第32回地域経済産業調査結果の概要(地域別)
北海道地域の経済は、厳しさが続くものの、持ち直しの動きがみられ
る。
1.全体の動向 厳しさが続くものの、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられる。生産 活動は足下一服感がみられる。雇用は改善の兆しがみられるが依然厳しい状況。 2.個別の動向 ⑴ 生産 ~持ち直しの動きに一服感~ 鉄鋼や電気機械等は、伸びはやや鈍化しているが、アジア向け需要増などでフ ル操業に近い状況。紙パルプ、石油は依然低調、窯業・土石、金属は減少傾向。 ⑵ 設備投資 ~低調ながら製造業を中心に持ち直しの動き~ 製造業、非製造業ともに前年度を上回る計画。 雇用動向 ~一部に改善の兆しがみられるものの、厳しい状況~ 新規求人数が3ヶ月連続で前年を上回っているが、有効求人倍率は低水準。 ⑷ 個人消費 ~低調ながら持ち直しの動き~ エコカー補助金、家電エコポイント効果による新車や家電販売が消費を下支 え。大型店販売は力強さに欠けるものの、衣料品など一部に持ち直しの兆し。 3.地域経済のトピックス ○今後の業況は、輸出関連製造業は、先行き丌透明感を残しつつも、好調なアジ ア需要を背景に当面は高水準の生産を継続する見通し。建設関連業界は公共事 業削減による発注の「秋枯れ」を懸念。大型店や食品メーカーなどでは、消費 マインド回復による売上増を期待。観光は、アジアの北海道人気や中国人観光 ビザ要件緩和等によるインバウンド増加への期待から、受入れ態勢を強化する 動きも。 ○各種政策の効果・影響は、住宅エコポイントは、新築で販売の「呼び水」とす る企業があるほか、リフォーム関連では暖房効果を高めるため断熱性の高い複 層ガラスの窓への交換等の受注が大幅増加。子ども手当は、現時点では影響は 限定的との声もあるが、支給開始に向け、学習塾、スポーツクラブ、小売、旅 行業界などでは、子供や親子連れを意識した商品企画やキャンペーンを準備し、 売上増につなげようとする企業も。 ○雇用情勢は、製造業の一部に増産等による雇用増の動きがみられるが、臨時・ パートや中途などが中心。新卒採用は見送りや欠員補充程度とする企業が多い。北海道経済産業局管内の経済動向
<稚内地域> 観光、水産及び 水産加工は例年 並みの状況。 <釧路地域> 紙 ・ パ ル プ は減産傾向 が継続。水 産加工、乳 製品は弱め の動き。観 光は下げ止 まり。 <苫小牧地域> 輸 送 機 械 は 生 産 の 増 加 傾 向 に 一 服感。紙・パルプ、 石 油 は 国 内 需 要 が低調。 <函館地域> 造船は堅調。電 子 部 品 は ア ジ ア 向 け 等 で 高 水準の生産。水 産 加 工 は 需 要 低調。観光は持 ち直しの動き。 稚内(0.44) 旭川(0.39) 北見(0.48) 釧路(0.33) 帯広(0.44) 苫小牧(0.28) 札幌(0.30) 室蘭(0.43) 函館(0.31) <旭川地域> 電子部品は自動車 向け等で堅調。観 光は下げ止まりの 動き。 <北見地域> 電 気 機 械 は 高 水準の生産。水 産 は 前 年 を 上 回る状況。0.37
下線数字は道の4月有効求人倍率(全数:季調値) ( )内は4月有効求人倍率(常用:原数値) <室蘭地域> 鉄鋼は自動車や アジア向け需要 を中心に高水準 の操業を継続。一 般機械は発電機 向け等が堅調。 <札幌地域> 住 宅 は 持 ち 直 しの動き。百貨 店 は 一 部 に 持 ち直しの兆し。 自 動 車 や 家 電 販売は堅調。観 光 は 下 げ 止 ま りの動き。 <帯広地域> 電子部品は自 動車向け等で フル生産を継 続。乳製品は 低調。観光は 持ち直しの動 き。 ⑶東北地域の経済は、低迷しているものの、持ち直しの動きがみられる
