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表紙 年金通信25-40企業年金制度改正説明会

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(企業年金制度改正説明会資料の要点)

平 成 2 5 年 7 月

第 一 生 命 保 険 株 式 会 社

団 体 年 金 事 業 部

平成25年7月10日に厚生労働省内において地方厚生(支)局向けに厚生年金基金制度の見直しについ て説明会が開かれ、当社もオブザーバーとして出席しました。 本資料は当日の資料をもとに当社の解釈を含めその要点を纏めたものです。内容としては現時点で確定して いるものでなく、今後、更なる検討が進められることになっております。従って、今後の政省令・通知確定により 最終的な取扱いと異なることも十分想定されるため、あくまでもご参考としてご活用願います。

(2)

目次

平成25年改正法施行までの主な予定 ・・・2 平成25年改正法および法施行関係の政省令等について ・・・3 政省令の内容骨子 ・・・4 解散認可申請及び特例解散適用申請の申請日と適用法令の関係 ・・・5 最低責任準備金の算定方法 ・・・6~8 特例解散(納付額特例)に係る返還額 ・・・9 特例解散に係る要件 ・・・10~11 清算型基金の指定の要件 ・・・12 今後の財政運営 ・・・13~18 移行支援 ・・・19~23 選択一時金・脱退一時金の停止 ・・・24 今後の予定・政省令の骨子など、厚生 年金基金制度見直しに関する全体像 に関する内容が、示されました。 最低責任準備金の算定に関するより具 体的な内容、特例解散・清算型基金 に関するより具体的な要件が示されまし た。 今後の財政運営の考え方、基本的な 内容が新たに示されました。 移行支援について一部新たな内容が示 されました。 選択一時金・脱退一時金の停止につ いてのコメントが示されました。

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平成25年改正法施行までの主な予定

平成24年度決算に基づく指定基金は指定されません。 改正 法 成立 決算 代議員会 代議員会予算 決算報告 H25.6 7 8 9 10 11 12 H26.1 2 3 施行4 政省令・告示・通 知等の概要提示 (意見募集) 企業年金 制度改正 ブロック説 明会 総幹事 連絡会 予算 説明会 決算 説明会 決 算 報 告 書 規 約 変 更 6月19日可決、26日交付された平成25年改正法の施行日(平成26年4月1日)までの主な予定。 説明会では、政省令・告示・通知についての具体的なスケジュールが示される見通し。 政省令・ 告示 交付 通知改正 特例解散 マニュアル 地方厚生局 意見募集 解散要件 通知改正 (10/1施行) 特例解散 マニュアル通知 第三者 委員会 設置 法 令 等 解 散 等 説 明 会 等 基 金 様 継続的なご検討 特例解散 認可 等

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平成25年改正法および法施行関係の政省令等について

改正前 厚生年金保険法 厚生年金基金令 厚生年金基金規則 告示 通知 改正後 厚生年金保険法 (基金に関する記載は削除) 告示 通知 一部改正 原則全て廃止、整理統合 廃止 廃止 一部改正 平成25年改正法 (附則に存続基金に関する記載) 平成25年改正法に係る政令(2本程度) 平成25年改正法に係る省令(2本程度) 厚生年金基金に関する法冷等の体系のイメージ。 説明会では、政省令・告示・通知についての具体的な取扱いが示される見通し。 制定 制定 制定

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政省令の内容骨子

政令 最低責任準備金(通常)、最低責任準備金(特例額)の算出方法 前納額の基準 特例解散(納付額特例の認定、納付計画の承認)の要件 清算型基金の指定の要件 残余財産の中小企業退職金共済制度への移換(掛金納付月数の通算に係る額、通算月数等) 存続連合会に係る段階的な代行返上の基準 関係政令の整備(基金令の廃止、DB政令・税関係政令等の改正) その他経過措置に関する技術的な措置 省令 自主解散型納付計画・清算型納付計画、清算計画の記載事項 特例解散(納付額特例の認定、納付計画の承認)の要件 清算型基金の指定の要件 特例解散(納付額特例の認定)の申請手続等の手続的規定の整備 残余財産の中小企業退職金共済制度への移換関係 自主解散型基金等の公表事項(被共済者の持分を算定する方法等) キャッシュバランスプラン、償却期間の延長、簡易型DBの創設(DB規則) 関係省令の整備(DB規則等の改正) その他経過措置に関する技術的な措置 告示・通知 説明会資料「制度改正に伴う解散手続きの見直しについて」「財政運営等について」に記載の事項 など 政省令の内容骨子。

