• 検索結果がありません。

ユーザーズガイド

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "ユーザーズガイド"

Copied!
379
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

J2X1-7530-01Z0(01)

2011年7月

Windows/Linux

ServerView Resource Orchestrator V2.3.0

(2)

まえがき

本書の目的

本書は、ServerView Resource Orchestrator(以降、本製品)の機能概要と、導入時に必要な操作および設定、運用について説明して います。

本書の読者

本書は、本製品を利用してプライベートクラウドやデータセンターでインフラを運用する管理者を対象にしています。

また、システムを構築するにあたり、導入するサーバ、ストレージ、ネットワーク機器、およびサーバ仮想化ソフトウェア製品について、 ServerView Resource Coordinator VEを利用した基本的な設定方法を理解していることや、Active DirectoryやLDAPなどディレクトリ サービスの一般的な知識があることを前提としています。

本書の構成

本書は、第1章~第6章、付録および用語集で構成されています。 本製品の基本的な利用方法については、第6章までで説明します。 大規模構成の管理に便利な機能については、付録A~付録Mで説明します。 プライベートクラウド環境やデータセンター環境におけるインフラ全体の運用管理者は、構成に応じて参照してください。 各章の内容は以下のとおりです。 見出し 内容 第1章 概要 本製品の概要について説明します。 第2章 画面説明 RCコンソールについて説明します。 第3章 セットアップの事前準備 本製品のセットアップの事前準備について説明します。 第4章 インストール/アンインストール 本製品のインストールとアンインストールについて説明します。 第5章 セットアップ 本製品のセットアップについて説明します。 第6章 L-Server L-Serverの作成と操作の方法について説明します。 付録A リソースプール リソースプールについて説明します。 付録B リソースフォルダーおよびテナント リソースフォルダーおよびテナントフォルダーについて説明します。 付録C ロール・ユーザーグループ ロールとユーザーグループについて説明します。 付録D L-Serverのパラメーター詳細 L-Serverテンプレートを使用せず、サーバ、ストレージ、ネッ トワークの仕様を指定したL-Serverの作成について説明し ます。 付録E 管理サーバのバックアップ・リストア 管理サーバのバックアップ・リストアについて説明します。 付録F 物理L-Serverを作成する場合の設定 物理L-Serverを作成する場合の設定について説明します。 付録G サーバ仮想化ソフトウェア製品の設定 サーバ仮想化ソフトウェア製品の設定について説明します。 付録H ダッシュボード連携 ダッシュボード連携を利用する方法について説明します。 付録I 高可用性の実現 高可用性を実現する方法について説明します。

付録J Disaster Recovery Disaster Recoveryについて説明します。

付録K 物理L-Serverに対するVMホストの導入 物理L-ServerにVMホストを導入する方法について説明します。 付録L 構築済みの物理サーバまたは仮想マシンとL-Server の関連付け 構築済みの物理サーバを物理L-Serverに関連付ける方法、 および構築済みの仮想マシンを仮想L-Serverに関連付け る方法について説明します。

(3)

見出し 内容 付録M リンクアグリゲーションの利用 本製品とリンクアグリゲーションを同時に利用する際の手順について説明します。 用語集 本製品で使用する用語について説明します。必要に応じ て参照してください。

本書の表記について

本書中の表記方法は以下のとおりです。

本製品の使用時に必要な基本ソフトウェアに応じて異なる機能がある場合、以下のように区別して記述します。 【Windows】 Windows対応記事(Hyper-V未使用) 【Linux】 Linux対応記事 【VMware】 VMware対応記事 【Hyper-V】 Hyper-V対応記事 【Xen】 RHEL5-Xen対応記事 【Oracle VM】 Oracle VM対応記事 【Windows/Hyper-V】 WindowsまたはHyper-V対応記事 【Windows/Linux】 WindowsまたはLinux対応記事 【Linux/VMware】 LinuxまたはVMware対応記事 【VMホスト】 VMwareまたはHyper-Vを有効にしたWindows Server 2008対応記事

特に説明がない場合、本文中の"ブレードサーバ"はPRIMERGY BXシリーズを指します。

参照先は「 」でくくります。

画面名、ダイアログ名、メニュー名およびタブ名は[ ]でくくります。

ボタン名は< >でくくります。

メニューの選択順を[ ]-[ ]の形式で示します。

ユーザーが入力する文字は太字で示します。

可変部分は斜体で示します。

特に強調が必要な文字列、数値をダブルクォーテーション( " )でくくります。

メニュー名には、設定、操作画面の起動を示す"..."は表記しません。

使用例は、プロンプトをWindowsの">"で表記しています。Linuxの場合は"#"に読み替えてください。

RC

コンソールのメニューについて

RCコンソールでの操作は、メニューまたはポップアップメニューから行います。 本書では、メニューおよびポップアップメニューのどちらでも実行できる操作については、ポップアップメニューによる手順を記載して います。

マニュアル体系

本製品のマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュアルを読んでください。

ServerView Resource Orchestrator ユーザーズガイド(本書)

(4)

ServerView Resource Orchestrator リファレンスガイド

本製品で使用するコマンド、表示されるメッセージ、および設定ファイルの詳細について説明しています。

ServerView Resource Orchestrator

ウェブサイト

ServerView Resource Orchestratorウェブサイトでは、最新のマニュアルや技術情報を公開しています。

本製品を利用する前に、ServerView Resource Orchestratorウェブサイトを参照することをお勧めします。なお、ユーザー名とパスワード の入力要求があった場合は、ソフトウェア説明書に記載されているユーザー名とパスワードを入力してください。

URL: http://software.fujitsu.com/jp/ror/ (2011年7月時点)

必須参照マニュアル

本製品では、ServerView Resource Coordinator VEの機能を使用できます。本製品の導入/設定/操作/運用を行う場合は、本製品に同 梱されている以下のマニュアルについても必要に応じて参照してください。

ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド

ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド

ServerView Resource Coordinator VE 運用ガイド

ServerView Resource Coordinator VE コマンドリファレンス

ServerView Resource Coordinator VE メッセージ集

ServerView Resource Coordinator VEの最新マニュアルや技術情報については、以下のウェブサイトを参照してください。

URL: http://software.fujitsu.com/jp/rcve (2011年7月時点)

関連マニュアル

以下のマニュアルを必要に応じて参照してください。

EMC Solutions Enabler INSTALLATION GUIDE

EMC CLARiX Server Support Products for Linux Servers INSTALLATION GUIDE

EMC CLARiX Server Support Products for Windows Servers INSTALLATION GUIDE

EMC Navisphere Command Line Interface (CLI) REFERENCE

EMC Navisphere Manager ADMINISTRATOR'S GUIDE

ESN Manager PLANNING AND INSTALLATION GUIDE

VMwareを利用する場合

vSphere 基本システム管理

vSphere リソース管理ガイド

ゲスト OS インストールガイド

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for x86) Linux仮想マシン機能またはRed Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for Intel64) Linux 仮想マシン機能を利用する場合

PRIMEQUEST(1000シリーズ) RHEL5-Xen 仮想マシン機能ユーザーズマニュアル

PRIMEQUEST(1000シリーズ) RHEL5-Xen 仮想マシン機能コマンドリファレンスマニュアル

Systemwalker Software Configuration Manager 運用ガイド

(5)

