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会報470号製版用

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Academic year: 2021

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(1)

野 鳥 と の ふ れ あ い    

苫小牧  

高 橋 正 浩

発 行 所 発行責任者 編集責任者 印 刷 所 北 海 道 税 理 士 会 札幌市中央区北3条西20丁目 TEL011(621)7101 石 丸 修太郎 吉 野 忠 男

���

三 塚 印 刷 株 式 会 社札幌市東区北51条東4丁目 TEL011(752)0118 北海道税理士会ホームページ 北海道の古き建物たち№67 「海炭市遠景」 /4 第18回東日本ブロック六会正副会長連絡会議 /5 日本税理士会連合会第37回公開研究討論会 /7 投 稿     札幌北 村越 悦治 /20 潮流 /2 会務のお知らせ /11 支部コーナー /17 リレー随想 /19 税政連だより /22 協同組合だより /24 会員異動 /26

(2)

税理士としての公益的使命を果たす

副会長 

杉 下 清 次

 税理士会で公益的業務に長く携わっていると 社会・経済環境の変化がよく見えてきます。税 理士としてその流れの中に身を置いてみると社 会貢献といいつつも、税理士として果たさなけ ればならない使命というものを感じます。  来年度以降の財政運営上、財政健全化計画の 策定を義務づけられた地方自治体が全国で21件 あります。そのうち7件が北海道です。来年 度以降も発生してくると思いますが、いかに北 海道の税政が逼ひっ迫ぱくしているのかがわかります。 その財政健全化計画の妥当性の検証のため個別 外部監査が必要となります。以後計画変更がな い限り1回だけの監査ですが、監査人は、税理 士、弁護士、公認会計士及び実務精通者に限ら れています。北海道においては7件のうち4件 を税理士が担当することになります。全国的に は公認会計士が圧倒的多数を占める中、税理士 として、また北海道のためにもその使命を果た さなければなりません。  成年後見人及び成年後見監督人の選任依頼が 家裁の方から結構来るようになりました。今年 の夏、家裁の方から全道的に税理士を成年後見 人及び監督人候補者として計画の中に取り込み たい旨の申し出がありました。以前から道内4 つの家裁の方には研修を終了した100名ほどの 成年後見人推薦者名簿を提出しております。事 あるごとに家裁に対し働きかけをを続けてきま したが、いざそれが実現するとなると複雑な気 持ちになります。なぜなら日税連は成年後見に 対する本格的なサポート体制を作っておりませ ん。中途半端な参入が難しいことは、他士業の 方々(弁護士会、司法書士会、社会福祉士会) から聞いて分かっているつもりです。しかし、 今の北海道税理士会の重点方針が「地域に貢献 する税理士会」であることを思い出し、ぜひお 願いしますと答えた次第です。家裁の方はとく に札幌市以外の地区の税理士に期待しているよ うです。いずれ数が増えてくることになります から北海道税理士会として本格的なサポート体 制を築くことを考えなければなりません。  NPO法人は全国に約37,000位あります。財 団・社団法人が約25,000であるのに対し現在も 増え続けています。ただ、決まった会計基準を 持っていません。収支計算書を中心に会計を行 っていますが、現在、NPO会計基準を制定し ようと動いております。私なら新公益法人会計 基準を使えば良いと思うのですが、踏み切れな いでいるようです。新公益法人会計基準に収支 計算書がなく、予算編成上困ること等が理由の ようです。確かに当初新公益法人会計基準が財 団・社団法人に適用されたときは評判は今一で 同様のことが言われてきました。しかし、私自 身、関係する公益法人に勧め採用を促すとだん だんその良さが分かってきます。収入と支出を 均衡させましたと胸を張る担当者に対し、「減 価償却費はどうなっていますか」と質問し、 多額の減価償却費が予算上考慮されていませ んでした。その後、収支予算書も損益計算書方 式(営利追求法人ではないとの理由で名称は正 味財産増減計算書)で作成することになりまし た。昨年の12月から開始した認定公益法人の会 計指導にも税理士としての適切な指導が要請さ れます。  国政選挙の忙しさのため今年から始まった 登録政治資金監査人への就任状況が一いっ旦たん止まっ たかに見えました。落選した議員を含め監査 対象政治団体は全国で4,000近くあると思いま す。それに対し、登録政治資金監査人登録者は 1,400人程度です。北海道の監査対象政治団体 は200余りと推測され、現在監査人登録者は約 110人となっております。その8割が税理士で あり、他に弁護士と公認会計士がおりますが、 この法律の円滑な運営こそ税理士が中心となっ て果たさなければならない使命と考えます。  最後に私事でありますが、この度、日税連の 会計参与普及推進特別委員長に就任いたしまし た。会計参与の経験もあり軽い気持ちで引き受 けたわけですが、熟慮不足だったと反省してお

(3)

国 税 局 か ら の お 知 ら せ

○納期限及び振替納付日について  平成21年分個人事業者の消費税及び地方消費税  平成21年分申告所得税 区  分 法定納期限 振替納付日 予定納税第2期分 平成21年11月30日㈪ 平成21年11月30日㈪ ※ 振替納税の利用勧奨及び期限内納付に向けたご指導をお願いいたします。 ○ダイレクト納付利用のご案内について ・ダイレクト納付とは…    ダイレクト納付は、事前に税務署に届出等をしておけば、e-Taxを利用して電子申告等をした 後に、簡単なクリック操作で届出をした預貯金口座から即時又は指定した期日に納付することが できる新たな納付手段です。 ・ダイレクト納付のメリット  ① 税務署や金融機関に出向くことなく、自宅やオフィスから納付が可能。  ② 納付手続が簡単(電子申告等の後、簡単なクリック操作で納付手続が完了)。  ③ インターネットバンキングの契約が不要。  ④ 即時又は期日を指定して納付することが可能。  ⑤ 税理士の方が納税者に代わって納付手続を行うことが可能。   ※納税者本人の納税用確認番号を登録しておくことが必要です。 ・利用可能税目    電子申告が可能な税目(源泉所得税、法人税、消費税及び地方消費税、申告所得税、酒税、印 紙税)が対象となります。    なお、納付情報登録を行うことにより、上記の税目にかかわらず全税目について利用が可能で す。   ※ 振替納税の利用ができない法人や源泉徴収義務者にも利用していただくことができます。 ・詳しくは…    ダイレクト納付の利用が可能な金融機関や届出書の様式など、ご利用に当たって必要な情報は、 国税庁ホームページ(www.nta.go.jp)に掲載されていますのでご覧ください。   ※ダイレクト納付を行う場合の留意点については、指導研修部情報第134号をご参照下さい。 区 分 課税期間 中間申告分 確定申告分 確定申告分 中間申告分 確定申告分 中間申告分 1ヵ月申告 3ヵ月申告 中間3回 中間11回 1ヵ月申告 中間11回 1ヵ月申告 中間11回 法定納期限 振替納付日 平成21年12月25日(金) 平成22年2月25日(木) 平成22年2月1日(月) 平成22年1月27日(水) 平成21年11月30日(月) 平成22年1月4日(月) H21.9.1∼H21.9.30 H21.7.1∼H21.9.30 3回目 9回目 H21.10.1∼H21.10.31 10回目 H21.11.1∼H21.11.30 11回目 ります。なぜなら現在の会計参与就任の状況 は、全国で登録政治資金監査人登録者数と同じ 位かと考えられるからです。就任後、税理士会 と公認会計士協会の資格証明発行数等を参考に 推測しました。会社法が制定され税理士と公認 会計士(税理士法人及び監査法人を含む)に限 り就任を認められた法律です。その普及・推進 の一翼を担う特別委員長ということですから責 任は重大です。税理士としてせっかく勝ち得た 良い制度ですから普及・推進に力を入れていく のが、税理士として果たさなければならない使 命と考えます。