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解散認可申請及び特例解散適用申請の申請日と適用法令の関係

申請日(申請書の年月日) 平成25年9月30日まで 平成25年10月1日から平成26年3月31日まで 平成26年4月1日以降 解散認可申請 【議決要件】3/4【同意要件】3/4 【理由要件】必要(現行通知) 【議決要件】3/4 【同意要件】2/3 【理由要件】不要(改正通知) 【議決要件】2/3 【同意要件】2/3 【理由要件】不要(改正通知) 納付猶予特例 現行法(5年(最長10年)) 改正法(5年(最長10年)) 納付計画変更申請 現行法(最長15年) 改正法(最長30年。遡及適用あり) 解散認可申請及び特例解散適用申請の申請日と適用法令の関係 認定日 平成26年3月31日まで 平成26年4月1日以降 納付額特例 現行法 改正法

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最低責任準備金の算定方法

最低責任準備金の算定方法について、代行給付費、期ずれの補正の観点で見直しを実施。 算定方法の見直しに伴う最低責任準備金の変動により予定していた解散等が困難とならないよう、現行基準の選択も可能とする予定。 結果、複数通りの最低責任準備金から実際に使用する額を選択することとなる。 № 対象 期ずれ 転がし起点 代行給付費 1 • 代行返上 • 通常解散 • 特例解散 (納付計画) 有 H11.9 7号方式 2 有 H11.9 みなし7号方式 3 有 H11.9 年齢階級別計数 4 有 H11.9 一律0.875 5 無 H11.9 7号方式 6 無 H11.9 みなし7号方式 7 無 H11.9 年齢階級別計数 8 無 H11.9 一律0.875 9 • 特例解散 (納付額) 資産との丈比べ あり(当該最 低責準よりも純 資産が大きい場 合は純資産全 額を返還) 有 設立時 7号方式 10 有 設立時 みなし7号方式 11 有 設立時 年齢階級別計数 12 有 設立時 一律0.875 13 無 設立時 7号方式 14 無 設立時 みなし7号方式 15 無 設立時 年齢階級別計数 16 無 設立時 一律0.875 期ずれの解消について 改正後は、期ずれ解消した最低責任準備金を用いる。 期ずれの解消は、ある年度の最低責任準備金の付利利率 を当該年度の本体利回り(直近は推計値)とすることで実 現。最低責任準備金に係数を掛ける方法ではありません。 現行基準の期ずれありの最低責任準備金も、5年間の時 限措置として選択可能とする予定。 代行給付費の簡便計算に用いる係数の補正 改正後は、受給者の年齢区分に応じて3段階(65歳未 満:0.69、65歳以上75歳未満:0.96、75歳以上: 1.0)で設定します。※平成17年4月まで遡及可。 現行基準の一律0.875は、5年間の時限措置として選択 が可能。 みなし7号方式の導入 現行の7号方式に加え、みなし7号方式が新たに設定。 【7号方式】本体と全く同じ停止をした場合の給付費 【みなし7号方式】在職老齢年金及び雇用保険との調整につ いては実績を用い、それ以外については一定率を用いての算 出を検討

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最低責任準備金の算定方法(期ずれについて)

現行の最低責任準備金は、厚年本体の実績を1年9ヶ月後にずらして付利されるが、改正後の最低責任準備金は、同じ年度に付利さ れる仕組みとなる(現行方法も5年間は選択可能)。 最低責任準備金の利率(期ずれなし)の設定方法として、「厚生年金基金制度に関する専門委員会では、1つの考え方として、厚年 本体の実績が出ていない期間について、厚年本体の基本ポートフォリオをもとに市場ベンチマークを用いて推計した一定の見込み率を適用 することを提示。 厚年本体の実績との乖離を抑える観点から、四半期ごとに公表されるGPIFの運用結果を受けて、四半期ごとに当該四半期の利率を告 示する方法を検討。なお、第4四半期(年度)分は、8月上旬に公表される厚年本体の実績を告示することも検討。 解散時点で告示されていない分については、解散認可申請等においては告示されている直近の利率で仮計算し、当該期間分の利率が 告示されたときに最低責任準備金の確定・財産目録の承認等を行うことも検討。 厚年本体の実績 平成9年度4.66% 平成10年度4.15% 平成11年度3.62% 平成20年度△6.83% 平成25年度? 平成21年度 7.54% 平成20年度 △6.83% 平成22年 △6.83% 平成21年度 7.54% 平成12年 4.15% 平成13年 3.62% 最低責任準備金への付利 (現行:暦年で適用) 最低責任準備金への付利 (見直し案:期ずれ解消) 厚生年金本体の実績が出ていない期間は、厚生年金本体の基本ポートフォリオをもとに市 場ベンチマークを用いて推計した一定の見込み利率を適用 平成23年 7.54% 平成25年度 平成11年 4.66% 平成11年度 3.62% 適用を1年9ヶ月後にずらす

