総合資源エネルギー調査会総合部会 第 2 回電力システム改革専門委員会 日時 平成 24 年 3 月 6 日(火)18:17~20:51 場所 経済産業省本館 17 階 第 1~3 共用会議室 1.開会 ○安永調整官 定刻となりましたので、ただ今から総合資源エネルギー調査会総合部会第 2 回電力システム改 革専門委員会を開催いたします。委員の皆様方におかれましては、本日はご多忙のところご出席 いただきまして、誠にありがとうございます。また、本日は電気事業にかかわる方々にオブザー バーとして参加いただいております。ご多忙のところご足労いただきまして、御礼申し上げます。 それでは、本専門委員会の開催に先立ちまして、枝野経済産業大臣より一言ご挨拶がございま す。 ○枝野大臣 皆様お疲れさまでございます。委員の皆様、そして今日はオブザーバーとして関係機関の皆様、 それぞれご参加いただきました。お忙しい中、本当にありがとうございます。前回は需要抑制の 効果や小売全面自由化について積極的なご意見を承りました。今日は新たな需要抑制策や、需要 家が選択可能な電力市場の構築策ということについて、具体的にご議論をいただくことになって いると承知しております。新たな需要抑制策は、今後の電力需給を考える上でも、震災後の最大 かつ喫緊の課題であると考えております。また、需要家の選択を可能にする小売りの全面自由化 には、総括原価方式の見直しや地域独占の見直しなど、現状の電力システムにおけるさまざまな 問題を解決し、精密な制度設計をする必要があると考えております。 委員の皆さんには、本日お越しの自治体、需要家、電力会社、そして PPS の方からのご意見を 踏まえ、電力システム改革の方向性、具体策、留意点などについて掘り下げたご議論をお願いし たいと思います。なお、従来 PPS と呼んでいるのですが、恐らく関係者以外の方は PPS と言われ てもなかなか何のことを意味しているのかご存じない方が国民的には圧倒的多数だろうと思いま す。まさに今、この電力システムの改革については国民的な課題にもなっておりますので、ぜひ 今後 PPS は「新電力」という呼び方をさせていただいて、一般の方も耳で聞いて何のことを意味 しているのかすぐ分かるようにしてまいりたいと思っております。ぜひ皆様にもご理解とご協力 をいただければと思います。重ねて忌憚のない意見の開陳と活発なご議論をお願い申し上げ、ま た、特にオブザーバーの皆さんには重ねてご参加いただいたことを御礼申し上げて、冒頭の挨拶
参考資料3
とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○安永調整官 はい、それでは以降の議事進行は伊藤元重委員長にお願いしたいと思います。 ○伊藤委員長 先ほど大臣からもご紹介がございましたように、本日は需要サイドの取り組みの活用につきま して、これに関連する自治体、大口需要家、一般電気事業者、特定規模電気事業者の方々をオブ ザーバーとしてお迎えし、オブザーバーの方々からのプレゼンテーション、その後質疑応答をさ せていただきたいと思います。進行においては、東京都の猪瀬副知事が 20 分で退席いたしますこ とから、最初に東京都のプレゼンテーションと質疑応答を 20 分、その後、その他のオブザーバー のプレゼンテーションを 5 分ずつ行っていただいた後に自由討議と質疑応答をさせていただけれ ばと考えております。 それでは早速ですが、東京都副知事、猪瀬直樹様よりプレゼンテーションをお願いいたします。 2.議事-需要サイドの取り組みの活用について ・東京都 ○猪瀬副知事 東京都の副知事の猪瀬直樹です。この場にお招きいただきまして感謝申し上げます。あとは座 ってやります。 東京都はこの首都圏の行政主体として中小企業を守らなければいけません。さらには東京電力 の 2.7%の株主、第 3 位の株主です。さらには東京都だけで 83 万 kW の電力を消費している、そ ういう需要家でもあります。その立場から、今回の東京電力の値上げについては尐しおかしいの ではないかと思っているのですが、西澤東電社長は「値上げは権利である」と言いました。しか しそれは競争を前提とした場合に値上げは権利であると。これは牛丼の吉野家もすき家も松屋も みんな 280 円だ、270 円だとやっていますが、これは競争して、そしてその値下げや値上げの権 利を社長が決めるわけですね。しかし現在の九電力体制の下では新規参入障壁がある。こういう ことを含めて競争市場ができていないところで「値上げは権利である」というのは、やはり発言 としては妥当ではないと思っています。 お手元の電力システム改革に関する提案、極めて簡潔にまとめてみましたので、尐しお手元で ご覧ください。今、枝野大臣が「新電力」と言いましたが、われわれがどうやって電力を選ぶこ とができるか、1 ページめくっていただきましょう。需要家の選択肢を多様化しなければ駄目だ と。われわれが選ぶことができない。しかしこの絵で示しましたが、ピンクの部分とブルーの部
分があります。契約の仕方でも、例えば九電力体制の下では水力や原子力など、そういうベース 電源を所有しているところは非常に強いわけですが、PPS(新電力)、独立系の電力会社はやはり そういうところで負けてしまうところがあるので、こういう A と B、ピンクの部分と青いところ、 あるいはこの右の部分ですが、左は固定部分と変動部分、右の部分は時間帯で夜間と昼間と、こ ういう分けた契約をできるようにすれば、需要家に選択肢が出てくるだろうということで、現在 のところ独立系の PPS にはインバランス料金といったいろいろな問題がありますけれども、そう いう負荷を与えられている部分はありますが、こういう新しい形を考えていくべきでしょうとい うことです。需要家の選択肢を広げるために、部分供給というものを考えてくださいということ です。 それから次のページですが、民間事業者を活用した老朽火力のリプレースの推進。東京湾岸に 大体 35 年、40 年を超えた火力発電所が 1500 万 kW ある。これをどうするのかということで、東 電は今、お金がありませんので、お金はないのだけれども、なかなか東電は今、造りかけている ものや、あるいはこの老朽火力についてきちんとした方針を持っていません。従って、民間事業 者を活用したスキームでこのリプレースを急がなければいけないと、このようなことを申し上げ ておきます。 さらにこれはもう東京都でも 100 万 kW の天然ガス発電所を造るという方針を出して、5 カ所場 所を今、示してフィージビリティースタディーをやっているのですが、基本的には天然ガスの価 格が変動し、そして安く買うことできるかというと必ずしもそうでもないから、これは国策とし てきちんとした天然ガスの購入に対する戦略を持っていただきたい。今も各電力会社バラバラで かなり高い価格で買ったりしています。あるいは東京ガスなどそういうところでもそれぞれみん な別の値段でかなり高い価格で買っているのが現状ですから、国家戦略をきちんと持っていただ きたいということです。 それから、次にいきます。広域運営のための連系線等の強化ということですが、これは真ん中 に東京電力の送電網を書いてありますけれども、右に東北電力、これは地域間連系線でつながっ ていますが、左側、中部電力と東京電力の間は周波数が違うので、周波数変換所というものがあ って、必ずしもスムーズに電力を融通し合える形になっていないわけです。この間中部電力の渡 邉専務に都庁に来ていただいて、中部電力が東電管内で営業ができるのではないかという話をし ました。ただ、今、関西電力・九州電力共に原発 5 割ぐらいなので、今、その原発が止まってい るから、西の方に送らなければならないので、東電管内になかなか今すぐにはできないと。だか ら需給バランスが安定したらいつでも送ることができますと。例えば都庁と契約することはでき ますと。ただ、問題はこの連系線、周波数の変換所ですね。今、103 万 kW ぐらいあり、今年中に
