• 検索結果がありません。

ナスにおける天敵の利用法

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "ナスにおける天敵の利用法"

Copied!
61
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

これからのウイルス病対策

宮崎県広域普及指導担当

(2)

今回の話

• 昨年の春に発生したキュウリの黄化えそ病の発 生地区が拡大しつつあります。 • ただし、実際の被害は、想定してよりずっと軽い うちに対応できてます。 • 対策が長期間に及んでいますので、そろそろ油 断と対策への疲れが出てきています。 • 県内の現状をお知らせします。 • 夏から秋にしておく対策のお話をします。

(3)

本県で発生したMYSVの各症状

(4)

定植: 7 月下旬 撮影: 10 月 26 日 定植: 6月下旬 撮影: 10月26日 慣行区 慣行区 定植: 6月下旬 撮影: 10 月 26 日 慣行区 慣行区 生物農薬試験区 ・ ・定植時から両区とも全ての株に黄化 えそが確認→慣行防除区はウィルス病が 蔓延し 4ヶ月目に枯れてしまった。こんな状態であることは、続いているようです。 (平成21年度全国農業改良普及支援協会全国農業システム研究会IPM実証調査I実績より引用)

黄化えそ病の病状 (ある県)

(5)

果実にも緑斑がでることもある

この弱い症状がくせ者!軽くみてし まう。

促成作では果実から症状が出てい る。

(6)

促成作では少し症状が変わっていた

果実に症状があって、葉や心にない。 ところが数日後に葉に症状が出てくる ということがあって、促成では果実に 症状が先に出ることがある。

(7)

抜き取った株の全体

果実に病兆あり

葉は正常 葉に病兆あり 果実は正常

果実・葉とも 正常

(8)

果実の被害

ハッキリわかるもの後からわかるもの

出荷先で棚もちしない症状(左)と出荷できない奇形果実 平成19年度 「関東東海北陸農業」研究成果情報 埼玉農総研より引用 http://narc.naro.affrc.go.jp/chousei/shiryou/kankou/seika/ kanto19/12/19_12_08.html 提供:高知県

(9)

この春~夏の果実

(10)
(11)

まだ、宮崎県産キュウリでは明確な問題になってい ないが、県外では問題になっている事例がある。

(12)

色抜けは、普通に流通しているとき

には問題にならない?

• 今紹介した果実の色抜けは、出荷7日後の状 態。 • 普通に流通しているときには、出荷から3~4 日で消費されるので、問題になりにくい。 • もし、連休や、出荷ピークで滞果するようなとき に、初めて問題になってくる被害。 • 他県で、試験がされているところを見ると、無 視できない。

(13)

MYSVの分布

2000年以降は5年で10県ずつ

拡大

2000年まで 3県 2005年まで 14県 2010年まで 23県

(14)

県内のMYSV発生状況

(平成23年1月まで)

(15)

1カ所から広がったのではありません。

• 多くの地域で同時に発生しています。 • これは、県内のどこか1カ所から広がったと は思えません。 • 県外から複数のウイルスが大量に侵入し てきています。

(16)

作型別発生棟数

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 発 生 棟 数 発生時期 2月4日現在で、発生した棟のうち114棟で栽培が継続されている。

(17)

2月までの発生株数の変化

11月集計時 2月集計時 76.3% 10.0% 7.5% 6.3% 1~30株 31~100株 101~200株 201株以上 13.2% 64.5% 9.9% 12.4% 1~30株 31~100株 101~200株 201株以上 幸い、6割強は30株未満であり、多発生が多いわけではない。 ただし、11月調査時よりも、発生株数の多い棟が増加している。

(18)

昨年9月~本年6月の発生

(県全域)

小:10株未満 中:10~49株 大:50~99株 甚:100株以上

(19)

データを分けてみると

多発地以外(74件) 多発地(120件)

多発地は、発生件数が多いこともあって、甚~多発生 が約1/3を占めています。

(20)

今後どのような被害が予想されるか

日本植物病理学会73巻3号(平成19年)より抜粋 MYSVによるキュウリの被害(高知農技セ竹内ら) (前略)9月上旬~10月上旬の接種では、いずれも接種10 ~17日後に発病し、葉の被害程度も同等であったが、10 月中旬以降の接種では、接種から発病まで長時間を要す るか、12月末まで全く発病しなかった。9月に接種した植 物の収穫果実数は、無接種の42~68%に留まったが、 10月以降の接種では、無接種と同等であった。しかし、果 実の病斑発生程度は10月上旬に接種した植物が最も高 かった

(21)
(22)
(23)

どういうことか

• 9月までに感染・発病するものは収量は半減する。 • 10月中旬以降に感染するものは、発症が遅く、収 量には影響しにくい。 • 夏作~抑制作は短期栽培とする。 • 10月までの感染を抑えれば、収量は得られるので 次の施設作のスタートを大事にする。 ※ただし、晩秋に定植したものでも、半促成作や夏 作の伝染源になるので、いい加減な管理はダメ。

(24)