1.全体の動向 業況は、アジア向け、自動車、家電等向け業種において、持ち直しの動きがみられ るものの、全体として厳しい状況が続いている。 2.個別の動向 ⑴生産 ~ 持ち直しの動き ~ 生産は、自動車用部品・部材、生産機械などに、持ち直しの動きがみられるもの の、全体として厳しい状況である。 ⑵設備投資 ~ 維持・更新が中心 ~ 設備投資は、増産、新規受注対応の企業がみられるものの、設備の維持・更新が 中心となっている。 ⑶雇用情勢 ~ ゆるやかな上昇傾向 ~ 有効求人倍率は低水準であるものの、厳しい状況の下、ゆるやかな上昇傾向にあ る。 ⑷個人消費 ~ 全体として弱い動きが続いている ~ 個人消費は、エコポイントやエコカー減税・補助金の効果により家電や自動車に動 きがみられるものの、全体として弱い動きが続いている。 3.地域経済のトピックス ○業況の先行きは、横ばいとする企業が多いものの、アジア向け需要、経済対策効 果需要により、一般機械、電子部品・デバイス・集積回路、輸送用機械等で改善とす る企業が見られる。 なお、リスク要因として、顧客の海外生産移転を懸念する声もある。 ○エコポイント、エコカー減税・補助金は、家電、住宅、自動車関連の需要増に貢献。 政策終了後の反動を懸念し、継続的な対策を期待。なお、エコポイント交換について は、小売業において商品券の注文はあるが追加的売上には寄与していないとの声が ある。子ども手当については、銀行等において、キャンペーンを実施。小売、旅行業に おいて、セール、商品企画を検討中で、需要喚起を期待。 ○雇用の状況は、適正とする企業が多くみられる。なお、雇用維持のため、雇用調整 助成金の活用を行う企業が引き続き多い。 ●会津若松(0.32) ●北上(0.33) ●弘前(0.31) ●能代(0.44) ●秋田(0.38) ●酒田 (0.35) ●青森(0.31) 〈青森県〉 生産は、食料品が 弱い動き。 雇用は、厳しい状 況が続いている。 〈岩手県〉 生産は、一般機械、 電子部品・デバイ スなどに持ち直し の動き。 雇用は、厳しい状 況が続いている。 〈宮城県〉 生産は、電子部 品・デバイスなど で弱い動き。 雇用は、厳しい状 況が続いている。 〈秋田県〉 生産は、電子部 品・デバイスなど に持ち直しの動 き。 雇用は、厳しい状 況が続いている。 〈山形県〉 生産は、情報通信 機械などに持ち直 しの動き。 雇用は、厳しいも のの、改善が続い ている。 〈福島県〉 生産は、一般機械 などに持ち直し の動き。 雇用は、厳しい状 況が続いている。 ●仙台(0.42) ●平(0.41) ●久慈 (0.20) ●山形 (0.43) ●白石(0.25) ●郡山(0.35) ・下線数字は東北及び各県の4月有効求人倍率(季調値) ・( )内はハローワークの4月有効求人倍率(原数値)0.32
0.38
0.39
0.41
0.48
0.38
●八戸(0.34) ●むつ(0.38) ●盛岡(0.37) ●古川(0.29) ●本荘(0.29) ●米沢 (0.36) ●福島 (0.29) 五所川原● (0.14) ●横手 (0.30) ●花巻(0.38) ●村山 (0.44)東北 0.39
東北経済産業局管内の経済動向
関東地域の経済は、厳しさが残るものの、持ち直しの動きに広
がりがみられる。
1.全体の動向 新興国需要、国内外の経済対策により生産活動が継続し、一部で業況が 改善する企業もあり、設備投資も持ち直しに転じつつある。雇用情勢は、 厳しい状況が続いているものの、製造業の一部に丌足感を示す企業もある。 個人消費は、百貨店で買い控え傾向が弱まるなど、政策効果以外にも動き がみられる。 2.個別の動向 ⑴生産 ~持ち直しの動きで推移している~ 新興国需要、政策効果の継続から、電子部品、鉄鋼、輸送機械、一般機 械など幅広い業種で回復基調が継続、持ち直しの動きで推移している。 ⑵設備投資 ~持ち直しに転じつつある~ 製造業の一部に新興国需要等を見込んだ増産・新規受注対応や環境関 連など成長分野への研究開発投資に意欲を示す企業が存在するなど、全 体としては持ち直しに転じつつある。 ⑶雇用情勢 ~厳しい状況にあるものの、下げ止まりつつある~ 新規採用には慎重であるなど厳しい状況が続いているものの、現状人員 の配置転換や残業増、非正規雇用での対処を予定するなど、一部の大企業 製造業に丌足感を示す企業もでてきている。 ⑷個人消費 ~このところ持ち直しの動きがみられる~ エコカー補助金・減税等の政策効果は継続。加えて、百貨店では買い控 え傾向が弱まり、一部高額商品等にも動きがあるなど明るさもみられる。 3.地域経済のトピックス ○今後の業況は、当面新興国需要、経済対策による改善は続くものの、経 済対策終了後の反動を懸念する声が多い。また、予想以上の為替変動や原 材料価格高騰等の先行きに対する丌安感を訴える企業もある。 ○各種政策効果・影響について、家電エコポイントは薄型テレビを中心に 効果が継続し、白物家電にも波及している。住宅版エコポイントは、消費 者にも制度がかなり浸透し、一部工務店等ではリフォームを中心に売上増 加に繋がっている。エコカー補助金・減税の効果も継続し、乗用車新規登 録台数が9ヶ月連続で前年同月を上回るなど個人消費の下支えとなってい る。子ども手当については、事業者の中には一部に支給の影響は限定的と の声があるものの、期待感から新たに商品開発を行う者もいる。 0.44 ○ 0.62 0.39 0.43 0.44 0.51 0.65 0.55 0.52 0.42 0.47 千葉(0.60) ○ ○ 宇 都 宮 (0.48) 前橋(0.86) ○ ○ 新潟(0.53) 長野(0.54) ○ 静岡(0.60) ○ ○ 甲府(0.46) (0.43) ○浦和 ○ 横浜(0.50) △ △ 浜松(0.36) 川崎(0.47) 水戸(0.41) 〈新潟県〉 生産は持ち直しで 推移(化学、情報通 信が上昇)、雇用は 弱い動きがみられ る 〈群馬県〉 生産は回復傾向に ある (輸送機械、 食料品が上昇)、雇 用は輸送機械関連 等からの求人増に より有効求人倍率 が上昇 〈栃木県〉 生産は持ち直しで 推移(輸送機械、食 料品が上昇)、雇用 は低水準で推移 〈茨城県〉 生産は持ち直しで 推移(一般機械、化 学が上昇)、雇用は 低水準で推移 〈長野県〉 生産は持ち直しで 推移(電気機械、電 子部品が上昇)、雇 用は弱い動きがみ られる 〈山梨県〉 生産は持ち直しで 推移(電気機械、一 般機械が上昇)、雇 用は弱い動きがみ られる 〈埼玉県〉 生産は持ち直しで 推移(輸送機械、一 般機械が上昇)、雇 用は低水準で推移 ※下線数字は都県の4 月有効求人倍率(季 調値)、( )内は 4 月 有効求人倍率(原数 値)、○は県庁所在 地ハローワーク、△ は政令指定都市ハロ ーワーク 〈静岡県〉 生産は持ち直しで 推移(輸送機械、電 気機械が上昇)、雇 用は低水準で推移 〈神奈川県〉 生産は持ち直しで 推移(輸送機械、電 気機械が上昇)、雇 用は低水準で推移 〈東京都〉 生産は持ち直しで 推移(輸送機械、一 般機械が上昇)、雇 用は弱い動きがみ られる 〈千葉県〉 生産は持ち直しで 推移(鉄鋼、一般機 械が上昇)、雇用は 低水準で推移関東経済産業局管内の経済動向
東海地域の経済は、一部に厳しさが残るものの、緩やかに持ち直
している。
1.全体の動向 足下、生産の増加テンポが鈍化しているものの、政策効果や新興国向け等の輸 出増が継続し、業況も概して改善。個人消費は、政策効果等から全体ではおおむ ね横ばい。設備投資は、下げ止まり低水準で推移。雇用情勢は、改善の兆しが見 られるものの依然厳しい状況。今後の為替変動、エコカー補助金の9月末での終 了、中国経済の動向等、年度後半に向けて心配する声。 2.個別の動向 ⑴ 生産 ~緩やかに増加~ 自動車関連は、リコール問題の影響は限定的で、足下は緩やかに増加。電子部 品・デバイスは、中国向けの増加やエコポイント効果で高水準横ばい。金属工作 機械は、海外向けを中心に持ち直し。全体としても緩やかに増加している。 ⑵ 設備投資 ~低水準で推移~ 自動車関連を中心に多くの企業で前年水準又はそれ以上の設備投資を計画。