1
論 文】 UDC :624.
131.
2 日本 建 築学会 構 造 系論 文 報告集 第 370 号・
昭 和 61 年12月三
軸部
分
圧
縮 強度試験
に
よ
る
地 山
シ ラ
ス の
力学 的特性
正 会 員徳
富
久 二* 1.
序 南 九 州 地 方と くに鹿 児 島 県の地 盤の大 半 を 占める シラ スの破 壊の主 因 が 引張 裂 けであることを,
原 位 置におけ る直 接せん断 試 験3物 る い は圧 縮 試 験4)か ら見る こと が でき, また崖 端に載 荷 し たときの崩 壊 を観 察す るとき, こ の引 張 裂け が主 因で あること をうか がわせ るS }。
しか し なが らこ の よ う な破 壊の きっ か け,
微 視 的に み た破 壊 が 引 張 裂 けであると 思われ る破 壊 条 件 を 実 験 的に確 認 す る試 験 法は,
現 状で は提 案されて いないと考え られ る。 土質 材 料の破 壊 条 件を見る試験 法とし て の通 常の 三軸 圧 縮 強 度 試 験におい ても,
材 料 内 部ではこ の よ うな微 視 的に み た材料固有の破 壊 現象が対 応し てい る と考え ら れ るが,
これ らを観察す ること がで きず, こ の 試 験 法はせ ん断すべ りによっ て最終崩 壊する条 件と して の試 験 法で あると考え ら れ る。
す な わ ち三 軸 圧 縮 強 度 試 験 下の試 料 も複合応 力 を受ける もの であり,
そ の元になる破 壊 条 件 に支配され て いる と考え られ る。
本 報 告の 目的は, 複 合 応 力 状 態の三 軸 部 分 圧 縮 強 度 試 験 を行っ て, 破 壊 現 象 と解 析 値の対 応 を 求め, シ ラス の 破 壊現象を考察する ことを主た る目的と する もの であ る。
ま た合わ せ て, 脆 性 材料に お け る破 壊 状 態につ い て 実 験 を 行い検 討す るもの である。
2.
実 験 概 要お よび 実 験 装 置 三軸 部 分 圧 縮 強 度 試 験の供 試 体の載 荷 状 態を,
図一
1 に示す。
載荷は 上下か らの軸圧 と供 試 体周 囲 か ら の側圧 か ら な り,
軸圧 は供試体全 面に作 用 さ せ る全面 圧縮と一
部に作用させ る部分 圧縮に分 けら れ る。
こ こ で は載 荷 部 分の 直径 をα , 供 試 体の直 径 を φ・
a と し て,
部 分 載 荷 率 〔γ=
α/φα=
1/φ)で示す。
図一
1の (a)は γ=
70/70 の全面載 荷, (b
)は γ=
40/70の部 分 載 荷 状 態である。
こ こでは部 分 載 荷 率 (γ)として 直径 比で表 現したが,
面 積比で は γ2 となる。
供試体の高さ (H
)を部分載 荷 率に応 じ て変 化させ る の は,
強 度に関す る形状効 果が同一
にな る よ う に設 定す る た め で あ り, 圧 縮 部 分の 直径 (a)に対し,
高さが 2倍に な る よ うに決定し た。 図一
2は 三軸 部 分 圧 縮 強 度 試 験 装 置を示 す。 図に示 す よ うに試 験装置は,
三軸 室,
窒素ガスボンベ,
蓄 圧タン クおよび載荷装 置か ら な る。下方に三軸室の詳 細を示す。A
が 供 試 体,B
が 三軸 室 側 圧 加 圧 空 間,C
が部分圧縮載 荷 板,D
はその反 力 板,B ’
,B ”
はそれぞ れ加 圧ノズル, 排 水ノズル,E
はゴムス リー
ブ, Fは ゴムス リー
ブ押え の ゴム環である。C
の部 分 圧 縮 載 荷 板はC ’
の ガ イ ドに 沿っ て供 試 体に部 分 圧 縮 載 荷ゼきる。「
ξ
・
1
⊥
汀
.
.ロ
。
。
⊥
国
Or4 ↓、
「
」
凾
r
,
’
Ll
。。 。.
.
J
〔e) T=
70!70 (b》 r;
40〆70 図一
1 三軸 部分 圧縮強度 試 験 載荷概要お よ び寸 法 囗一
v 齧 圧9ン
, 窒警
脆
ン’凵
〔a) 全体図 り一
一
〇躍
口 永 排 O B FE ー
−
ー じ6
臥 D 口.
1 水 注 E「
6 L 位 計 イ ト1L
リン
ワ圏
圏
加 圧 欅 厭tt体 侍底 鍍 リン9“
1 亅ンワ噛
」
本 報 告の一
部は参 考 文献 1),
2) に 発表し た。
* 鹿 児 島 大 学 助 教 授・
工博 (昭和 61 年 6 月 30日原稿 受 理 ) (b) 三軸 室 図一
2 三軸 部分 圧 縮 強 度 試 験 装 置一
1
一
実 験 順 序は
,
全 体 圧 縮 (γ詈70
/70
)で は供 試体を 同 形の上 下 載 荷 板で狭み, ゴム スリー
ブを被せ,
ゴム環を セ ッ トし て三軸 室 内に設 置して側 圧 を作 用さ せ た後, 軸 圧 を作 用さ せ る。
部 分 圧 縮 (γ= 40/70)で は, 供 試 体 に部 分圧縮 用の載 荷 板を図の よ うに設 置する ことによっ て実 験 する。 計 測は載 荷 板 (C)に取り付 け た 変 位 計, その上に取り付け た荷重計 (ロー
ドセル)で計 測す る。3.
く さびのつ り 合いに よ る三 軸 部 分圧縮 状 態の解 析 原 位置の圧縮強度試験およびせ ん断強度試験過 程の破 壊 現 象は,
引 張 裂け破 壊 現 象 が優 先す る。
三軸 部 分圧縮 試 験は 三軸 圧 縮 過 程で複 合 応 力 状 態下に あ る破 壊 現 象を解析 的に と ら える ことを目的と し て実験 的 研 究 を するもの で あり, こ こで は その解析 法につ いて 述べ る。 写 真一
1は 三軸 部 分 圧 縮 試 験に よっ て崩 壊し た供試体 の崩 壊 形である。 こ の供 試 体は石 膏 と砂に よっ て人 工 的 に作っ た試 験 体で あり,
粘 着 力 をもつ シ ラスを想 定し た もので あ る。
これ らの崩 壊 形を見る とき, 載 荷 板の底 面 を 底と す る 円錐 状の く さ び を形成す る。 崩 壊の きっ か け とな る現 象は,
く さびの圧入に よ る く さ びの周 辺 部の引 張 抵 抗の喪 失に よる変形 過程に よ る もの で あ る。
し た がっ て直 接の崩 壊 要 因は, 引 張 抵 抗 力す な わ ち引張裂け に よ るもの であ る と考えられる。これ らの事 実に基づ き, 三軸 部分圧縮試験状態の崩 壊につ い て解 析する。
3.
