 小学校は教員が専門科目を持ち、それを教えるという教育方法を取れないた めに,指導に当たるのは一部の教員ではなく担任教師全員です。それは,必 然的に研修の困難さ・情報交換の難しさを伴うことになります。 本研究はそのような小学校英語指導に当たる,各地域に分散し,自力では 指導に関する情報が得ることが難しい人たちをインタラクティブに結び,大 学の研究者・専門家と結ぶ自立的なコミュニティを SNS システム及び LMS システムを利用して創り出し,広域にわたる教育情報・教育教材のダイナミ ックな流通を可能にすることで,小学校英語指導者が抱える困難さを克服させ ようとするものです。MIXI を初めとする SNS が急速に普及している現状も あり,SNS の人と人を結ぶ力,その可能性は十分教育に活用できると思われ ます。このような広域性を有する土地では,上記地域・機関のインフラが整 備されているという利点を生かすことで実現できるメリットは大きいと考え ています。 現在の利用状況は、北海道を中心に 400 名以上の登録者がおり、加盟され る先生方が増えつつあります。札幌市が約 140 名と最も多いのですが、全道 に登録者が広がっています(以下の分布図を参照)。 また、CELENET へのアクセス数(巻末統計資料参照)も、月間アクセス 数が 2000~3000 回程度、累計アクセス数が 26719 回となっています。1 日 の平均アクセス数も、100 回を越える実績となっています。アクセスの時間帯ピ ークは、主に朝 9 時台、17 時台、23 時台となっており、学校に出勤後、放課後、夜自宅 で CELENET にアクセスする先生が多いと思われます。.

(26) 利用者統計(月別の 1 日平均アクセス数) 120 100. 95. 80. 20 0. 93 70. 60 40. 103. 35. 36. 67. 64. 89. 97. 114.

(27) 4.CELENET の有効的な活用を考える 北広島市立大曲中学校. 照山. 秀一. はじめに 最近、小学校英語に関するセミナーや研修会が全国各地で行われ、その参加者も数年前 とは比較にならないほど多くなっています。また、新聞などでも小学校の英語教育に関す る記事をよく目にするようになってきました。これらのことからも、小学校での外国語活 動や英語教育への関心の高さがうかがえます。そのような中、先の学習指導要領の改訂に よって、平成 23 年度から全国の小学校5・6年生で外国語活動が必修化されることが決ま りました。しかし、指導要領で決まったとはいえ必修化までに乗り越えなければならない 課題は決して少なくはありません。前回の指導要領の改訂で「総合学習」が導入された時、 小学校で行われる英語の教育は、多くの場合「総合的な学習の時間」の中での国際理解教 育の一環であり、英語の活動は「教師の独自性を重視する」として、授業の進め方を教員 個人に任せた結果、現場の混乱を招いていました。今回、導入される外国語活動は、基本 的に担任が授業を受け持つこととされていますが、英語を教えた経験のある教員は非常に 少ないのが実態です。確かに、子どもをよく知る担任が指導の中心となるメリットは大き いのですが、多くの教員が英語の指導に自信が持てずにいるようです。 文部科学省によると、英語の授業を年間 35 時間実施し、うち3分の1程度に ALT を導入 するのが望ましいとしています。しかし、全国的には ALT が派遣できないケース、現場の 教員がしり込みをしていたり、ALT に任せきりになってしまったりしているケースもあり、 現場には不安が広がっているという話も耳にします。今後、各小学校で外国語活動をスム ーズに進めるためには、教員全員で目的を共有し、協力し合える校内体制づくりはもちろ ん、指導者を支援する「カリキュラムづくり」や「指導する教員の英語力の向上」、 「教材 の開発や準備」などの実用的な支援体制など、英語教育に関する教員研修も必要になると 思われます。 本稿では、これまでの北広島市の英語活動についての歩みと課題。そして、それらの課 題に対し、CELENET をどのように活用し、その結果はどうであったのかを簡単にまとめてみ たいと思います。 北広島市の小学校英語活動 北広島市では市長の公約により平成 19 年度から英語活動をスタートすることになり、平 成 18 年度に北広島市教育研究会が「研究調査委員会」を発足させ、小学校英語活動のあり 方や、指導について研究を進めてきました。 平成 19 年度には、市内小学校全 10 校で、5・6年生を中心に ALT と学級担任の TT によ る指導をスタートさせました。それに伴い、ALT も中学校を専門とした1名体制から2名体 制となり、1名は中学校を、もう1名が中学校2校と各小学校を訪れ指導するという体制 になりました。 「研究調査委員会」では平成 19 年度は、小学校英語活動の全国的な実施の 現状と課題を研究し、北広島市としての英語活動の進め方や目標について検討し、市内の 小学校1校において ALT との英語活動の研究授業を行いました。.