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最低責任準備金の算定方法(転がし起点について)

通常の最低責任準備金は平成11年9月末を起点に転がし計算を行いますが、特例額としての最低責任準備金は基金設立時を起点 に転がし計算を実施。 通常の額と特例額のどちらが大きいかは基金によって異なる。 転がし計算に使用する利息は、期ずれがないものを原則とするが、期ずれがあるものも5年間の経過措置として選択可能とする予定。 基金設立時 平成11年9月末 解散時 凍結時点の 旧最低責任準備金 コロガシ計算: 免除保険料等の収入 -代行給付費等の支出 +利息(本体利回り) 最低責任準備金 コロガシ計算 基金設立時 平成11年9月末 解散時 コロガシ計算 最低責任準備金 平成11年9月を起点として転がし計 算を行う最低責任準備金(通常) どちらが大きい かは基金に よって異なる。 予定利率5.5% で現価計算 基金設立時を起点として転がし計算 を行う最低責任準備金(特例) H11.9以前の加入員期 間に対応する代行給付

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残余財産に はならない 不足解消 基金の特性上、H11.9を起点として転がした最低責任準備金が、基金設立時を起点として転がした最低責任準備金を下回ることが把 握できた場合には、納付額特例を採用する理由はなくこのケースを考える必要はありません。

特例解散(納付額特例)に係る返還額

施行後5年間の特例措置として、最低責任準備金の元利計算等に用いる基礎計数の選択を可能とすることから、特例解散の適用につ いて留意が必要。 純資産額が、計数を選択した結果としての最低責任準備金を下回った場合に、特例解散の各種規定が適用される。 設立時 起点の 最低責任 準備金 H11.9 起点の 最低責任 準備金 純資産 純資産がH11.9起点・設立時起点より も大きい 通常解散、残余財産有 純資産がH11.9起点には届かず設立時 起点よりは大きい 特例解散、純資産全額を返還するため 残余財産なし 設立時 起点の 最低責任 準備金 H11.9 起点の 最低責任 準備金 純資産 純資産がH11.9起点よりも設立時起 点よりも小さい 特例解散、特例額に対する積立不足 の解消要 H11.9 起点の 最低責任 準備金 純資産 残余財産

(11)

特例解散に係る要件(納付額特例)

特例解散(納付額特例)に係る要件の具体的イメージ。 特例解散の要件 法律上の規定 政令で定める要件 (納付額特例の認定) 業務運営について相当の努力として政令で定 める要件に適合 適切な掛金設定かつ給付抑制のための措置として以下 <適切な掛金設定:次のいずれか(現行の特例解散と同様)> • 申出前2年間において、適切な年金数理に基づいて算定された掛金を徴収していること • 申出前2年間において、「基金の免除保険料を除く掛金率(※)×1.4÷(1+基金 のプラスアルファ水準)-基金の免除保険料率>2.6%」 <給付抑制のための措置:例えば次のような内容> • 給付水準引下、選択一時金停止、代行部分に係る支給停止措置のプラスアルファへ の適用 ※ 現行特例解散では、「免除保険料を除く」ではなく「免除保険料を含む」となってるこ とから、再確認が必要と認識しています。

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特例解散に係る要件(納付計画)

