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第 13 次労働災害防止計画
働く労働者一人ひとりがかけがえのない存在であり
一人の被災者も出さない社会を実現するために
平成 30 年4月
大分労働局
2 目 次 Ⅰ 第 13 次労働災害防止計画 1 計画のねらい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (1)計画が目指す職場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 (2)計画期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 (3)計画の目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 (4)計画の評価と見直し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 2 第 12 次労働災害防止計画の取組結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 3 安全衛生を取り巻く現状と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 (1)労働災害の発生状況と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 ア 建設業 イ 製造業 ウ 陸上貨物運送事業 エ 林業 オ 第三次産業 (小売業、社会福祉施設及び飲食店) (2)労働者の健康確保をめぐる動向と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 (3)治療と仕事の両立をめぐる状況と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 (4)化学物質による健康障害の現状と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 4 計画の重点事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 (1)企業・業界単位での安全衛生の取組の強化 (2)死亡災害の撲滅を目指した対策の推進 (3)過労死等の防止等の労働者の健康確保対策の推進 (4)就業構造の変化及び働き方の多様化に対応した対策の推進 (5)疾病を抱える労働者の健康確保対策の推進 (6)化学物質等による健康障害防止対策の推進 (7)高校、大学等と連携した安全衛生教育の実施 5 重点事項ごとの具体的取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 (1)企業・業界単位での安全衛生の取組の強化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 ア 企業のマネジメントへの安全衛生の取組 イ 企業における健康確保措置の推進 ウ 業界団体内の体制整備の促進 エ 関係行政機関との連携の強化 (2)死亡災害の撲滅を目指した対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 ア 建設業における墜落・転落災害等の防止
3 イ 製造業における施設、設備、機械等に起因する災害等の防止 ウ 陸上貨物運送事業における荷役作業等の安全対策 エ 林業における伐木等作業の安全対策 (3)過労死等の防止等の労働者の健康確保対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・15 ア 労働者の健康確保対策の強化 イ 過重労働による健康障害防止対策の推進 ウ 職場におけるメンタルヘルス対策の推進 エ 雇用形態の違いにかかわらない安全衛生の推進 (4)就業構造の変化及び働き方の多様化に対応した対策の推進・・・・・・・・・・・・17 ア 労働災害の減少がみられない業種及び業種横断的な対応 イ 高年齢労働者、非正規雇用労働者、外国人労働者の労働災害の防止 (5)疾病を抱える労働者の健康確保対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 (6)化学物質等による健康障害防止対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 ア 化学物質による健康障害防止対策 イ 石綿による健康障害防止対策の推進 ウ 受動喫煙防止対策 エ 粉じん防止対策 (7)高校、大学等と連携した安全衛生教育の実施・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 Ⅱ 第 12 次労働災害防止計画における労働災害発生状況
4 1 計画のねらい (1)計画が目指す職場 大分県における労働災害による休業4日以上の死傷災害(以下「死傷災害」という。)は、 長期的には減少してきたが、第 12 次労働災害防止計画(以下「12 次防」という。)の初年度で ある平成 25 年以降は増加傾向に転じた。死亡災害については、増減を繰り返しながら平成 25 年に初めて 10 人を下回る8人となったものの、翌年からは再び 10 人台で推移している(表1)。 業種別に見ると、死傷災害、死亡災害ともに、製造業と建設業で高い割合を占める状況に変 化が認められない反面、小売業や社会福祉施設、飲食店等の第三次産業が占める割合が年々高 くなっている。 一方、職業性疾病については、平成 25 年以降、腰痛を中心に 60 人台から 130 人台の範囲で 大きく増減し、平成 29 年は 132 人(うち腰痛 50 人)となっている。特に熱中症については、 夏季に屋外で作業を行う建設業や高温多湿な環境下で作業を行う製造業を中心に増加傾向に あり、平成 29 年の熱中症による被災者数は前年より 43.8%増加し、過去最高の 92 人(休業4 日未満を含む。)となっている。 また、労働安全衛生法に基づく一般健康診断結果の有所見率についても、年々増加傾向にあ り、平成 29 年には過去最高の 54.4%となっている。これを健診項目ごとに見ると、脳・心臓 疾患につながるリスクのある血圧検査や血糖検査等の有所見率が高い水準で推移している。 さらに、近年、過労死やメンタルヘルス不調が社会問題となる中、過労死や精神障害に係る 労災請求事案は年間 20 件前後で推移し、平成 29 年度は、過去5年間で最も多い 25 件となっ ている。 このような中、大分県においても、少子高齢化による労働力人口の減少が進展し、人手不足 感が強まっていることから、業種ごとの課題に応じた労働災害防止対策を推進することはもと より、今後は、労働者一人ひとりの意思や能力、個々の実情に応じた多様で柔軟な働き方がで きる職場づくりも必要となっている。 これを実現するためには、国の働き方改革実行計画に基づき、長時間労働者の健康確保対策 やメンタルヘルス対策、病気を抱えた労働者の治療と仕事の両立支援対策等を着実に推進する ことに加え、就業構造の変化に対応し、高齢者、非正規雇用労働者、外国人労働者等の安全と 健康を確保する必要がある。 このほか、平成 29 年の九州北部豪雨、台風 18 号による災害復旧・復興工事が本格施工され ることから、公共工事発注機関や建設業関係団体等とも連携した労働災害防止を図るとともに、 今後、大規模な自然災害が発生した場合にあっては、適宜同様の対策を講じる必要がある。 28 21 14 20 16 1,896 1,545 1,474 1,141 1,245 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 2,000 死亡災害 死傷災害 10次防 11次防 12次防 9次防 《表1 》 9次防から12次防までの労働災害発生状況(大分 人 人