(28) 平成 20 年度は、新学習指導要領の実施を視野に、各小学校で「学級担任が担当する英語 の授業」を行うことを検討し、ALT に頼らないで学級担任だけで行う英語活動の授業への取 り組みの研究も行ってきました。そして各校で「学級担任が担当する英語の授業」に取り 組むとともに、公開授業研究を7つ、市内の小学校4校において行いました。研究授業で は5・6年生のみならず、全ての学年および特別支援学級での指導についても公開し、研 究を行いました。さらに、市内の教員を対象に、小学校英語の指導法や校内での進め方に ついて、研究会やワークショップ形式での研修会も行いました。 英語活動の課題 文部科学省の平成 18 年度の調査によると、全国の公立小学校の 96%が英語の授業に取り 組んでいました。しかし、現実には、週1回以上授業を行う学校は少数で、小学校におけ る英語活動の取り組みには温度差がありました。 北広島市でも、これまで英語活動は実施されてきたものの、実際には年間を通して数時 間程度で、指導も本市の小学校を担当する ALT が、各小学校を年平均6日ほど訪れ英語活 動を行ってきました。 これまで「研究調査委員会」では、各校の実践からその成果と課題を検討してきました が、その中で課題としてあげられたものをいくつか紹介します。 ① 英語活動を始める上での課題 英語活動を実施する当初、課題としてあげられたものは、指導者(ALT、HRT、JTE、GT な ど)に関わる「人的な課題」 、どのように指導するかという「指導法の課題」、教材・教具・ 教科書をどうするかといった「物的な課題」、年間の指導・1 時間の指導をどうするかとい った「カリキュラム編成上の課題」でした。 ② 英語活動を進めていく上での課題 実際に英語活動を進めていく中で、これまでの ALT を中心とした指導だけではなく、学 級担任や日本人教員が指導を行うこと、また時間数が増えることに伴い、新たな課題も浮 かび上がってきました。 日本人教員が実際に授業を行ってみて、授業時間内の英語の指示の仕方、日本語の使用、 また各種活動をどのようにつなげていくかといった「授業の事前の準備にかかわること」 「授業中にかかわること」など、具体的なものが課題としてあげられてきました。 ③. 課題を解決する上での問題. これらの課題を解決していく過程でも、様々な問題がありました。研究調査委員会にあ げられた意見をいくつか紹介したいと思います。 ・ 「一般的に英語活動を実施するにあたり、各種資料を参考にして授業を組み立てていく ことになる。各種出版されている資料の中の授業案や年間計画は、すでにある程度完成 された形で掲載されている。指導者も英語の指導経験があると思われ、教材教具も比較 的完備された中での実践が紹介されていると感じられる。しかしながら、実際には各学.

(29) 校では、初めて英語活動を担当する教員も多く、どのように指導を行ってよいかといっ た指導技術や授業のイメージすらないのが現状である。いわゆる素人がスーパースター のプレーを説明されても、なかなか理解できなかったり、実際に自分が行うことは無理 だと感じる。 」 ・ 「授業の概要や指導案は説明されてはいるものの、教材をどうするかといった説明がな い。たとえばピクチャーカード一つとっても、どのような絵柄、どのような種類がある と良いのか、また動物などの名前の指導にあたり、どのような単語を選べばよいのかす らわからない。 」 ・ 「本などで紹介されているカリキュラムは週1時間ペースでの指導が基本となっており、 現在、自校で取り組もうとしている時数とは開きがある。自校で予定している時間数で、 どのような教育課程を編成すると良いか、どの題材を優先し、どれくらい行うと良いの かが知りたい。 」 ・ 「英語活動に関する各種の出版物の多くは、残念ながら非常に高価でなかなか簡単に購 入できるものではない。授業で活用できそうだと思われる資料を見つけても、年間数時 間しか行わない授業のために、多くの出費が必要となることにはやはり戸惑いを感じて しまう。 」 ・ 「各学校で英語活動の取り組みが行われてきているものの、現在、現行の指導要領のも と取り組んでいる教育課程を、どのように平成 23 年度まで段階的に移行していくとよい のか。英語は行わなくてはいけないと感じているが、これまで取り組んできた総合的な 学習の時間や、算数・理科といった教科へも対応していかなくてはいけない。あれもこ れもと急激に変更することもまた難しい。他の学校や地域の実情はどうなっているのか、 参考にしたい。 」 ・ 「各種研修会などで研修を受けるが、時間が経つと忘れてしまったり、実際授業を行な おうと思ったときに必要な情報を得ようとしてもなかなか難しい。」 CELENET の利用 北広島市では市内の各校の協力を得て、平成 19 年度からこれらの課題の解決について CELENET を活用した実証試験を行いました。 平成 19 年度は、各学校に接続されている既存の市のインターネット回線を専用回線に変 更し、非同期通信の試験運用を始めました。また、市内の各学校の英語担当者を集め、 CELENET の非同期通信の使用法についての研修会を行い、使用法の研修と使用してみた感想 などを集約しました。 平成 20 年度には CELENET の専用回線に端末を設置し、各学校で同期通信を利用できる環 境を整備しました。 さらに、 平成 19 年度に検証を行った CELENET 上の教材集などを利用し、 実際に授業案を組み授業を行い、CELENET の本格的な運用試験を行ってきました。 現在、CELENET については、各学校の教職員に自由に使用していただき、校内研修や各校.

