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Title
ワンクライカンウォン中・高等学校(タイ国フアヒン)における遠隔
教育プロジェクトと教授メディア−特に衛星放送による外国語教育
の授業について−
Author(s)
大作, 勝
Citation
教育メディア研究 2003, 10(1), p. 39-52
Issue Date
2003
URL
http://hdl.handle.net/10069/16697
Right
<研究ノート>
ワンクライカンウォン中・高等学校(タイ国フアヒン)における
遠隔教育プロジェクトと教授メディア
−特に衛星放送による外国語教育の授業について−
大作 勝(長崎大学・アドミッションセンター) タイ国フアヒン地区は衛星を用いたテレビ放送による遠隔教育の実験場である。この地区にお ける衛星を使った教育プロジェクトは1995 年 12 月に開始され、すでに数年が経過しているが、 本プロジェクトの内容を詳細に知ることにより、今後わが国において、またはわが国と諸外国と が遠隔教育の分野で共同研究・研究協力を行う際の指針となりうるものを数多く含んでいる。本 研究では、ワンクライカンウォン中・高等学校が特に重点を置いている外国語教育の現状と課題 について言及した。本稿では授業時に用いられているメディアについて論じている。当該校に設 置されているDLTV(Distance Learning TeleVision)
ステーションのテレビスタジオを通した 教育は、いわゆる学校教育(formal education)の範疇にとどまらない。放送を利用する教育の中心 はワンクライカンウォン中・高等学校の教育プログラムであるが、放送施設はフアヒンおよびバ ンコク近郊にあるいくつかの学校群が協同して使用している。生涯学習(life-long learning)や社会 教育(non-formal education)、さらには職業教育(vocational education)の分野においても衛星放 送施設は利用されている。たとえば社会教育として、料理番組などが放映されている。幼児教育 の分野では、幼稚園児に対する教育(学習)プログラムも組まれている。高等教育の分野では、スコ ータイタマティラート公開大学やラチャモンコン工科大学がDLTVステーションを使って教育 番組ほかを放映している。 キーワード:遠隔教育、生涯学習、外国語教育、中等教育プログラム、高等教育プログラム 1.はじめに タイ国フアヒン地区で衛星を使った遠隔教育が始まったのは、1995 年 12 月5日(12 月5日は 現国王の誕生日に当たっている)である (Khwankeo, 2000a, 2000b, 2002)。この地区のワンクラ イカンウォン中・高等学校で始まった遠隔教育の背景および放送に関する技術的内容については、 すでに詳細な報告がある(吉田ほか,1997, 1998)。したがって、この学校の教育プログラムの詳細 については述べない。しかしながら、ここでの教育プログラムが軌道に乗りだして以後、解決す べきいくつかの課題が生じている。すなわちプレゼンテーション・メディア、コンテンツ、ない しは空き時間に関するものなどである。放送を介した教育では一般的な対面授業とは異なったメ ディアが要求され、コンテンツはより新鮮なもの、わかりやすいものが必要である。また空き時 間として以下のようなものがある。学校教育だけでは、放送時間帯に自由時間が発生する。つま り衛星を使わない、フアヒンのテレビ放送施設(DLTVステーション)が使われない時間、時期が ある。これらの時間の有効利用が課題のひとつである。当初、DLTVステーションは、ワンクライカンウォン中・高等学校の教育プログラムの発信にのみ使われた。しかし、この学校のプロ グラムだけでは多くの空き時間が発生する。これらの利用として、その後いくつかの高等教育プ ログラム、初等・幼児教育プログラムが加えられている。また土曜日、日曜日に、ほぼ全てのチ ャンネルを通して月曜∼金曜日の授業の再放送がなされている。再放送は見逃した授業を補完す る意味で重要である。今ひとつの大きな問題は、長期にわたる夏期休暇中の放送利用である。こ のことについては後にごく簡単に述べる。また双方向性を確保し、多様な教授形態を展開するた めにインターネット技術の活用も試みられている。 2.衛星放送 タイ国フアヒンのDLTVステーションと関係して、衛星を使った教育番組を放送している主 な教育機関について述べる。 2.1 ワンクライカンウォン中・高等学校 タイ国では地方の社会的インフラストラクチャーが十分に整備されていなかったため、教員が 僻地に赴任を希望しないなどの事例が多くあった。したがって地方には教員が不足しがちである。 国内の全ての生徒に対して教育の機会均等を与えること、および地方における教師不足、特に外 国語教育、科学(理科)および数学の分野で能力の高い教員を確保するため、または数を補うために、 本校が設立された(資料1)(写真1∼4)。 本校は中高一貫男女共学6年制の学校である。中学校は原則的に1 クラス 45 人で1学年5クラ ス、高校は1クラス40 人で1学年3クラス編成である。6年一貫制とはいえ、中学校から高校へ は全員がスムーズに進学できる訳ではない。入学試験があり、また、たとえ高校に入学できても 全員が卒業できるとは限らない。途中で退学するケースがかなりある。