第6期浦和区区民会議 平成25年度提言
地域ブランドを活かしたまちづくり
~サッカーのまち浦和~について
平成26年2月
《 目 次 》
1.はじめに~浦和の大切な財産・サッカーをまちづくりに活かす!~・・ 1
(1)浦和サッカーの歴史的・文化的背景・・・・・・・・・・・・・・・ 1
(2)サッカーを通じて浦和のまちの活性化を!・・・・・・・・・・・・ 2
2.平成25年度区民会議からの提言~サッカーのまち浦和~について・・ 3
(1)提言№1 サッカーを通じて浦和のまちを『知る』
・・・・・・・・・3
(2)提言№2 サッカーを通じて浦和の人を『元気にする』
・・・・・・・5
(3)提言№3 サッカーを通じて浦和のまちを『盛り上げる』
・・・・・・7
3.おわりに~提言の実現に向けて・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
資料
・平成25年度第6期浦和区区民会議協議経過
・第6期浦和区区民会議委員名簿
埼玉県師範学校蹴球部 4校対抗戦1
1.はじめに
~浦和の大切な財産・サッカーをまちづくりに活かす!~
(1)浦和サッカーの歴史的・文化的背景
第6期浦和区区民会議は、平成25年4月に区長から検討テーマ『地域ブランドを 活かしたまちづくり~サッカーのまち浦和~』について提案を受けて以来、およそ 1年間にわたり検討してきました。 検討にあたっては、定例会における議論を活性化するため、各委員の自主的な学習 と意見提出を重ねたほか、講習会(『さいたまサッカー100年の歴史と浦和レッ ズ』)や浦和レッズレディースの試合視察など、浦和レッズのご協力を得ました。 浦和サッカーの歴史は、今から100年以上前の明治41年までさかのぼります。 現在のさいたま市役所の地に存在した埼玉県師範学校(埼玉大学の前身)に蹴球部 (サッカー部)が創部され、これが埼玉サッカーの発祥となりました。J リーグが 創設されてから今年度で20周年ということですが、私たちの浦和には、それを遙 かに上回る長い長いサッカーの歴史があるのです。 この間、昭和年間は学生サッカーの活躍が目立ちました。県立浦和高等学校・県立 浦和西高等学校・浦和市立高等学校(現在の市立浦和高等学校)・浦和市立南高等 学校(現在の市立浦和南高等学校)が次々と全国大会を制し、浦和は全国有数のサ ッカーどころとして広く認知され、人気漫画のモデルともなりました。家族や友 人・知人などを、一生懸命に応援した思い出のある方も多いことでしょう。 平成に入ると、この『全国有数のサッカーどころ・浦和』としての基盤を背景に、 J リーグチーム「浦和レッドダイヤモンズ(以降、浦和レッズ)」のホームタウン となりました。試合の開催日には、赤いユニフォームをまとったサポーターが浦和 駅前などに溢れ、ますます、サッカーは浦和のまちを特徴づける要素として欠かせ ないものとなりました。 現在でも、浦和レッズはもとより、近年人気が高まっている女子のプロサッカーチ ームである「浦和レッズレディース」の奮戦、さらには全国高等学校サッカー選手 権大会に出場した市立浦和高等学校の活躍などもあり、浦和のまちとサッカーは深 く・熱い関係にあります。しかしながら、他市からの転入者などの増加もあり、サ ッカーに特に関心を持たない方も増えているようにも感じているところです。2
(2)サッカーを通じて浦和のまちの活性化を!