(4)

北海道の古き建物たち

No.67

札幌建築鑑賞会

海 炭 市 遠 景

 佐藤泰志による短編集「海炭市叙景」は、函 館をモデルにした架空の町「海炭市」に生きる 人々を、18篇からなる物語で綴つづっている。今年、 この作品の映画化が決まったので、今回は函館 に見え隠れする海炭市を探し歩いた。  タイトルの由来は、海峡に挟まれていること と、町に炭坑があったことから来ているが実際 の函館に炭坑はないので、これはかつて北海道 で栄えた鉄道、石炭、漁業という産業を象徴す る町名なのだろう。舞台は80年代の冬から春の 期間で、まだ青函連絡船が運行している。  最初のエピソードでは、冬の函館山と思われ るロープウェイ駅で妹が兄を待っている。二人 は失業しており、所持金がない。せめて山で正 月を祝ったが、妹だけがロープウェイで下山し た。何時間待っても兄は下山せず、やがて吹雪 の中で遭難死したことがわかる。  各編の登場人物たちは、海峡を越えて出稼ぎ に来ている刑務所出の男、娘の出産を心待ちに している市電の運転手、新興住宅や郊外店が並 びはじめた産業道路で未いまだ農家を営む家族、プ ラネタリウムの職員、空港のウェイトレスなど、 様々な職種や境遇を与えられている。どの人物 も苦しみや悩みを持ち、最後に僅わずかな希望が残 される。町に聳そびえる山がそれらの物語を見守っ ており、読者は常に前述の兄の死を思い出す作 りになっている。  おそらく舞台の一つとなるのは大門通りを横 切るグリーンパークに面したあかしや通りであ ろうか(第8話「裸足」)。函館では赤線のこと を「セキセン」と呼んだらしいが、このエピソ ードでは主人公の若い男がいかがわしいスナッ クに入る。彼の祖母は昔このような商売をして いたと知り、首都への就職を前に見ておきたい と思ったのだ。店内で女たちにからかわれ、了 見を見透かされて諌いさめられる。さらに客同士の ケンカが始まり、見かねた彼はそのうち一人を 送り届ける。 【函館市】   絵と文・椎名 次郎  「海炭市叙景」は町そのものが主人公の小説 である。風景の捉とらえ方を遠景、中景、近景に分 けるとすれば、この短編集は人と人の関係を描 くのではなく、人と風景の関わりを描いた「遠 景」の物語だ。函館山の中腹から、これらの 人々の物語を内包する町の遠景を描いてみた。 映画「海炭市叙景」(監督・熊切和嘉)は2010 年春に完成予定とのこと。

(5)

 10月8日㈭午後2時30分から、仙台市内の 「ホテル仙台プラザ」において、第18回東日 本ブロック六会正副会長連絡会議が開催され、 「綱紀監察事案への対応について」と「税理士 法改正要望について」の二つのテーマについて 協議が行なわれた。  この会議は、東日本にある6税理士会の連絡 調整を図ることを目的として毎年開催されてお り、本年は東北税理士会が主催での開催となっ た。(来年度は本会が主催として札幌市での開 催を予定している。)  当日は、台風18号による生あい憎にくの悪天候のため、 出席者の到着が大幅に遅れる等のアクシデント もあり、開始時間を繰り下げての開催となった。  そうした悪天候の中、会議には、東日本ブロ ック六会(東京会・東京地方会・千葉県会・関 東信越会・東北会・北海道会)から、正副会長、 総務部長、広報部長など、89名が出席し、日税 連からも池田会長、高田・櫻井両専務理事が臨 席された。  本会からも14名が出席予定であったが、仙台 行きの航空機が欠航となった影響で約半数の7 名が欠席することになり、羽田便への切り替え が間に合った石丸会長、清宮・原田・檜副会長、 宮路専務理事、金坂制度部長及び事務局が出席 した。  台風の影響は開始時間だけではなく協議テー マの発表にも影響を与え、本会における綱紀監 察事案への対応を発表する予定であった役員も 欠席となったため、急きょ、石丸会長が発表を 行なうという異例の事態となった。  会議は、森山東北会専務理事の司会のもと、 到着の遅れた石井千葉県会会長に代わって清水 関東信越会会長が開会あいさつ、深田東北会会 長の歓迎あいさつ、池田日税連会長の来賓あい さつの後、恒例により当番会である深田東北会 会長が座長に選任され議事に入った。  議事では、事前に6会から提出された議題に 関するアンケートの回答について、各会担当役 員が説明後活発な質疑応答が行われたが、深田

1 8 回 東 日 本 ブ ロ ッ ク 六 会 正 副 会 長 連 絡 会 議

(6)

・テーマ1 綱紀監察事案への対応について    各会から、綱紀監察事案の発生件数、綱紀 事案の発生後の対応及び未然防止策について 説明があり、質疑応答が行なわれた。    また、公認会計士として金融庁の処分を受 けた税理士会会員(公認会計士・税理士)に 対する税理士会としての処分や財務大臣によ る税理士業務の禁止処分を受けた者が3年後 に再登録するまでの間における税理士法違反 行為の有無等に関する実態確認等についても 発言があり活発な意見交換が行われた。    さらに、本会の施策である使用人等報告書 や全会員を対象とした綱紀研修についても質 問があり、石丸会長が具体的に本会の対応等 について回答した。 ・テーマ2 税理士法改正要望について    各会から、税理士の資格取得制度における 試験制度のあり方や他士業資格者に対する自 動資格付与制度、税理士の信頼性の確保にお ける会員研修の義務化や履修時間数について 説明があり、質疑応答が行なわれた。    なお、受験資格については廃止とする意 見が多数、他士業資格者への自動資格付与に ついては、弁護士には会計科目の合格を、公 認会計士には税法科目の合格が必要とする意 見が多数、会員研修の義務化については、法 律での義務化と会則での義務化とする意見が 半々、研修履修時間については、現行どおり の36時間で良いとする意見が過半数であった。    翌9日には、台風一過の秋晴れのもと、親 睦ゴルフとエクスカーションが盛大に行われ、 参加者一同は初秋の東北を満喫した。特にエ クスカーションでは、主催者である東北会の 深田会長自らがバスガイドに代わってマイク を握り、NHK大河ドラマ「天地人」の舞台 として脚光を浴びている山形県米沢の歴史に ついて詳細に説明をいただいた。 座長の軽妙な進行により予定時間内で協議が終 了し次回当番会の石丸会長の閉会あいさつによ り午後5時16分をもって盛会裏に終了した。

札幌国税局、北海道と札幌市へ

「税制改正建議書」を提出

 石丸会長ほか関係役員が札幌国税局、北海道 庁、札幌市役所を訪れ、「平成22年度・税制改 正建議書」を提出し、実現に向けての理解を求 めた。 札幌国税局 10月30日㈮ 後藤局長へ 北海道 11月2日㈪ 小林税務課長へ 札幌市 11月2日㈪ 広川税政部長へ

(7)