昨年の気温とスリップスが

飛翔しやすかったと推定される日

0 5 10 15 20 25 30 35 5/6~10/25 6/5~10/15 3 / 2 0

(25)
(26)

作の間を20日間あけた事例

(12月実施)

①前作の徹底防除 ②除草 ③中で枯らして持ち出し ④全面マルチ(穴よせ) ⑤20日間蒸し込み。 • ハウス室温 18.7~19.7℃ • ハウスサイド 15.1~16.0℃

(27)

もう一度考え方を

• 露地・雨よけ栽培、抑制作では、被害が大きい はず。短期作と割り切る。 • 10月定植でも、10月中~下旬までは飛び込 みが多い。飛び込まない対策を。 • 施設作のどこかで伝染を切る!春に増えたら また夏~秋に苦労する。

(28)

MYSV対策の考え方

入れない・増やさない・出さない

①感染防止対策 ・紫外線除去フィルムの使用 ・防虫ネット(0.5mm以下)の使用 ・光反射資材の使用 ・雑草・残さ対策 ②ほ場内まん延防止対策 ・発生株の抜根 ・有効な薬剤の集中使用 ・天敵等生物防除資材の使用 ・粘着板の使用

(29)

ミナミキイロアザミウマの増殖雑草例

イヌビユ ヨモギ

(30)

MYSV感染植物

ハコベ類

オランダミミナグサ ホトケノザ カタバミ

(31)

ハウスに隣接する場所は除草

隠れている場所をみ

(32)

ミカンキイロアザミウマの例ですが

平成12年和歌山県研究成果 「ミカンキイロアザミウマの総合防除」

(33)

施設内の雑草は絶やす

• 特に内サイドビニルを 設置してからは、除草 も容易ではない。 • サイドの雑草が残っ ていると、そこからス リップスが安定供給さ れるので、必ず除草し ておく。

(34)

紫外線カットフィルムの利用

紫外線カットフィルムには、315nm以下カット、345nm 以下カット、380nm以下カットの概ね3種類がある。 害虫をしっかり防除しようと思えば380以下カット(除去) フィルムを使う。 315nm以下カットすれば、ストレスがなくなって、植物の 葉は大きくなる。それにあわせた施肥とかん水が必要。

(35)

ネットの張り方にも注意

(36)

抑草シートやタイベックを

冬のうちに設置しても良い

(37)

似ている資材でも反射が違う。

(38)

調査結果

0 5 10 15 20 25 30 35 対照区 タイベック TSアップシート ミラーマルチ ミナミキイロ その他 アザミウマ類 計 対照区(無処理) 6 24 30 タイベック 0 3 3 TSアップシート 0 6 6 ミラーマルチ 1 8 9 ※粘着板(4枚)の捕殺数の合計 ア ザ ミ ウ マ 類 ( 頭 )※

(39)

火山灰がつもっていないところは、

ちゃんと光を反射している。

(40)
(41)

残さにはスリップスがついている

• そのまま放置したら、 ここがスリップスの巣。 • 処分の方法は工夫し ましょう。 • 生々しいうちに、トラッ クで遠くに持って行く のは避けましょう

(42)

残さをどう処分するか

①ハウスの横に穴を掘って、そこに捨てる。 ②残さの上にビニルをかぶせる。 ③捨てるたびに、残さの上に土をかぶせる 毎日出てくる残さに、毎回つちをかぶせたり、ビ ニルをかぶせるのは、大変な作業。 せめて残さの近くに粘着板を多くつける。 ビニルをかぶせて、陽熱消 毒は有効

(43)

MYSV対策の考え方

入れない・増やさない・出さない

①感染防止対策 ・紫外線除去フィルムの使用 ・防虫ネット(0.5mm以下)の使用 ・光反射資材の使用 ・雑草・残さ対策 ②ほ場内まん延防止対策 ・発生株の抜根 ・有効な薬剤の集中使用 ・天敵等生物防除資材の使用 ・粘着板の使用

(44)

なぜ、早期抜根が必要か

• スリップスの幼虫しか、保毒できない。 • ウイルスは成虫がうつす。 • 感染株があって、そこでスリップスの幼虫 が増えることで、保毒虫が増える。

(45)

実際に、早期発見・抜根したとき、

周辺に広がっていない事例がある。

• 早期に発見して、4~ 5株を抜根したら、そ の後ウイルスが出て こない事例が多い。 • もちろんスリップス防 除は徹底している。 1本出たから全部抜根する必要はない。 でも、発病株の抜根をあきらめたとき、伝染源が残る。

(46)

