• 検索結果がありません。

2. 青枯病 Ralstonia solanacearum 生態 ナスの青枯病の項参照 (1) 発病のおそれがあるほ場では栽培を避ける やむをえず栽培する場合は土壌消毒を行う (2) 抵抗性品種を選んで栽培する 詳しくは 指導資料 Ⅵ ナス トマト キュウリの主要品種の病害虫抵抗性 の項参照 青枯病

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "2. 青枯病 Ralstonia solanacearum 生態 ナスの青枯病の項参照 (1) 発病のおそれがあるほ場では栽培を避ける やむをえず栽培する場合は土壌消毒を行う (2) 抵抗性品種を選んで栽培する 詳しくは 指導資料 Ⅵ ナス トマト キュウリの主要品種の病害虫抵抗性 の項参照 青枯病"

Copied!
22
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

1 . モ ザ イ ク 病

タ バ コ モ ザ イ ク ウ イ ル ス ( T M V ) キ ュ ウ リ モ ザ イ ク ウ イ ル ス ( C M V ) ジ ャ ガ イ モ X ウ イ ル ス ( P V X ) 〈 生 態 〉 主 な 病 原 ウ イ ル ス に は タ バ コ モ ザ イ ク ウ イ ル ス ( T M V )、 キ ュ ウ リ モ ザ イ ク ウ イ ル ス ( C M V )、 ジ ャ ガ イ モ X ウ イ ル ス ( P V X ) が あ り 、 一 般 に は T M V と C M V が 多 い 。 T M V は 種 子 、 土 壌 、 汁 液 で 伝 染 し 、 C M V は ア ブ ラ ム シ 、 汁 液 で 伝 染 す る 。 T M V は ト マ ト 、ピ ー マ ン 、タ バ コ 等 ナ ス 科 の 多 く の 植 物 に 感 染 し 、C M V は 極 め て 多 数 の 植 物 に 感 染 す る 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 芽 か き 、 誘 引 、 移 植 等 の と き は 、 発 病 株 に 触 れ な い よ う に し 、 も し 触 れ た 場 合 は 石 け ん や 洗 剤 で よ く 洗 う 。 ( 2 ) ア ブ ラ ム シ 類 の 防 除 を 徹 底 す る 。 ( 写 真 : 福 岡 県 園 芸 ・ 茶 病 害 虫 図 鑑 よ り ) 病 葉 病 果 病 果

(2)

2 . 青 枯 病

Ral sto nia so la nac ea rum

〈 生 態 〉 ナ ス の 青 枯 病 の 項 参 照 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 発 病 の お そ れ が あ る ほ 場 で は 栽 培 を 避 け る 。 や む を え ず 栽 培 す る 場 合 は 土 壌 消 毒 を 行 う 。 ( 2 ) 抵 抗 性 品 種 を 選 ん で 栽 培 す る 。 詳 し く は 、 指 導 資 料 「 Ⅵ ナ ス 、 ト マ ト 、 キ ュ ウ リ の 主 要 品 種 の 病 害 虫 抵 抗 性 」の 項 参 照 。青 枯 病 菌 は 病 原 性 の 異 な る 5 つ の 菌 群 が あ り 、抵 抗 性 台 木 で も 侵 さ れ る 場 合 が あ る の で 他 の 耕 種 的 防 除 法 も 併 せ て 実 施 す る 。 ( 3 ) 促 成 栽 培 で は 高 温 期 ( 地 温 の 高 い 時 期 ) の 定 植 を 避 け る 。 ( 4 ) 健 全 な 床 土 で 育 苗 し 、 無 病 土 に 栽 培 す る 。 ( 5 ) 連 作 を 避 け る 。 ( 6 ) 移 植 後 に 植 傷 み の な い よ う に 注 意 し 、 管 理 作 業 で 根 を 傷 つ け な い よ う に す る 。 ( 7 ) 排 水 対 策 を 行 い 、 多 湿 に な ら な い よ う に す る 。 ( 8 ) 被 害 株 は 除 去 、 処 分 す る 。 ( 9 ) 発 病 株 周 辺 の 作 業 は 最 後 に 行 い 、 発 病 株 に 触 れ た 手 で 健 全 株 に 触 れ な い よ う に す る 。 触 れ た ら 手 を 石 け ん で よ く 洗 う 。 初 病 初 期 に 萎 ち ょ う 株 病 株 導 管 部 の 褐 変 菌 泥 の 噴 出 ( 写 真 : 福 岡 県 園 芸 ・ 茶 病 害 虫 図 鑑 よ り )

(3)

3 . か い よ う 病

Cla vi bac t er mic hig ane si s s ub sp. mi chi ga nen si s

〈 生 態 〉 病 徴 は 二 つ あ り 、一 つ は 、初 め 下 葉 が 葉 柄 と と も に 垂 れ 下 が り 、乾 燥 し て 上 方 に 巻 き 上 が る 。 や が て 葉 脈 間 か 黄 変 し 、 葉 全 体 が 枯 死 す る 。 茎 、 葉 柄 の 髄 は 黄 変 し て 紛 状 と な り 、空 洞 と な る 場 合 も あ る 。病 勢 が 進 む と 茎 、葉 柄 の 表 面 に 褐 色 の か い よ う あ る い は 縦 に 亀 裂 を 生 じ る 。 も う 一 つ は 茎 、 葉 柄 、 葉 、 果 実 に 白 ~ 褐 色 の や や 隆 起 し た コ ル ク 状 の 小 斑 点 を 生 ず る 。 病 原 細 菌 は 第 一 次 伝 染 源 と し て 種 子 伝 染 が 最 も 大 き く そ の 他 土 壌 伝 染 も す る 。発 病 は 果 実 が 着 色 す る 頃 か ら 認 め ら れ る が 、病 原 菌 の 侵 入 は 苗 床 や 定 植 時 期 に 多 い 。一 般 に 初 夏 か ら 梅 雨 期 に か け て 多 雨 の 時 に 発 生 が 多 い 。摘 心 等 管 理 作 業 に よ っ て も 感 染 す る 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 種 子 消 毒 を 行 う 。 ( 2 ) 植 傷 み を し な い よ う に す る 。 ( 3 ) 被 害 株 は 、 早 急 に 除 去 す る 。 ( 4 ) 管 理 作 業 の 際 に は 、 畝 ご と に ハ サ ミ を 交 換 し 、 発 病 が 疑 わ れ る 株 付 近 の 作 業 は 最 後 に 行 う 。 ( 5 ) ハ サ ミ な ど は 熱 湯 で 滅 菌 す る か 、 消 毒 液 で 消 毒 す る 。 ( 6 ) 支 柱 な ど の 資 材 は 、 栽 培 終 了 後 に 高 温 処 理 す る か 、 消 毒 液 で 消 毒 す る 。 ( 7 ) 発 病 ほ 場 は 、 必 ず 土 壌 消 毒 を 行 う 。 茎 に 発 生 し た コ ル ク 状 小 斑 点 葉 柄 の 裂 開

