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目 次
第1章 住宅火災の実態
1 住宅火災の概要 ... 1
-⑴ 住宅火災件数 ... - 1 - ⑵ 住宅火災による死者数 ... - 2 - ⑶ 住宅火災の焼損床面積 ... - 3 -2 住宅火災の状況 ... 4
-⑴ 出火原因別 ... - 4 - ⑵ 着火物別 ... - 4 - ⑶ 出火箇所別 ... - 5 - ⑷ 初期消火別 ... - 5 -3 住宅火災による死傷者の状況 ... 7
-⑴ 出火原因別 ... - 7 - ⑵ 着火物別 ... - 11 - ⑶ 出火箇所別 ... - 14 - ⑷ 月・時間帯別 ... - 15 - ⑸ 年齢別 ... - 16 - ⑹ 世帯別 ... - 17 - ⑺ 死傷者発生時の状態別 ... - 17 -4 住宅用火災警報器の状況 ... 19
-⑴ 住宅火災の内訳 ... - 19 - ⑵ 住警器設置有無別の比較 ... - 20 - ⑶ 全部設置と一部設置の比較 ... - 20 - ⑷ 奏功事例の内訳 ... - 22 -第2章 放火火災の実態
1 放火火災の概要 ... 24
2 放火火災の状況 ... 24
-⑴ 月別発生状況 ... - 24 - ⑵ 曜日別発生状況 ... - 25 - ⑶ 時間帯別発生状況 ... - 25 - ⑷ 連続放火火災の発生状況 ... - 26 - ⑸ 主な火元建物用途 ... - 27 - ⑹ 主な放火場所と着火物 ... - 27 -事例編
1 主な住宅火災の事例 ... 29
-⑴ たばこ ... - 29 - ⑵ こんろ ... - 29 -- 2 - ⑶ ストーブ ... - 30 - ⑷ 着衣着火 ... - 31 - ⑸ その他の出火原因 ... - 32 -
2 住宅用防災機器等の主な奏功事例 ... 34
-⑴ こんろ ... - 34 - ⑵ たばこ ... - 36 - ⑶ ストーブ ... - 36 - ⑷ 放火 ... - 37 - ⑸ その他 ... - 37 -資料編
1 区市町村別住宅火災状況 ... 39
2 区市町村別住宅火災による死者状況 ... 40
3 区市町村別放火火災状況 ... 41
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第1章 住宅火災の実態
(※火災による死者及び住宅火災による死者・負傷者は全て自損を除く)
1 住宅火災の概要
⑴ 住宅火災件数 平成 28 年中の総火災件数は 3,982 件発生し、このうち住宅火災(住宅《複合用途建物の住 宅部分を含む》、共同住宅《寄宿舎を含む》から出火した火災をいう。)は 1,497 件で、前年に 比べ 178 件減少しています(図 1-1)。 また、建物から出火した火災の件数は、2,681 件発生し、そのうち住宅火災の割合は 55.8% です。住宅火災の内訳は、住宅 539 件(36.0%)、共同住宅 958 件(64.0%)となっていま す(図 1-1、表 1-1、表 1-2、図 1-2)。 図 1-1 最近 10 年間の住宅火災件数等の推移 表 1-1 最近 10 年間の住宅火災件数等 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28年 総 火 災 件 数 5,800 5,763 5,601 5,088 5,341 5,089 5,191 4,805 4,433 3,982 建 物 か ら 出 火 し た 火 災 件 数 3,494 3,605 3,341 3,093 3,098 3,206 3,127 2,878 2,827 2,681 住 宅 火 災 件 数 2,189 2,243 2,099 1,869 1,864 1,916 1,777 1,694 1,675 1,497 建 物 から 出火 し た 火 災に 対す る 住 宅 火災 の割 合 62.7% 62.2% 62.8% 60.4% 60.2% 59.8% 56.8% 58.9% 59.3% 55.8% 表 1-2 建物火災の内訳 図 1-2 建物火災の内訳 5,800 5,763 5,601 5,088 5,341 5,089 5,191 4,805 4,433 3,982 3,494 3,605 3,341 3,093 3,098 3,206 3,127 2,878 2,827 2,681 2,189 2,243 2,099 1,869 1,864 1,916 1,777 1,694 1,675 1,497 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 総火災件数 建物から出火 した火災件数 住宅火災件数 建物から出火した火災 2,681 件 内訳件数 住宅火災件数 1,497 件(55.8%) 住宅 539 件(36.0%) 共同住宅 958 件(64.0%) 住宅火災以外の 建物から出火した火災 1,184 件(44.2%) (人) *治外法権及び管外からの延焼火災は、総火災件数のみ計上します。 N=2,681 *「建物から出火した火災」とは火元の用途が建物の火災です。 住宅火災以外 1,184件 44.2% 住宅 539件 36.0% 共同住宅 958件 64.0% 住宅火災 1497 55.8%- 2 - 57人 49人 58人 50人 44人 28人 23人 13人 19人 17人 67.1% 68.1% 81.7% 72.5% 72.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0 20 40 60 80 100 120 140 24年 25年 26年 27年 28年 高齢者以外 高齢者(65歳以上) 高齢者の割合 85人 72人 71人 69人 61人 ⑵ 住宅火災による死者数 平成 28 年中の火災による死者は 68 人で、前年に比べ 11 人減少しています。そのうち自損 を除く住宅火災による死者は 61 人で、前年に比べ 8 人減少しています。火災による死者のう ち住宅火災による死者の占める割合は、89.7%となっています(表 1-3、図 1-3)。 住宅火災による死者のうち、65 歳以上の高齢者(以下「高齢者」という。)は、44 人と全体 の 72.1%を占め、住宅火災による死者に占める高齢者の割合は、非常に高い割合となっていま す(図 1-3、図 1-4、表 1-3)。 また、住宅火災の死者を用途別でみると、住宅で 37 人(60.7%)、共同住宅で 24 人(39.3%) の死者が発生しており、住宅の割合が高くなっています(表 1-4、図 1-5)。 表 1-3 過去 10 年間の住宅火災による死者数 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 火災による死者 114 101 98 89 70 94 77 78 79 68 住宅火災の死者 106 98 87 83 61 85 72 71 69 61 住宅火災の死者の 火災による死者に 対 す る 割 合 93.0% 97.0% 88.8% 93.3% 87.1% 90.4% 93.5% 91.0% 87.3% 89.7% 高 齢 者 の 住 宅 火災による死者 61 60 48 49 40 57 49 58 50 44 高 齢 者 の 住 宅 火災の死者割合 57.5% 61.2% 55.2% 59.0% 65.6% 67.1% 68.1% 81.7% 72.5% 72.1% 表 1-4 住宅火災による死者の内訳(カッコ内は高齢者数) 図 1-5 住宅用途別死者の内訳 (自損を除く) 用途別 死者数 割合 住宅 37 (23) 60.7% 共同住宅 24 (21) 39.3% 合計 61 (44) 100% (人) ※ ( )は、高齢者の内数です。 図 1-3 過去 10 年間の住宅火災等による死者数の推移 図 1-4 過去5年間の住宅火災による 死者数と高齢者の割合 (人) N=61 114 101 98 89 70 94 77 78 79 68 106 98 87 83 61 85 72 71 69 61 61 60 48 49 40 57 49 58 50 44 0 20 40 60 80 100 120 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 火災による死者 住宅火災の死者 65歳以上の 住宅火災の死者 住宅 37人 60.7% 共同住宅 24人 39.3%
- 3 - 0.00 1.00 2.00 65歳未満 75歳未満 65歳以上 75歳以上 0.16 1.36 1.61 高齢者と高齢者以外の人口10万人あたりの住宅火災による死者発生数を比較すると、65 歳未満の死者は 0.16人発生しているのに対し、65 歳以上 75 歳未満の死者は 1.36 人と約 9倍に増加し、さらに 75 歳以上の死者は 1.61 人と約 10 倍に増加しています(表 1-5、図 1-6)。 今後、ますます高齢者人口の増加が見込まれることから、より積極的な高齢者の被害低減対 策を行う必要があります。 表 1-5 高齢者死者数と人口 ※人口:平成 28年1月1日現在 図 1-6 年齢別人口10万人あたりの住宅火災による (「住民基本台帳による東京都の世帯と人口」東京都より) 死者発生数 ⑶ 住宅火災の焼損床面積 平成28 年中の住宅火災の焼損床面積は 9,354 3,630 減少しています。 また、住宅火災 1 件あたりの平均焼損床面積は 6.25 1.50 減少してい ます(図 1-7)。 図 1-7 過去 10 年間の住宅火災の焼損床面積の推移 23,174 22,578 19,319 16,909 15,95616,70515,561 13,013 12,984 9,354 10.59 10.07 9.20 9.05 8.56 8.72 8.76 7.68 7.75 6.25 0.00 5.00 10.00 15.00 20.00 25.00 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 焼損床面積 1件当たりの平均 焼損床面積 年 齢 別 死 者 管 内 人 口 人口 10 万人 あ た り の 死 者 発 生 数 75歳以上 23 1,426,379 1.61 75歳未満 65歳以上 21 1,546,047 1.36 65歳未満 17 10,328,702 0.16 ( ) ( ) (人) 〔 住 宅 火 災 に お け る 焼 損 床 面 積 〕 〔 住 宅 火 災 1 件 あ た り の 平 均 焼 損 床 面 積 〕 約10倍 約9倍