Oracle VMを利用する場合

Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド

Oracle VM Serverユーザーズ・ガイド

NetAppストレージを利用する場合

Data ONTAP Software Setup Guide

Data ONTAP System Administration Guide

Data ONTAP Storage Management Guide

Data ONTAP Block Access Management Guide for iSCSI and FC

ETERNUSストレージを利用する場合

ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド

ETERNUS SF Storage Cruiser メッセージ説明書

ダッシュボード連携を利用する場合

Systemwalker Service Catalog Manager 導入ガイド

ServerView Suiteを利用する場合

ServerView Suite ServerView でのユーザ管理

略称

本書中の略称は以下のとおりです。

略称 製品

Windows

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition Windows(R) 7 Professional

Windows(R) 7 Ultimate Windows Vista(R) Business Windows Vista(R) Enterprise Windows Vista(R) Ultimate

Microsoft(R) Windows(R) XP Professional operating system

Windows Server 2008

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter

Windows 2008 x86 Edition Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (x86) Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (x86)

Windows 2008 x64 Edition Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (x64) Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (x64)

Windows Server 2003 Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition

(6)

略称 製品

Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition

Windows 2003 x64 Edition Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition

Windows 7 Windows(R) 7 Professional Windows(R) 7 Ultimate

Windows Vista

Windows Vista(R) Business Windows Vista(R) Enterprise Windows Vista(R) Ultimate

Windows XP Microsoft(R) Windows(R) XP Professional operating system

Linux

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for Intel64)

Red Hat Enterprise Linux

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for Intel64)

Red Hat Enterprise Linux 5

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for x86) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for Intel64)

RHEL5-Xen Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for x86) Linux 仮想マシン機能 Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for Intel64) Linux 仮想マシン機能 Oracle VM x86用 Oracle VM Server

ESC ETERNUS SF Storage Cruiser GLS PRIMECLUSTER GLS

(7)

略称 製品 Navisphere EMC Navisphere Manager

Solutions Enabler EMC Solutions Enabler MSFC Microsoft Failover Cluster

SCVMM System Center Virtual Machine Manager 2008 R2

VMware VMware vSphere(TM) 4 VMware vSphere(TM) 4.1 VMware FT VMware Fault Tolerance

VMware DRS VMware Distributed Resource Scheduler VMware DPM VMware Distributed Power Management VMware vDS VMware vNetwork Distributed Switch VIOM ServerView Virtual-IO Manager RCVE ServerView Resource Coordinator VE

リソースコーディネータ

Systemwalker Resource Coordinator

Systemwalker Resource Coordinator Base Edition Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition

輸出管理規制表記

当社ドキュメントには、外国為替および外国貿易管理法に基づく特定技術が含まれていることがあります。特定技術が含まれている場 合は、当該ドキュメントを輸出または非居住者に提供するとき、同法に基づく許可が必要となります。

商標について

EMC、EMC2、CLARiX、SymmetrixおよびNavisphereは、EMC Corporationの登録商標または商標です。

HPは、Hewlett-Packard Companyの登録商標です。

Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Microsoft、Windows、Windows XP、Windows Server、Windows Vista、Windows 7、Excel、Active DirectoryおよびInternet Explorerは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。

NetAppは、米国およびその他の国におけるNetwork Appliance, Incの登録商標です。また、Data ONTAP、Network Appliance、 Snapshotは、米国およびその他の国におけるNetwork Appliance, Incの商標です。

OracleとJavaは、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。

Red Hat、RPMおよびRed Hatをベースとしたすべての商標とロゴは、Red Hat, Inc.の米国およびその他の国における登録商標ま たは商標です。

VMware、VMwareロゴ、Virtual SMPおよびVMotionは、VMware, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

ServerView、Systemwalkerは富士通株式会社の登録商標です。

その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お願い

本書を無断でほかに転載しないようお願いします。

(8)

版数 マニュアルコード 2011年7月 第1版 J2X1-7530-01Z0(01)

(9)

目 次

第1章概要...1 1.1 特長...1 1.2 機能概要...1 1.2.1 リソースプール...3 1.2.2 論理サーバ(L-Server)...4 1.2.3 L-Server作成...5 1.2.4 L-Serverテンプレート...7 1.2.5 リソースの見える化...7 1.2.6 ネットワーク設定の簡易化...8 1.2.7 リソースフォルダーによる多数リソースの分割管理...15 1.2.8 ロールによるアクセス制御とユーザーグループ...15 1.2.9 テナントによる複数部門での安全なリソースの隔離と共用...16 1.2.10 ストレージ設定の簡易化...18 1.2.11 高可用性の実現...20 1.2.12 DR(Disaster Recovery)の実現...21 1.3 ソフトウェア環境...21 1.3.1 ソフトウェア構成...21 1.3.2 ソフトウェア条件...22 1.3.2.1 基本ソフトウェア...22 1.3.2.2 必須ソフトウェア...26 1.3.2.3 排他ソフトウェア...32 1.3.2.4 静的ディスク容量...33 1.3.2.5 動的ディスク容量...34 1.3.2.6 メモリ容量...35 1.4 ハードウェア環境...35 1.5 システム構成...37 1.6 管理対象リソース...41 1.7 本製品利用時の導入作業...42 1.7.1 テナントを利用しない場合のインフラ管理者の導入作業...42 1.7.2 テナントを利用する場合のインフラ管理者の導入作業...43 1.7.3 サービス管理者の導入作業...44 1.8 本製品利用時の運用作業...44 1.9 本製品利用時の保守作業...45 1.9.1 スナップショットとバックアップ・リストア...45 1.9.2 システムトラブル時の情報採取...46 1.9.3 ハードウェア保守...46 第2章画面説明...47 2.1 RCコンソール...47 第3章セットアップの事前準備...51 3.1 サーバ環境の事前準備...51 3.2 ストレージ環境の事前準備...52 3.3 ネットワーク環境の事前準備...53 第4章インストール/アンインストール...60 4.1 マネージャーのインストール...60 4.1.1 必要な情報の収集と確認...60 4.1.2 インストール【Windows】...62 4.1.2.1 ソフトウェアの準備と確認...62 4.1.2.2 インストール...64 4.1.3 インストール【Linux】...66 4.1.3.1 ソフトウェアの準備と確認...66 4.1.3.2 インストール...67 4.2 エージェントのインストール...69

(10)

4.2.1 インストール 【Windows/Hyper-V】...71 4.2.2 インストール【Linux/VMware/Xen/Oracle VM】...73 4.3 マネージャーのアンインストール...74 4.3.1 アンインストール【Windows】...75 4.3.2 アンインストール【Linux】...76 4.4 エージェントのアンインストール...78 4.4.1 アンインストール【Windows/Hyper-V】...78 4.4.2 アンインストール【Linux/VMware/Xen/Oracle VM】...79 第5章セットアップ...81 5.1 手順...81 5.2 リソースの登録...81 5.2.1 管理対象リソース...81 5.2.2 VM管理製品...83 5.2.3 ストレージ管理製品...86 5.2.4 ストレージリソース...87 5.2.5 ネットワークリソース...90 5.2.6 サーバ管理ソフトウェアを使用しないサーバ...92 5.3 リソースプールへの登録...94 5.3.1 VMホストリソース...95 5.3.2 物理サーバリソース...95 5.3.3 ストレージリソース...96 5.3.4 ネットワークリソース...97 5.3.5 アドレスセットリソース...101 5.3.6 仮想イメージリソース...101 5.3.7 物理イメージリソース...102 5.4 L-Serverテンプレート...102 5.4.1 エクスポート...102 5.4.2 編集...102 5.4.3 インポート...103 5.4.4 削除...103 第6章 L-Server...104 6.1 L-Serverテンプレートを利用しての作成...105 6.1.1 手動OSインストール...108 6.2 電源操作...108 6.2.1 起動...108 6.2.2 停止...109 6.2.3 再起動...109 6.2.4 リソースフォルダー内L-Serverの一括電源操作...109 6.3 変更...111 6.3.1 仕様変更...112 6.3.2 基本情報の変更...113 6.3.3 ディスクの増設と削減...114 6.3.4 L-Server間におけるディスクの共有...118 6.3.5 ネットワークリソースの設定変更...119 6.4 コンソールの利用...120 6.5 削除...121 6.6 クローニングマスタ...122 6.6.1 採取...122 6.6.2 表示...124 6.6.3 登録解除...124 6.6.4 削除...125 6.7 スナップショットとバックアップ・リストア...125 6.7.1 スナップショット...125 6.7.2 バックアップ・リストア...128 6.8 サーバ間の移動(マイグレーション)...129 6.9 L-Serverへのリソースの割当てと解放...131