ま た、新興国向けへの生産能力強化の動きが増加。 ⑶ 雇用情勢 ~労働需給に改善の兆しが見られるものの、依然厳しい状況~ 有効求人倍率は微増ないしは横ばいで推移、失業率も低下しつつあるなど、労 働需給に改善の兆しが見られるものの、雇用全般としては、依然厳しい状況。 ⑷ 個人消費 ~おおむね横ばい~ 単価下落傾向が続いているものの、百貨店では入店客数に回復の動きが見ら れ、販売額も下げ止まりつつあるほか、時計、宝飾品など高額品に動きも。自動 車や家電の持ち直しも続いており、全体ではおおむね横ばい。 3. 地域経済のトピックス ○ 各種の政策効果については、エコカー補助金等やエコポイントは、自動車や 家電の需要増に大きく貢献。住宅エコポイントは、リフォーム需要を喚起し、 減税、優遇税制、優良住宅向け金利の引き下げとも相まって新規着工への波 及も期待されている。 ○ 雇用情勢については、輸送機械を始めとする製造業などで求人増の動きが見 られるほか、雇用調整助成金の活用も徐々に減少。ただし、正社員の採用に は慎重姿勢にあるなど、雇用全般としては、依然厳しい状況。 <三河地域> 自動車関連の生 産は、経済対策の効 果等から緩やかに 増加。 ◆刈谷(0.43) <飛騨地域> 高山市では、観光 客数の減少が続い ているほか、土産物 や宿泊関係の丌振 も継続。 <美濃地域> 自動車、電機機械 を中心に緩やかに 増加。陶磁器等の地 場産業は引き続き 低調。 <北勢・中南勢 ・伊賀地域> 電子部品・デバ イスは経済対策 や一部情報通信 機器の好調など から緩やかに増 加。伊勢方面の観 光も日帰り客は 堅調。 <尾張地域> 名古屋市内の 百貨店は、入店客 数や販売額が下 げ止まりつつあ る。 <東紀州地域> 林業・製材業など 地場産業が低迷。 ◆熊野(0.44) ◆尾鷲(0.68) 三重 0.54 愛知 0.60 ◆津(0.65) ◆四日市(0.44) ◆豊田(0.36) ◆名古屋中(0.78) ◆一宮(0.50) ◆瀬戸(0.48) ◆岐阜(0.64) ◆多治見(0.36) 岐阜 0.56 ◆高山(0.53) 下線数字は東海及び県の4月有効求人倍率(季調値) ( )内は4月有効求人倍率(原数値)中部経済産業局(東海地域)管内の経済動向
東海 0.58
北陸地域の経済は、緩やかながら持ち直しの動きがみられる。
1.全体の動向 業況は、製造業では、製品価格の下落がみられるものの、生産の増加 から持ち直しの動き。非製造業では、政策効果による販売増に加え、客 単価に下げ止まりの動きがみられることから、一部に持ち直しの動き。 2.個別の動向 ⑴生 産 ~ 持ち直しの動き~ 電子部品・デバイスはデジタル家電向けを中心に回復。化学は医薬品 を中心に引き続き堅調。一般機械は海外向けの受注増加から持ち直しの 動き。金属製品は政策効果からリフォーム需要もみられ横ばい傾向。繊 維は自動車・医薬向けに動きがあって横ばい傾向。 ⑵設備投資 ~ 製造業を中心に下げ止まりの動き ~ 製造業の一部では、受注の増加から生産能力増強等に向けて積極的な 投資を再開する動きもみられ、下げ止まりの動き。非製造業は、大型投 資の動きはみられず抑制傾向。 ⑶雇用情勢 ~ 一部で持ち直しの動き ~ 製造業の一部では、生産の回復から人員に丌足感があるが、内部でや りくりするなど雇用増には慎重な企業が多い中で、期間社員を採用した り、請負でカバーする企業もみられる。 ⑷個人消費 ~ 緩やかながら持ち直しの動き ~ 家電、自動車販売では、エコポイントやエコカー補助金等の効果から 引き続き好調な動き。全体として、低価格志向が続いているものの、百 貨店等の一部では買上げ点数が増え、客単価の上昇がみられる。 3.地域経済のトピックス ○住宅版エコポイントは、リフォーム需要について、増加がみられる。 子ども手当は、期待感から商品準備の動きもみられるが、支給後の影響 は丌透明とする声もある。 ○業況見通しについては、政策効果終了後の反動減も懸念され、見通す ことが難しいとする企業が多い。先行きは、デフレの影響、原燃料価格 の上昇、ギリシャの財政危機による為替変動などが懸念 <石川県> 一般機械は、新興国向けを 中心に持ち直しの動き。 温泉地では、再生旅館のオ ープンが相次ぐ。 <富山県> 医薬品は、受託製造やジ ェネリック品の増加か ら堅調に推移。 公共投資は、北陸新幹線 工事がみられるものの、 全体として弱含み。 <福井県> 繊維は、足下では、短納期の注 文もあって一部に繁忙感が出 ている。 ●小松(0.32)0.54