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2 住宅火災の状況
⑴ 出火原因別 出火原因別にみると、「こんろ」が 366 件(24.4%)と最も多く、次いで「たばこ」が 255 件(17.0%)、「放火」が 150 件(10.0%)、「ストーブ」が 106 件(7.1%)となっており、 これら上位を合わせると全体に占める割合は、約6割となっています(表 1-6、図 1-8)。 表 1-6 出火原因別住宅火災件数 図 1-8 住宅火災の出火原因別の割合 ⑵ 着火物別 着火物別にみると、「布団類」が 183 件(12.2%)と最も多く、次いで「くず類」が 170 件(11.4%)、「紙類」が 150 件(10.0%)となっています(表 1-7、図 1-9)。 表 1-7 着火物別住宅火災件数 図 1-9 住宅火災の着火物別 出火原因 住宅火災 合計 住宅 共同住宅 こ ん ろ 366 124 242 た ば こ 255 78 177 放 火 150 44 106 ス ト ー ブ 106 46 60 ロ ウ ソ ク 41 17 24 コ ー ド 28 15 13 ラ イ タ ー 16 4 12 火 遊 び 6 1 5 そ の 他 372 142 230 不 明 157 68 89 合 計 1,497 539 958 着火物 住宅火災 合計 住宅 共同住宅 ふ と ん 類 183 68 115 く ず 類 170 54 116 紙 類 150 39 111 動 植 物 油 127 41 86 衣 類 ・ 繊 維 類 121 33 88 内装・建具・家具類 60 30 30 ガ ス 類 59 13 46 着 衣 57 32 25 カーテン・じゅうたん等 21 11 10 電 線 被 覆 19 8 11 ガ ソ リ ン 等 16 10 6 そ の 他 376 140 236 不 明 138 60 78 総 計 1,497 539 958 ※1 「こんろ」は、ガステーブル等、電気こんろを合わせたものです。 2 「放火」は、放火の疑いを含みます。 3 「ストーブ」は、電気、ガス、石油を合わせたものです。 N=1,497 N=1,497 こんろ 366件 24.4% たばこ 255件 17.0% 放火 150件 10.0% ストーブ 106件 7.1% ロウソク 41件 2.7% コード 28件 1.9% ライター 16件 1.1% 火遊び 6件 0.4% その他 372件 24.8% 不明 157件 10.5% 布団類 183件 12.2% くず類 170件 11.4% 紙類 150件 10.0% 動植物油 127件 8.5% 衣類・繊維類 121件 8.1% 内装・建具・家具類 60件 4.0% ガス類 59件 3.9% 着衣 57件 3.8% カーテン・じゅうたん等 21件 1.4% 電線被覆 19件 1.3% ガソリン等 16件 1.1% その他 376件 25.1% 不明 138件 9.2%- 5 - ⑶ 出火箇所別 出火箇所別にみると、「居室等」が 668 件(44.6%)と最も多く、次いで「台所・キッチン 等」が 539 件(36.0%)となっており、これらを合わせると全体の8割以上(80.6%)を占 めています(表 1-8、図 1-10)。 表 1-8 出火箇所別住宅火災件数 図 1-10 住宅火災の出火箇所別の割合 ⑷ 初期消火別 平成 28年中の住宅火災における初期消火実施状況をみると、住宅火災 1,497 件のうち、「初 期消火実施」が 988 件(66.0%)、「初期消火無」が 509 件(34.0%)となっています。ま た、「初期消火実施」のうち成功・失敗別にみると、「初期消火成功」が 766 件(77.5%)、「初 期消火失敗」222 件(22.5%)となっています(図 1-11)。 「初期消火失敗」の理由には、「発見が遅れた」、「あせり消火できなかった」、「煙が充満して いた」等がありました。 平成 28 年中の住宅火災における初期消火の実施状況を、火災 1 件当たりの死者発生数、損 害額、焼損面積を比較すると、全ての項目で初期消火実施の方が被害は少なくなっています (図 1-12-1~3)。 また、平成 28 年中の住宅火災における初期消火が成功した火災と、初期消火が失敗及び無 しの火災について、火災 1 件当たりの死者発生数、損害額、焼損面積を比較すると、全ての項 目で初期消火実施の方が被害は少なくなっています(図 1-12-4~6)。 同様に、過去5年間の初期消火の実施状況、初期消火の成功と初期消火が失敗及び無しの火 災について比較すると、全ての項目で初期消火実施及び初期消火成功の方が被害は少なくなっ ています(図 1-12-7~12)。 このことから、初期消火の実施は火災の被害低減につながるとともに、初期消火を成功させ ることにより顕著に被害が減少していることが分かります。 家庭への消火器等の備えや、火災の早期発見につながる住宅用火災警報器を設置することの 大切さを継続して呼びかける必要があります。また、消火器が正しく使用できるように、防火 防災訓練等で初期消火訓練を実施していくことも重要です。 出火箇所 住宅火災 合計 住宅 共同住宅 居 室 等 668 270 398 台所・キッチン等 539 186 353 廊 下 ・ 階 段 等 59 13 46 便所・洗面所・浴室等 52 15 37 玄 関 ・ ホ ー ル 32 7 25 車 庫 ・ 駐 車 場 等 9 3 6 建 物 の 外 周 部 8 6 2 ベ ラ ン ダ 84 16 68 そ の 他 46 23 23 総 計 1,497 539 958 N=1.497 居室等 668件 44.6% 台所・キッチン等 539件 36.0% 便所・洗面所・浴室等 52件 3.5% 廊下・階段等 59件 3.9% 玄関・ホール 32件 2.1% 車庫・駐車場等 9件 0.6% 建物の外周部 8件 0.5% ベランダ 84件 5.6% その他 46件 3.1%
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平成28年中
図 1-12-1 火災 100 件当たり死者発生数 図 1-12-2 火災1件あたり損害額 図 1-12-3 火災1件あたり焼損床面積 図 1-12-4 火災100 件当たり死者発生数 図 1-12-5 火災1件あたり 損害額 図 1-12-6 火災1件あたり焼損床面積過去5年間の集計値(平成 24 年から平成 28 年まで)
図 1-12-7 火災100 件当たり死者発生数 図 1-12-8 火災1件あたり 損害額 図 1-12-9 火災1件あたり焼損床面積 図 1-12-10 火災1件当たり死者発生数 図 1-12-11 火災1件あたり 損害額 図 1-12-12 火災1件あたり焼損床面積 図 1-11 初期消火実施状況 49 人 N=1,497 初期消火無 509件 34.0% 初期消火失敗 222件 22.5% 初期消火成功 766件 77.5% 初期消火実施 988件 66.0% N=988 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 初期消火 実施 初期消火 無し 2.5 7.1 (人) 0 500 1,000 1,500 初期消火 実施 初期消火 無し 876 1,406 (千円) 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 初期消火 実施 初期消火 無し 4.8 9.0 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 初期消火 成功 初期消火 失敗・無し 0.7 7.7 (人) 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 初期消火 成功 初期消火 失敗・無し 97 2,060 (千円) 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 初期消火 成功 初期消火 失敗・無し 0.1 12.7 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 初期消火 実施 初期消火 無し 2.5 7.2 (人) 0 500 1,000 1,500 2,000 初期消火 実施 初期消火 無し 1,195 1,587 (千円) 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 初期消火 実施 初期消火 無し 7.1 9.4 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 初期消火有 成功 初期消火 失敗・無し 0.4 8.0 (人) 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 初期消火有 成功 初期消火 失敗・無し 653 2,604 (千円) 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 初期消火有 成功 初期消火 失敗・無し 0.2 15.7
