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Microsoft Word - 2.はじめに.doc

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13.コバルト(Co)

13.1 マテリアルフロ-分析 コ バ ル ト の主 要 用 途は 携 帯 電 話 、ノ ー ト パソ コ ン 等 に 使用 さ れ るリ チ ウ ム イ オ ン 二 次 電 池で 、その他 の 応 用 製 品と し て は切 削 工 具 等 超硬 合 金 用の 粉 末 冶 金、 航 空 機 、プ ラ ン ト等 に使 用 さ れ る 高速 度 鋼 や耐 熱 鋼 等 の 特殊 鋼 、ビデ オ テ ー プ 、 磁 性 材 塗 料 、家 庭 電 化製 品 、音 響 機器 等 に 使用 さ れ る ア ルニ コ 磁 石、サ マ リウ ム ・ コ バ ル ト磁 石 等 の永 久 磁 石 、 石油 精 製 時の 脱 硫 触 媒 等が あ る 。 コバルト価格は CDI(コバルト開発協会)総会での中国のコバルト需要の大 幅増大予測に端を発した投機資金の流入により 2003 年 12 月末から 2004 年始 めに一時 30$/lb 近くまで暴騰したが、その後実需等の状況による調整により価 格は下落した。さらに 2005 年は年初に思惑的な上げが見られたもののロシア Norilsk のこれまでの取引ルートの見直しから在庫が急増した事が判明し結果 的に年初の18~19$/lb から年末 12~16$/lb まで下がってきた。この流通見直 しとは従来 の取引 ルー トを爾後は 需要家 直販 売のみとし たもの だが 、一方同社 にはその様 な販売 のノ ウハウの蓄 積が無 かっ たため大幅 な在庫 増と なってしま ったもの。 2006 年も他の金属価格が高騰する中で、足元のコバルト相場は US$12/lb~ US$16/lb 程度で安定的に推移しており、この価格帯は実需を反映しているものと 考えられる。また、Norilsk が昨年の安値販売政策を変更し、可能な限り高い価 格で販売を行っているため、LMB 99.3%は LMB 99.8%に肉薄しつつ推移してい る。 2005 年の日本のコバルト総需要量は 14,621t(純分:特記無い場合以下同様) と推定され る。用 途別 需要では、 総需要 量の 約7割が二 次電池 向け であり、二 次電池の内でもその95%相当がリチウムイオン電池用と推定される。携帯電話、 ノートパソコン等の生産増大に伴い、リチウムイオン電池の生産数量も2001 年 453 百万個、2002 年 568 百万個(前年比 25%増)、2003 年 763 百万個(前年 比34%増)2004 年 779 百万個(前年比 2%増)2005 年 877 百万個(前年比 13% 増)と増加の一途を辿っている。上記生産拡大により、現在の日本の電池メーカ ーの世界市場シェアは6割を超えているものとみられる。 リチウム イオン 二次 電池ほど現 状での 需要 にインパク トはな いが 、今後の需 要増大に大 きく影 響を 与えるもの として ハイ ブリッド自 動車向 けの ニッケル水 素電池用コ バルト 需要 がある。現 在、ハ イブ リッド自動 車に搭 載さ れる二次電 池は安全性・コスト優位性等の観点からニッケル水素電池が主流となっており、 今後の環境 規制の 強化 による低排 出ガス の自 動車の開発 ・生産 の増 大によりコ バルトの需要も大きく増大する可能性がある。

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磁性材料として VTR テープに塗布されるコバルトはその VTR そのものが日 本ではハー ドディ スク 等に取って 代わら れて おり業務用 以外は 急速 に無くなっ て行くとみられる。 一方、2005 年の日本のコバルト供給は、国内生産としては住友金属鉱山の生 産471t(マテリアル量・塩類含む)のみで、それ以外は総て輸入に依存しており、 需要量のほとんどを輸入に頼っているのが現状である。 2005 年の輸入量は、マテリアルベースで、コバルト地金及び粉末が 13,321t、 水酸化物が940t、酸化物が 537t となっており、コバルト地金及び粉末の主要 供給国をみるとフィンランド 4,151t、豪州 2,431t、カナダ 2,203tと比較的 安定供給先への依存度が高いと言える。一方、かつての世界一の生産者であり、 我が国への最大の供給者であったザンビア(Chambishi)が 1,280t(前年比 25% 減)とコンゴ(Gecamines)が 101t(前年比 29%減)及びノルェー943t(前年 比25%減)と大きく減少している。表 1 にコバルト地金・粉末、表 2 に酸化コバ ルト及び水酸化コバルトの輸入推移を、表 3 にコバルトの需要の推移を示す。 但し、コバ ルトの 需要 については データ のあ るものや無 いもの があ り、全体の 整合性を整えるため、これら入手可能なデータを情報の全てから推測した。 表1 日本のコバルト地金、粉末の輸入推移(t) 輸入先 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 コンゴ 460 305 557 348 101 ザンビア 873 1,458 1,512 1,715 1,280 フィンランド 1,387 1,977 2,709 3,931 4,151 ノルウェー 914 912 1,054 1,272 943 ベルギー 566 416 476 573 593 ドイツ 80 58 27 19 24 カナダ 1,777 2,032 2,003 2,309 2,203 オーストラリア 995 1,781 2,915 3,360 2,431 ロシア 54 120 258 233 123 その他 867 768 1,177 1,421 1,472 合計 7,973 9,827 12,688 15,181 13,321 (工業レアメタル2006、経済産業省:鉄鋼・非鉄金属・金属製品統計月報、日 本貿易統計、他) 表 2 日本の酸化コバルト、水酸化コバルトの輸入推移(t) 輸入先 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 (酸化物) ベルギー 1,011 1,651 1,892 1,404 160