(4)

果 実 の 小 玉 化 、 網 果 果 皮 の 裂 皮

か い よ う 病 末 期

(5)

4 . 軟 腐 病

E r win a c aro to vor a sub sp. car ot ovo ra

〈 生 態 〉 初 め 主 茎 の 支 柱 へ 誘 引 し た ヒ モ に 触 れ て い る 部 分 や 、摘 芽 し た 後 の 葉 柄 茎 部 が 、水 侵 状 に 黒 ず ん で く る 。病 勢 が 進 む と 変 色 部 は 茎 を と り 囲 み 、髄 部 に 侵 入 し て 上 下 に 拡 大 し 、指 で 押 さ え る と 内 部 か ら 腐 敗 し た 汁 液 が 出 る 。さ ら に す す む と 、皮 層 部 だ け を 残 し て 髄 部 は 腐 敗 消 失 し て 空 洞 と な り 、皮 層 部 は 縦 に 割 れ て 口 を 開 き 、 萎 凋 枯 死 す る 。 特 有 の 強 い 腐 敗 臭 を 生 じ る 。 病 原 細 菌 は 、ナ ス 科 、ア ブ ラ ナ 科 等 多 く の 作 物 を 侵 す 多 犯 性 の 細 菌 で 、土 壌 中 で 越 年 す る 。根 の 傷 口 か ら 侵 入 す る が 、芽 か き の 跡 や 接 木 部 位 の 傷 口 か ら 侵 入 す る こ と も 多 く 、ト マ ト で は 茎 の 髄 部 が 侵 さ れ や す い 。病 原 菌 の 発 育 適 温 は 3 0 ~ 3 5 ℃ で 、梅 雨 期 頃 か ら 多 く 発 生 す る 。ハ ウ ス の サ イ ド や 天 井 の ビ ニ ル 開 閉 部 等 、 雨 の 降 り 込 み や す い 部 分 や 湿 度 の 高 い 部 分 で 発 生 が 多 い 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 育 苗 床 で は 健 全 土 を 用 い る 。 ( 2 ) 管 理 作 業 で 根 を 傷 つ け な い よ う に す る 。 ( 3 ) 排 水 を 図 り 、 多 湿 に な ら な い よ う に す る と と も に 、 土 砂 が 跳 ね 上 が ら な い よ う に 注 意 す る 。 ( 4 ) 被 害 株 は 、 速 や か に 除 去 す る 。 ( 5 ) 発 病 株 に 触 れ た 手 で 健 全 株 に 触 れ な い よ う に す る 。 ( 6 ) 管 理 作 業 の 際 に は 、 畝 ご と に ハ サ ミ を 交 換 し 、 発 病 が 疑 わ れ る 株 付 近 の 作 業 は 最 後 に 行 う 。 ( 7 ) ハ サ ミ な ど は 熱 湯 で 滅 菌 す る か 、 消 毒 液 で 消 毒 す る 。 ( 8 ) 支 柱 な ど の 資 材 は 、 栽 培 終 了 後 に 高 温 処 理 す る か 、 消 毒 液 で 消 毒 す る 。 ( 9 ) 発 病 ほ 場 は 、 土 壌 消 毒 を 行 う 。 病 果 病 茎 ( 写 真 : 福 岡 県 園 芸 ・ 茶 病 害 虫 図 鑑 よ り )

(6)

5 . 茎 え そ 細 菌 病

P se udo mon a s c orr uga ta

〈 生 態 〉 被 害 株 は 茎 お よ び 葉 柄 内 の 維 管 束 部 に 沿 っ て 壊 死 し 、髄 部 も 褐 変 す る 。病 勢 が 進 む と 茎 の 表 面 に 褐 ~ 黒 褐 色 の え そ 斑 点 を 生 じ る 。葉 身 部 や 果 実 表 面 で の 病 斑 形 成 は な い 。 本 病 の 第 一 次 伝 染 源 や 発 生 生 態 等 に つ い て は 不 明 の 部 分 が 多 い 。一 旦 発 病 し た 場 合 に は 、芽 か き 作 業 等 に よ り 二 次 伝 染 す る 。過 湿 状 態 で は 明 確 な 病 徴 を 示 す が 、乾 燥 状 態 で は 病 勢 の 進 展 が 抑 え ら れ る こ と か ら 過 湿 状 態 が 発 生 を 助 長 し て い る と 考 え ら れ る 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 換 気 を 十 分 に 行 い 、 過 湿 を 避 け る 。 ( 2 ) 被 害 株 は 除 去 す る 。 ( 3 ) 発 病 株 周 辺 の 作 業 は 最 後 に 行 い 、 発 病 株 に 触 れ た 手 や 用 具 で 健 全 株 に 触 れ な い よ う に す る 。 ( 4 ) ハ サ ミ な ど は 熱 湯 で 滅 菌 す る か 、 消 毒 液 で 消 毒 す る 。 ( 5 ) 支 柱 な ど の 資 材 は 、 栽 培 終 了 後 に 高 温 処 理 す る か 、 消 毒 液 で 消 毒 す る 。 茎 の 病 徴

(7)

6 . 斑 点 細 菌 病

Xan th omo nas ca m pes tri s pv. ve sic ato ria

〈 生 態 〉 葉 に 始 め 暗 褐 色 水 浸 状 の 小 斑 点 を 生 じ 、周 縁 が 淡 黄 色 に な る 。後 に 病 斑 は 円 形 ま た は 不 整 形 に な っ て 多 少 へ こ み 、褐 色 な い し 黒 色 に な る 。茎 で は 暗 緑 色 水 浸 状 の 小 斑 点 を 生 じ 、後 に 多 少 隆 起 し て 黄 白 色 、そ う か 状 と な る 。果 実 で は 緑 色 ま た は 褐 色 水 浸 状 の 小 斑 点 を 生 じ 、周 辺 は 白 く 縁 取 ら れ る 。後 に 次 第 に 拡 大 し て 黒 色 に な り 、 中 心 部 は コ ル ク 化 し て や や 隆 起 し 、 褐 色 そ う か 状 に な る 。 病 原 菌 は 、 種 子 お よ び 土 壌 中 で 生 存 し 伝 染 源 と な る 。 気 温 は 2 0 ~ 2 5 ℃ 多 雨 条 件 で 発 病 が 多 い 。 本 病 菌 は ピ ー マ ン や ト ウ ガ ラ シ も 侵 す 。 窒 素 肥 料 の 効 き 過 ぎ や 密 植 で 通 風 が 悪 く 、 多 湿 条 件 で 発 病 し や す い 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 種 子 乾 熱 殺 菌 を 行 う 。 ( 2 ) 密 植 を 避 け 、 通 風 採 光 を よ く し 、 多 湿 に な ら な い よ う に す る 。 ( 3 ) 被 害 茎 葉 は 除 去 す る 。 ( 4 ) 窒 素 過 多 に な ら な い よ う に し 、 草 勢 を 健 全 に 育 て る 。 ( 5 ) 発 病 初 期 に 防 除 を 徹 底 す る 。

