都心を通らず、目的地へ。
今回の開通により、東名と中央・関越がつながります。
圏央道がつながっていない現状では・・・
○ 首都高速や環状8号線など、都心経由が 約9割 (圏央道利用は約1割)
○ 広域移動する大型車も一般道を乗り継ぎで利用しています。
<広域移動の現状>
東名高速と関越道を乗り継ぐ広域的な移動の例
○ 都心部では慢性的な渋滞が発生
○ 大型車が規格の高い道路を利用せず、様々な道路に高い負荷
東名高速-関越道間の経路選択
などの課題が生じています。
このため、
東名高速-関越道間の
乗り継ぎ経路
約9割が都心を経由
高速道路が未接続の区間では
一般道が利用されています
開通済み圏央道の利用は
現状では約1割程度
うち大型車
東京IC
(首都高)
大泉JCT
東京IC
(一般道)
練馬IC
※ETCログデータ(H25年11月の平日)をもとに分析
東京IC
(一般道)
練馬IC
相模原愛川IC(一般道)
高尾山IC
相模原愛川IC (一般道) 高尾山IC12%
76%
12%
東京IC
(首都高)
大泉JCT
17%
68%
15%
2,300
台/日410
台/日全車
現状では
約9割
が
都心経由
2
ネットワークが活かされていない現状
都心部への集中、規格の高い道路が適正に利用されないことにより、
課題が生じています。
課題の例
国道16号 古淵駅(相模原市)付近
開通区間に並行する国道16号には、地域に用事のない長距離移動の大型車が
集中するなどにより、混雑が生じています。
1 7 %
0.6%周辺地域を
通過する交通
8 2 %
内々交通内外交通
国道16号の特車申請に占める通過交通割合
都心部の環状8号線や首都高速などでは、慢性的な渋滞が生じています。
首都高速
環状8号線
環状八号線 人見街道付近
大型車により、道路構造物に高い負荷が生じています。
周辺地域
八王子市、日野市、
町田市、厚木市、座間市、
大和市、相模原市、愛川町
H25.4における特車申請データより作成
過積載大型車両の影響も深刻です。(0.3%しかいない違反車両が構造物劣化の支配要因に)
平均旅行速度
(昼間12時間)
36.8km/h
13.4km/h
国道16号
19.3km/h
道路プローブデータ(平成25年11月)より
大橋JCT付近
(池尻~富ヶ谷)
(環八東名入口~谷原)
(八王子IC~横浜町田IC)
ネットワークを賢く使うために
圏央道がつながることで、環状道路として機能を発揮します。
今回の開通で、
都心経由・一般道経由の広域交通を
規格の高い圏央道に転換し、
道路の役割分担を図ります。
転換
ネットワークを賢く使うため、大型車両の通行の適正化の取り組みを
進めています。
開通後の整備効果、交通状況については、
データにより分析、定期的にお知らせします。
圏央厚木IC(相模原愛川IC方面)
規格の高い圏央道 開通済み区間
日交通量 1.4万台
(交通容量 4.4万台の約3割)
圏央道
(圏央厚木IC-相模原愛川IC)
H25 3 31~6 30 トラフィックカウンターによるデータさらに・・・
H26.5.9国土交通省記者発表
今後、大型車両通行を誘導する道路の指定などの取り組みを進めてまいります。
違反取締りや違反⾞への指導等の強化
通⾏許可基準等⾒直し・許可審査⼿続改善
○違法通行大型車両の取締り徹底
○関係機関との連携体制の構築
○セミトレーラの駆動軸重の制限緩和
○セミトレーラの車両長の制限緩和
○適正利用者の許可の簡素化
○違反者に対する指導等強化
軸重が基準の2倍以上の悪質
違反者は、即時告発 など
など
○
許可期間短縮
大型車両を誘導すべき道路における
国による一括審査の実施
(あわせて誘導すべき道路ネットワークの充実・通行支
障箇所の解消を推進)
適正利用の負荷軽減と同時に、違反への対応を強化
<大型車両の通行の適正化>
道路構造物の長寿命化
効率的かつ迅速な物流の実現
交通の危険の防止
ネットワークを
適正利用
など
○駆動軸重の制限緩和は
1台当たりの輸送量の増
加など物流の効率化に
寄与します。
○設備投資をする余力が
ない中で、燃費の向上、
修理費の縮減、タイヤ交
換回数の低減や1種類
のトレーラーが様々な貨
物の運搬に利用できるよ
うになるなど、維持費の
節約にも期待します。
出典:平成26年5月ヒアリング結果
4
圏央道で、様々な効果が期待されます
開通後の様々な効果や交通状況の変化など、データにより
継続的に分析し、随時お知らせします。
■ 災害時のリダンダンシー(緊急輸送道路の多重性)が強化されます。
• 緊急輸送ルートの一部が通行できなくなった場合にも、圏央道を活用して、他のルートを
使用できるようになります。
• 道路ネットワークが強化され、都心方面への緊急輸送ルートが