120 万 kW ぐらいになるだろうといわれていますが、そんなに難しい話ではないと思います。この 周波数の変換所をきちんと増やすこと、あるいはもう今、50Hz、60Hz と言っているけれども、そ の辺の大型家電で冷蔵庫を買って引っ越しをしても全然問題ないわけですから、そのようなとこ ろで、この 50Hz とか 60Hz というものを何か大きな分断と思っていらっしゃる方は多いと思いま すが、今の技術ではこの変換所を造ることはそんなに難しいことではありません。一つのネット ワークが北海道から九州まであるのだと、このように考えていただいた方がいいかもしれません ね。この一つのネットワークで大体地球 30 周分ぐらいの送配電網があります。これを有効活用し ていくことが大事です。 次にいきますが、東電の構造改革の問題をきちんとやっていかなければ、電力の新しい姿は描 けないと思います。そこで、この右の図を見ていただくと、子会社と関係会社の随意契約による 取引額を 3 割削減と、今、これははっきりこう書いています。今回、産業用の企業向けの電気料 金値上げを唐突に東電は発表したわけですけれども、本来であれば、今、政府でやっている総合 特別事業計画で、将来の絵姿をきちんと示してから値上げをこちらにお願いしてくるべきなので、 今回は順番が違うだろうと。3 月末にその総合特別事業計画ができる、その 3 月末にできる前に、 見通しがはっきりしないところで値上げをすると言われてもこちらは困るわけです。ですから、 本当は総合特別事業計画が 2 月にできていれば、あるいは 3 月だったら 4 月に東電はこういう値 上げの問題を提起すべきであって、そういうことは非常におかしいのではないかと思っているの です。 そこでどうも東電の多くの関連会社、グループ会社からたくさんの東電本社の OB あるいは現役 の出向があるという現実を見てみますと、例えば経営財務調査委員会の報告では、子会社・関係 会社との取引の大半は随意契約であると書いてあります。左上ですね。コストを削減して、年間 1720 億円あるのだけれども、これが 9.6%、1 割削減だと 165 億円削減できるということですが、 この一番下です、今回の提案ですが、競争入札の拡大あるいは契約内容の精査、随意契約の単価 の引き下げと、こういうことをきちんと見直すと、3 割はできるだろうと思っています。現状、 随意契約が 85%です。 それで尐しだけ、皆さん、後で記者の方にお配りしますが、こういう、東電がなかなか出さな かったのですが、子会社の役員の一覧を全部開示してもらいました。たくさんあります。こんな 厚い紙です。50%以上の関連会社、子会社ですね。連結の子会社だけで大体東電の役員は 170 人、 OB、現役出向がいます。170 人の役員を送り込んでいます。さらに関係会社がそこに加わります。 20~50%の東電資本。さらにその外側に、東電と資本関係がなくても取引額が 6 割以上の会社が たくさんあります。そういうところできちんと見直せば、僕は道路公団民営化委員会で高速道路
の経費、コストの固定費の削減をやりました。これはあのときに高速道路をどのくらい造るかと いうように話題が動いていってしまいましたが、実際には固定費をどれだけ削減するかというこ とで、ファミリー企業を精査して、6000 億円かかっていた固定費を、2002 年度比で 2003 年度 1 割、2004 年度 1 割、2005 年度 1 割、3 割削減して 4000 億円にしました。浮いた 2000 億円を料金 値下げに回したのです。 今回も 3 年ぐらいかければコスト削減で年間 1720 億円かかっている子会社・関連会社の取引の 部分は 500 億円ぐらい削減できますから、これをきちんとやれば、3 年間で 1500 億。2 兆 6500 億円の 10 年間の削減計画はありますが、もしこれを 10 年きちんとやれば 5000 億円になりますね。 ということは 3 兆円以上のコスト削減が可能であるということになるわけです。 そこでこのグループ会社の随意契約を、競争入札を拡大したり単価の切り下げをしたりして、 現在 85%ある随意契約の部分を変えたらだいぶ変わります。その部分は本来値上げではなく、今、 値上げしようとしているものの値下げの原資になるはずです。そこで、原賠機構が精力的に合理 化に取り組んでいるということはよく認識しております。もう一段その深掘りをぜひ、この考え 方を役立てて深掘りをしていただきたい。そして枝野大臣からも原賠機構と東電に対してきちん とこの 3 割削減を指示していただきたいということです。以上です。 ○枝野大臣 ありがとうございます。システム改革そのものについてのことは委員の皆さんにご議論をお願 いしているので、あえてコメントしませんが、今、最後にご指摘いただいた点については、値上 げに向かっては必ず徹底した合理化が不可欠であると思っておりますので、これまでもデューデ リなどを行ってまいりましたし、また、私の方からも既にさらなる合理化目標の上積みというこ とを指示しているところですが、今、ご指摘いただいた道路公団の実績というものもまさに至極 ごもっともなお話だと思います。関連会社との随意契約について、尐なくとも 3 年以内に 3 割と いう目標で、さらなる深掘りをするようにということを私の方から原賠機構と東電に対して指示 をさせていただきたいと思いますので、今後も何かありましたらぜひご指摘をよろしくお願いい たします。 ○伊藤委員長 頂いた時間はあまり残っていないのですが、もしよろしければ質問等ございましたら今ここで。 では、横山委員。 ○横山委員 東京大学の横山です。猪瀬副知事さんから、広域運用のための連系線の強化のところで、変換 所を造るのはそんなに難しいことではないというお話がありましたが、変換所を造るのは今の技
術では本当に早く、数年で造ることができますけれども、この新しく造った変換所に引く送電線 ですね。電気を持ってくるための送電線が必要になってくるわけですが、その送電線等を造るの に、やはり立地に非常に時間がかかります。われわれの試算ですと大体 10~15 年、この立地から 始まって送電線を建設する、そして周波数変換所につないで機能させるまでにはやはり 10~15 年かかるということを、よく認識していただいた方がいいのではないかと思います。 先ほど猪瀬さんがおっしゃいました、今の東清水周波数変換所、103 万 kW から 120 万 kW に本 年中に増強されるというお話は、これは、20 年かかってようやくこの 120 万 kW まで増強できる ということです。ボタンの一つの掛け違いで送電線の建設というのは非常に時間がかかるという ことをご認識いただいて、変換所を造るのは簡単ですが、そこまで送電線を持っていくのに非常 に時間がかかるということをご認識いただきたいと思います。 ○猪瀬副知事 おっしゃっていることは分かりますが、まずは 100 万 kW あるわけですよね。変換所。