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ク
ラ
ブ
デ ジ タ ル 勉 強 会
フィルム作品のデジタル保存
第10回 2011/8/11
フィルム作品 → デジタル保存のメリット:
1.
保存フィルム作品の経年変化をストップ
デジタル化した情報は経年変化しない (アナログ→デジタル変換による情報劣化は免れないが)2.
変色、カビ等による劣化を補正
(デジタル補正で原版のオリジナル性は損なわれるが)3.
いつでも手軽に見れる・使える状態に
パソコン画面で閲覧、ネット公開、写真集作成などが容易に4.
保存スペース・コストの節約
記憶媒体の高密度化 → 保存スペースはほぼゼロ 〃 価格低下 → 自分でやればコストはほぼゼロ3
フィルムのデジタル化
フィルム画面を高精度スキャナーで読み取り → デジタル補正 ( ← 「こんな風に焼いて・・」 )、付着したゴミ消去 → レーザー光照射で印画紙に露光 → 現像 (又は → 顔料インクジェットプリンターでプリント) デジタル入力サービス デジタルプリントシステム実は、プロラボの フィルム → 銀塩プリント も 「デジタル作業」
自分でやる?
• デジタル化の目的: パソコン画面で閲覧 ホームページで使う 簡易写真集を作る A3サイズ以下でプリント • デジタル化の目的: 将来 「作品」 に A3サイズ以上でプリント 「家宝」 に プロラボのスキャニングサービスに出し 「作品」 レベルのデータで保存 必要機材を準備、自分でスキャン コスト: 1コマ 数千円 (低価格の通販: 仕上がり品質に要注意) 但し、機材の性能が 「それなり」 → 仕上がり品質も 「それなり」 ( 「作品」 レベルは 期待せず) コスト: 初期投資以外、ほとんどゼロ プロラボに出す?
フィルム作品のデジタル化作業
5
参考-2: 通販のスキャン料金 例
作業の質は? (手作業? 1コマ毎のゴミ取り? 補正?) 50コマ分の料金でスキャナー購入可能?
「自分でスキャン」 に必要な機材
フィルムスキャナー
– ハイ・アマのニーズに応える市販機材は限られる (高品位フィルムスキャナー(10万円~)は製造終了) • ドキュメントスキャナー兼用機 – Epson ES-10000G 、 GT-X970 など – CanoScan 9000F など • フィルムスキャン専用機 – Plustek OpticFIlm 7400 など レタッチ環境
– デスクトップ型パソコン – カラーマネジメント機能付モニター – レタッチソフト7
デジタル化の作業手順:
1. スキャナーでフィルムをスキャン:
• 光学情報 → デジタル写真情報(データ)に変換
2. パソコン・レタッチソフトで画像を補正:
• デジタル写真の修整技術を応用
ゴミ除去、WB・色調・コントラスト補正など
3. パソコンに保存:
• フォルダーの階層管理、ファイル名に配慮
→ 検索を容易に
4. パソコン障害に備え、外部記憶媒体にバックアップ保存:
• 外付けHDD、CD、DVD、外部サーバーなど
フィルム読み込み、 デュープ(複製)応用可能?
デジカメ 撮像素子 • 中判フィルム用デュープシステム: 自作? マクロレンズ ライトボックス • 35mmスライドデュープ器、デジタル一眼でも使える? たぶん、スキャナーを使った方が効率的・高品位? デジカメ デュープ フィルム9
入手可能なスキャナー (市販機)
フィルムスキャナー専用機
フラットベッド型スキャナー
(文書スキャナー兼用)
Epson ES-10000G (A-3)
16万円 35mm専用機 1万円~5万円 3万円 アマチュア用 高品位フィルムスキャナーは 市場から姿を消した。 Epson GT-X970 6万円 CanoScan 9000F 2万3千円 Plustek OpticFIlm 7400 Nikon Super Coolscan 5000 (製造終了)
スキャナーの動作
縦方向にセンサーを移動 → ピクセル形成 横方向に電子的に走査 → ピクセル形成 横方向解像度 =センサー単体の横巾で決まる 棒状集合センサー 縦方向解像度= 走査の密度で決まる11
フラットベッドスキャナーの構造
コンタクトセンサー型 ミラー走査型 センサー ミラー センサー 透視用光源 フィルム • 棒状集合センサーの電子走査(横方向)と 機械的移動による走査(縦方向)を複合 • 構造が簡単 (低価格) • 光学的精度に制約? • 鏡の回転で光学的に走査 • 高度な光学系とセンサーを使用、 高価 (A3用 16万円~) • 光学的精度は良好? 光学系 (実際の構造はもっと複雑) レンズ (例 Epson ES-10000G) 移動 電 子 的 走 査コンタクトセンサー使用の
フラットベッド型スキャナー
透過光源 スキャン面 フィルム ホルダー 35mmスライド ブロニー スリーブ 例: CanoScan 9000F センサー13 デジタル撮影 Nikon D200 645→Coolscan5000 (35mmにカットしてスキャン) 645→CanoScan9000F
画質比較
デジタル撮影 Nikon D200 645→Coolscan5000
画質 拡大比較
CoolScan5000: 画質はデジタル撮影 にやや劣る CanoScan9000F: スキャナーの光学15
1.事前準備
フィルム表裏のゴミをブロアー、クリーナー液で出来るだけ除去 35mmマウントの場合、隠れた部分を出すか、出さないか スキャナーのガラス面を拭清2.スキャナー設定: エコで行こう!