(11)

6.9.1 導入...132 6.9.2 操作...134 6.9.2.1 リソースの割当て...134 6.9.2.2 リソースの解放...134 6.10 物理サーバの用途変更...134 6.10.1 用途変更を行うL-Serverの設定...134 6.10.2 構成定義だけ作成済み(defined)の場合...134 6.10.3 リソース割当て済み(allocated)の場合...135 6.10.4 運用...137 6.10.5 設定の解除...138 付録A リソースプール...139 A.1 概要...139 A.2 リソースプール操作...139 A.3 リソース操作...141 A.4 表示...144 付録B リソースフォルダーおよびテナント...147 B.1 概要...147 B.2 リソースフォルダー...148 B.2.1 作成...148 B.2.2 表示...148 B.2.3 基本情報の変更...149 B.2.4 削除...149 B.2.5 リソースの移動...150 B.2.6 リソースフォルダーの移動...150 B.3 テナント...150 B.3.1 作成...150 B.3.2 表示...154 B.3.3 基本情報の変更...155 B.3.4 削除...155 B.3.5 移動...156 付録C ロール・ユーザーグループ...157 C.1 ロール...157 C.2 ユーザーグループ...160 C.2.1 作成...160 C.2.2 表示...161 C.2.3 変更...161 C.2.4 削除...162 C.3 ユーザーアカウント...162 C.3.1 ユーザーアカウントの登録...162 C.3.2 表示...163 C.3.3 変更...163 C.3.4 削除...164 C.4 ディレクトリサービスによるユーザー管理...165 C.4.1 導入方法...165 C.4.2 運用方法...170 C.4.3 ユーザー情報の保守...173 C.4.4 内部認証機構からディレクトリサービスへの移行...174 付録D L-Serverのパラメーター詳細...183 D.1 [基本情報]タブ...183 D.2 [サーバ]タブ...185 D.2.1 [サーバ種別]で"物理"を選択...185 D.2.2 [サーバ種別]で"VM"を選択...187 D.3 [ディスク]タブ...190 D.3.1 [サーバ種別]で"物理"を選択...190

(12)

D.3.2 [サーバ種別]で"VM"を選択...192 D.4 [ネットワーク]タブ...192 D.4.1 [サーバ種別]で"物理"を選択...192 D.4.2 [サーバ種別]で"VM"を選択...193 D.5 [OS]タブ...194 付録E 管理サーバのバックアップ・リストア...195 E.1 概要...195 E.1.1 本製品が管理する資源と更新契機...195 E.1.2 バックアップ...196 E.1.3 リストア...196 E.1.4 バックアップ・リストアコマンド...197 E.2 バックアップ...197 E.2.1 管理情報全体のバックアップ...199 E.2.2 構成定義情報のバックアップ...202 E.3 リストア...202 E.4 リストアしたあとのL-Serverの復旧...209 付録F 物理L-Serverを作成する場合の設定...214 F.1 システム構成...214 F.2 セットアップのための事前準備(サーバ)...219 F.3 セットアップのための事前準備(ストレージ)...220 F.3.1 ETERNUSストレージを利用する場合...221 F.3.2 NetApp FASストレージを利用する場合...222 F.3.3 EMC CLARiXストレージを利用する場合...224 F.3.4 EMC Symmetrix DMXストレージを利用する場合...227 F.4 セットアップの事前準備(ネットワーク)...228 F.5 インストール...229 F.6 セットアップ...230 F.6.1 ネットワーク自動設定...231 F.6.2 ネットワーク手動設定...235 F.7 L-Server作成...235 F.7.1 手動OSインストール...236 F.7.2 クローニングマスタ...236 F.7.3 [OS]タブ設定...237 F.7.4 L-Serverのネットワーク冗長化およびVLAN設定...237 F.8 物理L-Serverを作成する場合の注意事項...240 付録G サーバ仮想化ソフトウェア製品の設定...242 G.1 VMware...242 G.1.1 システム構成...242 G.1.2 セットアップのための事前準備...245 G.1.3 インストール...248 G.1.4 セットアップ...248 G.1.5 L-Server作成...256 G.1.6 [OS]タブ設定...258 G.1.7 VMware利用時の注意点...262 G.1.8 オーバーコミット...263 G.2 Hyper-V...266 G.2.1 システム構成...266 G.2.2 セットアップのための事前準備...272 G.2.3 インストール...276 G.2.4 セットアップ...276 G.2.5 L-Server作成...287 G.2.6 [OS]タブ設定...292 G.2.7 Hyper-V利用時の注意点...296 G.3 RHEL5-Xen...299 G.3.1 システム構成...299

(13)

G.3.2 セットアップのための事前準備...302 G.3.3 インストール...303 G.3.4 セットアップ...303 G.3.5 L-Server作成...308 G.3.6 L-Serverの操作...309 G.3.7 RHEL5-Xen利用時の注意点...309 G.4 Oracle VM...310 G.4.1 システム構成...310 G.4.2 セットアップのための事前準備...311 G.4.3 インストール...312 G.4.4 セットアップ...313 G.4.5 L-Server作成...317 G.4.6 [OS]タブ設定...317 G.4.7 Oracle VM利用時の注意点...318 付録H ダッシュボード連携... 322 H.1 概要...322 H.2 ダッシュボード連携の設定...322 H.2.1 ダッシュボード連携スクリプトのセットアップ...322 H.2.2 ダッシュボード連携の停止、再実行、アンインストール...323 H.2.3 メッセージ...324 付録I 高可用性の実現... 325 I.1 管理対象リソースの高可用性...325 I.1.1 L-Serverの高可用性...325 I.1.2 ブレードシャーシの高可用性...327 I.1.3 ストレージ筺体の高可用性...330 I.2 管理サーバの高可用性...334 付録J Disaster Recovery... 340 J.1 導入...340 J.2 運用...342 付録K 物理L-Serverに対するVMホストの導入... 346 K.1 導入...346 K.2 構成変更...347 K.3 削除...347 K.4 物理L-Serverに対するVMホストの導入にあたっての注意点...348 付録L 構築済みの物理サーバまたは仮想マシンとL-Serverの関連付け... 349 L.1 管理対象範囲...349 L.2 使用できる範囲...349 L.3 前提条件...351 L.3.1 管理できるハードウェア...351 L.3.2 管理できるサーバ...352 L.3.3 管理できるストレージ...352 L.3.4 サーバ仮想化ソフトウェア製品を利用する場合...354 L.4 導入...354 L.4.1 事前準備...354 L.4.2 物理サーバの場合...355 L.4.3 仮想マシンの場合...356 L.5 構成変更...357 L.6 L-Serverの解除...357 付録M リンクアグリゲーションの利用... 358 M.1 リンクアグリゲーションとサーバの構成...358 M.1.1 ブレードサーバでの構成...358 M.1.2 ラックマウントサーバでの構成...359 M.2 設定手順...359

