「会津若松市における運動・スポーツに関する意識調査」
調査結果
平成 14 年度福島県教育振興財団研究助成
研究成果報告書
平成 14 年 3 月
会津若松市における運動・スポーツに関する意識調査研究グループ
はじめに
この報告書は、平成 14 年度福島県教育振興財団研究助成を受け、平成 14 年 10 月∼11 月間に行った「会 津若松市における運動・スポーツに関する意識調査」の調査結果をまとめたものである。 スポーツ振興基本計画では、成人の 1 週間のスポーツ実施率が 2 人に 1 人になることを目標に、国民の 誰もが、それぞれの体力や年齢、技術、興味、目的に応じ、いつでもどこでも、いつまでもスポーツに親 しむことができるスポーツ環境の整備充実を目指し、総合型地域スポーツクラブの育成を勧めている。ま た、健康日本 21 でも、身体活動・運動の領域において、達成目標を、意識的に運動している人の比率で、 男性女性とも 63%に設定している。これらの取り組みの背景には、青少年及び中高年の体力の低下と、少 子高齢化時代の到来に伴い、自助努力による健康の一次予防が必要となってきたことがある。 しかしながら、様々な研究結果が指摘しているように、運動を行うことが心身に良いと判っていても、 行動に移すことは難しく、それを維持することはさらに難しいことが判っている。 本研究は、ただ単に運動が大切だというお題目だけではなく、どのような人々がどのような意識下にお いて運動を行っているのか、あるいは運動を行っていないのかを明らかにすることで、それぞれどのよう に運動行動を促進していけばよいのかについての基本的な知見が得られると考え、研究を行った。 以上のような趣旨を踏まえ、本報告書を作成した。 最後に、調査に御協力いただいた会津若松市役所、会津若松市教育委員会、会津大学 SCCP 科学的トレー ニングサポートプロジェクトのスタッフ、大野香織さん、そして調査に関して貴重な時間を割いていただ き、快く御協力いただいた会津若松市民の皆様に深く感謝の意を表する次第であります。研究組織
代表 会津大学文化研究センター 講師 中澤 謙 会津若松市教育委員会スポーツ振興室 室長 星 三千男 会津大学文化研究センター 教授 佐々木 篤信 東海大学大学院体育学研究科 教授 吉川 政夫 聖カタリナ女子大学社会福祉部 助教授 矢野 宏光 桜美林大学文学部 講師 清水 安夫 日本体育大学 助手 吉川 健1.目的
Bandura(1977)は、その自己効力理論の中で、特殊領域における自己効力は、他の領域に般化するこ とを示しており、吉川(2000)は、Bandura の自己効力理論に基づいた調査結果から、運動・スポーツへ の参加・継続によって培われた自己効力が広範な領域への一般性自己効力に般化する可能性を指摘してい る。また、適度に身体を動かすことは、身体・精神両方に働きかけ、心臓疾患・骨粗鬆症・肥満・躁鬱等 の予防や対処に役立つ。経験的にも、運動の継続が社会的・身体的・心理的な利益をもたらす事はよく知 られている。さらに、本格的な少子高齢化社会の到来に伴い、健康への自助努力が必要とされ、一次予防 としての運動の必要性が高まってきている。しかしながら、その一方で、青少年及び中高年の体力の低下 が全国規模で現在進行しており、実際には定期的に運動・スポーツへの参加・継続する者は少ないのが現 状である。 会津若松市においても、2001 年度に会津大学文化研究センターが行った「会津若松市における生活と文 化に関するアンケート調査」(N=910)によると、6 割以上が 1 週間合計の運動時間が 30 分未満であるのに 対して、「健康に関する情報で最も知りたいと思う事柄」では、「体力の維持増進のための運動の種類や方 法」が第 1 番目に位置していた。このことは、6 割以上の会津若松市民が運動の質及び量が健康を維持する 範囲に満たないレベルにあることと同時に、運動行動と意識のレベルに「関心はあるが動けない」、「動こ うと思っているが現在は動いていない」といった幾つかのステージがあることを示唆している。 一方、運動による利得は明白であるがために、研究者や臨床者は2つの主なチャレンジに直面している。 一つは、どのようにして人々は運動行動を始めるのかで、もう一つは、どのようにして運動行動の維持に 助力しているかである。しかしながら、習慣的な運動適合に興味を持つ人々を増やし、保持するためにど のようにして干渉すればよいのかはほとんど知られていない。さらに、プログラムが始まった後の後戻り についても同様である。過去の多くの調査結果は、多様な母集団を超えて、運動プログラムに参加したお よそ50%が最初の 3∼6 ヶ月で脱落するという結果を示してきた。 多くの研究が運動の後戻りについて指摘し、そして比較的短い運動プログラムによる短い期間の運動継 続効果について示してきた。しかしながら、長期の運動行動の維持改善を獲得することにはほとんど成功 していない。 トランスセオレティカルモデル(以下 TTM)は、意識的な行動変容の一般的なモデルとして、Prochaska &DiClemente(1983)により初期に提案された。モデルの中心は連続的な行動変容に沿った連続的なステ ージ(変容ステージ)で、「無関心期」、「関心期」、「準備期」、「活動期」、「維持期」の水準から成る。 運動行動の研究に TTM を利用することの利点は、モデルの持つ動的な本質による。TTM では、行動の変容 は全か無の現象ではなく、行為を止めた者も再び始める意図を持つという前提に立ち、行動の適応や維持 には異なる推移があるということに焦点を当てているところにその長所がある。初期のステージへの後戻 りもあり得、変容は直線的パターンというよりも、循環して起きると仮定される。 このため、モデルを運動に応用すれば、運動を始めようと決めている人を対象とするのみならず、運動 をしていない者や、運動を始めることに興味を持ち始めた人を対象に、それぞれの特質にあわせて無理な く仕立てた運動プログラムをデザインすることが可能になる。 このように、TTM は、人々の健康行動がどのように変容していくのかを知るための効果的なモデルであり、 主に禁煙や減量等に応用されてきた。しかしながら、運動促進のような積極的な健康行動にモデルを適合 させた、体系的なこころみはほとんどなされてきておらず、日本での先行的研究例はほとんどない。また、 運動行動に TTM を適応させたライフステージ別の横断的な研究や、縦断的な研究も数少ない。本研究では、 TTM を用い、会津若松市における運動・スポーツ行動促進のための基礎資料とすることを目的とする。2.調査概要