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3 住宅火災による死傷者の状況
⑴ 出火原因別 ア 死者が発生した住宅火災の出火原因 住宅火災による死者 61 人を出火原因別にみると、「たばこ」が 11 人(18.0%)と最も多 く、次いで「こんろ」が 8 人(13.1%)、「ストーブ」が 7 人(11.5%)、「放火」が 7 人 (11.5%)となっています(表 1-9、図 1-13)。 図 1-13 出火原因別死者の割合 死者が発生した住宅火災の出火原因のうち、たばこ、こんろ、ストーブは毎年、上位3位を 占めています。その発生の経過を各出火原因別にみると、それぞれ特徴があります。 最も多くの死者が発生している出火原因である「たばこ」をみると、死者 11 人のうち「火 源が落下」が6人、「不始末」が3人、「寝たばこ」が 2 人となっています。「火源が落下」や 「寝たばこ」は、たばこの火源が布団や着衣等の可燃物に着火し、火災となっています。「不始 末」は、消えていない吸殻をごみ箱や吸殻をためた状態の灰皿に捨てることで可燃物に着火し、 火災となっています。これらは適切な方法で喫煙、廃棄していれば発生を防止できたと思われ るものです。また、性別でみると男性が9人と、多くの割合を占めています(表 1-10-1、図 1-14-1)。 2番目に多い「こんろ」による火災をみると、死者 8 人のうち「着衣に着火」が 7 人、「過 熱する」が1人となっています。「着衣に着火」することで亡くなった方が約9割であり、その 全てが高齢者です。着衣着火は、こんろの火が袖口などの着ている服に着火した火災をいいま す。調理中は、マフラー・ストールなどは外し、裾や袖が広がっている服を着ている時は、特 に注意するとともに、こんろの周りは整理整頓することも大切です。 また、燃えにくく燃え広がりにくい防炎品のアームカバーやエプロンを使用することも有効 な対策です(表 1-10-2、図 1-14-2)。 3 番目に多い「ストーブ」による火災をみると、死者 7 人のうち「可燃物が接触」が 5 人、 出火原因 死者数 (高齢者数) 死者発生 火災件数 出火原因別 死者発生率 (死者発生火災件数 /出火原因別 住宅火災件数) た ば こ 11(6) 11 4.3% 11/255 こ ん ろ 8(7) 8 2.2% 8/366 ス ト ー ブ 7(7) 7 6.6% 7/106 放 火 7(3) 7 4.7% 7/150 ロ ウ ソ ク ‐(‐) ‐ ‐ ‐/41 コ ー ド ‐(‐) ‐ ‐ ‐/28 ラ イ タ ー ‐(‐) ‐ ‐ ‐/16 火 遊 び ‐(‐) ‐ ‐ ‐/6 そ の 他 3(1) 3 0.8% 3/372 不 明 25(20) 22 14.0% 22/157 合 計 61(44) 58 3.9% 58/1,497 ※1 ( )は、高齢者の内数です。 2 「こんろ」は、ガステーブル等、電気こんろを合わせたものです。 3 「放火」は、放火の疑いを含みます。 4 「ストーブ」は、電気、ガス、石油を合わせたものです。 N=61 表 1-9 出火原因別死者数 たばこ 11人 18.0% こんろ 8人 13.1% ストーブ 7人 11.5% 放火 7人 11.5% その他 3人 4.9% 不明 25人 41.0%- 8 - 可燃物が接触する 5人 71.4% 可燃物が落下する 1人 14.3% 不明 1人 14.3% 「電線が短絡」が1人、「不明」が 1 人となっており、その全てが高齢者です。「可燃物が接触」 することで亡くなった方が約 7 割と最も多く、これはストーブの周囲にある布団や衣類に着火 したことで火災となっています。 また、ストーブの中では電気ストーブによるものが多くを占めていることから、特に、注意 喚起が必要です(表 1-10-3、図 1-14-3)。 表 1-10-1 たばこによる死者の内訳 表 1-10-2 こんろによる死者の内訳 表 1-10-3 ストーブによる死者の内訳 たばこの内訳 死者数 (高齢者数) 男性 女性 火 源 落 下 6(2) 6 0 不 始 末 3(3) 1 2 寝 た ば こ 2(1) 2 0 合 計 11 (6) 9 2 こんろの内訳 死者数 (高齢者数) 男性 女性 着 衣 に 着 火 7(7) 2 5 過 熱 す る 1(0) 1 0 合 計 8 (7) 3 5 ストーブの内訳 死者数 (高齢者数) 男性 女性 可 燃 物 が 接 触 5(5) 2 3 可 燃 物 が 落 下 す る 1(1) 1 0 不 明 1(1) 1 0 合 計 7 (7) 4 3 図 1-14-1 たばこによる住宅火災死者の経過図 1-14-1 たばこによる住宅火災死者の経過 図 1-14-2 こんろによる住宅火災死者の経過 図 1-14-3 ストーブによる住宅火災死者の経過 N=11 N=8 N=7 着衣に着火 7人 87.5% 過熱する 1人 12.5% 火源が落下する 6人 54.5% 不始末 3人 27.3% 寝たばこ 2人 18.2%
- 9 - 7 5 13 7 1 3 3 5 1 300 252 235 250 217 0 50 100 150 200 250 300 350 0 5 10 15 20 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 高齢者 高齢者以外 電気コード火災等件数 10人 8人 13人 12人 2人 2 9 12 42 43 66 69 225 366 420 0 100 200 300 400 500 漏電放電する 地絡する 漏電する 過多の電流(含電圧)が流れる スパークする 半断線により発熱する 絶縁劣化により発熱する トラッキング 電線が短絡する 金属の接触部が過熱する 電気火災のうち漏電・電線の短絡・スパーク・半断線・トラッキング等による発熱によって 起こる火災(以下「電気コード火災等」という。)は、火の無い場所から出火し、大変危険で す。平成 28 年の火災件数は、昨年よりも 33 件減少しています。死者については、2人発生 しており、昨年から 10 人減少しています(図 1-15)。 死者が発生した「電気コード火災等」の主な出火原因についてまとめると、「コード」、「差 し込みプラグ」で多く発生しています(図 1-16)。 経過別にみると、「金属の接触部分が過熱する」、「電線が短絡する」、「トラッキング」の順 で多く発生しています(図 1-17)。 コードは、物に踏まれたり折れ曲がった状態で使用されていたためにコードの被覆が損傷し たり、長年使用したことによる経年劣化により、短絡や半断線が発生して火災に至るケース があります。差し込みプラグは、差し刃間のトラッキング現象による火災が多く発生してい ます。 トラッキング現象を防止するためには、差し込みプラグは常時差し込んだままにせず、使用 時以外は抜いておくことや、長期間差したままのプラグは定期的に点検するとともに、乾いた 布などで掃除し、発熱等の異常がある場合は交換することが大切です。 特に埃や湿気の多い環境下で使われているものや、家具等の陰に隠れているものには細心 の注意が必要です。 図 1-15 過去5年間の住宅火災における「電気コード火災等」の死者数・件数 N=1,254 N=45 図 1-16 主な「電気コード火災等」による死者数 (H24 年~28 年) 図 1-17 「電気コード火災等」における主な原因 (H24 年~28 年) (人) (件) (件) コード 15人 33.3% 差込みプラグ 10人 22.2% 屋内線 3人 6.7% 電気ストーブ 2人 4.4% 電気冷蔵庫 2人 4.4% テレビ 1人 2.2% 風呂がま (家庭) 1人 2.2% その他 11人 24.4%
- 10 - イ 負傷者の発生した火災の出火原因 住宅火災による負傷者は 570 人で、出火原因別でみると、「こんろ」が 177 人(31.1%) と最も多く、次いで「たばこ」が 88 人(15.4%)、「ストーブ」が 53 人(9.3%)となって います(表 1-12、図 1-18)。 また、負傷者に占める高齢者の割合は、36.3%(207/570)であり、出火原因別でみる と、「こんろ」が 36.7%(65/177)、「たばこ」が 35.2%(31/88)、「ストーブ」が 39.6% (21/53)となっています(表 1-12)。 表 1-12 負傷者発生状況と出火原因 負傷者が最も多く発生している「こんろ」での負傷者の内訳をみると、「天ぷら油火災」が 51 人と最も多くなっています。次いで「着衣に着火した火災」が 37 人、「エアゾール缶等 に関連した火災」が 19 人と続きます(図 1-19)。 調理中など特に油を加熱している際には、「その場を絶対に離れない」、「その場を離れると きは必ず火を消す」、「衣服の袖口や裾が火に触れないように気をつける」、「エアゾール缶等 の火気厳禁の器物を調理器具周辺に置かない」、などの注意喚起が必要です。 出火原因 負傷者数 (高齢者数) 負傷者に占める 高齢者の割合 こ ん ろ 177(65) 36.7%(65/177) た ば こ 88(31) 35.2%(31/88) ス ト ー ブ 53(21) 39.6%(21/53) 放 火 40(11) 27.5%(11/40) ロ ウ ソ ク 23(15) 65.2%(15/23) コ ー ド 12(4) 33.3%(4/12) そ の 他 120(40) 33.3%(40/120) 不 明 57(20) 35.1%(20/57) 合 計 570(207) 36.3%(207/570) ※1 ( )は、高齢者の内数です。 2 「こんろ」は、ガステーブル等、電気こんろを合わせたものです。 3 「放火」は、放火の疑いを含みます。 4 「ストーブ」は、電気、ガス、石油を合わせたものです。 図 1-18 出火原因別負傷者の割合 -6- N=570 ※ ( )は、高齢者の内数です。 図 1-19 「こんろ」による火災の負傷者内訳 N=177 天ぷら油火災 51人 28.8% 着衣に着火した火災 37人 20.9% エアゾール缶等に関連した火災 19人 10.7% 低温着火による火災 2人 1.1% その他 68人 38.4% こんろ 177人 31.1% たばこ 88人 15.4% ストーブ 53人 9.3% 放火 40人 7.0% ロウソク 23人 4.0% コード 12人 2.1% その他 120人 21.1% 不明 57人 10.0%