(30) での英語指導に役立てていただいています。. CELENET の評価と課題 CELENET の試用テストの結果から、実験校でのモデル運用、通信試験、研究調査委員会な どで出された意見をもとに「評価できるところ」と「課題と思われるところ」をまとめて みました。 <活用にあたり評価できるところ> . 指導者が授業を行う際に、必要となる情報を検索し、無料で入手できる。. . 実際に授業を行ったユーザーが実践概要を掲載しており、ファイルなどをダウンロ ードして、すぐに利用できる。. . 発音や英語での指示など、授業を行う上で指導者が必要とする情報が掲載されてい る。. . LMS における、英語の発音や指示等は、音声や画像があり、分かりやすいものとなっ ている。. . 課題や疑問と思われる部分についても、他の実践者や専門家などと意見交流ができ る。. . インターネット電話があることで、CELENET の利用や設定についてコンピューターを 前にして情報交換ができる。同期通信は、ある程度の遠隔地間での打ち合わせや会 議に経費や時間の点で有効である。 以上、まとめると,個別の教員の支援には、研修会のみならず日常の教育活動におい. て、指導者が求める情報を適時適切に提供することができる点において、CELENET の非同 期通信については有用性がある。特に教材集や LMS などは、指導者の支援について有効 であると言える。 <課題と思われるところ> . 今回の運用試験では、非同期通信の運用については特段の問題はなかったが、同期 通信について、設備上の課題、設定上の課題、運用上の課題がみられた。. . 設備上の問題では、個々の家庭での運用では問題ないのだが、一般的に学校で利用 されている回線にはセキュリティー制限があり、同期通信は制限されている。授業 などで同期通信を利用する際には、同期通信に対応した回線が別途必要となる。. . 設定上の問題では、同期通信を行うためには、別にプログラムをインストールする 必要がある。音声や画像の同期通信のプログラムは、他の民間が運用している音声 映像電話などのプログラムと干渉し、両方を利用するためには設定の切り替えを行 う必要がある。. . 運用上の問題では、今回の試験運用では、TV 電話などの動画について夜間は問題な く動作するが、昼間は回線が不安定になり動画が静止するなどの状態が見られた。 これはサーバーが大学に設置されていることから、回線の利用状況によって必要な 転送速度が下がり同期通信を利用することが出来なかったものと考えられる。.

(31) . その他、TV 電話などは、学校事情から各自のコンピューターがインターネットに接 続されていないこと、職員室という利用環境ではコンピューターを消音して利用し ていることなどから、その普及には時間がかかると思われる。. . 同期通信は、お互いの時間を調整する必要がある。遠隔地での利用については経費・ 時間については有効であると思われる。しかし、コミュニケーションといった面で は、通信を介さない、直接顔を合わせながらの交流の方がいろいろな情報を交換す ることができる点においてより優れている。. その他、CELENET を活用してみての、ユーザー(先生方)からの感想を以下にいくつかまと めてみます。 <「教材集」について> ・評価する意見 . CELENET では身近な先生方が実践された教材が掲載されている。. . 一つ一つの教材に詳しい説明があり、教材によっては活用法のバリエーションも掲 載されている。. . 実際に授業をするにあたり教材をダウンロードできる。. . 教材を探すにあたりテーマ別に検索できるようになっており,探しやすく工夫がな されている。. . 安価である。. . 実際に授業を行う際に、必要な情報を調べることができる。. . 他校の教育課程が掲載されており、自校に近い時数の計画も掲載されていた。. ・課題と思われる意見 . 実際の授業の映像や画像があるとイメージしやすい。. . 教材をどのように組み合わせて 1 時間を組み立てると良いかといったアドバイスが あると良い。. <「日記」・ 「意見交換」について> ・評価すべき点 . 英語のニュースや各種の研究会などの情報がまとめられていて世の中の情報がわか る。. . 各種研究会に参加された先生から、授業などを行った際の授業観察者からの感想は 参考になる。. . 意見交換のコーナーでは、実際に授業を行う際の疑問などが交換されており参考に なる。. ・課題と思われる意見 . 実際に意見や日記を載せている人は専門的な人が多いようなので、自分の意見を書 くことには抵抗がある。. <「LMS」 (英語トレーニングプログラム)について> . 英語の単語の発音やアクセントなど参考にし、授業を行った。映像があるのがよい。.

(32) . 授業中における英語での指示表現を参考にした。. <同期通信について> ・評価する意見 . 同期通信は、コンピューターの画面を見ながら会話ができるので活用できる。特に コンピューターのセッティングを行う際に活用した。. ・課題と思われる意見 . 時間帯によって動画が動かないことがある。. . TV電話は相手がいるかどうかわからないので、普通の電話をしてしまう。またコ ンピューターを通しての会話に慣れていないので違和感を感じる。. . 普段パソコンを消音しているので、音を出して使うのは抵抗がある。. . ひとりひとりのパソコンに入っているのであれば使えるが、すべてのパソコンがイ ンターネットに繋がってはいないので難しい。. . ALT との打ち合わせをやったが、顔を見ての打ち合わせの方がわかりやすい. . ALT との打ち合わせでは、いろいろな学年の先生方で打ち合わせをするので、一同に 介してのほうが効果があると思われる。. . 資料などを見ながら説明する必要があり、どうしても物足りなさを感じる。. . 簡単に集まって話すことができない遠距離ではない市内のように比較的移動可能な 距離であれば、移動する方が良いと感じる。. . ホワイトボードも慣れないと難しい。.