① 調査の対象 会津若松市に居住する 20 歳以上の男女個人 ② 調査の地域 会津若松市全域 ③ 調査設計標本数 ・ 母集団:2002 年 10 月 1 日現在の 20 歳以上市民総数 91343 名 ・ 目標精度:e=0.03 ・ 予想とされる母集団の比率:P=0.5 ・ 必要とされる標本数:N=1055 ・ 抽出標本数(予想回収率 40%として):N=2637 ④ 調査標本の抽出方法 住民基本台帳に基づく無作為抽出法 ⑤ 調査の標本数(有効回答数) 1285 サンプル(回収率 48.7%) ⑥ 調査の方法 郵送法:郵送送付→自記入→郵送回収 ⑦ 調査の時期 2002 年 10 月∼2002 年 11 月 ⑧ 調査の項目 【フェイスシート】 1) 性別 2) 年齢 3) 世帯構成 4) 就業形態 5) 地域【設問】 設問項目は、トランスセオレティカルモデルが包括する、4つの要素、「変容ステージ」、「変容過程」、 「意思決定バランス」、「セルフエフィカシー」(自己効力感)の内、「変容過程」を除く 3 つの要素につ いて、運動行動へ適応させた尺度を用いた。また、「運動に関するセルフエフィカシー」(運動に関する 効力予期)の比較対照として、「運動に関する結果予期」及び「日常生活全般に関する効力予期」の項目 を設けた。さらに、2001 年度に会津大学文化研究センターが行った「会津若松市における生活と文化に 関するアンケート調査」で、運動行動の阻害要因の 1 番目に「時間が無い」が挙げられていたことに着 目し、本当に時間が無いことが運動行動を妨げているのか、それとも時間の管理がうまくいっていない のかについて検討するために、「タイムマネジメントスキル」の項目を設けた。以下、各設問項目の概要 を示す。 1)運動行動の変容ステージ Marcus&Simkin(1993)による運動行動の変容ステージを決定するための項目に基づき、岡(2002) が作成した尺度を用いた。尚、各ステージの説明を以下に示す。 ・ 「無関心ステージ」:予測できる将来(先の6 ヶ月間)において、運動する意図がない段階 ・ 「関心ステージ」 :予測できる将来(先の 6 ヶ月間)に運動する意図はあるが、実際に現在は運動 をしていない段階 ・ 「準備ステージ」 :望ましい水準ではないが、自分なり(不定期)に運動している段階 ・ 「活動ステージ」 :健康への恩恵を得る望ましい水準で運動しているが、初めてから間もない(過 去6 ヶ月以内)の段階 ・ 「維持ステージ」:望ましい水準での運動を、長期(6 ヶ月以上)にわたって継続している段階 2)運動・スポーツに関する結果予期 筒井・加賀ら(1995)が作成した結果予期に関する調査項目に基づき、吉川(2000)が作成した尺度を 使用した。尺度の信頼性に関しては、内的整合性の検討を行うためにα係数を算出した結果、α=.81 と高 い値を示した。 今後、継続的に運動やスポーツを実施したとしてどのような結果が期待できるのかについて評価した。 得点が高いほど結果予期が高い。 3)運動・スポーツに関する効力予期 竹中ら(1998)が作成した運動の継続の自信に関する調査項目及び筒井ら(1995)が作成した有能感に 関する調査項目に基づき、吉川(2000)が作成した尺度を使用した。尺度の信頼性に関しては、内的整合 性の検討を行うためにα係数を算出した結果、α=.91 と高い値を示した。 運動やスポーツをどの程度続けてゆけそうなのか、身体、運動にどの程度自信があるのかを評価した。 得点が高いほど効力予期が高い。 4)タイムマネジメントスキル 日本能率協会の中高年を対象とした効果的な時間のやりくりに関する自己テストを基に吉川(2000)が 作成したタイムマネジメントスキル質問項目を使用した。尺度の信頼性に関しては、内的整合性の検討を
行うためにα係数を算出した結果、α=.65 とまずまずの値を示した。 よりうまくより生産的に、かつ、より満足のいく時間の使い方をどの程度身につけているのかを評価し た。得点が高いほどタイムマネジメントスキルが高い。 5)日常生活全般に関する一般性自己効力感 坂野ら(1986)が開発した一般性自己効力感に関する尺度を用いた。尺度の信頼性に関しては、内的整 合性の検討を行うためにα係数を算出した結果、α=.83 と高い値を示した。 日常生活一般に関してどの程度自信があるのかを評価した。得点が高いほど日常生活一般に関して自己 効力感が高い。 6)意思決定バランス Marcus et al.,(1992)の作成した意思決定バランスバランス尺度に基づき岡ら(2002)が作成した 運動に関する意思決定のバランス尺度を用いた。尺度の信頼性に関しては、内的整合性の検討を行うため にα係数を算出した結果、恩恵(Pros)においてα=.81、負担(Cons)においてα=.80 と高い値を示し た。 運動行動の変容に伴う恩恵(Pros)と負担(Cons)をどの程度自覚しているのかを評価した。恩恵(Pros) においては、得点が高いほど運動へのポジティブな知覚が高く、負担(Cons)においては、得点が高いほ ど運動へのネガティブな知覚が高い。
3.調査対象の属性
①性別 性別 559 43.5 43.9 43.9 713 55.5 56.1 100.0 1272 99.0 100.0 1 .1 12 .9 13 1.0 1285 100.0 男性 女性 合計 有効 2 システム欠損値 合計 欠損 値 合計 度数 パーセント 有効パーセント 累積パーセント ②年齢 5歳刻み年齢 66 5.1 5.2 5.2 63 4.9 4.9 10.1 64 5.0 5.0 15.2 90 7.0 7.1 22.2 115 8.9 9.0 31.3 125 9.7 9.8 41.1 156 12.1 12.3 53.3 110 8.6 8.6 62.0 136 10.6 10.7 72.7 110 8.6 8.6 81.3 109 8.5 8.6 89.9 129 10.0 10.1 100.0 1273 99.1 100.0 12 .9 1285 100.0 20∼24歳 24∼29歳 30∼34歳 35∼39歳 40∼44歳 45∼49歳 50∼54歳 55∼59歳 60∼64歳 65∼69歳 70∼74歳 75歳以上 合計 有効 システム欠損値 欠損値 合計 度数 パーセント 有効パーセント 累積パーセント 【性別】 30 25 24 29 52 55 83 53 59 43 46 60 559 5.4% 4.5% 4.3% 5.2% 9.3% 9.8% 14.8% 9.5% 10.6% 7.7% 8.2% 10.7% 100.0% 36 38 40 61 63 70 73 56 77 67 62 69 712 5.1% 5.3% 5.6% 8.6% 8.8% 9.8% 10.3% 7.9% 10.8% 9.4% 8.7% 9.7% 100.0% 66 63 64 90 115 125 156 109 136 110 108 129 1271 