それで中 部電力が例えば東京電力管内で電気を売るという発想自体がそもそもなかったわけですね。一度 九州電力が中部電力管内のスーパー1 店舗売ったことがありました。そういう考え方をする上で、 まずは 100 万 kW がそもそも売れていないわけです。つまりもちろん変換所を作ることに時間がか かるとしても、まずは今ある 100 万 kW、120 万 kW をきちんと使うべきところは使わないと、そう いう考え方や思想がまず必要だということを申し上げています。 ○横山委員 そのお話はよく分かります。大変結構だと思います。 ○伊藤委員長 ほかにご質問などございますか。では、松村さん。これでちょっと。 ○松村委員 ご提案は実に最もだと思います。私も多くの点で賛成します。一応事実を確認したいのですが、 最初に言われた部分供給ですけれども、部分供給は今の制度でも認められている、つまりこうい う供給形態をしてもいい。ただ、なぜ進んでいないのかというと、それは一般電気事業者さんが 拒否しているから進まないだけであって、制度としては可能であるということは一応認識する必 要があるのだと思います。従って、東京都さんが株主として東京電力に対してこういうものをな ぜ拒否するのかというようなことを発言するということは、法律などのルールが変わらなくても できることだと私は認識しております。ただ、部分供給を断るということ自体に制約を加える。 今のルールでは一般電気事業者が自由に断れるということになっており、従ってほぼ全部断られ て、例がほとんど出てこないという状況になっているのだということは、私たちは認識する必要
があると思います。すみません、以上です。 ○猪瀬副知事 新規参入障壁が、実際に現実としてインバランス料金だとか、そういう負荷がかかっているわ けですから、公平な競争状態でないという中で、この部分供給をやろうとしてもできないという のが現実だということであって、おっしゃっていることは分かりますが、しかし現実でないこと をおっしゃっても、規則はこう書いてあるということを言ってもあまり意味がないと思いますけ れども。 ○伊藤委員長 はい、それでは頂いた時間が来ております。ここで事務局からプレスの方へご案内がございま す。 ○安永調整官 はい。プレスの皆様の撮影はここまでとさせていただきたいと思います。傍聴は引き続き可能 ですので、よろしくお願いいたします。それでは、猪瀬副知事、ありがとうございました。 ○伊藤委員長 それでは、続きまして、富士フイルム株式会社 CSR 推進部環境・品質マネジメント部長、福岡 正博様よりプレゼンテーションをお願いしたいと思います。 ・富士フイルム ○福岡部長 富士フイルムの福岡でございます。本日はお招きいただきましてありがとうございます。座ら せていただきます。それでは、電力需給抑制に向けた課題、要望について、お時間を頂いてお話 をさせていただきます。資料は 17 ページまでございますが、ポイントのみお話をさせていただき ます。 1 ページ目、2 ページ目は私どもの会社の概要です。ざっとご覧いただければと思います。2006 年に持株会社に移行し、現在三つの事業会社が傘下にあります。富士フイルムはその中の一つで す。 次に、4 ページです。ここでは富士フイルムグループの電力需要の概要を示してあります。ワー ルドワイドでの電力使用量のうち富士フイルム事業会社国内が約 62%を占めています。国内の生 産が非常に多いということです。そのうち自家発の割合が 63%で、かなりの部分自家発で賄って います。国内の大口需要拠点は全部で 23 拠点あります。うち 15 拠点が東京電力管内にあります。 東京電力管内だけで見ますと、自家発の割合が 67%、買電 33%。そのうち PPS が 35%というこ
とで、かなり PPS の割合が多いのかなと思います。これが電力需要の概要です。 続きまして 12 ページに飛んでいただけますでしょうか。昨夏の電力需給対策の事例を幾つかご 紹介させていただきます。当然ながら照明・空調の見直しで使用電力を削減する、あるいは稼働 シフトでピークを平準化する、等々さまざまな施策を行いました。実施に当たりましては、15 拠 点で共同使用制限スキームを使わせていただいて、自社内にあります自家発や蓄電池、こういっ た社内インフラをうまく活用して、全体最適を図りました。また、主要な 11 拠点では使用電力量 をリアルタイムで把握できるシステムを入れ、社内イントラを使って監視いたしました。右の上 の図がその表示画面です。各拠点での使用電力、あるいは合計の使用実績、30 分後の予測等々、 この画面で見ることができます。電力の使用状況を見て必要に応じて節電施策を追加する等の対 応をいたしました。 また、自家発電力の自己託送契約を結びまして、セーフティーネットとして、不慮の使用電力 増に備えて、自拠点の中で電力を融通するという体制を作りました。実際には大きく使用する機 会はありませんでしたが、このような活動の結果、毎日の最大ピーク平均で 22%の削減となりま した。又、共同使用制限スキームによる全体最適の効果という視点で見てみますと 7~8%と、か なり大きな効果があったのかなというように実感しております。 自己託送の契約内容、それから日ごとのピーク電力の推移は 13 ページに示しておきましたので、 後でご覧いただければと思います。 14 ページはオフィス啓発活動による節電です。会社だけではなく家庭での節電にもグループ全 体で取り組みました。多くの施策は現在継続中です。昨夏、そして現在行っている冬の節電等々 を通して需要家の立場として感じた需要抑制を促すための幾つかの提案を 15 ページ以降でご説 明させていただきます。 まず一つ目は、複数拠点で電力使用の全体最適に取り組むということを可能にする仕組みが必 要ではないかということです。現状の問題として、民間で保有している自家発の活用が不十分だ と感じます。送電量あるいは送電先などに融通性がありません。ですから、臨機応変な利用がで きないと感じます。弊社でも補修でさらに能力増強が可能なのですが、自拠点内での活用ができ ず増強に踏み切れないという状態になっています。これを改善していくには、昨年発表されまし た「節電要請時における自家発の活用拡大策」をぜひ常時導入していただければと思います。こ れが非常に有効ではないかと思います。「節電みなし」の考え方、あるいは一拠点から多拠点に送 る、電力会社を超えた融通ということです。 次に複数拠点で電力の全体最適を図るインセンティブが生まれない、ということも問題ではな いかと思います。例えば複数拠点全体の需要に対して課金するなど、需要家が自らの需要の全体