- 11 - 着衣 7人 11.5% 内装・建具・家具類 6人 9.8% 布団類 6人 9.8% 衣類・繊維類 4人 6.6% くず類 3人 4.9% 紙類 2人 3.3% その他 2人 3.3% 不明 31人 50.8% ⑵ 着火物別 ア 死傷者が発生した住宅火災の着火物 着火物別の死者発生状況をみると、「着衣」が 7 人(11.5%)と最も多く、次いで「内装・ 建具・家具類」及び「布団類」が6人(9.8%)となっています。(表 1-13、図 1-20) 表 1-13 着火物別死者数 着火物 死者数 死者発生 火災件数 着火物別 死者発生率 (死者発生火災件数/ 着火物別住宅火災件数) 着 衣 7(7) 7 12.3% 7/57 内装・建具・家具類 6(2) 6 10.0% 6/60 布 団 類 6(2) 6 3.3% 6/183 衣 類 ・ 繊 維 等 4(4) 4 3.3% 4/121 く ず 類 3(3) 3 1.8% 3/170 紙 類 2(2) 2 1.3% 2/150 ガ ソ リ ン 等 -(-) - - -/16 電 線 被 覆 -(-) - - -/19 カ ー テ ン ・ 絨 毯 等 -(-) - - -/21 動 植 物 油 -(-) - - -/127 ガ ス 類 -(-) - - -/59 そ の 他 2(1) 2 0.5% 2/376 不 明 31(23) 28 20.3% 28/138 合 計 61(44) 58 3.9% 58/1,497 ※ ( )は、高齢者の内数です。 ※ ( )は、高齢者の内数です。
N=61
図 1-20 着火物別死者の割合(自損を除く)- 12 - また、負傷者の発生状況をみると、「布団類」が最も多く、次いで「動植物油」、「くず類」、 「着衣」と続いています(表 1-14、図 1-21)。 表 1-14 着火物別負傷者数 適正な喫煙管理や調理時における配慮が必要なのはもちろんですが、死者、負傷者が発生 した火災の着火物の上位を占める「着衣」、「布団類」等の繊維製品への着火防止対策とし て、防炎品の使用が有効です。万が一、火源に接しても通常の製品と比べて燃え広がりにく く、火災の拡大を防止する効果が期待できることから、都民に対して継続的に普及促進を図 っていく必要があります。 着火物 負傷者数 負 傷 者 発 生 火 災 件 数 着 火 物 別 負 傷 者 発 生 率 (負傷者発生火災件数 /着火物別住宅火災件数) 布 団 類 85(34) 60 32.8% 60/183 動 植 物 油 58(13) 48 37.8% 48/127 く ず 類 56(17) 42 24.7% 42/170 着 衣 54(36) 47 82.5% 47/57 紙 類 47(18) 26 17.3% 26/150 ガ ス 類 45(7) 37 62.7% 37/59 衣 類 ・ 繊 維 類 39(14) 29 24.0% 29/121 内 装 ・ 建 具 ・ 家 具 類 15(5) 12 20.0% 12/60 ガ ソ リ ン 等 14(3) 10 62.5% 10/16 カーテン・じゅうたん等 13(6) 8 38.1% 8/21 電 線 被 覆 5(2) 5 26.3% 5/19 そ の 他 80(32) 52 13.8% 52/376 不 明 59(20) 41 29.7% 41/138 合 計 570(207) 417 27.9% 417/1,497 図 1-21 着火物別負傷者の割合(自損を除く) N=570 布団類 85人 14.9% 天ぷら油 58人 10.2% くず類 56人 9.8% 着衣 54人 9.5% 紙類 47人 8.2% ガス類 45人 7.9% 衣類・繊維類 39人 6.8% 内装・建具・家具 類 15人 2.6% ガソリン等 14人 2.5% カーテン・じゅうたん等 13人 2.3% 電線被覆 5人 0.9% その他 80人 14.0% 不明 59人 10.4%
- 13 - たばこ 80件 43.7% ストーブ 40件 21.9% 放火 8件 4.4% ロウソク 5件 2.7% コード 3件 1.6% こんろ 2件 1.1% ライター 2件 1.1% 火遊び 1件 0.5% その他 32件 17.5% 不明 10件 5.5% 75.0% 6人 37.5% 3人 30.8% 4人 100% 3人 25.0% 2人 62.5% 5人 69.2% 9人 0% 20% 40% 60% 80% 100% 死亡 重症 中等症 軽症 高齢者 成人 イ 着火物と出火原因 着火物で死者数と負傷者数が高い割合である「布団類」の出火原因は、「たばこ」が 80 件 (43.7%)とほぼ半数を占めています。「たばこ」を出火原因として「布団類」に着火した火 災では、80 件中、32 人の死傷者が発生し、その内、死者が 3 人、重症の負傷者が 8 人と なっています。(図 1-22) 「たばこ」を出火原因として「布団類」に着火した火災による死傷者を、程度別の年齢構成 をみると、死亡は全て成人であり、重症は高齢者が多くなっており、他は成人が多くの割合を 占めています。(図 1-23) このことから「布団類」と「たばこ」の組み合わせは、年齢に関係なく発生の危険度がある ため注意が必要です。 図 1-23 「布団類」を着火物とした「たばこ」火災による年齢構成別の発生状況 図 1-22 「布団類」への着火による火災の出火原因件数と「たばこ」による死傷者数の内訳 N=183 80 件中 24 件で 計 32 人の 死傷者が発生 N=32 0 死亡 3人 9.4% 重症 8人 25.0% 中等症 8人 25.0% 軽症 13人 40.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% N=32
- 14 - ⑶ 出火箇所別 出火箇所別の死者発生状況をみると、「居室等」が 41 人(67.2%)と最も多く、次いで「台 所・キッチン等」が 14 人(23.0%)となっており、「居室等」「台所・キッチン等」を合わせ ると約 9 割を占めています。(表 1-15、図 1-23) 表 1-15 出火箇所別死者数 また、負傷者の発生状況をみても「居室等」が 303 人(53.2%)と最も高く、次いで「台所・ キッチン等」が 204 人(35.8%)となっており、「居室等」「台所・キッチン等」を合わせると、 約 9 割を占めています(表 1-16、図 1-24)。 表 1-16 出火箇所別負傷者数 このことからも、住宅用火災警報器は、主な生活スペースである居室、火気を扱う台所、そし て、下階の火災をいち早く知るために、階段にもそれぞれ設置する必要があります。 出火箇所 死者数 発生 件数 出火箇所別 死者発生率 (死者発生火災件 数/出火箇所別 住宅火災件数) 居 室 等 41( 28 ) 40 6.0% 40/668 台 所 ・ キ ッ チ ン 等 14( 11 ) 13 2.4% 13/539 便所・洗面所・浴室等 2( 2 ) 2 3.8% 2/52 廊 下 ・ 階 段 等 2( 1 ) 1 1.7% 1/59 玄 関 ・ ホ ー ル 1 ( 1 ) 1 3.1% 1/32 ベ ラ ン ダ - ( - ) - - -/84 車 庫 ・ 駐 車 場 等 - ( - ) - - -/9 建 物 の 外 周 部 - ( - ) - - -/8 そ の 他 1( 1 ) 1 2.2% 1/46 不 明 - ( - ) - - -/- 合 計 61 ( 44) 58 3.9% 58/1,497 出火箇所 負傷者数 発 生 件 数 出 火 箇 所 別 負 傷 者 発 生 率 ( 負 傷 者 発 生 火 災 件 数 / 出 火 箇 所 別 住 宅 火 災 件 数 ) 居 室 等 303(120) 213 31.9% 213/668 台 所 ・ キ ッ チ ン 等 204(71) 164 30.4% 164/539 便所・洗面所・浴室等 16(4) 10 19.2% 10/52 ベ ラ ン ダ 15(2) 10 11.9% 10/84 廊 下 ・ 階 段 等 9(1) 5 8.5% 5/59 玄 関 ・ ホ ー ル 6(4) 4 12.5% 4/32 車 庫 ・ 駐 車 場 等 4(-) 1 11.1% 1/9 建 物 の 外 周 部 - (-) - - -/8 そ の 他 13(5) 10 21.7% 10/46 合 計 570(207) ) 417 27.9% 417/1497 ※ ( )は、高齢者の内数です。 図 1-23 出火箇所別死者の割合 N=61 ※ ( )は、高齢者の内数です。 N=570 図 1-24 出火箇所別負傷者の割合 居室等 41人 68.3% 台所・キッチン等 14人 23.3% 便所・洗面所・浴室等 2人 3.3% 廊下・階段等 2人 3.3% 玄関・ホール 1人 1.7% 居室等 303人 53.2% 台所・キッチン等 204人 35.8% 便所・洗面所・浴室等 16人 2.8% ベランダ 15人 2.6% 廊下・階段等 9人 1.6% 玄関・ホール 6人 1.1% 車庫・駐車場等 4人 0.7% その他 13人 2.3%