5.2% 5.0% 5.0% 7.1% 9.0% 9.8% 12.3% 8.6% 10.7% 8.7% 8.5% 10.1% 100.0% 度数 性別 の % 度数 性別 の % 度数 性別 の % 男性 女性 性 別 合計 20∼24歳 24∼29歳 30∼34歳 35∼39歳 40∼44歳 45∼49歳 50∼54歳 55∼59歳 60∼64歳 65∼69歳 70∼74歳 75歳以上 5歳刻み年齢 合計③世帯構成 世帯構成 130 10.1 10.2 10.2 290 22.6 22.8 33.0 502 39.1 39.5 72.5 288 22.4 22.6 95.1 62 4.8 4.9 100.0 1272 99.0 100.0 13 1.0 1285 100.0 1人世帯 1世代世帯 2世代世帯 3世代世帯 その他の世帯 合計 有効 システム欠損値 欠損値 合計 度数 パーセント 有効パーセント 累積パーセント 【性別・年齢別】 72 58 17 8 5 8 5 9 19 6 15 6 11 21 55.4% 44.6% 13.1% 6.2% 3.8% 6.2% 3.8% 6.9% 14.6% 4.6% 11.5% 4.6% 8.5% 16.2% 142 147 2 12 11 7 11 12 30 34 37 47 48 39 49.1% 50.9% .7% 4.1% 3.8% 2.4% 3.8% 4.1% 10.3% 11.7% 12.8% 16.2% 16.6% 13.4% 207 294 29 28 36 48 64 62 67 47 45 28 19 29 41.3% 58.7% 5.8% 5.6% 7.2% 9.6% 12.7% 12.4% 13.3% 9.4% 9.0% 5.6% 3.8% 5.8% 110 178 14 13 8 22 31 36 30 16 33 27 30 27 38.2% 61.8% 4.9% 4.5% 2.8% 7.7% 10.8% 12.5% 10.5% 5.6% 11.5% 9.4% 10.5% 9.4% 27 35 4 2 4 5 4 5 10 7 6 2 1 12 43.5% 56.5% 6.5% 3.2% 6.5% 8.1% 6.5% 8.1% 16.1% 11.3% 9.7% 3.2% 1.6% 19.4% 558 712 66 63 64 90 115 124 156 110 136 110 109 128 43.9% 56.1% 5.2% 5.0% 5.0% 7.1% 9.0% 9.8% 12.3% 8.7% 10.7% 8.7% 8.6% 10.1% 度数 列 % 1人世 帯 度数 列 % 1世代 世帯 度数 列 % 2世代 世帯 度数 列 % 3世代 世帯 度数 列 % その 他の 世帯 世 帯 構 成 度数 列 % 合 計 男性 女性 性別 20∼24歳 24∼29歳 30∼34歳 35∼39歳 40∼44歳 45∼49歳 50∼54歳 55∼59歳 60∼64歳 65∼69歳 70∼74歳 75歳以上 5歳刻み年齢 ④就業形態 就業形態 209 16.3 16.9 16.9 326 25.4 26.4 43.2 79 6.1 6.4 49.6 101 7.9 8.2 57.8 208 16.2 16.8 74.6 202 15.7 16.3 90.9 112 8.7 9.1 100.0 1237 96.3 100.0 4 .3 44 3.4 48 3.7 1285 100.0 自営業 会社員 公務員 パートタイマー・臨時職員 専業主婦 無職(学生含む) その他 合計 有効 0 システム欠損値 合計 欠損値 合計 度数 パーセント 有効パーセント 累積パーセント 【性別・年齢別】 111 98 4 13 15 24 35 27 28 30 20 13 53.1% 46.9% 1.9% 6.2% 7.2% 11.5% 16.7% 12.9% 13.4% 14.4% 9.6% 6.2% 200 126 25 29 25 33 44 60 52 34 16 5 2 1 61.3% 38.7% 7.7% 8.9% 7.7% 10.1% 13.5% 18.4% 16.0% 10.4% 4.9% 1.5% .6% .3% 46 31 10 7 10 3 10 11 15 10 1 1 59.7% 40.3% 12.8% 9.0% 12.8% 3.8% 12.8% 14.1% 19.2% 12.8% 1.3% 1.3% 16 85 10 8 6 15 18 13 9 8 10 3 1 15.8% 84.2% 9.9% 7.9% 5.9% 14.9% 17.8% 12.9% 8.9% 7.9% 9.9% 3.0% 1.0% 1 207 3 9 12 17 15 7 25 17 33 28 28 13 .5% 99.5% 1.4% 4.3% 5.8% 8.2% 7.2% 3.4% 12.1% 8.2% 15.9% 13.5% 13.5% 6.3% 113 87 16 3 3 1 3 2 1 6 26 27 40 73 56.5% 43.5% 8.0% 1.5% 1.5% .5% 1.5% 1.0% .5% 3.0% 12.9% 13.4% 19.9% 36.3% 57 54 2 7 3 7 8 8 14 5 17 8 12 20 51.4% 48.6% 1.8% 6.3% 2.7% 6.3% 7.2% 7.2% 12.6% 4.5% 15.3% 7.2% 10.8% 18.0% 544 688 66 63 63 89 113 125 151 107 130 102 102 122 44.2% 55.8% 5.4% 5.1% 5.1% 7.2% 9.2% 10.1% 12.2% 8.7% 10.5% 8.3% 8.3% 9.9% 度数 列 % 自営業 度数 列 % 会社員 度数 列 % 公務員 度数 列 % パート タイ マー・ 臨時職 度数 列 % 専業主 婦 度数 列 % 無職 (学生 含む) 度数 列 % その他 就 業 形 態 度数 列 % 合 計 男性 女性 性別 20∼24歳 24∼29歳 30∼34歳 35∼39歳 40∼44歳 45∼49歳 50∼54歳 55∼59歳 60∼64歳 65∼69歳 70∼74歳 75歳以上 5歳刻み年齢