2001 年8月現在、高校 3 年のあるクラスの生徒数は25 人程度である。 ・独自の教育方法 中学1 年から高校 3 年にわたって原則として各学年 1 クラス計 6 クラスの授業をテレビスタジ オ内で実施する。教室がテレビスタジオとなっている。この授業を2 台のカメラで撮影し、衛星 を通じてリアルタイムで全国に放映している。それぞれ1 クラスの授業に対してテレビ放送の1 チャンネルを使う。合計6チャンネルである。ほとんどが衛星を使う授業である。もちろん対面 授業もある。また体育など実技系科目は、原則として衛星経由の授業ではない。 たとえば、2001 年8月6日(月)の第1時限目の衛星放送を使った授業は、表1のとおりである。 授業は100 分間と 50 分間がある。100 分間の場合、途中に 10 分間程度休憩がある。表1によれ ば、授業は多くの教科にわたっていることがわかる。 ・プレゼンテーション教材と生徒用教材(テキスト) 日本語の授業に使われているプレゼンテーション教材の大部分は印刷教材である(国際交流基 金,1998)。これをテレビカメラで撮影する。デジタル化された教材は比較的少ない。学校には必
要最低限のビデオ教材がそろっている。タイ国での一般的な録画方式はパルPAL(Phase Alternating Line)方式であり、市販されているビデオ再生装置はマルチ対応(NTSC、PAL両 用)のものが主流である。日本で録画されたビデオテープNTSC(National Television System Committee)方式は、変換しなくても視聴できる。 地方で主に衛星放送を授業に取り入れている学校を地方サイトとよぶ。地方サイトではフアヒ ンからのテレビ放送を受信することによって授業を組み立てている。したがって地方に多くのサ イトがある。これらのサイト校にはもちろん教員が配置されており、対面授業もある。非常に設 備のよいサイト校とかなり簡素なサイト校とがある。また多くのサイト校では教科書が不足して いる。以前いくつかの地方サイトを訪ねたが、教科書を持たない生徒を多く見かけた。生徒用教 科書を整備し、さらに、インターネット技術を利用するなどハンドアウトを効果的に配布する方 法の確立が必要である。 ・衛星放送教育の課題 テレビを通した授業に対する生徒の理解はどうだろう。生徒にとって実験を伴う授業、たとえ ば理科(物理学、化学、生物学、地学など)は、理解が難しいようである。つまり色の変化等はある 程度、理解できるが、「におい」、「熱」など嗅覚や皮膚で感じるものに関しては、テレビ画面から の理解は困難が伴うだろう。 双方向性を確保する手段として、つまり地方サイトの生徒から質問を受けるために、今のとこ ろ電話とファックスを用いている。タイ国の通信会社がこのプロジェクトに参加しているため、 本教育プログラムに関し、これらメディアの使用料は無料扱いとしている。使えるのは事実であ るが、対面学習のように効果的にはいかない。多対1のほぼ同時対応は困難である。さらにたと え応答できても、結果的には時間的ずれを生じてしまう。これには別の解決法が必要であると思 われる。いっそのこと時間はずれるが、インターネット技術の利用はひとつの解決策である。イ ンターネットと衛星放送は異なる技術であるが、近年のインターネット環境の発展に従って双方 向性の確保にこの技術を活用することが考えられている。このことと関係し、また衛星放送の受 信設備のないところでも受講が可能なよう、2002 年5月よりインターネットによる本校の教育プ ログラムの配信が始まった(後述)。 ・受信サイト 上述したがテレビのチャンネル数としては6チャンネル分を使っている。1999 年2月からは 24 時間放送である。バンコク他ではケーブルテレビ、すなわち有線放送 UBC の 11∼16 チャン ネルでもDLTVステーションからの放送を受信できる1)。フアヒンのDLTVステーションと バンコクの遠隔教育振興会(教育省に設置されている)は全国の受信サイト数を完全には把握して いないようであるが、サイト数は2000 年度(学校暦)のはじめで約 2,700 校であった。現在(2002 年8月)は 3,000 校以上になっている。どのような学校がこの放送を利用しているかを調べてみる と、中・高等学校、職業専門学校(職業短期大学)、宗教学校、私立学校が受信しているとある (Khwankeo, 2000a, 2000b,2002)。
2.2 産業地域教育大学(ワンクライカンウォン職業専門学校) フアヒン地区は多くの学校を抱えている。学校群の中心はDLTVステーションを備えている ワンクライカンウォン中・高等学校であるが、その隣に本学がある(資料2)。職業教育局の管轄下 にある。日本の専門学校、短期大学に相当している。男女共学であり、コンピュータ、自動車修 理、調理、理美容、観光学科などの学科がある(写真5∼6)。日本でいう中学校卒業生から入学で きるプログラムと高校卒業から入学できるプログラムが併存している。ほとんどの授業は対面授 業であるが、一部は衛星授業でもなされている。社会教育の一環として料理番組などを放映して いる。 2.3 ラチャモンコン工業大学 これは日本の高等専門学校に相当する(資料3)。現在全国で約 60 校ある(キャンパス数ではな い)。4年制大学レベルの教育プログラムと短期大学レベルのプログラムを持つものが併在してい る。いくつかの大学では日本語教育プログラムがある。