(33) 5.CELENET を利用してみて CELENET を利用した授業作り 北広島市立北の台小学校. 石郷岡. 史衣. 今年度、3年生(1学級27名)で学年の英語活動のまとめとして行う授業を組み立て る際、CELENET を利用しました。 まず、学年で指導する言語事項(今回は「色」と「数字」)に関するアクティビティーを 検索。検索先は『英語活動 授業事例集』。CELENET では、対象学年やトピックを選択して 検索することができるので、すぐに目的の活動を探すことができました。 資料では、 「1時間の流れでどのように扱うか」が書かれたものが多かったので授業を組 み立てる際の参考とすることができました。 今回の授業では、扱う題材が一つではなかったことから、そのまま使うことは学級の実 態(学習の定着度等)に照らし合わせても難しいと判断し、活動の一部を利用させていた だきました。CELENET に載っている教材は、どの活動紹介も詳しい説明が書かれていますが、 実際に行っている場面の画像などあれば、活動のイメージがつかみやすいと感じました。 また、サイト内だけでは探せない活動のヒントも、リンク集を活用して情報を得ること ができました。. 北広島市における小学校英語学習に CELENET を活用して 北広島市立西の里小学校. 春木. 賢司. 北広島市では、平成18年度に発足した「研究調査 委員会」で小学校英語活動について英語活動のねらい や指導方針などについて議論を積み重ねてきました。 来年度からの移行措置期間を前にし、今年度は市内 小学校で公開授業による交流も行ってきました。. 北広島市では、小学校8校に CELENET のパ ソコンが導入されています。北広島市では小 学校に来校する ALT が1名のため、授業の打 ち合わせをスムーズに行うため同期通信によ る打ち合わせも行っています。 昨年までは打ち合わせする日時を決め、ALT に来校してもらい打ち合わせをしていました。.

(34) 今年度は直接来校せずに打ち合わせを 行うことが出来ることが利点です。しかし ながら回線が不安定のため、動画が静止画 状態となります。光通信などで動画がスム ーズに動くと良いと感じています。授業に あたり、どういう授業をやりたいかを打ち 合わせ、必要な物の確認も行っています。 電話による音声だけでなく、○年生の○○ です。と顔を見ることができることは打ち 合わせなどにおいても有効であると感じ ます。しかし、機械に慣れていないせいもあり、セッティングに時間がかかったこと、TV 電話での打ち合わせには事前に資料を送っておく必要があることや、常時オンラインにな っているとすぐに話ができるのだが、電源を切っている場合もあるので、TV 電話を利用す るためにある程度の準備が必要な点など課題もあると感じられます。 英語活動の学習では、CELENET の活動例を取り入れ、参考にして学習を組み立てることが できました。CELENET には実践例が蓄積・紹介されており、学習を組み立てる上で非常に参 考となっています。今後、ALT に同期通信で授業に参加してもらうなどの方法も試してみた いと思っています。(北広島市教育研究会. 事務局長). CELENET を活用したゲーム作り 北広島市立大曲小学校. 佐々木智秀. 私は9月に英語活動の公開授業を行いました。普段は ALT の授業のみで、英語に触れる 環境はあまり整ってはいませんでした。9月の授業公開に向けて週1時間の授業を組みま した。授業の構成は、児童英語教育の資格を持つ方から助言を受け、“warm up / review / new word / new sentence / chat /game”の順番を基本にしました。授業を組み立てる上 で、New words、New sentences が決まれば授業のパターンは同じ進め方でできますが、問 題はどんなゲームが楽しめるか、どんなゲームで子どもたちが声を出せるかを考えるのが 大変でした。そんな時、CECLENET を活用することによって、様々なバリエーションのゲー ムを検索することができ、参考にすることができました。そういう意味では、CELENET のよ うにいろいろな先生方の授業実践をいつでも見ることができることは、とてもありがたい ことでした。今後はどの先生も CELENET が活用できる環境をつくることが必要ではないか と思います。課題としては、正しい発音の習得です。子どもに教えるためには教師自身が 身につけなくてはいけないと感じます。CELENET の中で、発音の習得に有効な方法なども紹 介していただけるといいと思います。.

