• 検索結果がありません。

抗精神病薬の併用数 単剤化率 主として統合失調症の治療薬である抗精神病薬について 1 処方中の併用数を見たものです 当院の定義 計算方法調査期間内の全ての入院患者さんが服用した抗精神病薬処方について 各処方中における抗精神病薬の併用数を調査しました 調査期間内にある患者さんの処方が複数あった場合 そ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "抗精神病薬の併用数 単剤化率 主として統合失調症の治療薬である抗精神病薬について 1 処方中の併用数を見たものです 当院の定義 計算方法調査期間内の全ての入院患者さんが服用した抗精神病薬処方について 各処方中における抗精神病薬の併用数を調査しました 調査期間内にある患者さんの処方が複数あった場合 そ"

Copied!
9
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

後発医薬品の使用割合

厚生労働省が策定した「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」に従い、 後発品医薬品(ジェネリック医薬品)使用の促進に取り組んでいます。 当院の定義・計算方法 後発医薬品の数量シェア(置換え率)=〔後発医薬品の数量〕/(〔後発医薬品のある先発医薬品 の数量〕+〔後発医薬品の数量〕 当院の数値 ※参考 厚生労働省ホームページ 後発医薬品の利用促進について http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kouhatu-iyaku/ 後発医薬品に関する情報 http://www.mhlw.go.jp/topics/2014/03/tp0305-01.html

(2)

抗精神病薬の併用数・単剤化率

主として統合失調症の治療薬である抗精神病薬について、1 処方中の併用数を見たものです。 当院の定義・計算方法 調査期間内の全ての入院患者さんが服用した抗精神病薬処方について、各処方中における抗精 神病薬の併用数を調査しました。調査期間内にある患者さんの処方が複数あった場合、その中で 最も多剤大量だった処方を、その患者さんの代表処方として選択した上で、全患者処方中の抗精 神病薬併用数を確認して、各併用数の比率を算出しグラフ化しました。 当院の数値 コメント 調査期間内における入院抗精神病薬処方の単剤化率は44.6%でした。診療報酬は抗精神病薬処 方の内容の適切さに対しても加算を設定しており、抗精神病薬の併用数が2 剤以下に収まった場

(3)

合に加算が生じます。これは統合失調症の薬物治療における併用数を国際的な水準と同程度とす る様、国が臨床現場に要求しているわけです。 当院の入院処方ではこの要求を満たす2 剤以下が、全体の 79.2%に達しています。抗精神病薬 の副作用リスクを最小限に減らすためには、単剤処方が望ましいと言われており、併用が多剤化 するほど、副作用リスクは上がります。また抗精神病薬どうしの併用は、必ずしも効果的になる とは限らないので、処方が複雑化するのは好ましいことではありません。

(4)

抗精神病薬の CP 換算値分布

主として統合失調症の治療薬である抗精神病薬について、薬剤どうしの等価換算によって、抗 精神病薬の総量を計算し、病院全体での総量分布を見たものです。抗精神病薬の等価換算には、 CP 換算値と呼ばれる指標を用います。 当院の定義・計算方法 調査期間内の全ての入院患者さんが服用した抗精神病薬について、投与量毎に何人が服用した かを調査・分析しグラフ化しました。投与量は CP 換算値(クロルプロマジン換算値)を用いる ことで、全ての抗精神病薬をクロルプロマジン(商品名:コントミンまたはウインタミン等)の 投与量に換算し、ある患者さんが服用された抗精神病薬の総投与量を把握します。調査期間内に ある患者さんの処方が複数あった場合、その中で最も多剤大量だった処方を、その患者さんの代 表処方として選択した上で、全体の分布を測定しました。縦軸はその投与量の処方を服用された 患者数です。 当院の数値

(5)

コメント 調査期間内に749 人の入院患者さんに抗精神病薬が投与されました。この期間における CP 換 算平均値は 830mg/日、中央値は 619mg/日。投与量の最大値は 4,590mg/日でしたが、全体の分 布からはこうした極端な大量投与のケースは少なく、多くは 1,000mg/日以下に偏在しています。 抗精神病薬の大量投与を1,000mg/日以上と定義した場合の大量投与率は 32.6%でした。 一定以上の投与量が必要なケースもありますが、副作用がより緩和な非定型抗精神病薬が処方 されたケースは全体の94.7%で、処方量が多くなっても副作用が出ないよう、抗精神病薬の選択 には配慮がされています。

(6)

抗精神病薬処方中の BPD 換算値分布

抗精神病薬服用により生じ易い副作用である薬剤性パーキンソン症状(手指振戦、静座不能等) を改善する抗パーキンソン病薬(抗パ薬)について、薬剤どうしの等価換算によって、ある患者 さんに投与された抗パ薬の総量を計算し、病院全体での総量分布を見たものです。抗パ薬の等価 換算には、BPD 換算値と呼ばれる指標を用います。 当院の定義・計算方法 調査期間内に抗精神病薬が処方された全ての入院患者さんについて、抗パ薬が、どの程度投与 されているか投与量の分布をグラフ化しました。抗パ薬の投与量はBPD 換算値(ビペリデン換算 値)を用いることで、全ての抗パ薬をビペリデン(商品名:タスモリンまたはアキネトン等)の 投与量に換算し、ある患者さんが服用された抗パ薬の総投与量を把握した上で、全体の分布を測 定しました。縦軸はその投与量の処方を服用された患者数です。 当院の数値 コメント