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中国・台湾 11 18 63 122 178 フィンランド 211 462 764 441 148 カナダ 16 11 17 13 0 その他 55 31 189 128 51 合計 1,304 2,173 2,925 2,108 537 (水酸化物) ベルギー 95 117 161 208 208 中国台湾 0 13 66 87 321 フィンランド 64 106 333 133 133 アメリカ 10 93 2 68 68 その他 11 3 40 22 210 合計 180 332 602 518 940 (工業レアメタル2006、経済産業省:鉄鋼・非鉄金属・金属製品統計月報、日 本貿易統計、他) 表3 日本におけるコバルトの需要推移(t) 2005 年 二次電池 9,650 特殊鋼 1,023 超硬合金 877 磁石 439 触媒 292 金属石鹸 585 磁性材料 1,023 顔料 147 その他 585 合計 14,621 (工業レアメタル2006、経済産業省:鉄鋼・非鉄金属・金属製品統計月報、他) 中間生産 物に係 る我 が国及び世 界の主 要生 産者並びに 生産品 目は 次のとおり である。

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表4 中間生産物に関する主要生産者及び生産品目

主要生産者 国 生産品目

住友金属鉱山 日本 コバルト地金、塩類

Queesland Nickel Ltd. オーストラリア コバルト水酸化物

Murrin Murrin オーストラリア コバルト地金

Jinchuan Nonferrous Metals Corp. 中国 コバルト地金

Falconbridge ノルウェー コバルト地金

Société Métallurgique le Nickel (SLN) フランス コバルト地金

INCO カナダ コバルト地金、酸化物 Sherritt カナダ コバルト地金 MMC Noril'sk Nickel ロシア コバルト地金 Gecamines コンゴ コバルト地金 Chambishi、Mopani ザンビア コバルト地金 OMG フィンランド コバルト粉、塩類、酸化物 Tocantins ブラジル コバルト酸化物 CTT モロッコ コバルト地金

( 出 典 :USGS 「 Minerals Information , Statistics and Information by

Country」、工業レアメタル 2006、新金属データブック 2002、国内 各社ウェブサイト) また、我が国企業による海外投資の状況は次のとおりである。 表4 我が国企業の海外投資状況(操業中のプロジェクト) 現地法人名 (及び鉱山名) 所在地域 主たる株主 生産品目 コーラルベイ フィリピン・パ ラワン島 住友金属鉱山 54%、三井物産 18%、双日 18%、リオツバ・ ニッケルマイニング 10% NiCo 混合硫化物 (出典:国内各社ウェブサイト) 13.2 リサイクルの現状と評価 コバルトのリサイクル量を定量的に把握・公表されている統計がなく、正確な 現状把握は困難である。 ① 二次電池 最大の需 要用途 である リチウム イオン 電池、 ニッケル 水素電 池を中 心とする 二次電池の リサイ クル 率は年々高 まって おり コバルト、 鉄、銅 、ニ ッケルを回 収している 。電池 リサ イクル事業 団体で ある 有限責任中 間法人 JB RCによれ ば、2005 年のリチウムイオン電池の回収率は 58%、ニッケル水素電池は 77% であった。 ② 特殊鋼 高速度鋼の内、切削工具の一部は超硬工具同様に数カ月から 1 年程度で交換さ