(35) 小学校英語活動を実践して 札幌市立北野台小学校教諭 宮崎 直也 私の学校では今年度から35時間の英語活動を行っています。高学年の担任をしている私に とって英語活動は未知の世界でした。1時間の活動内容はどうすればいいのか、1年間を通し て子どもたちに何を学ばせたいかなど、悩みの種は尽きませんでした。 英語活動を構成する上で、次のようなことに着目しました。 まず、「話す・聞く」といったコミュニケーションをとる上では、歌やチャンツ、ゲームな どの体験活動を取り入れることが大切だと考えました。その際、子どもたち一人一人が活動す る時間を多くとるために一斉指導的な時間を短くすること、自分の英語が通じるという喜びや 意識をもたせること、この2点を中心に1時間の活動を次のように構成してみました。 ① 歌う ② 復習する(前回学んだ表現を中心に) ③ 新しい表現を知る ④ 練習する ⑤ 活用する(ゲームなど) ⑥ 振り返る(本時) ⑦ 確かめる このようにパターン化した活動内容にすることで、子どもたちは安心して英語活動に取り組 むことができると考えました。 活動内容に関しては、たくさんの英単語を教えようとはせず、授業では同じ文型を歌やチャ ンツ、ゲームなどを通して繰り返し使うことが重要だと考えます。その際、飽きのこない活動 を工夫していくことで子どもたちの意欲を高めるということが必要です。 また、子どもたちが楽しく活動するには、まず教師が楽しんで活動することが大切です。教 師が楽しんでいる姿勢を見せることによって子どもたちの気持ちが自然と活動に向いていきま す。英語を話すとき、細かい発音などにこだわらず、子どもの表現をみとめ、ほめていく接し 方が「楽しい活動」へとつながっていくと考えます。 英語活動でのALTの役割は子どもたちと積極的に関わることだと考えました。今年度は英 語活動で子どもたちにALTと1対1で話す場面を多く取り入れさせることにより、個の対応 を重視していきました。個の対応をすることで、一人一人が緊張感をもって活動に集中するこ とができます。1対1で話している間、他の子たちは話している英語を聞くことで、少しずつ 内容を理解していきます。子どもたちに自信をつけてもらうために、ALTには活動中たくさ んほめていただきました。 授業構成をする際、アクティビティを考えることが一番悩みました。その活動で何を学ばせ たいのか、どこまで定着するのかなど、考え出したらきりがありませんでした。私は本屋に通 って活動内容を考えてきましたが、実際にやってみないとわからない部分がたくさんありまし た。そのような中、CELENETに出会いました。ここで、英語活動に関する意見交換や英 語活動の情報など、役立つものがたくさんあります。私は特にアクティビティの教材が悩みで すので、教材サンプルをよく活用しています。ここでは内容が細かく書かれており、同じ英語 活動をする方にとっては特にお勧めします。その中からいくつか実践してみて、子どもたちの 反応がとても良くなってきたと感じています。アクティビティに関する不安や心配をみんなで 共有するという面でCELENETにはたくさんのメリットがありますので、今後のCELE NETの発展を期待しています。.

(36) 北野台小学校の英語活動について 札幌市立北野台小学校教諭 福田健太郎 本校では「コミュニケーション力の育成」を軸に「国際交流活動」と「英語活動」の 2 面から『国 際理解教育』を実践しています。また、本年度は、文部科学省の英語活動等国際理解活動推進事業 の拠点校となり、5・6 年生は年間 35 時間のALTによる授業協力を受け、充実した環境のもと英 語活動を行っています。私も 5 年生担任として、週 1 時間の英語活動を行っています。 『国際理解教育』を進める上で大切にしていることは、日常的かつ、学年を超えた継続的な教育 活動にすることです。活動を単なるイベントに終わらせず、そこで体験した数々の学びを次の自分 に生かして欲しいからです。そして、自分や自国を見つめ、友達や周りの人々・外国の方々とかか わり、 相手を大切にし、自分に自信をもつことができる子どもを目指して実践を積み重ねています。 また、各活動の中には「共通の目標のもとに共同で解決する活動」を設定しています。課題を解決 するためには必ず「コミュニケーション力」が必要となるからです。 国際交流活動では、外国の方を「お招きする」という意識をもち、交流の時間を「より良くする ためにはどうしたらよいか?」と考える場を保証しています。楽しい交流にしたいという共通の目 標に向かい、友達同士がかかわり合う中でコミュニケーション力が培われます。そして、外国の方 とのふれ合いを通し、人とかかわる楽しさを心から感じてくれることを願っています。 英語活動では、「英語って楽しいな!」と思える子どもをめざしています。英語を世界の人々と つながる方法としてとらえ、 歌やゲームを通し、遊びながらコミュニケーション力をつけています。 担任は日本人代表です。ALT は英語が話せる日本人として子どもたちのあこがれの存在になってい ます。 本校の子どもたちは、外国の方々と交流することをとても楽しみにしています。見た目も違い言 葉も通じない相手とかかわるには勇気がいるし、うまくいくかも分かりません。しかし、言葉が通 じなくても、表情や態度で気持ちは伝わること、笑顔の大切さを子どもたちは知っているのです。 自分の知らない未知の国や文化、人々に触れることを楽しんでいるのです。 国際交流活動では、英語活動で学んだ挨拶やゲームを使って外国の方とふれ合っています。英語 活動では、もっと知りたい、かかわり合いたいという意欲のもと、国際交流活動にも生きるコミュ ニケーション力を学んでいます。最近子どもたちから、地域のイベントで「外国の方にハローと話 しかけてみた!」と聞かされました。英語のスキルアップだけではなく、人とかかわる力、人とつ ながろうとする心の育ちを感じ、嬉しく思った瞬間でした。 しかしながら、国際交流・英語活動を始めるにあたり、悩みはたくさんありました。どんな子ど もを目指せばよいのか? コミュニケーション力をどうつけるのか? 子どもがやりたくなる方法 は? 他学年、中学校とのつながりは? ALTの役割は? 担任の役割は? そもそも英語なん て話せない私が、どうやって教えればいいのか? ・・・ そんなとき、役に立ったのがCELENETで す。私は、主に教材で利用させていただきました。英語に親しみ、楽しませる教材がたくさんあり、 とても参考になりました。幸いなことに、指定校ということで悩みを共有する仲間が職場にたくさ んいましたから、日記や意見交換などには参加しませんでしたが、小規模校などで、英語活動を進 めていたなら、さぞ役に立ったことと思います。これからも利用させていただきたいと思いますの でよろしくお願いします。.