(8)

7 . 灰 色 か び 病

Bo try tis c ine rea

〈 生 態 〉 果 実 、 花 、 茎 、 葉 な ど 地 上 部 の あ ら ゆ る 部 分 に 発 生 す る 。 開 花 後 の し お れ た 花 弁 に 灰 色 の カ ビ を 生 じ 、病 勢 が 激 し い と ガ ク や 果 梗 お よ び 幼 果 ま で 侵 さ れ る 。 果 実 で は 茶 色 ~ 灰 色 の へ こ ん だ 病 斑 が で き 、そ の 上 に 灰 色 の カ ビ を 生 じ る 病 徴 の ほ か に 、表 面 に 直 径 1 ~ 2 m m の 黄 白 色 円 形 の 小 斑 点( ゴ ー ス ト ス ポ ッ ト )を 作 る こ と が あ る 。 茎 、 枝 、 葉 柄 お よ び 葉 に は 、 大 型 褐 色 の 病 斑 を 生 じ る 。 そ の 他 は ナ ス の 灰 色 か び 病 の 項 参 照 。 〈 防 除 法 〉 ナ ス の 灰 色 か び 病 の 項 参 照 。 病 葉 病 果 ( 写 真 : 福 岡 県 園 芸 ・ 茶 病 害 虫 図 鑑 よ り ) 果 実 の 病 徴 ゴ ー ス ト ス ポ ッ ト

(9)

9 . ば ら 色 か び 病

T ri cho the c ium ro seu m

〈 生 態 〉 果 実 の へ た お よ び 果 頂 部 に 黒 褐 色 の 斑 点 を 生 じ 、多 湿 条 件 下 に 置 く と 、バ ラ 色 の カ ビ を 生 じ る 。病 勢 が す す む と 、果 実 は 暗 褐 色 に 変 わ り 、内 部 全 体 に か び が ま ん 延 す る 。 病 徴 は 未 成 熟 、 成 熟 い ず れ の 果 実 で も み ら れ る 。 病 原 菌 は 、 被 害 植 物 の 残 渣 だ け で な く 、 腐 生 的 に 土 壌 や 有 機 物 で も 繁 殖 し 、 傷 口 や 花 が ら の 付 着 部 な ど か ら 侵 入 し て 発 病 さ せ る も の と 考 え ら れ る 。2 0 ℃ 前 後 で 多 湿 の 時 に 発 病 し や す い 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) ハ ウ ス の 換 気 を 図 り 、 多 湿 を 避 け る 。 ( 2 ) 発 病 ほ 場 で は 、栽 培 終 了 後 の 夏 季 に 、太 陽 熱 を 利 用 し た 土 壌 消 毒 を 行 う 。 ( 3 ) 被 害 果 は 早 め に 除 去 し 、 ハ ウ ス の 周 辺 に 放 置 し な い 。 果 実 へ た 下 部 の 褐 変 果 実 断 面 の 褐 変

(10)

10 . 葉 か び 病

P as sal or a f ulv a

〈 生 態 〉 主 と し て 葉 に 発 生 す る 。始 め 葉 の 表 面 の 一 部 が わ ず か に 黄 変 し 、そ の 裏 側 に 灰 白 色 の 輪 郭 の 不 鮮 明 な 病 斑 を 生 じ 、 灰 白 色 の ビ ロ ー ド 状 の カ ビ を 密 生 す る 。 後 に 葉 の 表 面 に も カ ビ が 生 え て く る 。 病 原 菌 は 被 害 植 物 体 の 菌 糸 で 越 年 す る 。そ の 他 、分 生 胞 子 が ハ ウ ス の プ ラ ス チ ッ ク フ ィ ル ム や 支 柱 に 付 着 し て 伝 染 し た り 、 種 子 伝 染 も 行 う 。 気 温 が 2 0 ~ 2 5 ℃ で 、 多 湿 条 件 の 時 に 発 生 が 多 い 。 施 設 栽 培 で は 、 か ん 水 が 多 す ぎ た り 、換 気 が 不 十 分 で 多 湿 に な っ た 場 合 に 発 病 が 多 い 。こ の ほ か 密 植 に よ る 通 気 不 良 、 排 水 不 良 、 肥 料 切 れ の 場 合 に 発 生 が 多 い 。 近 年 、 C f - 9 に 抵 抗 性 を 有 す る 品 種 ( 詳 し く は 、 指 導 資 料 「 Ⅵ ナ ス 、 ト マ ト 、 キ ュ ウ リ の 主 要 品 種 の 病 害 虫 抵 抗 性 」 の 項 参 照 。) を 侵 す 新 レ ー ス の 発 生 が 確 認 さ れ て い る 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 抵 抗 性 品 種 を 選 ん で 栽 培 す る 。詳 し く は 、指 導 資 料「 Ⅵ ナ ス 、ト マ ト 、 キ ュ ウ リ の 主 要 品 種 の 病 害 虫 抵 抗 性 」 の 項 参 照 。 ( 2 ) 再 使 用 の 支 柱 や プ ラ ス チ ッ ク フ ィ ル ム な ど を 消 毒 す る 。 ( 3 ) 密 植 を 避 け 、 通 風 採 光 を 図 る 。 ( 4 ) 施 設 栽 培 で は 、 換 気 を 図 り 湿 度 を 下 げ る 。 ( 5 ) 被 害 葉 は 除 去 、 処 分 す る 。 ( 6 ) か ん 水 過 多 に な ら な い よ う に す る 。 ( 7 ) 肥 料 切 れ に な ら な い よ う に す る 。 ( 8 ) 病 勢 が 進 展 し て か ら の 防 除 は 困 難 と な る の で 、 発 病 前 ま た は 発 病 初 期 の う ち に 防 除 を 徹 底 す る 。 葉 裏 の 病 徴 分 生 子

