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親ごさんに知っておいていただきたいこと
免疫不全を伴う児
における
RSウイルス感染症
について
監修:森 雅亮先生
(横浜市立大学附属市民総合医療センター 小児総合医療センター 准教授 / 部長)
免疫不全編
目次
はじめに
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
・・・・・・・・・・・・・・12
・・・・・・・・・・・・・14
・・・・・・・・・・・・・・・・・15
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
・・・・・・・・・18
・・・19
・・・・・・・・・・・・・20
・・・・・・・・・・・・・21
はじめに
免疫とは?
「免疫不全」とは?
日常生活での注意点
免疫力を保つ生活を心がけましょう
感染対策
病原体を遠ざける生活を心がけましょう
予防接種は主治医とよく相談して
入院することが決まったら
感染症に気をつけましょう
RSウイルスとシナジスについて
赤ちゃんのほとんどがかかるRSウイルス感染症
RSウイルスに対する免疫力をサポートする注射薬「シナジス」
「シナジス」の投与時期について(具体例)
「シナジス」の投与を受けられる医療機関
赤ちゃんは、私たち大人と違ってからだの機能が十分ではないため、感染症な
どさまざまな病気にかかりやすいという特徴があります。
とくに、免疫不全を伴う赤ちゃんでは、からだに侵入してきたウイルスなどの
異物に抵抗してからだを守る免疫システムが未熟、あるいは、はたらきが弱く
なっていたりするため、かぜなどの呼吸器感染症にかかると、重くなることが
知られており、注意が必要です。
このパンフレットでは、赤ちゃんのかぜウイルスとしてもっとも一般的な
RS ウイルスを中心に、いかにして感染の機会を減らし、重症化を防ぐには
どのようにしたらよいのかについて、ご家庭で心がけていただきたいことや、
知っておいていただきたいことなどを紹介しています。
赤ちゃんの健やかな成長のために、よくお読みになり、わからないことや疑問
に思うことがあったら、遠慮なく医師や看護師にご相談ください。
免疫とは、病気の原因になるウイルスや細菌がからだに入ってきたときに、
増殖を防いだり排除するようにはたらく、からだの仕組みのことです。免
疫には、もともとからだに備わっている【自然免疫】と、成長していろいろ
な病原体に接触することで免疫力が上がっていく【獲得免疫】があります。
「免疫」
とは?
● 感染症防御の主役となる免疫細胞と抗体
【自然免疫】
からだに入ってきた病原体にすぐに対応する免疫細胞が、好こうちゅうきゅう中球、マクロ
ファージ、NエヌケイK 細胞などです。これらの細胞は病原体を飲み込んだり、
感染した細胞を壊すことで、感染を広げないようにはたらいています。
【獲得免疫】
より複雑なしくみで病原体を排除するようにはたらきます。
リンパ球(T細胞、B細胞)がからだに侵入したことのある病原体の特徴を
覚え、2回目以降の侵入からは強力に反応するので、同じ病原体に触れる
機会がある場合に発病しにくくなります。
*抗こうたい体とは?
免疫の中心的役割を担っているのが体内でつくられる“ 抗体 ”です。抗体
は、ウイルスや細菌に結びつき、感染を防ぐはたらきをします。
抗体
病原体
自然免疫(基本部隊)
獲得免疫(機動部隊)
B細胞
ヘルパーT 細胞
キラーT 細胞
特 別 戦 闘 隊
後 方 支 援 隊
NK 細胞 マクロファージ
前 線 隊
通 信 隊
敵がきた!
免疫がはたらいていない場合
ウイルスなどの病原体の侵入を
許してしまうため発病し、重症化
します。
免疫がはたらいている場合
病原体を攻撃する免疫細胞(マク
ロファージ、好中球、リンパ球な
ど)や、免疫物質である抗体が病
原体を排除し、発病を阻止します。
抗こうたい体
好こうちゅうきゅう中 球
病原体 病原体
マクロファージ
リンパ球
「免疫不全」
とは?
免疫不全とは、何らかの原因で免疫細胞や抗体の数が少なかったり、うまく
はたらかなくなることで、免疫の機能が低下し、感染しやすくなる状態のこと
をいいます。免疫不全の原因はさまざまです。ここでは、乳幼児でみられる
免疫不全の状態になるおもな症状や疾患を示しました。
原
げんぱつせい
発性・後
こうてんせいめんえきふぜんしょう
天性免疫不全症
原発性免疫不全症とは?