卵 1齢幼虫・ 2幼虫齢 成虫 卵 1齢幼虫・ 2幼虫齢 第1蛹・ 第2蛹 成虫 卵 1齢幼虫・ 2幼虫齢 第1蛹・ 第2蛹 成虫 卵 1齢幼虫・ 2幼虫齢 第1蛹・ 第2蛹 成虫 第1蛹・ 第2蛹 成虫 卵 1齢幼虫・ 2幼虫齢 第1蛹・ 第2蛹 成虫 卵 1齢幼虫・ 2幼虫齢 第1蛹・ 第2蛹 成虫 卵 1齢幼虫・ 2幼虫齢 第1蛹・ 第2蛹 成虫 卵 1齢幼虫・ 2幼虫齢 第1蛹・ 第2蛹 成虫 卵 1齢幼虫・ 2幼虫齢 第1蛹・ 第2蛹 成虫 卵 1齢幼虫・ 2幼虫齢 第1蛹・ 第2蛹 成虫 薬 散 薬 散 薬 散 卵 1齢幼虫・ 2幼虫齢 第1蛹・ 第2蛹 成虫 卵 1齢幼虫・ 2幼虫齢 第1蛹・ 第2蛹 成虫 卵 スリップス対策は一回防除では無理 (夏は5~7日、冬は6~8日間隔防除)

(47)

ミナミキイロアザミウマ成虫への薬剤の効果

(48)

薬剤の例

① アファーム乳剤+サンクリスタル乳剤 ↓ (7日) ② ハチハチ乳剤+ダントツ水溶剤 ↓ (7日) ③デミリン水和剤もしくはカスケード乳剤 その他、 ベストガード水溶剤+コテツフロアブル ダントツ水溶剤+デミリン水和剤

(49)

薬剤が少ないので、粒剤を活用

• 前作と同じように、薬剤を使用しましょう • 苗の後半ではベストガード粒剤を施用

• 定植時にはオンコルスタークル粒剤の施用 • マイコタールやボタニガードを定期的に散布

(50)

薬剤4つのポイント

• 成虫を殺せる薬剤を最初に使用 • IGR剤を活用 (IGR剤がかかった成虫が生んだ卵はふ化しない =幼虫がでない=保毒虫が増えない。) • 防除するときは集中して防除。特に育苗期と定 植初期 • 微生物や天敵の活用

(51)

薬剤が少ないから、害虫対策に

(52)

0% 20% 40% 60% 80% 100% 補正死亡率 アドマイヤー 2000倍 + マイコタール 1000倍 アドマイ ヤー2000 倍 マイコタール 1000倍 20% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 補正死亡率 ボタニガード 500倍 アドマイヤー 2000倍 アドマイヤー 2000倍 + ボタニガード 500倍 14% 注) 混用の効果を見るため、低湿度条件にし、昆虫寄生菌の感染率が低くなる条件で試験を行っ た。 昆虫寄生菌混用による ミナミキイロアザミウマに対する殺虫効果の向上

(53)

最後の農薬

天敵の利用

(54)

紫外線カットフィルム他と

併用の例

(55)

飛び込みが多いと

(56)

放飼には紙コップが必要

普通に放飼するより、葉面散布剤や農薬の影響を低減できる。 薬 散 • アリスタさ んが推奨 している もの。

(57)

天敵は有効です

• 全国のキュウリ産地で有効性が確認されていま す。 • 宮崎県の作型・気象にも合うようです。 • ただし、万能ではなく、使用上の注意がたくさん あります。 • これは、別途に勉強会をしましょう。

(58)

MYSV対策の考え方

入れない・増やさない・出さない

①感染防止対策 ・紫外線除去フィルムの使用 ・防虫ネット(0.5mm以下)の使用 ・光反射資材の使用 ・雑草・残さ対策 ②ほ場内まん延防止対策 ・発生株の抜根 ・有効な薬剤の集中使用 ・天敵等生物防除資材の使用 ・粘着板の使用

(59)

全体的にスリップスを減らす。

(60)

まとめ

• 露地・雨よけ・抑制栽培では多発すると思って下さ い。10月中旬、できれば11月以降の改植を予定 してください。 • 促成作では、スタートを失敗しなければ、収量はと れます。その準備をしっかり。 • 今度の冬のどこかで伝染を断ち切りましょう。 • 天敵の研修を早めに実施しましょう。

(61)

掲載情報について

宮崎県の行政機関様より H23年9月、10月に 弊社にて生産者説明会が行われました資料 を今回Web上に掲載しております。 どうぞご利用下さい。 宮崎中央青果株式会社 平成23年10月

参照

関連したドキュメント

わかりやすい解説により、今言われているデジタル化の変革と

過去に発生した災害および被害の実情,河床上昇等を加味した水位予想に,

東京都環境局では、平成 23 年 3 月の東日本大震災を契機とし、その後平成 24 年 4 月に出された都 の新たな被害想定を踏まえ、

一方で、平成 24 年(2014)年 11

防災 “災害を未然に防⽌し、災害が発⽣した場合における 被害の拡⼤を防ぎ、及び災害の復旧を図ることをい う”

Key words: Kumamoto earthquake, retaining wall, residential land damage, judgment workers. 1.は じ

層の積年の思いがここに表出しているようにも思われる︒日本の東アジア大国コンサート構想は︑

「知的財産権税関保護条例」第 3 条に、 「税関は、関連法律及び本条例の規定に基