最適を図るということを後押しすることも重要ではないかと考えます。 次の 16 ページにいきます。ここでは、発電事業者をより自由に選択できるように、ということ を申し上げたいと思います。時間もなくなりましたので、詳細は省略いたします。先ほどから出 ている内容かと思います。 最後に化学業界からの要望として、「自己託送」の利用条件の緩和、それから「特定供給」の適 用要件の緩和という要望が出ております。いずれも自家発の有効活用による需要抑制につながる 施策ということかと思います。 以上、需要抑制を促すための提案をお話をさせていただきました。これからの討議等々にお役 立ていただければと思います。ありがとうございました。 ○伊藤委員長 はい、どうもありがとうございました。続きまして、関西電力株式会社取締役副社長の香川次 朗様よりプレゼンテーションをお願いします。 ・関西電力 ○香川副社長 ご紹介いただきました香川でございます。引き続き座ってご説明させていただきたいと思いま す。お手元に 8 枚パワーポイントの紙で資料をお配りしていますが、限られた時間ですので、ポ イントを絞って簡単にコメントを触れたいと思います。 まず、私どもは事業の内容について昨今いろいろと厳しいご指摘をいただいておりますが、そ の一つの要因として、私どもが行っている事業の内容を十分に説明できていなかったというよう な要素も多々あるかと反省しております。そういった意味で、今日こういった場で説明させてい ただく機会を設けていただきまして、お礼を申し上げたいと思います。 はしょりながら、1 ページをご覧いただきたいと思います。まず需要抑制施策ということのお 話をするのですが、電気事業全体ということよりも、それぞれの電力会社個々で取り組んでおり ますので、私ども関西電力の取り組み事例ということでお聞き願えたらと思います。 1 ページ目は需要抑制政策の中の料金メニューについてご説明します。この料金メニューの中 には、大きく分けまして二つあります。一つは季節・時間帯別に単価を設定する、いわゆる時間 帯別料金メニューというものと、負荷の制御・カットということを直接的目的としたような需給 調整メニューと、料金メニューとしては大きく二つに分かれるというようにご理解ください。1 ページ目はそのうちの一つ目、時間帯別メニューについて導入ならびに現在の経緯についてご覧 いただいております。
まずピーク時の需要抑制、いわゆる負荷平準化、これはもう電気事業の永年の課題であり、こ れからも非常に大事な課題です。昭和 63 年 1 月の産業用の季節別電力の導入を機に、広く時間帯 別料金メニューの導入あるいは拡充に取り組んでまいりました。グラフをご覧いただきたいので すが、棒グラフは四つの時間帯別メニューの契約口数の推移をご覧いただいております。これは 一般の規制分野では一般家庭用の分野で、「時間帯別電灯」「季節別時間帯別電灯」と書いており ますが、規制分野での季時別料金、それから自由化分野では標準メニューの中で季時別を取り込 んでおります。これは公表しておりますが、産業用の季時別、業務用の季時別、こういった四つ の種類について経緯をご覧いただきますと、22 年度の末で 100 万件を超える口数となっておりま す。折れ線グラフは同時に関電の負荷率の推移をご覧いただいております。気候・気温等で若干 の振れがございますが、ここでは 22 年の 61%まで見ていただいております。今年度、まだ終わ っておりませんが、平成 23 年度は 60%の中ほどに至るだろうと考えておりまして、こういった 中でも負荷率が経年を追って改善傾向にあるということはご覧いただけるかと思います。 2 ページ目をご覧ください。料金メニューのうち二つ目の直接負荷制御を目的とした需給調整 メニューについてご覧いただいております。当社はピークの需要抑制のために、平時から緊急時 の負荷遮断、あるいはお客さま側で操業変更等によって計画的に負荷を調整する、ここでは「計 画調整」というようにくくっております。随時調整と計画調整、こういった需給調整メニューに 取り組んでまいりましたが、特に私どもは昨年の需給逼迫・節電という局面に遭遇し、こういっ た需給調整メニューの拡充に早急に取り組みました。22 年度、23 年度の口数を書いていますが、 23 年度(昨年)の私どもの取り組みとしては、このピンクでスクリーンをかけているところが 23 年度で早急に拡充した内容です。中身は対象のお客さまを拡大、あるいは対象の期間を広げる。 今までは産業用にしか提供していなかったものも、業務用にも提供する。あるいは夏場だけに限 っていたメニューを冬場も同様に提供する。こういったことが功を奏しまして、23 年度は夏冬、 ご覧のように 22 年度の口数と雲泥の差で、一軒一軒お願いに上がった結果、このようなピンクの 契約をいただいたということで、需要抑制の需給調整メニューの拡充があったということをご報 告いたします。 3 ページ目をご覧いただきます。今、1 ページ、2 ページは料金メニューの二つのパターンにつ いてご紹介いただきましたが、3 ページは料金メニュー以外の、いわゆるご使用状況の「見える 化」という側面から需要抑制に取り組んでいた代表的なものです。漫画のように描いていますが、 左側、「はぴ e みる電」。これは実は従来であれば一軒一軒のお客さまに使用量実績、いわゆる検 針票をウェブでパソコンあるいは携帯で見られるようにするというようなことを、21 年の 7 月か ら取り組みました。右側は東京電力さんも昨年から取り組まれましたが、「でんき予報」というこ
とも取り組みました。この「はぴ e みる電」では、昨年は省エネの目標を立てて結果を記録する というようなことを拡充し、PR も含めて積極的なご利用の拡大を図っております。 4 ページは昨年の夏場の最大電力です。昨年(23 年)と 22 年の傾向をプロットし、それを傾向 線で比較しますと、1 年の差は同じ気温帯で平均しますと 120 万 kW ぐらい節電のご協力をお願い できたと考えております。 5 ページをご覧いただきます。こういった需要抑制の私どもの考え方ですが、基本的に今まで 私どもは需要に合わせて電力会社が供給力を確保するのだと、こういった使命で取り組んでまい りましたが、各委員会でご指摘があるように、これからはお客さまの需要調整をいただいて、需 要と私どもが協力しながら需給安定を確保するということが重要になってくると考えております。 取り組みにつきましては、先ほど 23 年度の事例でご覧いただきましたように、最大電力の抑制に 一定の効果があったと考えております。これからもますますそういったお客さまの協力を得なが ら、需給バランスを確保する、そういった意味でのデマンドレスポンスメニューの拡充を、新し いスマートメーターの拡充に併せて取り組んでまいりたいと考えております。 6 ページをご覧いただきます。いわゆる自由化の拡大。現在のところ、ちょうど真ん中の黄色 が入っておりますが、高圧以上のお客さまが自由化の分野となっておりまして、低圧の一般家庭 のところは規制分野、こういった中で、自由競争の中で効率化の効果というのは均霑できる、あ るいは規制分野を通じて一般事業者がこういう規制の課題を確保するという形で取り組んでまい りました。今後は、今、議論されているのは一般家庭を含む全面自由化ということになりますの で、今まで私どもが担ってまいりましたこういった公益性の確保がどういった形で、どの責任の 下で確保されるかということが、検討の中の大きなポイントではないかと考えております。 7 ページをご覧いただきます。公益性の課題、これは繰り返しいろいろと議論されていますが、 7 ページでご案内のとおり、大きくはユニバーサルサービス・最終保障、あるいは供給信頼度の 維持、三つ目がエネルギーセキュリティ確保・環境保全というような形が代表的な課題ではない かなと考えております。言うまでもありませんが、こちらに書いておりますように、やはり必需 財ということで、競争市場になっても供給が受けられない状況を作らないような手だて、供給信 頼度はやはり自らが需要を上回る予備力をどう確保するのかというようなことも取り組んできた つもりです。併せて国のエネルギー・環境政策の下で、電源のあり方、燃料の調達、そして CO2 の観点でさまざまな環境対策と併せて、立地の皆様とのコミュニケーションを進めてきたと考え ております。 8 ページ、最後になりますが、選択肢の拡大についてもあらためて整理しました。基本的な考 え方は、お客さまの選択肢の拡大というのは、期待されており、お客さんの満足の向上に資する。