1 解析 仮 定および崩 壊 形 図一3
に示す よ う に,
ま た崩 壊 現 象か らも推 測 され る よ うに,
〈 さ び は載 荷 板 下で対 称に存 在すると して, 図 の斜 線 部の くさび が形 成 される もの とする。
崩壊す る状 態における力のつ り合い は, くさび 部 分の つ り合い状態 と
,
そ の他の部 分のつ り合い状 態に よっ て 得 られ る。 くさび部 分 以 外のつ り合い状 態か ら, x 方 向 写 真一
1 三 軸 部 分 圧 縮 強 度 試験による崩 壊 形→
民諦
ー
,ユ
図一
3 三軸 部 分 圧 縮 状 態の く さび形 成と力のっ り合い のっ り合いによっ て,AA
℃’
C ,
BB ’
D ’
D
の部分に引張 力が作 用す る。 末 永・
石 丸に よ る く さ び理 論に よ る解析5吃 参 考に し て本 条 件に適 用さ せ る。
解析 仮 定と して (1 ) く さ びに作 用 する載 荷 板からの荷 重 をP
とし て一
様な 分布 力(p >が作用 す る もの と す る。 (2) く さびの底 面に作用 す る 反 力 をF
。 と して,
こ れ も一
様に分布するもの と する。
(3)AA ’
C
℃,BB ’
D ’
D
面に作 用する引 張 力は一
様 な分 布 応 力であり,
材 料の引張 強 度に相 当する も の と する。 (4} くさび斜 面 上に作 用 する力は一
様に分 布し, こ れ をく さび形 成 条 件と する。
AA’
C’
C ,
BB’
D’
D 面に作 用する引 張 応 力は, く さび が形 状 変 化 すること なしに圧 入 すると 想 定す るとき,
AA’
,
BB’
面がCC ’
,
DD ’
面よ り大きい 分布 をす る と 考えられるが,一
点が引 張 強 度に達す る ことで全 体の破 壊に繋が る も ので は ないので,
こ こ で は その面の平 均 応 力 が 引張 強度に達す る と考え,一
様な分布応 力を仮定し て解 析するもの で あ る。
く さ び形 成 条 件は不 明で あ る が, これをせ ん断すべ り 条 件と同 様に τ=
a。+ μ・
σ と仮 定し て解 析 する。
こ こ に T。 は初期せ ん断抵 抗 応 力 値,
μは摩 擦 係 数,
σ は垂 直 応 力 度である。 三軸 圧 縮 強 度 試 験の場 合, っ まり三軸 部 分 圧縮 強 度 試 験における全 面 圧 縮 状 態で も,
こ の崩 壊 仮 定 が成立す るもの と考えられる の で,
三軸 部 分 圧 縮 強 度 試 験に共 通 なくさび形 成 条 件の仮 定の下で, 材料の引張 強 度が決っ て い る と き,
軸 方 向荷 重 (P>を 求める ことに帰 着す る。
3.
2 解 析 図一
4は ぐ さ び部 分の力の作 用 方 向および寸 法 関 係 を 示す。
図に示す よ うに崩壊 荷重に よ る分 布 力をρ,
そ の 合 力をP
と す る。
ま た く さ び交差部 分に作 用す る分 布 力 をfc
, その合 力 をFc
とす る。
く さび部分に作用す る 垂 直 応 力 (σ)とせん断 応 力 (τ)の y方 向の成 分 を∫洗 と する9 く さ び部 分につ い て考え ると,
σ,
τ による1−
1’
軸 ま わ り のモー
メ ン トを求め る。 y の位 置でds
に作 用 するf
1「
図一
4 く さ び部分の 力のつ り合い お よ び 記 号一
2
一
力 〔
AfX
τ}は,
f
;r を y 方向の 力 とす ると きノ茖.
=
・sin・a +・cos ・一 ・
・
…・
一 ……一
(1 ) であり, その力が半 円 周に作用 す る。
またこ の力 の 重心 は1−
1’
軸か ら の距離をX
。 と し て, r を半 径とする と,
Af ;
1=
f
;ゼds ・
π・
Y/う…・
・
…・
∴…………・
・
(2 )x
。− 2r
/π…………・
・
一
.
……一 …・
…………
(3> で与え られ る。
ds に作 用す る1−1
’
軸まわ りの モー
メ ン ト(AM
茖r》tま,AM
髫τ;−
2・
f
多tdy /cos α・
yZ/bt・
…
……・
(4 ) し たが っ て,
σ,
τ に よ る1−
1’
軸 まわ りの モー
メン トは,MaT − 一
∫
・M 湊一
・1
ノ
洗/(・・c ・s ・)}・
濫
幽;
AA・
f
渉r’
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t−・
・
・
・
・
・
…
(5
)−
t − −
2a3Vi−
F
−
5flb3
−
(b− hS
)1
/(3
b3
>・
・
…
(6 )次に半 径 r の円に
作
用す る垂直分布 力の重 心 位 置は,
半円の重心位置 を0点か らy として,
y= 4r /(3π) (重心位置)・
………・
一
(7} し た がっ てP
に よ る1
次モー
メ ントは竺
=
・・’
αt°
1/2°
4α/(3・)=BB ‘
P……
(8
)BB
= ・2・
a3/3 同様にfc
に よ る モー
メン ト〔Ml
。)は 臨=−
2/3・
(b一
ん)3・
α3/b3・
fc
=CC ・
五CC
=− 2
/3・
(b− h
>s・
a3/b3・
・
…
一・
・
−t・
・
・
・
・
・
・
…
鹽
・
・
・
…
∵
・
…一
・
(9) 式 (5).
(8>,
(9) よりモー
メ ン トのつ り合い は 舶・
f
;.
