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アルゼンチン YPF再国有化後のシェール開発動向

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アルゼンチン

YPF再国有化後のシェール開発動向

2014年5月22日

調査部

舩木 弥和子

本日の内容

1. アルゼンチン政府、RepsolにYPF

再国有化の補償

2. YPF再国有化の影響

3. Vaca Muertaシェールを巡る動向

4. ライセンスラウンド

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1. アルゼンチン政府、RepsolにYPF再国有化の補償

YPF(Yacimientos Petroliferos Fiscales) ●1993年に民営化された元国営石油会社 ●1999年にRepsolの100%子会社になる ●2008年以降、RepsolはPetersenグループ等 にYPFの株式を売却 2012年5月、アルゼンチン政府は、Repsolの保有する YPF株式の51%を強制的に接収 3

1. アルゼンチン政府、RepsolにYPF再国有化の補償

補償額は約50億ドル、2017~33年に償還期限を迎え るドル建てアルゼンチン国債で支払い Repsol:アルゼンチン政府に105億ドルの補償を要求 ICSID等に仲裁、訴訟を申し立て アルゼンチン政府:国家評価裁判所が補償額を決定 2013年11月、アルゼンチン政府とRepsolは、YPF再国 有化の補償について合意。2014年3月、Repsol取締 役会がこれを承認。アルゼンチン議会も承認、 Fernández大統領が署名 Repsolはアルゼンチン政府を相手方とする訴訟取下 4

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1. アルゼンチン政府、RepsolにYPF再国有化の補償

VacaMuertaシェール開発に外資導入は不可欠 ⇒Repsolとの和解は急務 ⇒Repsolが31件の訴訟を取り下げることも重要

アルゼンチン政府の思惑

その後のRepsolの動向

受領したアルゼンチン国債 は速やかに現金化 資産のバランスをとるため 上流投資強化 (Repsolホームページより作成) 5

2. YPF再国有化の影響~YPF~

●2013年の生産量 石油3.4%、ガス2.2%増 ●2013年末確認埋蔵量 10.8億boe(2.84億boe増) ●2013年純利益 7億1,010万ドル(45.6%増) 2014年はcapexを前年の50億 ドルから55億ドルに引き上げ、 うち45億ドルを上流に投資 ⇒生産量を石油5%、ガス 18%増加させる計画

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2. YPF再国有化の影響~アルゼンチン~

●2013年の生産量 石油 54万b/d (19%減) ガス 416億m3(10%増) ●石油生産量減少は投資 増を手控えた結果? ●ガス生産量増加は価格を 7.5ドル/MMBtuに引き上 げた影響? (出所:BP統計、2013年はPlatts Oilgram News2014/1/8) 7

3. Vaca Muertaシェールを巡る動向

「世界のシェールガス資源量評価」(2013年6月、EIA発表) ●アルゼンチンの技術的回収可能量 シェールガス:802Tcf(世界2位) シェールオイル:265億bbl(世界4位) ●アルゼンチンのシェールガス資源量の70%以上は Neuquén Basinに賦存。Neuquén Basinには、Vaca  Muerta、Los Mollesというシェール層があり、探鉱が 進んでいるのは深度の浅いVaca Muertaシェール ●2010年12月、YPFがLoma La Lata鉱区でシェールガス 確認。同鉱区とLoma Campana鉱区のシェール可採 埋蔵量は石油換算9.27億bbl ●周辺鉱区でも相次いでシェールを確認 8

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9 Neuquen州 アルゼンチンのBasin別 のシェールガス資源量 (EIAより作成) (各種資料より作成) Neuquen州主要鉱区図 (各種資料より作成) 別添カラー資料1あり

3. Vaca Muertaシェールを巡る動向

YPF/Chevron

●2013年7月、Loma La Lata / Loma Campana鉱区開発 で契約締結 第1フェーズ(1年)ではGeneral Enrique Mosconiエリア で100坑を掘削、結果により大規模開発実施を判断 ●2014年3月までに161坑を掘削 ●4月11日、2014年中に16億ドルを投じLomaCampana 鉱区で170坑を掘削することで合意 大規模な開発段階へ移行、今後数年間に160億ドル を投じる計画 ●Chihuido de la Sierra Negra鉱区でもシェール探鉱を 計画

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3. Vaca Muertaシェールを巡る動向

●2013年11月、Rincon del Mangrullo鉱区の開発に ついて契約締結 ●第1フェーズ34坑、第2フェーズ15坑を掘削、3年以 内に1.3MMm3/dを生産する計画