5 今般、2018 年度から 2022 年度までの5年間を目標期間とする国の第 13 次労働災害防止計 画が策定された。大分労働局においては、この計画のねらいや考え方を踏まえつつ、県内の労 働災害の発生状況等に基づき、誰もが安心して健康に働くことができる職場の実現に向け、新 たに本計画を策定したものである。 (2)計画期間 2018 年度から 2022 年度までの5年間を計画期間とする。 (3)計画の目標 「働く方々の一人ひとりがかけがえのない存在であり、それぞれの事業場において、一人の 被災者も出さない。」という基本理念の下、行政機関、労働災害防止団体、事業者、労働者等 の関係者が一体となって、次の目標を計画期間中に達成することを目指す。 ア 死亡災害 (ア)全業種の計画期間中の総数を 12 次防の総数 57 人より 15%以上減少させ、48 人以下と する。 (イ)建設業の計画期間中の総数を 12 次防の総数 26 人より 15%以上減少させ、22 人以下と する。 (ウ)製造業の計画期間中の総数を 12 次防の総数 15 人より 15%以上減少させ、12 人以下と する。 イ 死傷災害 2022 年の全業種の死傷者数を 2017 年より5%以上減少させ、1,182 人以下とする。 ウ 重点業種 上記ア及びイの目標を達成するため、次の業種を重点に取り組む。 (ア)建設業 (イ)製造業 (ウ)陸上貨物運送事業 (エ)林業 (オ)第三次産業(小売業、社会福祉施設及び飲食店) エ 労働者の健康確保対策に係る目標 2022 年度までにメンタルヘルス対策に取り組んでいる事業場の割合を 80%以上とする。 (労働者 30 人以上の事業場) (4)計画の評価と見直し 計画に基づく取組が着実に実施されるよう、毎年、計画の実施状況の確認・評価を行う。 計画の評価に当たっては、単に死傷者の数や目標に掲げた指標の増減のみならず、その背景 や影響を及ぼしたと考えられる指標や社会経済の変化も含めて分析を行い、必要に応じて見直 しを行う。 2 第 12 次労働災害防止計画の取組結果 平成 25 年度から平成 29 年度までの5年間を計画期間とする 12 次防において、死傷災害につ いては、「平成 29 年の全業種の死傷者数を平成 24 年と比較して 15%以上減少(969 人以下)と する」との目標を掲げたが、平成 29 年の死傷者数は 1,245 人となり、目標を達成することがで
6 きなかった。 また、死亡災害については、「計画期間中の全業種の死亡者総数を 70 人以下とし、かつ、平成 29 年の死亡者数を 13 人以下とする」との目標を掲げた。その結果、死亡者総数は 57 人となった ものの、平成 29 年の死亡者数は 16 人となり、これについても達成することができなかった。 一方、労働者の健康の確保に向けた「平成 29 年に労働者数 100 人以上の事業場でメンタルヘ ルス対策に取り組んでいる事業場の割合を 80%以上とする」とした目標については 98%となり、 目標を達成した。しかしながら、「平成 29 年の腰痛による死傷者数を平成 24 年と比較して 10% 以上減少させる」とした目標については、逆に 53%の大幅な増加となり目標を達成できなかった。 3 安全衛生を取り巻く現状と課題 (1)労働災害の発生状況と課題 第9次労働災害防止計画(以下「9次防」という。)から 12 次防までの 20 年間を見ると、 12 次防における全業種の死亡災害の期間総数(以下「総数」という。)は 57 人となり、9次防 の総数 129 人と比較して 55.8%の大幅な減少となっている。 直近の第 11 次労働災害防止計画(以下「11 次防」という。)の総数 86 人と比較しても、33.7% 減少している(表2)。 一方、12 次防の死傷災害の総数は 6,075 人であり、9次防の総数 8,546 人と比較して 28.9% の減少となったものの、11 次防の総数 6,142 人と比較すると、わずか 1.1%の減少にとどまっ ている(表3)。 ア 建設業 建設業の死亡災害は、9次防以降の 20 年間で大幅に減少したが、12 次防においても、全 業種の半数近くを占めている。また、死傷災害の割合についても製造業に次いで高くなって おり、さらに重篤な災害につながるおそれがある「墜落・転落」災害が多発していることか ら、引き続き、重点業種として対策に取り組むことが必要である。 建設業における労働災害の発生状況の詳細は、以下のとおりである (ア)死亡災害 12 次防の死亡災害の総数は 26 人となり、9次防の総数 58 人と比較して 55.2%の大幅 な減少となっている。この減少率は、全業種の減少率とほぼ同じである。 その一方で、建設業は、すべての計画期間において全業種に占める割合が最も高くなっ 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 全業種(人) 129 101 86 57 9次防からの増減率(%) − ▲21.7 ▲33.3 ▲55.8 前次防からの増減率(%) − ▲21.7 ▲14.9 ▲33.7 《表2》労働災害防止計画期間ごとの死亡災害の推移(平成10年∼平成29年) 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 全業種(人) 8,546 7,491 6,142 6,075 9次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲28.1 ▲28.9 前次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲18.0 ▲1.1 《表3》労働災害防止計画期間ごとの死傷災害の推移(平成10年∼平成29年)
7 ており、12 次防では 45.6%を占めている(表4)。 また、12 次防における死亡災害は増加傾向で推移し、平成 29 年は最も多い9人(土木 工事業6人、その他の建設業3人)となっている。その総数 26 人を事故の型別に見ると、 「墜落・転落」が5人と最も多く、次いで「崩壊・倒壊」と「はさまれ・巻き込まれ」 がそれぞれ4人、「交通事故」が3人の順となっている。 (イ)死傷災害 12 次防の死傷災害の総数は 1,155 人となり、9次防の総数 2,510 人と比較して 54.0% の減少となっている。この減少率は、全業種の減少率 28.9%を大幅に上回っている。 しかしながら、直近の 11 次防の総数 1,166 人と比較すると、わずか 0.9%の減少にと どまっている。 全業種に占める建設業の割合は、第 10 次労働災害防止計画(以下「10 次防」という。) 以降のすべての計画期間において製造業に次いで高く、12 次防では 19.0%となっている (表5)。 事故の型別の割合は、「墜落・転落」がすべての計画期間で最も高く、12 次防では 31.3% を占めている。また、12 次防の総数は、11 次防と比べわずか6人の減少となっている。 「転倒」については、11 次防までは減少したが、12 次防では増加に転じている。 「はさまれ・巻き込まれ」についても、11 次防までは減少したが、12 次防では下げ止 まりの状況となっている。 建設業に占める割合では「墜落・転落」が 31.3%、「転倒」が 12.0%、「はさまれ・巻 き込まれ」が 11.6%となっている(表6)。 