+BB ・
P+CC ・
五=0 ・
・
………・
(10) と な る。
< さびが交 差し ない と きはCC =
0とな る。
軸 方 向のつ り合い を くさ び部 分につ い て求め る と,P
に よる力 〔Fp)は F。=一
ρπ・
α 2 /2=
PD・
ρDD ;一
π・
al/2
σ,
τによ る (Faτ
}は翫
一
鷹
………・
……・
…
(11)f
嵳,・
ds ・
π・
y/b=EE ・
∫渉.−
h)aEE
=
πα2ん/(202)・
〜/石Σ耳巧「・
(2δ一
ん)……’
・
…・
…・
…・
・
………・
……
(12>fc
に よ る力 (乃。}は F」c;
丿゜
π’
1
(b− h
>a/bl2
・
1/2=
FF・
fc
FF;
π(わ一
ん)2αワ(2b2
)・
・
・
・
・
・
・
…
一
一
・
・
−s− ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(13 ) し た がっ て y方 向の力のつ り合い は式 (11), (12), (13) よ りEE ・
∫洗十FF・
fe
十DD ・
p=
0………・
・
……
(14
) 式 (10 )およ び式 (14) よりfc
を消 去して,
ρ; (CC
・
EE−
FF・
AA >/(BB ・
FF
− CC ・
DD )・
∫洗……・
・
……・
・
……・
…・
・
…
(15
) く さびが交 差し ないと き ρ=− AA
/BB
ゾ洗 ト φ・
一
刊←
e剣駈
ニ ニ ニ ニ「
」
ボL
二 隔。
,
匿
笏 n氣
;
1
図一
5 く さ び周 辺 部の力のつ り合い と な る。
次に く さび周 辺の力のつ り合い につ い て考え る。 図一
5は く さび部 分 を除 く状 態の 力の作 用 方 向お よ び そのつ り合い関係 を示す図で ある。 (a)は力の作用 方 向 とつ り 合い 関 係 を示す概 念 図,
(b
)は計算過程に必要とし た 記 号および寸 法の関 係 図で あ る。 半 径 方 向の 力の つ り合い を考え る。
く さ び斜 面上の応 力 (σ,
・
τ)によ る x 方向の応 力 を滞。
とすると,ノ茖.
=
σ cOS ・一
・ sin α一 一
・
………・
…・
…・
(16 ) 図一
5の よ うに 跨τ やP
。が 作 用 するの で,
』
これ ら をf
とする と半 径 方 向の力は 2・
ノ・
r と な る。
∫盈に よ る半径 方向の合 力 (R 。
,}は,・諾
蕊
2盟 ・/b
… 一面 ・
・+而 ・
τGG =h
α2/δ・
(2
b− h
)HH =一
んα2/b
『・
(2b一
ん)・
・
・
・
・
…
一・
tS・
・
・
・
・
・
…
t・
t−・
t・
・
・
・
・
…
(17
> く さ び が交 差しないと きR
σt−
fo
ua2・
ノ盈・
!ノ/δ。
ds ;
α2b σ一
α2τ;
GG・
σ十HH・
τGG
; α2δ,
HH
=一
α2 と な る。 側圧 (P。)に よ る半径方 向の力 (Rp。
)は ・・一一
∬
P
・・
・・
… φ・
si…d
・=−
2Pガん・
atrφ=
IIII
=
=− 2
かα2・
φ・
Po・
・
(18)・
・
・
・
・
…
(19
> 次に引 張 強 度 (F
,)に よ る半径方向の合 力は,
図一5
の (a)に見るよ うに,
斜 線部の面 積に引張強 度 (F,)を掛 けて,
RFe=− 2・
F
,・
lil
・
α・
h ・
a−
(α+(δ一
ん)/b・
α)九’
・
α/2};
JJ−
(20 ) JJ=−
2・
ん・
a2・
〔φ一
1十h
/2b
)・
F
, くさ び が交 差しない と き墨
=『
2°
F・’
〔φα’
んα一
α/2’
うα}.
….
.
.
…
(21
)JJ =−
2・
α2・
(φh− b
/2
)・
F
, 式 (18),
(20),
(21) より GG・
σ+HH・
τ+II+JJ= 0・
…・
…一…一 …
(22) く さびの形 成 条 件と して τ一
τ。+μσ と す る と,
これ を式 (22)に代 入 して σ=一
(HH・
To 十II十Jの /(GG 十HH・
μ)……
(23 )一
3
一
また くさ び形 成 条 件に σ を代入 し て τ が決まる
。
式 (15)は次の よ うになる ので上 式か ら求め た σ,τ より, P=
(CC
・
EE − FF ・
ん4
}/(BB
・
FF −
CC
・
PP
)°
(σsin a 十τ cos a}’
’
’
”・
………・
・
・
…
…
(24) と し て求め ることが で き る。
b
の変 化に伴って p を 計 算 するとき,
ρ の極 値 問 題 と な り,
p の極 小 値が求める崩 壊 荷 重 度とな る。
4.
石 膏 砂 供 試 体およ び 粒 状 供 試 体に関 する実 験 未か く乱シラ ス試 料の三軸 部 分 圧 縮 強 度 試 験へ の適 用 に先だ ち,
石膏と砂の混合 供試体 (石膏砂供試体 〉と散 弾 状の鋼 球を石 膏に混 合し た供 試 体 (粒 状 供試体)につ い て, 三軸部分圧縮 強度試験を実施し て その破壊状況 を 観 察・
考 察し た。
石 膏 砂 供 試 体は引 張 強 度 を有す る固 結 物 質を 想定した もの であ り, 粒状供試体は鋼 球に よっ て せ ん断すべ りを生 じ や すい よ うに想 定し た, 鋼 球 を石 膏 によっ て 弱く結 合させ た供 試 体で ある.
4.
1 供試体の混合お よび実験 方 法 試験供試体の材料の配合を, 表一1
に示す よ う な重 量 百分率で示す。
作 製 方 法は,
パ ン型 ミキ サー
に よ り表の混 合 割 合で練 り混 ぜ,
ア ク リル製の シ リンダー
型わ くに打 ち込み, 入 念に突き 固 め た後,
固結す るの を待っ て脱 型する。
これ を乾 燥器に入れ て絶乾状態において試 験 する。 本 試 験 を実 施する前に, 供 試 体が小さ く な るこ と に よ る強 度に与え る効 果 を見るた めに直 径 と 高さ (直 径×高 さ)が (70mm ×140 mm ), (40 mm ×80 mm >, (20 mm ×40mm
)の一
軸圧縮 強 度 試 験および 三軸 圧 縮 強 度 試 験 を行っ て そ の効 果を見る実 験を行 う。
三軸 部 分圧縮 強 度 試 験の試 験 体の数は側 圧が 0, 1,2,3,4,5
kg
/cm2 の6
通 りにつ い て,石 膏 砂 供 試体は3
個, 粒 状供試体は1個と す る。
石 膏 砂 供 試 体は γが 70/70, 40/70の 二 組 で 計 36本 で あ る。
粒 状 供 試 体は γ が 70/70,
40/70につ いて計12
本である。
計 測は軸 方 向の荷 重 をロー
ドセル で,
軸 方 向の変位を 変位 計で行う。 4.