(14)

M.2.1 事前準備...359

M.2.2 本製品の運用...360 用語集...361

(15)

1

概要

本章では、本製品の概要について説明します。

1.1

特長

本製品は、プライベートクラウドやデータセンターのリソース(サーバ、ストレージ、ネットワークなど)を一元管理します。これらのリソース をリソースプールとして管理することで、インフラ投資コストの低減とダイナミックリソース管理によるICTガバナンスの強化を行うソフトウェ アです。 本製品には、以下の特長があります。

ビジネスの変化への迅速な対応

サーバ、ストレージ、ネットワーク、イメージ(*1)などのリソースを集約し、リソースプールとして管理することで、利用者の要求に応じてこ れらのリソースを組み合わせたサーバ(ストレージ、ネットワークを含む)を迅速に提供します。これにより、新規業務の立ち上げや業務 拡張・変更などが簡単に行え、ビジネスの変化に迅速に対応できます。 *1: サーバからディスクの内容(OSを含む)を採取し、ほかのサーバに配付できる状態にしたものです。

インフラ投資コストの低減

サーバ、ストレージリソース、ネットワークリソース全体を見える化し、それぞれのリソースの使用状況を把握できます。これにより、未使 用のリソースを有効に活用でき、必要なリソースの計画的導入が行えます。また、ほかの用途に転用できなかった未使用のリソースを 有効活用できるため、インフラ投資コストを低減できます。

インフラ運用コストの低減

本製品では、ストレージ、ネットワークを含めたサーバの論理的な仕様(CPU数、メモリ容量、ディスク容量、NIC数など)を定義したひな 型を提供します。このひな型を用いてサーバ、ストレージ、ネットワークを含めたシステム構成を標準化することで、以下のようなメリット があります。

システム構成を簡素化できます。

OSのインストールや、ストレージ、ネットワークなど各種パラメーターの設定を実績のある値で自動設定するため、作業ミスを低減 できます。

システムごとに異なっていたセキュリティソフトウェアのバージョンやバックアップ方法などを統一した構成にできるため、インフラ運 用コストを低減できます。

ICT

ガバナンスに基づいた運用の実現

小規模(数台)~大規模(数万台)のプラットフォームに対して、セキュリティ管理(ユーザー・ロール管理、アクセスコントロール)ができます。 集約したリソースを利用者(テナント)単位で分離し、それぞれがセキュリティを保つことで、ICTガバナンスに基づいた運用を実現します。

物理リソースおよび仮想リソースの統一した操作と監視

物理リソースおよび仮想リソースが混在した環境でも、1つのコンソールから統一した操作ができ、一元的に管理できます。

1.2

機能概要

本製品では、以下の機能を提供します。 本製品の動作環境は、「1.3 ソフトウェア環境」および「1.4 ハードウェア環境」を参照してください。

(16)

1.1

提供機能一覧

提供機能 機能概要 備考 リソースプール リソースを無駄なく有効に活用するための機能です。 「1.2.1 リソースプール」を参 照してください。 L-Server作成 サーバ、ストレージ、OSのイメージ、ネットワークなど、リソース プール内の適切なリソースを組み合わせて構成される、物理/仮 想を含めた論理サーバ(L-Server)を迅速に提供する機能です。 L-Serverに割り当てるリソースが存在しない環境でも、事前にL-Serverの定義を作成できるなど、柔軟な構築・運用が行えます。 L-Serverについては、「1.2.2 論理サーバ(L-Server)」を参 照してください。 L-Server作成については、 「1.2.3 L-Server作成」を参 照してください。 L-Serverに対するリソースの 割当てと解放については、 「6.9 L-Serverへのリソース の割当てと解放」を参照して ください。 L-Serverテンプレート L-Serverを簡単に作成するために、L-Serverの仕様(CPU数、メ モリ容量、ディスク容量、NIC数など)を事前に定義できる機能で す。 「1.2.4 L-Serverテンプレー ト」を参照してください。 リソースの見える化 リソースプール内のリソースの総容量や空き容量などを表示す る機能です。 「1.2.5 リソースの見える化」 を参照してください。 ネットワーク設定の簡易化 L-Serverを作成する際のネットワーク設定を自動化する機能です。 「1.2.6 ネットワーク設定の簡 易化」を参照してください。 ストレージ設定の簡易化 物理L-Serverから利用するために、ストレージ装置とストレージ ネットワークを設定する機能です。 「1.2.10 ストレージ設定の簡 易化」を参照してください。 物理サーバの用途変更 物理サーバで起動するOSとソフトウェアを、時間帯や状況に応 じて切り替えることができるため、サーバのリソースを有効活用 できます。 「6.10 物理サーバの用途変 更」を参照してください。 構築済みの物理サーバまたは仮 想マシンとL-Serverの関連付け 構築済みの物理サーバまたは仮想マシンをL-Serverに関連付 けることで、L-Serverとして一元管理できます。 「付録L 構築済みの物理 サーバまたは仮想マシンと L-Serverの関連付け」を参 照してください。 リソースフォルダーによる多数リソー スの分割管理 複数のリソースをまとめて管理するための機能です。 「1.2.7 リソースフォルダーに よる多数リソースの分割管 理」を参照してください。 ロールによるアクセス制御 ユーザーごとにロール(利用できる操作の集合)とアクセス範囲 (操作可能なリソース)を設定する機能です。 複数のユーザーを管理するユーザーグループにより、多数の ユーザーの設定を一括して行うこともできます。 「1.2.8 ロールによるアクセス 制御とユーザーグループ」 を参照してください。 テナントによる複数部門での安全 なリソースの隔離と共用 ユーザーグループとアクセス範囲を組み合わせたテナントを定 義することで、部門間のリソースの隔離と共用を安全に運用で きる機能です。 「1.2.9 テナントによる複数部 門での安全なリソースの隔 離と共用」を参照してくださ い。 LDAP連携によるユーザー情報の 共通管理 ActiveDirectoryなどの、LDAPをサポートするディレクトリサービ スと連携することで、ユーザー情報をほかの製品と共通に管理 できます。 「C.4 ディレクトリサービスに よるユーザー管理」を参照 してください。 高可用性の実現 L-Serverおよび管理サーバの冗長化、シャーシ故障時に対応 したサーバ切替え、ストレージの切替えなどの、高可用性システ ムを実現する機能です。 「1.2.11 高可用性の実現」を 参照してください。 DR(Disaster Recovery) 災害によるシステムの致命的な被害に備え、遠隔地に復旧用 のシステム(バックアップサイト)を用意しておき、万一の場合は 切り替えて運用できます。 「1.2.12 DR(Disaster Recovery)の実現」を参照し てください。

(17)

提供機能 機能概要 備考 監視 サーバなどのリソース状態を監視し、GUIを使用して、正常、異 常などの状態を表示する機能です。 詳細は、「ServerView Resource Coordinator VE 運用ガイド」の「第5章 監視」、 「第6章 電源操作」および 「第9章 ハードウェア保守」 を参照してください。 電源操作 サーバの電源ONや電源OFFを行う機能です。 ハードウェア保守 ハードウェア交換を簡易化する機能です。SANに接続している 場合、I/O仮想の設定を行っておくことで、ストレージ機器の再 設定をする必要がありません。また、VIOMを利用することで MACアドレス、ブート設定およびネットワーク設定も自動的に変 更されるので、MACアドレスを参照するソフトウェアやネットワー ク機器の設定変更も必要ありません。また、VMホームポジショ ンを利用することで、VMホストの保守が簡単に行えます。 L-Serverのコンソール画面起動 本製品の画面から、物理/仮想を含めたL-Serverのコンソール画 面を、共通の簡単な操作で表示できます。 「6.4 コンソールの利用」を 参照してください。