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れ、それ以外の耐熱鋼などの機械装置についても、数年ごとに交換修理され、10 年以上の機械本体の寿命を経て廃棄される。コバルトの鋼材への添加は、これら のスクラップも利用して行われる。これらコバルトを含む鋼材は鉄系スクラップ (鋼屑)として殆ど回収・再利用されており含有量によってコバルトとしてのリサ イクルと一般鋼材中の不純物としての認識で処理されている。 ③ 超硬工具 粉末冶金製造法で作られた超硬工具のコバルトリサイクルは、特殊鋼製造時に タングステンとコバルトの添加剤として利用される方法と湿式処理でタングステ ンの回収の後に残滓からコバルトを回収する2 つの方法が採られる。超硬工具の 約30%がリサイクルされていると言われており夫々10%が超硬工具への再利用、 10%が特殊鋼(高速度鋼)添加剤、残り 10%が輸出と見られている。但し、このリ サイクル率は飽くまでも推測であり、現在改めてその実態調査を行おうとする動 きがある。 ④ 磁石 磁石の使われ方により回収と廃棄とに分けられるがその実態は不明である。 ⑤ 触媒 石油精製時の脱硫触媒として消費され、2~8 年程度で交換される。いずれも石 油精製残滓や未反応樹脂などとの混合物であり、再生触媒として使用される事もあ り約90%近くが回収されていると思われる。 ⑥ 金属石鹸 タイヤ用の鋼線とゴムの接着剤であり、回収はなされていない。 ⑦ 磁性材料 VTR 用のコバルトは使用量の約 70%が製造時の発生屑でありこれは殆ど回収 されているが、製品として出荷されたテープは回収されていない。 ⑧ 顔料 用途から言って使い捨てであり回収されていない。

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2005年ベース、単位:( )はCo純分ベースt 、その他はマテリアル量t 原料 > < 中間製品 >    < 最終製品 > < 主要応用製品 > < リサイクル >    2.換算率:水酸化Co60%、酸化Co及び国内生産7 3%、超硬工具10%

コバルト(Co)

(585) (292) 6 % 32% 1% 4% 7% 微粉末 66% 66 % 4 % ニッケル鉱石残 滓・銅鉱石残滓 コバルト 地金・微粉 水酸化 コバルト 二次電池 特殊鋼 超硬合金 磁石 金属石鹸 顔料 その 他 磁性材料 リチウム酸 コバルト 携帯電話・ノート パソコン・デジタル カメラ・電動工具 航空機・ 切削工具 切削工具 電子機器 自動車 石油化学 自動車用タイヤ VTR(30%製品 集荷=未回収 収) 印刷・窯業 電子材料等そ の他 硫酸 コバルト 酸化コ バルト 一部リサイク ル(約50%) 鋼屑として 回収(約 100%) 一部リサイ クル(約 30%) 不明 殆ど回収 (約 90 %) リサイクル 無し 工場内発生約 70%工場内リ サイクル サイクル無し リサイクル 不明 塩類含む国内生産量:471 (344) 輸入:13,321(13,321)  フィンランド:4,151  豪州:2,431  カナダ:2,203  ザンビア:1,280  ノルウェー:943  ロシア:123  コンゴ:101  その他:2,089 輸入:940(564)  アメリカ:424   中国・台湾 :321   ベルギー他 :195 輸入:537(392)   中国・台湾 :178  ベルギー:160 フィンランド他 :199 コバルト化成 品 最終製品向Co純分量:14,621 (9,650) (1,023) (877) ( 439 ) ( 1 ,0 2 3 ) (585) 触媒 (147 ) 7%

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な応用製 品 利用形態 リサイ ク ルの現状 備考 形態 量(注①) リサイ ク ルの実態 リサイ ク ルの リサイ ク ル率 評価(A~G) ( 注④) (t) サイクル(注②) (注③) パソコン、携帯電話等 家電電池 廃棄電池 1,023 電池として回収・リ サイクル 処理 60% 航空機材・高速度鋼 鋼屑 9,650 鋼屑として回収 100% 切削工具 超硬屑 877 超硬屑とし て 回収 リサイ ク ルされ る も のが一部あり 30% 自動車・電子機器 廃棄磁石 439 磁石とし て 回収さ れるもの もあ るが 実態不明 (6年~7年) 不明 石油化学(脱硫触媒) 廃触媒 292 再生触媒に使用 (2~8年) 100% タイヤ・ワイヤー接着 剤 古タイヤ 585 タイヤとして廃棄 0 VTRテープ 廃棄ビデオテープ 307 テープは廃棄処 0 速乾インキ 塗布済廃棄製品 585 廃棄処分 0 注 ①の量の単位: ③現状評価 ④リサイ クルのボトルネック ( )は使用量純分t A.応用製品が消耗品である      と、解決の難易度 その他は発生量純分t B.添加物とし て使用されている    毒性、保管の危険性の有無等 C.リサイ ク ルの流通システムがない ②サイ ク ル: D.効果的なリサイ ク ル技術がない ( )内は推定耐用年数 E.経済性がない その他は実リサイ クル量 F.需要開発が十分になされていない G.そ の 他

リサ

イク

ルの

現状

使用済みの存在形態 リサイ ク ル形態

参照

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