フアヒン地区ではワンクライカンウォン 中・高等学校から約10 キロメートル南にメインキャンパスが設置されている(写真7)。フアヒン 市内には、ほか3か所に本学の小規模キャンパスがある。現在、外国語教育の中に日本語を取り 入れることが計画され、2001 学校暦年後期から日本語初級に関する授業が開講されている。ワン クライカンウォン中・高等学校のタイ人教員が講師として出講している。 メインキャンパスでは最新施設のテレビスタジオを開設準備中である(2001 年8月現在)(写真 8)。ワンクライカンウォン中・高等学校のDLTVステーションと光ファイバーで結び、衛星放 送を行う予定である。従来は、ラチャモンコン工業大学の教員がDLTVステーションまで出か け、そこのスタジオを使用していた。 2.4 スコータイタマティラート公開大学 2000 年 9 月より、スコータイタマティラート公開大学がDLTVステーションの施設を利用し ている(資料4)。この場合、チャンネル 12 を使用している。放送時間は、おおむね次のようであ る。この時間帯はワンクライカンウォン中・高等学校がライブ放送をしていない時間帯である。 月曜∼金曜日 18:00∼20:00 土曜∼日曜日 8:30∼20:00 番組としては、科学、工学、環境、芸術文化、音楽などの分野に関するものである。なお学校 教育のみならず社会教育の領域についても授業をしている。たとえば、タイ国で問題となってい る社会的現象として、道徳教育、薬物乱用、暴力などについても放送している。 3.ワンクライカンウォン中・高等学校における外国語教育と教授メディア タイ国の学校行事について略述しておこう。タイの中等学校はほとんど中高一貫6年制であり、 ふつう5月中旬に新学期が始まり9月末で前期が終了する。大学は少し遅れて 6 月初めに新学期 となる。後期は11 月上旬に始まり、2月末で終わる。表2に本校の学校行事ほかをまとめた。な
お、この表の記述に加えて体育祭などで授業がなくなることがある。 本校の外国語教育では、英語(必修)、ドイツ語、フランス語、中国語、日本語に関するプログラ ムが開設されており(表3)、タイ国における他の一般的な中・高等学校に比べて科目数、スタッフ は、はるかに充実している2)。これらの教科のうち英語は中学校と高校双方において開講されて いる。その他の外国語教育プログラムは高校生が主たる対象である。この学校での授業形態は3 種に分類される。すなわちテレビスタジオ内でなされる授業、スタジオ内の授業をスタジオ外の 教室においてテレビ上で見る授業、および普通の教室で行われるテレビを介さない対面授業や体 育などの実技科目である。現在(2001 年 8 月)スタジオ数は6×2(新・旧)で 12 室あるが、(原則的 には)スタジオは1学年1クラスしか使えない。したがって1学年が3クラスの場合、残る2クラ スは教室でテレビを見る授業か対面授業である。 a) 英語 タイ国内では大学など上級学校への入学試験の外国語として、英語が課せられることが多い。 b) ドイツ語 ドイツ語の単位を出す授業はない。現在はクラブ活動の扱いである。ドイツ人が授業を担当し ている2)。 c) フランス語 通常の授業はタイ人教員が担当している。後述するが土曜日、日曜日には、ネイティブスピー カーが会話中心の授業をしている3)。 d) 中国語 表3のように、本校では最近中国語教育を重要視し始めている。すなわち 2001 年から高校 1 年生で、従来の授業数1週あたり1 コマが 4 コマへと急増していることがわかる。タイ人による 授業である。このようにタイ国では日本に比して状況に敏感でかつ決断が速いようである。タイ 国は元来、中国と結びつきの強い国であるが、近年の経済活動の緊密化と深く関係しているもの と思われる2)。 e) 日本語 上級学校へ進学する際の入学試験の外国語として、日本語も認められることが多くなっている。 ワンクライカンウォン中・高等学校では、現在(2002 年3月)タイ人2名と日本人2名合計4名の スタッフによって、高校生に対して教育がなされている。1週あたり合計18 時間(50 分換算)が衛 星放送されている。これらの衛星放送の授業に加えて日本人スタッフには1∼2時間の対面での 補習授業があることもあるが、事情はセメスターによって異なる。タイ人スタッフは監督(ファシ リテータ)と称して、通常の教室でテレビを通じて生徒が授業を受ける際や演習の時間に参加して いるので、実際にはかなり多くの時間が拘束されることとなる。2001 年(学校年度)前期の授業は 表4に示すとおりである。3年生では1週あたり8コマとなるが、ここでは日本語基礎、観光日 本語に加えて読解の授業2時間が加わる。今のところ読解の授業は衛星放送ではなされていない。 読解を除くこれらの授業は、衛星テレビを通じてタイ国内の 3,000 か所以上の学校と教育施設で 受信されている。 教材は既存のものを工夫して使っているが、必ずしも適当でないものがある。すなわち時代感