特例解散(納付計画)に係る要件の具体的イメージ。 特例解散の要件 法律上の規定 政令で定める要件 (納付計画の承認) 業務運営について相当の努力として政令で定 める要件に適合 (略)前頁の納付額特例の認定要件と同じ (納付計画の承認) 納付期間が5年(やむを得ない場合10年)、 その他確実に納付するために必要なものとして 省令に定める要件に適合 -(省令事項) (納付計画承認時の認定) 業務の運営について著しく努力をし、事業の継 続が極めて困難な状況にあるものとして政令で 定める要件に適合 ※ 認定されれば、納付計画変更時に分割納 付期間を最長30年に延長する道が開かれ る。なお、従来の15年に延長する場合には この認定は不要 <業務運営についての著しい努力> • さらに高い掛金として申出前2年間において、「基金の免除保険料を除く掛金率(※) ×(1+プラスアルファ水準の直近の全基金平均)÷(1+基金のプラスアルファ水 準)-基金の免除保険料率>免除保険料を除く掛金率の直近の全基金平均(ただ し、母体企業の経営状況も含めた総合判断)」(申出前2年間適切な年金数理に基 づいて算定された掛金を徴収している場合は、当該要件は満たしているものと見做す) • 受給者減額又は申出による停止等を行っていること • 事務コストを抑制するための措置を講じていること <事業継続困難> • 加入員1人当たり代行割れ額が大きく、母体企業による負担が困難であること ※ 特例解散の要件と同様、免除保険料を除くか含むか の再確認が必要と認識しています。

(13)

清算型基金の指定の要件

清算型基金の指定要件の具体的イメージ。 清算型基金の指定の要件 法律上の規定 政令で定める要件 積立金が最低責任準備金に政令で定める率 を乗じて得た額を下回ること 純資産<最低責任準備金×0.8であること 事業の継続が著しく困難なものとして政令で定 める要件を満たすこと 成熟度が高いこととして次のいずれか • 給付が掛金を上回っていること • 代行保険料率が免除保険料率を上回ったことがあること • 受給者数と待期者数の合計が加入員数を上回っていること 業務運営についての相当の努力をしたものとし て政令で定める要件を満たすこと (前々頁の納付額特例の認定要件と同じ) 適切な掛金設定かつ給付抑制のための措置として以下 <適切な掛金設定:次のいずれか(現行の特例解散と同様)> • 申出前2年間において、適切な年金数理に基づいて算定された掛金を徴収していること • 申出前2年間において、「基金の免除保険料を除く掛金率(※)×1.4÷(1+基金 のプラスアルファ水準)-基金の免除保険料率>2.6%」 <給付抑制のための措置:例えば次のような内容> • 給付水準引下、選択一時金停止、代行部分に係る支給停止措置のプラスアルファへ の適用 ※ 現行特例解散では、「免除保険料を除く」ではなく「免除保険料を含む」となってるこ とから、再確認が必要と認識しています。

(14)

今後の財政運営(基本的な考え方)

現在の財政運営

基準

5年後に厚生年金基金

存続を目的とした財政運

営基準

5年以内に解散・代行

返上することを目的とした

財政運営基準

(15)

今後の財政運営(5年後以降も存続)

原則として5年後の存続基準(代行資産の1.5倍又は最低積立基準額の確保)を踏まえた財政運営。 施行日 施行日の5年後 最低責任準備金 の1.5倍又は 最低積立基準額 ※ 毎年の財政検証で、5年後存続基準に向けた財政 運営基準を満たしていない場合は、決算基準日の 翌事業年度末までに当該基準までの積立水準を 確保。(翌年度中に不足分償却) 毎年の財政検証で積立状況を確認 (※) 施行日後5年以内 最低責任準備金 の1.0倍又は 最低積立基準額 の0.94倍 非継続基準の積立水準 H25末 H26末 H27末 H28末 H29末 H30末 最低責任準備金との比較① 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 最低積立基準額との比較② 0.94 0.96 0.98 1.0 1.0 1.0 年度ごとの基準(以下の①、②のいずれかを満たす)

(16)

今後の財政運営(5年後以降も存続)

① 継続基準 従来通り 「純資産÷責任準備金」でクリア・抵触を判定し、「(純資産+許容繰越不足金)÷責任準備金」で掛金 引上要否を判定。 ② 非継続基準 最低積立基準額及び最低責任準備金の1.5倍との比較(次ページ参照) 最低積立基準額算定に使用する利率について、0.8~1.2の係数を乗じることはしないこととする予定。 ③ プラスアルファの水準 給付減額を行う場合のプラスアルファの水準の下限は代行の3割 現行では経過措置として代行の1割以上のプラスアルファを義務付けているが、施行日後5年以降も存続す る基金に対しては、代行資産の保全の観点も踏まえ、給付減額を行う場合のプラスアルファの水準の下限を 代行の3割以上とする予定。 施行日5年以内においても基金存続に向けた財政運営を適用している基金の減額水準は3割以上。 現段階で3割を下回っている基金が増額する必要はない。 ④ モニタリング強化 毎月のモニタリングにおいて代行割れが判明した場合、解散命令を検討 代行資産保全の観点からモニタリングの強化を実施。 毎月、事業状況、最低責任準備金及び母体企業の状況を報告。 四半期毎に資産運用状況の報告。 年金数理人(業務委託先に所属しない者)による財政診断の実施 などを検討。 施行日後5年以降 5年後以降存続する基金の財政運営が示されました。 モニタリングについてのより具体的な内容はしめされていません。