日本税理士会連合会

37回公開研究討論会

 本年度の公開研究討論会は、10月16日㈮、 千葉市の幕張メッセにおいて開催された。  今回の担当は、東京地方会、千葉県会、 関東信越会で、それぞれ次のテーマについ て研究の成果を発表した。   第1部 「国税通則法の抜本的改革」東京地方会   第2部 「所得税に係る諸問題」関東信越会   第3部 「諸税条約と国内税務−国際課税と税理士の役割−」  この討論会に参加した会員の中から次の3名にお願いして、感想を寄せていただいた。

日税連公開研究討論会

報告

札幌南 

佐藤 孝尚

 第37回日税連公開研究討論会が、去る10月16 日に千葉県幕張において開催されました。  今回の討論会は、開催地が首都圏ということ もあって参加者が1,000名を超す、熱気に包ま れた会場の中、東京地方税理士会・関東信越税 理士会・千葉県税理士会の3税理士会がそれぞ れ1時間半の持ち時間で、研究の成果のポイン トを絞りながら、各税理士会が趣向を凝らして 発表されておりました。各発表者がご多忙な中 でまとめられた700頁超にも及ぶ膨大な研究論 文を見るにあたり、その努力は当然のこと、限 られた時間の中での研究発表でその苦労が大い に感じられました。  午前に行われました第1部は東京地方税理士 会による「国税通則法の抜本的改革」の発表が なされました。ご存じの通り、「国税通則法」 は、昭和37年に租税法の体系的整備と国税に関 する法律関係の明確化を目的として制定された ものであります。同年に制定された国民の事後 的救済手続の一般法である「行政不服審査法」 「行政事件訴訟法」、平成6年施行の事前救済 手続の一般法である「行政手続法」との関係の 中では、国税通則法は特別法に位置づけられま す。しかし、本来は一致すべき一般法と特別法 の両者の立法目的が、不当な行政運営を是正し、 国民の権利利益の保護・救済を図るという視点 において、国税通則法はそれを軽視しているの ではないかという前提のもと、発表の前半部分 では、そのまず国税通則法を、我が国の憲法理 念、特に租税法律主義との関係において捉え直 し、行政手続法との関係や国税通則法の制定過 程を通じて、その役割を再認識したうえで、我 が国の租税法領域においての問題とされる点を、 国税の納付義務の確定における修正申告の慫しょう慂よう や質問検査権、更正の請求等に関する諸問題、 加算税と期間制限に関する諸問題、不服審査と 訴訟に関する諸問題の3つの項目に分けて、こ れらにかかわる判例を納税者の権利保護の立場 から、実務家の視点で研究・検証し、その炙あぶり 出しがなされました。発表の後半部分では、前 半部分において提起された諸問題について、パ ネルディスカッション形式でその内容を掘り下 げ、時には諸外国との比較を交えながら議論し、 最終的には問題解決の具体策を①適正な手続き の整備、②適正な法に従った運用、③公正な行 政の仕組み、の3つの視点において再整理をし、 国税通則法の抜本的改正についての提言がなさ れました。提言を簡潔に述べますと、1.国税

(8)

 この度の千葉県幕張メッセで開催された研究 討論会への参加にあたり、とても有意義で貴重 な経験をさせていただいたことにつきまして、 まずはお礼を申し上げます。本発表にいたるま でに研究等に費やされた時間は図り知ることが できないような、非常にボリュームのある内容 に大変驚きました。2年後、北海道税理士会が 研究発表を行うとのことを知り、研究員の一員 としてお役にたてるのか大きな不安を抱えつつ も、その日が来ることを覚悟させられました。  関東信越税理士会が発表されたテーマ「所得 税に係わる諸問題」について簡単に概略をご報 告します。  第1部では、「給与所得課税を見直す」とい うことに焦点をおき、まずは所得区分としての 「給与所得」の判断基準について、多種多様な 雇用環境が今日混在する中、その抜本的な区分 の見直しがされてきていないことにまずは問題 を提起。同時に、給与所得者が本来の「金銭に よる給与等」の他に受ける「経済的利益(フリ ンジ・ベネフィット)」の実態について、企業 規模・正社員/非正社員間に顕著に表れる「格 差」に言及し、より多額のフリンジ・ベネフィ ットを享受している者に適切な課税が行われて いない場合は、垂直的公平の面で問題が生じて いることに問題を発し、課税・非課税の範囲と その経済的価値の評価について、詳しく規定す べきと提言されています。また、給与所得者の 概算必要経費とされている「給与所得控除」に 関しては、実態として給与収入金額に対して約 30%と非常に高い水準であることについて事業 所得者との不公平さを提起。その解決方法の具 体的手法として、給与所得者には給与所得控除 額を実態の支出額ベースにまで大幅に引き下げ るとともに実額経費との選択制度を導入、一方 の事業所得者に対しては給与所得者と同様に概 算経費の選択制度を導入し、同時に、基礎控除 を一律引き上げること。この二つの改正を同時 に行うことで経済活動の実態に合った公平な課 税が実現できると主張されています。  第2部では、「年末調整制度を見直す」こと に焦点があてられていました。源泉徴収及び年 末調整の制度は戦後の復興期から高度経済成長 期を経て今日の日本の財政を支え続けていま すが、一方では、納税者意識の希薄・国に対す る直接的な法的関係を有しない・個人情報の問 題・給与等支払者に対する過剰な事務負担等の 諸問題を抱えています。また、人々の生活スタ イルが多様化している現在、その制度はあまり に硬直的。雇用形態の多様化・労働力の流動化 に対応するためには、源泉徴収は簡素な制度と して堅持しつつも年末調整を廃止し、受給者に は自ら確定申告を行う機会を与えるべきである ことを主張しています。これらの問題を解消す るための手段として、「e-Tax」に大きく期待 がかけられています。政府機関においては、電

37回日税連公開研究討論会

体験記

札幌南 

三神 仁美

通則法の第1条に行政手続法と同様に「もって 納税者の権利利益の保護に資することを目的と する」旨の文言追加、2.国税通則法に「納税 者の権利」の章を設け、基本的権利の明確化、 その権利の実質的保護のための実定法の全般的 見直し、というものでした。  この発表に触れ、租税法律主義の理念を具体 化するにあたっての法律の不備はもちろんのこ と、特に納税者の権利・保護という概念に関し て、我が国の租税法の規定はその大部分が欠落 しており、あるいは規定そのものが脆ぜい弱じゃくである ことをあらためて痛感しました。適正かつ公平 な税務行政の実現には、課税庁と納税者の相互 信頼の確立が不可欠であり、そのためにも納税 者の権利保護の規定の早急な法的整備が強く望 まれます。  午後から第2部として関東信越税理士会によ る「所得税に係わる諸問題∼給与所得者の課税 から考える∼」、第3部は千葉県税理士会によ る「租税条約と国内税務∼国際課税と税理士の 役割∼」の発表がなされました。内容の詳細は、 紙面の関係から他の会員に委ゆだねますが、それぞ れがいろいろな角度から、問題点を洗い出しそ の解決策等を発表し、大変勉強になりました。

(9)