そういった意味で、われわれ事業者もしっかりと検討し、参画していきたいと思います。 一方で、小売自由化の範囲が一般の家庭を含めて拡大されるということになりますと、今まで 私どもが担ってきたさまざまな公益性の課題、そういった形がどのような形で確保されるか。そ れが十分でなければ、一般のお客さんの利益が損なわれる可能性があるということはご指摘して おきたいと思います。 三つ目は、電気事業者は今までシステム一体となって、安定性の確保に、途絶えることなく送 り続けてきたつもりです。ルールやシステムの変更で、何らかの不具合で安定供給が維持されな くなりますと、社会全体にご迷惑をおかけする、こういったことは絶対に避けなければならない と考えます。こういった中で自由化の範囲の拡大、必需財、公益性の影響も考えながら、国民全 体のメリットが得られる、そういった制度設計の議論を期待したいと思います。 五つ目ですが、小売自由化の範囲、電気事業者の方でも自主性を発揮して、料金やサービスメ ニューの創意工夫が図れること、それが拡大されるというような制度も一つの大きなポイントで はないかと思っております。こういった中で、お客さまと事業者がそれぞれで創意工夫を凝らす というようなことが確保されるのではないかということです。 説明は以上ですが、1 点、本委員会の議論に直接関係はないかと思うのですが、私どもが電気 事業者として総合エネルギーサービスという事業展開を視野に入れますと、いわゆるお客さん側 からの立場とすれば、「暮らし」という目で見れば、電気に併せて他のエネルギー、ガス事業につ いても「暮らし」という視点で、全体のシステムがあるべき姿の検討が必要ではないか。つまり ガス事業の制度の検討ということも併せてお客さんの視点で必要ではないかなということを、こ の場をお借りしてお願い申し上げたいと思います。以上です。 ○伊藤委員長 はい、どうもありがとうございました。それでは、最後に株式会社エネット代表取締役社長の 池辺裕昭様よりプレゼンテーションをお願いします。 ・エネット ○池辺社長 本日はプレゼンの機会をいただきましてありがとうございます。今日から新電力になりました、 エネットの池辺でございます。よろしくお願いします。座ってご説明をいたします。 本日は、PPS から見ました電力小売りに関する意見を申し上げます。1 ページです。PPS から見 た電気事業の問題をまとめていますが、本日は右の小売りの問題にポイントを置いて説明を申し 上げます。
2 ページです。下のグラフにありますように、たくさんのお問い合わせをいただいております。 一般家庭からもたくさんいただいております。中身は、PPS から買いたい、あるいはサービスと、 大きく二つに分かれますが、右にありますように、節電サービス、仕組み、家庭用の自由化、そ れから部分供給などに問題があると考えられます。今日は小売りということで赤字の部分(①~ ④)についてご説明を申し上げます。 3 ページです。これは節電インセンティブが働く需給調整サービスの例です。昨年からエネッ トではマンションのご家庭に見える化サービス、それから時間帯別料金サービス、省エネポイン トサービスを提供しております。例えば省エネポイントサービスというのは、右にありますが、 あした暑くなりそうだとしますと、需給が逼迫するわけで、お客さまに今日節電要請のメールを お送りします。今日とあしたの節電量に応じたポイントをお客さまに還元し、電気料金が安くな るというサービスです。 4 ページです。これらのデマンドレスポンスサービスの効果ですが、左の方、時間帯別料金サ ービスでは昼間時間帯で約 20%の削減。それから省エネポイントサービスでは約 30%以上のピー クカット効果がございました。これらのサービスがさらに多くのお客さまに浸透すれば、全国的 なピーク対策として有効であると考えられます。 5 ページです。これらのサービスのための仕組みについてですが、問題は仕組みが未整備であ るということです。お客さまや事業者の行動を評価して、工夫を引き出す仕組みが大切です。要 望としては、スマートメーターの早期導入、それから系統側からの需給情報のリアルタイムの提 供、それから需給調整コストの透明化を実現していただきたいということです。 7 ページです。これは部分供給です。先ほど猪瀬さんからありましたが、これは複数の事業者 から電力供給を受けるということです。具体的には、真ん中の図のように、例えば電力会社が昼 間需給が厳しい場合に PPS が供給する。あるいは右のように、PPS はベース供給力がありません ので、変動分を供給するといったような方法が考えられます。これは電力会社間でも有効である と思います。メリットとしては、お客さまの選択肢が増え、電気料金の低減が期待できる。それ から、事業者間の供給力を組み合わせることで、需給対策としても有効だということ。それから、 競争が促進されるなどが考えられます。 しかし問題は、これは先ほど松村先生からもご指摘があったとおりで、制度的には認められて いるのですが、なかなか電力会社が料金メニュー等を提示されないなどの理由で、部分供給が実 現していないというのが問題です。また、こういう手段が広く知られていないということもござ います。これは事業者間での解決には限界があると思っていて、要望は、国によるルール作りお よびお客さまへの周知徹底をお願いしたいということです。
8 ページ以降は参考資料ですが、特に 11 ページからのお客さまの声、それから 14 ページの CO2 に着目したサービスなどにぜひ目を通していただきたいと思います。以上です。ありがとうござ いました。 ○伊藤委員長 どうもありがとうございました。それでは、大臣はここで退席いたします。どうもありがとう ございました。 続きまして、参考資料 1 に基づき、安永調整官から本日の議事に対応した事務局資料の紹介を お願いします。 ・事務局資料 ○安永調整官 それでは、参考資料 1-1 ということで、尐し分厚いものですが、お配りさせていただいており ます。後ろの方に付いているかと思いますが、もし不都合がございましたら。何かございますで しょうか。かいつまんで、ご説明をさせていただきます。 まず 1 ページ目を開いていただきまして、目次をご用意させていただいております上の部分で すが、前回のこの委員会で出された意見、それから「エネルギー基本計画」の見直しを検討して いる基本問題委員会の方で出された本日の論点に関するご意見、それから省エネルギー政策を検 討している省エネルギー部会というところで、やはり今日の議題に関係するようなご意見を出さ れていて、これをご紹介しております。 それから、この目次で真ん中の左側は、論点 1、新たな需要抑制策の関係の参考資料、右側は 論点 2 の関係の資料、最後に共通するような資料ということでご用意させていただいております が、まず 7 ページを開いていただければと思います。今日の議題の論点 1 をまずご紹介しており ます。下のところですが、柔軟な需要抑制策ということです。参考資料として、8~22 ページが 昨年夏の計画停電、電力使用制限、あるいはその需給対策、産業界がどれだけ大変なご苦労をさ れたかといったようなことをまとめております。 それから 23 ページから、従来からあるようなどのような需給対策があるかということを、先ほ ど尐し関西電力さんの方からご紹介もありましたが、整理をしております。その中で、25 ページ ですが、先ほども紹介がありました需給調整契約の中に計画調整契約というものと随時調整契約、 ピークをシフトするようなものと逼迫したときに需要を落とすというような類型をご紹介してお ります。この 26~27 ページで計画調整契約の現状と課題ということで整理をさせていただいてお りまして、これまで契約単位を細分化、あるいは小口需要家向けのメニューを設けるといったよ