1.2.1

リソースプール

リソースプールとは、物理サーバ、VMホスト、ストレージ、ネットワーク、イメージなど同じ種類のリソースをまとめたものです。 リソースプールを導入することで、以下のメリットがあります。 これまでは、新規業務や業務拡張に伴い、その都度サーバ、ストレージ、ネットワークなどのリソースを購入する必要があったため、稟 議や手配、購入後の環境構築などで時間も手間もかかっていました。本製品を導入すると、必要なリソースをリソースプールから切りだ すだけでサーバを構築できるため、システムごとに必要であった稟議や手配、環境構築などの時間と手間は不要になり、計画的なイ ンフラ環境の構築と運用が実現できます。 リソースプール管理は、リソースを無駄なく有効に活用するための機能です。リソースプール種別は、「表1.2 リソースプール種別」のと おりです。詳細については、「付録A リソースプール」を参照してください。 本製品で制御するリソースを事前にリソースプールに登録しておくことで、利用者の要求に応じて適切なリソースをリソースプールから 切り出し、迅速にサーバ(ストレージ、ネットワークを含む)を構築できます。サーバが不要になった場合は、リソースを解放して再利用に 備えます。 リソースプールは運用要件(ハードウェア種別、セキュリティ、リソース管理単位など)に応じて複数作成できます。リソースプール内のリ ソースが不足した場合は、新しいリソースを追加するか、ほかのリソースプールからリソースを移動して補います。

1.2

リソースプール種別

リソースプール種別 概要 VM 新たなサーバ(VM)を作成する際に利用するVMホストを格納するリソースプールです。 異なるサーバ仮想化ソフトウェア製品のVMホストを格納できます。 また、サーバ仮想化ソフトウェア製品が混在したVMプールでは、L-Server作成時にVM種別を指定 することで、適切なVMホストが選択され、L-Serverが作成されます。 複数のクラスタグループが同一のVMプールに登録されている環境で、L-Serverの移動(マイグレー ション)を行った場合、同一のクラスタに所属しているVMホスト間だけ移動できます。 サーバ 新たなサーバを作成する際に利用する物理サーバを格納するリソースプールです。 ストレージ 本製品では、仮想ストレージリソースおよびディスクリソースを管理します。 仮想ストレージリソースとは、ストレージ管理製品が制御するRAIDグループなどの、VM管理製品が 制御するVMゲスト用のファイルシステムのことです。これらを仮想ストレージリソースとして共通の操 作で管理できます。 ディスクリソースとは、サーバに割り当てるディスクのことです。

ETERNUSストレージおよびEMC CLARiXの場合 LUN

NetAppストレージの場合 FlexVol

EMC Symmetrix DMXの場合

(18)

リソースプール種別 概要 デバイス

VMゲストの場合 仮想ディスク 本製品では、以下の方法でL-Serverにディスクリソースを割り当てます。

仮想ストレージリソースから必要なサイズのディスクリソースを切り出して、L-Serverに割り当てる。

ストレージ管理製品で事前に作成したディスクを、L-Serverに割り当てる。 ストレージプールには、以下の仮想ストレージリソースが格納されます。

VM用 VMwareのVMFS(データストア)やHyper-Vのクラスタ共有ボリュームやOracle VMのストレージリ ポジトリなどの、VMと仮想ディスクを作成するためのファイルシステム

物理サーバ用 ETERNUSのRAIDグループ、NetAppのアグリゲートなど、ストレージ装置上でLUNを作成する 元になるリソース ストレージプールには、以下のディスクリソースが格納されます。

物理サーバ用

ETERNUSおよびEMC CLARiXのLUN、NetAppのFlexVol、EMC Symmetrix DMXのデバイス など、サーバに割り当てるディスクに相当するリソース ネットワーク サーバを接続するネットワークを定義したネットワークリソースを格納するリソースプールです。 ネットワークリソースの詳細については、「1.2.6 ネットワーク設定の簡易化」を参照してください。 アドレス 以下のリソースが格納されます。

MACアドレス

WWN イメージ 以下のリソースが格納されます。

クローニングマスタ

1.2.2

論理サーバ(L-Server)

本製品では、サーバ(ストレージ、ネットワークを含む)の論理的な仕様(CPU数、メモリ容量、ディスク容量、NIC数など)を定義した"論理 サーバ(Logical Server:以降、L-Server)"を導入します。 L-Serverには、定義された仕様に従ってリソースを割り当てることができます。リソースが割り当てられた状態のL-Serverは、通常の物理 サーバや仮想マシンと同様の操作ができます。 また、構築済みの物理サーバまたは仮想マシンをL-Serverと関連付けて管理できます。 L-Serverの利用者は、L-Serverに定義された仕様だけを意識し、割り当てられたリソースの実体を意識せずに運用できます。 L-Serverを使用することで以下のような効果があります。

簡単かつ迅速なサーバ構築 L-Serverに定義した仕様に従って、リソースプールに格納されたリソースを自動的に割り当てることで、最適な構成のサーバを簡単 にすばやく構築できます。

管理コストの軽減 サーバの利用者は、L-Serverに割り当てられているリソースを管理する必要がありません。また、リソースの管理を専門の管理者(イ ンフラ管理者)が集中して行うことで、管理コストが軽減できます。

物理サーバと仮想マシンの運用の統一 L-Serverは、物理サーバに対しても、仮想マシンに対しても作成できます。

(19)

物理サーバを利用して作成したL-Serverを物理L-Serverと呼びます。

仮想マシンを利用して作成したL-Serverを仮想L-Serverと呼びます。 L-Serverを作成したあとは、物理サーバと仮想マシンを区別することなく、同じ操作で運用できます。

参考

L-Serverへのリソースの割当ては、リソースプールから自動的に選択する方法以外に、手動で特定のリソースを割り当てる方法も利用 できます。

1.2.3 L-Server作成

サーバの仕様(CPU性能とメモリ量、またはモデル名)や、ストレージ容量、OSのイメージ、接続するネットワークを指定することで、リソー スプール内の適切なリソースを組み合わせてL-Serverを作成します。構成定義だけのL-Serverを作成し、初回の電源ON時にリソース を割り当てる運用と、すぐに使用できる状態でリソースを割り当てる運用を選択できます。 リソースの選択には、以下の2つの方法があります。

自動選択

利用者がリソースやリソースプールを個別に指定 L-Serverの仕様の指定方法には、以下の2つの方法があります。

L-Serverテンプレートから選択 L-Serverテンプレート(L-Serverの仕様を事前に定義したもの)を選択してL-Serverを作成する方法は、「第6章 L-Server」を参照して ください。

L-Serverテンプレートを使用せず、L-Serverの仕様を個々に指定 L-Serverテンプレートを使用せず、L-Serverの仕様を個々に指定してL-Serverを作成する方法は、「付録D L-Serverのパラメーター 詳細」を参照してください。 作成したL-Serverに対しては、通常のサーバと同じように、起動、停止、削除といった基本的な操作を行えます。操作の際には、L-Serverを構成するリソースの詳細を意識する必要はありません。 また、以下のような操作が行えます。

L-Serverの構成変更 L-Serverに割り当てるリソースの構成を変更できます。 詳細は、「6.3 変更」を参照してください。

サーバ間の移動(マイグレーション)(仮想L-Serverの場合) 仮想L-Serverを停止せずに、別のVMホストに移動する機能です。 詳細は、「6.8 サーバ間の移動(マイグレーション)」を参照してください。