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 建設業(人) 58 33 29 26 9次防からの増減率(%) − ▲43.1 ▲50.0 ▲55.2 全業種に占める割合(%) 45.0 32.7 33.7 45.6 全業種(人) 129 101 86 57 9次防からの増減率(%) − ▲21.7 ▲33.3 ▲55.8 《表4》建設業における死亡災害の推移(平成10年∼平成29年) 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 建設業 2,510 1,760 1,166 1,155 9次防からの増減率(%) − ▲29.9 ▲53.5 ▲54.0 前次防からの増減率(%) − ▲29.9 ▲33.8 ▲0.9 全業種に占める割合(%) 29.4 23.5 19.0 19.0 全業種 8,546 7,491 6,142 6,075 9次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲28.1 ▲28.9 前次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲18.0 ▲1.1 《表5》建設業における死傷災害の推移(平成10年∼平成29年)
8 イ 製造業 製造業の死亡災害は、長期的に減少傾向が見られず、全業種に占める割合も建設業に次い で高い。また、死傷災害については、9次防以降の 20 年間で半数近くまで減少し、全業種 に占める割合も減少したものの、依然としてその割合は建設業に次いで高いことから、引き 続き、重点業種として対策に取り組むことが必要である。 製造業における労働災害の発生状況の詳細は、以下のとおりである (ア)死亡災害 製造業については、10 次防、11 次防と連続して増加した後、12 次防では減少し、9次 防と同じ 15 人となっている。全業種の死亡災害が大幅に減少する中、長期的にはまった く減少していない。 全業種に占める製造業の割合は、第 10 次労働災害防止計画(以下「10 次防」という。) 以降のすべての計画期間において建設業に次いで高く、12 次防では、26.8%となってい る(表7)。 12 次防の総数 15 人を事故の型別に見ると、「はさまれ・巻き込まれ」が6人と最も多 く、次いで「墜落・転落」と「崩壊・倒壊」がそれぞれ2人の順となっている。 (イ)死傷災害 12 次防の総数は 1,247 人である。9次防の総数 2,284 人と比較して 45.4%の減少とな り、全業種の減少率 28.9%を大幅に上回っている。その一方で、全業種に占める製造業 の割合は、10 次防以降最も高く、12 次防では 20.5%を占めている(表8)。 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 墜落・転落(人) 766 599 366 360 9次防からの増減率(%) − ▲21.8 ▲52.2 ▲53.0 建設業に占める割合(%) 30.5 34.0 31.4 31.3 転倒(人) 223 169 110 139 9次防からの増減率(%) − ▲24.2 ▲50.7 ▲37.7 建設業に占める割合(%) 8.9 9.6 9.4 12.0 はさまれ・巻き込まれ(人) 277 185 134 134 9次防からの増減率(%) − ▲33.2 ▲51.6 ▲52.0 建設業に占める割合(%) 11.0 10.5 11.5 11.6 建設業合計 2,510 1,760 1,166 1,155 9次防からの増減率(%) − ▲29.9 ▲53.5 ▲54.0 《表6》建設業における事故の型別死傷災害の推移(平成10年∼平成29年) ※本表には、主な事故の型の状況を記載している。このため、上記事故の型の合計は、建設業合計と一致しない。 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 製造業 15 19 22 15 9次防からの増減率(%) − 26.7 46.7 0 全業種に占める割合(%) 11.6 18.8 25.6 26.3 全業種(人) 129 101 86 57 9次防からの増減率(%) − ▲21.7 ▲33.3 ▲55.8 《表7》製造業における死亡災害の推移(平成10年∼平成29年)
9 事故の型別では、「はさまれ・巻き込まれ」の減少率が最も高くなっているが、依然と して製造業に占める割合が最も多い状況に変化は見られない。「転倒」は、ほとんどの業 種で増加している中、着実に減少している。 12 次防では、「はさまれ・巻き込まれ」23.8%、「転倒」17.4%、「墜落・転落」12.5% の順となっている(表9)。 ウ 陸上貨物運送事業 陸上貨物運送事業では、12 次防における死亡災害はゼロであった。死傷災害についても、 全業種を上回る減少率となったが、その一方で転倒災害は著しい増加傾向にあり、12 次防の 総数は 70 人となっている。また、重篤な災害につながるおそれがあるトラックの荷台等から の墜落・転落による死傷災害についても、12 次防の総数は 141 人となっていることから、引 き続き、重点業種として対策に取り組むことが必要である。 陸上貨物運送事業における労働災害の発生状況の詳細は、以下のとおりである。 (ア)死亡災害 9次防の死亡災害の総数は 13 人であったが、その後は着実に減少し、12 次防期間中の 死亡災害はゼロとなっている(表 10)。 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 製造業 2,284 1,883 1,523 1,247 9次防からの増減率(%) − ▲17.6 ▲33.3 ▲45.4 全業種に占める割合(%) 26.7 25.1 24.8 20.5 全業種 8,546 7,491 6,142 6,075 9次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲28.1 ▲28.9 前次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲18.0 ▲1.1 《表8》製造業における死傷災害の推移(平成10年∼平成29年) 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) はさまれ・巻き込まれ(人) 609 475 404 297 9次防からの増減率(%) − ▲22.0 ▲33.7 ▲51.2 製造業に占める割合(%) 26.7 25.2 26.5 23.8 転倒(人) 302 254 236 218 9次防からの増減率(%) − ▲15.9 ▲21.9 ▲27.8 製造業に占める割合(%) 13.2 13.5 15.5 17.5 墜落・転落(人) 238 243 212 157 9次防からの増減率(%) − ▲2.1 ▲10.9 ▲34.0 製造業に占める割合(%) 10.4 12.9 13.9 12.6 製造業合計 2,284 1,883 1,523 1,247 9次防からの増減率(%) − ▲2.1 ▲10.9 ▲45.4 《表9》製造業における事故の型別死傷災害の推移(平成10年∼平成29年) ※本表には、主な事故の型の状況を記載している。このため、上記事故の型の合計は、製造業合計と一致しない。
