• 検索結果がありません。

(Microsoft Word - \221\344\230p\226K\226\342\225\361\215\220\217\221_ ~22_)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "(Microsoft Word - \221\344\230p\226K\226\342\225\361\215\220\217\221_ ~22_)"

Copied!
45
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

台湾訪問報告書

台湾訪問報告書

台湾訪問報告書

台湾訪問報告書

20

20

20

2010

10

10

10

12

12

12

12

17

1

1

1

7

7

7

日~

日~ 2

日~

日~

22

2

2

2

2

2

台湾・核能資訊中心(

台湾・核能資訊中心(

台湾・核能資訊中心(

台湾・核能資訊中心(NIC

NIC

NIC)

NIC

)-

-

-

-

日本・

日本・

日本・SNW

日本・

SNW

SNW

SNW

3

3

3

3

回交流会

回交流会

回交流会及び

回交流会

馬鞍山

馬鞍山

馬鞍山

馬鞍山第

3

3

3

3

原子力発電所視察

原子力発電所視察

原子力発電所視察

原子力発電所視察

台湾核能級産業発展協会から頂いた 2011 年干支うさぎ (工業技術研究院製、ナノメタルコーティングのガラス)

20

20

20

2011

11

11

11

1

1

1

1

日本原子力学会

日本原子力学会

日本原子力学会

日本原子力学会

シニアネットワーク連絡会

シニアネットワーク連絡会

シニアネットワーク連絡会

シニアネットワーク連絡会

(2)

目 次 1. 訪問目的・経緯 2. 台湾訪問スケジュール 3. 台湾訪問参加者 4. 2010 日台原子力シンポジウム (第 3 回交流会) 4.1 2010 日台原子力シンポジウムプログラム 4.2 開会セッションの概要 4.2.1 朱鐵吉 NIC 理事長 開会挨拶 4.2.2 宅間正夫 SNW 会長 来賓挨拶 4.2.3 蔡春鴻 原子能委員会主任(大臣)来賓挨拶 4.3 基調講演の概要 4.3.1 台湾の原子力発電の現況と将来展望 4.3.2 日本の原子力発電の現況と将来展望 4.3.3 SNW 活動の紹介 4.3.4 NIC 活動の紹介 4.4 グループ別対話セッションの概要 4.4.1 セッション 1 「原子力人材育成」 (1)教育について (2)OJT について 4.4.2 セッション 2 「放射性廃棄物処分と一般市民とのコミュニケーション」 (1)放射性廃棄物処分について (2)一般市民とのコミュニケーション 4.5 閉会セッションの概要 4.5.1 朱鐵吉 NIC 理事長 閉会挨拶 4.5.2 宅間正夫 SNW 会長 閉会挨拶 5.台湾核能級産業発展協会(原子力産業協会)との懇親パーティ(12 月 19 日(日)) 6.馬鞍山第3原子力発電所訪問 7. 感想 写真と添付資料

(3)

1.訪問目的・経緯

台湾・核能資訊中心(Nuclear Information Center, NIC)は台湾国内の原子力関係者 や一般市民へ原子力広報を主たる活動としているNPOである。SNWとの関係は、2007 年5月に竹内哲夫SNW会長(当時)の講演録をNIC発行の情報誌に掲載したいという要 望メールから始まった。その年の9月6日にNIC理事長の朱鐵吉氏(國立清華大學教授) と謝牧謙氏(核能科技協進会常務理事)とSNW有志が交流会を東京でおこなった。 彼らがSNWの活動に感銘し「台湾で原子力を学ぶ学生との対話を含め次回は台湾でシンポ ジウムを行いたい」ということから、翌年の2008年12月19日~23日にSNWより竹内会長 (当時)を始め11名の会員が台湾を訪問した。12月20日に新竹市の清華大学で台湾側は多く の学生を始め130名も参加し、日台交流シンポジウムを行った。また12月22日にはABWR 2基を建設中の龍門第4原子力発電所を見学した。 それから2年後の2010年12月に、交流会としては3回目、シンポジウムとしては2回目を前 回と同じく新竹市の清華大学で行った。また、原子力発電所としては台湾第3原発の馬鞍山 原子力発電所(PWR)を訪問し意見交換した。 2.台湾訪問スケジュール 12 月 17 日(金) 羽田空港発、台北松山空港着、新幹線で新竹へ移動、新竹泊 12 月 18 日(土) 終日、國立清華大學にて「2010 日台原子力シンポジウム」(第 2 回シン ポジウム)、新竹泊 12 月 19 日(日) 台中へバス、日月譚観光、新幹線で高雄へ移動、台湾原産協幹部と懇 親パーティ、高雄泊 12 月 20 日(月) 馬鞍山第 3 原子力発電所訪問し意見交換、懇親昼食、国家公園等観光、 高雄泊 12 月 21 日(火) 高雄より新幹線で台北へ、忠烈祠、故宮博物院等観光、台北泊 12 月 22 日(水) 台北松山空港発、羽田空港着 3.台湾訪問参加者(アイウエオ順、敬称略) 上田隆、金氏 顯、嶋田昭一郎、宅間正夫、古田富彦、三谷信次 4.2010 日台原子力シンポジウム (2010 年 12 月 18 日) 4.1 2010 日台原子力シンポジウムプログラム

次ページの表にプログラム(英文版)を掲載する。

(4)
(5)
(6)

4.2 開会セッション 4.2.1 朱鐵吉 NIC 理事長 開会挨拶 2 年前に初めてここ台湾清華大学で日台交流シンポジウムを行いました。その時は日本 SNW からは 11 名が参加し、台湾側は約 130 名が参加、うち約 40 名は学生でした。今回は 2 回目のシンポジウムですが、SNW からは 6 名で、皆さんそれぞれの分野で日本の原子力発展 に貢献してこられた方々です。台湾側は原子能委員会の蔡春鴻主任にご列席いただき、原 子能委員会、台湾電力、核能学会、各種原子力関係団体、清華大学教授と学生など約 70 名 が参加します。 先ず、午前中は両国の原子力や活動の紹介、そして午後には 2 つの分科会に分かれて討 論をします。1 つは人材の育成、2 つ目は放射性廃棄物処分と PA をテーマに、認識を深め、 更に若い世代の人たちに原子力により深い関心を持ってもらうことを期待してます。 4.2.2 宅間正夫 SNW 会長 来賓挨拶 皆様、おはようございます。私ども日本の原子力学会のシニアネットワークのメンバー が、台湾の原子力関係者の皆様と第 2 回目の原子力シンポジウムを開催することになりま したこと、大変喜ばしいことであります。台湾ならびに日本の関係者の皆様のご尽力に、 厚くお礼申し上げます。 今回、シニアネットワークからは金氏代表幹事を初めとして 6 名が参りました。シニア ネットワークは主として原子力やエネルギーを学ぶ大学生や先生方、さらには教育学部の 学生や先生方と、全国にわたって年 10 回以上対話を続けており、これを通じて経験や体験 を次世代に伝え、知識の伝達やものの見方・考え方などを身につけさせる活動をやってお ります。 私は、東京電力および日本原子力産業会議(JAIF)におりましたときに、「日台原子力安 全セミナ」に何回か参加し、今回は 6 年ぶりの台湾です。この間、台湾では政権が交代し たり、新幹線が開通したりなど、国内の状況も大きく変わったと思います。今回台湾を訪 れる機会を頂き、発展を続ける活力ある台湾の姿を見ることが出来ますことを楽しみにし ています。 さて、世界は、人口増加、経済のグローバル化、発展途上国を中心とする経済の著しい 発展などの一方で、地球温暖化の危機、エネルギーも安定供給への懸念など、前世紀末か ら、発展のマイナス面も世界規模・地球規模で表れて 来つつあります。原子力エネルギーはこうした課題の解決に向けての不可欠の手段の一つ として今、世界的に注目され、「原子力ルネサンス」の波が世界的に広がりつつあることは、 皆様ご承知のとおりであります。 本質的に国際性を持つ原子力の平和利用を進めるためには、3 つの S すなわち「Safety, Security, Safeguard」を国際的に共有して、それを着実に実現して行かなければなりませ ん。 世界で唯一の被爆国でありながら、エネルギー資源の乏しい日本は、原子力エネル