0.69
0
0.62
77
●小浜(1.00) ●武生(0.48) ●富山(0.68) ●滑川(0.36) ※下線数字は県別4月有効求人倍率(季調値)、( )内は4月有効求人倍率(原数値) ●加賀(0.60)北陸:0.60
中部経済産業局(北陸地域)管内の経済動向
近畿地域の経済は緩やかに持ち直している。 1. 全体の動向 アジアの旺盛な需要から輸出及び生産は、電子部品・デバイス、鉄鋼、化 学等を中心に持ち直し、個人消費は経済対策で持ち直しの動き、雇用は持ち 直しの兆し、設備投資は下げ止まりへの動きなど、緩やかに持ち直している。 2. 個別の動向 (1)生産 ~持ち直し~ アジア向け輸出や経済対策の効果により、電子部品・デバイス、鉄鋼、 化学等を中心に一部はフル生産するなど引き続き持ち直し。なお、自動車の 政策効果剥落を懸念する声がみられた。 (2)設備投資 ~下げ止まりに向けた動き~ コスト削減や新興国需要から企業収益が回復し、鉄鋼、化学、生産用機械 器具等あらゆる業種で海外拠点の拡充が活発化している。また、国内も過剰 感は高いものの、下げ止まりに向けた動きがみられるなど底堅い。 (3)雇用情勢~持ち直しの兆しがみられるものの、依然厳しい状況~ 求人倍率には持ち直しの兆しがみられるが、完全失業率は依然高水準。 新卒採用を抑制し中途採用を継続するとの声あり。なお、雇用調整助成金等 の届出件数は大企業でやや減少傾向にあり、一部企業では残業時間が増加。 (4)個人消費 ~持ち直しの動き~ 雇用・所得環境が厳しい中、価格競争や単価下落が続き、大型小売店の 販売額は低迷しているが、観光が持ち直しの動き、経済対策により薄型テレ ビや自動車等が増加しているなど、総じて持ち直しの動き。 3. 地域経済のトピックス ○年内は業況拡大を予想する向きが多いが、リーマンショック前の水準には 戻らず、海外勢との価格競争や鉄鉱石等の資源高騰、EU 財政危機を心配す る声が強い。 ○家電及び住宅版エコポイントは好評とする声が大きい。また、平城遷都1 300年記念事業や龍馬伝効果により奈良・京都・神戸の観光が好調。
近畿経済産業局管内の経済動向
《奈良県》 生産は弱含み、雇 用 は 引 き 続 き 厳 しい。遷都 1300 年 事 業 は 来 場 者 100 万人を2ヶ月 早 く 達 成 す る な ど観光が好調。 《大阪府》 生 産 は 緩 や か に 持 ち直しの動き、雇用 は 持 ち 直 し の 動 き が 見 ら れ る も 厳 し い 。 ア ジ ア 客 の 関 空、USJ 新アトラク ションが好評 《和歌山県》 生産は鉄鋼などを 中心に持ち直しの 動き、雇用は引き続 き厳しい。観光は白 浜を除き弱含み。 《滋賀県》 電機、窯業土 石 な ど を 中 心 に 生 産 は 持ち直し、雇 用 も 持 ち 直 しの動き。 ・下線文字は府県の 4 月有効求人倍率(季調値) ・●は、ハローワーク別の 4 月有効求人倍率(原数値) 4 月有効求人倍率:近畿 0.50 全国 0.48 0.49 0.51 0.54 ●福知山 0.48 ●梅田 0.67 ●豊岡 0.43 ●奈良 0.47 0.64 0.59 ●下市 0.71 ●新宮 0.59 京都七条 0.57● ● ●長浜 0.47 ●敦賀 0.84 ●武生 0.48 ●草津 0,42 《兵庫県》 電・デバ、電機の生 産が好調。雇用は 持ち直しが見られ るも厳しい。観光 は高速 1000 円効 果もあり持ち直し 《京都府》 電機、電・デバが堅 調、雇用は引き続 き厳しい。観光は 龍馬伝効果が寄与 し、宿泊客、客室 稼働率とも堅調。 《福井県》 電・デバ、化学 を 中 心 に 生 産 は 持 ち 直 し て おり、雇用は一 部 に 持 ち 直 し の動き ●堺 0.39 ●神戸 0.47 ●海南 0.49 0.46 0.52 0.69 0.46中国地域の経済は、持ち直しの動きが続いている。