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今後の財政運営(5年後以降も存続)

施行日後5年以降(非継続基準の財政検証) 最低積立 基準額 純資産 最低積立基準額 純資産 最低責任 準備金 ×1.5 最低積立基準額以上の資産を保有し ている。 OK 最低積立基準額以上の資産は保有 していないが、最低責任準備金の1.5 倍以上の資産は保有している。 最低積立基準額に対する積立不足を 現行と同様の仕組みで解消。 最低積立 基準額 (最低責任 準備金 ×1.5) 最低責任 準備金 ×1.5 (最低積立 基準額) 純資産 翌年度以 内に解消 資産額は最低積立基準額にも最低 責任準備金の1.5倍にも満たない。 最低責任準備金の1.5倍又は最低積 立基準額のいずれか低い額までの不 足分を、基本的には決算基準日の翌 年度以内に解消。 現行と同様の 仕組みで解消 5年後以降存続する基金の非継続基準の財政検証が示されました。

(18)

今後の財政運営(5年以内に解散・代行返上)

5年以内に解散・代行返上を行う基金については、解散・代行返上時期を明示し、責任準備金、最低責任準備金及び最低積立基準 額に対する積立目標を設定した、解散計画又は返上計画を策定し、当該計画に基づく財政運営(当該積立目標までの積立を行うた めの掛金を特例掛金として拠出)の実施を予定。 代行返上計画は、代行返上後の上乗せ部分の財政運営と連続性のあるものとする予定。 施行日 解散・代行返上時期 (明示要) 目標積立水準 (明示要) 計画に基づく財政運営 必要に応じ積立を行うた めの掛金を特例掛金とし て拠出 施行日の 5年後 計画が予定通り進んでいるか確認 ※計画通り進んでいない場合は適宜対応 計画に盛込む具体的な情報、書式等は 通知にて示されるものと思われます。

(19)

今後の財政運営(その他)

平成24年度決算は従来どおりの取扱 指定基金制度は改正法の施行に伴い廃止 改正法施行日以降、指定基金制度は廃止。 特例解散制度・清算型解散制度を活用した解散指導へ。 指定基金制度の廃止と平成24年度の良好な運用環境を踏まえ、平成24年度決算に基づく指定は行わない予定。 これまでの指定基金については、今後は、見直し後の特例解散制度(連帯債務外し、分割納付の金利固定化、最長納付期間の延 長)を活用して円滑に解散できるよう指導を実施。 自主解散が進まない基金については、社会保障審議会の意見を聞いて指定し、一定期間内に解散を促す「清算型解散制度」の適用を 検討。 平成24年度決算については、既に従来通りの枠組み(現行の財政運営基準等)に基づき作業が進んでいることから従来通りの取扱い となります。 平成24年度決算に基づく取扱いが示さ れました。 平成24年度決算の取扱いが示されまし た。

(20)

移行支援(解散→他制度への移行)

最低責任準備金 残余財産 B C D 国へ返還 事業所 A 分配 上乗せ部分を有している厚生年金基金が解散して、確定給付企業年金、確定拠出年金、中小企業退職金共済に移行することを支援。 解散時の残余財産を事業所ごとに、既存又は新設するDB・中退共に非課税で移換することが可能に。 DBに移行する場合、積立不足の償却期間の延長を予定(継続基準の20→30年、非継続基準も延長することを想定)。 DCについては、積立不足があってもDC移行できるようにすることを検討。 中小企業退職金共済 確定拠出年金 確定給付企業年金 残余財産の移換 解散→移行(残余財産あり) 継続基準に加え、非継続基準について も緩和されることが示されました。

(21)

移行支援(代行返上・事業所脱退)