うな取り組みが行われていますが、これをまたさらにきめ細かいメニューとする、対象も拡大す るというようなことが考えられるのではないかということを記しております。 それから 28~29 ページ、随時調整契約についても課題と改善提案ということで、昨今の需給逼 迫で、これまでその発動回数の制限の緩和や需要抑制が行われなかった場合のペナルティーを厳 しくする、こういった取り組みが行われてまいりましたが、これをさらに実績に応じた割引にす るとか、必要な需要抑制量に達するまで入札を行う、そういう方式もあり得るのではないかとい うようなことも尐し記させていただいております。 30~38 ページは、スマートメーターについて、5 年で需要の 8 割導入という政府の目標に向け た取り組みのご参考の資料です。 39 ページからはデマンドレスポンスということで、どういった類型なりやり方があるのかとい うご参考資料をお付けしておりますが、一つの例として、43 ページ、北米の事例ですけれども、 大体東京電力の需要に匹敵する 5800 万 kW ぐらいの需要抑制ポテンシャルがあるというのがアメ リカの政府の分析ということです。この需要の削減効果も供給力として取引するという、いわゆ る「ネガワット取引」などと言われていますが、そういった取引も行われているということで、 52 ページまで、こういった海外でデマンドレスポンスについてどういう取り組みが行われている のかということをご紹介しております。 それから、53~58 ページでは、国内外でのスマートメーターを活用したピーク抑制効果の実証 結果をご紹介しております。 59 ページ以降で、資源エネルギー庁のスマートコミュニティの関係の実証事業についてご紹介 をしておりますが、この中で例えば 61 ページ目で 4 地域の実証事業ということで、国内の実証事 業の中でも、このスマートコミュニティ実証事業の中でいろいろこのデマンドレスポンスあるい はリアルタイムプライシングといったことについて取り組みをしているというご紹介をしており ます。 それから、この先のスマートコミュニティの資料のご紹介の中では、全国各地、4 地域以外も 含めてさまざまな事業を行っておりますが、この中で出てきているいろいろな電力事業、電力供 給システムに関する見直しの要望など、生の声に近いものをご紹介しておりまして、その要点を 67~68 ページにまとめております。これは小売りの選択肢自由化に関連する課題も多く含まれて いるということで、各地域の取り組みの結果出てきた声ということでご紹介をさせていただいて おります。 それから 76 ページですが、もう一つの本日の論点、論点 2 の需要家の選択肢についてあらため て記載をさせていただいております。この需要家の方々に電気を供給する小売りというものにも、
電気事業制度の中でいろいろな類型があり、78~88 ページにかけて各類型、一般電気事業、特定 電気事業、特定規模電気事業(新電力)、それから特定供給といった制度についてご紹介しており ます。 それから、89~94 ページは、これまでのこういった電気事業制度をめぐる歴史あるいは制度改 正の経緯などをまとめております。 それから 95 ページ目が、小売りの自由化範囲の拡大について、これまでどのような拡大をして きて、今、現状がどうなっているかということで、現在は一番右側の高圧で 50kW 以上というとこ ろが自由化されているということです。注にありますが、ただし沖縄電力の区域につきましては 特別高圧かつ 2000kW 以上と、この図でいきますとちょうど一番左のところのような状態に、沖縄 電力の区域はなっております。 それから、96~101 は、電気料金、それから再生可能電源の比率、停電率などの国際比較をご 紹介しております。 102 ページ以降が一般電気事業者の電気料金の推移。 それから 106~107 ページでは、一般電気事業者の区域を越えた供給、いわゆる電力間競争の実 績と認知度、あるいは先ほども尐し猪瀬副知事の方からお話がありましたが、どういった理由で 供給が受けられなかったかといったことについての、これまでの経済産業省の調査結果をご紹介 しております。 109 ページ以降が新電力(特定規模電気事業者)の競争状態に関する資料ということで、シェ アや供給先の特徴、どういった電源を使われているかということをご紹介しております。 113 ページでは、最近尐し報道されていますが、公的機関の入札において区域外の一般電気事 業者の応札がなかったというような、電気協会の調査結果をご紹介をしております。 117 ページからは選択肢に関する需要家の声ということで、こちらも経済産業省のアンケート 調査結果を 121 ページにかけてご紹介しております。 122 ページからは諸外国の小売りの自由化についてまとめております。 124 ページですが、ヨーロッパではほとんどの国で家庭用も含めた小売りの全面自由化が行わ れている一方で、料金規制を行っている全面自由化の中でも料金規制を行っている国も多いとい うご紹介です。 127 ページで米国ですが、州単位で自由化が進められていて、自由化を全くしていない州や、 電力危機を踏まえて中断した州もあるということです。 129 ページでは、自治体が区域内の需要家にまとめて供給するというような新しい仕組みの事 例もご紹介しております。
130 ページ以降で、自由化した諸外国でどういった料金・サービスが展開されているのか、電 力供給以外のサービスとの組み合わせや、あるいは電源を選ぶグリーン電力の事例などもご紹介 をしております。 それから 138 ページですが、ここでは諸外国の需要家保護策ということで、これは先ほども公 益課題ということでプレゼンテーションがございましたけれども、特にユニバーサルサービスで す。誰からも供給が受けられない人、離島や遠隔地はどうするのか、それからそのときの価格は どうなるのか、交渉が決裂して誰からも受けられなくなったらどうするのかなどについて、自由 化をした諸外国でどういった方策を取っているのかということを 152 ページまでにかけてご紹介 しております。 157 ページから、現在のいわゆる総括原価方式の歴史・概要。 それから 160 ページから、これは 4 年前に小売りの全面自由化を検討した際にどういった検討 をしたのか。簡単に申し上げますと、当時は自由化された分野でも需要家の選択肢があまり確保 されていないので、自由化を見合わせようという結論でしたけれども、今回はその選択肢をどう 確保するのかという課題であろうと思います。それから、スマートメーターのコストがかかると いったような課題や、原子力の新増設への影響といったようなことも議論されました。このあた りも当時と尐し事情が変わっているところもあろうかと思います。 167 ページからは、ラストリゾート、ユニバーサルサービスといった公益課題について、現在 自由化分野でどういう仕組みがあるのかということをご紹介していて、172 ページにその論点を まとめております。 