子署名を必要としないe-Taxを検討し、個人利 用の普及を図る方向であり、その実現性が益々 高まっている様に感じるところです。  第3部においては「退職・年金所得課税を見 直す」、続く第4部で「給付つき税額控除」を テーマに、「経済格差」が引き起こす税負担の 不公平さを問題として掲げその実態とその将来 にむけての解決策について論じています。「退 職所得」は老後の生活保障的な最後の所得であ るところに鑑かんがみ、その担税力は他の所得に比し かなり低いというのが基本的考えでした。しか し、近年では多様な就労形態等に基づいて退職 金が支払われるようになり、退職金はもはや、 老後の糧になる前の一過性の収入と捉とらえてもお かしくなく、現行の退職所得課税制度は恵まれ た人のための恵まれた税制という側面が強く、 まさに経済格差を助長しているといっても過言 ではありません。退職所得の要件を見直し、新 たな基準を立法化することの必要性を論じてい ます。「年金所得」については、公的年金がほ とんど課税されないことにより、他の世代の税 負担が重くなり世代間の不公平が生じている事。 また累進税率の下では、高額所得者ほど控除額 によって税負担が大きく軽減される逆進性を持 っており、年金世代内においても不公平を生じ ています。結論として、所得金額の計算上控除 する「公的年金等控除額」は廃止すべきであり、 老後の糧である最低生活費分の年金については 課税すべきでないことから、所得制限を設けた 税額控除として「年金税額控除」の創設・適用 について提案を行っています。また、格差と貧 困の解消を図る観点から検討がされている「給 付つき税額控除」については、その導入を一早 く実現すべきという前提のもと、諸外国の例を 掲げてわが国への導入の可能性について研究し ています。  いずれのテーマにおいても、社会の構造変化 や取引形態の変化に応じて税制が適切に対応し ていかなければ、新たな不公平を生じさせる等 の弊害を招くことになり、既得権や既成の制度 に影響されることなく税制を常に時代に適合す るものとすべく、その見直しを継続しなければ ならないことを強く感じました。

公開研究討論会に

参加して

札幌中 

遠藤 成紀

第3部 租税条約と国内税務  討論会も最後にきたところで、この御題目。 重いなぁ…。   と 思 っ て い た と こ ろ に、 レ ポ ー ト( 感 想 文?)を書いて。との依頼。  よりによってこのテーマが当たるとは…。と ほほ。  まーとりあえず真剣に聞いてみよう。と意気 込み耳を傾けました。  うん?聞いたことあるぞ。居住者/非居住者、 制限/無制限。  確か受験時代。もう15年も前の話…。  言葉の聞き覚えはあるものの、内容は鮮度抜 群!  きっと改正があったに違いない。ほんとか?  言い訳をさせてもらうと、租税条約なんて見 たことがない。  そうか、外国人のお客さんがいる場合は気を つけなきゃいけないんだ。  そういえば、最近うちの事務所も外国人が経 営する会社と関与が始まったところ。  確かに放ってはおけない。  結局は我々の日常、すなわち国内税務につな がってくるんですね。  内容につきましては、知識に乏しくあまり書 けませんので少しだけ。  我が国は租税条約を世界約200ヵ国中56ヵ国 と45条約の締結をしているそうで、全世界の4 分の1程度の国としか結ばれていないとのこと。  まだまだグローバルな視点からすると問題あ り。といったところでしょうか。

(10)

 北海道税理士会綱紀監察部では、平成21 年度の重点施策に基づく「税理士事務所の 確認チェック」を実施しております。  この確認チェックは、税理士の使命及び 職責を再確認していただくとともに、税理 士法に係る関係法規類を今一度見直す機会 として、北海道税理士会会則第48条におけ る「会員が行う税理士の業務の適正な運営 を図るため必要」な施策を根拠として、北 海道税理士会綱紀規則取扱細則第13条に基 づいて、各事務所においてチェック表への 自己チェックの励行をお願いし、その事績 を本会に報告(提出)していただくことに なっております。(この施策は、個別に問 題のある税理士に対して指導をするもので はありません。)  つきましては、提出がお済みでない方は、 至急、本会綱紀監察部あてご提出下さい。  なお、確認チェック表用紙の再送付をご 希望の場合も本会事務局(電話 011−621 −7101)へご連絡願います。

「確認チェック表」の提出は

お済みでしょうか

綱紀監察部

 北海道税理士会では、毎年、会員の業務 実態や要望及び税務当局の対応等を把握し て、会員の参考に供するとともに、税務当 局に対する改善要求等の資料として有効に 活用するため、税理士業務等に関するアン ケートを実施しております。  提出期限は、平成22年1月8日㈮までと なっておりますので、お早めにご提出下さ いますようお願いいたします。(該当がな い場合でも統計上必要ですので、無記入の まま必ずご提出ください。) ○アンケート項目  Ⅰ 税務調査について  Ⅱ 書面添付制度と意見聴取制度について  Ⅲ 電子申告等の利用状況について ○対象となる税理士会員    平成21年10月26日現在、本会に登録し ている税理士会員

「税理士業務等に関するアンケート」の提出方について

指導研修部

 このテーマを担当したのは千葉県会の先生方。 何でも1年半の研究期間を要したとのことで、 日常業務もこなす中、大変だったことでしょう。  課税権やPE(恒久的施設)、租税条約の定 義や概念の解説から始まり、途中、研究メンバ ーによる討論、最後は問題提起と非常にわかり やすく、本当に良い勉強になりました。  そして、終わった後は講評があり、懇親会へ。  2次会は石丸会長もお越しになり、北海道会 のメンバーと楽しくお酒を飲めました。  今回初めて公開研究討論会に参加させていた だきましたが、色々と刺激を受けることができ、 大変有意義な時間を過ごすことができました。

(11)

 10月7日㈬午後1時30分から、北海道税理士 会館2階会議室において第7回常務理事会が開 催され、第4回理事会提案議題等について協議 した。

◎承認事項

1.家事調停委員の会員推薦依頼について  札幌家庭裁判所より同裁判所苫小牧支部に勤 務可能な税理士について推薦依頼があり、支部 からの推薦に基づき豊修也会員(苫小牧支部) を推薦した旨の報告があり承認した。

◎議決事項

1 .北海道税理士会会務執行規則の一部改正案 承認の件  原案どおり承認し、理事会に付議することと した。 2 .北海道税理士会会議運営細則の一部改正案 承認の件  原案どおり承認し、理事会に付議することと した。 3 .北海道税理士会研修細則の一部改正案承認 の件  改正内容においては制度部会における審議の 結果、再度見直しが必要と判断したことから、 提案を見送る旨の説明があった。 4 .北海道税理士会会費免除規程の一部改正案 承認の件  経理部の改正案については、再度見直しが必 要と判断したが、昨年改正された会則に対応す るため、公職による会費免除に係る改正部分の みを改正することとする旨の提案があり、協議 の結果、必要な修正を行なって承認し、理事会 に付議することとした。 5 .北海道税理士会会員相談室運営要綱の一部 改正案承認の件  改正内容においては制度部会における審議の 結果、再度見直しが必要と判断したことから、 提案を見送る旨の説明があった。 6.会費免除承認の件  札幌市の常勤監査委員に就任した会員の会費 を免除したい旨の提案があり、理事会に付議す ることとした。

◎協議事項

1.第4回理事会の開催について  開催日時・場所・提出議題、タイムスケジュ ール案等について説明があり、運営方法等につ いて協議した。 2 .平成21年度第2回税理士協議会の開催につ いて  開催日時・場所について説明があった。 3.第2回支部長会の開催について  開催日時・場所について説明があり、運営方 法等について協議した。 4 .北海道税理士協同組合との協議会の開催に ついて  開催日時・場所・出席者・協議事項について 説明があり対応を協議した。