2 実験 結 果 石 膏砂供試体の結果 寸 法 効果 載 荷 圧 縮 部 分の大き さによる強 度に及 ぼ す寸法 効 果を 見る ために行っ た試 験であり,
載 荷 部 分の 直径と その2
倍の高さ を持つ 供 試 体 (φ70皿m ×140mm , φ40 mm × 80mm,
φ20mmX40mm )にっ い て,一
軸 圧 縮 強 度 試 験お よび側 圧3
kg
/crnZにおい て三軸 圧 縮 強 度 試 験 を 行っ て比 較し た。
表一
2およ び表一
3がその結果である。
検 定の結 果は差 を 認める ことは でき ない。 寸法 効果は認 め られない。
引張 強度 引 張 強 度 を見る ために割裂引 張 試 験を実施し た。 表一
一
4
一
4がそ の結 果で ある。
し たがっ て石 膏 砂 供 試 体の引 張 強 度 をO.
91 kg/cme とする 。 三軸 部 分 圧 縮 試 験 結 果 破 壊状 態は解 析に お い て仮 定し た よ うに,
載 荷 板 直下 (軸 方 向 )に く さびを 形 成し, そのすべ り出しと周 辺 部 の 引張 力が材 料の引 張 強 度 を超え ると きに崩 壊 する。 表 供 試 体 蟹 闢 石 臂砂憐試体 粒 状 碓 鼠 儒 表一1
供 試 体 混 合 重 量 比 石膏 水 NPt 剛 乾 砂 1fiot6 !DT [113672ta 乾Pt容 面 207【呂
!c“P5 岨 ‘ρ
, 表一
2一
軸圧縮 強度 試験 結果 φ {■
巳
, 70 40 20 P 〔ヒ5,σ
。
〔k8κ。
り 1985,
141644261594,
13 q3.
26 403 :旧 393.
10 LO3,
且8 154,
17 L23.
82 平 均(転ε
ノ‘
の 4.
5L 3、
L8 3.
92 表一
3 三軸 圧 縮 強 度 試 験 (側圧3kg/cm2 ) φ 〔闘
,
, 70 40 20 ρ 〔k8 )r
【k‘
κ・
り ‘70L223B3 囮.
o ヨ7τ 9.
312910.
3m 了 8.
5 田68,
↓ 32102 361L5258.
コ 平 均【k匡!GOり lu,
τ 9.
匸 四.
o 翠藁一
r4 害亅裂 弓【張 試験 HoP (Le ) σt 〔k81cdi) 19039 0 2Moo913DL49 表d5 最 大軸 圧 (崩 壊 荷 重 度 〉一
石 膏 砂 供 試体(
田
驂
り
丶
”
置
〕
』
出 墅 師 分 載 荷 串 7巳
70/7日γ=
40/70 側 圧 崩 壌 断 匿 度 (kg〆o巳零) (k8ん晒り 〔k‘〆o団り ↑.
178.
28 o 4.
187.
?2 3.
014.
77 10.
82H.
70 1 6,
7412.
73 6.
28LL46 9.
25L9,
42 2 9.
9816.
55 10,
1915,
36 互3.
6031.
35 3 L3.
8LL9.
58 13.
2719.
26 17.
252B.
72 4 L5.
9326.
02 L6.
U24,
37 18.
8830.
oo 5 2止.
3526.
34 20.
5724.
75 0 1 2 s 喝 5 佃 圧 PD 〔k‘
!G・
t)一
●一
一:
‘
TelT} 竃 駿 値の量 小 自 只 騨 一 r冒
40t70窄
一・
一・
一
實 験 體 か らの 95:償 組 園 犀一
・
一
一
一
一
廓ortt 図一
6 石膏砂供試体の側圧(P。}と軸圧 (P}の関係一
5は各 試 験 条 件に よ る崩 壊 荷 重の結 果で ある。
図一
6 は これ らの結 果 を 側 圧に対 して プロ ッ トし たもの であ る。
こ れ ら の結 果を直 線 近 似 し て回 帰 直 線とし て 求め る と,
γ;
70/70で はP =
3.
05P 。十4.
52 (kg
/cm2 )∵・
……・
・
……
(25
) γ=
40/70 で はP
=4,
29PD
十8.
e8
(kg
/cm2 )………・
・
……
(26
) と なり,
図一
6にその回 帰直線を示す。 ま た図 中に は95
%の信 頼 限 界を一
点鎖 線で示す。 粒 状 供試体の結果 粒 状 供試体の傾 向も,
前 述の石膏 砂 供試体の場 合 と 同 様に,
側圧 の増 加に伴っ て軸 圧 (崩 壊 荷 重 )は増 大し,
そ の関係は直線 関係にある ことが わ か る。
崩 壊 現 象も載 荷 板 下に円錐の く さ び を形 成し, ある すべ り条 件によっ て決 定さ れ る く さ びの形 成 (く さ び形 成 条件 )に よっ て 圧入 さ れる。
図一
7は粒 状 供 試 体の 側圧 (P。
}と 軸 圧 (崩 壊 荷 重 ) (P
)の関 係 を 図 示し た もの で あ る。
直 線 関係 式は γ=
70〆70で 50 宅’° 暑,。 L 瞿,。 10 00 1 2 3 4 側 底 Po 〔k‘!c■
魯
レー
一
●−
t・
70/70 十 r.
40!70−・
一一
冥 験 臆から の一
−・
一
一
一
騨翫 置 ろ/’
/ /!
・
’
/6 /「
,
/!.
/齟
ノ
」
’
/ 粒 状 横 鼠 体 5 翼験腿の 最 小 自 璽 躱 951 億 翰 田界 図一
7 粒状 供 試 体の側圧 〔P。}と軸圧(P>の関 係 3D皇
・・i
、。■
u
、
コ マ O ら.
り
、
■
遇
》
5
駄
O、
1 02 0,
3 0.
1 囲.
5 0.
6 図一B
く さ び形成条件の算出 (石 膏 砂 供試体) P=
・
5.
51Po 十8.
78 (kg
/cm2 )・
……・
…・
・
…・
(27 ) γ=
40/70でP =8.
18Po 十16.
01
(kg
/cm2 )……・
…・
・
…
(28
) であり,
図中に示 し た。 こ の供 試 体 材 料の割裂引張試 験に よ る引 張 強 度は平 均 して1.