1.全体の動向 生産は輸出向けを中心に持ち直しの動きが継続。個人消費は乗用車や家電製 品は好調を維持し、大型小売店販売額の減少幅も縮小。雇用環境は厳しい状況 ながら製造業で持ち直しの動きがみられる。先行きは、自動車や電子部品・デ バイスなどの業種では改善傾向が継続すると見込まれている。 2.個別の動向 ⑴生産 ~ 持ち直しの動き ~ アジア向けなど輸出が好調を維持している鉄鋼、化学、電子部品・ デバイスに加えて、設備投資需要に回復の兆しがみられる一般機械な ど、主要産業を中心に持ち直しの動きが継続。 ⑵設備投資 ~ 下げ止まりの兆し ~ 設備の維持・更新にとどめる動きが継続しているものの、自動車関 連を中心に新商品対応などで投資の動きがみられはじめている。 ⑶雇用情勢 ~ 厳しい状況ながら持ち直しの動き ~ 有効求人倍率は持ち直しの動きがみられ、平均賃金、残業時間など も改善の動きがみられる。一方、雇用調整助成金を受給継続する企業 は依然として多く、来春新卒者採用を控える企業もあるなど、厳しい 状況は続いている。 ⑷個人消費 ~ 緩やかながら持ち直しの動き ~ エコカー補助金やエコポイント制度により乗用車や家電製品は好調 を維持。大型小売店では、低価格志向が継続しているなかで、販売額 の減少に落ち着きがみられるなど、緩やかながら持ち直しの動き。 3.地域経済のトピックス ○ 資金繰りについては、中小企業では緊急保証制度等が奏功し、当面の 丌安は払拭されているものの、経営環境全体の厳しさは継続。大企業 では欧州金融危機問題が国内金融市場に不える影響を懸念する声も。 ○ 住宅版エコポイントについては、一部のホームセンターではリフォー ム事業の強化や販促キャンペーンなどを積極的に実施。リフォームの 受注や部材売上の増加など効果が徐々に出始めている。 ○ こども手当については、一部の金融機関や小売業などでキャンペーン を行うなど顧客取り込みに積極的な動きもみられる。一方、現在のと ころ、教育、旅行業などでは目立った動きはみられていない。 ○ 企業間の出向活用による雇用維持支援を行うため設置された「出向支 援チーム」の取り組み成果として、マツダ㈱が機械メーカー等から約 30名の出向を受け入れる全国初のマッチングが成立。 <岡山県> 生産は輸送機械・鉄鋼 を中心に持ち直し基 調。有効求人倍率は持 ち直しの動き。 <広島県> 生産は鉄鋼・輸送機械 を 中心に 持ち 直し基 調。有効求人倍率は持 ち直しの動き。 <鳥取県> 生産はこのところ弱 い動き。有効求人倍率 は 持 ち 直 し の 動 き 。 「ゲゲゲの女房」効果 で「水木しげるロー ド」GW入込客数が過 去最高。 <山口県> 生産は輸送機械・化学 を 中 心 に 持 ち 直 し 基 調。有効求人倍率は持 ち直しの動き。 <島根県> 生産は電子デバイス を中心に持ち直し基 調。有効求人倍率は持 ち直しの動き。(全国 第2位)0.59
0.60
0.64
0.65
0.55
●岡山(0.71) ●雲南(0.42) ●浜田(0.65) ●柳井(0.37) ●徳山(0.65) ●可部(0.22) ●広島(0.67) ●米子(0.52) ●津山(0.42) ●鳥取(0.47)中国経済産業局管内の経済動向