覚の少し古いもの、生徒の年齢にはふさわしくないものなどが混在している。また画像教材は、 あまり頻繁には用いられていない。今後日本としては、①日本語教育のためのシラバス開発に協 力する、②プレゼンテーションソフトによる教材を整理し、CD−ROMを作成する、③画像デ ータについてもCD−ROMを制作する、④日本からタイ国へ教材を効率よく配信するシステム を確立する。このような部分で、タイ国との協力が必要である。 ・放送用教材の電子化と構造化 授業で用いられる教材の多くは紙であり、電子化による記録、伝達が望まれる。一部はすでに 整理され、パワーポイントによる原稿をまとめたスライド集が2001 年 9 月に1冊分完成した(資 料5)。 電子ファイルになれば、教材をデータベース化できる。そのためには画像とテキスト(文章)を有 機的に結びつけ、構造化が必要である。これにはいくつかのハード面での課題がある。すなわち 本校のマルチメディア室の設備強化と整備、特にプリンタ環境の整備が望まれる。またネットワ ーク環境の強化がぜひとも必要である。 ・画像データの扱いと配信 ファイルが大きい場合、授業に使うのは好ましいとはいえないが、コンピュータの処理速度が 十分速くなれば、使用可能となるだろう。自らが撮影したものでない場合、著作権、版権などで 放送するには問題がある。今後の課題となろう。 近年では、デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどを用いて、画像データを容易に作るこ とができる。日本語教育をしているのだから、日本に関する画像がいつでも取り出せる環境が望 ましい。日本では画像データは簡単に集めることができる。たとえば、素材集が多くの場合CD −ROMの形で出版されている (国際交流基金,2000)4)。多くは版権の処理がなされていて、授 業で用いるのに差し支えないようになっている。ある程度現地の状況が把握できておれば、オフ ラインで画像を送付しても特別不便ではないであろう。もちろん日本で購入し、現地に持参して もよい。これらの部分で日本はタイ国の日本語教育に対して貢献できる。 オンラインで配信できれば便利であるが、画像のように容量の大きなものは必ずしも便利とは 限らない。一般に画像データは文字データに比してファイル容量が大きい。したがって画像素材 のデータ形式の選択などを考慮しなければならない。たとえば、状況に応じて大きいファイル(フ ルカラー)と小さいファイル(256 色)を選択できる、圧縮の程度、具体的には拡張子の違いを考え るなど合理的な選択が必要である。 ・その他の教材 歌、歌詞などは授業用教材として非常に有効と思われる。しかしながら音楽CDを利用する際 には、版権などで問題になることが多い。生活雑貨・雑誌・硬貨なども副教材として必要である。 これらは時々アップデートしないと時代遅れとなる。一般的なものはバンコクで入手できるが、 特殊なものは日本で調達する必要がある。筆者は本校訪問時に、必要な教材を可能な限り持参し
ている。さらに、半紙・折り紙、木や紙のおもちゃ、筆(漢字の練習に使う)などの補助教材も有用 である。本校では、日本語教育に際し、日本文化について興味を持たせる等々のために、これら のメディアを種々工夫して使用している。 3.1 教授メディア(プレゼンテーション・メディア) ワンクライカンウォン中・高等学校でスタジオ内の授業に際して使われている、プレゼンテー ション・メディアとして主なものを表5 にまとめた。スタジオ内の授業で使われているメディア は、①パワーポイントなどのプレゼンテーション・ソフトウェアをふんだんに使っている場合、 ②伝統的な白板を使う場合、③OHPシートまたは紙にフェルトペンを使って書く場合、④ふん だんに絵カードを使っている場合、などがある。もちろんこれらのメディアをうまく使い分けて いる授業もある。これらのメディアにはそれぞれ利点と欠点がある。絵カードはテレビカメラで 撮影すれば角度によって光ることがあり、視聴者から必ずしも見やすくはない。画像ファイルを 直接プレゼンテーション・ファイルに貼ったほうが視聴者からは見やすいと思われる。日本語教 育の場合、パワーポイントで書いたものを見せるのは便利であるが、漢字教育に際しては、筆順 がわからないなどの欠点もある。したがって漢字指導の際、これは特に問題となる。また生徒が 筆記する時間を十分に取れないなどの欠点もある。教員によっては、生徒に対して教室前方の白 板に書かせるなど工夫をしてこれらの欠点を避けている。 ここでひとつ問題がある。教授メディアに関していえば、スタジオを兼ねた教室内の生徒に対 してさらに有効なメディアが優先されるのか、それとも圧倒的多数のテレビを介して学習してい る生徒に対して有効なメディアを使うかである。両者の生徒に対して有効なメディアが一致する なら、全く問題はない。しかしながら一致しない場合、どちらを優先するかは悩ましい政策課題 である。これはこの種の遠隔教育の抱える難問のひとつである。 ・観光日本語(日本語教育) タイ人が日本人を案内する場合を想定しているときには、タイ国内の地域素材の作成が必要で ある。さらに日本の地域素材について考える。日本を紹介するには、①画像を日本で集める、② タイ国で集める、の2種が考えられる。日本のホームページ上の画像をタイ国からとることはで きる。可能であるが今のところタイ国内のネットワークの速さがネックとなるであろう。また版 権などで問題になることがある。 画像の扱い、デジタルカメラの使用と静止画の収集について、ごく簡単に触れる。デジタルカ メラの画像をパーソナルコンピュータにダウンロードする方法として、①デジタルカメラ側のPC カードをノートパソコンに差し込んで読むタイプ、②メモリーカードを差し込むタイプ、③カメ ラとPC 間を結線し、または無線でデータ通信する方法、などがある。カードには低分解能で 300 ∼400 枚以上の静止画が記録可能である。テレビ上に画像をディスプレイする場合、画質にはあ まりこだわらなくてよいと思われる。 3.2 日本語教育の支援
