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横浜市スポーツ振興基本計画の策定について (最終答申)

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第1章 市民スポーツ振興の現状と課題

3 スポーツ施設のあり方

この項目のまとめ

1 横浜市のスポーツ施設の現状は? ・公共スポーツ施設数 ・民間スポーツ施設数 ・学校体育施設数 2 公共スポーツ施設(社会体育施設)の利用状況は? スポーツセンターの年間延利用者数は全施設で合計約308万人だが、推定実利用者数は約5万人である。 水泳プールの年間延利用者数は全施設で合計約165万人だが、推定実利用者数は約2万人である。 3 利用者の公共スポーツ施設に対する満足度は? 全体的に満足度は高いが、施設間でバラツキあり 4 公共スポーツ施設の運営状況は? 総収入に占める委託料の割合は、スポーツセンター60.3%、水泳プール68%、体育館78.4%、 野外活動施設92.7%であった。 5 公共スポーツ施設運営上の課題は? 実利用者数が少ないことと非利用者負担率=運営委託料比率が高いこと 6 指定管理者制度の導入 ・導入の目的 ・指定管理者に求められる条件 市民のスポーツ活動を支援・促進するような運営ができる 経営的に安定している企業や団体である 独自のノウハウを持ち費用対効果を最大限発揮できる 7 指定管理者制度導入の効果 ・市民サービスの向上 開館時間の延長・スポーツ教室の拡充・情報提供の充実 ・経費の節減 8 武道館・総合体育館の整備構想の変遷 ゆめはま2010プラン5ヵ年計画(1994~1998)から横浜市中期政策プラン(2002~ 2006)までの整備構想の変遷 9 横浜市の公共体育館の現状は? ・市内の体育館、関連施設の整理 10 今後の検討課題 武道館と総合体育館の関係・整備手法の検討・横浜文化体育館の今後について

(2)

横浜市のスポーツ施設の現状は?

公共スポーツ施設数(2002年10月現在) ・横浜市の公共スポーツ施設数は、陸上競技場4カ所、野球場・ソフトボール場25カ所、球技場3カ所、多目的運動広場21カ所、水 泳プール(屋内)15カ所、水泳プール(屋外)36カ所、レジャープール4カ所、体育館132カ所、庭球場(屋外)35カ所、庭球場(屋 内)3カ所、漕艇場1カ所である。 ・人口10万人あたりの施設数を全国、神奈川県と比較すると、体育館、空手・合気道場、庭球場(屋内)、卓球場、ローラースケート 場(屋外)、ダンス場が神奈川県もしくは全国の平均を上回るものの、他はすべて下回る。 民間スポーツ施設数(2004年8月現在) ・横浜市の民間スポーツ施設は、カルチャーセンター11カ所、フィットネスクラブ・スイミングクラブ83カ所、ダンス・バレエ・体操スタ ジオ67カ所、屋外庭球場60カ所、室内庭球場8カ所、武道・格技場63カ所,プール5カ所等で、合計468カ所である。 ・人口10万人あたりでの施設数は、横浜市13.66カ所で、神奈川県9.06カ所、全国13.25カ所(種別が異なるため合計のみを 比較)を上回る。 学校体育施設数 ・横浜市の学校体育施設数については、既存統計が存在しないため、ほぼすべての学校に多目的運動広場と体育館があると仮定 して、神奈川県、全国と比較を行った。 ・横浜市の小学校は355校であるため、人口10万人あたりの多目的運動広場数は、横浜市10.36カ所、神奈川県10.34カ所、 全国18.52カ所であり、全国と比較すると少ない。また、体育館数も、横浜市10.36カ所、神奈川県10.24カ所、全国18.18 カ所であり、全国と比較して少ない。 ・横浜市の中学校は177校であるため、人口10万人あたりの多目的運動広場数は、横浜市5.17カ所、神奈川県4.99カ所、全国 8.10カ所であり、全国と比較すると少ない。また、体育館数も、横浜市5.17カ所、神奈川県5.01カ所、全国8.30カ所であり、 全国と比較して少ない。

(3)

公共スポーツ施設(社会体育施設)の利用状況は?