(7)

ギーを「準国産エネルギー」と位置づけ、「平和利用に限定して開発を進める」と定めた、 1955 年に制定された「原子力基本法」にしたがって原子力の開発・利用を進めております。 原子力の平和利用は、ご承知のように 1953 年の国連総会での米国アイゼンハワー大統領 の「Atoms for Peace」提案から始まりました。この背景には、当時の世界の政治状況を反 映していろいろな思惑があったと思われますが、「Atoms for Peace」をその言葉通り受け 取るならば、「平和を築くための原子力」であり、希望に満ちたメッセージだったと思いま す。 そして昨年の米国オバマ大統領の「核兵器のない世界を目指そう」というプラハ演 説と合わせて考えると、「Atoms for Peace」の今日的な意義が見えて来るように思います。 それは、「原子力を賢く利用することによって、核兵器を持つ必要の無い、平和な世界を築 いてゆこう」ということです。私は、現在言われている「原子力ルネサンス」の意味は、 単なる「原子力が再び見直されて復権してきた」という意味を超えて、「原子力が破壊の手 段から平和建設の手段へ、と生まれ変わる」という意味に解釈したいと思います。時間が かかるでしょうが、原子力の平和利用を志すここにお集まりの皆様の共通の希望として、 世代を超えてその実現に努力してまいりたいと思います。 それに加えて、原子力の一層の利用による地球温暖化防止は、われわれ人類のみならず、 地球上のすべての生命の持続性、生物の多様性の維持につながり、それは人類自身の生存 の持続性を支えるもの、と思っております。 日本の原子力の現状は後ほど古田さんからお話がありますが、原子力関係者の現在の最 大の課題の一つは、かつては稼働率が世界トップレベルだったのに、2003 年の東京電力の 不祥事による全プラントの長期停止や 2007 年の新潟県の中越沖地震による柏崎刈羽発電所 の全プラント長期停止に加えて、半世紀以上経った原子力に係る規制や推進のシステムに、 制度疲労が目立ってきたことも原因で、官民でその改革に取り組もうとしているところで す。台湾では 6 基の原子力プラントの稼働率が高く、また建設中の 2 基の ABWR も順調に進 んでいると伺っており、大変うらやましく思っております。 このシンポジウムと対話が、日台双方の原子力界の「安全文化、原子力文化」の一層の 向上につながることを心から願っております。 ご清聴ありがとうございました。 4.2.3 蔡春鴻 原子能委員会主任(大臣)来賓挨拶 私は 2 年前にも参加し大変な感銘を受けました。政府と原子能委員会を代表して SNW の 皆様を歓迎します。 原子能委員会は民衆とのコミュニケーションについて努力しています。規制の立場から 民衆を説得するのではなく、民衆に安心して頂く、信頼して頂く為に規制するということ を知っていただく。従って、最優先の仕事は情報の透明化、情報公開の内容の品質、正確 性です。この 1 年間、内部の社員にインターネットで情報公開をしてきました。問題があ った場合は民衆の疑惑を解く為に民間のインターネットを利用して情報公開をします。ま

(8)

た緊急災害訓練の機会を利用して住民に説明します。更に原子力施設所在地の大学生にお 願いして一軒ごとに家庭訪問し説明します。また県政府にお願いして集会を開き、リラッ クスした雰囲気で原子力のことを理解していただきます。 原子力委員も駐在を連れて村の代表に規制の状態をお知らせし、又意見も聞きます。また 地方自治体にお願いして、原子力発電所に不定期的に視察して頂くこともして行きます。 日本ではすでに制度化されているが台湾ではまだです。地方が原子力に参加するようにし ていきます。 次に、放射線の理解についての最近の動きをご紹介します。原子力放射線防護所が玉山 の麓に放射線測定所を設立しました。大自然の放射線よりも原子力発電所の放射線の方が 高いと民衆の 80%が言いましたが、そうではないことを証明しました。民衆は放射線の認 識が欠けているので原子力発電所を怖がります。原子力委員会がそれを正すことを怠って きた。放射線診断や治療の効果とリスクについて知らせる義務があり、教育する効果はあ ると考えている。 放射線バックグラウンドの分布地図を作製した。地質や高度と関係し ている。国家公園のビジターセンターに置いた。良い効果が得られると期待している。 こういう活動をしているのは 2 年前の SNW の活動から、民衆の理解を得ることが原子力 の発展に必要であるというヒントを得たからです。こういう交流会は大変重要であると思 い、皆様には大変感謝致します。 4.3 基調講演 座長は通訳も兼ねて謝牧謙 核能科技協進会常務理事、核能資訊中心顧問が行った。 4.3.1 台湾の原子力発電の現況と将来展望 台湾電力安全局副局長 王琅琛 台湾の原子力発電の現況、原子力推進の必要性、原子力推進への挑戦と将来展望につい て講演した。現在、第一原発(金山、BWR 636MW x 2)、第二原発(國聖、BWR 985MW x 2)、 第三原発(馬鞍、PWR 951MW x 2)が運転中で全発電量の 20.7% を原子力で賄っており、2009 年は設備利用率が 92.17%の最高記録を達成。 計画外停止も年々減少しているが、1993 年 から原発による発電経常収支が赤字、低レベル放射性廃棄物も 1973~80 年の 1/10 程度に 年々減少、安全指標も向上していると報告した。 第四原発として龍門原発(ABWR 1350MW x 2)が建設中。1 号機は 2011 年 3 月 15 日燃料 装荷、12 月 15 日に営業運転開始の予定。工程阻害要因として、DCIS 測定不確実性、CVCF 故障、接地完成不確実など。 台湾の原子力発展には米、日、韓、中の技術と経験を参考とする必要がある。地震時緊 急停止系統と耐震補強の充実、TRU廃棄物(乾式貯蔵)と低レベル廃棄物の処分場は早 急に選定したい。全原発の寿命を 40 年から 60 年に延長し、2040 年頃以後まで更新すると ともに 24 ヶ月連続運転を計画している。また、暫定的構想として、2023~2025 年に毎年1 基新増設し、2025 年には合計 3 基で約 243 億 kWh 発電して 2,039 万 tCO2 を削減の計画であ

(9)

る。 Q&Aは以下のとおり Q1.台湾のエネルギー自給率は何%か? A.1~2%である。 Q2.1993 年以後台湾電力は何故経営が赤字か、その対策は? A.分らない。(後程、謝牧謙先生曰く、国営であり電力料金の値上げは多くのステ ークホルダーの反対により容易でないため。) Q3.今後の第5原発建設は国際競争入札か? A.その方向である。 Q4.建設中の龍門原発における工程遅延の原因の一つが接地系統の故障とは何か? 回答待ち 4.3.2 日本の原子力発電の現況と将来展望 SNW運営委員 古田富彦 日本の原子力政策、原子力推進の理由、原子力推進の背景、日本の原子力の現状、原子 力の長期構想、原子力発電の国際展開、日本の原子力への挑戦(目標と課題)について講 演した。現在、BWR 30 基、PWR 24 基で合計 54 基が稼働中、建設中が 2 基、着工準備中が 12 基である。稼働率は 2020 年までに約 85%、2030 年までに約 90%を目標としている。ま た、2020 年までに 9 基、2030 年までには 14 基の新増設が計画されている。 既設の軽水炉の 60 年への寿命延長、核燃料サイクルの着実な推進、2050 年に FBR の商業 ベース導入を目指し、これらに関連する課題を克服する。特に近年、原子力発電所の設備 利用率が先進国に比べて低下している理由(定検制度、新潟中越沖地震による柏崎刈羽原 発の運転停止、運転開始に要する期間等)、国際展開の国際的及び国内的な意義、現状と課 題、対応策については、より一層強調して講演した。 質疑応答は以下のとおり Q1.日本には留学生に対する USNRC のような原子力分野の奨学金制度はあるか? A. 政府による奨学金制度はないと思うが、大学によっては政府予算とは関係のない 大学独自の分野を限定しない一般的な奨学金制度はあると思う。 Q2.日本はベトナムの第2サイトの原発2基を受注内定したが、PWR か BWR か? A.未定であり、今後 2,3 年でベトナムと協議しながら決める。 Q3.受注内容は UAEー韓国のような建設・運転・保守(BOO)はあり得るのか? A.プラント一括契約ではあるが、多分建設試運転引き渡しで、運転開始後は運転管 理支援・指導までで運転・保守はベトナム自身で行うことになると思う。最初、BOO という話はあったが、ベトナムが自国の財産として所有し、運転・保守は自国の責 任とすべきとして BOO については引込めた。 Q4.一括契約には初装荷燃料は含まれるか? A.(会議後)勿論含まれる。 Q5.原子力発電コスト6円/kWh はどこまで含むか? A.(会議後)建設費、核燃料サイクル費、高レベル廃棄物処分費等すべてを含む。

