患者向医薬品ガイド
2016 年 9 月更新シプロキサン注 200mg
シプロキサン注 400mg
【この薬は?】
販売名 シプロキサン注 200mg Ciproxan I.V.200 シプロキサン注 400mg Ciproxan I.V.400 一般名 シプロフロキサシン Ciprofloxacin 含有量 (1 バッグ中) シプロフロキサシンとして 200mg/100mL シプロフロキサシンとして 400mg/200mL患者向医薬品ガイドについて
患者向医薬品ガイドは、患者の皆様や家族の方などに、医療用医薬品の正しい理解 と、重大な副作用の早期発見などに役立てていただくために作成したものです。 したがって、この医薬品を使用するときに特に知っていただきたいことを、医療関 係者向けに作成されている添付文書を基に、わかりやすく記載しています。 医薬品の使用による重大な副作用と考えられる場合には、ただちに医師または薬剤 師に相談してください。 ご不明な点などありましたら、末尾に記載の「お問い合わせ先」にお尋ねください。 さ ら に 詳 し い 情 報 と し て 、 PMDA ホ ー ム ペ ー ジ 「 医 薬 品 に 関 す る 情 報 」 http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/0001.html に添付文書情報が 掲載されています。【この薬の効果は?】
・この薬は、ニューキノロン系注射用抗菌剤と呼ばれるグループに属する薬です。 ・この薬は、細菌のDNA(デオキシリボ核酸)の複製にかかわる酵素の作用を 妨げることにより、細菌の増殖をおさえ、殺菌作用を示します。 ・次の病気の人に医療機関で使用されます。 成人 <適応症> 敗血症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肺炎、腹膜炎、胆嚢炎、胆 管炎、炭疽 <適応菌種> シプロフロキサシンに感性のブドウ球菌属、腸球菌属、炭疽菌、大腸菌、 クレブシエラ属、エンテロバクター属、緑膿菌、レジオネラ属小児 1.一般感染症 <適応症> 複雑性膀胱炎、腎盂腎炎、炭疽 <適応菌種> シプロフロキサシンに感性の炭疽菌、大腸菌、緑膿菌 2.嚢胞性線維症における緑膿菌による呼吸器感染に伴う症状の改善
【この薬を使う前に、確認すべきことは?】
○次の人は、この薬を使用することはできません。 ・過去にシプロキサン注に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 ・ケトプロフェン(皮膚外用剤を除く)(カピステンなど)を使用している人 ・チザニジン塩酸塩(テルネリンなど)を使用している人 ・妊婦または妊娠している可能性がある人 ・小児(ただし、複雑性膀胱炎、腎盂腎炎、嚢胞性線維症、炭疽の患児を除く) ○次の人は、慎重に使う必要があります。使い始める前に医師または薬剤師に告げ てください。 ・気管支喘息、発疹、蕁麻疹などのアレルギー症状をおこしやすい体質の人、ま たは両親、兄弟にこれらの体質がある人 ・高度の腎障害がある人 ・うっ血性心不全の人、腎不全の人、ネフローゼ症候群の人など、ナトリウムの 摂取が問題となる人 ・てんかんなどのけいれん性疾患の人、または過去にこれらの疾患と診断された ことがある人 ・重症筋無力症の人 ・高齢の人 ・QT延長(心電図の異常)をおこすおそれのある人 ○この薬によりショックまたはアナフィラキシーがおこることがあるので、既往歴 などについて医師に伝えてください。 ○この薬には併用してはいけない薬[ケトプロフェン製剤(皮膚外用剤を除く)(カ ピステンなど)、チザニジン塩酸塩(テルネリンなど)]や併用を注意すべき薬が あります。他の薬を使用している場合や、新たに使用する場合は、必ず医師また は薬剤師に相談してください。【この薬の使い方は?】