スポーツセンター ・平成15年度のスポーツセンターの年間延利用者数は全施設で合計約308万人であり、推定実利用者数(施設の利用 者アンケート調査から年間平均利用回数を算出し、年間延利用者数を除して算出)は約5万人であった。つまり、市民 の1.4%が利用したことになる。また、利用者全員が各センターの半径2km内に住んでいると仮定すると、人口に 対する獲得率は平均で2.66%である。 ・一般に民間フィットネスクラブの獲得率は2~3%を目標にしていると言われており、それと比較すると同程度、もし くは、利用者は2km以内に住んでいるとは限らないので、それよりも低い獲得率であると考えられる。 水泳プール ・水泳プールの年間延利用者数は全施設で合計約165万人であり、推定実利用者数は約2万人であった。つまり、市民 の0.6%が利用したことになる。また、半径2km以内の人口に対する獲得率は平均で3.88%である。 体育館 ・平沼記念体育館、横浜文化体育館の年間延利用者数は合計約43万人であり、平沼記念体育館の推定実利用者数は約3 千人であった。また、半径2km以内の人口に対する獲得率は2.16%である。 野外活動施設 テニスコート ・テニスコートの年間延利用者数は全施設で合計約10万人である。 ・野外活動施設の年間延利用者数は全施設で合計約13万人である。

(4)

利用者の公共スポーツ施設に対する満足度は?

スポーツセンター ・全施設の平均は、ホスピタリティの充実3.72、トレーニング器具の充実3.13、設備の充実3.64、教室の充実3.37、イベントの 充実3.15であった。すべての項目が3以上であり、全体的に満足度は高いと言える。ただし、相対的に見ると施設間に若干バラ ツキがあり設備の充実などで低い値を示した施設もあった。 水泳プール ・全施設の平均は、ホスピタリティの充実3.54、設備の充実3.59、教室の充実3.16、イベントの充実2.82、水質管理3.48で あった。イベントに対する値が3以下であり、満足度が低いといえる。また、スポーツセンター同様、施設間にバラツキがあり、ホス ピタリティ、教室などの満足度が相対的に低い施設もあった 体育館 ・平沼記念体育館で調査を実施したが、ホスピタリティの充実3.26、設備の充実3.38、イベントの充実3.21であった。 すべての項目で3以上であり、全体的に満足度は高いといえる。 *2004年に利用者を対象としたアンケート調査の結果による。 回答は、1不満~3普通~5満足の5段階である。

(5)

公共スポーツ施設の運営状況は?

スポーツセンター ・スポーツセンターの年間運営費は、17施設で総額18.3億円、1施設平均1.1億円である。延利用者一人当たり606円、推定実 利用者一人当たり23,892円となる。また、総収入に占める委託料の割合は、平均60.3%であった。 水泳プール ・水泳プールの年間運営費は、9施設で総額16.6億円、1施設平均1.8億円である。延利用者一人当たり908円、推定実利用者 一人当たり35,695円となる。また、総収入に占める委託料の割合は、平均68%であった。 体育館 ・平沼記念体育館、横浜文化体育館の年間運営費は総額2.6億円、1施設平均1.3億円である。延利用者一人当たり666円、推 定実利用者一人当たり14,370円となる。また、総収入に占める委託料の割合は、平均78.4%であった。 野外活動施設 テニスコート ・テニスコートの年間運営費は、3施設で総額1.8億円、1施設平均0.6億円である。延利用者一人当たり2,464円となる。 ・野外活動施設の年間運営費は、6施設で総額2.8億円、1施設平均0.5億円である。延利用者一人当たり2,721円なる。 また、総収入に占める委託料の割合は、平均92.7%であった。

(6)

公共スポーツ施設運営上の課題は?