(10)

4.3.3.シニアネットワークの活動について SNW 代表幹事金氏 顯 原子力学会にシニアネットワーク連絡会(SNW)を 2006 年 5 月に設立、その理念、 会員人数(約 230 名)、その構成、活動方針。主たる活動の紹介として、学生との対 話の狙い、これまでの実績(延 52 回、学生約 1700 名)、例として 2010 年 7 月 23 日 の対話イン北海道でのグループ対話のテーマ、その結果、写真。公開シンポジウム のこれまで開催の 11 回の日時、会場、テーマ、参加人数、2010 年の#11 回シンポ ジウムのパネル討論のパネリストとテーマ。その他に執筆活動、講師派遣活動、他 団体とのネットワーク構築など。 質疑応答は以下の通り。 Q1.自分(陳勝朗氏)はシニア約 20 名でPA活動を行っているNGO(核能科 技協進會)の董事長です。高レベル廃棄物の地層処分の立地について 2 つ質問があ ります。1 番目は、国民の理解促進としてSNWが何か活動をしてますか? 2 つ 目は、六ヶ所村が最適だと思うが、なぜそうはならないのか? A1.高レベル廃棄物の地層処分の立地問題は電力事業者の責任であるとしてこれ までは電力出資のNUMOが主体的に理解促進の活動を行っており、最近は国も前 面に出るようになってきた。SNWとしてはそれらの活動に側面から協力、特に学 生との対話や講演会などでは技術的安全性につきPRしている。青森県六ケ所村に は再処理施設の受け入れを巡り、最終処分地にはしないということを約束して受け 入れて頂いた経緯がある。 Q2.自分(陳文芳さん、女性)は原子能委員会の教育・コミュニケーションの科 長をしており、原発地元のPAを担当しています。SNWの大学生との対話は非常 に参考になるので、2 つ質問します。1 番目は、どのようにして大学で開催するのか? 大学から要請があるのか、それともSNWから要請するのか?2 つ目は、グループ対 話のテーマはどのようにして決めるのか? A1.原子力系大学は原子力学会で各大学教授と面識があり、SNWから教授にお 話しし教授から学生に働きかけてもらうケースと、原子力学会学生連絡会を通じて 学生に直接働きかけるケースがある。開催準備は学生主体に行う。最近注力しつつ ある教育系大学の場合は、エネルギー環境教育学会のルートでエネルギー・原子力 教育に熱心な教授と伝手を頼って知己になり、教授主体で開催準備をしていただく。 グループ対話のテーマは、原子力系や工学系は学生が自主的に決めている。教育系 の場合は参加する学生に予め 12 項目くらいのテーマを示してアンケートを取る。希 望の多いテーマをSNWの方で仕分けして決める。 4.3.4.核能資訊中心(NIC)の活動について NIC 理事長 朱鐵吉

(11)

1988 年に中華核能学会の 1 組織として設立、1997 年にNPO団体として独立。 政府並びに原子力専門家からなる委員会で運営。1989 年以来、「核能簡訊」(Nuclear Newsletter)を隔月発行し既に 109 回の実績。NIC の使命は、まず最新の原子力情報 を大衆に紹介すること、次に原子力発電所の所有者や規制当局と一般大衆とのより 良いコミュニケーションを促進すること。活動としては、①原子力や放射線に関す る情報の蒐集、②原子力に関する政府 PR 活動の推進、③「原子能 ABC」など政府委 託実行、④「放射線寓話」など出版事業、⑤隔月発行「核能簡訊」25,000 部発行、 立地地域住民、学校、図書館、地方代表、原子力規制関係者へ配布、⑥国際交流、 2008 年 SNW との第 1 回シンポジウム、2006 年両岸核能学術交流会、2005 年日台原子 力安全会議、ほか。 4.4 グループ別対話セッション 4.4.1 セッション1「原子力人材育成」 座長は謝得志 行政院原子能委員会副主委あり、副座長は金氏SNW代表幹事がつとめ た。 (1)教育について 「清華大学における原子力技術科学教育について」 清華大学教授 施 純寛 まず清華大学の設立経緯と概要について紹介され、各種技術科学関連のカレッジが 7カ所、研究関連施設が 14 カ所あることを示された。また清華大学が原子力に関して 台湾唯一の総合大学であり、各界に優秀な卒業生を送り出していること、原子力の科 学分野での 1975 年から現代に至る沿革について述べられた。 又原子力技術科学部門(NES)やその研究部門における教育プログラム及びそのカリ キュラム等について詳細な紹介と説明をされた。次に同大学の研究炉を使った中性子 照射治療について紹介のあと、原子力教育に関する AEC/NSC プロジェクトについて紹 介、2009 年から毎年 2 名世界原子力大学(WNC)に人材派遣していること、一般公衆への 教育に教官、学生が教習等を行っていること等が紹介された。 「日本におけるエネルギ教育の現状について」 SNW 三谷信次 我が国における原子力人材育成の経緯について、まず前回交流会で 2008 年までのおさ らいを説明したあと、現在進行中の原子力人材育成関係者協議会の経緯、構成、役割 等について説明した。これまでの作業で摘出された課題について列記し文科省が進め ている原子力教育支援事業について紹介した。これについては、具体例として来年 4 月より施行される小中校のエネルギー教育指導要領の副読本の一端、壁新聞、ポスタ ーコンクールの事例等である。次に一昨年長崎大学でSNWが実施した対話とそのと きの事後アンケート結果を紹介した。さらに、昨年 12 月 7 日に東京大学で実施された

(12)

「原子力教育についての国際ネットワークの案内」や、11 月発行の Newsweek(日本語 版)による「エネルギー教育記事」の取り上げなど、国際的な動向の一端についてふれ た。最後に我が国での人材教育における摘出課題とエネルギー教育は始まったばかり であるという結論で説明を終えた。 (質疑応答) Q1.日本における(原子力の)ポストドクターの問題とはどんな事なのか? A1.原子力に限った事ではないが、国が一時期ドクターコースを推奨し枠を増やしたが、 年配教官が大学内に多数残る等人事の流れが悪くなったり、企業が期待したほど採用しな い等の事情がある。終身雇用を続けてきた企業側の事情、社会経験が浅いためドクターが 企業でうまくやっていけない場合がある等双方に原因があると思う。 Q2. 喫 緊 の 課 題 の な か で 「 人 材 供 給 の た め に 教 育 方 針 を 変 更 す る 」 と は 具 体 的 に どのような事か? A2.これまで国はエネルギー教育についてシッカリ教えてこなかった。そのため、エネルギ ー分野、特に原子力の分野を志望する学生が少なかった。「原子力ルネッサンス」を迎え新 たな人材を多く必要とするため、エネルギー教育を強化するよう方針変更するという意味 である。 Q3.摘出課題の(2)の 2)に動機付けのための教育(Motivational Education)とあるが具体的 にどんなことか? A3.2の課題とも関係するが、基礎教育段階で原子力・放射線についての正しい知識をこれ まで教育されてこなかったため、積極的にエネルギー特に原子力の方面に進もうとする学 生が少なかった。そこで原子力エネルギーの事に興味をもつ学生を少しでも増やそうとい う試みの教育のことである。 Q4,小中校で教える指導要領の副読本について日本語で良いからコピーを頂けないか? A4.CD-ROM があるので置いてゆく。同時にエネ庁のホームページのダウンロードする箇所の アドレスを朱先生にメールで連絡した。 (2)OJT による人材育成 「台湾における OJT」 台湾電力発電訓練所長 許宏福 今後の人材需給見通し、教育訓練体系、施設の概要等について説明が行われた。内容的 には、①定年による退職の増大に対し、高経年化や新発電所運開などにより人材需要は増 大、②技術系要員は、「工程師」と呼ばれる大卒以上と、「技術員」と呼ばれる高卒以下の 要員に分けられており、教育訓練体系もこれに沿ったものとなっている、③教育訓練施設 としては、保修訓練を中心にした林口訓練センターと運転員訓練に対する各発電所のシミ ュレーターセンタがある、といったものであった。なお、施設等は日本におけるものと大