◎報告事項

1.日税連報告  池戸副会長から、日税連常務理事会及び理事 会における審議概要等について報告があった。 2.新年賀詞交歓会(1/15)の開催について  開催日時・場所等について報告があった。 3.各部・委員会報告  村上総務部長から、主要会議等長期日程案、 第6回常務理事会議事録案、日税連及び本会総 第7回常務理事会 (平成21年10月7日)

電子メール等の利用に向け∼

会務執行規則等の改正案を協議

第7回常務理事会(平成

21年10月7日)

第4回理事会 (平成21年10月26日)

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務部会における審議概要等について報告があっ た。  相高経理部長から、各部・委員会における平 成22年度の予算案について、11月20日までに提 出するよう要請があった。  大西綱紀監察部長から、税理士事務所の確認 チェック実施状況、日税連綱紀監察部会におけ る審議概要、長期会費滞納者に対する処分審議 予定について報告があった。  金坂制度部長から、日税連制度部及び会務制 度委員会、本会制度部会における審議概要につ いて報告があった。  近藤調査研究部長から、日税連調査研究部会 における審議概要、10月16日に開催予定の公開 研究討論会出席者、会館1階の図書コーナー新 蔵書の周知方法、会長諮問事項の検討スケジュ ールについて報告があった。  近藤紛議調停委員長から、現在調停中の事案 について報告があった。  平田指導研修部長から、日税連研修部会にお ける審議概要、本会に導入する研修受講管理シ ステムの状況等について報告があった。  岡田広報部副部長から、広報部正副部長会に おける審議概要について報告があった。  小木田業務対策部長から、日税連業務対策部 会における審議概要及び本会業務対策部会開催 予定について報告があった。  能任副会長から、日税連会計参与普及推進特 別委員会における審議概要及び今後の会議等開 催予定について報告があった。  小木田会計参与普及推進委員長から、NPO 法人会計参与支援センターの活用等について報 告があった。  篠岡税務支援対策部長から、確定申告期の受 託事業に係る札幌国税局からの公募予定等、日 税連税務支援対策部会における審議概要、臨税 に関する協議会等の開催日程について報告があ った。  田中情報化対策部長から、日税連情報システ ム委員会における審議概要、税理士がダイレク ト納付を代行する場合の注意点に関する会員へ の周知予定、eLTAXの普及状況、北洋ビジネ スダイレクト手数料優遇キャンペーンの1年延 長、在札 e-Tax未利用税理士への個別利用勧奨 に関する当局との連携内容、情報化対策部会及 びソフトベンダーとの協議会開催予定等につい て報告があった。  武田登録調査委員長から、日税連登録調査部 会における審議概要、変更登録において問題の 生じている会員への対応について報告があった。  杉下公益的業務対策特別委員長から、早期財 政健全化団体における税理士の個別外部監査人 就任状況、成年後見人等候補者の推薦状況、登 録政治資金監査人就任状況について報告があっ た。  原田副会長から、日税連規制改革対策特別委 員会における審議概要について報告があった。 4.関連団体報告  檜副会長から、北海道税理士協同組合におけ る理事会等の審議概要、組合員加入状況等につ いて報告があった。  清宮副会長から、北海道税理士政治連盟の定 期大会開催概要について報告があった。  平成21年10月26日㈪午後2時30分から札幌プ リンスホテル国際館パミールにおいてご来賓に 下佐税理士監理官をお招きし、構成員63人中60 人が出席して第4回理事会が開催された。

◎議決事項

1 .北海道税理士会会務執行規則の一部改正 (案)承認の件  理事会及び常務理事会の招集書面について、 電子メール等の情報通信技術を利用する方法も 可能とするため、第6条(理事会の招集)の一 部を改正する旨の提案があり、原案どおり承認 し、次回定期総会に付議することとした。

会費免除規程の一部を改正

第4回理事会(平成

21年10月26日)

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2 .北海道税理士会会議運営細則の一部改正 (案)承認の件  理事会及び常務理事会において、会議招集の 必要を認めない場合に行われる書面審議を電子 メール等の情報通信技術を利用する方法も可能 とするため、第2条の2(委任状)及び第16条 (書面議決)の一部を改正する旨の提案があり、 原案どおり承認された。なお、施行日は平成22 年6月18日とした。 3 .北海道税理士会会費免除規程の一部改正 (案)承認の件  報酬のある公職に就いた者に対する会費免除 措置を講ずることを理由として会則が改正され たことから、該当する条項を一部改正する旨の 提案があり、原案どおり承認された。 4.会費免除承認の件  札幌南支部を通じて申請のあった谷本雄司会 員の平成21年4月1日より平成22年3月31日ま での間の会費免除について、札幌市の常勤監査 委員就任に伴うものであり、今次の改正規程に 基づき免除したい旨の提案があり、原案どおり 承認された。

◎報告事項

1.日税連報告  日税連第2回常務理事会(9月3日開催)及 び第2回理事会(9月17日開催)における審議 概要について報告があった。 2 .第18回東日本ブロック六会正副会長連絡会 議について  10月8日に仙台市で開催された連絡会議にお ける協議事項の概要について報告があった。 3.各部・委員会報告  村上総務部長から、平成22年新年賀詞交歓会 の開催概要、主要会議等長期日程(案)、会員 (組合員・賛助会員)名簿の発行予定、税理士 会館におけるインフルエンザ対策及び駐車場利 用上の留意点について報告があった。  大西綱紀監察部長から、税理士事務所の確認 チェック表提出状況、綱紀に関する研修会実施 予定等について報告があった。  近藤調査研究部長から、平成23年度税制改正 建議意見の取りまとめスケジュール、第37回公 開研究討論会参加状況及び本会と東北会が共催 で実施する第39回公開研究討論会日程、会長諮 問事項について報告があった。  平田指導研修部長から、平成21年度登録時研 修実施結果、税理士業務等に関するアンケート の実施概要、研修受講管理システム実施概要、 平成21年度第2回統一研修会開催概要について 報告があった。  吉野広報部長から、「税を考える週間」行事 計画、各支部における租税教室実施予定につい て報告があった。  篠岡税務支援対策部長から、確定申告期の受 託事業概要、本年度の商工会臨税に関する対応 及び道会の基本的考え方について報告があった。  田中情報化対策部長から、国税ダイレクト納 付に関する概要・メリット・留意点、地方税電 子申告早期受付開始に関する道内各市町村への 要請及び実施市町村、北洋ビジネスダイレクト 月間基本手数料優遇キャンペーンの1年延長、 税理士ICカード取得状況、在札 e-Tax 未利 用税理士に対する個別利用勧奨概要について報 告があった。  杉下公益的業務対策特別委員長から、早期財 政健全化団体における個別外部監査人採用状況、 成年後見人候補者の推薦状況、登録政治資金監 査人の就任状況について報告があった。  小木田会計参与普及推進委員長から、会計参 与研修会開催予定、日税連における対応状況に ついて報告があった。  小木田業務対策部長から、書面添付に関する 部会での審議概要について報告があった。 〈質問・意見〉  田中理事(釧路支部)から、商工会臨税に関 する商工会と支部との対応状況について、平成 20年度確定申告期については商工会との協定書 が出来ていないことから臨税を承認することと したが、平成21年度確定申告期においては、地 元の各商工会との懇談会を2回実施して率直な 意見交換を行なった結果、協議派遣方式によっ て対応することとして大筋の合意を得たところ であり、現在は派遣要請を待っている段階であ る。道会においても、現場サイドの商工会の思 いや状況を汲み取って道商工連と対応してもら いたい。  瀧澤理事(札幌中支部)から、7月21日に開 催した支部長会において示された石丸会長の重