・この薬は注射薬です。 ・使用量は、あなたの症状などにあわせて、医師が決め、医療機関において注射さ れます。 ・通常、成人の使用する量および回数は、次のとおりです。 一回量 400 ㎎(シプロフロキサシンとして) 使用回数 1 日 2 回、1 時間かけて点滴静注する 1 日 3 回まで増量されることがあります。 腎機能障害のある人は、使用量として 1 回量 200mg を、使用回数として 1 日 1 回または 1 日 2 回で使用されることがあります。 ・通常、小児の使用する量および回数は、次のとおりです。なお、成人における 一回量 400mg を超えて使用されることはありません。 [複雑性膀胱炎および腎盂腎炎] 一回量 6~10 ㎎/㎏(シプロフロキサシンとして) 使用回数 1 日 3 回、1 時間かけて点滴静注する [炭疽] 一回量 10 ㎎/㎏(シプロフロキサシンとして) 使用回数 1 日 2 回、1 時間かけて点滴静注する [嚢胞性線維症における緑膿菌による呼吸器感染に伴う症状の改善] 一回量 10 ㎎/㎏(シプロフロキサシンとして) 使用回数 1 日 3 回、1 時間かけて点滴静注する
【この薬の使用中に気をつけなければならないことは?】
・授乳中の人は、授乳を避けてください。 ・他の医師を受診する場合や、薬局などで他の薬を購入する場合は、必ずこの薬 を使用していることを医師または薬剤師に伝えてください。 ・この薬の投与を受けた小児の患者に関節障害があらわれることがあります。こ の薬の投与後に関節の痛みや腫れがあらわれた場合には、処方医に連絡し症状 を伝えてください。投与後しばらくたって症状が出る場合もありますので、注 意してください。副作用は?
特にご注意いただきたい重大な副作用と、それぞれの主な自覚症状を記載しまし た。副作用であれば、それぞれの重大な副作用ごとに記載した主な自覚症状のう ち、いくつかの症状が同じような時期にあらわれることが一般的です。 このような場合には、ただちに医師または薬剤師に相談してください。 重大な副作用 主な自覚症状 ショック 冷や汗、めまい、意識がうすれる、考えがまとまらな い、血の気が引く、息切れ、判断力の低下 アナフィラキシー しゃがれ声、眼と口唇のまわりのはれ、じんましん、 判断力の低下、動悸(どうき)、息切れ、息苦しい、か らだがだるい、考えがまとまらない、ほてり、意識の 低下、ふらつき 大腸炎 だいちょうえん 発熱、吐き気、嘔吐(おうと)、腹痛、下痢 横紋筋融解症 おうもうきんゆうかいしょ う 手足のこわばり、足のしびれ、手のしびれ、脱力感、 筋肉の痛み、赤褐色尿 間質性肺炎 かんしつせいはいえん 息切れ、息苦しい、発熱、から咳低血糖 ていけっとう めまい、空腹感、ふらつき、手足のふるえ、脱力感、 頭痛、動悸(どうき)、冷や汗 痙攣 けいれん けいれん 骨髄抑制 こつずいよくせい からだがだるい、発熱、鼻血、歯ぐきの出血、息切れ、 あおあざができる、出血が止まりにくい、出血しやす い 汎血球減少 はんけっきゅうげんしょう めまい、動悸(どうき)、耳鳴り、鼻血、出血しやすい、 歯ぐきの出血、あおあざができる、息切れ 無顆粒球症 むかりゅうきょうしょう 発熱、のどの痛み 血小板減少 けっしょうばんげんしょう 鼻血、歯ぐきの出血、あおあざができる、皮下出血、 出血が止まりにくい 劇症肝炎 げきしょうかんえん 発熱、意識がなくなる、意識の低下、考えがまとまら ない、頭痛、白目が黄色くなる、吐き気、嘔吐(おうと)、 食欲不振、羽ばたくような手のふるえ、皮膚が黄色く なる、尿の色が濃くなる、判断力の低下 肝機能障害 かんきのうしょうがい 嘔吐(おうと)、吐き気、からだがだるい、食欲不振、 白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、尿の色が濃く なる、かゆみ 黄疸 おうだん 白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、尿が褐色にな