⑤地域 地域 94 7.3 7.6 7.6 98 7.6 8.0 15.6 104 8.1 8.4 24.0 161 12.5 13.1 37.1 136 10.6 11.0 48.2 54 4.2 4.4 52.6 106 8.2 8.6 61.2 91 7.1 7.4 68.6 146 11.4 11.9 80.4 46 3.6 3.7 84.2 28 2.2 2.3 86.4 36 2.8 2.9 89.4 53 4.1 4.3 93.7 45 3.5 3.7 97.3 33 2.6 2.7 100.0 1231 95.8 100.0 2 .2 52 4.0 54 4.2 1285 100.0 鶴城 行仁 謹教 門田 城西 城南 城北 日新 一箕 永和 大戸 神指 東山 松長 湊 合計 有効 0 システム欠損値 合計 欠損値 合計 度数 パーセント 有効パーセント 累積パーセント 【性別・年齢別】 42 51 3 2 5 2 6 14 13 10 12 11 7 8 45.2% 54.8% 3.2% 2.2% 5.4% 2.2% 6.5% 15.1% 14.0% 10.8% 12.9% 11.8% 7.5% 8.6% 49 49 3 4 3 9 10 6 12 6 15 10 6 14 50.0% 50.0% 3.1% 4.1% 3.1% 9.2% 10.2% 6.1% 12.2% 6.1% 15.3% 10.2% 6.1% 14.3% 45 59 4 4 5 8 5 12 10 7 11 9 10 19 43.3% 56.7% 3.8% 3.8% 4.8% 7.7% 4.8% 11.5% 9.6% 6.7% 10.6% 8.7% 9.6% 18.3% 75 86 9 13 12 12 18 13 20 13 12 12 18 8 46.6% 53.4% 5.6% 8.1% 7.5% 7.5% 11.3% 8.1% 12.5% 8.1% 7.5% 7.5% 11.3% 5.0% 62 73 8 9 4 9 15 15 14 8 16 11 11 15 45.9% 54.1% 5.9% 6.7% 3.0% 6.7% 11.1% 11.1% 10.4% 5.9% 11.9% 8.1% 8.1% 11.1% 29 25 4 4 1 5 6 7 7 8 6 2 1 3 53.7% 46.3% 7.4% 7.4% 1.9% 9.3% 11.1% 13.0% 13.0% 14.8% 11.1% 3.7% 1.9% 5.6% 42 64 2 8 7 4 12 11 10 8 13 10 11 10 39.6% 60.4% 1.9% 7.5% 6.6% 3.8% 11.3% 10.4% 9.4% 7.5% 12.3% 9.4% 10.4% 9.4% 44 47 3 2 3 10 7 3 15 8 10 11 10 9 48.4% 51.6% 3.3% 2.2% 3.3% 11.0% 7.7% 3.3% 16.5% 8.8% 11.0% 12.1% 11.0% 9.9% 58 85 18 5 13 8 11 17 19 8 15 9 8 14 40.6% 59.4% 12.4% 3.4% 9.0% 5.5% 7.6% 11.7% 13.1% 5.5% 10.3% 6.2% 5.5% 9.7% 16 30 2 1 3 5 4 6 4 6 3 6 6 34.8% 65.2% 4.3% 2.2% 6.5% 10.9% 8.7% 13.0% 8.7% 13.0% 6.5% 13.0% 13.0% 16 12 1 1 4 3 4 1 2 6 6 57.1% 42.9% 3.6% 3.6% 14.3% 10.7% 14.3% 3.6% 7.1% 21.4% 21.4% 13 23 2 2 2 1 3 3 3 4 4 5 4 3 36.1% 63.9% 5.6% 5.6% 5.6% 2.8% 8.3% 8.3% 8.3% 11.1% 11.1% 13.9% 11.1% 8.3% 20 33 2 7 4 8 6 3 7 8 2 1 2 3 37.7% 62.3% 3.8% 13.2% 7.5% 15.1% 11.3% 5.7% 13.2% 15.1% 3.8% 1.9% 3.8% 5.7% 15 30 2 1 1 5 7 8 4 7 5 4 1 33.3% 66.7% 4.4% 2.2% 2.2% 11.1% 15.6% 17.8% 8.9% 15.6% 11.1% 8.9% 2.2% 13 20 4 2 3 6 3 4 3 4 4 39.4% 60.6% 12.1% 6.1% 9.1% 18.2% 9.1% 12.1% 9.1% 12.1% 12.1% 539 687 62 62 62 88 113 123 149 106 132 103 105 122 44.0% 56.0% 5.1% 5.1% 5.1% 7.2% 9.2% 10.0% 12.1% 8.6% 10.8% 8.4% 8.6% 9.9% 度数 列 % 鶴城 度数 列 % 行仁 度数 列 % 謹教 度数 列 % 門田 度数 列 % 城西 度数 列 % 城南 度数 列 % 城北 度数 列 % 日新 度数 列 % 一箕 度数 列 % 永和 度数 列 % 大戸 度数 列 % 神指 度数 列 % 東山 度数 列 % 松長 度数 列 % 湊 地 域 度数 列 % 合 計 男性 女性 性別 20∼24歳 24∼29歳 30∼34歳 35∼39歳 40∼44歳 45∼49歳 50∼54歳 55∼59歳 60∼64歳 65∼69歳 70∼74歳 75歳以上 5歳刻み年齢
4.調査結果
4.1 運動行動の変容ステージ ①性別・年齢別 会津若松市民の運動行動の変容ステージについてまとめた。性別・年齢別でみると、男女共に 60 歳を境 に関心ステージの比率が減少し、無関心ステージの比率が高まる傾向を示した。60 歳以下では、女性の 40 ∼49 歳及び 55∼59 歳での無関心ステージの比率が 40%を超え、24∼29 歳の関心ステージの比率が 40%を 超えていた。また、60 歳以下では各年齢の準備ステージの比率が男性では 25∼35%台であるのに対し、女 性では 10∼20%台だった。 特に男性と比較して、女性における「無関心ステージ」の比率が高く、「関心ステージ」と「準備ステー ジ」間の比率に差があり、会津若松市においては女性が「準備ステージ」にあまり移行していないことが 明らかになった。 