・ビデオ視聴室 学校内にビデオ視聴室がある。教室を兼ねたスタジオ内でなされている授業は全て2台のカメ ラでビデオテープ上に録画されており、授業に欠席した生徒、復習したい生徒は放送後のビデオ テープ(編集済み)を借りて、後日自由時間に閲覧することができる。この方式はよい教育方法であ る。 ・日本語教育の問題点 課題および問題点について述べる。 −教材 タイ国では現在、日本語教育のための統一教科書を制作中である。教科書は持ち運びが簡単、 いつでもどこでも利用できるなど便利である。非常に基本的なものは内容として時間とともに大 きく変わらないが、印刷教材は改訂するのに時間がかかるなど欠点もある。特に会話用の材料は 陳腐化しやすいので注意したい。したがって、できるだけ簡単に改訂できるようにつくっておく ことが望ましい。または最も基本的なもののみに絞って制作するのがよいのかもしれない。 −電子教材の蓄積と整理 したがって印刷教材に加えて電子教材の制作も必要である。これは副教材としての利用でもよ い。電子教材は印刷教材に比して改訂が容易であるという特徴を持っているからである。 −教員(人材) タイ国での日本語教員について触れる。タイ側の日本語教員は一般に日本語教育の養成コース を修了した人とは限らない。大部分の教員が英語の教師からの転入である。したがってワンクラ イカンウォン中・高等学校における日本語教育を高いレベルに保つためには、タイ人教員に対し て日本への短期・長期の留学、バンコク地区での日本人日本語教育教員による研修などの手立て が必要である。著者は 1999 年5月から毎年1∼2名程度、安田女子大学および広島大学の日本 語教育専攻の日本人卒業生をワンクライカンウォン中・高等学校に派遣している。本人の希望に よるが今のところ派遣期間は1年または2年間である。彼女たちは帰国後何らかの形で教職に就 き、日本語教育に関係した仕事に従事している。 −教育・学習環境 生徒が学習意欲を持続可能な環境をつくることが必要である。これには教材、特に副教材を如 何に整理するかが課題となる。漢字と画像を有機的に組み合わせる。画像ファイルの情報量が多 い(重い)場合、スケッチなどの軽いファイルを代用・利用する方法もある。また学年相当の年齢に ふさわしい教材の選択が必要である。日本語教育は国語教育とイコールではない。つまりいくら 初学者といえども、タイ国の高校生に日本の小学生の教材がふさわしいとはいえない。 −ボランティア日本人教員の役割 日本人教員の派遣はタイ人教員の日本語活用能力の向上に役立っている。現在は卒業生の持つ ボランティア精神だけがたよりである。しかしながら、このプロジェクトを継続するには経済的 支援の必要性があると考えている。国際交流基金等の公的機関の支援が必要なのはいうまでもな
い。また若い人の参加は1∼2年間が限度であるが、いつも若い人が参加してくれるなら、それ だけ利点は多い。若い人たちは活力にあふれているからである。一方でノウハウが蓄積されにく いという欠点もあるが、これは仕方がない。国際協力の意味はもっとほかの部分にあるのかもし れないからである。つまり卒業生のタイ国での生活そのものが、彼女たちのその後の人生に大き な意味を持つかもしれないからである。 3.3 衛星・教育施設の有効利用 ・土日コース 英語とフランス語に関して実施されている。土曜日または日曜日に小さなグループに対してで あるが、ネイティブスピーカーが講義をしている。いずれも非常勤の教員である。現在のところ ワンクライカンウォン中・高等学校には英語、フランス語のネイティブの常勤講師はいない。ご く簡単な会話中心の授業である。希望者のみに対して授業をしている。講師はバンコクから来て いる3)。 ・夏休み集中コース 日本語について実施された。タイ国の中等学校の夏休みは3∼4月である。夏休みにDLTV ステーションの施設利用が空くのを少しでも埋めるということで、この期間に日本語教育の要請 を受けた。短期間の集中講座を計画し、実施した。2001 年3月、2002 年 3 月にそれぞれ約2週 間、広島YMCAの日本語教育教員グループの全面的な協力によって実現した。この時、放送さ れた内容のビデオは、資料6として著者のところに保管されており、希望者は利用できる。参加 した生徒にとっては、非常に好評であったと聞く。ただし今後とも継続して実施することは経済 的に困難である。 3.4 インターネットによる教育支援と国際版チャンネル インターネットによる教育支援プログラムは 2002 年5月に開始された。衛星放送の補完的役 割を狙うためである。ちなみに日本からアクセスすると非常に遅い。実用化には今一歩であろう。 タイ国内のネットワーク回線の高速化が望まれる。ホームページアドレス(URL)は以下のとおり である。 http://www.dltv.th.org/ 現在のところ使っているチャンネル数は、6+1(1チャンネルは英語による説明に用いる 5) ) である。e-learning として、タイ時間の衛星放送と同時配信されている。将来授業に必要な教材・ 副教材全てを整理してここに置くことが期待される。そうなれば現在なされている衛星放送がよ り有効なものとなるだろう。 4.おわりに 今後の取り組みについて述べる。タイ国フアヒンでなされている遠隔教育プログラムは、学校