私たち第6期区民会議は、提言にあたり、『今、改めて区民会議が「サッカーのま ち浦和」について検討する意義は何か?』と考えました。浦和レッズ・レッズレデ ィースのさらなる活躍のため?市外から訪れるサポーターなど来訪者を増やすた め?いずれも大切なことですが、最も重要なポイントは、『サッカーを通じて浦和 のまちの活性化を図る』ことと考えます。 浦和にとって、サッカーは、もはや数あるスポーツの一つではなく、まちの大切な 歴史的・文化的財産となっています。この大切な『まちの財産』を区民・行政・事 業者などが共有し、まちづくりに活かしていけば、サッカーが世代を超えた浦和の まちのコミュニケーション・ツールとなり、地域に対する誇りと愛着が育まれ、区 民の一体感が醸し出されてくるでしょうし、サッカーを軸とした浦和のまちの活性 化が図れると考えます。 このような考えに基づき、私たちは、次のとおり「サッカーのまち浦和」のビジョ ン(めざす姿)、提言の方向性を定め、地域ブランドを活かしたまちづくり~サッ カーのまち浦和~についての三つの柱を提言します。 【『サッカーのまち浦和』のビジョン(めざす姿)】 区民がサッカーを通じて浦和のまちを学び・知ることにより、地域に対する誇りと 愛着が育まれ、区民の一体感が醸し出されている。 子どもからお年寄りまで、多くの区民が体力や関心に応じてプレーしたり、観戦し たり、応援したりしてサッカーとの関わりを持ち、サッカーが世代を超えた浦和の まちのコミュニケーション・ツールとなっている。 【提言の方向性】『サッカーのまち・浦和』の共有とまちづくりへの活用
【『サッカーのまち浦和』に向けた提言の柱】提言№1 サッカーを通じて浦和のまちを『知る』
提言№2 サッカーを通じて浦和の人を『元気にする』
提言№3 サッカーを通じて浦和のまちを『盛り上げる』
3
2.平成25年度区民会議からの提言
~サッカーのまち浦和~について
(1)提言№1 サッカーを通じて浦和のまちを『知る』
【提言の目的】 この提言の目的は、サッカーをモチーフとして、まず、浦和のまちを区民に知って いただくことにあります。 先に述べたように、浦和にとって、サッカーは、まちの大切な歴史的・文化的財産 と考えられます。しかし、他市からの転入者の増加などにともない、浦和のサッカ ーのみならず、浦和のまち全般をよく知らない、あまり関心がないという方も増え ているものと感じられます。 区民と行政との協働によって、これからの浦和のまちづくりを進めるためにも、浦 和のまちを区民に知っていただく・もっと関心をもっていただくことが大切だと思 われます。そこで私たちは、サッカーは浦和のまちを特徴づける重要な要素である こと、さらに、浦和サッカーの歴史的・文化的背景から、サッカーを通じたまちづ くりを比較的多くの区民に共有していただけると考えたことから、サッカーを通じ て浦和のまちを『知る』ための取り組みを展開するよう提言します。 なお、この取り組みは、主として一般の区民を対象とするものとします。 浦和レッズの応援フラッグを掲げた街路灯 サッカーボールをデザインしたマンホール 埼玉サッカーの歴史を知る講習会 浦和うなこちゃんと 駅前の夜景 ©URAWA REDS4 【提言①】
浦和サッカーの情報を積極的に発信する!
広く一般の区民に、サッカーを通じて浦和のまちに関心を持ってもらうため、市報 区版などをもちい、浦和サッカーの情報を積極的に発信するよう提言します。 発信する内容は浦和サッカーの歴史・文化的背景などとし、特に、子どもに興味を 持ってもらうことが大切と考えられることから、漫画・イラストなどをもちい、浦 和サッカーの歴史など、スポーツとしてのサッカーそのものより、浦和のまちの背 景としてのサッカーを紹介するものとします。 漫画・イラストは、趣味などで漫画を描いている区内の方に、ボランティアとして お願いするほか、学校の児童・生徒にサッカーに関する絵を描いてもらうのも良い でしょう。掲載するコンテンツ(浦和サッカーの100年など)は、浦和レッズと の連携により、既存資料などを活用しつつ検討するものとします。 この際、区役所は、漫画・イラストなどを描くボランティアの発掘・紹介のほか、 小学校などへの働きかけ、児童によるサッカー絵画の区報表紙への採用、区報に掲 載する原稿の作成、漫画・イラストの採用などに当たるものとします。 なお、この取り組みは、市報区版へのスペース確保などの観点から、早期に検討し 着手するよう提案します。 【提言②】浦和サッカーを学ぶ講座を開講する!