中国 0.61 全国 0.48 下線数字は県の4月有効求人倍率(季調値) ( )内は4月有効求人倍率(原数値)四国地域の経済は、一部に持ち直しの動き 1.全体の動向 製造業では、電子部品・デバイスは好調。非鉄金属は堅調。化 学、一般機械等はアジア向け需要で持ち直しの動きがみられるが、 パルプ・紙等では家電、自動車関連以外が低調。輸送機械(造船) は新規受注が減少。非製造業では、小売業(家電販売、乗用車販 売)の一部が好調に推移。 2.個別の動向 ⑴生産 ~持ち直しの動きに一服感~ 電子部品・デバイスは好調に推移。非鉄金属、輸送機械(造船) は堅調に推移。化学、プラスチック製品、一般機械、電気機械で 持ち直しの動きがみられるものの、パルプ・紙、窯業・土石等の 家電、自動車関連以外では低水準で推移。 ⑵設備投資 ~低水準ながら製造業の一部では持ち直しの兆し~ 全体に低水準となっているものの、電子部品・デバイス等の製 造業の一部では持ち直しの兆し。 ⑶雇用情勢 ~低水準で推移~ 電子部品・デバイス等の一部では採用拡大の動きがあるものの、 受注減による採用の抑制など全体としては低水準で推移。 ⑷個人消費 ~一部に持ち直しの動き~ 大型小売店販売、コンビニ販売が低調。家電、乗用車販売の一 部は好調に推移し、全体としては一部に持ち直しの動き。 3.地域経済のトピックス ○今後の業況見通しは、好転するが悪化をやや上回るも変わらな いとする企業が過半数。業況の下支え要因は中国等の海外需要と する企業が多数。リスク要因は原材料の調達環境の悪化とする企 業が多数。 ○政府による各種経済対策のうち、家電エコポイント、エコカー 補助金・減税については効果がありとする企業が製造業を中心に 多数。子ども手当については小売業などで販促計画を予定、検討。 ○雇用は人員が適正とする企業が半数超、過剰とする企業が丌足 とする企業よりやや増。窯業・土石、鉄鋼、一般機械等の一部企 業で雇用調整助成金を利用。
0.59
0.46
0.65
<高知県> パルプ・紙は持ち直しの動き。窯 業・土石等は低調。 「龍馬伝」効果で観光客大幅増。 <愛媛県> 電子部品・デバイスは好調。食 料品、鉄鋼、非鉄金属、輸送機 械は堅調。繊維、化学は持ち直 しの動き。パルプ・紙は低調。 「坂の上の雲」効果で観光客大 幅増。 徳島(0.74) いの(0.24) 高知(0.46) 吉野川(0.31) 土庄(0.71) <徳島県> 電子部品・デバイスは好調。 一般機械、電気機械で持ち直 しの動き。 「徳島LEDアートフェスティバル2010」 は目標の2倍の来場(4/17~ 25開催、約20万人)。 西条 (0.59) さぬき(0.40) <香川県> 電子部品・デバイスは好調。 非鉄金属、輸送機械は堅調。 プラスチック製品、電気機械 は持ち直しの動き。鉄鋼、金 属製品、一般機械は低調。 7月開幕予定の「瀬戸内国際 芸術祭2010」の集客を期待。0.65
下線数字は県の4月有効求人倍率(季調値) ( )内は4月有効求人倍率(原数値) 宇和島(0.43)四国 0.59
大洲(0.59)四国経済産業局管内の経済動向
九州地域の経済は、緩やかに持ち直している。
1.全体の動向 アジア需要等を背景として、生産は緩やかながら持ち直し。業況も緩やか に改善傾向で、設備投資は一部に持ち直し動きがみられる。雇用は厳しいな がらも持ち直しの動きで推移しており、個人消費も一部に持ち直しの動きが みられる。 2.個別の動向 ⑴ 生産 ~ 緩やかながら持ち直し ~ 建設等の国内需要関連が低調なるもアジア需要等を背景に、主力の自動 車・半導体関連をはじめ、化学や鉄鋼など多くの業種が堅調に推移。海外向 け設備投資関連も持ち直しの動き。 ⑵ 設備投資 ~ 一部に持ち直し ~ 計画は前年度を上回る動き。製造業では一部に増産・新規受注対応や、非 製造業でも小売等で消費者ニーズを反映した出店や設備更新の動き。 ⑶ 雇用情勢 ~ 厳しいながらも持ち直しの動き ~ 製造業を中心に、総じて残業時間は増加傾向。このところ自動車・半導体 関連で求人増の動きもあり有効求人倍率は持ち直しの動き。 (4) 個人消費 ~ 一部に持ち直し ~ 家電・乗用車販売が堅調に推移。大型店販売は、低水準ながら高額商品な どに一部の動き。