- 15 - ⑷ 月・時間帯別 月別の住宅火災の件数をみると、1 月及び 2 月、10 月から 12 月までの各月で比較的多く発 生しており、この 5 か月で、756 件(50.5%)発生しています。 月別の死者の発生状況をみると、1 月から 4 月の 4 か月間に 36 人(59.0%)発生していま す。この期間の月平均死者数約 9.0 人は、年間の月平均死者数 5.1 人より 3.9 人多くなってい ます。 月別の負傷者の発生状況を月別にみると、1 月から 6 月までの 6 か月間に 349 人(61.2%) 発生しています。この期間の月平均負傷者数 58.2 人は、年間の月平均負傷者数 47.5 人より 10.7 人多くなっています。 月別に件数、死者数、負傷者をみると、いずれも火災多発期(12 月 1 日から 3 月31日ま で)を含む期間中、あるいはその前後の時期に多く発生していることがわかります。 不明を除く死者の発生状況を時間帯別にみると、0 時から 5 時までの時間帯に 27 人(44.3%) 発生しています。この時間帯の平均死者発生率 9.0%は、年間の時間帯平均死者発生率 3.9%よ り 6.1%高くなっています。(表 1-18) 表 1-17 月別死者発生状況 出火月 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 合計 死 者 数 9 4 12 11 2 2 4 0 6 3 4 4 61 死者発生率※ 1 4.8% 2.8% 8.4% 8.5% 1.7% 1.0% 4.2% 0.0% 6.9% 2.0% 2.9% 2.2% 3.9% 高 齢 者 死 者 数 5 3 10 9 2 1 2 0 3 3 4 2 44 負 傷 者 数 68 67 53 48 55 58 33 29 27 45 50 37 570 負傷者発生率※2 28.0% 34.0% 27.5% 23.3% 30.8% 35.7% 28.4% 31.0% 25.3% 24.3% 27.3% 21.6% 27.9% 高 齢 者 負 傷 者 数 28 21 20 14 22 19 12 9 11 14 19 18 207 住 宅 火 災 件 数 186 144 131 129 117 98 95 84 87 148 139 139 1,497 死 者 発 生 住 宅 火 災 件 数 9 4 11 11 2 1 4 0 6 3 4 3 58 負 傷 者 発 生 住 宅 火 災 件 数 52 49 36 30 36 35 27 26 22 36 38 30 417 表1-18 時間帯別死者発生状況 出火時間帯 0 ~ 1 2 ~ 3 4 ~ 5 6 ~ 7 8 ~ 9 10 ~ 11 12 ~ 13 14 ~ 15 16 ~ 17 18 ~ 19 20 ~ 21 22 ~ 23 不明 合計 死 者 数 7 7 13 3 2 3 5 1 4 8 2 4 2 61 死 者 発 生 率※ 1 6.7% 8.4% 14.0% 2.9% 2.0% 2.3% 4.5% 1.0% 2.8% 3.2% 1.4% 3.8% 1.9% 3.9% 高 齢 者 死 者 数 5 4 8 2 2 2 5 1 3 6 1 3 2 44 負 傷 者 数 53 45 53 41 41 50 36 35 50 66 54 41 5 570 負傷者発生率※2 32.4% 31.3% 38.4% 28.4% 29.4% 31.8% 27.3% 28.9% 26.2% 26.3% 29.9% 29.2% 4.9% 27.9% 高齢者負傷者数 16 18 16 19 14 25 15 11 24 20 17 10 2 207 住 宅 火 災 件 数 105 83 86 102 102 132 110 97 141 186 144 106 103 1,497 死者発生住宅火 災 件 数 7 7 12 3 2 3 5 1 4 6 2 4 2 58 負 傷 者 発 生 住 宅 火 災 件 数 34 26 33 29 30 42 30 28 37 49 43 31 5 417 ※1 死者発生率=死者発生住宅火災件数/住宅火災件数 ※2 負傷者発生率=負傷者発生住宅火災件数/住宅火災件数
- 16 - 2 4 4 3 7 7 7 4 1 1 1 2 5 2 2 5 4 0 2 4 6 8 男性 女性 ⑸ 年齢別 年齢別に住宅火災による死者発生状況をみると、65 歳以上の高齢者が 44 人(72.1%)と全 体の約 7 割を占めています。65 歳以上 75 歳未満の前期高齢者と 75 歳以上の後期高齢者に 区分すると、前期高齢者が 21 人(34.4%)、後期高齢者が 23 人(37.7%)であり、後期高齢 者の方が多く発生していますが、ほとんど差がありません。 火災程度別でみると、部分焼で亡くなっている火災が 23 人(37.7%)と最も多く、次いで 全焼の 16 人(26.2%)となっています。比較的、延焼面積等の被害が少ない部分焼やぼやの 火災においても死者が発生していることがわかります。 性別でみると、男性が 39 人(63.9%)、女性が 22 人(36.1%)であり、男性の割合が高 くなっています。このうち、高齢者については、男性が 26 人(66.7%)、女性が 18 人(81.8%) であり、女性の方が高齢者の割合が高くなっています(表 1-19、図 1-25)。 高齢者は、身体状況等により火災の発見や避難が遅れてしまい、被害が拡大する危険が高くな ることが、死者発生割合の高さに表れていると考えられます。 表 1-19 年齢別死者発生状況 年齢別 合計 火災程度 性別 全焼 半焼 部分焼 ぼや 男性 女性 乳 幼 児 0 ~ 5 0 - - - - 未 成 年 6 ~ 9 0 - - - - 1 0 ~ 1 9 0 - - - - 成 人 2 0 ~ 2 9 1 1 - - - - 1 3 0 ~ 3 9 2 1 - 1 - 2 4 0 ~ 4 9 5 - 1 4 - 4 1 5 0 ~ 5 9 6 1 3 1 1 4 2 6 0 ~ 6 4 3 - 2 1 3 前 期 高 齢 者 6 5 ~ 6 9 12 5 3 3 1 7 5 7 0 ~ 7 4 9 2 1 6 - 7 2 後 期 高 齢 者 7 5 ~ 7 9 9 2 1 3 3 7 2 8 0 ~ 8 9 9 4 1 1 3 4 5 9 0 ~ 5 - 1 3 1 1 4 合 計 61 16 13 23 9 39 22 図 1-25 住宅火災による死者年齢別・男女別推移(自損を除く)
n=61
(人)- 17 - ⑹ 世帯別 住宅火災による死者の家族構成をみると、一人暮らし、高齢者を含む家族、高齢者夫婦のみ、 高齢者一人暮らしに分けられ、そのうち高齢者世帯のみの割合が全体の半数を占めています。高 齢者のみの世帯において、火災が発生した際、身体状況等により火災の発見や避難が遅れてしま い、高齢者以外と比較して生命の危険が増すことが死者発生割合の高さに表れていると考えら れます。(図 1-26) ⑺ 死傷者発生時の状態別 住宅火災による死者の発生状況を状態別にみると、死者 61 人のうち、「家事従事中」が 8 人 (13.1%)であり、不明を除くと最も多く発生しています。(表 1-20) また、負傷者発生時の状況をみると、負傷者数 570 人のうち、「初期消火中」が 155 人(27.2%) と最も多く、次いで「就寝中」が 82 人(14.4%)、「家事従事中」が 79 人(13.9%)と続い ています。(表 1-21) 表 1-20 死者発生時の状態(自損を除く) 状 況 死 者 数 ( 高 齢 者 ) 状 態 別 死 者 発 生 率 ( 状 態 別 死 者 数 / 住 宅 火 災 死 者 数 ) 家 事 従 事 中 8(8) 13.1% 8/61 就 寝 中 7(3) 11.5% 7/61 飲 食 中 2(1) 3.3% 2/61 初 期 消 火 中 2(2) 3.3% 2/61 休 憩 中 1(1) 1.6% 1/61 避 難 中 1(1) 1.6% 1/61 採 暖 中 1(1) 1.6% 1/61 自 損 を 図 っ た 1(-) 1.6% 1/61 そ の 他 4(3) 6.6% 4/61 不 明 34(24) 55.7% 34/61 合 計 61(44) 100.0% 61/61 図 1-26 過去5年間の住宅火災における死者の世帯状況別 ※ ( )は、高齢者の内数 (人) 7 7 4 7 4 13 8 9 10 10 21 18 16 11 15 15 8 13 9 8 29 31 29 32 24 51.8% 54.2% 59.2% 59.4% 52.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0 10 20 30 40 50 60 70 80 24年 25年 26年 27年 28年 その他 一人暮らし 高齢者含む家族 高齢者夫婦のみ 高齢者一人暮らし 高齢者のみの世帯の割合