(7)

調査対象は調査期間内に抗精神病薬が投与された入院患者749 人です。このうち抗パ薬が処方 されたのは229 人で、抗精神病薬投与者の 30.6%に該当します。抗精神病薬投与者全体の 7 割に あたる520 人には抗パ剤が不要であったわけで、薬剤性パーキンソン症状が生じにくい非定型抗 精神病薬を中心とした必要最小限の処方量で薬物治療が行われた結果と考えられます。 抗精神病薬投与者全体の3 割では、抗パ剤を必要とした訳ですが、大半が 3mg/日以下でした。 大人が安全に使用できるビペリデンの最大量は10mg/日と考えられますが、今回の調査で 10mg/ 日を超えた投与はありませんでした。調査期間における抗精神病薬投与患者全体でのBPD 換算平 均値は0.8mg/日、中央値は 0mg/日。抗パ剤の投与は無いケースの方が多い事を示しています。 抗パ剤は精神科薬物治療のもう一つの代表的な副作用である便秘を誘発しますので、抗パ剤を 極力減らすことは、便秘を回避することにもつながります。

(8)

催眠鎮静系薬の DZP 換算値分布

睡眠導入剤や抗不安薬等の催眠或いは鎮静作用を有する薬剤について、薬剤どうしの等価換算 によって、投与された催眠・鎮静系薬剤の総量を計算し、病院全体での総量分布を見たものです。 催眠鎮静系薬の等価換算には、DZP 換算値と呼ばれる指標を用います。 当院の定義・計算方法 調査期間内の全ての入院患者さんに投与された睡眠導入剤、抗不安薬等について、投与量毎に 何人が服用したかを調査・分析しグラフ化しました。投与量は DZP 換算値(ジアゼパム換算値) を用いる事で、全ての催眠鎮静系薬をジアゼパム(商品名:セルシンまたはホリゾン等)の投与 量に換算し、ある患者さんが服用された催眠鎮静系薬の総投与量を把握します。調査期間内にあ る患者さんの処方が複数あった場合、その中で最も多剤大量だった処方を、その患者さんの代表 処方として選択した上で、全体の分布を測定します。縦軸はその投与量の処方を服用された患者 数です。 当院の数値

(9)

コメント 調査期間内に766 人の入院患者さんに催眠鎮静系薬が投与されました。近年の催眠鎮静系薬は、 ベンゾジアゼピン化合物が大半を占め、ここにはハルシオンやサイレースと言った睡眠導入剤や、 デパスやソラナックスと言った抗不安薬、またはランドセンやマイスタンと言った抗てんかん薬 が含まれます。それらは用途こそ違いますが、基本的な薬理作用は一緒なのでそれらを区別せず に投与総量を等価換算で出しています。 ここ数年はベルソムラやロゼレムと言った依存性や筋弛緩作用が無い新しいタイプの睡眠薬の 使用が増えており、これらはDZP 換算値がありません。グラフ上で換算値が 0 の患者さんは、そ うした薬のみで治療を受けた方々です。 この期間におけるDZP 換算平均値は 14.1mg/日、中央値は 10.0mg/日。通常の治療で使われる 常用量を30mg/日以下と考えると、これを超えた大量処方率は 11.6%、投与量の最大値は 125mg/ 日でした。大量処方の殆どに抗てんかん薬のランドセンが処方されていますが、強力な抗痙攣作 用や筋弛緩作用を必要とするケースに処方されています。ランドセンのこうした作用は抗精神病 薬の副作用である薬剤性パーキンソン症状を抑えます。多くの催眠鎮静系薬には依存性があり、 特に作用時間が短い薬剤ほど依存性が強まる傾向がありますが、ランドセンはこの系統の薬剤の 中では比較的作用時間が長いため、依存性の危険は少ないとする報告があります。ベルソムラや ロゼレムの使用も増えており、DZP 換算平均値の減少傾向が顕著になっています。

参照

関連したドキュメント

 神経内科の臨床医として10年以上あちこちの病院を まわり,次もどこか関連病院に赴任することになるだろ

(注妬)精神分裂病の特有の経過型で、病勢憎悪、病勢推進と訳されている。つまり多くの場合、分裂病の経過は病が完全に治癒せずして、病状が悪化するため、この用語が用いられている。(参考『新版精神医

免疫チェックポイント阻害薬に分類される抗PD-L1抗 体であるアテゾリズマブとVEGF阻害薬のベバシズマ

 今後5年間で特許切れにより 約2兆円 ※1 のジェネリック医薬品 への置き換え市場が出現. 

が作成したものである。ICDが病気や外傷を詳しく分類するものであるのに対し、ICFはそうした病 気等 の 状 態 に あ る人 の精 神機 能や 運動 機能 、歩 行や 家事 等の

全国の緩和ケア病棟は200施設4000床に届こうとしており, がん診療連携拠点病院をはじめ多くの病院での

であり、 今日 までの日 本の 民族精神 の形 成におい て大

利用者 の旅行 計画では、高齢 ・ 重度化 が進 む 中で、長 距離移動や体調 に考慮した調査を 実施 し20名 の利 用者から日帰