(37) 6.. CELENET から見た小学校外国語活動の現状と課題 石塚博規(東海大学) ishizuka0040@gmail.com. 1.はじめに 2008 年に文部科学省は「外国語活動」を小学校 5,6 年生に新たに導入する内容を 盛り込んだ新学習指導要領を発表した。賛否の議論を受けた形で,英語教育ではなく 「外国語活動」を行なうことになっており,基本的に文字では教えないこと,筆記テ ストは行なわないこととなった(安彦他,2008)。外国語活動として学習指導要領で 挙げられた目標は,「言語や文化について体験的に理解を深める」こと,「積極的にコ ミュニケーションを図ろうという態度の育成を図る」こと, 「外国語の音声や基本的な 表現に慣れ親しませ」ることとなった。 予告はされていたものの,この新しい事態に最も大きな衝撃を受けているのが他な らぬ小学校現場である。2004年度において全国で外国語活動を実施している小学 校は92.1%となっており,もともと「総合的な学習の時間」で英語に関わる活動 を実践していた学校がほとんどであるが,その取り組みには学校間の差が大きく,す でに年間35時間の授業を低学年からカリキュラムに組んでいる学校もあるものの, 4時間から11時間となっている小学校が多い(バトラー後藤,2005)。ほとんど ALT 任せで数時間だけの授業を消化試合的に行なっている学校もある。本格的な導入 となれば小学校の特性上,担任教師が「外国語活動」を担当することになる。他の教 科と異なり,スキルが大きな比重を占める科目である英語は,一夜漬けで準備して手 際よく授業ができるというものではない。このように,小学校において英語活動を導 入する上で,担当者の負担の問題が大きいが,その他,カリキュラム・教材の入手の 問題,地域間格差の問題,指導者自身の研修の問題も大きく,何らかの現場を支える システムの構築が急務となっている(JASTEC 関西支部調査研究プロジェクト・チー ム,2003)。 本稿では, CELENET での実践支援で明らかとなった小学校英語指導の現況と課 題について考察する。 2.方法 会員によって CELENET 上に投稿される記事のカテゴリー(教材共有,Q&A, HelpMe!など)毎の割合を算出するとともに,Q&A,Help Me!に投稿される記事の質 的分析を行なった。同時に小学校英語指導の現況と支援へのニーズに関する意識調査 として CELENET 上で行なったアンケートの結果を分析・考察した。調査・分析対象 者は CELENET に登録していた321人(11月現在)の会員うち何らかの記事を投 稿した88名で,分析対象記事は752編の記事であった。意識調査の対象者は.

(38) CELENET 上で回答した35名~36名の会員(質問項目により異なる)であった。 意識調査の質問項目は以下のとおりである。 1)現在英語を指導している学年は何年生ですか。 2)学校あるいは地域の独自のカリキュラムを使っていますか。 3)英語ノートは使っていますか。 4)自作教材を使っていますか。 5)市販の教材を使っていますか。 6)担当していて(今後担当する上で)不安はありますか。 7)担当していて(今後担当する場合も含めて)何が一番不安ですか。 8)英語力が不安の場合,何が不安ですか。 3.結果 カテゴリー別投稿記事数は図2のとおり, 「日記」が3分の2以上を占め,以下, 「教 材集」, 「Help Me!」及び「Q&A」, 「意見交換」, 「連絡ボード」の順に投稿が多かった。 最もアクセスの多いが内容も多岐にわたると思われる「日記」のすべての記事の投稿 内容を分析したところ,大まかに,動向発信,情報提供(発信),報告,連絡,感想, 挨拶,メモ,広報(私的な内容)などの下位カテゴリーに分類でき,その中で私信的 性格を強く持つ動向発信や感想,挨拶,メモ,広報で235件となり,日記全体の記 事の45%を占めていることが判明した。 次に CELENET の「Q&A」及び「Help Me!」に投稿された52編の記事をテーマ により分類し,その比率を算出した。図3のとおり,英語の表現,文法,意味,語彙, 表記,発音のテーマを合わせて56%となり,英語自体に関する質問が圧倒的に多く, その中でも英語の表現に関する質問が32%と,約3分の2に達していた。 図2 カテゴリー別投稿記事数. Q&A 2%. 連絡ボード 3% 意見交換 Help me! 4% 5% 教材集 18%. 日記 68%.

(39) 表1 日記の下位カテゴリー 発言の種類 発言数 動向発信 174 情報提供(発信) 137 報告 86 連絡 34 感想 23 その他 22 挨拶 15 メモ 13 広報 10 計 514 図3 Q&A 及び Help me!のテーマの比率. 評価 2% 英語の発音 2% 学習指導要領 2%. その他 20%. 英語の表記 2% 英語の意味 4% 語彙 英語の文法 教材 2% 文化 10% 8% 6%. 英語の表現 32%. 指導法 10%. 意識調査の結果は表2のとおりであった。 カリキュラムについては,2)で示されているとおり,調査対象者で現在小学校英 語指導に関わっている指導者19名のうち,13名(68%)は独自のカリキュラム を作成していた。 教材については,3),4),5)で示されているとおり,英語ノートを一部でも使 用しているのは8名(53%)で,残りの半数は使用しないで授業を進め,ほとんど あるいは一部自作教材を使用しているのは, 13名(87%)に及び,すべて市販の 教材を使っているのは,1名,一部使用しているのは,9名で計10名(71%)が 使用していた。 小学校英語指導者が抱いている不安については,担当する上での不安が「かなりあ る」,「少しある」を合わせて23名(65%)となっており,その23名が抱く一番 大きな不安は,授業方法(12名,53%),英語力(9名,39%)に対するもので あった。英語に対する不安の中では,会話(14名,62%),発音(4名,17%), 単語(4名,17%)に関する不安が多かった。.