遺伝的に生まれたときから免疫の機能が弱い状態です。リンパ球(T細胞・
B細胞)や抗体などが著しく少なかったり、病原体への反応が鈍く、なか
なか増えないなど免疫機能がうまくはたらかないため、病原体の増殖を
ゆるし、発症してしまいます。複ふくごうせいめんえきふぜん合性免疫不全、DiGeorge(ディジョージ)
症候群、Wiskott-Aldrich(ウィスコット-アルドリッチ)症候群、毛もうさいけっかん細血管
拡
かくちょうせい
張性運うんどうしっちょうしょう動失調症などの疾患があります。
後天性(続ぞくはつせい発性)免疫不全症とは?
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染やステロイド・免疫抑制薬などを使うことで、
免疫機能が低下している状態です。ステロイドは自然免疫と獲得免疫(T
細胞・B 細胞)の両方に抑制的にはたらくので感染症にかかりやすくなります。
造
ぞうけつかんさいぼう
血幹細胞移植を行う患者さん
造血幹細胞移植とは?
腫
しゅようせい
瘍性疾しっかん患の患者さんや、血液がつくれない再生不良性貧血、あるいは
免疫不全の患者さんは、治療のために血液をつくるもととなる細胞の “ 造
血幹細胞 ”を他人からもらうことがあります。造血幹細胞移植とは、血液
をつくる機能になんらかの異常があり、血液をつくることのできない患者
さんに、提供者(ドナー)から造血幹細胞を移植することです。
造血幹細胞移植と免疫不全
他人の造血幹細胞を移植する前には、強力な抗がん剤や放射線を用いて
骨
こつずい
髄の造血幹細胞や血液中の免疫細胞をなくし、移植する造血幹細胞と
新しくつくられる細胞が免疫によって排除されないように準備します。免
疫系は一度すべてなくなってしまいますが、その後、移植された造血幹細
胞をもとに免疫細胞が増えて、新しい免疫系が機能するようになります。
しかし、新しい免疫系がスムーズに機能するまでには早くて1年程かかり
ます。その間免疫力が低い状態が続くため、感染症にかかりやすくなり注
意が必要です。
造血幹細胞
免疫細胞
骨髄
血管
抗がん剤や放射線
造血幹細胞から血液中の
免疫細胞がつくられます 免疫細胞がなくなると感染症にかかりやすくなります
固形臓器移植を行う患者さん
固形臓器移植と免疫力低下
心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸などの臓器不全で他人もしくは家族な
どから臓器を移植する際にそのまま移植すると、患者さんの免疫機能がはた
らき、移植した臓器を攻撃し壊してしまいます(免疫拒絶)。そのため、免疫
により移植臓器を攻撃しないように、ステロイドや免疫抑制薬を投与します。
免疫抑制薬が少なすぎると免疫拒絶が起こりますが、多すぎると感染症にか
かりやすくなります。とくに手術後間もないときは、体力が落ちている上に、
ステロイドや免疫抑制薬の服用により細菌やウイルスなどに対する免疫力も
低下している状態になりますので注意が必要です。
腫
しゅようせいしっかん
瘍性疾患がある患者さん
腫瘍性疾患の治療
腫瘍性疾患には白血病やリンパ腫、小児固形腫瘍(神し ん け い が し ゅ経芽腫、腎じ ん が し ゅ芽腫、
網
もうまくがさいぼうしゅ
膜芽細胞腫、横おうもんきんにくしゅ紋筋肉腫など)があり、治療にはおもに抗がん剤を用います。
抗がん剤にはいくつかのタイプがありますが、ほとんどの抗がん剤が骨こつずい髄で
細胞をつくるのを抑制する作用(骨こつずいよくせい髄抑制)があります。このため、免疫細胞
(リンパ球や好中球など)が少なくなり免疫機能が低下するため、抗がん剤
治療を行っている患者さんは感染症にかかりやすい状態になっています。
抗がん剤はがん細胞に効果的ですが、骨こつずい髄にある
造血幹細胞にも作用するため、免疫細胞が減少し、
免疫機能が低下します。
免疫抑制薬の作用が強すぎると
感染症が起きやすくなる
免疫抑制薬の作用のバランスが
ちょうど良い状態
免疫抑制薬の作用が弱いと
拒絶反応が起きてしまう
造血幹細胞 骨髄
抗がん剤
血管
免疫細胞
拒絶反応
感染症
免疫抑制薬
免疫抑制薬
免疫抑制薬
腎臓病・膠
こうげん
