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【書評】組合せ最適化(茨木俊秀 著)

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Academic year: 2021

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回回

組合せ最適化一分枝限定法を中心として一

茨木俊秀著 B5 版 211 頁産業図書 1983年発行 3400 門 1 lU IJIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII Il llllllllllllllllllllllllllllllllllll 1ll 11111 l1 111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111 ・ 1111111111111111111111111111 “"“"“"“ 111111111111111111111 組合せ最適化問題のなかには,線形計画,整数計画, 越テストなどの強さが計算効果に与える影響を知り,探 グラフ,ネットワーク,最適配置,スケジューリング間 索関数のもつ特性を熟知しなければならないが,ここで 題などがあり,この講座でも他の成書で扱われているも は行商人問題など, \,、くつかの具体的な問題に対し,そ のもある.これらの問題のうちで解〈のがむずかしい組 の適用例を示している. 合せ問題に対して適用されるのが分校限定法である.こ 4 章では,計算効率の良い分校限定法のアルゴリズム の本でその基本的な考え方が理論的に述べられるととも とはという観点から,経験的に得られている性質につい に,実用化に際してのポイントがていねいに解説されて て述べる.計算目標,コンピュータ性能,プログラムの いる.本書の構成は以下のようになっている. 容易さなどによって評価は変わるが,シミュレーンヨン 1 章組合せ最適化問題とその複雑さ を使って種々の探索法の特性を比較検討している. 2 章 分校限定法の基本構造 5 章では,同じく計算効率について,理論的に,下界 3 章 " 構成例 値関数,上界値関数,優越関係および発見的関数をどの 4 章 5 章

"

η 特性と評価 ように設計すべきかを述べている. 挙動の理論的評価 6 章では,動的計画法との関連を解説している. 6 章動的計画法と分校限定法 最適性の原理が成立する問題について最適方策を効率 7 章分校限定法による近似最適解の計算 よく求めるのが DP であるが,これは下界値テストをや 8 章分校限定アルゴリズムの実現 めて幅優先探索法を用いる分校限界法でもある.よって 分校限定法を有効に生かすためには,問題の特殊性を 両者の聞には計算効率という点からみて少し差があるか 考慮した工夫が必要であるが,整数計画法をはじめとし もしれないが,本質的には同じであること. て多くの場合,現在,実用に耐えうる唯一の手法である 7 章では,分校限定法で近似最適解を求める計算法を から,十分に検討に値するものではないかと思われる. 種々検討している.厳密な最適解でなくても,適当な近 1 章では,組合せ最適化問題の一般的な定義を与え,い 似解が得られればそれで・十分である場合は多いが,むず くつかの具体例が扱われている.このなかには簡単に解 かしい大規模な問題でも実用的に解けるようにするため けるものからむずかしいものまでいろいろあるが,ある の工夫が述べられている. 問題がむずかしいことを証明するのに有効な NP 完全性 8 章では,分校限定法のプログラム開発に際し,部分 の概念を述べ,どれが NP 完全問題なのか,そのリスト 問題のデータ処理,探索に要するデータ処理をどうする を与えている. かを説明している.プログラム化に際して参考となろ 2 章では,主に NP 完全問題に代表されるようなむず う.さらに,並列コンピュータを使った分校限定法の並 かしい問題を解くための技法としての分校限定法につい 列化についても論文が示されている. て,その基本的な考え方を説明し,アルゴリズムとして の一般的手順をフローチャートにまとめる.そのなかで どの活性節点を探索の候補にするかについて,実際に利 用される探索法の特質を述べる.さらに,分校限定法の 歴史が体系的にまとめられている. 3 章では,代表的な組合せ最適化問題について,分校 限定法による解き方を示している.実際にコンピュータ で問題を解くためには,それぞれの下界値や上界値,優

6

3

2

(56) 以上,各章にはそれぞれのまとめと背景となる文献が あげられている.分校限定法を詳しく論じた最初の成書 であり,組合せ最適化問題を扱う向きには理論と実際の 両分野の人身にとって,アルゴリズム設計の際のガイド ブックとなろう.一読をおすすめしたい. (前野拓也東亜燃料) オペレーションズ・リ+ーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

参照

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