(13)

きくは違わないようであり、この点に関しては特に特記事項ない。 台湾には原子力メーカーがなく、電力自前で保修等を行っていると聞いていたので、こ のあたりの教育訓練についてもう少し詳しい説明が望まれた。 「日本の原子力発電所の OJT」 SNW 運営委員 上田 隆 「専門家の OJT」というテーマ設定であり、紹介内容について迷ったが、最終的に OJT 関 連のシステムや新しい試み例を紹介することとし、原電の発電所、本店に協力を依頼して、 保修関連の「教育手帳」と「直営化」および発電関連の「マネジメントオブザーベーショ ン」について説明を行った。さらに日本と台湾の電力会社の業務範囲の違いを考慮して三 菱重工の技術者の教育訓練概要についても触れた。 内容的には時間の制限もあり、それぞれの目的や教育訓練概要、評価項目の一例等の紹 介にとどまったがこれらにも相応の経験やノウハウが含まれており、見る人が見れば多少 の参考にはなるものと考えている。 (質疑応答) Q1;電力会社の奨学金制度。(台湾電力では、現在 29 名の学生に最長 4 年間、8万~10 万 NTD/年の奨学金を支給している。奨学金を受けたものは卒業後一定期間台湾電力で働くこ とが義務付けられている。) A1;日本では特に電力の奨学金制度はない。 Q2;台湾電力における再雇用の状態。 A2;現在、技術院 60 歳、工程師 63 歳、管理職 65 歳となっているが、将来的には一律 65 歳とすることが考えられている。また、シニアの教育訓練の講師としての採用やその他の 再雇用についても検討されている。 Q3;メーカーとの関連。 A3;台湾には日本のような原子力メーカーがなく、保修等は基本的にすべて台湾電力で行 っているが、契約により、初期訓練やその後の適時の訓練等は契約先の WH や GE など米国 で行っている。また、SCC など技術的に難しい問題に対する対処法などについても契約先の 支援を得ている。 Q4;(清華大学の卒業生にとって日本の)メーカーと電力のどちらの仕事が適しているか。 A4;日本ではプラントの技術的な事柄は主にメーカーで行っている。但し、機器設備の技 術的業務とそれらを組み上げた発電所全体の運営管理的業務はそれぞれ異なっているが、 どちらにも技術的な基礎素養は必要であり、結局は本人の志向の問題であろう。 感想(上田隆) OJT はもともと定式化が難しい理念や就業態度、技能などを伝えようとするものであり、 本来 OffJT も含んだ全体的な教育訓練の一環としての説明が必要であるが、時間の制限も

(14)

あり単独での説明となったため判りにくかったかもしれないと反省している。実際、台湾 側の説明は教育訓練の概要説明であり、必ずしもテーマの趣旨に沿ったものではなく、相 互の発表はすれ違いの感が否めなかった。今後は事前の相互連絡を行い、例えば質問事項 をやり取りするなど、内容のすり合わせを行うことが望まれる。 なお、不勉強で台湾との技術交流の全体についてはまだよくわかっていないが、学生の 質問や発電所見学の結果なども併せて考えると、今後台湾との各種の情報交換や技術交流 などをさらに活発化させていくことは有意義であるように感じた。 4.4.2 セッション 2 「放射性廃棄物処分と一般市民とのコミュニケーション」 (1)放射性廃棄物処分について 座長は、邱賜聰 行政院原子能委員会 放射性物料管理局局長であり、副座長は古田 SNW運営委員がつとめた。 「台湾の放射性廃棄物処分の現状について」 台湾電力核能後端営運処 副処長 李清山 高レベル放射性廃棄物と低レベル放射性廃棄物に分類する。低レベル放射性廃棄物が全 体の90%でそのうち再利用可能な廃棄物は約 10%である。放射性廃棄物はとりあえず 発電所内に保存している。91 年 12 月に放射性廃棄物管理法ができ、処理、運送、貯蔵及 び最終処置の方法が決まった。 廃棄物の容量を減少させるために、焼却炉や圧縮炉をもうけている。第 2 貯蔵庫も 1996 年に満タンになった。現在は第 3 貯蔵庫を使用している。ドラム缶は海水でさびており、 パッキングし直しは来年までかかる。最終管理場が必要で、1989 年までは電力が探して いたが、その後国が表面に出でてきた。 住民の合意が必要で、コミュニケーションの場を設けている。2ヶ所の候補地が必要であ り、その1つの候補地であった自然保護地はだめとなったため、今月第2の公募を出した。 手を挙げる候補地を待っている。 廃棄物処置規制では 40 年運転で約 100 万ドラム缶であるが、60 年運転にすると 111 万 ドラム缶となり、減量が必要になる。処置講道設計はトンネル構造にする。 結論として、低レベル廃棄物の場所は速く選定したい。TRU廃棄物は乾式貯蔵を考え ており、最終地域の決定が必要。台湾の低レベル廃棄物最終処分場の決定には日本での高 レベル廃棄物と全く同様な困難に直面している印象であった。 質疑応答は以下のとおり、 Q1.再処理という言葉が 2 カ所に使われているので、宅間会長が質問したところ、再処 理も選択の一つとして考え得ているとの回答で、台湾は再処理をあきらめていない様 子が、伺われた。

(15)

Q2.低レベル廃棄物最終処分場の決定には少なくとも2ヶ所の候補地が必要である理由 は? A2.比較して決定する必要があり、法律で決められている。 「日本の放射性廃棄物処分の現状について」 嶋田昭一郎 SNW運営委員 発表の要旨は高レベル廃棄物処分のために 2000 年に NUMO が設立され、高レベル廃棄物 処分地の選定は1.文献調査、2.精密調査、3.処分地の決定という 3 段階方式で慎重 に行うことにして、公募方式で行うことを 2002 年に発表した。また、処分地が決定すれ ば少なくとも 300m 以上の地下処分を行うことにした。2007 年に東洋町が公募したが、町 長選挙に敗れ正式な公募には至らなかった。その後国も処分地を選定することを行うこと になった。 質疑応答は以下のとおり、 Q1.国による申し入れ方式が始まると聴いたがもう始まっているのか? A1 もう始まっている。 Q2.申し入れ方式と公募方式は並行して行うのか否か? A2,平行して行う。 Q3.公募方式で手を挙げればすぐに交付金が出るのか? A3 住民の合意が得られ、正式に文献調査が始まることが決まれば配布される。しか し、住民の合意が得られなかった東洋町の例などではだめである。 Q4.TRU の英仏返還は p.15 の表では現状0,将来の合計では 63,000 ドラムとなってい るのはどういうことか? A4.まだ、返還されていなくて英仏に預けていると言うことで、順次返還される。 Q5.何故ガラス固化体の技術を(日本でやれるのに)仏から入れたのか? A5 現在行っているガラス固化体の技術は国産技術であって、仏から入れたものでは ない。この技術は東海村における試験的な場合には成功したが、実規模の場合には非 常に困難で現在うまくいっていない。トラブルの解決が遅れている。 Q6.処理は他国の燃料も引き受けるのか? A6.本来国内の電気事業者の発電所からのモノだけである。しかし、日本は非核兵器 保有国で唯一再処理を認められている国で、IAEA から Security, Safeguard の優等生と言われている。しかし、国内だけリサイクルしても良いのかという議論 があり、核不拡散問題とウランサイクルの国際貢献という点から、これから始まる 原子力政策大綱の改定の中で、議論されるであろう。(宅間会長) Q7.HLW の国外の国際共同処分に加わる考えは? A7.一時そのような考えもあったが、自国の廃棄物は自国で処分すべきという考えが、 支配的になり現在はそのような考えで進んでいる。(宅間会長)