原病および免疫抑制を伴う薬を
使用する患者さん
赤ちゃんの腎臓病−小児ネフローゼ症候群
赤ちゃんの腎臓病では小児ネフローゼ症候群が多くみられます。この疾患は、
尿中の老廃物とタンパク質を濾過によってわける組織である腎臓の糸しきゅうたい球体が
障害されているため、血液中のタンパク質が尿としてどんどん出てしまう疾
患です。免疫機能の主役である抗体はタンパク質でできていますので、から
だでつくられた抗体は、尿から排出されてしまいます。また、治療は主にス
テロイドと免疫抑制薬というお薬を用いて行います。この薬の投与により、
免疫のはたらきが弱まり感染症にかかりやすくなります。
小児リウマチ性疾患・小児膠こうげん原病
免疫は、自分以外の異物(細菌、ウイルス、がん細胞など)を排除しようと
するしくみですが、リウマチ性疾患や膠こうげん原病の患者さんでは、自分の細胞と
異物を区別できず、自分自身を攻撃してしまいます(自己免疫反応)。その結果、
全身性の炎症が起こり、さまざまな臓器が障害されます。
自己免疫反応を抑えるために、ステロイドや免疫抑制薬、あるいは生物学的
製剤が使われるため、感染症にかかりやすくなります。
主な小児リウマチ性疾患 / 小児膠原病
– 若年性特とくはつせい発性関かんせつえん節炎
– 小児全身性エリテマトーデス
– 若年性皮ひ ふ膚筋きんえん炎
– その他
● 混合性結合組織病
● ベーチェット病
● シェーグレン症候群
● 血管炎症候群(高
たかやす
安病、結けっせつせい節性多た は つ発動脈炎、川崎病など)
● 抗リン脂質抗体症候群
正常細胞
血管
タンパク質
タンパク質
老廃物
糸球体
尿細管
タンパク質
老廃物
老廃物
血管
タンパク質
老廃物
糸球体
尿細管
正 常 ネフローゼ 症 候 群
免疫力を保つ
生活を
心がけましょう
バランスのとれた食事をこころがける
主食(ごはん、パン、めん)、副菜(野菜、きのこ、
いも、海藻)、主菜(肉、魚、卵、大豆)、牛乳・
乳製品、果物をバランスよくとり、栄養を十分に
取る食事を心がけましょう。症状によっては、食べ
てはいけない食品(生の食品など)がありますので、
主治医の先生に相談してみましょう。
衛生管理に気をつける
うがい・手洗いは感染症予防の基本です。虫歯
や歯周炎になりやすいことがありますので、歯磨
きはきちんと行い、皮膚や肛門周囲も清潔にしま
しょう。
睡眠は十分に
睡眠時にはさまざまなホルモンが分泌され、免
疫活動が促進されます。逆に寝不足だと、免疫
機能が低下します。
適度な運動をおこないましょう
適度な運動は、自然免疫の活性を高めると言われています。無理のない
範囲で行いましょう。
ストレスを避けましょう
空腹、おむつが濡れて気持ち悪い、暑い・寒いなど、赤ちゃんのストレス
は自分ではどうしようもできないことがあります。周りの大人がなるべく
ストレスを取り除くように心がけてあげましょう。
日常生活での注意点
家庭内では絶対に禁煙しましょう
たばこの有害物質は、吸う煙よりむしろ、火のついているたばこから
出る煙(副ふくりゅうえん流煙)に多く含まれます。とくに免疫が低下し、呼吸器感
染症を繰り返すようなお子さんでは影響が出やすく、注意が必要です。
ご家族のうち、喫煙者は禁煙するか、少な
くとも家庭内での喫煙は絶対に避けるよう
にしてください。慢性気管支炎・気管支拡
張症などを繰り返している場合はとくに呼
吸不全になりやすく、肺の機能を低下させ
てしまうことがあります。
病原体を遠ざける
生活を
心がけましょう
カビ(真
しんきん
菌)をさける
とくにリンパ球(T細胞)がうまくはたらかない赤ちゃんでは、カビ(真菌)か
らの感染に弱くなるので、日常生活でなるべく接触しないようにしましょう。
*カビ(真菌)が多いもの・場所
● カビの生えた食品(チーズなども含む)
● 土を掘り返しているところ(工事現場、園芸など)
● 敷きわら、枯れ葉、木片、稲、庭仕事、納屋、洞窟や鍾乳洞など
● 観葉植物や生け花(水に塩素系漂白剤などを加えカビを防ぐ)
● 加湿器 など
ペットはできるだけ飼わない
ペットは必ずしも禁止ではありませんが、衛生面からなるべく飼わない方が
よいでしょう。仔亀はサルモネラを持っている場合があります。