より深く学びたい区民に、サッカーを通じて浦和のまちを学んでもらうため、生涯 学習プログラムなどの一環として、浦和サッカーを学ぶ講座を開講するよう提言し ます。 この講座は、サッカー初級者向け、子ども向けとし、参加者が偏らない工夫をする ものとします。「サッカーを100倍面白く観る講座」の開講、サッカー初級者講 座と試合観戦がセットになっているなど、学ぶというより楽しむ場とする、(商店 会と連携して景品が出る等の)「浦和区サッカー検定」の創設、子ども向けの出前 講座の開講などが考えられるでしょう。 学ぶ内容は、区役所、市の生涯学習及びスポーツ振興部局などとの区民との協働に より検討するものとしますが、浦和レッズが既に行っている小中学校向けの講座な どとの連携のもとに、開講することが考えられます。 この際、区役所は、市の生涯学習及びスポーツ振興部局や、浦和レッズとの調整の ほか、必要に応じて講座を開講する場の確保などに当たるものとします。5
(2)提言№2 サッカーを通じて浦和の人を『元気にする』
【提言の目的】 この提言の目的は、サッカーを「見る」あるいは「する」ことによって、浦和の人 を元気にすることにあります。 サッカーは、まちの大切な歴史的・文化的財産といいながらも、一般の区民あるい は子どもたちにとっては、普段はなかなか、サッカーを「見る」機会も「する」機 会も少ないのが現状ではないでしょうか。その結果、「サッカーのまち浦和といわ れても、実感が湧かない」という方も増えているものと感じられます。 「サッカーのまち浦和」として、サッカーを区民のコミュニケーション・ツールと したまちづくりを展開するためにも、サッカーを「見る」あるいは「する」機会を 増やしていくことが大切だと思われます。実際、私たち第6期区民会議も浦和レッ ズのご協力のもとに「浦和レッズレディース vs.アルビレックス新潟」の試合を観 戦し(見事に浦和レッズレディースが勝利しました)、生のサッカーにふれたこと によって、その後の議論がさらに活性化するという経験をしました。 そこで、サッカーのまち浦和の歴史的・文化的背景は、浦和レッズ(レディース) がホームタウンを定める以前から、今まで100年余にわたり育まれてきたことに 留意しつつ、サッカーは浦和の人を元気づける大切な要素であったことなどを踏ま え、サッカーを「見る」あるいは「する」ことによって、浦和の人を元気にするた めの取り組みを展開するよう提言します。 なお、この取り組みは、主としてサッカーにある程度関心ある区民を対象とするも のとします。 試合にのぞむ浦和レッズレディース スタジアムを埋め尽くすサポーター ボールを追いかける子どもたち 浦和駒場スタジアム©URAWA REDS ©URAWA REDS
6 【提言①】
浦和でサッカーを『見る』機会を増やす!
サッカーにある程度関心ある区民に、サッカーの良さをさらに感じてもらうため、 イベントとしての工夫や環境面の改善などを通じ、浦和サッカーを『見る』機会を 増やすよう提言します。 まちの財産としてのサッカーをさらに活かすためにも、「お父さん、サッカーを見 に連れていってよ」と子どもがせがむような環境づくりが大切で、そのためには、 観戦してもらうための条件整備が必要となります。サッカーを「見る」ことによっ て、サッカーを身近に感じ、見るもの同士の連帯感も育まれていきますし、また、 競技場へのアクセスや沿道のまちづくりなど、サッカーを「見る」環境づくりを通 じて、まちがより良くなっていきます。 イベントとしての工夫については、小さな子どもがいるファミリー層でも気軽に観 戦できるよう、料金設定なども含めた環境を改善するものとするほか、競技場での 試合とセットにしたイベントを開催するなどします。 また、環境面の改善については、民間バス事業者・イベント主催者などによるバス 運行を検討するなどしながら、浦和駅など主要駅から競技場までの交通利便性を改 善するほか、区民(市民)・団体等と区役所(市役所)の協働のもとに、例えば浦 和駅東口から浦和駒場スタジアムまでをメインストリート化し、沿道まちづくりを 活性化することなどが考えられます。 【提言②】浦和でサッカーを『する』環境をつくる!
特に子どもたちを対象としつつ、学校など既存施設の有効活用を図りながら、浦和 でサッカーを『する』環境をつくるよう提言します。 サッカーを通じて、浦和のまちと人を愛する「浦和人」「浦和っ子」を育てるため にも、子どもたちがサッカーボールを思い切り追いかけられる環境づくりが大切で す。この点については、浦和区内には大規模な公園が少ないこともあり、一部の有 志が公園で子どもたちとサッカーに興じる姿が見られるものの、そのような環境が 得にくいという現実があります。 サッカーボールを蹴ることができる環境づくりについては、区民の側から校庭の有 効活用に関する機運を盛り上げ、利用するだけでなく管理・運営面でも参画し、防 犯面などで地域貢献しつつ、学校の校庭を有効活用する、公園など公有の土地を有 効に活用していくなどが考えられます。 また、サッカーをする機会づくりについては、浦和駒場スタジアムサブグラウンド など既存施設を有効活用しながら、サッカー大会を企画・運営する(一般市民と小 中学生が、一緒にプレーする機会、地域対抗サッカー大会など)ことが考えられま す。この中で区役所の役割としては、関係団体間の調整のほか、区(市)主催の交 流試合や、子ども向け・女性向けサッカー教室の企画などが考えられます。7