16
kg
/cm2 で あっ た。
4,
3 石膏砂供試体お よび粒 状 供 試 体の解 析 石膏 砂 供 試 体 実験 結果か ら側圧と軸圧の関係は直線関係にあ ること が わ か る。
あ る く さび形 成 条 件お よ び引 張 強 度につ い て,
三軸 部分 圧縮試 験状 態の実 験 結果が対 応し なけれ ばな ら ない。 γ=70
/70
の全面圧縮の場 合 も部 分 圧 縮の特 殊な 場合,
と考え ることがで き る。
こ こでく さび形成 条 件は 不明で あ る が, 全 面 圧縮の試
験 条 件も部 分 載 荷の解 析に 従う もので あ る と考え られ るID
.
で,
γ=
70/70の実 験 結 果 か ら求め ること がで きる。 図一
8に く さ び形 成 条件の 算 出 方 法 を示す。
γ が70/70の と きのMohr
包絡線は,
τ=
・
1.
29+σ tan 30.
4°
と な るの で, く さび形 成条件は こ の近 傍に あ る と仮定し て,
r= ・T。+μσ (く さび形 成 条 件 ) の τ を 1.
29
kg
/cmZ か ら前 後 に 変化 させ,
μ を tan30.
4°
=0.
586』
か ら0.
05つ つ 変化 さ せ る と き の Po=
0 (kg
/cm2 )と5
(kg
/cmz )の 崩 壊 荷 重 度の値を,
先に 求め た計算過 程 を導 入し たプログラム より計 算 する。
三 軸 圧縮 試験で は’
P
。=okg
/cm2 の と き崩 壊 荷 重 度 (P)は4.
51kg
/cm2 ,P
。=5kg
/cm2 の とき19.
75 kg/c皿 2 で あ る の で,
τ= 1.
29
kg
/cm2 の ときμ を 変 化さ せ る とP
。 が0と5kg
/cm2 の線で それ ぞれA
,A ’
で交 差する。 こ の と きA
の と きの μと A’
の と きの μ は異な る結 果を示 す。
く さ び形 成 条 件は試 験 条 件が異なっ て も同一
であ る もの とみ な し た とき,
こ の μ は同一
の結 果を 生 じ な け ればな らない。 した がっ て τ を変化させ た と き,A
とA ’
の μ が同一
と な る。 っ ま り 図 でA ,.
A ’
の線が垂 直に な る 条 件 を隶
め るこ とで ある。
図のAA ,
AA ’が求め る r とμ であ ることが わ か る。
この結果は τ= 1.
03kg /cm2,
μ=
0,
28 で あ る。 図一9
は,
求め ら れ たくさ び形 成 条 件 を使 用して,
部 分 載 荷 率が γ= 70/70 ,ア=
40/70につ い て側圧 と軸圧(崩 壊 荷 重 )の関 係 を 計 算 し たもの で あ る。 γ=
70/70
につ い ては実 験 結 果に合 致す る よ う に,
く さ び形成条件を選 択し たの で実 験 結 果と 合 致 す ること は 明 白で あ る。
この 条件による計算結果 を γ=
40 /70 につ い て比 較する。
結’
果 を 図一
6に プロ ッ トすると,
図の点 線に示す ように な る。
こ の結 果か ら もわ か るよ うに,
実 験の回 帰 直線とは 完 全に一
致す るもの で は ないが,
95%の信 頼 限 界に入 り,
く さ びのつ り合い に よ る解 析の妥当性が う か が え るe 図一
9 (b
)は解析過程を示す もので あ る。
横軸は く さび一
5
一
50
萼
、oき
臨
30崟
2・ 1000 1 2 3 4 5 側 臣 Po (k区lc●
巴
) (8) 側 圧と軸Eの関 係.
120so “ 0 20 80(
網
昌丶
悶
5.
臨
04 r 司0!η 70〃o 0 0 2 4 5 8 1D 12 /b 〔b ) く さ び 形 成 位 置 と 軸 圧の闘 係 図一9
石 膏 砂 供試 体の解析 過 程 とその結果 50040302(
欄
響り
丶
■
o占
〕
』
田 蓼 10・
0 0 且 2 3 4 5 側圧 PO (lg〆C●
1) (の 側 庄と軸巴の蘭係:
.
120BO 竃 40 茎 ぎ店
120 80 40 0 2 4 6 8 10 12 b {b) く さ び 形 成 位 豊 と 軸 旺 の 闘 侮 図一
10 粒状供 試 体の解 析 過 程と その結 果 形 成位置b
〔く さび載 荷部の半 径のb
倍で表 す ) を, 縦 軸は軸 圧 を 示すもの であ る。
軸圧の極小 値が求め る崩 壊 荷 重 度で ある。
く さび形 成 位置b
は 2〜3
であ るこ と が わ か る。 粒状供試体 粒 状 供 試体の解 析 結 果を,
図一
10に記す。
図一
llは, く さ び形成条 件を算 出す る ための もの で あり,
図一
8に対 応する。
こ の結果 く さ び形 成 条 件は t=
1.
58kg/c皿z,
μ=0,
64
によっ て全 面 圧縮 載荷にお け る実験結果を満足 する値を一
6
一
6
3n ユ
、
3飼
■
り
丶
剛
」
の
■
O』
}
3R 9、
【
=、
9
り
丶
= O・
£響
{
o丶
聟UO
79
0
に
日.
5 図一
11 くさ び 形成 条 件の算 出 (粒 状 供 試 体) 与え る。
これ らの 値に加え て, 引 張強度を1.16kg
/cm2 とし て, γ=70
/70
と 40/70の と きの 崩 壊荷重を推 定す る と,
図一
10 (a)に示す値とな る。
図一
10(b
)はこれ らの計算 過 程を示す。
図一
7に粒 状 供 試 体の実 験結 果を’
比 較 するために, 計 算結果を図一10
から転 記 し て点 線 で示す。 またこ の図には.
一
点鎖線で示すよ うに,
実 験 値の 95%信 頼 限 界 も 図 示し ている。 図か ら明らか なよ うに,
実 験 値は, 95%の信 頼限 界で解 析 値から出 現 し て い る とみな し てよい もの と考え ら れる。 以上,
石 膏 供 試 体お よ び粒状供 試 体につ い て実 施し た 三軸 部 分 圧 縮 強 度 試 験の結果は,
く さ び理 論による解 析 値と ほ ぼ合 致 すること が わ か り,
三軸全面圧縮で あっ て もこ の 計算仮定が 適用で き,
崩 壊を 統一
的にとらえる こ とがで き る。 こ の 場 合 崩 壊にか か わ る重要要素は,
材 料 の引 張 強 度と く さび 形成条 件である。 く さび形 成条件の T,
μは 三軸 圧 縮 強 度 試 験 結 果に より求め る こ とが で き る。5.