(16)

(2)一般市民とのコミュニケーション 座長は謝牧謙 核能科技協進会常務理事、核能資訊中心理事が行った。 「低レベル放射性廃棄物処分計画と PA 活動」 台湾電力核能後端営運処 副処長 李忠正 ランユー島の処分場が 1996 年で中止、ドラム缶も 20 年余り経つため傷みが激しく、2011 年までに新処分地を選定してこれらを移す計画(遅れている)。 1)処分地選定の手続き:1992 年から選定を試みたが失敗。2006 年 5 月に「LLW 最終処分 施設立地条例」公布。責任分担は、原子力委員会の下で経済部が条例の実行、同部が選ぶ 19 人の立地選定グループを 2006 年 8 月発足、立地活動の実施は台湾電力とされた。 台湾電力の業務は、候補地点の情報のグループへの提供・現地調査・安全解析・広報活 動・用地取得および調査状況の Web での公開など。 決定地域には 50 億元を提示(当該自治体 40%、隣接 30%、県 20%、経済部などに 10%)。 立地決定には台湾政府初の住民投票を義務付け。投票率 50%以上、賛成率 50%以上必要。 2)現状:立地グループが可能性ある候補地を選定、これに基づき経済部が 2008 年 8 月 3 地点を公表。しかしその 1 ヶ月後に 1 地点の知事がその地点を自然保護区にしてしたため、 これを除いて再度選定作業が行われ、2010 年 9 月、2 候補地点を選定(台東県 Nantien 村 と金門県 Wu-chiou 村)。2011 年 3 月の報告書を待って経済部が候補地を公表の予定と聞く。 2012 年に住民投票を目指している模様。 3)台湾電力のコミュニケーション活動 立地活動のうち地域とのコミュニケーション活動について具体例を発表。 ① 社内体制:本社の監視委員会(台電会長)の下に PR 部・ビジネス部・バックエンド管 理部があり、候補地点ごとにコミュニケーションチーム主体のビジネス支部(10 数人) を置く。 ② 広報活動の戦略:政府政策を正しく伝えて信頼獲得・複数地点の競争から選定・住民投 票に向けて PA 活動を強化 ③ PA 活動は広告・マスコミ対策など 12 プロジェクトに分類、働きかける先や方法によっ て A~F の6タイプに分類。 具体的にはわが国の立地・広報活動と同様に、パンフレットや資料配布・新聞広告・説 明会・対話会・見学会・PR ホール訪問・地元イベントへの積極参加・TV 討論などマスメデ ィアへの出演・六ヶ所見学など、きわめて多角的な活動を行っており、人脈作りにひとき わ注力しているなど、従来の国営電力会社のイメージとはまったく異なる、開かれた、地 域参加型の活動を活発に行っているのが印象的。候補地点公表後に行われる住民投票に向 けて、第3者などの協力を得ながら、戸別訪問による調査とコミュニケーションに尽力し ている。地域への反対派の乗り込みに対しては「空と土地は自分たちのもの。侵入を許 さない」という地域住民の姿勢があるようだ。

(17)

「日本における原子力に関する一般市民とのコニュニケーション-技術者・専門家と一般 市民・社会との関係―過去から未来へ-」 SNW会長、日本原産協顧問・宅間正夫 原子力エネルギーの利用は残念ながら 1945 年のヒロシマ・ナガサキの原爆の形で始まっ た。それに続く東西冷戦の中で、「資本主義か社会主義か」のイデオロギーの対立が続き、 原子力は不幸なことにイデオロギーに振り回された。 すなわち、原子力の平和利用の初めから約半世紀間、原子力は、推進も反対も、意見を 明らかにすればどちらかのイデオロギーに組する者、と見られてしまうため、人々は原子 力に対して発言しにくく、また原子力を正しく勉強することもやりにくかった。 しかし現代社会は「技術」が無くては成り立たないことは明らかである。20 世紀は「技 術とそれを扱う専門家が社会を牽引してきて、それによって人々の生活も社会も豊かにな った。しかし技術の利用に伴う公害問題、さらに技術の拡大利用によって地球環境問題な ど、局地的な問題から地球規模の問題へと、技術の負の面が顕在化してきた。 こうした中で、東西冷戦が消滅し、市場原理の自由経済社会がグローバル化し、それと 共に社会も、自由主義を基本とした「市民民主主義社会」へ移行しつつある、と見られる。 これは、私は、21 世紀は「市民と、彼らが発信する哲学(考えや希望など)がこれからの 社会を方向付ける」、いわば「市民が主役」の社会に移行していくのではないか、と考える。 「技術」の発展が、プラス面と共にマイナス面の社会に大きく影響する時代になると、 市民は技術を専門家だけに任せておくことに不安を感じて、市民自身が技術に関心を持ち、 専門家と共に技術を考え、選択する方向になって来ざるを得ない(遺伝子組み換え食品、 遺伝子治療など。原子力も、特に放射性廃棄物処分などは、その一つであろう)。 専門家の役割も、今までは「俺に任せておけ、素人は口を出すな」の態度が許されたが、 これからは、素人である市民が原子力に対して、理性的で正しい理解と評価が出来るよう に、市民を支援し、啓発する役目が大きくなってくる。そのためには、専門家自身が社会 に飛び込んで、自分の力で市民や社会の信頼を獲得しなければならない。専門家が自己変 革しなければならない。 以下、5項目にわたって説明した。 1.原子力を取り巻く 2 つの環境(自然的環境と社会的環境) 2.「市民民主主義社会」について 3.「言われなき不安(原子力恐怖症)」について 4・市民民主主義社会では、技術者・専門家の役割が変わる 5.まとめ 技術者・専門家が社会に発信するに当たって、何か隠していると思われたそのときから 「守り」になる。「何も隠していない」ことから「攻め」の対応が出来る。 国や電力会社が出すパンフレットなどがあまり読まれない。信頼しているから読まないの か、信頼していないから読まないのか。いずれにせよ、読む気にさせるもの、読まないと

(18)