(40) 表2 質問事項 1)指導している学年 2)独自カリキュラム 3)英語ノートの利用. 4)自作教材の利用. 5)市販教材の利用. 項目 1年~4年生 5,6年生 担当なし 使用している 使用していない 担当なし 一部でも使用 使用していない 担当していない ほとんど自作 一部自作 使用していない 担当なし すべて市販 ほとんど市販 一部市販 使用していない 担当なし. 意識調査アンケート結果 人数. 質問事項. 項目 4 かなりある 8 少しある 6)担当する上での不安 25 あまりない 13 ない 6 英語力 18 授業方法 8 7)指導上不安な要素 教材選定 7 ALTとのTT 21 その他 8 発音 5 文法 2 8)英語に対する不安 単語 20 会話 1 その他 0 9 4 21. 人数 14 9 3 9 9 12 1 1 12 4 1 4 14 12. 4.考察 CELENET への投稿のうち「日記」の記事が3分の2以上を占め, 「意見交換」, 「連 絡ボード」などへの投稿の割合があまり大きくなかったこと,また, 「日記」の投稿記 事の中で,私信的な性格のものが45%を占めていたという結果は,小学校の現場が 求めている支援の質的側面に関する示唆を与えていると読み取ることができる。すな わち,小学校英語指導者は,公ではない,私信的な情報交換を好んでいる,公開の場 ではなく私的な空間で英語指導のスキルを高めたい,情報を入手したいという意向を 持っていると解釈することができる。このような推察は,上述の小学校英語担当者の 65%がなんらかの不安を抱いているという意識調査の結果とも符合する。指導に対 する不安感・自信のなさが公開の場を避けがちになっているものと考えられるからで ある。意識調査の結果から判明した,小学校英語指導者の,授業方法や英語力(会話, 発音,単語)に対する不安の大きさとも考え合わせると,今後計画されている教育委 員会主催の研修などに関しても, 「何を支援すればよいのか」という視点と同時に, 「ど のように支援すればよいのか」についても十分配慮する必要があるということが示唆 されている。 意識調査の結果から,独自のカリキュラムを作成していない学校がまだ高い割合で 存在していることが明らかとなっている。これらは本格的に外国語活動を導入してい ない学校であると思われるが,およそ2年後には週1時間外国語活動が開始されるこ とを考えると,今後の取組みに対する支援がいかに重要であるかが示唆される。 教材使用の点では,英語ノートがあまり使用されていないのは,現在,拠点校以外 には英語ノートが配布されていないためであろう。一方,自作教材を使用しているの.

(41) は13名であり,独自カリキュラムを使用している人数と符合している。一方,一部 市販教材も使用している指導者が9名いることから,本格的に英語活動を実施してい る学校では,独自のカリキュラムのもとで自作教材を中心に一部市販教材を使用しな がら英語指導を行っている姿が見える。今後は徐々に配布が進むと予想される英語ノ ートとの関連で,市販教材や自作教材を整理していくことも求められるであろう。 5.結論と今後の課題 本調査により,小学校英語指導はまだ暗中模索の不安な状態にあり,学校間での取 り組みも大きく隔たっていることが明らかとなった。また,今後小学校英語指導者に 求められている支援の質的側面についての示唆を得ることができた。 意識調査では回答者が少ないため,統計的な処理を行っていない。今後,CELENET の会員が次第に増加していくにつれ,より多くの小学校英語指導者を対象に,より詳 細な意識調査を行い,今回得られた知見の妥当性について検証していくことが必要で ある。 6.おわりに アンケートにご協力いただいた CELENET 会員の方々にこの場を借りてお礼を申 し上げます。ありがとうございました。 (※本稿は『函館英文学』48 号に掲載される論文を再編集したものです). 引用文献 安彦忠彦(監修),大城賢,直山木綿子(編著)(2008)『小学校学習指導要領の解説と展開. 外国. 語活動編』教育出版. バトラー後藤裕子(2007)『日本の小学校英語を考える』三省堂. JASTEC 関西支部調査研究プロジェクト・チーム(2003)「「総合的な学習の時間」における実態 調査-近畿地区内の教育委員会を対象とした質問紙調査に基づいて-」 『JASTC Journal』,第 20 号,pp.47-63..