約5倍
になります。
■ 観光地がより身近になります。
• 新たに
約300万人
の方々が2時間以内で湘南エリアへ
• 沿線住民も観光・レジャーへの行きやすさに期待
■ 圏央道は総延長の約
7
割が開通
3
放射がつながり、物流への貢献が期待されます。
・圏央道開通により3放射がつながり、
3放射方面の時間圏域拡大
が期待されます。
・また、開通区間沿線には、大規模・高機能な物流拠点が多数集積しています。
■
圏央道の整備に伴う物流の効率化への期待から、物流拠点が多数
集積しています。
・圏央道を利用することを前提として、大規模・高機能な物流拠点が圏央道沿線に多
数集積しています。
<主な効果>
物流への貢献(物流拠点立地)
6
■
圏央道の整備に伴う物流の効率化への期待から、物流拠点が多数
集積しています。
・圏央道を利用することを前提として、大規模・高機能な物流拠点が圏央道沿線に
多数集積しています。
・圏央道の整備により貨物の当日配達圏の拡大への寄与が期待されます。
出典:新たな「国土のグランドデザイン」構築に関する有識者懇談会資料
[中部・近畿でのGW整備後における関東地方発の貨物の当日配送圏]
高速道路 当日配送圏凡例
圏央道の整備により厚木GWへの配送時間が短縮され、
他の地域でのGWの開設
に応じた
当日配送圏拡大
への
寄与が期待。
高速道路
高速道路事業中
高速道路調査中
直轄国道
その他の一般国道
道路
企業立地
1~2件
3~4件
5件以上
立地済み
立地予定
出典:社会資本整備審議会道路分科会第45回基本政策部会参考資料を基に作成
■活用イメージ(当日配達圏の拡大)
※ゲートウェイ(GW)
発着同時仕分けが可能な従前
より大規模な幹線物流の拠点
甲府南IC 河口湖IC 大月JCT 八王子JCT 高尾山IC
相模原愛川 IC
海老名JCT 練馬 IC 川口JC 鶴ヶ島JCT 桶川北本IC 白岡菖蒲 IC 久喜白岡JCT 花園 IC 三郷JCT 美女木JCT 中央道 東 北 道 圏央道 東名高速 新静岡 IC 静岡 IC 木更津JCT 木更津南 IC 東京IC 東関東道 館 山 道 藤岡JCT 高崎JCT 吉井IC 駒形 IC 前橋 IC 加須 IC 松井田妙義 IC 昭和 IC 太田桐生IC 館林IC 谷和原 IC 諏訪南IC 諏訪IC 須玉IC 新富士IC 増穂IC 富里IC 大宮IC 市原IC 市原鶴舞 IC 富津中央IC 清水IC 高井戸 IC物流への貢献(時間圏域拡大)
■ 圏央道は総延長の約
7
割が開通
3
放射がつながり、物流への貢献が期待されます。
・圏央道開通により3放射がつながり、
3放射方面の時間圏域拡大
が期待されます。
・三環状道路の整備により広域配送への寄与が期待されます。
■相模原愛川ICからのアクセス圏域の広がり
関越道や
中央道方面への
アクセス圏域が拡大
(物流施設開発会社)
今般の圏央道開通により当該
沿線地域は、首都圏と西日本
の結節地域となり、首都圏広域
をカバー可能な物流拠点ともな
るため、テナントニーズが高くな
ることが想定されることから、物
流施設の新規開発を決定しまし
た。
出典: 企業ヒアリング
(H26.4)
○今まで都心を通過し渋滞に巻き込まれていたが、それが回避できることは
非常に重要。渋滞に巻き込まれないことは運転手の拘束時間の短縮にも
寄与します。
○三環状道路の整備により広域配送も可能となります。
○東名から関越までつながると渋滞している国道16号を避けることができ、
内陸部への輸送時間の短縮、安定した配送が期待されます。
○物流拠点の見直しにより、配送も大きく変わってきており、計画的な整備
を進めることは拠点の見直し計画も円滑にできることも期待されます。
出典: トラック協会ヒアリング
(H26.5)
出典:H22センサス混雑時平均旅行速度をもとに算出 H22センサス時点で未開通の圏央道の区間はV=80km/hとして算出 <大規模物流拠点の例> ・ラサール不動産投資顧問、三菱地所 :ロジポート相模原 ・竣工年月:平成25年8月 圏域の中心 東名高速~中央道間が未開通時点の120分圏域 圏央道(相模原愛川IC~高尾山IC)整備により 拡大する120分圏域凡
例
<大規模物流拠点の例> ・グローバル・ロジスティック・ プロパティーズ(株):GLP厚木 ・竣工年月:平成25年12月甲府 南IC 河口湖IC 大月JCT 八王子JCT 高尾山IC 海老名JCT 練馬IC 川口JCT 鶴ヶ島 JCT 桶川北本IC 白岡菖蒲IC 久喜白岡JCT 花園IC 三郷JCT 美女木JCT 中央道 圏央道 東名高速 新静岡 IC 静岡IC 木更津JCT 木更津南 IC 東京 IC 高井戸IC 相模原愛川IC