10 (イ)死傷災害 12 次防の総数は 409 人である。9次防の総数 608 人と比較して 32.7%の減少となり、 全業種の減少率 28.9%を若干上回った。全業種に占める死傷災害の割合は、9次防から 12 次防の間、7%前後で推移している(表 11)。 事故の型別の割合は、「墜落・転落」が 34.5%、「転倒」が 17.1%、「動作の反動・無 理な動作」が 13.4%となっている。転倒災害は唯一増加した事故の型であり、9次防と 比較すると、84.2%の大幅な増加となっている(表 12)。 エ 林業 林業の死亡災害は長期的には減少しているが、12 次防においても、従来型の伐倒中の死亡 災害が発生している。また、死傷災害を見ても、重篤な災害につながるおそれがある「激突 され」の減少率が他の事故の型の減少率と比較して低いことから、引き続き、重点業種とし て対策に取り組むことが必要である。 林業における労働災害の発生状況の詳細は、以下のとおりである。 (ア)死亡災害 9次防の死亡災害の総数は8人であったが、その後減少し、12 次防の総数は2人となっ 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 陸上貨物運送業 13 9 5 0 9次防からの増減率(%) − ▲30.8 ▲61.5 − 全業種に占める割合(%) 10.1 8.9 5.8 − 全業種(人) 129 101 86 57 9次防からの増減率(%) − ▲21.7 ▲33.3 ▲55.8 《表10》陸上貨物運送事業における死亡災害の推移(平成10年∼平成29年) 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 陸上貨物運送業 608 581 464 409 9次防からの増減率(%) − ▲4.4 ▲23.7 ▲32.7 全業種に占める割合(%) 7.1 7.8 7.6 6.7 全業種 8,546 7,491 6,142 6,075 9次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲28.1 ▲28.9 前次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲18.0 ▲1.1 《表11》陸上貨物運送事業における死傷災害の推移(平成10年∼平成29年) 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 墜落・転落(人) 182 177 176 141 9次防からの増減率(%) − ▲2.7 ▲3.3 ▲22.5 陸運業に占める割合(%) 29.9 30.5 37.9 34.5 転倒(人) 38 68 49 70 9次防からの増減率(%) − 78.9 28.9 84.2 陸運業に占める割合(%) 6.3 11.7 10.6 17.1 動作の反動・無理な動作(人) 63 51 54 55 9次防からの増減率(%) − ▲19.0 ▲14.2 ▲12.7 陸運業に占める割合(%) 10.4 8.8 11.6 13.4 陸運業合計 608 581 464 409 9次防からの増減率(%) − ▲2.1 ▲10.9 ▲34.5 《表12》陸上貨物運送事業における事故の型別死傷災害の推移(平成10年∼平成29年)
11 た。この2人の災害は、いずれも立木の伐倒時の「激突され」災害である(表 13)。 (イ)死傷災害 12 次防の総数は 254 人である。9次防の総数 345 人と比較して 26.4%の減少であり、 全業種の減少率 28.9%を下回った。12 次防における全業種に占める林業の割合は、4.2% となっている。(表 14)。 事故の型別の割合は、「切れ・こすれ」が 26.8%、「激突され」が 20.5%、「飛来・落 下」が 13.8%となっている。9次防から 12 次防までの減少率が 26.4%となる中、重篤 な災害につながるおそれがある「激突され」の減少率は、林業全体の減少率の約半分の 17.5%にとどまっている(表 15)。 オ 第三次産業(小売業、社会福祉施設及び飲食店) 小売業、社会福祉施設及び飲食店においては、死亡災害等の重篤な災害が少ない一方、転 倒災害や災害性腰痛など日常生活でも起こり得る災害が多いことから、事業者や労働者の安 全意識が醸成されにくい傾向がある。死傷災害を見ても、3業種とも大幅に増加し、全業種 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 林業 8 7 6 2 9次防からの増減率(%) − ▲22.2 ▲25.0 ▲75.0 前次防からの増減率(%) − ▲22.2 ▲14.3 ▲66.7 全業種(人) 129 101 86 57 9次防からの増減率(%) − ▲21.7 ▲33.3 ▲55.8 《表13》林業における死亡災害の推移(平成10年∼平成29年) 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 林業 345 312 283 254 9次防からの増減率(%) − ▲9.6 ▲18.0 ▲26.4 全業種に占める割合(%) 4.0 4.2 4.6 4.2 全業種 8,546 7,491 6,142 6,075 9次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲28.1 ▲28.9 前次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲18.0 ▲1.1 《表14》林業における死傷災害の推移(平成10年∼平成29年) 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 切れ・こすれ(人) 114 98 79 68 9次防からの増減率(%) − ▲14.0 ▲30.7 ▲40.4 林業に占める割合(%) 33.0 31.4 27.9 26.8 激突され(人) 63 73 68 52 9次防からの増減率(%) − 15.9 7.9 ▲17.5 林業に占める割合(%) 18.3 23.4 24.0 20.5 飛来・落下(人) 45 39 33 35 9次防からの増減率(%) − ▲13.3 ▲26.7 ▲22.2 林業に占める割合(%) 13.0 12.5 11.7 13.8 林業合計 345 312 283 254 9次防からの増減率(%) − ▲2.1 ▲10.9 ▲26.4 《表15》林業における事故の型別死傷災害の推移(平成10年∼平成29年) ※本表には、主な事故の型の状況を記載している。このため、上記事故の型の合計は、林業合計と一致しない。