(11)

11 . 輪 紋 病

Al ter nar ia so lan i

〈 生 態 〉 主 と し て 葉 に 発 生 し 、始 め 暗 褐 色 の 小 斑 点 が で き 、し だ い に 拡 大 し て 円 形 ま た は 楕 円 形 と な る 。病 斑 上 に は 同 心 輪 紋 を 生 じ る 。病 勢 が 進 み 、多 湿 に な る と 、 病 斑 の 上 に 黒 い ビ ロ ー ド 状 の カ ビ を 生 じ る 。 病 原 菌 は 被 害 残 渣 と と も に 土 中 で 越 年 す る が 、種 子 で も 伝 染 す る 。ま た 、病 斑 上 の 分 生 胞 子 の 飛 散 に よ り 空 気 伝 染 す る 。 発 病 の 適 温 は 2 7 ℃ 前 後 で あ り 、 高 温 で や や 乾 燥 し た 状 態 で 発 生 し や す い 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 肥 料 不 足 で 発 生 し や す い の で 、 肥 料 切 れ に 注 意 す る 。 ( 2 ) 被 害 茎 葉 は 、 次 作 の 伝 染 源 と な る の で 除 去 、 処 分 す る 。 ( 3 ) 発 生 初 期 か ら 定 期 的 に 薬 剤 散 布 を 行 う 。

12 . 白 絹 病

S c l e r o t i u m r o l f s i i 〈 生 態 〉 主 に 茎 の 地 際 部 に 発 生 す る 。初 め 暗 褐 色 の や や く ぼ ん だ 病 斑 を 生 じ 、拡 大 し て 茎 を と り ま き 、く び れ を 生 じ る 。病 斑 上 に は 白 色 絹 糸 状 の 菌 糸 を 生 じ 、の ち 多 数 の 菌 核 を 生 じ る 。菌 核 は ナ タ ネ 粒 大 で 、ほ ぼ 斉 一 な 球 状 を し て お り 、は じ め 白 色 を 呈 す る が 、の ち 黄 白 色 な い し 褐 色 に 変 わ る 。菌 核 は 発 病 株 周 辺 の 土 の 上 で も 多 数 認 め ら れ 、 生 育 は 不 良 と な り 、 萎 凋 し て つ い に は 枯 死 す る 。 病 原 菌 は 、被 害 株 や 株 の 周 辺 土 壌 表 面 に 形 成 さ れ た 菌 核 で は 場 に 残 り 、土 壌 中 で は 5 ~ 6 年 間 生 存 し 、 第 一 次 伝 染 源 と な る 。 発 病 は 2 5 ~ 3 5 ℃ の 高 温 条 件 が 適 し て お り 、高 温 ・ 多 湿 で 被 害 が 多 い 。わ ら 等 の 有 機 物 を 多 量 に 土 壌 に 混 和 し た り 、株 元 ま で 敷 き わ ら を す る と 多 発 す る こ と が あ る 。本 病 菌 は 多 犯 性 で あ り 、 ナ ス 科 を 始 め マ メ 科 、 ウ リ 科 な ど 多 く の 作 物 を 侵 す 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 土 壌 消 毒 を 実 施 す る 。 ( 2 ) 敷 き わ ら を す る 場 合 は 、株 元 は 覆 わ ず に 乾 燥 さ せ 通 路 な ど に 行 う 。 ( 3 ) 被 害 株 お よ び 病 原 菌 が 付 着 し た 敷 き わ ら や 土 壌 表 面 上 の 菌 核 等 は 直 ち に 除 去 、 処 分 す る 。 ( 4 ) 菌 核 は 3 ~ 4 ヶ 月 間 湛 水 す る と 死 滅 す る の で 、 夏 期 に 湛 水 す る か 、 水 田 転 換 を 行 う 。 ( 5 ) 菌 核 の 死 滅 を 図 る た め 、 休 閑 期 に 天 地 返 し を 行 う 。 地 際 部 の 白 色 菌 糸

(12)

13 . 小 粒 菌 核 病

S cle ro tin ia min or

〈 生 態 〉 本 病 菌 の 伝 染 経 路 は 十 分 に 解 明 さ れ て い な い が 、発 病 株 に 形 成 さ れ た 菌 核 に よ り 土 壌 伝 染 す る と 考 え ら れ る 。 本 病 菌 は ト マ ト の 他 ナ ス 、ト ウ ガ ラ シ 、タ バ コ 等 の ナ ス 科 作 物 に 強 い 病 原 性 を 示 し 、 キ ュ ウ リ 、 メ ロ ン 、 カ ボ チ ャ 、 レ タ ス 、 サ ツ マ イ モ 等 に も 弱 い な が ら 病 原 性 を 有 す る 。 病 原 菌 の 生 育 温 度 は 5 ~ 3 0 ℃ 、生 育 適 温 は 2 0 ~ 2 5 ℃ で 、冬 春 作 の み に 発 生 す る 。 発 病 株 は 下 葉 か ら 黄 化 、 萎 凋 し 、 や が て 株 全 体 が 枯 死 す る 。 地 際 部 は 淡 褐 色 に な り 、 や や く び れ て 表 面 に 黒 色 の 直 径 1 ~ 4 m m の 小 さ な 不 整 形 を し た 菌 核 を 形 成 す る 。 ま た 、 被 害 株 の 茎 を 縦 断 す る と 髄 部 に も 多 数 の 菌 核 が 見 ら れ る 。 地 際 部 の 茎 で は 、維 管 束 に 褐 変 が 見 ら れ る 場 合 が あ る が 、根 の 変 色 は ほ と ん ど み ら れ な い 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 伝 染 源 は ほ 場 に 残 っ た 菌 核 と 考 え ら れ る の で 、 前 年 発 病 し た ほ 場 で は 、 で き る だ け 連 作 を 避 け る か 、 土 壌 消 毒 を 行 う 。 ( 2 ) 被 害 株 は 茎 髄 部 に も 多 数 の 菌 核 を 形 成 し て い る の で 、 必 ず ハ ウ ス 外 に 持 ち 出 し 、 処 分 す る 。 ( 3 ) 夏 季 に 約 1 か 月 間 の 太 陽 熱 消 毒 を 行 う 。 ( 4 ) ハ ウ ス 内 が 低 温 多 湿 に な ら な い よ う に 換 気 や 排 水 を 図 る 。

(13)