シ ラスの三 軸 部 分 圧縮 強度試 験三軸部 分圧縮 強 度 試 験 を地 山シ ラスに適 用 する
。
対 象 と し た シラ ス は鹿 児 島市 内に普 通に存 在 する地 山シラス であ り,
シラス の分 類 上か ら は 入戸軽石 流の非 熔 結 部・
ふつ うシ ラスである。
地 山シ ラス の力 学 的 性 状は含 水 状 態 およびか く乱と未か く乱の状 態によ り異な ることが 知 られるが, 未か く乱の 自然状 態の地 盤 内の含 水 比は通常20
% 前 後 (18〜
22%)と ほ ぼ一
定し て い る。
し たが っ て地 盤の支 持 力を問 題と すると き地表層 を除い て は含 水 の影響を考慮し な くて よいもの と考え ら れ る。 本 報 告で は,
文 献7
)に示し た サンプラー
を地 山シラス 中にオイ ル ジャ ッキに よっ て押し 込 んで採 取し た未か く乱供試体 を使用 して, 三軸 部分圧縮強 度試験を実施し た もの で あ る。
は じ めに, 三軸 圧 縮 強 度 試 験の結果 か ら地 山シ ラス の くさび形 成 条件を求めて, その結果を使 用して 三軸 部分圧縮強 度 試 験 を推 定 する。 地 山シ ラ ス の三軸圧縮強度試 験は 三軸 部 分 圧 縮 強 度 試 験の供 試 体採取地と同
一
の 採取 地の結 果 を採 用 する。
次 式に示 す 結 果を既に得ている7 }。
主 応 力で表示して.
σ 1= 4
.
15σ3十1.
52
(kg
/cmz )……・
…・
……
(29
>』
破 壊包絡線で表示してT=
O.
37
十σ・
tan
37.
7e (kg/cmz )…・
……・
(30 )側圧 がOkg /cm2 の と き σ1 は
1.
52
kg
/cm2,5kg
/cm2 の と きσ、は 22.
27kg
/cm2 とな る。 こ の と きの く さび 形 成 30【
=、
ミ『
鍔 乙 竃囲
5、
圏
盖卩
o 巳2
【
.
.
り
、
二〕
」
1.
口 o.
2 e.
3 0.
4 0.
5 0.
E o、
T’
o.
3μ
図一
12 シ ラスの く さ び 形成 条 件の算 出 30 2nR輔
・
9
丶
曽
己匹
圉 躍 e l z 1 4 5 闘 E Po 〔」ltc■
■
, 図一
13 シ ラス の側 圧 と崩 壊 荷重の関 係堋
e ..
o・
ヨ.
o 2.
e 1.
o n 図一
14 2 3 ‘・
5’
膩 圧 Fo tl■
ie●
t
] く さ び形 成 位 置の変化 条 件を算出 す る。
図一
12は図一
9お よ び図一
11と同 様の方法で求め た く さ び形成条件の算出 法である。 こ の結 果か ら く さ び形 成条件と して次の よ うな値を採 用す れ ばよい こと が わ か る。τ
=O.
43(
kg
/cm2 ),
μ
=0,
45…
一・
・
・
・
・
・
…
s…
(
31
} 次に これら の条 件に よっ て求め ら れ る 三軸 部 分 圧 縮 強1 度 試 験の結 果を推定 して
,
図一13
に示す。
図一
14 は計算 過 程に よっ て得ら れ た く さび 形 成 位 置 の変 化 を 示 す もの であ る。 以 上の予 測の も とに,
シ ラス の三軸 部分圧 縮 強 度 試 験 を実 施し た。 本 実 験は,
先の石膏砂供試 体お よび 鋼 球 使 用の供 試 体 の試験装置と異なる もの であ る。
先の実験は供 試体の設 置 が 極めて困難で あっ た。 試験機の L・
部 を改 良し , 図一
15に示す よ うな三軸部 分 圧 縮 室 を作 製 し,
これに よう て実 験を行うこと に し た。
図は, γ=
40
/70
の部 分 圧 縮 試 験 状 態の試 験 装 置の例 を示す。
載 荷 装 置は,
カム によ り 上下 同じ荷 重 速 度, (荷 重 速 度は調 整が可 能で ある。)をロー
ドセル を 通じて, 上下の 中 心 軸A, A’
に作 用させ る もの である。
部 分 載 荷 状 態に よっ て,C ,
C
’,
D ,
D ’
の組み合わ せがある。 γ=
70/70 は Cが な く,D
の 直径 が 供 試 体の直径にな る。
γ=
40/70の場
合,
D,
D ’
の 直径が 40 mm に なり,C
は 肉厚 を持っ た円 筒であ る。図の よ う に供 試 体 を設 置して,
ゴ ム ス リー
ブを載 荷 部 分 (図のC
,C ’
部 分 )と ともに 被せ, ゴム輪 を図のように配 置す る。
こ の よ うに ゴム輪 を多 く配 置 する の は,
水圧が加わっ だと き, 部 分 載 荷 装 置 部か ら,
水圧に よ りゴム ス リー’
ブを突き破り,
供 試 体 へ 水が浸 入す るのを防止するた めで ある。
実 験の方法は, 側 圧
PD
を作 用さ せ た後,
上下か ら軸 方向荷 重P
を作 用させ て崩 壊まで至 ら し め る。
計 測はo
・
}
’
鴫
L
上晒 位隔 鼻 臼 … P,
鴨
樹 膰円 圖 匸 oコ
“
咼鯛 三 軸 邪 分匪 臨 室→
1 購 鼠 体 Jn』ト
7巳
C’
直・
6’
ガ・
卩一
卜
凾
晒 下 騒 配位 計 側 帽’
図一
15 改 良した三軸 部分圧縮室一
7
一
4v
ゴ
{
〜
°
O 国H O.
]
V 図一
16 応 力度一
ひずみ度 曲 線 表一
6 シラ ス の三軸部分圧縮強度 (γ=
40/70) 凹 圧 Po【k厚ノc勵り 崩壇 襾 煎 度 P(k8んの o.
00,
0 1.
490.
49 LlL,
1 9.
499.
正7 2,
巳 2、
o 174815.
B8 2.
93.
o Z1,
2224.