スナップショット(仮想L-Serverの場合) 仮想L-Serverのシステムディスクおよびデータディスクのある時点のデータを保存する機能です。 詳細は、「6.7.1 スナップショット」を参照してください。

バックアップ(物理L-Serverの場合) 物理L-Serverのシステムディスクを保存する機能です。 詳細は、「6.7.2 バックアップ・リストア」を参照してください。 L-Serverの配備先を決定する際には、最初にVMプールを本製品が選択します。 L-Serverを配備するVMプールやVMホストの選択は、以下の2つの方法があります。

(20)

L-Serverが動作するVMホストを指定せずにL-Serverを配備する場合(VMホストを本製品が自動的に選択する場合) アクセス可能なVMプールが複数存在する場合、どのVMプールからL-Serverを作成するかの優先順位を事前に指定できます。 設定された優先順位に従って、優先順位の高い(1>10)VMプールから本製品が配備先を決定します。同じ優先順位のVMプール が複数存在した場合、ランダムに選択されます。

L-Serverが動作するVMホストを指定してL-Serverを配備する場合(指定されたVMホスト上に本製品がL-Serverを作成する場合) 指定されたVMプールまたはVMホストから配備先を選択します。 次に、配備先のVMホストを決定します。 配備先のVMホストは、以下の条件を満たす必要があります。

電源がON

監視状態が"normal"

保守モードが設定されていない

保守モードの詳細は、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「付録F 保守モード」を参照してください。

サーバ仮想化ソフトウェア製品のメンテナンスモードが設定されていない "使用するVMホスト"にVMホストを指定した場合、そのVMホストの空き容量を確認し、L-Serverを作成します。

L-Serverテンプレートを使用する場合 同じL-Serverテンプレートで作成されたL-Serverが配備されているVMホストを検索してL-Serverを作成します。 検索したVMホストに空き容量が不足している場合、空き容量の多いVMホストを検索してL-Serverを作成します。

L-Serverテンプレートを使用しない場合 空き容量の多いVMホストを検索してL-Serverを作成します。

参考

L-Serverの構成定義だけ作成しておくこともできます。

(21)

1.1 L-Server

の作成イメージ

1.2.4 L-Serverテンプレート

L-Serverの仕様(CPU数、メモリ容量、ディスク容量、NIC数など)を事前に定義したひな型です。 L-Serverテンプレートを利用することで、以下のような効果があります。

L-Serverの作成手順の削減 L-Serverテンプレートを一覧から選択するだけで、簡単に仕様を指定できます。 L-Serverテンプレート、クローニングマスタ、接続するネットワークの3つを選択するだけで、簡単にL-Serverを作成できます。

構成の標準化 L-Serverテンプレートと同じ標準化された構成でL-Serverを作成できるため、構築作業の誤りがなくなり、管理コストを削減できます。 L-Serverテンプレートは、XML形式でファイルへの書出し(エクスポート)/読込み(インポート)ができます。これにより、管理サーバとは異 なる場所でL-Serverテンプレートを設計することや、異なるシステム間で構成を標準化できます。 本製品には、L-Serverテンプレートのサンプルが用意されています。サンプルを参考に編集して使用してください。

L-Serverテンプレートの詳細は、「ServerView Resource Orchestrator リファレンスガイド」の「2.2 L-Serverテンプレート」を参照してくださ い。

1.2.5

リソースの見える化

本製品では、RCコンソールと呼ばれるGUIが使用できます。RCコンソールは、ServerView Resource Coordinator VEのRCコンソールに、 本製品の機能(L-Serverの表示や操作)を統合したものです。

(22)

リソースプール内のリソースの総容量と空き容量が表示されます。指定したL-Serverテンプレートを単位として、L-Serverテンプレートご とに作成可能なL-Server数も表示されます。 L-Serverの換算表示の詳細は、「A.4 表示」を参照してください。 RCコンソールの詳細は、「2.1 RCコンソール」を参照してください。

1.2.6

ネットワーク設定の簡易化

本製品で扱うネットワークリソースとは、L-Serverを接続するネットワークの定義情報です。L-Serverを作成する際のネットワーク設定を 自動化するため、ネットワークの構成を事前に定義できます。 ネットワークリソースには、以下の2種類があります。

内部ネットワーク L-Server同士を接続するためのネットワークリソースです。以下の情報を保持します。

接続経路で使用するVLAN ID

接続したL-ServerのNICに設定するIPアドレスの範囲(オプション)

外部ネットワーク L-Serverを本製品の管理外の既存ネットワークと接続するためのネットワークリソースです。内部ネットワークに加えて、以下の情報 を保持します。

本製品の管理下のネットワークと既存ネットワークを接続するLANスイッチブレードとそのポート(以降、外部接続ポート)

ネットワークリソースを用いた設定の簡易化

L-ServerのNICとネットワークリソースを、以下の図のように接続することで、ネットワークの複数の設定をまとめて行えます。

1.2

ネットワークリソースの接続イメージ

L-ServerのNICとネットワークリソースの接続によって設定される項目について説明します。

(23)

ブレードサーバに対するネットワークの自動設定

サポートするネットワークの構成パターン以外の場合、以下を参照してください。

物理L-Serverの場合 「F.6.1 ネットワーク自動設定」を参照してください。

仮想L-Serverの場合 【VMware】 「G.1.4 セットアップ」の「ネットワークの自動設定」を参照してください。 【Hyper-V】 「G.2.4 セットアップ」の「ネットワークの自動設定」を参照してください。

ブレードサーバに対するネットワークの手動設定

サポートするネットワーク構成パターン以外の場合、以下を参照してください。

物理L-Serverの場合 「F.6.2 ネットワーク手動設定」を参照してください。

仮想L-Serverの場合 【VMware】 「G.1.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してください。 【Hyper-V】 「G.2.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してください。 自動で設定されない場合、手動で設定できます。

1.3

ブレードサーバに対するネットワーク自動設定

(24)

1.3

ブレードサーバに対するネットワーク設定一覧

物理L-Server 仮想L-Server

VMware Hyper-V RHEL5-Xen Oracle VM

冗長化し ない場合 冗長化 する場合 冗長化し ない場合 冗長化 する場合 冗長化し ない場合 冗長化 する場合 冗長化 しない 場合 冗長化 する場合 冗長化 しない 場合 冗長化 する場 合 a 仮想スイッチの作成とNICへ の接続 (*1) - - × (*2) ○ × (*2) ○ (*3) × × × × b L-Serverの仮想NICと仮想 スイッチの自動接続 (*4) - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ c L-Serverの仮想NICに対す るVLAN IDの自動設定 - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ d LANスイッチブレードの サーバブレード側のポート への設定 ○ (*5) × (*2) × (*2、 *6) ○ (*6) ○ (*2、 *6) ○ (*3、 *6) × × × × e LANスイッチブレードの サーバブレード側のポート と外部接続ポートの接続 ○ × × (*2) ○ (*6) × (*2) ○ (*2、 *3) × × × × ○: 本製品が設定 ×: 本製品は設定しない *1: サーバ仮想化ソフトウェア製品ごとに、以下のように読み替えてください。

1.4

サーバ仮想化ソフトウェア製品ごとの読替え

VMware 仮想スイッチとポートグループの作成 Hyper-V 仮想ネットワークの作成 RHEL5-Xen Oracle VM 仮想ブリッジの作成 *2: 手動で設定できます。 *3: Intel PROSetまたはPRIMECLUSTER GLSを導入した冗長化構成の場合、自動で設定できます。 *4: サーバ仮想化ソフトウェア製品ごとに、以下のように読み替えてください。