- 18 - 表 1-21 負傷者発生時の状態 状 況 負 傷 者 数( 高 齢者 ) 状 態 別 負 傷 者 発 生 率 (状態別負傷者数 /住宅火災負傷者数) 初 期 消 火 中 155(49) 27.2% 155/570 就 寝 中 82(27) 14.4% 82/570 家 事 従 業 中 79(39) 13.9% 79/570 避 難 中 57(13) 10.0% 57/570 休 憩 ・ 休 憩 中 38(17) 6.7% 38/570 作 業 中 33(10) 5.8% 33/570 飲 食 中 9(1) 1.6% 9/570 防ぎょ中(消防職・団員) 6(-) 1.1% 6/570 見 物 中 6(2) 1.1% 6/570 火 災 通 報 中 4(3) 0.7% 4/570 救 助 中 4(2) 0.7% 4/570 採 暖 中 3(3) 0.5% 3/570 自 損 を 図 っ た 3(-) 0.5% 3/570 火 遊 び 中 1(-) 0.2% 1/570 ホース延長中(消防職・団員) 1(1) 0.2% 1/570 そ の 他 48(14) 8.4% 48/570 不 明 41(26) 7.2% 41/570 総 計 570(207) 100.0% 570/570 死者が最も多く発生した「家事従事中」は、主に着衣に着火した火災によるものです。特にこ んろを使用中に発生していることから、調理中に裾や袖が広がっている服を着ている時は注意 することや、こんろ周りの整理整頓について注意喚起が必要です。 また、アームカバーやエプロンなどの防炎製品を使用することで被害の低減につながること から、引き続き防炎製品の周知をしていく必要があります。 負傷者が最も多く発生した「初期消火中」は、初期消火の際に火に接近しすぎたために火にあ おられたり、煙を吸うなどにより負傷したものです。初期消火中の負傷を防ぐために、防火防災 訓練や、消防署のイベントなどで初期消火訓練を行い、消火器の適切な使用方法を指導していく ことも必要です。 ※( )は、高齢者の内数
- 19 -
4 住宅用火災警報器の状況
⑴ 住宅火災の内訳 住宅火災 1,497 件と死者 61 人(自損を除く)を住宅用火災警報器等の設置有無別にみると、 住宅用火災警報器(以下「住警器」という。)が設置されていた住宅火災は 647 件(43.2%) 死者は 21 人(34.4%)発生しており、自動火災報知設備等(以下「自火報等」)が設置されて いた住宅火災は 445 件(29.7%)、死者は 5 人(8.2%)、未設置の住宅火災は 405 件(27.1%)、 死者は 35 人(57.4%)となっています(図 1-27、図 1-28)。 住宅火災の件数に占める住警器等設置状況別の死者及び負傷者の発生状況をみると、住警器 または自火報等を設置している火災では、死者発生件数(死者及び負傷者の両方が発生した火災 を含む)が 25 件(2.3%)、負傷者のみの発生件数が 299 件(27.4%)発生しています。 一方、どちらも設置していない(以下「未設置」という。)住宅では、死者発生件数が 33 件 (8.1%)、負傷者のみ発生件数が 107 件(26.4%)発生しています。このことから、住警器等 設置なしの方が、死者が発生している件数の割合が高いことがわかります(図 1-29)。 2.3% 25件 8.1% 33件 27.4% 299件 26.4% 107件 70.3% 768件 65.4% 265件 0% 20% 40% 60% 80% 100% 住警器等設置 未設置 死者発生件数 負傷者発生件数 なし N=1,497 N=61 図 1-27 住警器等設置状況別住宅火災件数 図 1-28 住警器等設置状況別死者数 図 1-29 住警器等設置状況別の死者及び負傷者発生件数の割合 住警器 647件 43.2% 自火報等 445件 29.7% なし 405件 27.1% 住警器 21人 34.4% 自火報等 5人 8.2% なし 35人 57.4%- 20 - 0 5 10 15 住警器等設置 未設置 3.6 13.4 0 50 100 150 200 250 住警器等設置 未設置 71 200 0 2 4 6 8 10 住警器等設置 未設置 2.3 8.1 (件) ⑵ 住警器設置有無別の比較 住警器等設置の住宅における火災と、未設置の住宅における火災を比較してみると、火災1 件当たりの平均焼損床面積は、住警器等設置住宅においては、3.6 ㎡となっているのに対し、 未設置住宅では 13.4 ㎡と約 3.7 倍に、火災1件当たりの平均損害額でも、住警器等設置住宅 は約 71 万円であるのに対し、未設置住宅では約 200 万円であり、約 2.8 倍と未設置住宅に おける被害が大きいことを示しています(図 1-30、図 1-31)。 一方、住宅火災による死者発生状況を住警器等の設置状況別にみると、火災100件あたり では住警器等設置住宅で 2.3 件、住警器等未設置住宅の場合は 8.1 件で死者が発生しており、 住警器等設置住宅の約 3.5 倍の死者が発生しています(図 1-32)。 ⑶ 全部設置と一部設置の比較 住警器が設置されていた住宅の 647 件のうち、条例基準どおりにすべての居室、台所、階段 に設置されている住宅(以下「全部設置」という。)と、一部のみに設置されている住宅(以下 「一部設置」という。)を比較すると、住警器が設置されていた住宅火災件数のうち、全部設置 が 490 件(75.7%)、一部設置が 157 件(24.3%)となっています。 火災程度別にみると、全部設置だった火災 490 件中、半焼以上が 15 件(3.0%)に対し、 住警器が一部設置だった火災 157 件中、半焼以上が 18 件(11.5%)です。(図 33、図 1-34) 図 1-32 住警器等設置有無別火災100 件あたりの死者発生件数 (万円)) Heihou me-totu (㎡) Heih oum e-totu
約 3.5 倍
図 1-30 住警器等設置有無別 火災1件あたりの平均焼損床面積 図 1-31 住警器等設置有無別 火災1件あたりの平均損害額 約 2.8 倍 約 3.7 倍- 21 - 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0
全部設置
一部設置
2.7
5.1
図 1-33 住警器全部設置の焼損程度 図 1-34 住警器一部設置の焼損程度 住警器等設置状況別に死者の発生状況を比較すると、全部設置では 490 件中 12 件で死者が 発生しており、一部設置では 157 件中 8 件で死者が発生しています。 100 件あたりの死者発生件数を比較すると、全部設置では 2.4 件に対して、一部設置では 5.1 件で、約2.0 倍の差になっています。(図 1-35) 図 1-35 住警器設置状況別 100 件あたりの死者発生件数 (自損を除く) (人)N=490
N=157
約2.0 倍
ぼや 395件 80.6% 部分焼 80件 16.3% 半焼 10件 2.0% 全焼 5件 1.0% ぼや 111件 70.7% 部分焼 28件 17.8% 半焼 13件 8.3% 全焼 5件 3.2%- 22 - 56 76 128 253 459 423 279 289 278 258 204 19.3% 24.3% 33.8% 48.1% 79.4% 80.6% 79.3% 81.5% 79.2% 87.3% 88.5% 0% 50% 100% 0 100 200 300 400 500 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 奏功事例件数 (N=2753) 住警器設置率 (件) (「消防に関する世論調査」による) (件) ⑷ 奏功事例の内訳 平成 28 年中における住警器の作動により火災を未然に防いだ、若しくは、火災による被害を 軽減した奏功事例は、204 件ありました。また、住警器等の設置率は 88.5%となっています (図 1-36)。 図 1-36 住警器奏功事例・設置率の推移 平成 28 年中における住警器の奏功事例の焼損程度別では、火災に至らなかった事例が 99 件 (48.5%)と 5 割以上を占めています。また、火災に至った事例についてもぼやが 85 件(41.7%) と約4割となり、住警器による火災の早期発見の効果が表れています。(図 1-37) 奏功(出火)場所別では、台所が 118 件(57.8%)、次いで居室は 84件(41.2%)となっ ています。(図 1-38) 図 1-37 焼損程度別奏功事例 図 1-38 奏功(出火)箇所別奏功事例 非火災 99件 48.5% ぼや 85件 41.7% 部分焼 15件 7.4% 半焼 2件 1.0% 全焼 3件 1.5% n=204 台所 118件 57.8% 居室 84件 41.2% 階段 1件 0.5% その他 1件 0.5% n=204
- 23 - 住警器の鳴動に気付いた人をみると、居住者が 75 人(36.8%)と 4 割弱である一方、居住 者以外の隣人・通行人は 106 人(52.0%)と半数以上を占めています。(図 1-39) 図 1-39 住警器の鳴動に気付いた人 ※「両方」とは、居住者及び居住者以外が同時に気付いた場合です。 n=106 居住者 75人 36.8% 両方 14人 6.9% その他 8人 3.9% 不明 1人 0.5% 通行人 12人 11.3% 隣人 94人 88.7% 居住者以外 106人 52.0% n=204
- 24 -
第2章 放火火災の実態
1 放火火災の概要
平成 28 年中の火災件数 3,982 件のうち放火(放火の疑いを含む、以下「放火」という。)火災 は 881 件発生しました。前年より 146 件減少しており、総火災件数に占める割合は 1.1%減少 しました。(図 2-1) また、放火火災 881 件の内訳は、建物火災 384 件(43.6%)、その他火災 456 件(51.8%)、 車両火災 39 件(4.4%)、船舶火災 2 件(0.2%)となっています。 図2-1 最近10年間の放火火災件数等の推移2 放火火災の状況