173 ページからは、電気通信のユニバーサルサービスの仕組み、あるいはその電気通信でどう いった自由化の仕組みを取ってきたかということをご参考にお付けしております。 182 ページでは、小売りの選択肢の拡大のために供給側・電源側の多様性も必要であるという 点を簡単にまとめております。これは、詳しくは次回の委員会、第 3 回での議題と考えておりま すが、前回大田弘子委員から事務局にご指摘がありました、取引所の取引が活発でない理由はど ういうことなのかという点も、これらの電源あるいはその取引所の活性化というところで次回ご 用意させていただきたいと思っております。 それから、183 ページから公正取引委員会で共同で作成している適正取引の指針、経済産業省 における紛争処理の仕組み、市場監視委員会の取り組みの概要、それから 189 ページからは、仮 に家庭用まで自由化をした場合には、今の同時同量という同じ仕組みは難しいだろうということ で、計画同量あるいはプロファイリングなどといった、海外でも取られている仕組みについてご 紹介をしております。
最後に 199~200 ページで、小売全面自由化を行った場合のその他の課題ということで、例えば 供給区域の概念はどうなるのか、供給責任の所在はどうなるのかといった論点をまとめておりま す。 それからもう一つ、参考資料の 1-2 というものをお付けしていますが、これは昨年、一昨年の 特区要望や行政刷新会議の規制改革の要望の中から、本日の論点に関連あるものを尐し抜粋して ご紹介させていただきました。以上です。 3.自由討議 ○伊藤委員長 はい、どうもありがとうございました。それでは、前回同様、一通り各委員にご自由に発言し ていただくというように考えております。オブザーバーへのご質問・ご意見もございましたら、 一緒にいただいて結構です。オブザーバーの回答はある程度まとめて途中で回答いただければと 考えております。時間は 80 分程度を予定しておりますので、委員同士の議論も含めて活発なご議 論をお願いしたいと思います。ご発言される方はお手元の名札を立てていただき、前の発言者に 対して関連でご発言したい方はその場で両手を挙げていただければと思います。委員のご発言を 一応優先させていただきますが、オブザーバーの方もご発言のご希望のあるときは名札を立てて いただければと思います。 それでは、どなたからでも。ご意見でもご質問でも、どちらでも結構です。では、小笠原委員、 お願いします。 ・質問・意見 1 ○小笠原委員 それでは、どなたも挙げられないので発言させていただきます。まず、今回いろいろ需要家サ イドの取り組みということで、猪瀬副知事ほかのプレゼンをいただきまして、まず私も常日ごろ 感じていたことが一つ確認できたというところからお話しさせていただきたいと思います。 まず、先ほど東京都さんでもガス火力の建設などを検討されていたけれども、経済性の面で非 常に厳しかったというお話があったかと思います。そもそも電力の自由化というのは規模の経済 性がなくなったのではないかというところからお話が始まっているのですが、正確にはガス火力 においてその規模の経済性がなくなったというか、規模は小さくなっても高い効率性が維持でき ているというところから自由化が始まりました。この現象はイギリスでは顕著で、低価格のガス 価格をトリガーとしたガス火力の新規参入が相次ぎ、競争が促進されたというところかと思いま
す。しかるに日本の場合には、やはり LNG であるというところからも、ガス火力の参入というの は LNG を直接購入されていらっしゃる事業者さんが参入されていたりというところからも分かる とおり、ガス会社さんからガスを買ってはなかなか参入が難しいというところもあったのかと思 います。それらの経験的にあったところというのが、現状でもあらためてそうなのだなというと ころで、やはり長期的なガス価格の低下などというところがないと、なかなか新規参入が実現せ ず、競争の促進は難しいのかなと思いました。 というのは、これは恐らく次回より詳しく議論するところかなと思いますが、そういう意味で、 なかなか部分供給などそういうところが必要だというのも、逆に言いますと、事業全体としての 競争力が新規参入者に強くあるわけではないというところが、経験的にあったところを示されて いるところかなと感じているところです。これが 1 点目です。 2 点目が、そもそも今回の議論は需要家の選択肢の確保というところと、需要家の抑制、反応 を拡大するための議論というところであったのですが、全面自由化の是非について、あたかも必 ずやるかのような話になっているので、一応念のため私の意見を申し上げさせていただきますと、 全面自由化がいいか悪いかというのは過去に私も検証させていただいたのですけれども、それに よって効率性がどう進むのかとか、そういうところが非常に見方が難しいというところがありま す。諸外国の実例でも、そもそも卸が競争的になれば、それが電気料金の低下に結び付きますの で、なかなか検証が難しいというところがあります。しかし、これまでの議論は政策的に需要家 のエネルギーの選択肢を拡大するのだという、需要家の権利として供給者を選ぶというような立 場に立っておりますので、これはそもそも権利だという発想に立てば、メリット・デメリットと いうことではなく、やるものだというように政策サイドの方々は認識されていらっしゃるのだと 思いますので、それを私の方から否定する点は特にございませんというのが 2 点目です。 3 点目は、この参考資料 1-1 は詳しく説明があると非常に良かった、膨大ないい資料かなと思 うのですが、昨年の節電対策の費用、いろいろと各企業の取り組みが表で整理されていたところ、 簡単な仮定で例えば稼働率何%というように計算していきますと、すべてのコストが反映されて いるとは限りませんが、数円/kWh 程度の企業もありますし、一方数百円/kWh 程度という非常に高 いところもありました。そういう点から言いますと、一律の節電というところはやはり影響の大 きい企業もあるので、対策費用の安い企業を上手に活用するプログラムが必要であると思います。 その際、参考資料 1-1 の 42 ページ目をご覧になっていただきますと、需給調整市場というもの が真ん中にあって、需要家やアグリゲーターがそこで取引をするという姿があります。ただ、こ れは尐し注意深く見ないと、矢印の先は系統運用者、そしてまた、正確にはこれは電力会社とい うところになるはずのものであって、これはアメリカ等の電力会社が需給を調整するためにこう