YPF/Dow Chemical

●2013年9月、El Orejano鉱区でシェールガス生産を 行うことで契約締結 ●シェールガス井16坑掘削、3MMm3/dを生産予定

YPF/Petrolera Pampa

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3. Vaca Muertaシェールを巡る動向

Gas y Petroleo del Neuquen (GyP)/Wintershall ●2014年1月、 WintershallはAguada Federal鉱区の権 益50%を取得、ファームイン、オペレーターに 権益50%はNeuqen州石油会社GyPが保有 ●第1フェーズ(2年)に6坑、第2フェーズ(2~3年)に20 坑を掘削、探鉱結果が良好であれば、10年間に33.4 億ドルを投じ、開発井320坑を掘削 YPF/Petronas ●2014年2月、La Amarega Chica鉱区共同開発でMOU  締結 ●FS実施後、投資協定の締結に向けて協議を予定 12

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3. Vaca Muertaシェールを巡る動向

●2013年2月、Los Toldos I鉱区で多段階フラクチャリン グ実施、6月にガスの販売を開始 Americas Petrogas/ExxonMobil Shell ●Sierras Blancas鉱区で水平坑井掘削、水圧破砕実施 ●2014年、Vaca Muertaシェールへ3倍増5億ドル投資 ●2014年2月、La Escalonada 、Rincon La Ceniza鉱区に ファームイン Total ●2010年以降、Neuquén Basinの鉱区権益を取得 ●2011年、シェール井掘削開始 13

3. Vaca Muertaシェールを巡る動向

●PDVSA、Gazprom、StatoilがVacaMuertaシェール 参入を希望しYPFと協議 ●PetroamazonasもYPFから非在来型の技術を学び たいとしてYPFと協議中 ●2014年2月、PetrobrasはYPFにPuesto Hernández 鉱区の権益38.5%を4070万ドルで売却 ●2014年中にアルゼンチンの探鉱・開発に39.4億 ドルを投じる計画、うち32%はVaca Muertaシェー ルの探鉱・開発に充てる Petrobras その他国営石油会社

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3. Vaca Muertaシェールを巡る動向

●2014年2月、アルゼンチンに保有する全ての石 油・ガス資産をYPFに売却することで合意と発表 ●YPFは、8億ドルを現金払い、2013年6月末時点の Apacheの銀行借入金5,200万ドルを肩代わり ●Neuquen、Rio Negro、Tierra del Fuego州の33鉱 区の権益、うち10鉱区はVaca Muertaシェール ●他事業向けの資金調達を目的にBridas株式売却 を検討

Apache

CNOOC

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4. ライセンスラウンド~Neuquen州~

●在来型、非在来型鉱区対象 ●スケジュール 6月 入札 7月 開札 8月 契約締結 ●GyPが10~50%の割合で権 益を保有 Pampa Trill Santo  Tomás Los Alamos  China  Muerta – Loma de  las Piedras Cañadón  de las  Horquetas Señal Rocosa El Churqui Portezuelo Minas Collón Cura II Parva Negra Oeste Loma  Ancha (Neuquen Province Areas Offered ⅣBidding Roundに加筆) 16

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4. ライセンスラウンド~Mendoza州~

●在来型、非在来型対象 ●スケジュール 4月9日 入札 8月1日 契約締結 ●6鉱区に7グループが入札 (出所:Concurso Publico Nacional e Internacional, para la exploracion y  potencial explotacion de areas hidrocarburiferas en laprovincia de Mendoza) 17

おわりに

YPF再国有化の補償についてRepsolと和解 2012年後半以降、探鉱・開発促進政策 サービス会社8社、1億ドルで工業団地建設 カナダ企業がChubut州でプロパントを製造 パイプライン等既存のインフラを利用可能 YPFはVacaMuertaシェールを垂直井で開発 シェール開発ブーム到来! 水圧破砕を行った坑井数300坑、結果良好 Chevron、YPF、ExxonMobil、Shell、Total等投資増を計画 Neuquen州探鉱・開発への投資額、2014年は55.6億ドル Vaca Muertaシェール を開発し、政府の想定 に沿って生産を増加さ せるには500~1,000 億ドルが必要 2015年10月に大統領選挙 政府は、シェールオイ ル、シェールガスの生 産が本格化するのは 2018年、ガスを輸入す る必要がなくなるのは 2023~24年としている ただし…

参照

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