14 . 萎 凋 病

F u s a r i u m o x y s p o r u m f . s p .l y c o p e r s i c i

根 腐 萎 凋 病

F . o x y s p o r u m f . s p .r a d i c i s l y c o p e r s i c i 〈 生 態 〉 株 全 体 に 症 状 は 現 れ る 。症 状 が 重 い 場 合 は 、始 め に 頂 部 の 葉 が 萎 れ 、後 に 全 体 が 黄 化 萎 凋 枯 死 す る が 、症 状 が 軽 い 場 合 は 、茎 の 片 側 の み 下 葉 か ら 黄 化 萎 凋 し 半 枯 れ に な る こ と も あ る 。根 腐 れ を 起 こ し 、茎 の 導 管 部 は 地 際 か ら 上 部 ま で 褐 変 す る 。 根 腐 萎 凋 病 は 、主 に 施 設 で 晩 秋 か ら 春 に か け て 発 生 す る 。慢 性 的 な 萎 凋 か ら 全 体 が 黄 化 褐 変 枯 死 す る 。根 の 褐 変 腐 敗 が 激 し い が 、茎 の 導 管 部 の 褐 変 は 地 際 か ら 2 0 c m 程 度 に 止 ま る 。 病 原 菌 は 、土 壌 中 で 厚 膜 胞 子 と な り 長 期 間 生 存 し 、発 芽 し て 根 の 先 端 や 傷 口 か ら 侵 入 し 、 導 管 部 を 侵 す 。 ま た 種 子 伝 染 す る 。 本 病 菌 は 、 品 種 に よ っ て 病 原 性 が 異 な る レ ー ス が あ る 。 萎 凋 病 ( レ ー ス 1 、 レ ー ス 2 、 レ ー ス 3 ) は 地 温 2 8 ℃ が 適 温 で 、 露 地 、 施 設 栽 培 と も 高 温 期 に 多 発 す る 。 根 腐 萎 凋 病 は 、1 0 ~ 2 0 ℃ が 発 病 適 温 で 、低 温 期 の 作 型 に 主 に 発 生 す る が 、露 地 栽 培 で の 発 病 の 報 告 も あ る 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 抵 抗 性 品 種 を 栽 培 ま た は 抵 抗 性 台 木 に 接 木 す る 。詳 し く は 、指 導 資 料「 Ⅵ ナ ス 、 ト マ ト 、 キ ュ ウ リ の 主 要 品 種 の 病 害 虫 抵 抗 性 」 の 項 参 照 。 ( 2 ) 種 子 は 乾 熱 殺 菌 を 行 う 。 た だ し 、 そ の 場 合 は 薬 剤 に よ る 種 子 消 毒 は 行 わ な い 。 ( 3 ) 健 全 な 床 土 で 育 苗 し 、 無 菌 ほ 場 で 栽 培 す る 。 ( 4 ) 被 害 株 は 除 去 す る 。 ( 5 ) 夏 季 に 太 陽 熱 消 毒 を 行 う 。 ( 6 ) 土 壌 の 過 湿 、 過 乾 燥 あ る い は 土 壌 水 分 の 急 激 な 変 化 は 被 害 を 著 し く 助 長 す る の で 、 土 壌 湿 度 を 適 正 に 保 つ 。

(14)

15 . 疫 病

Phy t oph tho ra in fes ta ns

〈 生 態 〉 葉 、 茎 、 果 実 な ど 地 上 部 の あ ら ゆ る 部 分 に 発 病 す る 。 葉 で は 、 始 め 灰 緑 色 水 侵 状 の 病 斑 を 生 じ 、拡 大 し て 暗 褐 色 の 大 型 病 斑 と な り 、多 湿 時 に は 病 斑 の 表 面 に 白 色 の カ ビ を 生 じ る 。茎 や 葉 柄 に は 、暗 褐 色 水 侵 状 の 病 斑 を 生 じ 、後 に へ こ ん で 暗 黒 褐 色 に 変 わ り 、多 湿 時 に は 白 色 の カ ビ を 生 じ る 。果 実 で は 、未 熟 果 が 侵 さ れ や す く 、 や や へ こ ん だ 暗 褐 色 で 不 整 形 の 病 斑 を 生 じ 、 腐 敗 し 、 多 湿 時 に は 表 面 に 白 色 の カ ビ を 生 じ る 。 本 病 菌 に は 生 態 的 分 化 が あ り 、病 原 性 に つ い て 、ジ ャ ガ イ モ に は 強 く ト マ ト に は 弱 い ジ ャ ガ イ モ 型 と 、 ト マ ト に も ジ ャ ガ イ モ に も 強 い ト マ ト 型 と が あ り 、 ま た そ の 中 間 に 位 置 す る 中 間 型 が あ る 。被 害 残 渣 と と も に 土 中 で 越 冬 し 、伝 染 源 と な る 。 ト マ ト 型 の 菌 が ジ ャ ガ イ モ 疫 病 を 起 こ し て い る と こ れ が 伝 染 源 と な る 。温 度 2 0 ℃ 前 後 、多 湿 条 件 で 発 病 が 多 い が 、施 設 栽 培 で は 冬 季 で も 発 生 す る 。窒 素 過 多 や 茎 葉 が 軟 弱 な 場 合 は 発 病 し や す い 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 病 株 を 本 圃 に 持 ち 込 ま な い よ う に し 、 健 全 苗 を 定 植 す る 。 ( 2 ) 茎 葉 が 込 み す ぎ な い よ う に し 、 換 気 や 排 水 を 図 り 、 多 湿 を 避 け る 。 ( 3 ) 発 病 を 認 め た ら 、 罹 病 組 織 を 直 ち に 摘 除 し 、 初 期 防 除 を 徹 底 す る 。 ( 4 ) 窒 素 肥 料 の 過 用 を 避 け る 。 ( 5 ) マ ル チ を 行 っ て 、 雨 滴 に よ る 土 砂 の 跳 ね 上 が り を 防 ぐ 。 ( 6 ) ジ ャ ガ イ モ 畑 の 近 く で は ト マ ト を 栽 培 し な い 。 病 茎 病 果 ( 写 真 : 福 岡 県 園 芸 ・ 茶 病 害 虫 図 鑑 よ り )

(15)