12 に占める割合も高くなっていることから、引き続き、重点業種として対策に取り組むことが 必要である。 小売業等における労働災害の発生状況の詳細は、以下のとおりである。 (ア)小売業 12 次防の死傷災害は、771 人である。9次防から 12 次防までの全業種では 28.9%減少 している中、小売業については、逆に 16.9%の増加となっている。11 次防と比較しても 20.5%増加している(表 16)。 事故の型別では、「転倒」が 38.8%と際だって高く、次いで「動作の反動・無理な動作 (腰痛等)」が 11.7%、「交通事故」が 10.4%となっている。 また、9次防から 12 次防までの増加率を見ると、「転倒」が最も高い 66.5%、次いで 「動作の反動・無理な動作」が 43.9%となっている(表 17)。 (イ)社会福祉施設 12 次防の死傷災害は、393 人である。9次防から 12 次防までの全業種での減少率が 28.9%となる中、社会福祉施設については、約 3.3 倍の著しい増加となっている。 11 次防と比較しても、65.3%の大幅な増加となっている(表 18)。 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 小売業 608 593 590 711 9次防からの増減率(%) − ▲2.5 ▲0.3 16.9 前次防からの増減率(%) − ▲2.5 ▲0.1 20.5 全業種に占める割合(%) 7.1 7.9 9.6 11.7 全業種 8,546 7,491 6,142 6,075 9次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲28.1 ▲28.9 前次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲18.0 ▲1.1 《表16》小売業における死傷災害の推移(平成10年∼平成29年) 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 転倒(人) 164 198 207 276 9次防からの増減率(%) − 20.7 26.2 68.3 業種に占める割合(%) 27.0 33.4 35.1 38.8 動作の反動・無理な動作(人) 57 61 62 83 9次防からの増減率(%) − 7.0 8.8 45.6 業種に占める割合(%) 9.4 10.3 10.5 11.7 交通事故(人) 84 75 86 74 9次防からの増減率(%) − ▲10.7 2.4 ▲11.9 業種に占める割合(%) 13.8 12.6 14.6 10.4 小売業合計 608 593 590 711 9次防からの増減率(%) − ▲2.5 ▲3.0 16.9 《表17》小売業における事故の型別死傷災害の推移(平成10年∼平成29年) ※本表には、主な事故の型の状況を記載している。このため、上記事故の型の合計は、小売業合計と一致しない。
13 事故の型別の割合は、「転倒」が 40.5%と際だって高く、次いで「動作の反動・無理な 動作」が 27.3%、「墜落・転落」が 6.8%となっている。 また、増加率を9次防と比較すると、「転倒」が約 3.8 倍の 162 人、「動作の反動・無 理な動作」が4倍の 109 人、「墜落・転落」が約3倍の 27 人と急激な増加となっている (表 19)。 (ウ)飲食店 12 次防の死傷災害は、239 人である。9 次防から 12 次防までの全業種の減少率が 28.9% となる中、飲食店については、逆に 17.2%の増加となった(表 20)。 事故の型別の割合は、「転倒」が 36.0%と最も高く、次いで「切れ・こすれ」が 25.5%、 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 社会福祉施設 121 195 242 400 9次防からの増減率(%) − 61.2 100.0 230.6 前次防からの増減率(%) − 61.2 24.1 65.3 全業種に占める割合(%) 1.4 2.6 3.9 6.6 全業種 8,546 7,491 6,142 6,075 9次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲28.1 ▲28.9 前次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲18.0 ▲1.1 《表18》社会福祉施設における死傷災害の推移(平成10年∼平成29年) 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 転倒(人) 42 77 78 162 9次防からの増減率(%) − 83.3 85.7 285.7 社会福祉施設に占める割合(%) 34.7 39.5 32.2 40.5 動作の反動・無理な動作(人) 26 42 73 109 9次防からの増減率(%) − 61.5 180.8 319.2 社会福祉施設に占める割合(%) 21.5 21.5 30.2 27.3 墜落・転落(人) 9 12 17 27 9次防からの増減率(%) − 33.3 88.9 200.0 社会福祉施設に占める割合(%) 7.4 6.2 7.0 6.8 社会福祉施設合計 121 195 242 400 9次防からの増減率(%) − 61.2 100.0 230.6 《表19》社会福祉施設における事故の型別死傷災害の推移(平成10年∼平成29年) ※本表には、主な事故の型の状況を記載している。このため、上記事故の型の合計は、社会福祉施設合計と一致しない。 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 飲食店 204 204 242 239 9次防からの増減率(%) − 0.0 18.6 17.2 前次防からの増減率(%) − 0.0 18.6 ▲ 1.2 全業種に占める割合(%) 2.4 2.7 3.9 3.9 全業種 8,546 7,491 6,142 6,075 9次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲28.1 ▲28.9 前次防からの増減率(%) − ▲12.3 ▲18.0 ▲1.1 《表20》飲食店における死傷災害の推移(平成10年∼平成29年)
14 なっている。飲食店の特徴である「高温・低温物との接触」は、13.0%と減少傾向にあ る。また、増加率を9次防と比較すると、「転倒」は 41.7%と大幅に増加しているが、「切 れ・こすれ」は 7.1%、「高温物・低温物との接触」は 10.7%の増加にとどまっている(表 21)。 (2)労働者の健康確保をめぐる動向と課題 近年、過労死やメンタルヘルス不調が社会問題となる中、大分県においても、脳・心臓疾患 や精神障害に係る労災請求件数が高い水準で推移している(表 22)。 過労死等を防止するためには、長時間労働対策に加えて、メンタルヘルス対策が重要である。 その対策のひとつとして、平成 27 年 12 月に創設された「ストレスチェック制度」について は、労働者一人一人がストレスを把握して自身の気付きを促すとともに、その結果を集団ごと に分析して職場環境の改善に活用することが重要である。 また、高ストレスやメンタルヘルス不調の労働者が、産業医等による健康相談等を安心して 受けられる環境整備を促進することが必要である。 一方、労働安全衛生法に基づく一般健康診断の実施結果を見ると、脳・心臓疾患につながる リスクのある脂質や血糖等に異常の所見がある労働者の割合が年々増加しており、疾病のリス クを抱える労働者は増える傾向にある(表 23)。 このため、一般健康診断を確実に実施するとともに、異常の所見がある労働者については、 医師からの意見を聴取し、的確な就業上の措置を講じることにより、脳・心臓疾患を未然に防 止する必要がある。 9次防(期間総数) 10次防(期間総数) 11次防(期間総数) 12次防(期間総数) 転倒(人) 60 60 72 86 9次防からの増減率(%) − 0.0 20.0 43.3 飲食店に占める割合(%) 29.4 29.4 29.8 36.0 切れ・こすれ(人) 56 41 59 61 9次防からの増減率(%) − ▲26.8 5.4 8.9 飲食店に占める割合(%) 27.5 20.1 24.4 25.5 高温・低温物との接触(人) 28 45 41 31 9次防からの増減率(%) − 60.7 46.4 10.7 飲食店に占める割合(%) 13.7 22.1 16.9 13.0 飲食店合計 204 204 242 239 9次防からの増減率(%) − 0.0 18.6 17.2 ※本表には、主な事故の型の状況を記載している。このため、上記事故の型の合計は、飲食店合計と一致しない。 《表21》飲食店における事故の型別死傷災害の推移(平成10年∼平成29年) 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 14 3 7 5 8 3 2 0 0 3 うち死亡件数 2 0 0 0 0 7 15 13 9 17 2 5 4 7 5 うち自殺件数 1 1 1 0 0 21 18 20 14 25 5 7 4 7 8 うち死亡・自殺件数 3 1 1 0 0 ※平成29年度は平成30年2月20日時点の件数 《表22》脳・心臓疾患及び精神障害に係る労災請求件数等の推移 認定件数 脳・心臓疾患 請求件数 合計 請求件数 認定件数 精神障害 請求件数 認定件数