D2 4、
D4.
95 』 31.
4834.
B633.
74 LO 3e 20 ド 、 ミ・
,
」
= 出 8 10 o O 1 2 3 4t 5 塵 圧 @Po 【kSlt,
T 図一17
三軸 部 分 圧 縮 強 度 試 騒 <TAB><TAB><TAB><TAB><TAB>o <TAB><TAB>0 <TAB>
<TAB><TAB><TAB><TAB><TAB>
上 下 のロード セルによる 荷重と上下の 位 計測棒 に設置 した 変 位計
よる 変位で あ る 。 荷 重の計 測 結果は,ほぼ
上下 と に 等しいが ,これ を 平 均し て求める。変位 は 上下の 位 を 合計し て これ
軸 方 向 変位とし た。 これにより 安定し て三軸 分圧縮室に 供試
体 を 設 置 す る こと が でき,
供 試 体上下 変 位 量をほぼ 同 一とみな せ, 上下対 称 に載 するこ
とが で き , 実 験でき る 。 図一16
は シラス
三軸部分 圧 縮強度 試験 の応
力度一 ひずみ度 曲 線で
る。γ =40 /70
の 場合で ある。 側圧Pニ
崩壊 荷重P
の関係は 表一6
と
なる 。 この関 係 を 示 する と,図一17
に示すよ
うに な る。 この関係は ,解析計
の 図一13 の γ=40
/70
に対
応す る。 比 較 して
験値は解析解とよく 一 致 す るこ がわ かり, 解 析 の妥当 性が う か がわれ る 。 以の
地山
ラスの 三軸部分圧縮度試験結 果か ら およ 一8
一 そ 次 の ような 結論 を 得 る こ とができ る。 崩壊は , 載荷 板 下に形成されるく さ びの
圧 入 によ って 沁 資フ
周囲のシラ スの裂 け 破 壊に よる。し たがって崩壊 荷重
度は 裂け を 起す引張 強度に
よっ て 決ま
る こと に な る ま た,く さび の 形状 は一定 でなく ,側 圧によ
って 化す
る こ と が判 か る 。この 変 化 の様子を 示すの が図 14 である。 そ の変化の程 度は側 圧 がOkg
/cm2
か1kg
/cm2
に上 昇す る 間で大き い。くさ び の 水 平 面 の な す角
ωで
みると,
図で側
圧がOkg /cmZ
のときbはおよサ2
だから,
ω;tan『置
2需63 ° ,側 圧が1kg
/cm2
と きb
が3
でω =tan
13
=72
° とな る。そ
の の 変化 は緩 慢 であ
る。 側圧が大 きく っ て もb
=3
.2 付 近 で あ り ,そ
のとき の角ωは 7 汲ニ 変化は少 な い 。 部分圧縮状 態に かかわりな く くさび の 形状が 側 圧に
よ って変 化する こ と は , シラ
の支 持力 特 性と 関係す る 内部摩擦角で 見ると, 次 のよ う 述 べ るこ とが で きる 。 こ の く さ び形 成は 主動Ra ine 状態である ので ,せん
断 すべり 条件
とし ての内部 擦 角 φ で 表現すると ,ω=
π/4
+φ /2の関係と なる。 た が って
,次の
よ う に 形 式的
内部
摩擦 角 を推定すると,側 圧 な いOkg /cm2 の ときω
=
63
°をとるφ は 36 ° で 側圧
が1kg /cmZ
のと
きtU
= ・7 汲 ニ るφ は54
°, 側 圧 が十分に 増 大 し た と き ω73
°で はφ = 56 ° の 計 算値
と なる。 こ の計算 れ た内 部摩 擦角は
三 軸部分 圧縮 強 度試験 結 果から 推 された も の で あり, 見掛け
の内部
摩 擦角とみ
る こ とがで る 。 したがって,側 圧が増大す
るとき見掛 け の内部 摩擦 は増大し, 36 °か ら56 °ま で変化
す る 。 しかも 変 化の著 し とこ ろは
,側
圧がOkg /cm2
か らlkg
/cmZ
と ころ
で あ り,36e から54
° に 変 化 する こと が かる。φ =36
°は地
山シラスのお よそ の内部 摩擦 角 で あり, このこと は通常の 三軸 圧縮強 度試 験の内 部摩 擦角 を示 す くさび形 成は ,地 表面 にお ける側 圧 が作用
しない とき のくさび 形 成 であ ると いうことがで きる 。 その くさ
形成条 件 は 側 圧 に よ って 変 化 す るものであ る。特
に そ の変 化が 著しい の は側 圧が1kg
/cm2 まで であ
り, わ ゆる 形式的 内 部 摩 擦 角 の変化 が 著 しい
いえ る 。 した がっ て側圧の効果を有効 に利用す る こ によ っ て , 支持 力を 増大さ せるこ とができると 考え れる 。こ のように 三 軸 部分圧 縮強度試験 は 側 圧が 化す
る
に 伴っ てくさび の 形 状が変化し ,その
変化の 子 をみるこ とが でき る。す な わ ち 粒 子 形状の 影響 が さ い こと を 条 件 に , 材 料 によ りくさび形 成条件が異
る こと , およ び 引 張強度と の関連におい て三軸 部分 縮 強度 が 変化す る こと を,材 料の も つ 破壊 特性 をみ こ とに利用 で きる。 次に シラス自 然崖 の 自立 安定自 立 安 定 高さの解 釈が シ ラス研 究の従 来からの課 題で
あっ た。
せ ん断 すべ りに よる土 質 定 数 を 使 用して自立 安 定 高さ
をフラン セ の公 式 を使 用 して算 出 すると
Hc
=
4・
cノγ・
sin β・
cos φ/11
−
cos (β一
φ班こ こ に
Hc
:自立 安 定 高さ c :粘 着 力 γ :単 位容積重量 β:斜 面 傾 斜 φ:内部 摩 擦角 であ り,
通 常の シ ラスの粘 着 力,
単位容 積 重 量,
斜 面 傾 斜, 内部摩擦角をそれ ぞれ,C =
4.
4t /m2 , γ= 1.
3t/m3 , β=
80°
, φ=
37°
とす る と き自立 安 定 高さは 38.