・利用者調査より実利用者を推定できた25施設(スポーツセンター17カ所、水泳プール7カ所、

体育館1カ所)の総利用者数は年間で延464万人(前年度比108.2%)だが、利用頻度から

実利用者を推計すると約7.4万人で、市人口の2.08%に過ぎない。

・実利用一人当たり年額約2.5万円の税金の投入に対して市民のコンセンサスを得るためにも、

現行の実利用者数は課題として認識する必要がある。

実利用者数

非利用者負担率

・施設の主な収入は、事業収入、施設利用料、管理運営委託料であるが、このうち全施設平均で

66.9%を占める管理運営委託料は、横浜市から管理運営事業者に支払われるものであり、

施設利用料(率)を受益者負担(率)とすれば、管理運営委託料(率)は非利用者負担(率)と位置

づけることができる。施設の性格等により解釈は変わってくるが、利用者負担:非利用者負担=

3:7という比率は検討の余地がある。

(7)

指定管理者制度の導入

導入の目的

施設の管理運営について、民間事業者等も含めた幅広い団体に委ねることに

より、「市民サービスの向上」と「経費の節減」を図る。

指定管理者に求められる条件

・市民のスポーツ活動を支援・促進するような運営ができること

→既存の活動への理解が基本

・経営的に安定している企業や団体であること

→実績と財務内容

・独自のノウハウを持ち費用対効果を最大限に発揮できること

→効率的で具体的な手法を持つ

今後の課題

・これまでの施設非利用者への利用促進。

・運営面における地域との協働やスポーツ関係団体との連携。

(8)

指定管理者制度導入の効果

市民サービスの向上

1 開館時間の延長 例 スポーツセンターでは平日・土曜は23時まで営業,日曜・祝日は朝7時半から営業 2 スポーツ教室の拡充 例 スポーツセンターでは年間30教室を40教室に増大。高齢者、こどもを対象とした教室の増加、 託児サービス付教室の常設、障害者の利用の促進 3 情報提供の充実 例 スポーツセンターでは携帯電話を含むインターネットを利用した各種教室・イベント情報の配信 や、トレーニングルーム・駐車場の混雑状況等の情報提供

経費の節減

・平成18年度の26施設(平成18年3月開館の都筑SC除く)の指定管理経費(合計)は、平成17年度予算 額対比で475百万円(約24.3%)の削減。 最大削減率(年間) 保土ヶ谷SC △47.8% 最小削減率(年間) 赤城林間学園 △5.1% ・収支バランスの改善(金沢SCの例) 委託料比率 60% (H16決算ベース) 53% (H18提案額ベース)

(9)

武道館・総合体育館の整備構想の変遷

ゆめはま2010プラン5カ年計画(1994~1998) 1 総合体育館 ①中央総合体育館 横浜文化体育館の再整備による中央体育館の整備検討 (1998構想・検討、2010完成) ②総合体育館(4館) 国際的スポーツイベントが開催できるメインアリーナ、サブアリーナなどの施 設を備えた総合体育館の整備(1998 1館目事業中、2010 4館完成) 2 武道館 各種武道の国際大会が開催できるメインアリーナの他、柔道場、剣道場、弓道場などを備えた武道館の 整備検討(1998構想・検討、2010完成) ゆめはま2010プラン新5カ年計画(1997~2001) 横浜市中期政策プラン(2002~2006) 1 総合体育館 各種市民スポーツ大会や国際スポーツイベントなどが開催できる総合体育館の整備 〈1館:文化体育館の改修による転換〉 ①中央総合体育館 (2001構想・検討、2010完成) ②総合体育館 (1996文体改修中、2001 1館完成、2010 4館完成) *武道館については、本文中に「引き続き構想・検討を進める」との記述だけになる。 本文中に「総合体育館、武道館の構想・検討を進める」との記述のみとなる。 具体的な事業計画なし (参考)武道館建設関連の動向 H14年10月 武道館建設推進協議会設立 H16年12月 武道振興議員連盟設立 H17年 2月 第1回武道館建設推進大会 H17年10月 第1回武道会連絡会議・ 武道振興議員連盟交流会

(10)

横浜市の公共的体育館の現状は?