15 (3)治療と仕事の両立をめぐる状況と課題 大分県においても、労働人口の高齢化が進展している中、職場においては、病気を抱えた労 働者の治療と仕事の両立への対応が必要な場面が増えることが予想される。この対応は、個々 の労働者の状況に応じて進めなければならないが、具体的な支援方法や主治医との連絡調整等 に悩んでいる担当者も少なくない。 このため、治療と仕事の両立支援を円滑に行うための職場環境の整備、労使の意識改革等を 促進することが必要である。 (4)化学物質による健康障害の現状と課題の方向性 労働安全衛生関係法令に基づき、ばく露防止対策、作業環境測定、特殊健康診断、ラベル表 示、リスクアセスメント等の実施が義務付けられているものは 663 物質(平成 30 年7月1日 からは 672 物質)であるが、監督指導等の結果を見ると、これらの措置が十分に行われている とはいえない状況にある。また、全国的には、胆管がんや膀胱がんなどの化学物質による重篤 な健康障害が発生している。 このため、化学物質を使用する事業場に対しては、引き続き、リスクアセスメント等が確実 に実施されるよう指導を強化していく必要がある。 4 計画の重点事項 上記3の安全衛生を取り巻く現状と課題を踏まえ、以下の7項目を重点事項とする。 (1)企業・業界単位での安全衛生の取組の強化 (2)死亡災害の撲滅を目指した対策の推進 (3)過労死等の防止等の労働者の健康確保対策の推進 (4)就業構造の変化及び働き方の多様化に対応した対策の推進 (5)疾病を抱える労働者の健康確保対策の推進 (6)化学物質等による健康障害防止対策の推進 (7)高校、大学等と連携した安全衛生教育の実施 5 重点事項ごとの具体的取組 (1)企業・業界単位での安全衛生の取組の強化 ア 企業のマネジメントへの安全衛生の取込 労働災害防止には、企業の経営トップ等の関与が重要であることから、企業のマネジメン トの中へ安全衛生を位置付けることを推奨していくとともに、企業における次の自主的な安 全衛生活動の取組を推進する。 (ア)経営トップによる安全衛生に関する所信表明等の取組 ① 経営トップによる安全衛生に関する所信表明及び安全衛生パトロール等の実施 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 全体の有所見率(%) 51.10 51.89 51.91 53.05 54.44 血中脂質検査(%) 32.98 32.71 33.14 33.95 35.03 血糖検査(%) 10.20 10.04 11.18 11.83 11.84 血圧検査(%) 15.79 16.05 15.68 15.63 15.19 《表23》労働安全衛生法に基づく一般健康診断における有所見率の推移(大分県) ※平成29年は平成30年2月速報値
16 ② リスクアセスメントの結果を踏まえ、安全を最優先にした作業計画の策定 ③ 関係労働者による「作業前KY(危険予知)活動」の実施 ④ 一人ひとりの労働者による行動前一人KY活動(ちょっと待て その判断 行動前に安 全確認)の実施 ⑤ 指差呼称による安全確認の実施 ⑥ 事業場の設備、作業内容に応じた安全5原則(又は3原則)の決定 ⑦ 「私の安全宣言」の表明による安全意識の高揚 ⑧ 選任した安全衛生担当者による①から⑦の取組の確認・指導 (イ)「安全の見える化」の普及・促進 リスクアセスメントの実施と併せ、大分労働局で作成した「安全の見える化事例集 Vol 1、Vol2」等を活用し、「安全の見える化運動」の普及・促進行う。
(ウ)「Safe Work OITA」の普及・促進
大分労働局が定めた「Safe Work OITA」のロゴマークを労働災害根絶のキャッチフレーズ として広く周知することにより、県内事業場における安全文化の醸成を促進する。 イ 企業における健康確保措置の推進 過重労働・メンタルヘルス対策等、労働者の心身の健康確保対策がこれまでになく強く求 められている。そのため、法定の健康診断やその結果を踏まえた就業上の措置のみならず、 労働者の健康管理に関して、トップの取組方針の設定・表明等、企業の積極的な取組を推進 する。また、労働者は、自らも健康の保持増進に努める。 ウ 業界団体内の体制整備の促進 労働災害の防止に向けては、業界団体による自主的な取組が重要であることから、労働災 害が減少しない業界や取組が低調な業界団体に対して要請等を行う。 エ 関係行政機関との連携の強化 (ア)関係行政機関との連携を強化し、安全や健康確保に関する指導の実施や、公共発注への 入札要件に安全衛生への取組を盛り込んでもらう等の取組を進める。 (イ)建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する基本的な計画(平成 29 年6月9日閣議 決定)に基づき、大分県と緊密な連携の下に、請負契約における安全衛生経費の適切な積 算及び確実な支払いに関する施策の検討・実施、施工段階の安全衛生に配慮した設計の普 及、中小建設業者の安全衛生管理能力の向上に向けた支援等の取組を着実かつ計画的に実 施する。 (2)死亡災害の撲滅を目指した対策の推進 ア 建設業における墜落・転落災害等の防止 (ア)建設業においては、元方事業者による統括管理、関係請負人を含めた自主的な安全衛 生活動を確立させることを基本とする。その上で、12 次防において、死傷災害の3割を 超えた墜落・転落災害を防止するため、労働安全衛生規則(以下「安衛則」という。) に基づく措置の徹底を図るとともに、「足場からの墜落・転落災害防止対策推進要綱」 に示す安衛則に併せて実施することが望ましい「より安全な措置」の一層の普及を図る。