(42) 7.CELENET の成果と今後の課題 北海道教育大学札幌校. 萬谷隆一. 東海大学. 石塚博規. <成果> ① 小学校英語指導推進協議会及び小学校英語指導担当者会議(ワークショップ)の開催 2008年度は計4回の小学校英語指導推進協議会及び1回の英語指導担当者会議(ワ ークショップ)を開催しました。第1回協議会では2007年度に完成した CELENET version 1 の利用状況などから,2008年度における利用計画及び機能付加について議論 し,2008年度開発予定の version2 の参考意見としてまとめました。そしてそれらの意 見を参考に SNS 上に「意見交換」などの新しい機能を追加するとともに,同期通信機能と して新たにホワイトボードを付加するための CELENET version 2 の開発に着手し,6月 末に完成したところで第2回協議会を開催し,新機能のデモと利用説明,利用促進のため の方策について議論しました。第3回協議会では利用者としての立場からのフィードバッ クと以後の CELENET の利用についての申し合わせを行いました。また,7月1日には, 完成した version2の利用促進を目的に札幌の小学校英語担当者を対象にワークショップを 行いました。新聞報道でも取り上げられたこともあり,これを機に札幌での登録者が急増 しています。第4回協議会(予定)では,2008年度の CELENET の運営についての反 省と研究成果を今後に生かすための方策を協議する予定です。 以下は、協議会及び各地区でのワークショップ(英語指導担当者会議)の実施状況です。 <英語指導推進協議会> (会場:北海道教育大学札幌校) 平成20年4月30日. 第1回小学校英語指導推進協議会. 平成20年6月27日. 第2回小学校英語指導推進協議会. 平成20年11月7日. 第3回小学校英語指導推進協議会. 平成21年3月27日. 第4回小学校英語指導推進協議会(予定). <英語指導担当者会議・ワークショップ>(会場:北海道情報大学サテライトセンター) 平成20年7月1日. 第1回ワークショップ. ② 音声通信ソフトと SNS の統合及び LMS と SNS の統合 2007年度に開発を行った CELENET version1では,音声通信ソフトを使用する上で SNS との統合性の点(インストールや CELENET のログインIDと音声通信ソフトのログ インIDの統合など)で課題があったため,version2では一つのログイン情報だけで音声 通信ソフトも起動可能な仕組みを新たに取り入れました。これにより SNS のトップ画面上 から2ステップで音声通信ソフトの起動と他のユーザの呼び出しが可能となり,利便性が 大きく向上しています。北大 LMS ではマルチメディアファイルをアップロードすることが.

(43) 可能となり,特に大容量のストリーミングなどで利用することが可能となっています。ま た,語学教育に特化したクイズ作成や flash で作成したファイルをまとめてアップロードす ることを可能とする専用の LMS を作成し,SNS と情報のやりとりをスムーズに行える統 合機能を付加しました。それにより,CELENET の会員自ら英語クイズの作成を行い,他 のユーザと共有したり,授業で利用したりすることが可能となっています。 ③ 小学校英語指導者用 e-Learning トレーニング教材の作成 2007年度に作成済みの「発音講座(ビデオ音声付き)」 , 「基本単語 1000 語(写真・ アニメ・音声付き) 」に加えて, 「教室英語」が完成しています。また,3 月末を目処に「基 本単語 1000 語」をもとにクイズを作成し LMS から提供する予定です。. <今後の課題> ① CELENET の機能充実 各学校や教育機関の中だけで情報をやり取りしたりコミュニケーションしたりすること ができる空間が必要となっているため,2007年度の CELENET version 1 で提供して いたコミュニティ機能を再度導入することを計画しています。 ② LMS の有効活用の研究 LMS を CELENET 会員が有効利用できるよう,相互にクイズを作成・試用しながら質 的な向上を目指す,LMS の利用研究を進める必要があります。 ③ 研修会や講習会などでの活用 教員研修や教員養成などの研修会や講習会で CELENET を活用することで有効利用をさ らに推進していくことが考えられます。 ④より直接的な人間関係の促進 ネット上での参加者間のやりとりは、きわめて活発に行われていますが、実際に対面で 話をしないと見えない部分や対面でこそ通じる側面があります。今後とも、いわゆる「オ フ会」的な催しを開くなど、実際の人間関係の絆を強めつつ、ネットの相互交渉の信頼感 や親密感を高める工夫が必要です。 ⑤CELENET の運営体制の継承 すでに 400 名を越える登録者がおり、その社会的な責務を鑑みて、本研究終了後には、 北海道教育大学が CELENET の運営を継承することが決まっています。 新運営体制の元で、 さらに内容の充実と参加の促進を図っていく予定です。.

(44) 8.CELENET の使用方法(マニュアル) CELENET使い方-目次 0. CELENETに参加するために: 「利用申請」の方法 1.. CELENETコミュニティの使い方.......................................................................................................... 1. 2.. はじめてのログイン ............................................................................................................................ 5. 3.. トップページ........................................................................................................................................ 6. 4.. まずやってほしいこと .......................................................................................................................... 7 4.1.. パートナーを登録する ................................................................................................................. 7. 4.2.. 日記を書きましょう ...................................................................................................................... 9. 教材集 ............................................................................................................................................. 10. 5.. 教材を登録しましょう! ..............................................................................................................11. 5.1. 6.. Q&A | Help Me! .............................................................................................................................. 12. 7.. プロフィールの変更 .......................................................................................................................... 13. 8.. 連絡ボード ....................................................................................................................................... 14. 9.. 意見交換 ......................................................................................................................................... 15. 10.. 知っておくと便利な機能 ................................................................................................................ 16. 10.1.. 気に入った人の日記をメール購読したい ................................................................................ 16. 10.2.. メンバーが音声会議ソフトウェアにログインしているか知りたい ............................................... 16. 10.3.. メールを出して連絡を取りたい。............................................................................................. 17. 10.4.. リンク .................................................................................................................................... 18. 10.5.. アンケート ............................................................................................................................. 18.

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