1 同志社大学フォーミュラプロジェクト 支援者様 平成30 年 9 月 20 日
同志社大学フォーミュラプロジェクト
大会報告書
図1.集合写真支援者様へ
秋冷の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。いつもご支援・ご協力 を頂き、誠にありがとうございます。この度は同志社大学フォーミュラプロジェクトの 2018 年度大会の大会報告と今後の活動方針について報告させて頂きます。 当プロジェクトはスポンサー企業様・個人支援者様、そして本学のご支援・ご協力に より、9 月 4 日~8 日に静岡県のエコパ(小笠山総合運動講演)で行われました第 16 回全日本学生フォーミュラ大会へ出場することが出来ました。そして参加校98 校中、 総合成績57 位、ICV 部門 51 位の成績を収めることが出来ました。 大会の結果の詳細は以下のようになりました。2 ・総合 57 位(全校 98 中) ・コスト 7 位 ・プレゼン 78 位 ・デザイン 41 位 ・アクセラレーション 33 位 ・スキッドパッド 出走なし ・オートクロス 57 位 ・エンデュランス 64 位 ・効率性 -位 以上より当プロジェクトは総合成績において全種目完走とはなりませんでしたが、来 年度に繋がる結果を残すことができました。また、コスト審査におきましては7 位を収 めることができました。これも我々の活動を支えてくださった皆様のおかげと深く感謝 申し上げます。多くのご支援・ご協力ありがとうございました。 図2.閉会式前の集合写真の様子 1.大会成績 2018 年度は 2016 年度に比べ、静的審査、動的審査においても、得点を下げてしま う結果となりましたが、2017 年度の大会失格を乗り越えて、本大会で結果を残せたこ とはチームとしての立て直しが図れたと考えています。 一昨年度より、早期にシェイクダウンを達成することはできませんでしたが、コスト 審査、プレゼン審査、デザイン審査の静的審査と呼ばれる競技のコスト審査では7 位を 獲得することが出来ました。また、動的審査においては特にエンデュランスにおいてフ ロントウィングが地面との干渉によりリタイアとなってしまい、悔いの残る結果となり ました。この大会での課題を分析し、2019 年度は更に良い結果を残すことが出来るよ うに頑張ってまいりますので、引き続きご支援・ご協力お願いします。
3 表1.種目別大会成績表 配点 2016 年度得点 2016 年度順位 2018 年度得点 2018 年度順位 総合 1000 669.12 7 228.74 57 コスト 100 80.34 2 70.24 7 プレゼン 75 41.25 25 18.25 78 デザイン 150 104 4 62.00 41 アクセラレーション 75 43.6 25 55.94 33 スキッドパッド 50 11.70 16 - - オートクロス 150 100.24 20 17.33 57 エンデュランス 300 217.55 11 4.00 64 効率性 100 70.36 9 - - 2.2018 年度車両「DF18」について 2018 年度大会に出場した車両 DF18 をご紹介させていただきます。 2018 年度車両 DF18 は「Speed の追求」をコンセプトとして掲げました。前年度は大 会に出場することはできませんでしたが、速い車両の開発目的とし、動的種目で強い車 両を目指すために、「エンデュランス A グループ出場、オートクロス 60 秒切り」を目 標として掲げました。これを達成するため、特に「軽量化」、「ウィングの搭載」、「カム タイミングの変更」の開発、設計を行いました。 今年度も車両全体で考え設計を行っていきましたが、定量的な評価が思うようにでき ませんでした。また、海外大学、他大学の圧倒的な速さ・技術力の前に手も足も出ない 結果となりました。
4 図3.大会に出場した 2018 年度車両「DF18」 3.大会参戦レポート ここから、大会1 日目から 5 日目までの大会参戦レポートを記載します。 〈大会1 日目〉-9 月 4 日 台風21 号が接近する中、2018 年度の大会が始まりました。台風の影響もあり、1 日 目は、予定より半日遅れの日程になり、上位校が受けられるシード校車検も技術車検の みになりました。シード校ではない弊チームは、自分たちで模擬車検を行い、1 日目を 終えました。 〈大会2 日目〉-9 月 5 日 2 日目は、午前中に技術車検を行いました。技術車検での指摘項目は十数個あり、一 回での技術車検を通過する難しさを痛感しました。指摘された項目については、吸気管、 サージタンク等の固定方法、リアウィングのマウント位置などがありました。 次にデザイン審査が行われました。デザイン審査は車両の設計や技術力などを評価す る審査です。審査では事前に提出したデザインレポートをもとに車両の前でポスターボ ードを用いて審査員の前でプレゼンテーションを行い、その後、質疑応答となります。 車両の設計意図、コンピュータを用いた解析条件などの質問をされましたが、実際のマ シンを用いて説明を行いました。ここでは44 位を獲得することができました。その後 は、3 日目の技術車検を通過するために、技術車検の指摘項目の修正を行いました。
5 図4.デザイン審査の様子 〈大会3 日目〉-9 月 6 日 3 日目は、早朝から別会場ではプレゼンテーション審査が行われ、クイック車検、コ スト審査が行われました。プレゼンテーション審査は、自分たちが作った車を実際にモ ータースポーツ業界に売り込み、それに投資をしていただくという状況を仮想して実施 される競技です。会場の状況などが、前年度とは異なり、思ったような結果が得られず、 結果は78 位でした。次にクイック車検を受けました。2 日目の技術車検での指摘事項 はすべて通過し、3 日目でようやく技術車検を通過できました。 図5.プレゼン審査の様子