16 . す す か び 病

P seu do cer cos por a f uli ge na

〈 生 態 〉 抑 制 ~ 促 成 栽 培 で 多 い 傾 向 が あ る 。症 状 は 、初 め 葉 裏 に ぼ ん や り と し た 淡 黄 緑 色 の 病 斑 が 現 れ 、そ の 後 病 斑 部 に は 灰 褐 色 、粉 状 の カ ビ が 叢 生 す る 。次 第 に 病 斑 は 拡 大 し て 、円 形 か ら 不 整 型 病 斑 と な り 褐 色 か ら 黒 褐 色 に な る 。葉 表 に も 葉 裏 よ り 遅 れ て 病 斑 が 現 れ 、同 様 の か び が 生 じ る が 、葉 裏 と 比 べ て 少 な い 。被 害 葉 は 早 期 に 垂 れ 下 が り 、乾 い て 巻 葉 と な る 。全 体 が 濃 い 緑 褐 色 の か び に 覆 わ れ る 。病 斑 部 位 は 下 位 か ら 中 位 に 留 ま り 、葉 か び 病 と 比 べ て 上 位 へ の 進 展 は 緩 や か で あ る 。 現 行 の 主 要 ト マ ト 品 種 は 本 病 に 罹 病 性 の た め 、葉 か び 病 抵 抗 性 品 種 も 発 病 す る 。 被 害 作 物 上 で 生 存 し 、 分 生 胞 子 の 飛 散 に よ り 伝 染 す る 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 発 病 葉 、 被 害 残 渣 は 伝 染 源 と な る た め 、 速 や か に ほ 場 外 に 持 ち 出 し 適 切 に 処 分 す る 。 ( 2 ) 密 植 、 過 繁 茂 を 避 け 、 換 気 を 十 分 に 行 い 、 ほ 場 内 が 多 湿 に な ら な い よ う に 注 意 す る 。 葉 裏 の 病 徴 分 生 子

(16)

19 . 褐 色 根 腐 病

P yre no cha eta ly cop ers ic i

〈 生 態 〉 は じ め 下 葉 か ら 黄 化 し て 次 第 に 枯 れ 上 が り 、日 中 に は 上 葉 ま で 萎 凋 し 、病 徴 か 進 む と 萎 凋 は 回 復 し な く な り 枯 死 す る 。 地 下 部 で は 細 根 や 支 根 が 腐 敗 し て 、 太 い 支 根 や 直 根 の み と な る 。根 の 褐 変 部 に は 多 数 の 亀 裂 が 生 じ 表 面 が コ ル ク 化 す る 。病 勢 が 進 展 す る と 茎 の 地 際 部 も 侵 さ れ て 、黒 褐 色 に 変 色 し 病 徴 部 が く び れ る 。 地 温 1 5 ~ 1 8 ℃ で 発 病 し や す く 、 施 設 栽 培 で 秋 ~ 春 に か け た 低 温 期 に 発 生 す る 。病 原 菌 は 残 さ と と も に 土 壌 中 に 生 存 し 伝 染 源 と な る た め 、連 作 に よ り 菌 密 度 が 高 ま り 、 発 病 し や す く な る 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 発 病 の 恐 れ が あ る ほ 場 で は 栽 培 を 避 け 、 や む を え ず 栽 培 す る 場 合 は 土 壌 消 毒 を 行 う 。 ( 2 ) 抵 抗 性 台 木 に 接 木 栽 培 す る と 発 生 が 少 な く な る 。詳 し く は 、指 導 資 料「 Ⅵ ナ ス 、 ト マ ト 、 キ ュ ウ リ の 主 要 品 種 の 病 害 虫 抵 抗 性 」 の 項 参 照 。 発 病 株 の 根 の 症 状

(17)

20 . う ど ん こ 病

O idi um vi ola e , Oid iop si s s ic ula

〈 生 態 〉 本 病 は 2 種 の 病 原 菌 に よ っ て 発 生 す る 。い ず れ も 主 に 葉 が 侵 さ れ る が 、多 発 生 す る と 葉 柄 、 果 柄 、 へ た な ど に も 発 生 す る 。 O i d i u m 属 菌 に よ る も の で は 、 葉 の 表 面 に う ど ん 粉 を ふ り か け た よ う な 白 い か び を 密 生 し 、 や が て 被 害 部 の 組 織 が 黄 化 す る 。 O i d i o p s i s 属 菌 に よ る も の で は 、 葉 の 裏 面 が 多 少 紅 色 を 帯 び た 褐 色 に な り 、 表 面 は 黄 色 ~ 褐 色 に 変 わ る 。 菌 糸 は 組 織 内 で 蔓 延 し 、 葉 の 表 面 ( 裏 面 ) に 生 じ る か び は 非 常 に 少 な い 。 病 原 菌 は 、 生 き た 植 物 体 に し か 寄 生 せ ず 、 植 物 上 で 、 菌 糸 、 分 生 子 の 形 で 生 存 す る 。 2 次 伝 染 は 、 病 葉 に 形 成 さ れ た 分 生 子 に よ っ て 起 こ る 。O i d i o p s i s 属 菌 は ト マ ト 上 で は 分 生 子 を あ ま り 形 成 し な い が 、ピ ー マ ン と 隣 接 し て 栽 培 し た 場 合 は 、発 病 し た ピ ー マ ン 上 で 形 成 さ れ た 分 生 子 に よ り 感 染 し 、発 病 す る 。乾 燥 条 件 下 で の 発 生 が 多 く 、 分 生 子 の 発 芽 適 温 は 2 0 ~ 2 5 ℃ で 、 1 0 ~ 1 1 月 お よ び 3 ~ 6 月 に 発 生 が 多 く な る 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 発 病 後 の 防 除 は 困 難 な た め 、 早 期 発 見 、 早 期 防 除 に 努 め る 。 ( 2 ) 密 植 は 避 け 、 通 風 、 採 光 を よ く す る 。 ( 3 ) 罹 病 葉 は 除 去 し 、 ハ ウ ス 外 に 持 ち 出 し 処 分 す る 。 葉 の 病 徴

(18)