中国からクルーズ船が寄港する福岡・長崎・鹿児島では、 百貨店等を中心とした一部の消費にプラスの影響。 3. 地域経済のトピックス ・先行きは、総じて緩やかに改善して推移するとの見方が大勢。ただし、一 部に海外景気の変調や原材料高等を懸念する声も。 ・住宅エコポイントはリフォーム需要を中心として推移。バリアフリー改修との組合せ 営業等もあって、今後の申請増が見込まれる。子ども手当は、旅行会社や金融 機関等の一部に潜在需要を喚起する商品設定の動き。 ・アジアの省エネ・社会インフラ需要や国内の次世代エネルギー領域等、成長分野を睨 んで地域企業や自治体の一部では積極的な取り組みも。 ・口蹄疫については、地域経済の様々な活動にも影響。 (0.90) (0.68) (0.59) (0.60) <長崎県> 生産は造船が高 水準を維持し、電 子デバイス等でも持 ち直しの動き。観光 は「龍馬伝」効果等 で好調。 <宮崎県> 生産は、電子デバ イス、化学で堅調。 口蹄疫により、様々 な経済活動に影 響。0.53
0.44
0.43
0.44
0.43
0.43
下線数字は県の4月有効求人倍率(季調値) ( )内は4月有効求人倍率(原数値) <福岡県> 生産は主力の輸送 機械・鉄鋼で持ち直 し。雇用は持ち直し の動き。消費は低調 も高額品など一部に 動き。 ●宇佐(0.49) ●福岡(0.40) ●対馬(0.29) <佐賀県> 堅調な化学に加 えて、生産は電子 デバイスで持ち直 しも、一般機械が 低水準で推移。0.47
<熊本県> 生産は電子デバ イスが持ち直してい るほか、輸送機械、 一般機械で持ち直 しの動き。雇用は持 ち直しの動き。 ●北九州(0.45) ●大分(0.50) ●佐伯(0.54) ●熊本(0.48) <大分県> 生産は、鉄鋼、化 学で一時、減産も基 調は持ち直し。雇用 は持ち直しの兆し。 ●熊毛(0.36) <鹿児島県> 生産は、電子デ バイス、窯業土石で 持ち直し。観光は GWは堅調も、口蹄 疫の影響で一部中 止イベントも。 ●宇城(0.33) ●島原(0.44) ●筑豊(0.38) ●鳥栖(0.48) ●伊万里(0.50) ●日向(0.27) ●都城(0.50) ●大口(0.32)九州経済産業局管内の経済動向
沖縄地域の経済は、一部に下げ止まりがあるものの、引き続き 低迷。 1.全体の動向 入域観光客数は、6ヶ月連続の前年割れから、2月以降3ヶ 月連続で前年を上回ったが、低価格での集客のためホテルの売 上げの減少が続いている。個人消費は、一部に下げ止まりが見 られるものの、全体として引き続き低迷。 2.個別の動向 ⑴生産 ~全体として概ね横ばい~ 食料品工業、石油製品工業、窯業・土石製品工業など 10 業 種中、8 業種で前年を上回ったものの、全体として概ね横ばい。 ⑵設備投資 ~全体として概ね横ばい~ 製造業は、主に既存設備の更新等、非製造業は、小売店舗新 設等の動きはあるものの、全体として減少傾向にあるものの、 概ね横ばい。 ⑶雇用情勢 ~全体として低水準で推移~ 有効求人倍率は、低水準のまま横ばいで推移。新規採用は、 退職者の補充などによるもので、依然として厳しい状況。 ⑷個人消費 ~全体として弱含み、一部に動き~ 大型小売店販売、コンビニエンスストアの販売額は低迷して いるものの、薄型TV・自動車については、政策効果により前 年を上回って推移。 3.地域経済のトピックス ①那覇空港での全日空の国際貨物基地事業の取扱高の着実な 伸びに加え国際線貨物便着陸料等が低減(7 月実施予定)され るため、沖縄物産の東アジアへの一層の販路拡大に期待。 ②昨年 12 月から中国、香港、台湾等からの外国人観光客が増 加基調(21 年度計 569 万人のうち外国人 25 万人(前年度比 3.9%増))。 ③新規学卒者の就職内定率は、大学卒で55.6%、高校卒で 78.5%と一段と厳しさを増している状況。 ●名護(0.23) ●沖縄(0.24) ●那覇(0.34) ●宮古(0.44) ●八重山(0.42)