る 中毒性表皮壊死融 解症(TEN) ちゅうどくせいひょうひえ しゆうかいしょう(テン) からだがだるい、関節の痛み、全身の赤い斑点と破れ やすい水ぶくれ(水疱)、発熱、食欲不振 皮膚粘膜眼症候群 (スティーブン ス・ジョンソン症 候群) ひふねんまくがんしょうこ うぐん 高熱、発熱、陰部の痛み、ひどい口内炎、唇や口内の ただれ、中央にむくみをともなった赤い斑点、赤い発 疹、まぶたや眼の充血、結膜のただれ、食欲不振、か らだがだるい 多形紅斑 たけいこうはん 関節の痛み、発熱、発疹や水ぶくれができる 急性汎発性発疹性 膿疱症 き ゅ う せい は んぱ つ せい ほっしんせいのうほうしょ う からだがだるい、高熱、皮膚の広い範囲が赤くなる、 赤くなった皮膚上に小さなブツブツ(小膿疱)が出る、 食欲不振 急性腎不全 きゅうせいじんふぜん 意識の低下、眼がはれぼったい、からだのむくみ、疲 れやすい、からだがだるい、尿量が減る、尿がでない、 頭痛、息苦しい 間質性腎炎 かんしつせいじんえん 関節の痛み、発熱、頭痛、膨れあがる感じ、血尿 アキレス腱炎、腱 断裂等の腱障害 あきれすけんえん、けんだ んれつなどのけんしょうが い アキレス腱の痛み、はれ、押すと痛い、うまく歩けな い、歩けない
錯乱、抑うつ等の 精神症状 さくらん、よくうつなどの せいしんしょうじょう 意識の混乱、意識が乱れる、考えがまとまらない、気 分が落ち込む、不眠、気分がふさぎ込む、やる気がお きない 重症筋無力症の悪 化 じゅうしょうきんむりょく しょうのあっか まぶたが重い、上まぶたが下がる、物がだぶって見え る、筋肉の疲労感 血管炎 けっかんえん はれ、紫色のあざ、血管の痛み QT 延長(心電図の 異常) きゅーてぃーえんちょう 気を失う、動悸(どうき) 心室頻拍(トル サード ド ポア ントを含む) しんしつひんぱく 脈が速くなる、動悸(どうき)、息切れ、気を失う、意 識がなくなる、胸部異和感、胸の痛み 以上の自覚症状を、副作用のあらわれる部位別に並び替えると次のとおりです。 これらの症状に気づいたら、重大な副作用ごとの表をご覧ください。 部位 自覚症状 全身 発熱、からだがだるい、ふらつき、関節の痛み、脱力 感、疲れやすい、押すと痛い、高熱、全身の赤い斑点 と破れやすい水ぶくれ(水疱)、冷や汗、けいれん、か らだのむくみ 頭部 頭痛、めまい、考えがまとまらない、意識の低下、意 識がなくなる、意識がうすれる、意識の混乱、意識が 乱れる 顔面 ほてり、鼻血、血の気が引く 眼 白目が黄色くなる、まぶたや眼の充血、結膜のただれ、 眼と口唇のまわりのはれ、眼がはれぼったい、まぶた が重い、上まぶたが下がる、物がだぶって見える 耳 耳鳴り 口や喉 嘔吐(おうと)、吐き気、から咳、歯ぐきの出血、ひど い口内炎、唇や口内のただれ、のどの痛み、しゃがれ 声、眼と口唇のまわりのはれ 胸部 動悸(どうき)、息切れ、息苦しい、吐き気、胸の痛み、 胸部異和感 腹部 食欲不振、吐き気、腹痛、空腹感、膨れあがる感じ 手・足 関節の痛み、アキレス腱の痛み、はれ、うまく歩けな い、歩けない、手足のふるえ、羽ばたくような手のふ るえ、手足のこわばり、足のしびれ、手のしびれ、脈 が速くなる 皮膚 皮膚が黄色くなる、あおあざができる、紫色のあざ、 はれ、中央にむくみをともなった赤い斑点、赤い発疹、 全身の赤い斑点と破れやすい水ぶくれ(水疱)、発疹や
部位 自覚症状 水ぶくれができる、じんましん、かゆみ、皮下出血、 皮膚の広い範囲が赤くなる、赤くなった皮膚上に小さ なブツブツ(小膿疱)が出る 筋肉 筋肉の疲労感、筋肉の痛み 便 下痢 尿 尿の色が濃くなる、尿量が減る、尿がでない、尿が褐 色になる、血尿、赤褐色尿 その他 判断力の低下、気を失う、出血しやすい、出血がとま りにくい、血管の痛み、陰部の痛み、気分が落ち込む、 不眠、気分がふさぎ込む、やる気がおきない