1 . コ ナ ジ ラ ミ 類

〈 生 態 〉 成 虫 の 体 長 は 0 . 8 ~ 1 . 1 m m 。 1 5 ~ 2 6 ℃ の 条 件 下 で 、 卵 か ら 成 虫 ま で の 発 育 所 要 日 数 は 2 0 ~ 3 0 日 で 、 施 設 栽 培 で は 1 年 に 1 0 数 世 代 を 繰 り 返 す 。 成 虫 の 平 均 寿 命 は 2 0 ~ 4 0 日 、 産 卵 数 は 3 0 ~ 5 0 0 個 で あ る 。 幼 虫 の 多 く の 個 体 は 、 孵 化 後 2 4 ~ 4 8 時 間 で 静 止 し 、 吸 汁 す る よ う に な る 。 ト マ ト 、 ナ ス 、 キ ュ ウ リ 等 の 野 菜 の 他 、 ポ イ ン セ チ ア 、 ホ ク シ ア 、 ゼ ラ ニ ウ ム 等 の 花 き 類 に も 寄 生 し 、 極 め て 寄 主 範 囲 が 広 い 。 吸 汁 に よ る 生 育 阻 害 、 分 泌 物 に 発 生 す る す す 病 に よ る 葉 ・ 果 実 の 汚 れ の 他 、 タ バ コ コ ナ ジ ラ ミ( バ イ オ タ イ プ B お よ び Q )に よ り 媒 介 さ れ る ト マ ト 黄 化 葉 巻 病 の ウ イ ル ス( T Y L C V )、タ バ コ コ ナ ジ ラ ミ( バ イ オ タ イ プ B お よ び Q ) 及 び オ ン シ ツ コ ナ ジ ラ ミ に よ っ て 媒 介 さ れ る ト マ ト 黄 化 病 の ウ イ ル ス( T o C V ) に よ っ て 大 き な 被 害 を 受 け る 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 薬 剤 抵 抗 性 系 統 の 発 生 も 多 く 、 難 防 除 害 虫 で あ る 。 発 生 初 期 に 防 除 を 徹 底 す る 、 同 一 系 統 薬 剤 の 連 用 を 行 わ な い 等 の 対 策 を と る 。 ( 2 ) 耕 種 的 防 除 と し て は 、 寄 生 し て い な い 苗 を 植 え 付 け る 。 ハ ウ ス 内 へ 寄 生 さ れ た 花 き 種 苗 を 持 ち 込 ま な い 。栽 培 終 了 時 、日 中 に ハ ウ ス を 閉 め 切 り 室 温 を 5 0 ℃ 以 上 に 1 ~ 2 週 間 上 昇 さ せ 、 蒸 し こ む 。 ( 3 ) 施 設 周 辺 の 雑 草 に は 除 草 剤 を 散 布 し 、 草 花 等 の 作 物 に は 薬 剤 散 布 を 行 い 、 適 切 な 処 理 を す る 等 の 対 策 を と る 。 ( 4 ) 施 設 栽 培 で は 空 隙 率 が 高 い ( 糸 が 細 い ) 0 . 4 m m 目 合 い の 防 虫 ネ ッ ト を 設 置 す る 。

(19)

2 . ハ モ グ リ バ エ 類

マ メ ハ モ グ リ バ エ 、 ト マ ト ハ モ グ リ バ エ 〈 生 態 〉 成 虫 は 大 部 分 が 黒 色 で 頭 部 ・ 胸 部 ・ 腹 部 の 側 面 が 黄 色 い 体 長 2 m m ほ ど の ハ エ で 、 産 卵 管 で 葉 に 穴 を あ け 、 に じ み で る 汁 液 を な め た り 、 産 卵 し た り す る 。 こ う し た 摂 食 痕 あ る い は 産 卵 痕 は 、葉 面 に 白 っ ぽ い 小 斑 点 と な っ て 残 る 。幼 虫 は 葉 に も ぐ っ て 食 害 す る た め 、曲 が り く ね っ た 線 条 の 食 害 痕( 潜 孔 )が 葉 面 に 現 れ る 。 老 熟 幼 虫 は 葉 か ら 脱 出 し 、 地 上 に 落 下 し て 土 中 で 蛹 と な る 。 卵 、 幼 虫 お よ び 蛹 の 発 育 温 度 は 1 O ~ 3 5 ℃ で 、 一 世 代 に 要 す る 日 数 は 1 5 ℃ 、 2 0 ℃ 、 2 5 ℃ お よ び 3 0 ℃ で 、 そ れ ぞ れ 約 5 0 日 、 約 2 5 日 、 約 1 6 日 お よ び 約 1 3 日 で あ る 。 露 地 栽 培 で は 5 ~ 1 2 月 に 発 生 し 、 7 ~ 8 月 に 最 も 発 生 が 多 く な る 。 施 設 栽 培 で は 成 虫 は 休 眠 し な い た め 周 年 的 に 発 生 す る 。冬 期 に は 発 生 は 少 な い が 、4 月 頃 か ら 急 激 に 発 生 が 多 く な る 。盛 夏 期 の 7 ~ 8 月 に は 施 設 内 が 高 温 に な る た め 、 一 時 的 に 発 生 は 抑 制 さ れ る が 、 9 ~ 1 1 月 に 再 び 多 く な る 。 ト マ ト で は 大 玉 ト マ ト よ り も ミ ニ ト マ ト で の 発 生 が 多 い 。 寄 主 範 囲 は 極 め て 広 く 、 ナ ス 科 、 ウ リ 科 、 ア ブ ラ ナ 科 、 マ メ 科 、 セ リ 科 、 キ ク 科 等 の 植 物 に 発 生 す る 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 苗 に よ る 持 ち 込 み を 防 ぐ 。 自 家 育 苗 の 場 合 に は 育 苗 期 の 薬 剤 防 除 を 徹 底 す る 。ま た 、購 入 苗 に 成 虫 に よ る 摂 食 痕 ・ 産 卵 痕 や 幼 虫 に よ る 潜 孔 が 認 め ら れ た 場 合 に は 、 薬 剤 防 除 を 行 っ た 後 に 定 植 す る 。 ( 2 ) 増 殖 率 が 高 く 、 ひ と た び 増 加 す る と 有 効 な 薬 剤 で も 発 生 を 抑 制 す る こ と が 困 難 に な る の で 、早 期 発 見 、早 期 防 除 に 努 め る 。成 虫 ( 雄 ) は 黄 色 に 誘 引 さ れ る の で 、黄 色 粘 着 ト ラ ッ プ を 用 い て 発 生 状 況 や 防 除 適 期 を 把 握 す る こ と が で き る 。 ( 3 ) 殺 虫 剤 に 対 し て 抵 抗 性 を 容 易 に 発 達 さ せ る の で 、 同 一 系 統 の 殺 虫 剤 の 連 用 を さ け る 。 ( 4 ) ア ブ ラ ナ 科 や キ ク 科 の 雑 草 が 発 生 源 と な る の で 、 ほ 場 周 辺 の 雑 草 管 理 を 徹 底 す る 。 ( 5 ) 施 設 栽 培 で は 防 虫 ネ ッ ト を 設 置 す る 。

(20)