教育(formal education)のみならず生涯学習(life-long learning)、社会教育(non-formal education)、 職業教育(vocational education)等広い範囲で使えるものであろう6)。わが国においては、今後、 生涯学習、社会教育分野が教育(学習)活動全体の中でますます重要となるに違いない。したがって、 このフアヒンでの教育プログラムからは学ぶことが多い。さらにまたこの方法は、日本と他の外 国との遠隔教育に関した国際協力に際しても生かすことができる。 わが国との二国間の教育協力分野では、教材をネットワークを通じて日本から送る方法が考え られる。現在、技術的には全く問題はなく可能である。このときデータの転送には双方向性の確 保かつ高速化が望まれる。しかしながら、仮にタイ国からのアクセスが非常に速くなれば日本か らデータを転送する必要はなくなる。データは日本のコンピュータ上にあってよいからである。 タイ国において外国のホームページへ自由に快適な速度でアクセスできる時代がもうすぐ来るで あろう。ただしこれは財政的課題である。 フアヒンでは現在、衛星放送を用いた初等教育のための教育プログラムが準備されている。今 後このプログラムがどのように展開されるのか興味深い7)。 タイ国で実施されている教育プロジェクトから何を学ぶか? について考える。わが国のデジ タル衛星放送の新たな展開のひとつとして捉えてよいだろう。日本では、衛星放送を初等、中等 教育の振興に際し、使用する意味はないと思われている。しかし、日本でも離島など教育困難を 抱えている所は多い。したがって、このような地域では大きな意味を持つだろう。しかも最近は 登校困難な児童・生徒が都市部地方を問わず急増している。このような児童・生徒に対する教育 の手だてとして、フアヒンでなされている教育システムを参考にするのはどうだろうか? さらに、このようなシステムを使ってできることを、たとえば外国語教育、技術教育、職業教 育に絞ることも考えられる。すなわち、デジタル衛星放送は多チャンネル化が可能であり、ある チャンネルを特別の目的に使うことは可能であろう。たとえば、研修の場、自己研鑽の場として 教員のIT教育等に使えば有効であろう。技術はコンテンツそのものを支えはしないけれども。 謝辞 本研究の一部は、平成13 年度日本学術振興会特定国派遣研究によった。本稿で述べた日本 語教育プロジェクトに参加した安田女子大学および広島大学の卒業生諸君、梶山寛子、武内知子、 磯辺夏子、三上恵、吉澤明子、2001 年と 2002 年の3月に日本語教育夏期集中講座を開いてくれ た福永尚子さんをはじめとする広島YMCAの日本語教育教員グループの皆さん、遠隔教育振興 会のクワンゲオ氏(Sir Khwankeo Vajarodaya)、チュラポン氏(Dr Chulapongs Chullakesa)、ワ ンクライカンウォン中・高等学校のジャンタナーさん(Ms Jantana Phummarasawed)に厚く感謝 する。 注 1) UBC(ケーブルテレビ) タイ国全土で事業展開しているケーブルテレビ会社、全国で2002 年9月現在、約 400,000 世 帯がこれに加入している。サービス箇所は主として都市部に限定されるようである。 2) 2002 年5月から中国語がプログラム化され(単位が出される)、2003 年5月からはドイツ語が
プログラム化される予定であると聞いた。 3) 2001 年8月には実施されていたが、2002 年8月現在このプログラムは実施されていないよ うである。 4) 他に、データクラフト、素材辞典、日本の歳時記 68; 参照 http://www.datacraft.co.jp/など、 同じような素材集がいくつかの出版社から出ている。 5) 国際版衛星放送プログラムは 2002 年1月から開始された。チャンネル 17 を使う。24 時間放 送である。全てのプログラムは主として英語にて放送されている。現在放送されているプロ グラムの内容は、外国語による外国の文化・地理その他の紹介である。これはタイ国をはじ め中国、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムなど近隣諸国の視聴者を対象としてい る。将来はこのチャネルの放送を外国からすることも考えているという。国際共同プログラ ム、授業交換などを考えているのであろう。 6) 現在は中・高校に6チャンネル、国際放送に1チャンネルを使っている。将来小学校に6チ ャンネルを使い、さらに生涯教育、社会教育に1チャンネル、合計14 チャンネルを用いて衛 星放送とケーブルテレビによる教育を実現しようとしている。 7) 小学校のプログラムは 2002 年 10 月からテスト放送が始まる。実際の授業は 2003 年5月か ら開始される模様である。1年間で約 3,000 サイトの加入を目指している。またケーブルテ レビによる放送も考慮し、UBCと交渉している。現在の中・高校に対する方式と同じKu バンドを使う。チャンネル数は小学校1∼6年生に対応して6チャンネルである。地方の教 員不足を補うためである。タイ国全土としては小学校の教員が特に不足しているわけではな い。しかしながら、山間部や辺地部に教員が赴任したがらない、特にタイ国北部の国境沿い にある山岳民族の村落などには、この傾向が強いようである (大作ほか,2000;毎日新聞, 2002)。 参考文献