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点的運営方針を高く評価したい。なお、当該重 点的運営方針について石丸会長からは次年度以 降を踏まえた方針と捉えてもらって差し支えな い。また、支部の次年度事業計画を検討する際 に参考となる道会の方針(タタキ台)を12月目 途に示したいと考えている旨説明しているが、 現実には支部では既に動き出しているところで ある、こうした状況について、組織的に担保す るような規定が道会の選挙規定に欠落している のではないか。選挙結果確定日から総会までの 期間に新執行部の方針が新年度の事業計画に反 映できるように見直すべきではないか。  石丸会長から、選挙制度については見直しが 必要であると考えている。また、今回の場合は、 従来同様、前執行部が組んだ事業計画及び予算 を執行するという基本方針のもと、新執行部と して、また、新しい支部の陣容、理事会の陣容 の皆様と共に動いていくために、地域に貢献す る税理士会という考え方を示させてもらってお り、早めに次年度の事業計画を検討してもらわ なければ地に足のついた事業は出来ないと考え、 支部長との懇談会においても支部長に十分に理 解をいただき、各支部での事業計画において具 体的にどの程度実行可能なものかを集約して、 支部会員に十分理解していただけるような道会 としての事業計画を検討していくことが執行部 の役目であると考えている旨の回答があった。  早津理事(札幌東支部)から、情報化対策部 が作成し会員へ発行を予定している「指導研修 部情報」の記載内容について、文言の一部修正 が必要ではないか。  瀧澤理事(札幌中支部)から、7月21日に開 催した支部長会に提示された書面「地域に貢献 する税理士会」は検討の材料として全会員へ配 布して周知してもらいたい。  石丸会長から、当該文書については、現在実 施中の支部と道会役員との懇談会における会員 からの意見を踏まえて加筆訂正して完成させて いきたいと考えていることを理解願いたい旨の 回答があった。  公益的業務対策特別委員会(杉下委員 長)では、11月4日㈬午後1時から札幌 すみれホテルにおいて、DVD視聴による 「登録政治資金監査人制度に関する研修 会」を開催した。  この研修は、登録政治資金監査人制度へ の理解を深めるためのもので、47名の会員 が受講した。  なお、登録政治資金監査人となって、国 会議員関係政治団体の政治資金監査を行う ためには、登録政治資金監査人名簿に登録 した上で、総務省政治資金適正化委員会が 行う、「政治資金監査に関する研修」を受 ける必要がある(政治資金規正法第19条の 27①)。

登録政治資金監査人制度に関する研修会を開催

公益的業務対策特別委員会

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苫小牧 

高橋 正浩

 ウトナイ湖は渡り鳥の中継地であり、11月 にはマガン、カモ、オオハクチョウなど30種

野鳥とのふれあい

類以上の野鳥を観ることができます。岸辺で野鳥にふれあったり、ネイチャーセンターか ら本格的な観察もできます。また、今年の10 月1日に道の駅もオープンしましたので、湖 が氷結する前に一度足を運んでみてはいかが でしょうか?

表 紙 の こ と ば

10月7日㈬、前田会員(左)と佐藤会員(右)

税 理 士 証 票 伝 達 式

札 幌 国 税 局 か ら の お 知 ら せ

【法定調書の光ディスク等での提出及び提出期限について】

 法定調書は、書面及び e-Tax による提出のほか、光ディスク等(CD、DVD、MO、 FD)により提出することもできます。  なお、光ディスク等で提出する場合には、原則として提出期限の2ヵ月前までに 「承認申請書」の提出が必要となりますが、平成

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年2月1日提出期限の法定調書 に関しては、年内に承認申請書を提出していただいた場合は、受け付けることとし ていますので、ぜひ、この機会に、光ディスク等のご利用についてご協力をお願い いたします。

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相 談 日 程 表

【会員相談室の利用にあたっての留意点】 1  相談内容は、法人税・資産税・所得税・消 費税に関する事項を受け付けています。 2 相談方法は、電話または面談によります。 3 相談場所は、北海道税理士会館3階です。 4  相談日時は、水曜日の午後1時∼4時まで です。 5  相談申し込みは、相談申込書の提出(郵 送・FAX等)により、随時受け付けていま す(相談申込書は、会員名簿154頁、税理士 業務ガイドブック168頁をコピーいただくか、 「税理士ネット・北海道」より取得できます)。 6  相談当日に予約なしにいらしても、相談内 容によっては、回答できない場合がございま すので、必ず相談日の前日までに相談申込書 でお申込下さい。 7  回答は、口頭によります。原則として、書 面による回答または相談事項にかかる書類の

会 員 相 談 室 の 利 用 に つ い て

作成は行いません。 8 相談料は、1件につき3,000円です。。 (お問い合わせ)  北海道税理士会    電 話 011-621-7101    FAX 011-642-0476 日時 相談内容 担当者 12月2日 法人税・資産税 千葉 正利 大平 禮司 12月9日 法人税・資産税 市川 善明 宮西  恵 12月16日 法人税・資産税 竹内 尚子 木村 邦博 認定№ ��−��� 団体名 税務研究会 テーマ 「資産除去債務に関する会計基準」完全解説 講 師 太田�達也公認会計士 日 時 1月��日��:��∼��:��(認定時間:���時間) 場 所 チサンホテル 受講料 ������円(会員������円) 連絡先 税務研究会 TEL���−���� 認定№ ��−��� 団体名 税務研究会 テーマ 退職給付会計の基礎講座 講 師 大保�裕司公認会計士 日 時 2月3日��:��∼��:��(認定時間:���時間) 場 所 チサンホテル 受講料 ������円(会員������円) 連絡先 税務研究会 TEL���−������ 認定№ ��−��� 団体名 税務研究会 テーマ 実践!�月次決算書の見方・説明の仕方 講 師 和田�正次公認会計士 日 時 1月��日��:��∼��:��(認定時間:���時間) 場 所 道特会館 受講料 ������円(会員������円) 連絡先 税務研究会 TEL���−����

【 認 定 研 修 の お 知 ら せ 】

本会が認定した研修についてお知らせします。        (平成��年��月��日現在)(申請届出順) 会員とは、研修実施団体に所属する会員

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 去る10月27日㈫、午前10時45 分から午前11時35分までの50分 の予定で、当支部としては今年 1月21日実施以来2回目の租税 教室を実施しました。  今回も旭川中税務署税務広聴 旭 川

租税教室開催される

官にご尽力をいただき、旭川実業高等学校商業 科3年生2クラス50名を対象に行いました。  今回、私は記者として参加しましたが、「租 税教室」は、税務相談会と異なり、講師の派遣  今年も小樽地区四士業の合同相談会、所いわ謂ゆる、 「専門家による暮らしの無料相談」が10月15日 (木曜)に開催された。四士業とは、行政書士 会、社会保険労務士会、土地家屋調査士会、そ して税理士会で構成され、同協議会をもって運 営される。それに協賛のかたちで小樽信用金庫 が加わる。  この四士業合同協議会は平成16年に小樽行政 書士会の呼びかけにより、士業を取り巻く環境 の厳しさの中、近隣士業との情報交換と諸施策 を話し合える場を持ちたいとの思いから発会さ せたもので、今年で5年目となる。  同協議会による合同相談会は、昨年好評であ ったサンモールネオの地下街の会場が、小樽グ ランドホテルの閉鎖により利用できなくなった ため、新たな相談会場はNTT小樽ビル一階で の開催となった。  これまでの相談者への対応は、まず入口受付 にて相談内容の概要を聞き取り、次に相談員が 待機する該当各士業のブースへ相談者を案内す る形式で進められ、重複相談者には各ブースに 関係なく各士業が協力して相談に応ずる方式が 採られていた。 小 樽