10 35.7% 9 32.1% 4 14.3% 5 17.9% 28 100.0% 6 25.0% 7 29.2% 8 33.3% 3 12.5% 24 100.0% 5 21.7% 7 30.4% 5 21.7% 1 4.3% 5 21.7% 23 100.0% 8 28.6% 8 28.6% 5 17.9% 7 25.0% 28 100.0% 8 16.0% 17 34.0% 16 32.0% 9 18.0% 50 100.0% 12 22.2% 15 27.8% 18 33.3% 9 16.7% 54 100.0% 27 35.5% 19 25.0% 21 27.6% 1 1.3% 8 10.5% 76 100.0% 12 23.1% 18 34.6% 13 25.0% 1 1.9% 8 15.4% 52 100.0% 15 26.8% 15 26.8% 6 10.7% 5 8.9% 15 26.8% 56 100.0% 23 53.5% 6 14.0% 5 11.6% 2 4.7% 7 16.3% 43 100.0% 23 50.0% 2 4.3% 12 26.1% 9 19.6% 46 100.0% 28 50.0% 4 7.1% 12 21.4% 12 21.4% 56 100.0% 13 36.1% 9 25.0% 5 13.9% 5 13.9% 4 11.1% 36 100.0% 13 34.2% 17 44.7% 5 13.2% 2 5.3% 1 2.6% 38 100.0% 15 37.5% 13 32.5% 7 17.5% 2 5.0% 3 7.5% 40 100.0% 20 32.8% 21 34.4% 10 16.4% 6 9.8% 4 6.6% 61 100.0% 27 43.5% 18 29.0% 10 16.1% 2 3.2% 5 8.1% 62 100.0% 29 41.4% 21 30.0% 7 10.0% 2 2.9% 11 15.7% 70 100.0% 23 32.4% 25 35.2% 10 14.1% 3 4.2% 10 14.1% 71 100.0% 24 45.3% 12 22.6% 9 17.0% 1 1.9% 7 13.2% 53 100.0% 19 27.1% 19 27.1% 15 21.4% 4 5.7% 13 18.6% 70 100.0% 22 39.3% 8 14.3% 13 23.2% 3 5.4% 10 17.9% 56 100.0% 37 63.8% 7 12.1% 5 8.6% 9 15.5% 58 100.0% 35 56.5% 3 4.8% 11 17.7% 2 3.2% 11 17.7% 62 100.0% 20∼24歳 24∼29歳 30∼34歳 35∼39歳 40∼44歳 45∼49歳 50∼54歳 55∼59歳 60∼64歳 65∼69歳 70∼74歳 75歳以上 5 歳 刻 み 年 齢 男 性 20∼24歳 24∼29歳 30∼34歳 35∼39歳 40∼44歳 45∼49歳 50∼54歳 55∼59歳 60∼64歳 65∼69歳 70∼74歳 75歳以上 5 歳 刻 み 年 齢 女 性 性 別 度数 行 % 無関心ステージ 度数 行 % 関心ステージ 度数 行 % 準備ステージ 度数 行 % 活動ステージ 度数 行 % 維持ステージ 運動ステージ 度数 行 % 合計運動の変容ステージ(男性) 0 10 20 30 40 50 60 70 無関心ステージ 関心ステージ 準備ステージ 活動ステージ 維持ステージ 無関心ステージ 35.7 25.0 21.7 28.6 16.0 22.2 35.5 23.1 26.8 53.5 50.0 50.0 関心ステージ 32.1 29.2 30.4 28.6 34.0 27.8 25.0 34.6 26.8 14.0 4.3 7.1 準備ステージ 14.3 33.3 21.7 17.9 32.0 33.3 27.6 25.0 10.7 11.6 26.1 21.4 活動ステージ 0.0 0.0 4.3 0.0 0.0 0.0 1.3 1.9 8.9 4.7 0.0 0.0 維持ステージ 17.9 12.5 21.7 25.0 18.0 16.7 10.5 15.4 26.8 16.3 19.6 21.4 20∼ 24歳 24∼ 29歳 30∼ 34歳 35∼ 39歳 40∼ 44歳 45∼ 49歳 50∼ 54歳 55∼ 59歳 60∼ 64歳 65∼ 69歳 70∼ 74歳 75歳 以上 運動の変容ステージ(女性) 0 10 20 30 40 50 60 70 無関心ステージ 関心ステージ 準備ステージ 活動ステージ 維持ステージ 無関心ステージ 36.1 34.2 37.5 32.8 43.5 41.4 32.4 45.3 27.1 39.3 63.8 56.5 関心ステージ 25.0 44.7 32.5 34.4 29.0 30.0 35.2 22.6 27.1 14.3 12.1 4.8 準備ステージ 13.9 13.2 17.5 16.4 16.1 10.0 14.1 17.0 21.4 23.2 8.6 17.7 活動ステージ 13.9 5.3 5.0 9.8 3.2 2.9 4.2 1.9 5.7 5.4 0.0 3.2 維持ステージ 11.1 2.6 7.5 6.6 8.1 15.7 14.1 13.2 18.6 17.9 15.5 17.7 20∼ 24歳 24∼ 29歳 30∼ 34歳 35∼ 39歳 40∼ 44歳 45∼ 49歳 50∼ 54歳 55∼ 59歳 60∼ 64歳 65∼ 69歳 70∼ 74歳 75歳 以上
②世帯構成別 世帯別では、運動の変容ステージの差は特にみられなかった。 世帯構成別運動行動の変容ステージ 48 24 24 4 22 122 39.3% 19.7% 19.7% 3.3% 18.0% 100.0% 95 60 71 6 44 276 34.4% 21.7% 25.7% 2.2% 15.9% 100.0% 194 129 83 18 62 486 39.9% 26.5% 17.1% 3.7% 12.8% 100.0% 99 70 49 12 46 276 35.9% 25.4% 17.8% 4.3% 16.7% 100.0% 18 17 7 2 11 55 32.7% 30.9% 12.7% 3.6% 20.0% 100.0% 454 300 234 42 185 1215 37.4% 24.7% 19.3% 3.5% 15.2% 100.0% 度数 世帯構成 の % 度数 世帯構成 の % 度数 世帯構成 の % 度数 世帯構成 の % 度数 世帯構成 の % 度数 世帯構成 の % 1人世帯 1世代世帯 2世代世帯 3世代世帯 その他の世帯 世 帯 構 成 合計 無関心ス テージ 関心ステージ 準備ステージ 活動ステージ 維持ステージ 運動ステージ 合計 ③就業形態別 就業形態別では、「維持ステージ」の比率では、無職(学生含む)で 20%を超えていた。「準備ステー ジ」の比率では、公務員で 25%を超えていた。「関心ステージ」の比率では、会社員が 30%を超えていた。 「無関心ステージ」の比率では、「自営業」及び「無職(学生含む)」で 40%を超えていた。 就業形態別運動行動の変容ステージ 85 48 32 6 30 201 42.3% 23.9% 15.9% 3.0% 14.9% 100.0% 111 97 69 8 38 323 34.4% 30.0% 21.4% 2.5% 11.8% 100.0% 16 22 21 3 14 76 21.1% 28.9% 27.6% 3.9% 18.4% 100.0% 39 29 18 4 8 98 39.8% 29.6% 18.4% 4.1% 8.2% 100.0% 78 52 32 8 32 202 38.6% 25.7% 15.8% 4.0% 15.8% 100.0% 83 23 38 8 41 193 43.0% 11.9% 19.7% 4.1% 21.2% 100.0% 35 27 22 5 19 108 32.4% 25.0% 20.4% 4.6% 17.6% 100.0% 447 298 232 42 182 1201 37.2% 24.8% 19.3% 3.5% 15.2% 100.0% 度数 就業形態 の % 度数 就業形態 の % 度数 就業形態 の % 度数 就業形態 の % 度数 就業形態 の % 度数 就業形態 の % 度数 就業形態 の % 度数 就業形態 の % 自営業 会社員 公務員 パートタイマー・臨時職員 専業主婦 無職(学生含む) その他 就 業 形 態 合計 無関心ス テージ 関心ステージ 準備ステージ 活動ステージ 維持ステージ 運動ステージ 合計