Khwankeo Vajarodaya (2000a), Distance Learning via Satellite: Life-Long Learning via Technology, Distance Learning Foundation (English), Bangkok, Thailand.
Khwankeo Vajarodaya (2000b), Distance Learning Technology and Management: Wang Klaikangwon Distance Learning Television Station.
Khwankeo Vajarodaya (2002), Distance Learning via Satellite: Life-Long Learning via Technology, Distance Learning Foundation (English), Bangkok, Thailand, August 2.
大作勝、吉田雅巳、森田俊信 (2000)、開発途上国の僻地教育を支援する通信衛星教育番組受信方 法の開発 I、日本教育工学会研究報告集、JET2000-6, November 25, Toyama/Chiba.
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国際交流基金 (2000)、写真パネルバンク、CD-ROM、日本出版貿易.
毎日新聞(朝刊) (2002/9/18)、続・タイの村から、小学校訪問−教師が足りず自習に−. 吉田雅巳ほか (1997)、ワンクライカンウォンプロジェクトに見る遠隔教育担当教師の教授スキル
吉田雅巳ほか (1998)、タイ王国における衛星テレビ放送を活用した遠隔学習プロジェクト、 日 本視聴覚・放送教育学会、平成 10 年度第 1 回研究会、メディア教育開発センター、 April 2. 資料
1) ワンクライカンウォン中・高等学校(Wang Klaikangwon School) http://www.dlf.ac.th/dltv/
2) ワンクライカンウォン職業専門学校(Wang Klaikangwon Vocational College) (http://www.kinnaree.com/00-sept/profile.html)
3) ラチャモンコン工科大学(Rajamangala Institute of Technology) http://www.rit.ac.th/eng/index.htm
4) スコータイタマティラート公開大学(Sukhothai Thammathirat Open University) http://www.stou.ac.th/Eng/
5) 武内知子、梶山寛子、磯辺夏子、Basic Japanese スライド集(パワーポイント)、2001. 6) ビデオテープ8本(2001 年3月、サマーコースで実施された日本語授業の記録)、2001.
Distance Learning Projects in Hua Hin, Thailand and the Instructional Media Used Therein
-On Foreign Language Lectures via Satellite Broadcasting -
OHSAKU, Masaru (Admission Center, Nagasaki University)
The distance learning and/or education projects held at Wang Klaikangwon School and the
DLTV (Distance Learning TeleVision) station in Hua Hin, Thailand were described. The
educational program via satellite broadcasting there started on December 5, 1995. In this
paper we have discussed mainly on the foreign language lectures at Wang Klaikangwon
School. The discussion was focused on the instructional media which were used in the TV
studio. The DLTV station was used cooperatively by several educational institutions which
are located in Hua Hin and Bangkok area. Making use of the DLTV station, Rajamangala
Institute of Technology, Wang Klaikangwon Vocational College, Kindergarten, and Sukhothai
Thammathirat Open University have taken part in the fields of life-long learning, non-formal
education, and vocational education as well as formal education.