17 また、「足場の手すり先行工法等に関するガイドライン」に基づく積極的な取組の実施 を指導する。なお、高所作業時における墜落防止用保護具の構造を原則としてフルハー ネス型とする安衛則等の改正の公布が行われた場合は、その円滑な施行のための周知を 図る。 (イ)12 次防の建設業における死亡災害のうち、地山の崩壊による死亡災害は、墜落・転落 の5人に次いで多い4人となっていることから、引き続き、安衛則に基づく措置の徹底 を図り、併せて「斜面崩壊による労働災害の防止対策に関するガイドライン」及び「土 止め先行工法に関するガイドライン」の周知徹底を図る。 (ウ)平成 29 年の九州北部豪雨・台風 18 号による災害復旧・復興工事が本格施工されるこ とから、関係事業者団体等で構成される災害防止協議会の設置や安全パトロール等を実 施し、当該工事における労働災害防止対策の徹底を図る。 (エ)大分労働局独自の取組である「各建設現場2項目重点労働災害防止運動」や「大分県 シートベルト着用運動」、「行動前1人KY活動」の周知徹底を図る。 (オ)「建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する基本的な計画」(平成 29 年6月9日 閣議決定)に基づき、大分県との緊密な連携の下に、請負契約における安全衛生経費の 適切な積算及び確実な支払いに関する施策の検討・実施、施工段階の安全衛生に配慮し た設計の普及、中小建設業者の安全衛生管理能力の向上に向けた支援等の取組を着実か つ計画的に実施する。 イ 製造業における施設、設備、機械等に起因する災害等の防止 (ア)12 次防の製造業における死傷災害のうち、「はさまれ・巻き込まれ」は、最も高い 24.0% を占めていることから、機械設備の危険箇所への覆いの設置等、機械の安全化の措置を徹 底させる。 (イ)災害が多発している食料品製造業については、食品加工機械の安全な使用方法等を浸 透させるため、他の製造業と同様に職長に対する教育の実施等を推進する。 (ウ)造船業及び木材木製品製造業における労働災害が多発している労働基準監督署におい ては、管内の状況を踏まえた中長期的な取組を検討する。 (エ)厚生労働省が作成する大規模な設備を有する製造業における高経年設備の劣化に関す る調査結果をまとめたリーフレットを活用し、関係事業者に対する高経年設備対策の周知 を図る。 (オ)関係請負人が混在する作業での労働災害の発生を防止するため、元方事業者に対し、 作業間の連絡調整をはじめとする安衛則の措置の徹底を図るとともに、「製造業における 元方事業者による総合的な安全衛生管理のための指針」の周知徹底を図る。 ウ 陸上貨物運送事業における荷役作業等の安全対策 (ア)陸上貨物運送事業労働災害防止協会大分県支部と連携し、特に重篤な災害につながるお それがある5大災害(①トラック・荷台等からの墜落・転落災害、②荷崩れ、③フォーク リフト使用時の事故、④トラックの無人暴走、⑤トラック後退時の事故)を防止するため、 「陸上貨物運送事業における荷役作業の安全対策ガイドライン」を周知し、保護帽の着用 等基本的な安全対策の徹底を図る。 (イ)九州運輸局大分運輸支局等と連携し、荷主や配送先等に対する自社の荷役施設・設備の
18 改善、陸運事業者への荷役作業の役割分担の事前説明等の取組の必要性を周知する。 エ 林業における伐木等作業の安全対策 (ア)平成 29 年7月に大分県との間で締結した「大分県林材業労働災害防止対策の共同活動 に関する協定書」に基づき、県、林業・木材製造業労働災害防止協会大分県支部及び関係 事業者団体等と連携し、労働災害防止対策を推進する。 (イ)林業安全遵守5原則(「安全な距離の確保と危険範囲の立入禁止」「伐倒方向・待避 場所の確認と合図の徹底」「かかり木処理はフェリングレバー・チルホール使用、1人 作業の禁止」「問題発生まず報告、皆での検討と対処」「指差呼称で安全確認」)の取 組を推進する。 (ウ)12 次防の林業の死傷災害のうち、チェーンソーによる「切れ・こすれ」が 27.0%、伐 木等作業中の「激突され」が 20.6%と依然として高い割合を占めており、また、12 次防 期間中に2人の死亡災害が発生していることから、「チェーンソーによる伐木等作業の安 全に関するガイドライン」の実施について、周知・指導を行う。 (エ)車両系木材伐出機械による労働災害を防止するため、作業計画の作成、特別教育の実 施、当該機械へのヘッドガードの設置等の周知・徹底を図る。 (オ)林業・木材製造業労働災害防止協会大分県支部の安全管理士等による指導と併せ、大 分森林管理署及び大分西部森林管理署と連携し、林業普及指導員等による伐木等作業現場 での労働災害の防止対策について指導の充実を図る。 (3)過労死等の防止等の労働者の健康確保対策の推進 ア 労働者の健康確保対策の強化 (ア)企業における健康確保措置の推進 過重労働・メンタルヘルス対策等、労働者の心身の健康確保対策がこれまでになく強く 求められている。そのため、労働安全衛生法に基づく定期健康診断の結果を踏まえた就業 上の措置のみならず、労働者の健康管理に関して、経営トップの取組方針の設定・表明等、 企業の積極的な取組を推進する。また、労働者自らも健康の保持増進に努める必要がある ことを周知する。 (イ)産業医・産業保健機能の強化 事業場において、過重な長時間労働やメンタルヘルス不調等により過労死等のリスクが 高い状況にある労働者を見逃さないため、医師による面接指導や産業医・産業保健スタッ フによる健康相談等が確実に実施されるようにし、労働者の健康管理を推進する。 イ 過重労働による健康障害防止対策の推進 時間外労働の上限規制により過重労働の防止を図るとともに、過重な労働により脳・心臓 疾患等の発症のリスクが高い状況にある労働者を見逃さないため、長時間労働者に対する健 康確保措置として、医師による面接指導の対象者の見直しや労働時間の客観的な把握等の労 働者の健康管理を強化する。 ウ 職場におけるメンタルヘルス対策等の推進 (ア)メンタルヘルス対策の推進
19 ① すべての業種において、「メンタルヘルス対策に関する労働者や管理監督者への教育研 修・情報提供」、「メンタルヘルス対策の実務を行う担当者の選任」、「事業場内の相談 体制の整備」等のメンタルヘルス対策に取り組むよう周知・指導を行う。 ② ストレスチェック制度について、高ストレスで、かつ医師による面接指導が必要とされ た者を適切に医師の面接指導につなげるなど、メンタルヘルス不調を未然に防止するため の取組を推進するとともに、ストレスチェックの集団分析結果を活用した職場環境改善の 取組を推進する。 ③ 大分産業保健総合支援センター及びその地域窓口の各産業保健総合支援センターによ る支援等により、小規模事業場におけるストレスチェック制度の普及を含めたメンタルヘ ルス対策の取組を推進する。 ④ 事業場におけるメンタルヘルス対策について、労働者の心の健康の保持増進のための指 針(平成 18 年健康保持増進のための指針公示第3号)に基づく取組を引き続き推進する とともに、特に、事業場外資源を含めた相談窓口の設置を推進することにより、労働者が 安心してメンタルヘルス等の相談を受けられる環境を整備する。 (イ)パワーハラスメント対策の推進 労働者が健康で意欲を持って働けるようにするためには、労働時間の管理やメンタルヘ ルス対策だけでなく、職場のパワーハラスメントを防止する必要があることから、働き方 改革実行計画を受けて開催された有識者と労使関係者からなる検討会の結果を踏まえて、 パワーハラスメント対策を推進する。 エ 雇用形態の違いにかかわらない安全衛生の推進 雇用形態の違いにかかわらず、安全衛生教育や健康診断、安全衛生委員会への参画等につ いて適正に実施されるようにする。 (4)就業構造の変化及び働き方の多様化に対応した対策の推進 ア 労働災害の減少がみられない業種及び業種横断的な対応 (ア)第三次産業対策 ① 労働災害が増加傾向にある小売業、社会福祉施設及び飲食店のうち、複数の店舗・施 設展開で分散している業態の事業場においては、個々の店舗や施設において安全衛生に 取り組む人員、権限及び予算が限定的であり、本社・本部の労働災害防止対策への参画 が求められる。このような業態の事業場に対し、「働く人に安全で安心な店舗・施設づ くり推進運動」を展開する。 特に社会福祉施設については、腰痛予防のため、安全衛生教育の徹底だけでなく、介 護機器等の導入促進も併せて行う。また、小売業・飲食店については、経験年数が少な い死傷者の割合が高いことを踏まえ、雇入れ時の安全衛生教育の徹底を図る。 ② 労働災害が多発する事業場に対し、労働安全衛生法等に基づく措置の徹底のほか、経 営トップに対する意識啓発や「安全の見える化」、リスクアセスメントによる設備改善、 KY活動等による危険感受性の向上のための働きかけに取り組む。 ③ 安全管理者の選任が義務付けられていない第三次産業の業種において、事業場の安全 管理体制の構築を図るため、「労働安全衛生法施行令第2条第3号の業種の事業場にお ける安全担当者の配置等に係るガイドライン」に基づき、安全推進者を選任し、必要な