温泉・公共プールは注意
掛け流し温泉など常にお湯が流れているところは大丈夫ですが、お湯が
循環していたり溜めているところでは注意が必要です。
公共のプールなどでも利用者からエンテロウイルスなどさまざまな菌が
入っている場合があります。
予防接種は
主治医と
よく相談して
ワクチン接種について
一般に赤ちゃんは、感染症予防のために多くの種類のワクチンを受けるよう
に推奨されています。しかし、免疫機能が低下している赤ちゃんに接種する
ときには、ワクチンの種類によって発病を促してしまうものもあります。
生ワクチンと不活化ワクチン
ワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります。生ワクチン
は病原体を弱毒化したものです。通常生ワクチンを接種した場合、免疫機能
がはたらき、体内で増えるより早く弱毒化された病原体を押さえ込みます。
その後、その病原体に対する免疫記憶を獲得することで、次からの病原体の
侵入(感染)に素早く対応することができます。しかし、免疫機能が低下して
いる赤ちゃんでは、弱毒化した病原体でも体内に増えてしまい、感染症にか
かってしまうことがあります。そのため、生ワクチンの接種には注意が必要
です。
不活化ワクチンは、病原体の “かたち”をまねしてつくられているものなので、
ワクチン自体には病原性がありません。しかし、不活化ワクチンを接種して
も効果がないこともあるので、主治医とよくご相談ください。
感染対策
おもな生ワクチンと不活化ワクチン
生ワクチン
不活化ワクチン
●ポリオ(経口服用の場合)
●BCG(結核菌ワクチン)
●MR(麻疹・風疹)
● ロタウイルス
● 水痘
●おたふくかぜ
● DPT-IPV( ジ フ テリア・百 日 咳・
破傷風・不活化ポリオワクチン)
● 日本脳炎
● B 型肝炎
● インフルエンザ
● Hib(インフルエンザ菌 b 型)
● PCV13(肺炎球菌)
入院
することが
きまったら
手術や化学療法剤などによる治療はからだへの負担が大きいので、体力
や抵抗力が落ちてしまいます。そのため、治療前に感染症にかかると、重
症化する可能性があることから、手術が延期となる場合もあります。
以下のことに注意して、入院・手術に備えましょう。
風邪、インフルエンザ、おたふくかぜ、
水す い と う痘などが流行していたら、人ごみは避
けましょう。
虫歯や中耳炎、皮膚のあれなどは、治療
をしておきましょう。治療で抵抗力が落
ちると、悪化することがあります。
伝染病に気をつける 虫歯は治しておく
保育園・幼稚園や小学校のお兄ちゃんや
お姉ちゃんは、集団生活の中で風邪の
ウイルスをもらってきていることがあり
ます。
こどもとの接触をなるべく避ける
免疫力が低下しているときに虫に刺され
ると、炎症から症状がひどくなることが
あります。虫除けスプレーや長袖長ズボ
ンなどで、予防しましょう。
虫さされに気をつける
感染症に
気をつけましょう
ウイルス感染により、重症化する場合があります
免疫不全の赤ちゃんは感染症にかかりやすく、とくに冬は危険です。子ども
の風邪のおもな原因はウイルス感染によるものですが、中でも2歳までの
乳幼児は RSウイルスによる呼吸感染症がもっとも多く見られます。
RSウイルスなどの風邪のウイルスは、咳、くしゃみ、鼻水、痰などから
感染します。家族全員が協力して、できるだけウイルスと接触しないよう
な環境を作ることが重要です。そのため、次のことを心掛けましょう。
病原体であるウイルスを寄せ付けない
ようにします。
ウイルスはほとんどの場合、風邪をひい
た家族から感染します。
赤ちゃんが触ったり、口に入れる物は、
アルコールティッシュで消毒するなどし
て、常に清潔にしましょう。
外出後は、家族を含め、手洗いうがい
を励行し、身体を清潔に保つようにし
ます。
人ごみ を 避ける
風邪を引いている家族との接触を避ける
手洗い、うがいの励行 身の回りの物の清潔を心掛ける
感染対策
赤ちゃんの
ほとんどが
かかる
R Sウイルス
感染症
子どもの風邪を引き起こす病原体はいろいろあります。インフルエンザ
ウイルスは有名ですが、赤ちゃんに下気道感染症を引き起こす病原体の中