1.5

サーバ仮想化ソフトウェア製品ごとの読替え

VMware L-Serverの仮想NICと仮想スイッチのポートグループとの接続 Hyper-V L-Serverの仮想NICと仮想ネットワークとの接続 RHEL5-Xen Oracle VM L-Serverの仮想ネットワークインターフェースと事前に手動で作成済の仮想ブリッジの接続 *5: ポートVLANまたはタグVLANを設定します。 *6: タグVLANを設定します。 管理サーバと同一サブネットアドレスの管理LANに仮想L-Serverを接続する場合、セキュリティのリスクがあるため、本製品は仮想スイッ チの作成を自動で行いません。 管理サーバと仮想L-Server間の通信経路のセキュリティを確保したあと、仮想スイッチの作成を行ってください。

LAN

スイッチブレードに対する

VLAN

の自動設定

LANスイッチブレードに対してVLANを設定します。LANスイッチブレードには、レイヤー2スイッチ機能を提供するSwitchファームウェ アと、仮想化を実現するIBPファームウェアがあります。

(25)

本製品では、LANスイッチブレードをSwitchファームウェアで動作させることをSwitchモード、IBPファームウェアで動作させることをIBP モードと呼びます。 詳細については、LANスイッチブレードのマニュアルを参照してください。

Switchモード サーバブレード側のポートへのタグVLANおよびポートVLANの自動設定を行います。

IBPモード VLANの自動設定は行いません。

ブレードサーバ以外のサーバに対する設定

ブレードサーバ以外のサーバに対して、L-Serverの仮想NICと仮想スイッチの接続を行います。

1.4

ブレードサーバ以外のサーバに対するネットワーク設定

1.6

ブレードサーバ以外のサーバに対するネットワーク設定一覧

物理L-Server 仮想L-Server

VMware Hyper-V RHEL5-Xen Oracle VM

冗長化し ない場合 冗長化す る場合 冗長化し ない場合 冗長化す る場合 冗長化し ない場合 冗長化す る場合 冗長化し ない場合 冗長化す る場合 冗長化し ない場合 冗長化す る場合 a 仮想スイッチの作 成とNICへの接続 (*1) - - × × × × × × × × b L-Serverの仮想 NICと仮想スイッチ の接続 (*2) - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ c L-Serverの仮想 NICの使用する VLAN IDの設定 - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ d LANスイッチの ポートへの設定 × × × × × × × × × × ○: 本製品が設定 ×: 本製品は設定しない

(26)

*1: サーバ仮想化ソフトウェア製品ごとに、以下のように読み替えてください。

1.7

サーバ仮想化ソフトウェア製品ごとの読替え

VMware 仮想スイッチとポートグループの作成 Hyper-V 仮想ネットワークの作成 RHEL5-Xen Oracle VM 仮想ブリッジの作成 *2: サーバ仮想化ソフトウェア製品ごとに、以下のように読み替えてください。

1.8

サーバ仮想化ソフトウェア製品ごとの読替え

VMware L-Serverの仮想NICと仮想スイッチのポートグループとの接続 Hyper-V L-Serverの仮想NICと仮想ネットワークとの接続 RHEL5-Xen Oracle VM L-Serverの仮想ネットワークインターフェースと事前に手動で作成済の仮想ブリッジの接続

利用できるネットワーク構成

本製品で利用できるネットワーク構成と設定方法は以下のとおりです。

1.9

利用できるネットワーク構成と設定方法

ハードウェア ネットワーク構成 設定方法参照先 PRIMERGY ブレードサーバ 非冗長化構成 物理L-Serverの場合、「F.6.1 ネットワーク自動設定」を参照してく ださい。 仮想L-Serverの場合、サーバ仮想化ソフトウェア製品によって異 なります。 【VMware】 「G.1.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してくだ さい。 【Hyper-V】 「G.2.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してくだ さい。 【Xen】 「G.3.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してくだ さい。 【Oracle VM】 「G.4.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してくだ さい。 冗長化構成 物理L-Serverの場合、「F.6.1 ネットワーク自動設定」および「F.7.4 L-Serverのネットワーク冗長化およびVLAN設定」を参照してくだ さい。 仮想L-Serverの場合、サーバ仮想化ソフトウェア製品によって異 なります。

(27)

ハードウェア ネットワーク構成 設定方法参照先 【VMware】 「G.1.4 セットアップ」の「ネットワークの自動設定」を参照してくだ さい。 【Hyper-V】 「G.2.4 セットアップ」の「ブレードサーバのネットワークの自動設 定」を参照してください。 【Xen】 「G.3.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してくだ さい。 【Oracle VM】 「G.4.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してくだ さい。

PRIMERGY ラ ッ ク マ ウ ン ト サーバ

PRIMERGY タワーサーバ

PRIMEQUEST 非冗長化構成 物理L-Serverの場合、「F.6.1 ネットワーク自動設定」を参照してく ださい。 仮想L-Serverの場合、サーバ仮想化ソフトウェア製品によって異 なります。 【VMware】 「G.1.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してくだ さい。 【Hyper-V】 「G.2.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してくだ さい。 【Xen】 「G.3.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してくだ さい。 【Oracle VM】 「G.4.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してくだ さい。 冗長化構成 物理L-Serverの場合、「F.6.1 ネットワーク自動設定」を参照してく ださい。 仮想L-Serverの場合、サーバ仮想化ソフトウェア製品によって異 なります。 【VMware】 「G.1.4 セットアップ」の「ネットワークの自動設定」を参照してくだ さい。 【Hyper-V】 「G.2.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してくだ さい。 【Xen】 「G.3.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してくだ さい。 【Oracle VM】 「G.4.4 セットアップ」の「ネットワークの手動設定」を参照してくだ さい。

ポイント

物理L-Serverを作成する場合のネットワーク構成例は、「付録F 物理L-Serverを作成する場合の設定」を参照してください。

(28)

仮想L-Serverを作成する場合のネットワーク構成例は、「付録G サーバ仮想化ソフトウェア製品の設定」を参照してください。

IP

アドレスの自動設定

【Windows/Linux】【VMware】【Hyper-V】 ネットワークリソースにIPアドレスの範囲が設定されている場合は、L-Serverへのイメージ配付時に、IPアドレスを自動的に設定できます。 IPアドレスの範囲が設定されていない場合、DHCPの設定になります。 【Hyper-V】 統合サービスが導入されている以下のゲストOSで、IPアドレスの自動設定ができます。

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008

Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2

Microsoft(R) Windows Server(R) 2003

Microsoft(R) Windows(R) 7

Microsoft(R) Windows Vista(R)

Microsoft(R) Windows(R) XP 【Xen】【Oracle VM】 IPアドレスの自動設定には対応していません。 ネットワークリソースにIPアドレスの範囲が設定されている場合は、L-Serverへのイメージ配付後に、IPアドレスを手動で設定してくださ い(DNSサーバも手動で設定してください)。 IPアドレスの確認方法については、「D.4 [ネットワーク]タブ」の注意事項を参照してください。 IPアドレスの範囲が設定されていない場合も、L-Serverへのイメージ配付後に、手動でDHCPでの運用になるように設定してください。

物理

L-Server

に対するネットワーク設定

本製品は、サーバのNIC冗長化やタグVLANなどのOSの設定は行いません。これらの設定はL-Serverを作成したあと、手動で設定し てください。 OSのイメージ配付時に自動で行う場合、以下のようなスクリプトを用意して、OS起動時に1回だけスクリプトが起動されるようにした状態 でイメージを採取するなどして対応します。