損だと思わせるもの、すなわち「ブランド化」の努力が発信者側に一層必要。 4.5 閉会セッションの概要 4.5.1 朱鐵吉 NIC 理事長 閉会挨拶 本日は SNW 専門家の皆さんと「第三回台日原子力シンポジウム」を共催出来ましたお蔭 で、清華大学及び他大学から32名の学生が参加、又一班民衆も新聞を見て自ら申し込み、 その他国内原子力関係者の出席も含めほぼ100名集まり盛大な会合となりました。 私は先ず遥遥日本からお出で下さいました SNW 宅間会長始め六名の先生方に感謝の意を 表します、又、原子力委員会蔡春鴻主任委員のご指導、台湾電力王琅琛副所長のご講演、 原子力委員会謝得志副主任委員、物管局邱賜聰局長、台湾電力バックエン李清山處長、李 忠正副處長、許宏福組長及清華大學薛燕婉教授、各分科会の議長並び講演者、通訳担当者 方々、皆さん本当にご苦労さまでした、私は核能情報センターを代表しまして、心より感 謝申し上げます。 午後の討論会は二組の分科会に別れ、テーマは「原子力人材育成」と「放射線廃棄物と パブリックアセップテンス」,会場の熱烈な討論から皆さんはこの様な議題に対して非常に 重要視し且つ興味を持ち、これは原子力情報の公正、客観、透明化が如何に必要である事 を示し、我々原子力情報センターが当然担うべき役割であり、今後も引き継き努力して行 きたい所存であります、これからも国際交流を更に強め、特に SNW 皆様の PA の経験、一般 民衆へ原子力知識提供の仕方、又原子力と関連する経済、安全、環境、核廃棄物、放射線、 原子力発電所の運営及び原子力の平和利用などの情報提供も我々が学ぶ所であります。 本討論会は皆さん方が貴重な休日を犠牲してご参加頂き、予期より盛大、円満かつ成功 裏に幕を閉じることが出来ました事、改めて感謝致します。最後に皆さん方のより一層の ご活躍とご健勝を祈念しまして、閉会の挨拶とさせて頂きます。 どうも有難う御座いました。 4.5.2 宅間正夫 SNW 会長 閉会挨拶 今日のこの実り多いシンポジウムを成功裏に終了するに当たって、朱先生・謝先生初め 多くの関係者の皆様方に深くお礼申し上げる。 シンポジウムは原子力に特化したが、一方で一般には風力や太陽エネルギーなどの自然 エネルギーがもてはやされている。しかしエネルギー資源に乏しい国で原子力を進めるわ れわれにとって、自然エネルギーとの関係で留意して置くべき原子力の重要な一面を挙げ ておきたい。 一つは、自然エネルギーの開発・普及には補助金などの税金の投入が必要。このような 公的資金は国の経済活動の中から稼ぎ出さなければならない。電力供給のベースにしっか りと投入した原子力の安価な電力で、国内産業の安定な発展を図り、そこから稼ぎ出した 資金がこれに使われることになろう。 もう一つは、天候・気象に左右される不安定な自然エネルギーに対して、安定なベース

(19)

供給力でかつ負荷追従性に優れた原子力がベースに投入されることによってその不安定性 を緩和できる可能性がある。 このように原子力には自然エネルギーの導入・普及を支える面があると考えられる。 日本は昨年、半世紀にわたる保守党政権が民主党政権に移行した。今のところ少々混乱 している。しかし原子力についていえば、新しい政権は半世紀間の日本の原子力開発にお ける官民の制度疲労の改革に積極的で、また原子力プラントの国際展開にも前政権以上に 前向きであり、われわれも期待している。 今東京では、新しい名所として「東京スカイツリー」の建設が進んでいる。高さ 634 メ ートル。2012 年に完成の予定。皆様、訪日の際には富士山と合わせて見物していただきた い。また再処理施設の不調でいささか元気のない青森県を元気付づけるためにも青森のリ ンゴを是非買っていただきたい。 関係者の皆様、特に通訳の方々、ご苦労様でした(「辛苦労」-シンクーラ !!)。皆様のますますのご健勝とご発展をお祈りいたします。

(20)

5.台湾核能級産業発展協会(原子力産業協会)との懇親パーティ(12 月 19 日(日)) 台湾には原子力発電所はあるが設備はほぼ全て米国からの輸入(第 4 原発では主要機器 は日本から)であり原子力産業という業界が存在してなかった。しかし全世界的な原子力 発電所建設ブームにより拡大する原子力市場に進出すべく NPO 団体台湾核能級産業発展協 会が 2010 年 6 月に発足した。参加企業数は約 60 社と、日本原子力産業協会の約 600 社に 比べ小規模ではあるが、特に中国の原子力市場をターゲットにしているのではないかと思 われる。 我々は 18 日の清華大学でのシンポジウムの後に 20 日(月)には台湾南端の馬鞍山第 3 原 発を訪問すべく、19 日に高雄に到着、その夕に台湾核能級産業発展協会の幹部が我々を歓 迎し懇親パーテイを催して頂いた。理事長で中鐡機械総経理の許文都氏を始め、塗料メー カーである柏林(ベルリン)株式会社の陳文源総経理、同社プロマネ呉忠民氏、工業技術 研究院の頼玄金氏ほかの幹部が勢ぞろいし、我々SNW6 人と NIC の朱理事長、謝董事を歓待 してくれた。頼玄金氏からはお土産として工業技術研究院製、ナノメタルコーティングの ガラスで出来た可愛らしいうさぎの置物(2011 年干支)を頂いた。本報告書の表紙にその 写真を掲載している。更に古田富彦氏が東洋大学教授の時の教え子で現在高雄在住の Ms. 楊美恵も夫と共に参加し、美味しい台湾の海鮮中華料理と紹興酒を頂きながら歓談と懇親 のひと時を過ごした。 6.馬鞍山第3原子力発電所訪問(12 月 20 日(月)) 高雄からチャーターバスで約 2 時間半、南国の雰囲気漂う台湾のほぼ南端に位置する第 3 原子力発電所を、我々6 人と、NIC 朱理事長、謝董事顧問、柏林株式会社プロマネ呉忠民氏 の計 9 人で訪問した。 発電所は国道に面しており、2 基の格納容器が道路から近くて良く見える。入門は 2001 年以前の日本のように簡単で 9.11 の影響は台湾には無いようである。広い会議室で、林則 棟所長以下、3 人の副所長(保全担当、訓練担当、経理担当)、広報担当、展示館課長が列 席し歓待してくれた。 双方の紹介、挨拶に続き、パワーポイントで概要を説明してくれた。 1)地理的位置、構内施設、主要設備(W 社製3ループ PWR,951MWe×2 基)、1984、1985 年 運転開始。 2)組織:人員数 563 人、内運転 153 人、保全 198 人、技術 165 人、管理 47 人。教育分布 は博士 66 人、大学卒 294 人、高中卒 183 人、国中卒 20 人。 3)運転成績:2 号機は 2008 年 5 月 19 日~2009 年 11 月 12 日、541.8 日間連続運転記録達 成。1 号機も 2009 年 5 月 26 日~2010 年 11 月 16 日、538.6 日間連続運転記録達成。 定期検査期間、2 号機第 18 回 28.48 日、1 号機第 19 回 29.65 日間。稼働率、2007 年 93.96%、 2008 年 94.85%、2009 年 91.36%。発電単価 0.63 元(台電平均 1.79 元、1 元=約 3 円)。 低レベル放射性廃棄物ドラム缶数約 200 缶/年。

(21)

4)経費節減と CO2 削減活動 5)地元振興、共生:2009 年度電源交付金約 2.2 億元、地元採用約 300 人、地元購買約 1.9 億元。温排水養殖。展示館設立。地元民見学会毎年約 23 万人。 林所長より下記補足説明あり。 1. 発電所に関する予定事項は前もって地元に説明する。 2. 緊急の時も呉祖華(供応組経理)が地元に説明に行く。 3. 地元に誤解を受けない様配慮している。例えば太陽光発電設備の基礎工事の時に 放射性廃棄物処分場ではないかと疑われたが、丁寧に説明した。 以下質疑応答 Q1.マスコミ対応はどうしてますか? A1.(林所長)通常は呉祖華(供応組経理)が担当し、大事な場合は自分が対応。前は北の第 1 発所長だったが、すぐ近くに第 2 原発もあり地元との関係がうまくいってなく何かあると すぐ所長が対応しなければななかったが、ここは伝統的に地元とは旨くいっている。 Q2.日本では電力会社社員は 2,3 年で転勤があり、地元対応に問題があるが、台湾電力は どうか? A2. 呉祖華(供応組経理)はすでに 9 年間もいるので、地元にうまく溶け込んでいる。 Q3.定検後の立ち上げで地元の了解は必要か? A3.原子力委員会の許可だけで、地元了解は不要である。 Q4.日本では地元と安全協定を結んでいるが、こちらは? A4.そのような協定は結んでいない。しかし、日頃から県長さんや村長さんには頻繁に出か けて説明している。 Q5. 呉祖華さんは文科系ですか? A5.理工系で技術にも詳しく説明も上手。(呉祖華さん本人から)24 時間常に緊張して仕事 しています。(皆笑い) Q6.燃料はどこから購入してますか? A6.W 社 Q7.燃料検査は日本では毎定検ごとに全数検査だが、ここは? A7.33%、すなわち 3 回に分けて検査。 Q8.運転開始後すでに 25 年以上が経っているが、40 年運転か、60 年に延長か? A8.60 年運転を申請中である。 Q9.18 か月運転はいつから採用しているか? A9.15 年前から。 Q10.計画外停止は? A10.2 年間ゼロ、10 年に 1 回くらいと非常に少ない。