市内の体育館、関連施設の整理 市内の体育館について、横浜市、神奈川県、第3セクター等が整備した施設を整理した。ただし、敷地条件や階数等によっ て床面積が異なるため、メインアリーナ床面積についてデータの整理を行った。 1200㎡以下の体育館については、18区ごとに3~5施設程度が整備され市内に多く点在しているが、1200㎡を超えた メインアリーナ床面積を有する体育館は、市域全体で9カ所と激減する。特に、2000㎡前後になると、横浜文化体育館だけ であり、2000㎡を超えると横浜アリーナ、パシフィコ横浜に限定される。 他の政令市の事例からも2000㎡~3000㎡のアリーナ床面積を有する体育館が少ないことが分かる。 アリーナ床面積 体育室の規模 具体的な施設名 400~ 799㎡ 地区センター体育室・ スポーツセンター第2体育室レベル 地区センター67館・スポーツ会館1館・鶴見中央交流セン ター・県立スポーツ会館・西スポーツセンター・国際プールサ ブアリーナ 800~1199㎡ スポーツセンター第1体育室レベル スポーツセンター15館・県立保土ヶ谷公園体育館・ライトセ ンター・鳥浜振興会館・横浜アリーナサブアリーナ 1200~1599㎡ 平沼記念体育館レベル 平沼記念体育館・清水ヶ丘体育館・金沢産業振興センター・ ラポール・保土ヶ谷スポーツセンター・戸塚スポーツセンター 1600~1999㎡ 横浜文化体育館レベル 横浜文化体育館 2000㎡以上 国際大会級 横浜アリーナメインアリーナ・パシフィコ横浜 (参考)アリーナ床面積別施設一覧

(11)

今後の検討課題

武道館と総合体育館の関係 ・武道館と総合体育館を別々に整備する想定であったが、現下の厳しい財政状況を考えると複合施設として考える必要はないか。 ・他都市の事例からも、総合体育館に武道施設が併設されたり、武道館を多種目での利用が可能としている例は多く見られる。 つまり「武道館的機能を持つ総合体育館」、「多目的な用途に使われる武道館」が一般的である。 ・稼働率や経営効率の面からも、集客力が高く、興行的な要素のある種目・行事の開催は不可欠である。 ・さらに、全市的な施設であり、大規模なスポーツ大会を開催することを想定するならば立地条件が優れていることが必要となる。 整備手法の検討 横浜文化体育館の今後について ・新たな施設の整備は、初期投資だけではなく、毎年の運営経費の面でも市の財政に多大な負担となるものであり、事業化に際して は、設計・建設・維持管理・運営の事業期間等一連の業務にわたり、より効率的、かつ、高品質のサービスを提供できる事業運営 手法を検討する必要がある。 ・PFIは、設計・建設から維持管理・運営業務を包括発注、性能発注することで事業期間を通じた効率化、質の向上を図ることが期待 できる公共事業の実施手法である。 ・大規模スポーツ施設にPFI手法を導入する場合、従前の施設運営方式、同種施設の状況等によって、利用者から直接高い収益を 求めることが難しい面もある。しかし、収益性を高めるために、民間事業者等の施設整備・維持管理面におけるノウハウを充分に 活かし、コスト削減やサービス向上につなげる必要がある。 ・1962年に竣工した施設であり、老朽化が進んでいる。しかし、立地条件が良く、利用料金も手頃であるため、現在も100%近い稼 働率である。 ・しかし、スポーツ大会開催時には、サブアリーナ等がなく運営上も支障をきたすことがある。 ・武道館、総合体育館の整備を考える際には、横浜文化体育館の建て替えも考慮する必要がある。

参照

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