5回小樽地区四士業合同相談会開催

 しかし今回からは、士業のブースを設けない で、相談内容に応じて各士業単独、あるいは複 数の士業相談員が、相談者を空いているブース に案内して相談に応ずる方法に変わった。  いよいよ午前10時、相談会開始。当会小樽支 部からは広報部の佐藤良裕会員、山田めぐみ会 員、そして私の三名が担当した。  相談者の出足は相談開始から鈍く、悪天候も 災いして最後まで伸び悩み、昨年の51名を大き く下回り、結局21名にとどまった。  相談内容は、相続(行政書士)に関するもの が最も多く、年金(社会保険労務士)や境界線 (土地家屋調査士)の相談もあった。当会は相 続税や贈与税に関する相談に応じている。  参加者は、士業相互間のネットワークの構築 の必要性を再確認し、来年も合同相談会を実施 することを誓い合って午後5時散会した。 (足立 竹秀 記)

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 最近の電化製品は目まぐるし く進化し、いろんなものがどん どん求めやすくなっている。  毎週電気屋に行くのが私の趣 味で、付き合わされる嫁も迷惑 しているようだ。 函 館

電 化 製 品

だけでなく、学校との折衝、パソコン等の機材 の用意、パワーポイントの編集といった準備が ついてまわる。2回目ともなると、講師の尾崎 清会員には、余裕が感じられた。  いよいよ授業開始。パソコンのトラブルが一 番心配でしたが、トラブルもなく、無事にスタ ートすることができ、ビデオ上映『ご案内しま すアナザーワールドへ』、税金の種類、税金の 役割等パワーポイントで説明し、与えられた50 分間は、あっという間に終わってしまい、質問 時間を設けることができなかったことが残念で した。   租 税 教 室 を 終 え て、 生 徒 た ち に、 も っ と 「税」について関心を持ってもらい、「税」に ついて正しい知識を身につけるきっかけとなっ て欲しいと思いました。  また、前回に続き、講師を担当していただい た尾崎清先生お疲れ様でした。 (園田 直之 記)  2011年7月に地上デジタル放送に完全移行の ためテレビも地上デジタル放送対応テレビにど んどん移行されている。今後はスーパーコンピ ューターが内蔵されているテレビや3Dテレビ が発売されるようです。スーパーコンピュータ ーが内蔵されているテレビは、過去にさかのぼ って見られなかった番組が見られたり、どんな 写し方がこの番組は最適なのか考えてくれるよ うです。  つい最近炊飯器を買いました。最近の炊飯器 は保温時間40時間出来たりとすごいものが結構 発売されています。どこのメーカーか忘れまし たが、10万円位する高い炊飯器を発売したらす ごく売れたみたいです。日本人はやっぱり米が 好きなので高くてもいい物を求めるんですね。 長く保温していても米が黄色くならないし、ほ ぼ炊いたときのままでおいしくご飯が食べられ ます。ご飯がおいしいとおかずも美味しくなる のでとても気に入っています。ただ数ヵ月後に もっとすばらしい炊飯器が発売されたのでちょ っとショックでした。まっ電化製品は買いたい ときが買い時なので仕方ないと思うしかありま せんが…。  今後もどんなふうに進化していくのか楽しみ にまた電気屋に行ってきます。 (福士 照光 記) 旭 川

地域に貢献する税理士として新聞報道される

 当支部の小城 公明会員、佐々 木正行会員が所 属しているアマ チ ュ ア バ ン ド 「V・GOLD」 が、 長年、盲導犬育 成支援のチャリ ティーライブを 行っていること を新聞報道され ました。このチ ャリティーは、 当支部が社会貢献として取り組んでいる盲導犬 育成募金活動に多大な貢献をしていただいてい ます。  また、小城公明会員が「豊かな文化が街を活 気づかせる」として新聞報道されました。 (園田 直之 記)

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 私の趣味のひとつは、「料理を作る」ことで す。  「パパのカレーとってもおいしい!」との娘 たちの歓声と妻の煽おだてに乗せられて、せっせと 他のレシピにもチャレンジし、今では土曜、日 曜日の台所には必ず、マイ包丁を持って奮闘し ている私がいます。  料理を覚えたのは、まだ子供のころでした。  家が貧しく両親が早朝から海へ漁に出ていた ことから、子供たちが食事の用意をしなければ なりません。  そのころのご飯は鍔つば釜がまと薪まきストーブの火で炊 いていました。  「水の量は手首まで」とか「始めチョロチョ ロ中パッパ赤子泣くともフタ取るな!」のご飯 の炊き方を教わり、うどんを作ったりおやきを 焼いたり、小学校へ行くようになると兄弟で順 送りに引継ぐのです。  得意料理は?と聞かれても何でも作ってみま すのでこれが得意というものはありません。  昨今、テレビでは料理番組が人気でチャンネ ルを回すとどこも料理の番組を放映しています が、私はNHKの「今日の料理」のファンで、 見ているうちに「うまそうだ!」と思ったらレ シピを書き写し、野菜、魚、肉、卵、の材料ご との五十音順に、また、鍋もの、スープ・シチ ュー、中華など料理の種類ごとにも編てつして います。  娘から「明日、友達が来るので○○料理を作 っておいてね」とリクエストがあると嬉うれしくて さっそく材料の買出しです。  男の料理ですから材料を選び、時間をタップ リかけますから当然美お味いしいものができます。 友達の「美味しい!」の一言に「次は何が食べ たいの?」と言ってしまいます。  写真は子供たちが海外旅行で買ってきた土産 品のほんの一部分です。誕生日などのプレゼン トは必ず料理の道具です。  私の料理好きを耳にした中野代表が、岩見沢 事務所を新しくしたとき、本来なら湯沸し室だ ったところにIHヒーター付の調理台を取り付 けるなど広く図面を引き直してくれたのです。  ところで、みなさんも自分で料理を作ってみ ませんか?  最近、男性の中高年者を対象とした料理教室 が人気でどこも満員盛況だそうですよ。  一人になったときのために、自分の食べるも のぐらい作れるようにならなければないと意識 する人が多くなったようです。  料理をするのを面倒だと言っている人は、洗 い物などの後片付けと、レシピを見ただけで調 味料の多さにうんざりしている人が多いようで すね。  ですから、最初は材料と調味料の数の少ない ものから始めるとよいですよ。  どこの家でも、砂糖、塩、醤油、サラダ油、 酢、酒ぐらいはあるでしょう。  あとはフライパンさえあれば、煮たり、焼い たり、炒めたりすればよいのです。  いま、書店で一番人気の雑誌が「簡単な酒の 肴 さかな 」だそうですから、晩酌用の「酒の肴さかな」に挑 戦してみてはどうですか。  料理をしてみたらなーんだこんな簡単なこと だったのかと思いますから、ぜひ!  次回は、札幌南支部の河口陽一先生にお願い します。