(22)

質疑応答が予定時間を過ぎてしまい、発電所内見学が出来なかった。また展示館は月曜日 は休館。昼休みとなったので地元の海鮮料理店で呉祖華さん(供応組経理)、呉文哲さん (南部展示館課長)の二人の呉さんと、昼間からビル―で乾杯の応酬、大いに歓談。 その後、海辺の国家公園 2 箇所を観光し、その夜は高雄で朱理事長、謝董事顧問を我々 が招いて、ホテルのレストランでお礼の夕食の宴を開いた。 7.感想(50 音順) 【上田 隆】 1.概要 私にとっては今回の台湾訪問が初めてのアジアの国への訪問であった。このため、シン ポジウムへの参加とともに、台湾とはどのような国か見てみたいという気持ちがあった。 今回の訪台では、台北、新竹、高雄と台湾の北から南まで新幹線やバスで縦断する形とな ったが、異国情緒あるいはカルチャーショック的なものは期待したほどには感じられなか った。これはなぜかと旅行中からずっと考えてきたが、いまだに結論は出ないが、(日本と 似た)「混在国家」というのが一つの理由ではないかと思っている。 なにはともあれ、台湾の人たちの友好的雰囲気の基礎には旧日本軍も含めこれまでの友 好の歴史といったものが感じられた。今後の日本の海外協力もこのように何十年かたった のちに「これは日本が協力して作ってくれた」といわれるような本当に役立つものが残れ ばよいと感じた。 2.シンポジウムと発電所見学

シンポジウムについては、前半の Plenary Session と後半の Dialog by Session の session1 に参加した。それぞれ別途の報告があるので詳しくは書かないが、自分の担当した OJT of Professionals の部分については、若干相互の発表にすれ違いが見られ、今後あらかじめテ ーマ内容のすり合わせが望まれた。 発電所は、今回は馬安山発電所を訪問した。会議室での机上説明のみで現場見学はなか ったが、高さんの簡潔で要領を得た説明(と謝さんの丁寧な通訳)によって、質疑応答も 活発に行われ、台湾の原子力発電所の概要が判った。特に独自保修、地元企業の採用、地 元からの物品購入など日本も見習うべき点が多くあると感じられた。なお、放射性廃棄物 の高減容技術については大きな効果があり、日立へも技術移転がなされているとのことで あった。 3.観光 日月譚から始まり、馬鞍山発電所周辺から、最後に台北に戻ってからと盛りだくさんの 観光の機会に恵まれた。日月譚はもっと幽玄な湖かと思いきや、大陸からの観光客でごっ た返しており、日本の河口湖といった感じであった。もとは日湖と月湖が日本が作った台

(23)

湾最初のダムのため水位を上げて合体したとのこと。高雄では多少の南国情緒を感じられ た。発電所周辺では、台湾最南端の鵝鑾鼻公園(灯台)、貓頭鼻へ行きはるか南洋の海を遠 望することができた。 最後に台北に戻ってからは、故宮博物院、忠烈祠、中正紀念堂へ行き、さらに最終日に は残った三人で地下鉄で龍山寺へ行った。ここで地下鉄や龍山寺周りの街の雰囲気に台湾 らしさが感じられ、市内観光はできれば公共交通を使うのが最善と思った。 4.おわりに 今回日台交流シンポジウムに参加して、原子力関連のみならず、十分に書ききれないほ どの大きな成果が得られた。今後もできれば日本と台湾で交互に継続していくことが望ま れる。なお、台湾にも SNW に似た組織がなくはなく、企業等をリタイアした人たちが PA 活 動等を行っているとのことである。これらの組織との交流支援も考えられてよいかとも思 われる。 最後になりましたが、空港出迎えから台北ホテルまでのほぼ全行程にわたって、食事や 交通の世話などをしてくれた朱さんと、通訳にとどまらず行く先々でいろんな説明をして くれた謝さん、及び宅間団長、金氏事務局長はじめ、古田様、三谷様、嶋田様には大変お 世話になり、終始楽しく旅行を終えられたことを感謝します。 【金氏 顯】 台湾NICとの 3 回目の交流会を無事に終えて、幹事としてホッとするとともに、これ は単にNICとSNWという小さな団体同士の交流を超えて、お互いにエネルギー自給率 わずか数%の日本と台湾の原子力関係者同士で忌憚のない情報交換、意見交換、そして人 間的交流イベントとなり、嬉しい限りである。NICの朱理事長、謝董事顧問の人間性に よるところが大きく、感謝したい。 メインイベントである第 2 回シンポジウムは今回はこちらは 6 人、台湾側は約 70 人と前 回比べやや少なかったが、質疑応答に見られた熱気は前回以上であった。特に、前回報告 したSNWの活動理念が随分感銘を与えたらしく、一般市民や立地住民への積極的な理解 促進活動を核能委員会やシニアNPOが行っている事例を聞くことが出来た。また夕食後 に自然と清華大で原子力を学ぶ学生(原子工程・科学コース)&教授と歓談する場ができ た。私から若い 4 人の女学生に「どうして原子力を学ぶことを選択したか?」と質問した ところ、ある学生はしばらく考えてから「Nuclear is cool!」(原子力はかっこいいから!) とややはにかむような笑顔で答えたのが実に印象的だった。 発電所訪問は前回は北の龍門第 4 原発の建設現場見学であったが、今回は南の馬鞍山第 3 原発の所長以下との意見交換で前回とは全く異なった体験が出来た。稼働率 90%以上、計 画外停止も 1.1 以下と優秀な成績は誇らしげだった。核能委員会に一元化された規制体制、 18 か月運転採用のほかに、地元との安全協定が無く日常の地元の長や住民との長年にわた る人間的な付き合い、信頼関係維持を大変重要視し、地元対応に 9 年以上も専任者(呉祖

(24)

華(供応組経理))を充ていること、保全技術・作業が我が国のような多層構造になって なくほぼ全て電力に一元化されていることなどがその要因であろう。我が国とはかなり条 件が異なるものの、学ぶところあり。 次回をどうするか、NIC朱理事長、謝董事顧問と少し相談したが、2011 年に日台原子 力安全セミナーが日本で開催されるのでその機会に訪日メンバーにSNWの学生との対話 会に体験参加して頂くことを中心に検討してみてはどうか、ということになった。今回は 台湾内交通、観光や懇親パーティなど大変お世話になったので、次回は日本でそのお返し をしなければ、と思っている。 なお、今回は個人負担大幅軽減を狙い、航空便も格安チケットを個人手配、ホテルはN ICに予約お願いし、台湾内移動や観光も全てNICにお願いし、お陰で費用的には個人 の土産を除き 10 万円以内に収まり、前回の旅行会社委託の半分以下を達成できた。 【嶋田昭一郎】 今回の参加はかなり迷った末の決断であったが、シンポジウムの後学生たちと話し合う 機会もあり、参加して良かったとすぐに感じた。SNW6 名と参加者は少なかったが、チー ムワーク良くまとまり、楽しい旅行となった。20 数年前にインドネシアへPWR売り込み のために出張し、炉心と燃料の説明を行ったことがあるが、これは私の専門分野の説明で あったので、ほとんど不安は感じなかったが、今回はメンバーの関係上高レベル廃棄物処 分について説明することになったので、かなり準備に時間がかかった。この問題は最近の 重要事項の一つであるから、私も講演会などに出席して、それなりの知識はあったが、専 門的な質問に回答する自信が無く、不安であった。質問は活発であったが、技術に関する 専門的質問はなく、宅間会長、古田委員の協力を得て何とか無事に済ますことが出来た。 台湾には活気があり、原子力への熱意も多くの質問から感じられ、学生は日本への留学を 望んでいる様子であった。第 3 原子力発電所での対話では社員が自信をもって業務を遂行 している姿が伺えた。台湾に好感を覚えた。 【宅間正夫】 1. 台湾側のさまざまなお気遣いが大変ありがたかった。その底には国や民族が違うに もかかわらず何か人間同志の本来的な暖かい気持ちの交流があったような気がして いる。 2. 低レベル放射性廃棄物問題を契機に従来の国営電力会社の社風が一変し、積極的に 社会に出て行く、開かれた明朗な組織風土になっていることを感じて頼もしく思わ れ、処分地選定も必ずや地域住民の信頼を得て成功するであろうと信じている。 3. 清華大学の学生たちと食事時に懇談する機会があった。4 人の女子学生を含めた若 い学生たちが皆、素直で、素朴で、初々しく、そして好奇心も強い、また先生の言 では皆優秀な生徒のようで、さわやかな対話のひとときだった。