⑴ 月別発生状況 月別の件数をみると、1 月、10 月、12 月に特に多く発生しています。 また、放火火災の割合をみると 10 月の割合が特に高くなっています。 放火火災以外の発生状況と同様に、放火火災も火災多発期に多く発生していることが分かり ます(図 2-2)。 図2-2 月別放火火災発生状況 ※ 治外法権及び管外からの延焼火災は、総火災件数のみ計上しています。 (件) (件) ※ 治外法権及び管外からの延焼火災は、総火災件数のみ計上しています。 32.0% 31.4% 32.8% 30.2% 31.0% 29.6% 31.3% 28.7% 23.2%22.1% 5,800 5,763 5,601 5,088 5,341 5,089 5,191 4,805 4,433 3,982 1,852 1,809 1,835 1,534 1,657 1,507 1,622 1,381 1,027 881 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 放火の割合 総火災件数 放火 104 75 81 64 62 61 74 44 54 96 69 97 330 271 263 253 261 248 229 218 205 257 266 300 24.0% 21.7% 23.5% 20.2% 19.2% 19.7% 24.4% 16.8% 20.8% 27.2% 20.6% 24.4% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 0 100 200 300 400 500 放火 放火以外 放火の割合- 25 - 76 60 44 27 27 39 34 53 86 82 73 66 182 138 144 171 236 329 299 285 324 332 276 201 29.5% 30.3% 23.4% 13.6% 10.3% 10.6% 10.2% 15.7% 21.0% 19.8% 20.9% 24.7% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 0 100 200 300 400 500 600 700 0~ 2~ 4~ 6~ 8~ 10~ 12~ 14~ 16~ 18~ 20~ 22~ 放火 放火以外 放火の割合 ⑵ 曜日別発生状況 曜日別にみると、各曜日ともあまり大きな差はみられませんが、日曜日、水曜日、土曜日は他 の曜日と比べて若干多く発生しており、放火の割合も高くなっています(図 2-3)。 図2-3 曜日別放火火災発生状況 ⑶ 時間帯別発生状況 出火時間が不明であった 214 件を除いた 667 件の放火火災について、時間帯別にみると、 0 時~3 時台及び 16 時~23 時台に放火火災の件数及び割合が高くなっています(図 2-4)。 放火以外の火災は、人々が活動をする朝から夜にかけて多く発生するのに対し、放火火災では、 日が沈む夕方から人々が睡眠する深夜にかけて多く発生するという特徴となっています。 図2-4 時間帯別放火火災発生状況 (件) (件) 137 94 122 146 113 118 151 418 445 440 399 467 474 458 24.7% 17.4% 21.7% 26.8% 19.5% 19.9% 24.8% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 0 100 200 300 400 500 600 700 800 日曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 放火 放火以外 放火の割合
- 26 - ⑷ 連続放火火災の発生状況 平成28 年中(同一日内とその翌日までに、同一地域内で 5 件以上放火された連続放火火災) は 7 回発生しました。前年と比べ 6 回増加しています(表 2-1)。 表2-1 主な連続放火火災の発生状況 回数 発生月 区市町村 火災種別 出火箇所 焼損物件 連続 件数 1 1 月 狛江市 建物 車両 その他 廃品置場、ごみ捨て場、屋 内駐輪場、敷地内、ホ-ル エレベーター室 オートバイ 、ボデ ィカバ ー、ダンボール、ポスター 等 6 2 1月 板橋区 その他 敷地内 自動販売機 6 3 2月 小平市 その他 田畑 森林(人工林) 立木、枯草、落葉 6 4 3月 小金井市 その他 ごみ箱、屋外ごみ捨場、公 園、墓地 枯草、ごみ等 6 5 7月 渋谷区 建物 車両 その他 屋内駐輪場、屋外駐車場、 ごみ箱、屋外ごみ捨場、廊 下、屋外駐車場、敷地内 車両、オートバイ、自転 車、ごみ箱等 7 6 11月 杉並区 中野区 車両 その他 敷地内、屋外駐車場、二輪 自動車、原動機付自転車、 敷地内 バイク、自転車等 6 7 12月 葛飾区 建物 その他 ごみ箱、屋外ごみ捨場、道 路(側溝を含む)、便所 集積ネット、ポスター、 ごみくず等 6
- 27 - ⑸ 主な火元建物用途 放火火災 881 件のうち、建物から出火した放火火災 345 件を主な建物用途別にみると、住 宅 44 件(12.8%)、共同住宅等 106 件(30.7%)、その他 195 件(52.6%)となっており、 4 割以上が住宅・共同住宅から発生しています(表 2-2、図 2-5)。 表2-2 火元建物用途発生状況 図2-5 建物から出火した放火火災内訳 ⑹ 主な放火場所と着火物 主な放火場所別(出火箇所)にみると、放火火災に占める建物関係(主として建物の箇所)は 360 件(40.9%)と 4 割以上を占めています。 建物関係 360 件のうち最も多い場所は、共用部分 156 件(43.3%)、次いで住宅部分 71 件(19.7%)で、この二つで建物関係の6割以上を占めています。 建物関係以外(主として建物以外の箇所)は 521 件(59.1%)発生し、敷地内 201 件(38.6%)、 公園 107 件(20.5%)、道路 72 件(13.8%)などとなっています。 また、放火火災 881 件を着火物別にみると、紙・紙製品類、ごみくず等、合成樹脂製品等、 を合わせると 496 件(56.2%)と6割近くを占めています。(表 2-3) 火 元 用 途 放 火 建物から出 火した火災 放 火 件 数 / 火 災 件 数 居 住 系 住 宅 44 539 8.2% 共 同 住 宅 等 106 958 11.1% 事 業 系 百 貨 店 ・ 物 販 等 13 100 13.0% ホテル・簡易宿泊所 7 35 20.0% 病 院 等 4 16 25.0% 事 務 所 6 113 5.3% 飲 食 店 6 345 1.7% 遊 戯 場 5 8 62.5% 倉 庫 4 15 26.7% 学 校 5 31 16.1% 作 業 所 3 88 3.4% 停 車 場 7 20 35.0% そ の 他 65 174 37.4% そ の 他 共 用 部 分 35 167 21.0% 付 属 建 物 等 26 45 57.8% 工 事 中 の 建 物 3 13 23.1% 空 家 6 14 42.9% 合 計 345 2,681 12.8% 建物から出火 した放火火災 345 件 N=345 住宅 44件 12.8% 共同住宅等 106件 30.7% その他 195件 56.5%
- 28 - 表2-3 主な放火場所と着火物 紙・紙 製品 ごみくず 等 合成樹 脂製品 等 繊維類 枯草 くず類 車両関 係 その他 不明 合計 建 物 関 係 共 用 部 分 87 13 26 13 0 6 0 5 6 156 住 宅 部 分 12 5 2 29 0 4 0 7 12 71 車 庫 ・ 駐 車 場 3 2 4 2 0 2 9 0 1 23 建 物 の 外 周 部 3 4 5 0 0 0 0 3 3 18 物 置 ・ 倉 庫 8 9 2 3 0 1 1 2 4 30 ベランダ・屋上 4 4 2 2 0 3 0 0 0 15 そ の 他 14 2 1 17 0 1 0 4 8 47 小 計 131 39 42 66 0 17 10 21 34 360 建 物 関 係 以 外 車 両 3 0 2 0 0 1 12 0 10 28 敷 地 内 31 33 55 9 23 19 13 15 3 201 公 園 ・ 墓 地 15 22 13 8 31 9 0 7 2 107 道 路 17 29 8 5 4 4 1 4 0 72 河 川 敷 4 2 1 2 17 3 0 0 2 31 屋外ごみ捨場 4 13 8 0 4 0 0 0 0 29 そ の 他 9 7 8 4 12 7 2 4 0 53 小 計 83 106 95 28 91 43 28 30 17 521 合 計 214 145 137 94 91 60 38 51 51 881
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事例編
1 主な住宅火災の事例