「 料 理 は 楽 し ! 」

岩見沢支部 

古御堂   弘

コックさん

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 商法から独立した会社法が試行されたのは 平成18年5月1日である。会社法の制定の目的 は、会社法制の現代化を図るためのほか、中小 会社法制の見直し、合併等の組織再編に係る規 律の合理化等、複数の目的により法律は成立し たのである。会社法の成立と平ひょう仄そくを合わせるよ うに法人税法においても、大きな改正が行われ た。一つ目は「役員給与の損金不算入(法第34 条)」であり、二つ目は「特殊支配同族会社の 役員給与の損金不算入(法第35条)」である。 この二つの条文のうち「役員給与の損金不算 入」について考えを述べてみたい。会社の役員 として働いている役職員の給与を損金に算入で きないということは、従来の会計処理の慣行か らすると、驚くべき転換であると思わざるを得 ない。  各事業年度の所得の金額の計算は、益金の額 から損金の額を控除した金額とされており、売 上、売上原価、販売費、一般管理費等の金額は、 一般に公正妥当と認められる会計処理の基準に 従って計算されるものとする(法第22条各項) となっていたことからすると、大変化である。 改正条文を読むと、①定期同額給与、②事前確 定届出給与、③利益連動給与等は従来どおり損 金算入は可能であるが、この範はん疇ちゅうに入らないも のは損金算入は不可であるということである。  この条文が創設されたことによって、税理士 の実務の面では、関与先の会社代表者に対して、 趣旨の説明や株主総会等の議事録作成の指導、 給与の事前確定届出書の作成事務等が上積みに されて、気の抜けない執務状況が続いている。 平成20年9月15日米国の金融機関リーマン・ブ ラザースが破は綻たんし、世界的な金融危機が発生し た。日本もその余波を受けて不況の中で呻しん吟ぎんし ている。そんな中で、経営の悪化を乗り切るた め、役員の給与を減額したいという相談が多く きている。期中で役員の給与を増減したら、支 給額の全額が否認になる場合があることを説明 して、極力、慰留しているもの、この勢いは止 まらない状況にきている。  一体、事業悪化が原因で給与を減額すること ができるのか、どうか、ということになればそ れは可能であるということである。ただし、単 に、資金繰りが悪いからとか、売上が目標に達 していないからという理由では容認されない。 しからばいかなる根拠があれば給与の減額が認 められるのであろうか検討することにしたい。  平成20年12月17日国税庁から「役員給与に関 する「Q&A」」が発表された(「税理士界」 平成21年1月15日号登載)。それによると業績 等の悪化により役員給与の額を減額する場合の 取扱いとして、次のような答えが用意されてい る。  ①  株主との関係上、業績や財務状況の悪化 についての役員としての経営上の責任から 給与の減額をせざるを得ない場合  ②  取引銀行との間で行われる借入金返済の、 リ・スケジュールの協議において借入金返 済の繰り延べの関係から給与の減額をせざ るを得ない場合  ③  業績や財務状況、資金繰りが悪化したた め、取引先等の利害関係者からの信用を維 持、確保する必要性から、経営状況の改善 を図るための計画が策定され、その計画に 役員給与の減額が織り込まれている場合  等となっている。  また、同族会社のように株主が少数の者で占 められ、かつ株主と役員が親族関係にあるよう な会社については、役員給与を減額せざるを得 ない客観的、かつ、特別の事情を具体的に説明 できるようにしておかなければ認められない。 業績や財務状況、資金繰りの悪化といった事情 が生じたとしても、利益調整のみを目的として 行った役員給与の減額は、止むを得ず減額した といえないので業績悪化改定理由には該当しな い、といって釘をさされている。 札幌北 

村 越 悦 治

「役員給与の損金不算入について」

 給与減額の判断は会社に任せてほしい。

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 さて、これらの回答について、現場の経営者 の立場から考えてみよう。  ①  会社の業績が悪く赤字決算を余儀なくさ れ、株主から経営責任を追及されて、給与 の減額に追い込まれる例は多いものと思わ れるが、全国的に不況の嵐に襲われている 現在、一般的な役員のみに責任を負わせる 会社は少ないのではなかろうか。  ②  借入金の返済額(利子を含む)が重荷に なって資金繰りが悪化するため、返済額の 減額や繰り延べを要請して銀行等と協議を 行う例は枚挙にいとまがないのが現況であ る。ただし要請しても実現するのは、たい へん難しいのが現実である。  ③  資金繰りが悪化し買掛金の支払いが困難 になったため、支払手形のジャンプを仕入 先に依頼することは間々あることである。 その場合、経営者の責任を示す方法として 給与減額のカードを切った上で新しい支払 計画を作成し、取引先の承認を得る方法が ある。取引先は売掛金を回収すればよいの であって、役員の給与を減額しても、さし たる満足感は湧かないのではなかろうか。 むしろ取引先の警戒感はいっそう強まり、 今後の取引に多大の影響を与えてしまう恐 れがある。     従って会社の信用の維持、確保するとい う点からみると疑問を生じるところである。  しかし、「Q&A」に示された事情が発生し たから役員給与の減額を実行するのであれば時 すでに遅し、と言わざるを得ない。このような 状態になる前に、減量経営を実行するのが経営 者の才覚というのではなかろうか。そこのとこ ろが実務上の判断と「Q&A」の挙証とはズレ があることを強く感じるのである。さて、 翻ひるがえ って、私どもの周囲にいる経営者はどうである のか。彼等は、たえず先を見て仕事をしている。 永年の経験から、今のままの売上で推移すれば 何ヵ月後の資金繰りは困難になる。コストを下 げよう。まず自分の給与から減額しようと考え るのは当然のことである。だからこそ早めに決 断し実行するのである。それによって、税務で は給与の全額が否認されるとは予測もしていな い。目先の経営改善に死にものぐるいになって いるのである。だれしもこれを阻止することは 難しいものと思う。私も、ある会社の借入金返 済の繰延(リ・スケジュール、通常リスケと略 す)交渉に参加したことがあるが、銀行は簡単 には応じてくれない。まず、再建計画をたて、 実行してみてからという。計画を実行するには 時間がかかるし、成果が上がらなければ上がる まで待つ、という具合で、答えが出るまで12ヵ 月をこえてしまった。その結果がノーというこ とで、交渉は不成立に終わった。Q&Aでいう ように、銀行との協議で、銀行から役員給与の 減額を迫られたから減額するのでは、会社の命 運は尽きてしまうことになりかねない。  会社の経営者は、洋上を航海する船舶の船長 である。高い予見性と先見性を備え、優れた航 海術を駆使して船体を荒波や海賊から守って無 事に目的の港へ寄港させる使命をになっている のである。会社にしても同じこと。冗費を削減 し身軽な体躯になって、不況の荒波を乗り越え てゆく決断と行動が必要な時期に来ている。課 税庁においては、多数の経営者を信頼し、会社 の安全性を確保するため、経営者が判断した役 員給与の減額については、特別のものを除いて 認容するという方針を打ち出してほしい。それ が納税法人と課税庁との信頼を築くあかしとな るであろう。

おめでとうございます

 平成21年秋の叙勲受章者が11月3日に 発表され、本会からは野口会員が受章さ れました。心からお祝いを申し上げます。

野口 秀一

 会員

(札幌中)

瑞 宝 小 綬 章

(税務行政事務功労)

参照

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