ネットワーク情報ファイルに記載された内容に従って、NIC冗長化ソフトウェア(Windows Intel PROSet/Linux bondingなど)を動作さ

せ、NIC冗長化、タグVLANの設定、およびIPアドレスの設定を行う。 ネットワーク情報ファイルについては、「F.7.4 L-Serverのネットワーク冗長化およびVLAN設定」の「ネットワーク情報ファイル」を参照し てください。 ネットワーク情報ファイルを利用した設定方法は、「F.7.4 L-Serverのネットワーク冗長化およびVLAN設定」を参照してください。

注意

ネットワーク設定スクリプトが動作するタイミングによって、サーバにインストールされている業務アプリケーションが通信エラーにな る可能性があります。 本製品ではこのエラーを検出できないため、ユーザーのアプリケーションで発生するネットワークエラーで検出してください。 エラーが発生した場合、サーバまたはアプリケーションを再起動する必要があります。 ネットワーク設定スクリプトでサーバを再起動してください。

RCVEのネットワークパラメーター設定機能は利用できません。

(29)

ネットワークリソースの仕様変更

以下のネットワークリソースの仕様を変更できます。

基本情報

接続情報

サブネット情報 以下のネットワークリソースを追加できます。

シャーシの増設に伴う外部接続ポート ネットワークの仕様変更の詳細は、「A.3 リソース操作」の「ネットワークリソースの仕様変更」を参照してください。

1.2.7

リソースフォルダーによる多数リソースの分割管理

リソースフォルダー

リソースフォルダーは、多数のリソースを管理する場合や、リソースを何らかの条件で分けて管理したい場合に利用できます。 リソースフォルダーに格納するリソースは、必要に応じて自由に配置できます。また、階層化により、リソースフォルダーの中に、ほかの リソースフォルダーを格納できます。リソースフォルダーの詳細については、「付録B リソースフォルダーおよびテナント」を参照してくだ さい。 リソースフォルダーにより、以下のことが実現できます。

同時に選択するリソースの数が減るため、簡単に操作できる。

リソースの詳細な分類ができる。

1.2.8

ロールによるアクセス制御とユーザーグループ

本製品では、ユーザーごとに利用できる操作や、操作可能なリソースを制限できます。利用できる操作の集合をロール、操作可能なリ ソースをアクセス範囲と呼びます。 ユーザーごとにロールとアクセス範囲を設定することで、権限を制限できます。 ユーザーグループは、複数のユーザーを一括して管理する機能です。ユーザーと同様にロールとアクセス範囲を設定することで、そ のユーザーグループに属するすべてのユーザーの権限をまとめて設定できます。 ユーザーグループは、初期状態では"supervisor"ユーザーグループだけ定義されています。ユーザー作成時にユーザーグループを 指定しない場合、"supervisor"ユーザーグループになります。 "supervisor"ユーザーグループには、"all=supervisor"のアクセス範囲とロールが設定されています。 ユーザーにアクセス範囲とロールが設定されていない場合、ユーザーグループのアクセス範囲とロールが有効になります。 ユーザーにアクセス範囲とロールが設定されている場合、ユーザーのアクセス範囲とロールだけ有効になります。 ユーザーのアクセス範囲に指定されたリソースフォルダーおよびリソースを削除すると、ユーザーのアクセス範囲からも削除されます。 ユーザーのアクセス範囲に指定されたリソースフォルダーおよびリソースをすべて削除すると、そのユーザーのアクセス範囲はユーザー グループに設定されたアクセス範囲となります。 また、ユーザーグループのアクセス範囲に指定されたリソースフォルダーおよびリソースをすべて削除した場合、そのユーザーグルー プに属するユーザーは、すべてのリソースにアクセスできなくなります。 このため、同一部門内で利用する場合、ユーザーグループの存在を意識する必要はありません。 ロールとユーザーグループの詳細については、「付録C ロール・ユーザーグループ」を参照してください。 ユーザーとロールの管理にディレクトリサービスを利用できます。導入方法、運用方法の詳細は、「C.4 ディレクトリサービスによるユー ザー管理」を参照してください。 ロールには以下の名前が付けられています。各ロールの詳細な操作権限は、「C.1 ロール」の「表C.1 ロール別操作可能範囲」を参照 してください。

(30)

1.10

ロール種別

ロール種別 ロールの名前 基本ロール supervisor(特権管理者) administrator(管理者) operator(オペレーター) monitor(監視者) 業務管理ロール service_admin(業務管理者) lserver_operator(L-Serverオペレーター) lserver_monitor(L-Server監視者) インフラ管理ロール infra_admin(インフラ管理者) infra_operator(インフラオペレーター) リソースの管理者とL-Serverの利用者が共通の環境では、基本ロールだけで運用できます。 基本ロールは、以下の操作権限をもっているロールです。

1.11

基本ロール

ロールの名前 リソースの操作 ユーザーの操作 supervisor(特権管理者) すべて すべてのユーザー administrator(管理者) すべて ユーザーグループ内 operator(オペレーター) 監視、電源操作、スナップショットだけ 自分の情報の変更だけ monitor(監視者) 監視だけ 自分の情報の変更だけ 業務管理ロールは、操作できるリソースの種類がL-Serverだけです。L-Serverを貸し出すクラウド型の運用など、L-Serverの管理を別の 管理者にまかせる場合に利用してください。 service_admin(業務管理者)は、以下の操作と、対応するコマンドの操作だけができます。

L-Server サーバ間の移動(マイグレーション)を除くすべての操作

リソースプール 表示

リソースフォルダー すべての操作

テナントフォルダー 表示 lserver_operator(L-Serverオペレーター)とlserver_monitor(L-Server監視者)は、基本ロールのoperator(オペレーター)とmonitor(監視 者)が利用できるリソースの操作のうち、L-Serverに対してだけ操作できます。 インフラ管理ロールは、L-Serverに対する運用時の操作を禁止したロールです。 誤操作でL-Serverの運用を阻害しないように、インフラを管理するユーザーの権限を制限したい場合に利用してください。 infra_admin(インフラ管理者)は、L-Serverに対しては、監視と「6.8 サーバ間の移動(マイグレーション)」の操作しかできませんが、その 他のリソースに対してはすべての操作ができます。 infra_operator(インフラオペレーター)は、L-Serverに対しては監視しかできません。その他のリソースに対しては、電源操作だけできま す。

1.2.9

テナントによる複数部門での安全なリソースの隔離と共用

複数の部門でリソースを共用する場合、部門間でお互いのリソースを隔離する一方で、増設や故障に備えたリソースは共通に利用し たい場合があります。

表 1.15  ソフトウェア構成
表 1.17  本製品と併用することをサポートしていない機能一覧
表 1.19  必須パッチ

参照

関連したドキュメント

⑫ 亜急性硬化性全脳炎、⑬ ライソゾーム病、⑭ 副腎白質ジストロフィー、⑮ 脊髄 性筋萎縮症、⑯ 球脊髄性筋萎縮症、⑰

シートの入力方法について シート内の【入力例】に基づいて以下の項目について、入力してください。 ・住宅の名称 ・住宅の所在地

事前調査を行う者の要件の新設 ■

( HP Desi gnj et T650 A0

問題集については P28 をご参照ください。 (P28 以外は発行されておりませんので、ご了承く ださい。)

本人が作成してください。なお、記載内容は指定の枠内に必ず収めてください。ま

12) 邦訳は、以下の2冊を参照させていただいた。アンドレ・ブルトン『通底器』豊崎光一訳、

■使い方 以下の5つのパターンから、自施設で届け出る症例に適したものについて、電子届 出票作成の参考にしてください。