(3)提言№3 サッカーを通じて浦和のまちを『盛り上げる』
【提言の目的】 この提言の目的は、イベントの開催やサッカーのまちを感じさせる仕掛けによって、 浦和のまちを盛り上げることにあります。 全国有数のサッカーどころ・浦和といわれますが、浦和レッズのポスターやフラッ グ、ボールをモチーフとした街路灯やマンホールなどが商店街などで見られるもの の、“サッカーのまちらしさ”がまちに溢れているかというと、人々の機運の面で も、また見た目にも、取り組みの余地があるように感じられます。 ここで私たちは、サッカーを通じて「盛り上げる」とは何だ?と考えました。おそ らくそれは、サッカーを通じて浦和のまちに積極的に関わっていく人を増やしてい くことであり、関わっていく人が増えれば、まちが活気づいてくるということだと 思われます。実際のところ、区民・商店街と浦和レッズ・行政などが多彩な取り組 みを展開していますが、浦和のまちが一体となって盛り上がるようになるまでには、 予算の面や、主催する側として関わる人や、参加する人の広がりの面、さらには情 報発信の面などで、課題があるようです。 そこで私たちは、サッカーをテーマとしたイベントを継続的に開催し、浦和の人と 人とを結びつけるとともに、サッカーのまちとして見た目にもわかりやすい「仕掛 け」をすることによって、浦和のまちを盛り上げるための取り組みを展開するよう 提言します。 なお、この取り組みを局地的で一過性のものに終わらせず、永く「サッカーのまち 浦和」と区民に誇れるようなまちとするためにも、浦和区長による『サッカーのま ち・浦和区宣言!』などをきっかけとした、区民・商店街と浦和レッズ・行政の協 働による強力で計画的・体系的な取り組みの展開が必要だと考えています。行政に は、必要な予算を編成するとともに、担当者を市・区に配置するなど、体制の強化 が求められます。過日、「サッカー自治体連」が発足し、その会長にさいたま市長 が就任しましたが、この『サッカーのまち・浦和区宣言!』と計画的・体系的な取 り組みの展開は、会長お膝元の自治体としても、大きな成果となることでしょう。 浦和サッカーフェスタのひとこま 浦和区民まつりでの 浦和駅東西連絡通路への掲示8 【提言①】「
浦和区サッカーまつり」などのイベントを開催する!
普段からサッカーに関心ある人も、あまりない人も、一緒になって浦和の良さ・サ ッカーの良さをさらに感じてもらうため、例えば「浦和区サッカーまつり」など、 全区的なイベント開催するよう提言します。 提言にあたり、改めて「区民会議としてイベント開催を提言する意義は何か?」と 考えますと、イベントを通じてコミュニティが広がる、人と人とのつながりが強く なる、ということに尽きます。 先にも述べたとおり、区内では、関係者によるさまざまな努力が続けられています。 これら既存のイベントについては一定の成果をあげているものの、浦和区をあげた イベントとなるまでには、いくつかの課題があるのも現実だと思われます。 しかし、これらの課題を克服しつつ、ゼロから大きなイベントを立ち上げるために は、大きな困難が伴います。あれもこれもと考えた結果、意見がまとまらないこと もあり得ます。そこで私たちは、区民・商店街と浦和レッズ・行政の協働のもとに、 既に成果をあげつつある商店街など関係者の取り組み(例:浦和サッカーフェスタ) や、行政の取り組み(例:浦和区民まつり)などとの連携・調整を図り、今までの 努力を大切にしながら、例えば「浦和区サッカーまつり」など、全区的のみならず、 全市・さらには全国に発信できるようなイベント開催するよう提言するものです。 【提言②】「浦和区はサッカーのまち」と視覚的にもわかりやすい仕掛けを!
駅や区役所など、人の目につきやすい場所を中心に、「浦和区はサッカーのまち」 と視覚的にもわかりやすい仕掛けをするよう提言します。 当初、私たちは、サッカーボール型オブジェの設置などについて、検討していまし た。しかし、設置には相応の予算を要すること、設置後の維持管理も視野に入れる 必要があること、さらには、区内にはサッカーをする人の像をはじめ、いくつかサ ッカーを主題とした設置物が既にあることなどを踏まえ、次第に、お金を掛けず、 しかし効果的な手法はないものかと、検討を深めてきました。 視覚的にわかりやすい仕掛けですから、人の目に付くことが必要であり、そう考え ると駅や区役所などで取り組みを展開するのが効果的と思われます。そこで、まず、 JR など関係事業者などとの連携のもとに、例えば浦和駅の東西連絡通路などに、 サッカーをテーマとした子どもの絵画や、子どもたちがサッカーを楽しんでいる写 真などを募集し掲示するよう提案します。なお、ここで子ども、児童生徒のサッカ ーとした理由は、永く「サッカーのまち浦和」としていくためにも、子ども、児童・ 生徒、さらにはその親御さんたちの関心を高めることが有効と考えられるからです。 このほか、さいたま市(クリテリウム開催時)や熊谷市など、職員が市をPRする シャツを着用している例があることから、浦和レッズ(レディース)の試合前日等 に、区職員有志などに赤いシャツを着用してもらうなども考えられます。9