4m
と な る。
この よ うに三軸 圧 縮 強 度 試 験 結 果に基づ く自立 安 定 高さは 40m た らずで あ り, 現 実の 高い崖の安 定 を理 解 でき ない こと が大 きい課題であり, これに対す る解 釈 が 従 来よ り行わ れ てきた。
こ れ を三軸 部 分 圧 縮 強 度 試 験の 結果に よ る く さびの形 成か ら判 断する と, 形 式 的 内 部 摩 擦 角56°
を 適 用してすべ りによる 自立 安 定 高さを先の式 か ら計 算すると83m とな り,
現 実 問 題と形 式 的に符 合 する こ と が認め ら れ る。
現 実の 自然 崖は 100m も垂 直 に存 在 すると云わ れるが,
その存 在は明 確で な い。 存 在 を確認す る た め3
日間に わ た り鹿児 島 県大隅 地方を踏査 し た が,
高い 崖で60〜
70m の もの は 確 認 で き た が,
100m
も高い もの は見あ た ら な かっ た。 今 後,
これまで述べて き た結 果 を参 考と し て,
く さび の圧入 と引 張 抵 抗 力の喪 失に基づ い た解 析 を導入によっ て, シ ラ ス の支 持 力と変 形の 関係お よ び, シ ラ ス 自然 斜 面の安 定 問題に関 する厳 密な知 見 を得る こと がで きる も の で ある と考え る。
6.
結 論 シ ラス にお ける通 常の三軸 圧 縮 強 度 試 験はせん 断およ び引 張 裂けによる破 壊が複 合され た もの と し て現れ て く る と考え られ る。
三軸 圧 縮 強 度 試 験 もシ ラ ス の破 壊の一
面 を物 語るもの であるが, 三軸 圧 縮 強 度 試 験 だけで は, シ ラ ス の破 壊 条 件を論じ る こと がで き な い。
こ の こと を 統一
的に整 理す るこ と を目的と して,
側圧 を作 用さ せ た 三軸 圧 縮供試体に種々 の部分圧縮を実施し て,
そ の破 壊 条 件につ いて,
実 験 的な検 討を試 み た。
本 報告は 以上の こ とを主眼 と し た, 三 軸 部分圧縮強 度 試 験の解析と実験 結 果に関する知 見である。
本 報 告での結 論 を 述べ ると, (1 ) 本 実験の解析は, 破 壊現象か ら観 察し た崩壊 形 を仮 定して行 う。 それは載 荷 部 分 を底 とす る, 円錐状の く さ びの形 成 後,
くさびの圧入によ り, 周 辺部分の裂け が原 因 となっ て崩 壊す るもの である。
(2) 上 記の崩 壊 仮 定の下に,
その 崩 壊 荷 重を解析す る。
こ の崩 壊 荷 重は, < さび 形 成 条件を変数 と す る,
軸 方 向 力の極値問題と な り,これ か ら求め ること が で き る。
(3) シ ラス に関し て実 験 を行うに先だ ち,
石膏 砂の 混 合 供 試 体およ び鋼 球と石 膏の混 合 供 試 体につ い て実 験 を実 施し,
実 験 値と解 析 値 を比 較・
検 討し た。
実験 結 果 は解 析 値と よい一
致を示し た。 (4 ) シラ ス につ い て もこれ と同様の,
三軸 部 分圧縮 強度試験を実施し た が,
その結果は解析 結 果とよい一
致 を示す。
(5) また, く さ び形 成の形 状よ り判 断す る と,
基 礎 設 計に おい て根入れ を深 く す る な ど,
側圧の増 加に よっ て支 持 力の増大 が 期待さ れ る。
(6) シ ラス 自然 崖の安 定につ いて も理 解で き る。
(7 ) こ の 三軸 部 分 圧縮強 度 試 験 法は, せ ん断破壊, 引 張 破 壊の組み合わ せ に よ る破 壊 を検 討す る た めの試 験 法で あると考え ら れ る。
謝 辞 本 研 究は,
大 分 高 専 校 長 佐 治 泰 次 先 生の ご指 導の も と に行っ たもの で あ る。
こ こに深 基の謝 意を表 し ます。
参考 文献 1> 徳 富 久二,
松 本 英 美 :三軸 部 分 圧 縮 強 度 試 験 装 置によ る 石膏 砂供試体の実験結 果につ い て,
日本 建 築 学 会大会学 術 講 演 梗 概 集,
pp.
5−
6,
1982.
10 2) 徳 富久二 :三軸 部分 圧縮 強度試験による シ ラスの破壊性 状,
日本 建 築 学 会 九 州 支 部 研 究報告,
第29号,
pp.
81〜
84,
1986,
3 3)上 田通 夫,
久 米 国 幹 ;現 位 置 試 験によ る 「シラ ス」 研 究,
そ の 3せ ん 断試験,
日本建築学会九州支部研 究 報告,
17 号,
pp.
106.
1r106.
4,
1968 4) 徳 富 久二 :地 山 「シラス」の強 度 と 変 形 特 性,
日本 建 築 学会論文報 告集,
第243号,
pp.
1〜
8,
1976.
55
) 上 田 通 夫; シ ラ ス の力 学 的 性 状の解 明と防 災 技 術の研 究,
上 田通夫 先 生 退官 記 念 事 業会,
pp.
ユ62−
176,
1984 6) 末 永 保 美.
石 丸 麟 太 郎:組み合わ せ応 力 を受け るコ ンク リー
ト材の動力学 的解析 (その 3)コ ン ク リー
トの支圧 強 度に関する 「く さ び理 論」, 日本建築学 会論文報告 集, 第 Z20号,
PP.
1〜
7,
1974.
6 7) 徳富 久二 :地山 シ ラス の強 度と変 形 特 性一
三 軸 圧 縮ク リー
プ試 験 結 果一,
日本建築学 会九州支部研究報 告,
26 号,
pp.
81〜
84,
1982.
3一
9
一
SYNOPSIS
UDC :624. 131.2
MECHANICAL
PROPERTIES
OF
"SHIRASU"ON
TRIAXIAL
COMPRESSION
TESTS
BY
ACTfiNG
PARTIALLY
LONGITVDINAL
LOADS
by Dr.
HISASHI
TOKUTOMI, Member of A.I.J.
"SHIRASU"
are the volcanic
deposits,
and aredistributed
widely throllgheut Kagoshima prefectureinJapan.
The collapse of "SHIRASU"was caused
by
tensilestrengthfrom
the results of investigationon in-$itushearingtestsand
in-situ
compression tests.A
standard triaxialcompression testis'testing method fordetermination
of shearing resistance.Triaxialcompression tests
by
actingpartially
longitudinal
loads
carried outin
this report. The triaxialcem-pressiontests were analyzed
in
regard tomechanicalbalance
between
thewedge which shaped underlongitudinal
leads
and the circumference of thewedge.The
analysis wasbased
on the criterion of tensile strength andshear-ingone, and showed