• 高解像度に設定 → スキャンに時間かかり、メモリーを使う 光学的分解能に制約 → 高解像度でスキャンしても画質改善せず → 試行して、使用目的に合った解像度、満足できるレベルを探す • 保存形式 TIFF: 非圧縮。処理時間長く、メモリーを大量に使う。本当に必要? JPG: 非可逆圧縮。保存を重複すると加速的に画質が劣化。 元データを残し、「コピー」をデジタル加工するクセをつけるスキャン作業
保存フォルダーの階層設計 例
1. 撮影年月をキーに: ・レベル-1 フォルダー名: 「2011年」 ・レベル-2 フォルダー名: 「1月」 ・レベル-3 フォルダー名: 「美ヶ原撮影会」 ・ファイル名 「1101utsukushi001.jpg」 2. 撮影場所をキーに: ・レベル-1 フォルダー名: 「日本」 ・レベル-2 フォルダー名: 「美ヶ原」 ・レベル-3 フォルダー名: 「2011年1月撮影会」 ・ファイル名: 「1101utsukushi001.jpg」 3. パソコン内保存: 撮影年月をキーに (記憶がまだ新しい) → 外部保存: 撮影場所をキーに (将来の検索を容易に)3.保存先フォルダーの準備
どんな 「まとまり」 で保存? → 分かりやすいフォルダー名で開設 「まとまり」毎に、識別しやすいファイル名を (撮影地名+連番. jpg 等)17
1. フィルム画面のキズ、付着したゴミ、カビの消去
= 消去したい部分を他の情報で置き換える作業
① 背景が空など単純な場合: スポット修復ブラシ、パッチツール ブラシで選択した中にある異質な情報を、 周辺の情報で自動的に置き換え ② 背景に複雑な情報がある場合: コピー・スタンプツール 除去したい部分に、 他の部分をコピーして貼り付け(スタンプ)2. 劣化した色調(褪色・変色)の補正
① ホワイトバランス回復(無彩色ポイントのRGB値均等化で調整) ② 色調、コントラスト、シャープネス等の補正で見栄えを回復3. レタッチ (不都合箇所の修整)
① トリミング、異物除去、部分補正(焼き込み・覆い焼きなど)スキャン後のデジタル補正
フィルム画面のキズ、付着したゴミ・カビの消去
1. 画面をピクセル等倍 (Ctrl+Alt+0) 、それ以上(Ctrl++)に拡大 2. スポット修復ブラシ (背景が単純な場合) ① ゴミより少し大きめ、柔らかいブラシ(0%)を使う ② ゴミの上でクリック(点) 又は ドラッグ(線) 3. コピースタンプツール (背景に情報がある場合) ① 補修個所より少し大きめ、硬いブラシ(100%)を選ぶ ② 補修個所の背景に似たパターン(ソース)をコピー(Alt + クリック) → 補修個所の上で スタンプ (クリック) 注意: パタパタと連続使用 → 不自然なパターンが生じやすい → ソースの場所を小マメに変え、スタンプを非直線的に 微妙な箇所 → 画面を更に拡大、ブラシを小さくして根気よく作業 4.色ムラ、異色、斑点などが生じたら ① 操作やりなおし(Ctrl + Z) 又は 「ヒストリー」で戻ってやり直し ② まだムラが生じたら → ブラシのサイズ・硬さを変え → 再挑戦 100 %19
ゴミ・カビの除去 例
スポット補修ブラシ実習 スポット修復ブラシ スポット修復ブラシ をドラッグ コピースタンプツール褪色した写真の修復:
1. ホワイトバランスの回復
1.1 画面からグレイポイント(無彩色の部分)を探し出し、 カラーサンプルツール(スポイト)でRGB値を測定 ③ ① ② R値に比べて G値・B値が低い ③ ① ② ①窓枠(白) ②ヤブの陰(黒) ③白樺(グレイ)21 1.2 各グレイポイントのR・G・B値が近似に なるように、夫々のトーンカーブを調整 調整前 調整後 2.RGB一括トーンカーブで全体の 明度・コントラストを 整える 3.ゴミを除去、仕上げ ホワイトバランス回復 デモ