で最も一般的なウイルスは RSウイルスで、2 歳までにほとんどの赤ちゃん
が RSウイルスにかかるといわれています。RSウイルス感染症は、とくに
秋から春頃にかけて流行します。
免疫不全の赤ちゃんが入院を余儀なくされるのも、 多くはこのウイルスが
原因です。年長の小児や成人が RSウイルスに感染しても軽い風邪の症状し
か現れないことが多いのですが、免疫不全を伴う赤ちゃんが RSウイルス
に感染すると、細気管支炎や肺炎を起こし、重症化すると、無呼吸や呼
吸困難があらわれたり、入院による治療が必要なこともあります。
肺はい 胞ほう
気管支
右 肺
気 管
横おうかくまく隔膜
細気管支
左 肺
下気道
咽いん 頭とう
口 腔
鼻び 孔こう
上気道
呼吸が浅く、呼吸数が増える
呼吸がゼイゼイする
鼻で息をするようになる
哺
ほにゅう
乳ができなくなる など
下
気
道
炎
下気道に RS ウイルスが入りこむと重症化する危険性があります。
「シナジス」は赤ちゃんのからだのなかで “ 抗体 ”としてはたらき、RSウイ
ルスにむすびついて増殖を防ぐことにより、RSウイルス感染症が重症化す
ることを防ぐ注射薬です。とくに、RSウイルス感染症にかかると重症化し
やすい赤ちゃんに保険適用が認められ、免疫不全を伴う児もその対象と
なります。「シナジス」は、RSウイルスの流行期に月1回、筋肉内投与を行
います。投与を希望する方は、主治医に相談してみましょう。
シナジスの保険適用が認められている赤ちゃん注)
*RSウイルス流行開始時に 24ヵ月齢以下の免疫不全を伴う赤ちゃん
注)免疫不全を伴う児の適用条件のみ抜粋
乳幼児は免疫系が
未発達なので
“ 抗体”をつくる力が弱い
疾患・治療・薬の影響で
免疫系が働かない
“免疫機能 ” が低下
RSウイルス感染症の重症化を抑制
RSウイルスに対する赤ちゃんの免疫をサポート
シナジス投与
RSウイルスに
対する
免疫力を
サポートする
注射薬
「シナジス」
●:抗原(RS ウイルス)
Y:抗体(シナジス)
Y Y
Y
Y Y
Y
Y Y
Y
YY
Y
RSウイルスとシナジスについて
「シナジス」
の
投与時期に
ついて
(具体例)
「シナジス」の投与について、具体例を示しました(下図)。
RSウイルスが流行し始める9月から流行が終わる3〜4月頃まで投与を行
う施設で、8 月15日がお誕生日で生まれた免疫不全を伴うお子さんが投与
を受ける場合の例です。
9月は RSウイルス流行期のため、退院前または退院後すぐに第 1 回目の注
射を受け、RSウイルス流行期の終わり(3 〜 4 月頃)まで投与を継続しま
す。また、このお子さんの場合は、次の(2 シーズン目)RSウイルス流行がは
じまる時期(9 月1日)に12ヵ月齢で、さらに 3 シーズン目のRSウイルス流
行がはじまる時期(9 月1日)も 24ヵ月齢以下となるため、シナジスの投与
対象となります。
実際の投与時期は、地域や施設により異なったり、また、RSウイルスの流
行は年によって違いがみられることがありますので、投与の始まりや終了の
タイミングについては、主治医に確認するようにしてください。
「シナジス」
の
投与を
受けられる
医療機関
「シナジス」は、投与を受けられる医療機関が限られています。ホームページ
「スモールベイビー .com(www.small-baby.com)」では、全国の
シナジス投与が可能な施設を都道府県毎に検索することができますので、
お住まいの近くに希望の小児科があれば問い合わせてみてください。
スモールベイビー .com
Clic
k!!
6月 7月 8月 9月 10月 11月
5月
1月 2月 3月 4月
2 シーズン目も
24ヵ月齢以下
▲ ▲ ▲
▲:シナジスの投与 翌3∼4月頃
まで毎月 1 回
の注射を継続
9∼10月頃から
R Sウイルス流行開始
3 シーズン目も
9 月 14 日までは 24ヵ月齢以下
12月
▲
6月 7月 8月 9月 10月 11月
5月
1月 2月 3月 4月
▲ ▲ ▲12月▲
6月 7月 8月 9月 10月 11月
5月
1月 2月 3月 4月
▲
▲ ▲ ▲ ▲
▲ ▲ ▲ ▲
▲ ▲ 12月
8 月15 日出生
RSウイルスとシナジスについて