6 図6.クイック車検の様子 また、コスト審査では車両製作コストを減少させる上で考慮した点や加工方法、そし て事前に提出したコストレポートの内容について指摘されました。コストレポートは 少々抜けている箇所の指摘を受けるところがありましたが、審査員の方々から高評価を 頂き、努力の甲斐あって唯一の一桁台である7 位を獲得することができました。 図7.コスト審査の様子
7 午後からは、ドライバー脱出試験を行いました。ドライバー脱出とはシートベルトを 付けハンドルを持ったドライビングポジションから5 秒以内に脱出出来るかを確認す る試験です。大会にドライバーとして出場するメンバーはこのテストをパスしなければ なりません。ひやひやするシーンもありましたが無事全員パスすることが出来ました。 技術車検を合格後に車両を傾けた状態で燃料の漏れやタイヤの浮き上がりなどを確 認するチルト試験を行い、これも無事に合格することが出来ました。また、マシンの騒 音を計測する騒音試験に進みました。騒音試験ではエンジンを11000rpm の状態でマシ ンの騒音が110dB 以下と規定されています。大会前に計測した値と同じ値の 108dB で 無事に騒音試験を合格しました。 図8.チルト試験の様子
8 図9.騒音試験の様子 続いて、ブレーキテストを行いました。ブレーキテストは走行時にブレーキングを行 い、4 輪がロックするかを確認する試験ですが、一発で合格することができ、動的エリ アに参加することが認められました。これにより、動的審査に臨むことができました。 図10.ブレーキ試験の様子
9 〈大会4 日目〉-9 月 4 日 4日目、早朝からオートクロスが行われました。オートクロスは一周約800mのコー スを走りタイムを競うタイムアタック競技です。当日は天候が悪く、弊チームは3番目 で臨みました。午前で早い時間に出走できたこともあり、雨が上がったときに走行をす ることが出来、57位でした。弊チームはCグループで10番目の出走が決まりました。 次に0-75m加速性能を競技するアクセラレーション、8の字コースによるコーナリン グ性能を競技するスキッドパッドの審査が行われました。スキッドパットはエキパイが 抜けるというハプニングに見舞われ、出走できず成績を残すことはできませんでした。 アクセラレーションでは33位という成績を残すことができました。 午後からは、雨天の中エンデュランス審査が行われました。しかし、1人目のドライ バーが2週走り終えたあたりで、フロントウィングの翼端板が地面に擦れていることが わかり、残念ながら失格となってしまいリタイアになってしまいました。結果としては 64位という結果に終わりました。 図11.オートクロス時の様子
10 夕方にはデザイン審査上位4 校で行われるデザインファイナルの見学を行いました。 上位校に比べると設計の詰めや車両に対する理解など多くの課題が見つかり、改めて自 動車の奥深さを実感しました。来年度はデザインファイナルに進出できるように再び設 計を一から見直していきたいと思います。 〈大会5 日目〉-9 月 5 日 大会最終日、4日目で弊チームの全種目は終了しましたので、エンデュランスAグル ープ、Aグループファイナルが行われましたので、エンデュランスを見学に行ったり、 他大学の車両を見学させていただき、有意義な時間を過ごしました。 その後は全体での集合写真を撮影し、閉会式に臨みました。 図12.閉会式後の様子
11 2018年大会総括 当プロジェクトは支援者皆様のご支援・ご協力の下、第16回全日本学生フォーミュラ大 会に出場し、大きな事故などもなく今年度の活動を終えることができました。今年度は 昨年度の大会失格を乗り越えて結果を残すことはできましたが、大会期間中にアクシデ ントも多くあり、全種目完走をすることはできませんでしたが、この大会で新たな課題 も見つけることが出来ました。この経験を来年度以降の車両開発に生かしていきたいと 考えています。そして将来のエンジニアとしての経験の糧としたいと思っています。 またこの活動では、座学の授業で学んだ機械工学や電子工学などの知識を使い、実際に 車両を製作し、テスト・改良を重ねていきます。特にテスト・改良を重ねるという点で は、予想していたものと全く違う結果が生じたり、何度改良を重ねても上手くいかない ということが多々ありました。しかし、その中から原理を深く突き詰めて新しい解決策 を見つけていくなど、物事をより深く考える力を身につけることができました。これは、 一部のメンバーだけでなくチームメンバー全員に浸透しています。プロジェクト始動当 時は、ただ言われていたことだけをこなしていたメンバーも、活動終盤には、なぜこの 作業が必要なのかを考え、計画の先を読むことまでを身につけることができるようにな っていました。 1 年間のプロジェクト全体を振り返ってみると、チームで 1 つのものを作り上げるこ とができた達成感を味わうことができ、いいクルマよりいい人ができたと感じておりま す。来年度は今年度のフィードバックを行い、さらに上の順位を目指し、プロジェクト を進めてまいりますので、今後とも宜しくお願い致します。 同志社大学フォーミュラプロジェクトメンバー一同 ***************************************
Doshisha University Formula Project 2018年度プロジェクト プロジェクトリーダー 同志社大学理工学部エネルギー機械工学科 菊居 龍之介(キクイ リュウノスケ) 学部3回生 URL:http://dufp.racing/ E-Mail:[email protected] ***************************************