⑤地域別 地域別では、謹教地区、城西地区、一箕地区、神指地区、松長地区、湊地区において「維持ステージ」の 比率が19%以上と、他地域よりも高い比率だった。「準備ステージ」の比率では、鶴城地区、城西地区、日 新地区、一箕地区、大戸地区、松長地区が20%を超えていた。その中でも特に一箕地区、松長地区の比率が 高かった。「関心ステージ」の比率では、城南地区、大戸地区、東山地区で30%を超え、他地域よりも高い 比率だった。「無関心ステージ」の比率では、行仁地区、城北地区、日新地区、永和地区、神指地区で40% を超え、他地域よりも高い比率だった。 地域別運動行動の変容ステージ 32 21 22 3 14 92 34.8% 22.8% 23.9% 3.3% 15.2% 100.0% 47 22 14 12 95 49.5% 23.2% 14.7% 12.6% 100.0% 39 25 15 2 19 100 39.0% 25.0% 15.0% 2.0% 19.0% 100.0% 60 40 31 4 22 157 38.2% 25.5% 19.7% 2.5% 14.0% 100.0% 44 28 30 7 27 136 32.4% 20.6% 22.1% 5.1% 19.9% 100.0% 16 20 9 3 5 53 30.2% 37.7% 17.0% 5.7% 9.4% 100.0% 45 28 15 4 11 103 43.7% 27.2% 14.6% 3.9% 10.7% 100.0% 36 13 20 7 13 89 40.4% 14.6% 22.5% 7.9% 14.6% 100.0% 38 31 38 6 27 140 27.1% 22.1% 27.1% 4.3% 19.3% 100.0% 23 12 4 1 5 45 51.1% 26.7% 8.9% 2.2% 11.1% 100.0% 8 8 6 4 26 30.8% 30.8% 23.1% 15.4% 100.0% 18 8 1 2 7 36 50.0% 22.2% 2.8% 5.6% 19.4% 100.0% 20 22 8 1 2 53 37.7% 41.5% 15.1% 1.9% 3.8% 100.0% 11 11 11 1 9 43 25.6% 25.6% 25.6% 2.3% 20.9% 100.0% 11 6 5 1 7 30 36.7% 20.0% 16.7% 3.3% 23.3% 100.0% 448 295 229 42 184 1198 37.4% 24.6% 19.1% 3.5% 15.4% 100.0% 度数 地域 の % 度数 地域 の % 度数 地域 の % 度数 地域 の % 度数 地域 の % 度数 地域 の % 度数 地域 の % 度数 地域 の % 度数 地域 の % 度数 地域 の % 度数 地域 の % 度数 地域 の % 度数 地域 の % 度数 地域 の % 度数 地域 の % 度数 地域 の % 鶴城 行仁 謹教 門田 城西 城南 城北 日新 一箕 永和 大戸 神指 東山 松長 湊 地 域 合計 無関心ス テージ 関心ステージ 準備ステージ 活動ステージ 維持ステージ 運動ステージ 合計
4.2 質問項目 4.2.1 性別・年齢別の二要因の分散分析結果 ①分析方法 質問項目の回答結果について、性別要因(男性・女性)、年齢別要因(5 歳刻み年齢)の二要因の分散分 析によってそれぞれの回答に対する各要因の主効果と交互作用について検討した。年齢別において有意な 主効果が認められた場合、多重比較による下位検定(Tukey の HSD 法)を行い、水準間の有意差につい て分析した。尚、Levene の誤差分散の等質性検定の結果、等分散仮説が棄却されなかった場合、性別、 年齢別それぞれにおいてKruskal Wallis 検定を行った。 ②結果 1)結果予期 分散分析の結果、性別、年齢別の両方で有意な主効果は認められなかった。 結果予期 の推定周辺平均 5歳刻み年齢 75歳以上 70∼74歳 65∼69歳 60∼64歳 55∼59歳 50∼54歳 45∼49歳 40∼44歳 35∼39歳 30∼34歳 24∼29歳 20∼24歳 推 定 周 辺 平 均 43 42 41 40 39 38 37 性別 男性 女性 2)効力予期 分散分析の結果、性別(p<.001)及び年齢別(p<.05)の両方で有意な主効果が認められたため、多重比 較を行った。尚、交互作用は認められなかった。その結果、性別では女性よりも男性の効力予期が高く、 年齢別では20∼24 歳と 70∼74 歳及び 75 歳以上の間に差が検出され、20∼24 歳の方が効力予期が高かっ た。
効力予期 の推定周辺平均 5歳刻み年齢 75歳以上 70∼74歳 65∼69歳 60∼64歳 55∼59歳 50∼54歳 45∼49歳 40∼44歳 35∼39歳 30∼34歳 24∼29歳 20∼24歳 推 定 周 辺 平 均 32 30 28 26 24 22 20 性別 男性 女性 3)タイムマネジメントスキル 分散分析の結果、性別、年齢別の両方で有意な主効果は認められなかった。 タイムマネジメントスキル の推定周辺平均 5歳刻み年齢 75歳以上 70∼74歳 65∼69歳 60∼64歳 55∼59歳 50∼54歳 45∼49歳 40∼44歳 35∼39歳 30∼34歳 24∼29歳 20∼24歳 推 定 周 辺 平 均 24.5 24.0 23.5 23.0 22.5 22.0 性別 男性 女性 4)一般性自己効力感 Levene の誤差分散の等質性検定の結果、等分散仮説が棄却されなかったため、性別、年齢別それぞれ においてKruskal Wallis 検定を行った。その結果、性別で有意な差が認められ(p<.001)、男性の方が日 常生活一般に関する自己効力感が高かった。