20 権限を付与した上で職務を遂行させるよう、安全推進者の必要性の周知及びその選任等 の勧奨を積極的に行う。 ④ 社会福祉施設、飲食店等の許可権限を有している大分県等と連携を図り、県が実施す る社会福祉施設等を対象とした説明会等において、転倒災害等の発生状況、雇入れ時教 育などの安全衛生教育の必要性、4S(整理・整頓・清掃・清潔)活動や「安全の見え る化」の効果、腰痛防止対策等の説明を行う。 ⑤ 第三次産業の事業場が実効ある取組を行えるようにするため、労働安全コンサルタン ト、労働衛生コンサルタント等の専門家を活用できるよう案内する。 (イ)転倒災害の防止 ① 全業種の死傷災害のうち、最も多く発生している転倒災害(平成 29 年は 26.8%)に ついては、4Sや注意喚起を促すステッカーの掲示等による「安全の見える化」、作業 内容に適した防滑靴の着用等の取組の促進を図る。 ② 一般的に加齢に伴う身体機能の低下により転倒災害の発生リスクが高まることから、 これを予防するための体操の周知・普及を図る。 (ウ)熱中症の予防 ① JIS 規格に適合した WBGT 値測定器(暑さ指数を測定する機器)を普及させるとともに、 夏季の屋外作業や高温多湿な屋内作業場については、WBGT 値の測定とその結果に基づき、 休憩の確保、水分・塩分の補給、クールベストの着用等の必要な措置が取られるよう推 進する。 ② 熱中症予防対策の理解を深めるために、建設業等における先進的な取組の紹介や労働 者等向けの教育ツールの提供を行う。 (エ)腰痛の予防 ① 年間 40 件程度の発生が見られる腰痛について、安全衛生教育の確実な実施を推進する とともに、介護労働者の身体的負担軽減を図る介護機器の導入促進を図る。 ② 荷の積卸し等の定型的な重筋業務を行う場合にも、身体への負担を軽減する機械等の 普及を図る方策について検討する。 (オ)交通労働災害対策 交通労働災害の死傷災害については、バス、トラック、タクシー等の事業用自動車を保 有する事業場以外の事業場でも発生していることから、主な事業者団体に対し「交通労働 災害防止のためのガイドライン」を周知・啓発を行う。 (カ)職場における「安全の見える化」の推進 ① 多様な働き方が進む中、派遣労働者、若年労働者や未熟練労働者が現に就労する事業 場において、労働者の知識・経験の程度にかかわらず、安心して働ける職場を実現して いけるよう、「安全の見える化」に配慮しながら、労働災害防止に関する標識、掲示等 の普及を推進する。 ② 日本語の理解度に差のある外国人労働者においても、上記と同様の対策を普及してい く。 イ 高年齢労働者、非正規雇用労働者、外国人労働者の労働災害の防止 (ア)高年齢労働者対策 高年齢労働者は、一般に豊富な知識と経験を有する一方で、加齢に伴う心身機能の低下
21 等を要因とした転倒や腰痛による労働災害が増加傾向にある。このため、主な事業者団体 を通じて「高年齢労働者に配慮した職場改善マニュアル」に基づく取組の推進を図る。 (イ)非正規雇用労働者対策 小売業や飲食店については、他業種に比べ非正規雇用労働者の割合が高く、経験年数3 年未満の死傷者の割合が高いことを踏まえ、業界団体と連携しつつ、雇入れ時の安全衛生 教育の徹底を図る。 (ウ)外国人労働者、技能実習生対策 ① 技能実習を終えて帰国した外国人労働者等について、建設業、造船業又は製造業の労 働者として入国することを認める制度が創設されたことから、労働災害の発生件数の増 加が危惧される状況にある。こうした点を踏まえ、関係事業者団体等と連携して、外国 人労働者を雇用する事業場に対し、安全衛生教育の実施、労働災害防止のための日本語 教育等の実施、労働災害防止に関する標識・掲示の実施、健康管理の実施等の徹底を図 る。併せて、安全衛生教育の実施に当たっては、外国人労働者向けの安全衛生教育マニ ュアルの活用を図る。 ② 技能実習生については、外国人技能実習機構と連携し、監理団体や技能実習生の受入 を行う事業場に対する労働災害防止のための取組を推進する。 (5)疾病を抱える労働者の健康確保対策の推進 ア 疾病を抱える労働者の就労の継続に当たっては、職場において就業上の措置や治療に対す る配慮が適切に行われる必要がある。このため、健康診断結果に基づき事業者が講ずべき措 置に関する指針(平成8年健康診断結果に基づき事業者が講ずべき措置に関する指針第1 号)、治療と職業生活の両立支援のためのガイドラインの周知啓発を図り、企業の意識改革 及び支援体制の整備を促進する。 イ 「大分県治療と仕事の両立支援推進チーム」の活動等を通して、地域における企業、医療 機関等の関係者の具体的連携を推進する。 (6)化学物質等による健康障害防止対策の推進 ア 化学物質による健康障害防止対策 (ア)化学物質の危険性又は有害性等が不明であることは当該化学物質が安全又は無害である ことを意味するものではないことから、これらの危険性又は有害性等が判明していない化 学物質が安易に用いられないようにするため、事業者及び労働者に対して、必要な対策を 講じることを指導・啓発する。 (イ)平成30年7月から安全データシート(SDS)交付義務対象物質の数が672物質に増えること から、集団指導等において化学物質の使用者・製造者等に対し、化学物質の譲渡・提供時 における危険有害性情報の確実な伝達を指導する。 (ウ)事業者による化学物質の管理を実効あるものとするためには、労働者が化学物質の危険 性又は有害性等やばく露防止の方法等を正しく理解することが重要である。このため、雇 入れ時等の安全衛生教育において、化学物質のラベル表示や SDS による情報について理解 を深められるようにしたり、保護具の正しい着用方法等の具体的な内容を習得できるよう 周知啓発に取り組む。
22 イ 石綿による健康障害防止対策 (ア)大規模地震や台風等の自然災害が発生した際には、被災建築物等のがれきの撤去作業や 被災建築物等の解体工事において石綿ばく露防止が円滑に図られるよう、環境省のマニュ アルも踏まえつつ、被災状況に応じた指導・周知等の対応を行うとともに、マスクや手袋 等の保護具の円滑な確保等のばく露防止対策の推進を図る。 (イ)石綿をはじめとした化学物質による健康障害は長期間経過後に発生することがあること から、事業者は個々の労働者のばく露の状況等を継続的に把握し保存しておくことが必要 である。このため、事業の廃止後も含め、こうした情報の保存を推進する。 ウ 受動喫煙防止対策 受動喫煙の健康への有害性に関する理解を図るための啓発や事業者に対する効果的な支 援の実施により、事業者及び事業場の実情に応じた禁煙、空間分煙等の受動喫煙防止対策の 普及・促進や助成金制度の周知を図る。 エ 粉じん障害防止対策 粉じんばく露作業に伴う労働者の健康障害を防止するため、粉じん障害防止規則その他関 係法令の遵守のみならず、第9次粉じん障害防止総合対策に基づき、呼吸用保護具の使用の 徹底及び適正な使用、じん肺健康診断の着実な実施等、粉じんによる健康障害を防止するた めの自主的取組を推進する。 (7)高校、大学と連携した安全衛生教育の実施 高校や大学等と連携し、生徒や学生に対する職場における安全確保や健康管理の仕組み、メ ンタルヘルス等に関する基礎知識の教育活動に取り組む。