Keywords: distance education, distance learning, formal education, life-long education,
non-formal education, vocational education, education for foreign languages, secondary
education, higher education
表1 月曜日第 1 時限目の衛星放送の授業状況a) --- チャンネル 学年 教科目 教員 --- 1 中 1 英語 タイ人 2 中 2 数学 タイ人 3 高 3 日本語 日本人 4 高 1 数学 タイ人 5 高 2 フランス語 タイ人 6 高 3b) 生物学 タイ人 --- a) 2001 年学校暦前期(8月6日)、ワンクライカンウォン学校 b) 高 3 生に対して 2 コマが同時に開講されているが、それぞれは別クラスに対する授業である。 したがってこの時間帯、中 3 生には衛星放送の授業はなく、実技系の授業か対面授業である。 表 2 2001 学校暦年度学校行事と授業の計画a) --- 前期 5/17 授業開始 6/14 授業なし、先生の日の活動 7/5 休日、アーサーンハブーチャー 7/6 休日、カオパンサー 7/16 中間テスト 7/17 中間テスト 8/10 授業なし、王妃誕生日の活動 8/13 休日、王妃誕生日の代休 8/17 授業なし、スポーツ大会の活動 9/24 期末テスト 9/25 期末テスト 後期 11/1 授業開始 12/3 午前カット 12/5 休日、国王誕生日 12/10 休日,憲法記念日 12/27 中間テスト 12/28 中間テスト 12/31 休日、年末 1/1 休日、正月 1/16 休日、先生の日 1/28 休日、仏陀の誕生日 2/13 休日、学校創立記念日 2/27 期末テスト 2/28 期末テスト 3/1 期末テスト --- a) 授業(テストを含む)は各セメスター16∼18 回程度である。
表3 一週あたりの外国語授業時間数(衛星放送)a) --- 外国語 必修・選択 中1 中 2 中 3 高1 高2 高3 ネイチブ --- 英語 必修 4 4 4 6 6 6 日本語 プログラム 6 6 8 ○ フランス語 プログラム 6 6 6 中国語 選択・クラブ 4 1 1 ドイツ語 クラブ 1 1 1 ○ --- a) 2001 年学校暦前期、ワンクライカンウォン学校 数字は 50 分単位を1としている。英語、日本語、フランス語は生徒が選択できる。中国語は今の ところ選択扱いとはなっていないが(2001 年8月現在)、今後なる可能性がある。日本語とドイツ 語に関しては、レギュラーの時間帯にネイチブスピーカーが授業に参加している。英語、フラン ス語に関しては土日のコースにネイチブスピーカーが授業に参加している3)。 表4 日本語の授業時間割a)b)c)d) --- 時限 時刻 月 火 水 木 金 --- 1 8:30 9:20 J1TV3 T2TV6 2 9:20 10:10 J1TV3 3 10:10 11:00 4 11:00 11:50 5 13:00 13:50 T2TV1 T1TV1 T1TV1 6 13:50 14:40 T2TV1 T2TV1 T1TV1, J1TV3 T1TV1 7 14:40 15:30 T1TV2 T2TV1 T2TV1 T1TV1, J1TV3 J2TV3 8 15:30 16:20 J2TV3 --- a) 2001 年学校暦前期、ワンクライカンウォン学校 b) 衛星放送のみを示す、他に読解の時間が週 2 コマある。 c) J1, J2 は日本人教員、T1, T2 はタイ人教員を意味する。 d) TV1, TV2, TV3, TV6 はスタジオ番号を示している。
表5 授業時の主なプレゼンテーションメディアa) --- パワーポイント 字はクリア 語学 追記はつらい 白板 黒か青のフェルトペン 語学、理科 字の上手下手が表 われる OHP シートに青、黒、赤などの 理科、数学 実験を伴うものは 又は紙 マーカーで書く 困難である 絵カード ほぼ全教科 簡便だが光ること がある --- a) 2001 年学校暦前期、ワンクライカンウォン学校
写真の説明
写真1 ワンクライカンウォン学校
写真2 ワンクライカンウォン学校(衛星放送モニタテレビ)
写真3 ワンクライカンウォン学校(日本語の授業風景)
写真5 ワンクライカンウォン職業専門学校(情報教育の授業風景)
写真6 ワンクライカンウォン職業専門学校(実習工場(自動車エンジン))
写真 7 ラチャモンコン工業大学