一般性自己効力感 の推定周辺平均 5歳刻み年齢 75歳以上 70∼74歳 65∼69歳 60∼64歳 55∼59歳 50∼54歳 45∼49歳 40∼44歳 35∼39歳 30∼34歳 24∼29歳 20∼24歳 推 定 周 辺 平 均 27 26 25 24 23 22 性別 男性 女性 5)運動による恩恵(Pros) 分散分析の結果、年齢別で有意な主効果が認められたため(p<.05)、多重比較を行った。尚、交互作用は 認められなかった。その結果、30∼34歳及び35∼39歳と75歳以上の間に有意な差が検出され、75歳以上の方 が有意に運動による恩恵(Pros)が低かった プロス項目 の推定周辺平均 5歳刻み年齢 75歳以上 70∼74歳 65∼69歳 60∼64歳 55∼59歳 50∼54歳 45∼49歳 40∼44歳 35∼39歳 30∼34歳 24∼29歳 20∼24歳 推 定 周 辺 平 均 40 39 38 37 36 35 34 33 性別 男性 女性 6)運動による負担(Cons) 分散分析の結果、年齢別で有意な主効果が認められたため(p<.05)、多重比較を行った。尚、交互作用は 認められなかった。その結果、年齢間での有意な差は検出されなかった。
コンス項目 の推定周辺平均 5歳刻み年齢 75歳以上 70∼74歳 65∼69歳 60∼64歳 55∼59歳 50∼54歳 45∼49歳 40∼44歳 35∼39歳 30∼34歳 24∼29歳 20∼24歳 推 定 周 辺 平 均 28 27 26 25 24 23 22 21 性別 男性 女性 7)運動行動の変容ステージ Levene の誤差分散の等質性検定の結果、等分散仮説が棄却されなかったため、性別、年齢別それぞれ においてKruskal Wallis 検定を行った。その結果、性別で有意な差が認められ(p<.01)、男性の方が上位 の変容ステージにあった。 運動ステージ の推定周辺平均 5歳刻み年齢 75歳以上 70∼74歳 65∼69歳 60∼64歳 55∼59歳 50∼54歳 45∼49歳 40∼44歳 35∼39歳 30∼34歳 24∼29歳 20∼24歳 推 定 周 辺 平 均 3.0 2.8 2.6 2.4 2.2 2.0 1.8 性別 男性 女性 4.2.2 運動の変容ステージ別分散分析結果 ①分析方法 質問項目の回答結果について、運動の変容ステージ要因(無関心ステージ、関心ステージ、準備ステー ジ、活動ステージ、維持ステージ)の一元配置分散分析によってそれぞれの回答に対する主効果と交互作 用について検討した。有意な主効果が認められた場合、多重比較による下位検定(Tukey の HSD 法)を 行い、水準間の有意差について分析した。尚、Levene の誤差分散の等質性検定の結果、等分散仮説が棄
却されなかった場合、Kruskal Wallis 検定を行い、有意差が認められた場合、各水準間で Mann-Whitney
②結果 1)結果予期 分散分析の結果、運動ステージ別で有意な主効果が認められた。(p<.001) 多重比較の結果、「無関心ステージ」と他の全ての変容ステージ間に有意な差が検出され、「無関心ステ ージ」の得点が低かった。他の水準間に差は認められなかった。 運動ステージ 維持ステージ 活動ステージ 準備ステージ 関心ステージ 無関心ステージ 結 果 予 期 の 平 均 値 44 43 42 41 40 39 38 37 2)効力予期 分散分析の結果、運動ステージ別で有意な主効果が認められた。(p<.001) 多重比較の結果、「無関心ステージ」と他の全てのステージ間に差が検出され、「無関心ステージ」の 得点が低かった。「関心ステージ」において、「活動ステージ」以外の全ての水準間に差が検出され、「無 関心ステージ」の得点が低く、「準備ステージ」「維持ステージ」の得点が高かった。「準備ステージ」 において「活動ステージ」以外の全てのステージ間に差が検出され、「維持ステージ」の得点が高かった。 「活動ステージ」において、「無関心ステージ」及び「維持ステージ」間に差が検出され、「維持ステー ジ」の得点が高かった。「維持ステージ」において、「活動ステージ」以外の全ての水準間に差が検出さ れ、「維持ステージ」の得点が高かった。 運動ステージ 維持ステージ 活動ステージ 準備ステージ 関心ステージ 無関心ステージ 効 力 予 期 の 平 均 値 36 34 32 30 28 26 24 22
3)タイムマネジメントスキル
Levene の誤差分散の等質性検定の結果、等分散仮説が棄却されなかったため、Kruskal Wallis 検定を 行った。その結果、有意な差が認められた。(p<.001) Mann-Whitney 検定 による多重比較の結果、「無関心ステージ」と「準備ステージ」(p<.001)、「維持 ステージ」(p<.001)間に差が認められ、「無関心ステージ」の得点が低かった。また、「関心ステージ」と 「準備ステージ」(p<.01)、「維持ステージ」(p<.001)間に差が認められ、「関心ステージ」の得点が低か った。その他の水準間では差は検出されなかった。 運動ステージ 維持ステージ 活動ステージ 準備ステージ 関心ステージ 無関心ステージ タ イ ム マ ネ ジ メ ン ト ス キ ル の 平 均 値 25.0 24.5 24.0 23.5 23.0 22.5 4)一般性自己効力感
Levene の誤差分散の等質性検定の結果、等分散仮説が棄却されなかったため、Kruskal Wallis 検定を行 った。その結果、有意な差が認められた。(p<.01) Mann-Whitney検定 による多重比較の結果、「無関心ステージ」と「準備ステージ」(p<.001)、「維持ステ ージ」(p<.01)間に差が認められた。他の水準間に差は認められなかった。 運動ステージ 維持ステージ 活動ステージ 準備ステージ 関心ステージ 無関心ステージ 一 般 性 自 己 効 力 感 の 平 均 値 25.2 25.0 24.8 24.6 24.4 24.2 24.0 23.8 23.6
5)運動による恩恵(Pros)
Levene の誤差分散の等質性検定の結果、等分散仮説が棄却されなかったため、Kruskal Wallis 検定を 行った。その結果、有意な差が認められた。(p<.001) Mann-Whitney 検定 による多重比較の結果、「無関心ステージ」と「関心ステージ」(p<.001)、「準備 ステージ」(p<.001)、活動ステージ(p<.01)、「維持ステージ」(p<.001)間に差が認められ、「無関心ス テージ」の得点が低かった。「維持ステージ」と「関心ステージ」(p<.001)、「準備ステージ」(p<.01)間 に差が認められ、「維持ステージ」の得点が高かった。 運動ステージ 維持ステージ 活動ステージ 準備ステージ 関心ステージ 無関心ステージ プ ロ ス 項 目 の 平 均 値 39 38 37 36 35 34 33 32 6)運動による負担(Cons)