B C D 事業所 A 上乗せ部分を有している厚生年金基金が事業所脱退して、既存の確定拠出年金に移行することを支援。 厚生年金基金からの脱退一時金を既存の確定拠出年金に移換できるようにすることを検討。 事業所Dが実施するDC(新設・既存) 脱退→DC移行 脱退一時金相当額の移換 ※現行ではDC加入から3ヶ月 以内しか移換できない 上乗せ部分を有している厚生年金基金が代行返上して、確定給付企業年金に移行することを支援。 積立不足の償却期間の延長を予定。(継続基準の20→30年、非継続基準も延長することを想定) 代行返上→DB移行 残余財産 最低責任準備金 国へ返還 確定給付企業年金 積立不足 継続基準に加え、非継続基準について も緩和されることが示されました。 最低責任準備金 脱退一時金の移換について示され ました。 上乗部分 代行部分 上乗部分 代行部分

(22)

残余財産なし

移行支援(退職給付の再建)

積立不足 上乗部分 解散時に国へ一括返還 代行割れ基金が(特例)解散して、新たに確定給付企業年金や確定拠出年金等他の企業年金等を実施して退職給付を再建するこ とを支援。 事業所が新たにDBを設立して退職給付を再建しようとする場合、過去の勤務期間を給付の基礎にすることで生じる積立不足の償却期 間の延長を検討(継続基準の20年→30年、非継続基準も延長することを想定)。 事業所が新たにDCを設立して退職給付を再建しようとする場合、退職金からの移換の年限(現行3~7年)を延長することを検討。 掛金の割振り(国への分割納付分と新規のDBへの特別掛金)を工夫することにより、解散前に払っていた特別掛金と同程度の額を支 払い続けることで無理なく退職給付を再建。 <DB新設> • 過去期間通算可能 • 継続、非継続とも償 却期間の延長 <DC新設> • 過去期間通算可能 • 退職金からの移換の 年限の延長 資産 代行部分 分割又は一括で返還 退職給付の再編 解散→移行(残余財産なし) 継続基準に加え、非継続基準の緩和・退 職金からの移換について示されました。

(23)

移行支援(DBの規制緩和)

指標 2% -1% -2% 累計 改正前 2% 0% 0% 2% 改正後 2% -1% -2% 0% 年度毎ではなく累計で下限のゼロを適用 基準利率として運用実績の使用を可能にしたり、単年度でゼロを下回ることを許容する等キャッシュバランスプランの制度設計の弾力化を 実施予定。 改正前 改正後 指数 • 国債利回り • 消費者物価指数 • 賃金指数 • 東証株価指数 等 • 国債利回り • 消費者物価指数 • 賃金指数 • 東証株価指数 等 • 企業年金の運用実績【追加】 下限 〔基準利率〕 • 単年度で0以上【削除】 • 通算で0以上 〔現価率計算上の予定利率〕 • 掛金計算上の予定利率の下限(10年国債の1年平 均と5年平均の低い方)以上 〔基準利率〕 • 通算で0以上 〔現価率計算上の予定利率〕 • 0以上【変更】 特段新しい情報はあり ません。

(24)

移行支援(DBの規制緩和)

受託保証型DBについて、加入者が存在する制度への適用拡大を検討。 〔現行の受託保証型DBの特徴〕 • 加入者が存在しないため簡易な基準 • 事業年度末日の数理債務額を最低積立基準額として使用可能 • 掛金の計算の基礎を示した書類は提出不要 • 事業報告諸に記載する内容の一部省略 等 承認・認可事項について、可能なものについては届出への緩和を検討。 〔現行の承認・認可事項〕 • 給付の種類、受給の要件、額の算定、給付の方法(支給期間・支払期月)に関する事項 • 掛金の拠出に関する事項 • 権利義務の移転に関する事項 • 権利義務の承継に関する事項 • 脱退一時金相当額等の移換に関する事項 等 具体的な内容は、示さ れておりません。 具体的な内容は、示さ れておりません。

(25)

選択一時金・脱退一時金の停止

従来から基金の解散の方針を代議員会や理事会で議決した基金は、規約で選択一時金や脱退一時金の支給停止を行うことが一般 的。 今回の改正により、ほとんどの基金は解散又は代行返上の方向性を検討することになると見込まれ、このとき代行資産保全の観点から、 選択一時金や脱退一時金の支給を停止することは合理的。ただし、加入員や受給者等に対する適切な説明に留意が必要。 資料においては、「支給すべきなのか停止すべきなのか」と いう言及はされていません。

参照

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