(25)

4. 日本側 6 名の SNW チームのチームワークがすばらしく、おかげさまで力を合わせて のシンポジウムの成功とともに台湾の文化を大いに楽しむことが出来た。金氏代表 幹事の洗練された采配に感謝。 5. 最後に旅のエピソードを一つ。台北市内の日系デパートで「牛仔」という商品が売 られていた。皆で頭を絞った挙句、デパートのインフォーメーションに聞きにいっ たところ、「ジーンズ」だという。さては発音にヒントがあるに違いない、とホテル のフロントで発音してもらうとまったく違う「ニューズークー」。結論は「カウボー イのパンツ」、正しくは「牛仔袴」で「ジーンズ」のこと。しばし判じ物の世界を楽 しんだ。 皆様、ありがとうございました。 【古田富彦】 今回参加した一つの動機は、東洋大学大学院国際地域学研究科修士留学生で2006年 3月に台湾に帰国した Ms.楊 美恵の消息を知ることと彼女の修士論文「台北県、台北市及 び高雄市の地域防災・危機管理力に関する考察」のデータ収集のため、2005年に台湾 各消防局との会合の橋渡しをして頂いた台湾 NIC の謝牧謙常務理事に彼女の指導教員とし てお会いしてお礼を述べることであった。 最初、気軽に考えていた発表用和英 PPT 作成には意外と手間取り、小指の腱鞘炎になっ たことはお笑い愚さでしたが、今回参加して本当に良かったと満足している。 1.台湾側約 70 名に対して日本側 6 名の少人数参加者ながら交流会は大成功であったと 思う。交流会運営とその後すべてのお手配に台湾 NIC の朱理事長と謝常務理事の一 方ならねご尽力、お心遣い、ご親切のお蔭であると心から感謝したい。 2.台湾の原子力将来展開への意欲、昨年の設備利用率 90.17%、計画外停止も 1 回/6 其、18 ヵ月連続運転といった優秀な成績、LLW 処分に対する並々ならぬ熱意に驚か された。建設中の龍門第 4 原発 1 号機は、CVCF 故障など 4 つの工程阻害要因が解決 され、12 月には営業運転が開始されるであろう。 3.台湾南端にある馬鞍山第 3 原発訪問は「百聞は一見に如かず」のとおり、所長以下 との会見は生の情報交換という意味で大変有意義であった。特に地元対応に 9 年以 上も担当している呉祖華(供応組経理)が地元の長や住民と信頼関係を維持してい る人柄と経験談には日常の地道な活動が何より大切あることを痛感させられた。 4.台湾核能級産業発展協会(原子力産業協会)との懇親パーティ(12 月 19 日(日))に は、我々のみならず私の教え子である Ms.楊 美恵と夫まで招待され、謝常務理事に 過ってお世話になった謝意を表することができたことは、至上の喜びであった。 台湾核能級産業発展協会の許文都理事長および頼玄金秘書長に感謝したい。 5.最初、日本側 6 名の少人数ではと危惧されたが、宅間会長の発表力、金氏代表幹事 のヒマラヤ登山遠征経験による統率力とチームワークにより、活気に充ちた交流会

(26)

と馬鞍山第 3 原発訪問意見交換、諸々楽しい観光ができたと感謝している。 【三谷 信次】 台湾での第 2 回目の交流会に SNW 会員として初めて参加させて頂いた。年末でいろいろ 予定が立て込んでいて今回はパスしようと最初は思っていたが、金氏代表幹事の強いお誘 いに負けて参加したが、参加して良かったと後になり強く感じるようになった。 交流発表を行った清華大学は実にすばらしい大学であった。環境もつくばのハイテクセ ンターのような感があり、学生も誰もが皆熱心で素朴で精いっぱい学問に集中しているよ うに感じられた。新竹という町は日本の都会に見る世俗の影響を受けるようなものが何一 つなく学生誰もが勉学に専念できているように感じられた。昨年高校を卒業してきたかの ようなあどけない顔をした女子学生達が、かくも高級なレベルの教育を受けていることに 深く感銘した。 次に感銘を受けたのが、馬鞍山の第3発電所の供応組経理の呉祖華氏であった。体を張 って 9 年もの間、現地で地域住民との対応、折衝しておられる存在が、我が国の古き良き 昭和の時代の企業戦士と重なって見えた。台湾版プロジェクトXというものがあれば、第 1 に指名したいような人物であった。機会があれば我が国でもいろいろなところでこのよう な方がおられることをアッピールしていきたいと思っている。 高雄で我々SNW を歓迎してくれた台湾原産協会の許会長をはじめ、日本の原産協会と比べる とはるかに小さな企業の方々の歓迎に対しても強い感銘を受けた。日本のことをもっと知 りたいと言っていた。外交事例でなく心から日本と深くやっていきたいという意気込みが 強く伝わってきた。丁重な台湾原産協会の方々のおもてなしに深く感謝の意を表したい。 台湾 NIS の朱理事長と謝先生には、感謝、お礼を申し上げても言い足りないくらいお世 話になった。我々にとことん持て成しをして頂いた。我が国にあれほどまでに訪問者にケ アしてくれる人は、おそらくいまい。台湾を訪問して両先生にお世話になった原子力関係 者なら、台湾が原子力で困っていることがあれば、何とか協力の手を差し伸べようと考え ない人はおそらくいないであろうと思う。

(27)

写真と添付資料

中国本土と台湾の清華大学、それぞれ創立 100 年と 55 年

(28)

昔ここに研究用原子炉があった

(29)

受付

(30)

朱鐡吉 NIC 理事長

(31)

宅間正夫 SNW 会長

(32)

SNW 古田富彦

(33)

コーヒーブレーク

(34)

SNW 三谷信次

(35)

閉会挨拶

(36)

日月譚

(37)

馬鞍山原子力発電所

(38)
(39)

地元の海鮮料理店で呉祖華さん(供応組経理)右、呉文哲さん(南部展示館課長)左の二 人の呉さんと

(40)
(41)
(42)
(43)
(44)
(45)

参照

関連したドキュメント

平成 27 年 2 月 17 日に開催した第 4 回では,図-3 の基 本計画案を提案し了承を得た上で,敷地 1 の整備計画に

を軌道にのせることができた。最後の2年間 では,本学が他大学に比して遅々としていた

華西医科大学 (中国・成都市) では,4月2日,村上清史 教授 (がん研究所) が持参した協定書 (本学岡田晃学長が

金沢大学は,去る3月23日に宝町地区の再開 発を象徴する附属病院病棟新営工事の起工式

(ページ 3)3 ページ目をご覧ください。これまでの委員会における河川環境への影響予測、評

えて リア 会を設 したのです そして、 リア で 会を開 して、そこに 者を 込 ような仕 けをしました そして 会を必 開 して、オブザーバーにも必 の けをし ます

■2019 年3月 10

並んで慌ただしく会場へ歩いて行きました。日中青年シンポジウムです。おそらく日本語を学んでき た