Levene の誤差分散の等質性検定の結果、等分散仮説が棄却されなかったため、Kruskal Wallis 検定を 行った。その結果、有意な差が認められた。(p<.001) Mann-Whitney 検定 による多重比較の結果、「無関心ステージ」と「関心ステージ」(p<.001)、「準備 ステージ」(p<.001)、「活動ステージ」(p<.001)、「維持ステージ」(p<.001)間に差が認められ、「無関心 ステージ」の得点が高かった。「関心ステージ」と「準備ステージ」(p<.001)、「活動ステージ」(p<.001)、 「維持ステージ」(p<.001)間に差が認められ、「関心ステージ」の得点が高かった。「準備ステージ」と「活 動ステージ」(p<.01)、「維持ステージ」(p<.001)に差が認められ、「準備ステージ」の得点が高かった。 「活動ステージ」と「維持ステージ」間には差は認められなかった。 運動ステージ 維持ステージ 活動ステージ 準備ステージ 関心ステージ 無関心ステージ コ ン ス 項 目 の 平 均 値 28 26 24 22 20 18
5.まとめ及び今後の展望
本研究では、トランスセオレティカルモデルを基礎に、会津若松市民を対象として運動行動の変容ステ ージと運動の結果予期、運動の行動予期、一般性自己効力感、タイムマネジメントスキル、運動による恩 恵、運動による負担との関係を検討することで、会津若松市における運動・スポーツ行動促進のための基 礎資料とすることを目的とし、研究を進めてきた。その結果、以下のことが分った。 ① 会津若松市における運動行動の変容ステージにおいては、女性の変容ステージが男性よりも下位ス テージに位置しており、各ステージの比率から、女性の方が男性よりも、「予測できる将来(先の 6 ヶ月間)に運動する意図はあるが、実際に現在は運動をしていない段階」(関心ステージ)から、「実 際に望ましい水準ではないが、自分なり(不定期)に運動している段階」(準備ステージ)にあまり 移行していないことが明らかになった。このことは、会津若松市において女性が準備ステージに移 行しにくい状況にあることを示唆しているものと思われる。また、60 歳を境に運動する意図のある 者が減り、運動する意図の無い者が増加する傾向にあることが明らかとなった。 ② 「結果予期」、「タイムマネジメントスキル」においては、性差、年齢差は認められなかった。「効力 予期」においては男性の方が女性より高く、男性の方が運動をやれば出来る、上手に出来るという 見通しや自信が高いことが明らかとなった。年齢別では、20 代前半が 70 歳以上よりも高い以外、 年齢差は認められなかった。「一般性自己効力感」においては、性差が有り、男性の方が日常生活に おける見通しや自信が高いことが明らかになった。「運動による恩恵」、「運動による負担」では、年 齢差が有り、30 代が 75 歳以上よりも運動による恩恵を高く感じていることが明らかとなった。 ③ 「予測できる将来(先の 6 ヶ月間)において、運動する意図がない段階」(無関心ステージ)の者と、 「予測できる将来(先の 6 ヶ月間)に運動する意図はあるが、実際に現在は運動をしていない段階」 (関心ステージ)以上のステージの者との間には、すべての尺度間で差が認められ、後者の方が運 動・スポーツによる効用の認識度(運動に関する結果予期)、が高く、運動をやれば出来る、上手に 出来るという見通しや自信(運動に関する自己効力感)を高く持っており、また、タイムマネジメ ントスキル(時間管理術)に優れ、日常生活における見通しや自信(一般性自己効力感)も高く、 運動に対し、よりポジティブな知覚(運動による恩恵)が高く、運動に対するネガティブな知覚(運 動による負担)が低いことが明らかとなった。 ④ 「予測できる将来(先の 6 ヶ月間)に運動する意図はあるが、実際に現在は運動をしていない段階」 (関心ステージ)の者と、「実際に望ましい水準ではないが、自分なり(不定期)に運動している段 階」(準備ステージ)の者との間には、「効力予期」、「タイムマネジメントスキル」、「一般性自己効 力感」、「運動による負担」で差が認められ、「結果予期」及び「運動による恩恵」では差が認められ なかった。 ⑤ 「実際に望ましい水準ではないが、自分なり(不定期)に運動している段階」(準備ステージ)の者 以上と、「望ましい水準での運動を、長期(6 ヶ月以上)にわたって継続している段階」(維持ステ ージ)の者との間には、「効力予期」及び「運動による恩恵」において差が認められ、他の尺度間で は差は認められなかった。これらの結果から、運動・スポーツの実施・継続がそれらの心理・行動的なスキルを高め、また、その 逆に、運動・スポーツの実施・継続を支援するためには、運動・スポーツに関する結果予期や効力予期、 タイムマネジメントスキル等を高めることが、効果的であることが示唆された。 また、既に運動に対する関心があっても動けない者に対し、実際に動き始めることができる段階への行 動の変容を促すには、運動・スポーツによる効用の認識度(結果予期)を高め、運動による恩恵を感じさ せるような取り組みよりも、「運動をやれば出来る、上手に出来るという見通しや自信」(運動に関する自 己効力感)や、タイムマネジメントスキルを高めるような取り組み、運動による負担への知覚を軽減させ るような取り組みが有効なのではないかと思われる。さらに、実際に動き始めている者に対し、その行動 の保持を促すには、現状の「運動をやれば出来る、上手に出来るという見通しや自信」(運動に関する自己 効力感)及び「運動による恩恵への知覚」を、さらに高めていくような取り組みが有効であるものと思わ れる。 最後に、2002 年 10 月に行われた日本健康心理学会において、トランスセオレティカルモデルの創始者 である Prochaska 教授の講演が行われ、その中で Prochaska 教授は、運動を行おうと思っていない人に対 し、いきなり運動を行わせようとする「アクションアプローチ」よりも、対象となる人のステージを見極 めた上で方略を変えていく「ステージ・アプローチ」の優位性を示し、また、参加者募集による、∼教室 参加者を対照とした、「リアクティブ・アプローチ」では、全く行動を起こさない大多数の母集団に関して は無意味であることから、「行動を起こそうとしない」、或いは「行動に移れない」、母集団を積極的に取り 込む「プロアクティブ・アプローチ」の必要性について言及されたことを付記する。
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