⑴ たばこ 【事例1】たばこの不始末により死者が発生した住宅火災の事例 火 災 の 程 度 部分焼 焼 損 物 件 床面積 30 死傷者の発生状況 死者あり 住宅用火災警報器等の設置状況 自動火災報知設備あり この火災は、共同住宅で一人暮らしの居住者(女性・70 代)が、居室内でたばこを吸った 後、火種が残ったたばこの吸殻をごみ袋に捨てたために、ごみ袋内のごみくず等の可燃物に着火 し、無炎燃焼を継続した後に出火しました。この居住者は、一酸化炭素中毒により亡くなりまし た。 同じ建物に住む隣人が、帰宅した際に、1階で焦げ臭さを感じたが、そのままエレベータで1 1階まであがった。11階の自宅前廊下の吹き抜けから下階を確認したところ、煙がでていたた め、火事だと思い、自身の携帯電話で119番通報をしました。 また、別の隣人が消火器で初期消火を行いましたが、消火には至りませんでした。 【事例 2】寝たばこにより死者が発生した住宅火災の事例 火 災 の 程 度 ぼや 焼 損 物 件 衣類、座椅子等 死傷者の発生状況 死者、負傷者あり 住宅用火災警報器等の設置状況 なし この火災は、老人夫婦が住む住宅で、居住者(男性・80代)が、座椅子に座りながら飲酒と 喫煙をしている間に寝てしまい、膝掛にしていた衣類にたばこの火種が落下したことにより、衣 類や着衣に着火し火災となりました。この居住者は発見当初は意識がありましたが、後日、全身 の火傷のため、亡くなりました。 居住者の妻は、就寝中になんとなく目を覚まし玄関に目をやると、夫が土間に座り込んでうな っており、さらにみると着ていたパジャマは首の部分を残して大部分が焼けているのを見つけま した。妻は居住者の着衣を脱がすとともに、脱がした着衣や玄関の上り框で燻っている部分に台 所の洗い桶を使って数回にわたって水をかけて消火しました。この際、妻は両手に熱傷を負いま した。その後、自宅電話から119番通報しようとしたが、狼狽していたため110番通報し、 警察機関から消防に通報がありました。 ⑵ こんろ 【事例1】着衣着火により死者が発生した住宅火災の事例 火 災 の 程 度 ぼや 焼 損 物 件 着衣、床若干 死傷者の発生状況 死者あり 住宅用火災警報器等の設置状況 住宅用火災警報器あり この火災は、高齢者を含む世帯の住宅で、飲酒した居住者(男性・70代)が、こんろに置か れた甘酒を温めようとした際に、誤って左手前側のこんろのスイッチを入れ、近づいたために着 衣に着火し火災となりました。この居住者は、全身の火傷のために亡くなりました。 居住者の妻は、住宅用火災警報器が鳴動したため台所に向かうと、全身を火に包まれている居 住者を発見したため、近くにあったタオルで初期消火を行いました。また、居住者の息子も住宅 用火災警報器の鳴動音を聞き駆付け、そばにあった衣類で初期消火を行いました。- 30 - 警備会社の勤務員は、火元建物の住宅用火災警報器が発報しているのをモニターで確認したた め電話で確認すると、居住者の娘が応答し、「火傷をしている」との返答であったため、会社の 電話から119番通報をしました。 【事例2】こんろの周りの可燃物に着火し死者が発生した住宅火災の事例 火 災 の 程 度 部分焼 焼 損 物 件 床面積 10 死傷者の発生状況 死者あり 住宅用火災警報器等の設置状況 なし この火災は、住宅で一人暮らしの居住者(男性・40 代)が、調理中に何らかの理由でこんろ を過熱しすぎたために、こんろの周りの可燃物に着火し、火災となりました。この居住者は、一 酸化炭素中毒で亡くなりました。 火元建物の隣人は、自宅にいたところパチパチと音が聞こえたので外をみると、隣の建物2階 の窓から火が出ているのを見つけました。その後、家族に通報を依頼するとともに、自宅の庭の ホースで初期消火を行いました。 発見者である隣人の家族は、自宅の電話から 119 番通報をしました。 ⑶ ストーブ 【事例1】電気ストーブに可燃物が接触することにより死者の発生した住宅火災の事例 火 災 の 程 度 部分焼 焼 損 物 件 床面積 4 8 死傷者の発生状況 死者、負傷者あり 住宅用火災警報器等の設置状況 なし この火災は、共同住宅で一人暮らしの居住者(女性・90 代)が部屋で使用していた電気スト ーブに、新聞紙等の紙類が接触したことから火災となりました。この居住者は、一酸化炭素中毒 により亡くなりました。 火元建物の上階に住む住人は、自室のベランダに出たところ、煙の臭いを感じ、周囲を見回す と下の階から煙が出ているのを見つけました。火事だと思い1階へ降り、火元部屋の玄関ドアを 叩いたが応答がなかったので、建物の周りを確認していると、隣の建物の居住者に会ったため 119 番通報を依頼しました。 119 番通報を依頼された隣の建物の居住者は、自身の携帯電話から 119 番通報をしました。 なお、初期消火の実施状況は不明です。 【事例 2】ガスストーブに可燃物が落下したことにより死者の発生した住宅火災の事例 火 災 の 程 度 部分焼 焼 損 物 件 床面積52 等 死傷者の発生状況 死者あり 住宅用火災警報器等の設置状況 なし この火災は、高齢者を含む世帯の住宅の居住者(男性・70 代)が、柱と襖の間に取り付けた 突っ張り棒に洗濯物をかけ、直下にガスストーブを置いて乾燥させていたところ、何らかの要因 で洗濯物が落下したため着火し、火災となりました。この居住者は、火傷などにより亡くなって います。 居住者の家族が、就寝中に焦げ臭さを感じたため確認すると、居間から黒煙が噴き出している のを見つけました。その後、居間で寝ていた居住者に問いかけると返事があったので、先に避難 し、自身の携帯電話から119番通報をしました。 なお、初期消火の実施状況は不明です。
- 31 - ⑷ 着衣着火 【事例1】カセットこんろによる着衣着火の住宅火災の事例 火 災 の 程 度 ぼや 焼 損 物 件 着衣、床若干 死傷者の発生状況 負傷者あり 住宅用火災警報器等の設置状況 住宅用火災警報器あり この火災は、住宅の居住者(男性・80 代)が、簡易型ガスこんろを床に置いてお茶の準備を していた際に、誤ってこんろの炎が着衣に着火しました。 居住者は、自分の着衣が燃えていることに気がつき、水をかけ消そうとしましたが、全身に火 傷を負いました。その後、近所の事務所に行き、火災が起こり、火傷をしたことを伝え、119 番通報を依頼しました。 事務所の勤務員は、火災で受傷した居住者が助けを求めてきたので、119番通報をしまし た。 【事例 2】こんろによる着衣着火の住宅火災の事例 火 災 の 程 度 ぼや 焼 損 物 件 着衣若干 死傷者の発生状況 負傷者あり 住宅用火災警報器等の設置状況 自動火災報知設備あり この火災は、共同住宅の居住者(女性・80 代)が、台所で調理中にこんろで鍋を火にかけて いることを失念し、こんろに背部を近づけたことにより着衣に炎が触れ着火しました。 居住者は、背部に熱を感じたので振り返ったところ、上着から煙が出ていることに気がつきま した。 この居住者の家族は、居住者の悲鳴を聞き台所へ駆付けると、居住者の着衣から煙が出ていた ので、布巾で火を叩いて消火するとともに、自宅の電話から 119 番通報をしました。 【事例3】こんろによる着衣着火の住宅火災の事例 火 災 の 程 度 ぼや 焼 損 物 件 着衣、カーペット 死傷者の発生状況 負傷者あり 住宅用火災警報器等の設置状況 自動火災報知設備あり この火災は、共同住宅の居住者(女性・30 代)が、台所で調理中にこんろで鍋を火にかけて いたところ、着衣の右袖部分に着火しました。 居住者は、右袖部分が燃えていることに気がつき、服を脱ぎ、濡らしたタオルで叩くととも に、近くにあったバケツに衣服を入れ、水道水に浸し消火をしました。 この居住者の家族は、帰宅すると居住者から火災の状況を聞いたため、自身の携帯電話から 119 番通報をしました。 【事例4】こんろによる着衣着火の住宅火災の事例 火 災 の 程 度 ぼや 焼 損 物 件 着衣 死傷者の発生状況 負傷者あり 住宅用火災警報器等の設置状況 住宅用火災警報器あり この火災は、共同住宅の居住者(男性・70 代)が、1階の台所で調理中に、こんろの奥のタ イルを拭こうとした際に、着衣の左胸部辺りに着火しました。 居住者は、熱さを感じ、左胸部辺り部分が燃えていたため、庭先で服を脱ぎました。 2 階にいた居住者の家族が、居住者の叫び声を聞き、1階を見に行くと、居住者の上衣が庭先 に脱ぎ捨ててあり、燻っていたので水をかけ消火しました。 居住者は医療機関に連絡したところ、救急相談センターを案内されたため、自宅の電話から連 絡し、119 番通報に至りました。
- 32 - 【事例 5】たばこによる着衣着火の住宅火災の事例 火 災 の 程 度 ぼや 焼 損 物 件 着衣、座布団 死傷者の発生状況 負傷者あり 住宅用火災警報器等の設置状況 自動火災報知設備あり この火災は、共同住宅の居住者(男性・80 代)が、椅子に座って喫煙していた際に、たばこ の火種が着衣に落下したことから着火しました。 居住者は、自室にいると異臭を感じたため、屋外からの臭気ではないかと思い、ベランダに出 て確認すると、自身のズボンが燃えていることに気がついたため、すぐにズボンを脱ぎ、自宅の 浴室のシャワーで水をかけ消火しました。その後、自身の携帯電話から 119 番通報をしまし た。 【事例 6】ストーブによる着衣着火の住宅火災の事例 火 災 の 程 度 ぼや 焼 損 物 件 着衣 死傷者の発生状況 負傷者あり 住宅用火災警報器等の設置状況 住宅用火災警報器あり この火災は、共同住宅の居住者(女性・20 代)が履いていたスカンツ(ロングスカートに見 える裾が広がったパンツ)の裾が、前面の保護枠が外された電気ストーブに触れたことにより着 火しました。 居住者は、自身のスカンツの裾が燃えていることに気がつき、手で叩いて消そうとしたが消え ず、すぐにスカンツを脱ぎ、再度手で叩いて消火しました。 この居住者から受傷したことを聞いた居住者の家族は、自身の携帯電話から 119 番通報をし ました。 【事例 7】灯明による着衣着火の住宅火災の事例 火 災 の 程 度 ぼや 焼 損 物 件 着衣 死傷者の発生状況 負傷者あり 住宅用火災警報器等の設置状況 住宅用火災警報器あり この火災は、住宅の居住者(女性・70 代)が、仏壇の灯明に火をつけた後、仏壇の奥にお供 え物を置こうと手を伸ばしたところ、着衣の右袖部分に着火しました。 居住者は、自身の着衣に火が燃え移ったのを発見したため、台所に移動し上衣を脱ぎ、水道水 をかけ消火しました。 この居住者から受傷したことを聞いた家族は、怪我を確認後、自宅の電話から救急相談センタ ーに連絡し、119 番通報に至りました。 ⑸ その他の出火原因 【事例1】火遊びによる住宅火災の事例 火 災 の 程 度 部分焼 焼 損 物 件 床面積 20 10 死傷者の発生状況 なし 住宅用火災警報器等の設置状況 なし この火災は、共同住宅の居住者A(女児・小学生)と居住者B(女児・小学生)が、ライター を点火して遊んでいるうちに、ライターの火がふすま紙に着火し、火災となりました。 居住者C(女児・小学生)は、何かが燃えているような臭いを感じ、部屋を確認すると、ふす まが燃えているのを発見したため、居住者Aと居住者Bを連れて隣人宅に行き、火災を知らせま した。