3 . ト マ ト サ ビ ダ ニ

〈 生 態 〉 雌 成 虫 は 体 長 1 5 0 ~ 1 8 0 μ m と 非 常 に 小 さ く 、形 態 の 観 察 に は 光 学 顕 微 鏡( 倍 率 1 0 0 倍 以 上 ) が 必 要 で あ る 。 体 は 橙 黄 色 で 紡 錘 形 を し て い る 。 高 温 と 乾 燥 条 件 下 で 多 発 す る 傾 向 が あ り 、被 害 は 株 の 根 元 か ら 進 行 す る 。加 害 を 受 け た ト マ ト で は 葉 の 表 面 が 光 沢 を 帯 び て サ ビ 色 を 呈 し 、茎 の 先 端 部 か ら 黄 変 し て 全 体 が サ ビ 色 と な る 。さ ら に 加 害 が 拡 大 す る と 生 育 不 良 と な り 、最 終 的 に は 株 が 枯 死 す る 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 発 生 ほ 場 お よ び そ の 周 辺 ほ 場 で は 育 苗 期 か ら 定 植 直 後 の 初 期 防 除 を 徹 底 す る 。 ( 2 ) ハ ウ ス 内 に 寄 生 さ れ た 苗 を 持 ち 込 ま な い 。 ( 3 ) 発 生 初 期 に 寄 生 苗 を 抜 き 取 り 、ハ ウ ス 内 を 乾 燥 し す ぎ な い よ う に 管 理 す る 。 ( 4 ) 衣 服 等 へ の 付 着 に よ る 施 設 へ の サ ビ ダ ニ の 持 ち 込 み に 十 分 注 意 す る 。

(21)

1 . モ ザ イ ク 病

タ バ コ モ ザ イ ク ウ イ ル ス ( T M V ) キ ュ ウ リ モ ザ イ ク ウ イ ル ス ( C M V ) 〈 生 態 〉 主 な 病 原 ウ イ ル ス に は キ ュ ウ リ モ ザ イ ク ウ イ ル ス( C M V )と タ バ コ モ ザ イ ク ウ イ ル ス ( T M V ) が あ る 。 C M V は 主 と し て ア ブ ラ ム シ に よ っ て 伝 染 す る 他 一 部 汁 液 伝 染 も 行 う 。 T M V は 汁 液 、 接 触 、 種 子 、 土 壌 伝 染 を 行 い 、 ア ブ ラ ム シ で は 伝 染 し な い 。 〈 防 除 法 〉 ナ ス ・ ト マ ト の モ ザ イ ク 病 の 項 参 照

3 . う ど ん こ 病

O i d i o p s i s s i c u l a t a 〈 生 態 〉 露 地 、施 設 栽 培 と も に 発 生 す る が 、一 般 に 空 気 の 流 れ が 停 滞 し 、乾 燥 し た 状 態 で 発 生 し や す い 。 伝 染 経 路 は 不 明 で あ る が 、 子 の う 殼 に よ っ て 越 年 し て い る こ と も 考 え ら れ 、 施 設 栽 培 で は 冬 季 に 発 病 し 、 翌 年 の 伝 染 源 に な っ て い る も の と 思 わ れ る 。 葉 の 裏 に 薄 い 白 色 菌 そ う を 生 じ 、後 ひ ど く な る と 葉 が 黄 変 、落 葉 し 被 害 が 大 き く な る 。菌 そ う の 色 が 薄 く 葉 裏 に 発 生 す る の で 発 見 が 遅 れ や す く 、防 除 が 手 遅 れ に な る こ と が あ る 。 〈 防 除 法 〉 ( 1 ) 耕 種 的 防 除 に 努 め 、 発 病 初 期 の う ち に 薬 剤 防 除 を 徹 底 す る 。 ( 2 ) 排 水 を 図 り 多 湿 を 避 け る 。 ( 3 ) 密 植 を 避 け 通 風 採 光 を 図 る 。

(22)

1 . ホ オ ズ キ カ メ ム シ

〈 生 態 〉 成 虫 は 5 月 頃 か ら 発 生 が 見 ら れ る 。成 虫 の 体 色 は 灰 褐 色 、幼 虫 は 灰 白 色 の 粉 で 覆 わ れ て い る 。 卵 は 光 沢 の あ る 茶 色 で 、 葉 裏 に 数 粒 ~ 1 0 数 粒 卵 塊 で 産 卵 さ れ る 。 幼 虫 は 集 団 で 主 に 新 梢 部 に 寄 生 す る こ と が 多 い 。 ナ ス 、 ピ ー マ ン 、 ト マ ト 、 ジ ャ ガ イ モ 、 ホ オ ズ キ な ど の ナ ス 科 植 物 の ほ か 、 サ ツ マ イ モ や ア サ ガ オ に も 寄 生 す る が 、ピ ー マ ン に お け る 発 生 が 最 も 多 い 。ピ ー マ ン で は 、幼 虫 や 羽 化 後 の 成 虫 が 集 団 で 新 梢 に 寄 生 し 、多 発 す る と 吸 汁 加 害 に よ り 新 芽 が 萎 れ 、生 長 が 抑 制 さ れ る 。ピ ー マ ン 以 外 の 作 物 で 大 き な 被 害 が 発 生 す る こ と は 少 な い 。 〈 防 除 法 〉 成 虫 及 び 幼 虫 を 見 つ け 次 第 、捕 殺 す る 。成 虫 が 寄 生 し て い る 場 合 に は 近 く に 産 卵 し て い る 可 能 性 が あ る た め 、葉 裏 を よ く 観 察 し 、卵 が 産 み つ け ら れ て い る 葉 を 摘 除 す る 。 ピ ー マ ン の 葉 裏 に 産 卵 中 の ホ オ ズ キ カ メ ム シ 雌 成 虫

参照

関連したドキュメント

(図 6)SWR 計による測定 1:1 バランでは、負荷は 50Ω抵抗です。負荷抵抗の電力容量が無い

全国の緩和ケア病棟は200施設4000床に届こうとしており, がん診療連携拠点病院をはじめ多くの病院での

在宅の病児や 自宅など病院・療育施設以 通年 病児や障 在宅の病児や 障害児に遊び 外で療養している病児や障 (月2回程度) 害児の自

の 立病院との連携が必要で、 立病院のケース ー ーに訪問看護の を らせ、利用者の をしてもらえるよう 報活動をする。 の ・看護 ・ケア

例えば「駿河台ビル」では、2002 年(平成 14 年)の農薬取締法の改正を契機に植栽の管 理方針を見直して、総合的病害虫管理(Integrated Pest

部分品の所属に関する一般的規定(16 部の総説参照)によりその所属を決定する場合を除くほ か、この項には、84.07 項又は

この P 1 P 2 を抵抗板の動きにより測定し、その動きをマグネットを通して指針の動きにし、流

報告は、都内の事業場(病院の場合は病院、自然科学研究所の場合は研究所、血液