いう需要家なりアグリゲーターを活用するということが多いというところで、なかなか需要家さ んが直接発電市場の卸取引の方に参入するというのは非常に難しいところがあります。そういう 制約の点もあり、今後数年程度の取り組みという点では、電力会社もしくは PPS なり新電力の方々 が弾力的なプログラムを持って節電を引き出すというところを取り組んでいただければという方 向性も重要なのかなと感じているところです。 そしてまた、せっかくですので、私は資料 7 ということでグリーンエネルギー証書の取り組み も尐し紹介させていただきたいと思います。需要家の選択肢確保ということで、これまで私も認 証業務をさせていただいているのですが、「グリーンエネルギー証書」という枞組みを作って、再 生可能エネルギーの価値を需要家さんが購入したい人に対して供給するというやり方を取ってお ります。しかし、なかなか高いので買ってくれる需要家さんは非常に尐なくて、スライド番号 7 ページ目をご覧になっていただきますと、グリーン電力証書の発行実績は年々拡大しているので すが、一番右側に未発行というものが 1.7 億 kWh あります。これは売れ残っているもので、なか なか高いので需要家さんが買ってくれないというところから、これだけの在庫があります。こち らは本日いらっしゃっておりますエネットの池辺社長のところでもグリーンエネルギー証書の取 り組みにご参加いただいておりますが、なかなか販売が厳しいとお伺いしておりますので、なか なか需要家さんが納得する価格水準というのは難しいのかなと感じているところではありますが、 今、実際問題として、再生可能エネルギーの電気を選ぼうと思えば選べるのだというところはあ らためてご確認いただければと思います。 そして最後に、富士フイルムの福岡様にご質問させていただきたいのですけれども、これだけ やはり自家発がある程度あるのであれば、むしろご自身で、例えば東京電力管内で新電力という か、PPS としてエネルギーマネジメントをするという電力調達のやり方もあるかなと思いますが、 そういったことはご検討されていらっしゃったのでしょうかというところは、尐し確認させてい ただければありがたいと思います。取りあえず以上とさせていただきたいと思います。 ○伊藤委員長 もし簡単に答えられるのであればどうぞ。はい。 ○福岡部長 そういう検討は、実際はしておりません。私どもはコジェネを導入しております。蒸気の量に バランスさせて発電いたしますので、残念ながら電力が豊富にあるということではございません。 そういう意味で検討はしておりません。 ○伊藤委員長 はい。それでは、大田委員、お願いします。
○大田委員 はい。今日はご説明ありがとうございました。香川副社長もしくは勝野専務に二つご質問、そ れから池辺社長に二つご質問があります。頂いたこの事務局の資料の中で、震災の前であっても 自由化分野で需要家の選択肢は「確保されていない」という答えが「確保されている」を上回っ ているのです。つまり「確保されていない」という答えの方が多い。それから越境供給、地域を 越えた供給について、「断られた」とか「対応してもらえなかった」、これは震災前ですが、そう いう答えが非常にあるのです。つまり、もちろん自由化分野ですから売る自由も売らない自由も あるのですが、尐なくとも利用者の選択の自由は確保されていなかった。市場の競争環境は整っ ていなかったということだと思います。しかし、東電はこれはもう自由化分野であると、値上げ してもしかるべきだということを言っておられるのですが、これについてどうお考えになります かということが 1 点です。 それから、市場機能が極めて不十分で、需給逼迫時の調整ができなかったということが、計画 停電という最悪の事態を招いた一因だと思います。かねがね高橋委員が言っておられるように、 これからの安定供給というのは市場を機能させることで実現させる必要があると私も思います。 そのためには取引所の改革、それからリアルタイム市場の整備が不可欠だと思うのですが、これ についてどうお考えになりますかというのが二つ目のご質問です。 それから、エネットの池辺社長に、自由化部門であっても実質的に自由化がなされていないの ですが、この主な原因はどこにあるのか、大きい理由を幾つか教えていただきたい。第二に、頂 いた資料の中に託送料金については高いということだけが書かれているのですが、この託送料金 の算定は透明で公正だと考えていらっしゃいますでしょうか。 ○伊藤委員長 もしよろしければ、もう尐し質問やご意見を集めてからお答えいただきたいと思います。どな たか今、この時点で。では、松村委員。はい。 ○松村委員 まず質問です。香川さんに、最初のページで時間帯別料金メニューによって負荷平準化がこん なに進んでいるとあるのですが、大口のところでは実質的にかなりの程度スマートメーターが入 っていると思います。つまり 30 分単位以上に細かく計量するということが可能なので、非常に柔 軟な料金体系が可能だと思うのですが、しかし尐なくとも標準メニューを見る限りにおいては非 常に雑ぱくというか、いいかげんというか、家庭用でも土日ぐらいでコントロールするというよ うな契約があるはずなのですけれども、それと大差ないような契約にしか私には見えないのです。 しかしここまで言っているのだから、標準メニュー以外のものももちろん使うことは可能なので、
そういうところではきちんとした文字どおりの時間帯別料金メニューというものが作られていて、 つまりスマートメーターの機能を十分生かすような料金体系が入れられていて、それで需給がコ ントロールされているという事実があるのかどうか。標準メニュー以外のもので大きく普及して いるのかどうかということを教えてください。具体的にどんな感じのメニューというか、料金体 系があるのかということを、もし可能であれば教えてください。 次のページですが、随時調整のところで瞬時調整契約の下のところ、平成 23 年度には数字が入 っているのですが、22 年度、あるいはそれ以前のところには数字が入っていないということは、 これは関電さんでは随時調整契約は瞬時調整契約しかなく、それ以外の随時調整契約は平成 23 年度以降できたというように理解してもよいのでしょうかということを教えてください。 それから 2 番目、この瞬時調整契約の「電気料金を割引」とあるのですが、具体的にどういう 契約になっているのかということを教えてください。恐らくこれに対しては、「これは経営情報な ので教えられません」というように回答が来るのではないかと尐し恐れてはいるのですが、瞬時 調整契約など、どう考えても系統安定性のための契約ですよね。これが、営業部隊が営業の契約 として行い、企業機密、経営情報だという形で隠すようなものではそもそもなくて、本来は、私 はこれは系統の問題だと思っています。本来中立であるべき系統の問題が、そのような回答で教 えてもらえないということがもしあるとするならば、それ自身が大きな問題だと認識しています。 以上が質問です。 次、自由化市場が機能していないということを猪瀬副知事も言われて、池辺さんも言われたの ではないかと思ったのですが、私もその点には基本的に賛成で、今まで全く機能していなかった と認識しています。いろいろな問題があるというわけですが、それに対して小笠原委員が、日本 の場合には例えばガス火力をやるとすれば LNG 基地を造ってというようなことがあり、従って、 ある種の規模の経済性があり、参入に高い障壁があるからと、こういうことをおっしゃったので す。私はそれが事実でないとは言いませんが、そのような技術的な問題があり、参入障壁が高く、 従って競争がなかなか機能しないというのが本当に主たる問題かどうかということに関しては疑 問を持っています。 例えば 30 分同時同量制度などというような、全く無意味な人為的な規模の経済性だとか、その ようなもののために参入障壁が不要に高くなっていた。つまり技術的な、経済的な要因ではなく て、制度の問題で参入障壁が高く、その結果として競争が機能していなかったという側面の方が 大きいのではないかと思っています。従って、競争機能を強化していくための改革というものが 最も重要で、そのためには第 3 回以降の議論が非常に重要だと思っています。 それから、今日部分供給の話が出てきて、私も部分供給というのは今、機能していなくて、こ