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エネルギー産業の現状・課題と今後の展望

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Academic year: 2021

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(1)経済・産業・実務シリーズ. 経済・産業・実務シリーズ. エネルギー産業の現状・課題と今後の展望 伊 藤 敏 憲 CMA 目 1.日本経済と電力需要 2.エネルギー産業における規制緩和. 1.日本経済と電力需要. 次 3.世界のエネルギー情勢 4.日本のエネルギー政策の変更と背景 答えた。この問題の根幹には原子力があり、これ が経済回復の圧迫要因となっている。2011 ~ 14. 日本経済の回復基調には疑問を持っており、そ. 年にかけて鉱物性燃料の貿易赤字が拡大したが、. の不透明・不安要素の一つがエネルギー問題であ. その主な理由は二つある。11年~ 14年前半にか. る。エネルギー産業は、喫緊に克服すべき課題を. けて円安で原油・石炭・LNG等の輸入価格が押. いろいろと抱えているが、なかなか解決できずに. し上げられたのが一つ目の理由。もう一つは、原. いる。安倍政権発足直後に政府関係者から、どう. 子力の利用率が低下したため火力発電の焚き増し. したら株価は上がるか、そして、国内産業におい. などによってカバーした結果、化石燃料の輸入量. て民間設備投資を増やすためには何をすればよい. が拡大したからであった。円安になれば株価は上. か質問された。株価に関しては、円安になれば上. 昇するが、エネルギー問題を抱えた今の環境では、. 昇する可能性が高いと答えた(円ドルレートと日. 円安が進みすぎると日本経済全体に対してはプラ. 経平均株価の推移を見れば一目瞭然である) 。一. スに作用しない面があることもアドバイスした。. 方、設備投資に関してはエネルギー産業における. 株式市場と日本経済全体の構造は異なっているた. 喫緊の課題を克服しない限り拡大しないだろうと. め、円安は、地域間・産業間・企業間でバラつき. 伊藤 敏憲 (いとう としのり) ㈱伊藤リサーチ・アンド・アドバイザリー 代表取締役兼アナリスト。1984年東京理科 大学理工学部卒業後、大和証券㈱入社。大和証券経済研究所(現大和総研)で各種産業及 び企業の調査、素材・エネルギー産業調査の統括、上場企業調査の総括担当を歴任。99 年HSBC証券会社シニアアナリスト、2000年UBS証券会社シニアアナリストを経て12年 1月より現職。経済産業省「総合資源エネルギー調査会 総合部会 電力システム改革専門 委員会」、「スマートメーター制度検討会」委員等の公職や日本証券アナリスト協会「運営 委員会」、「ディスクロージャー研究会」 、 「企業会計研究会」の委員を務める。 (本稿は2016年2月22日に日本証券アナリスト協会で開催された講演会の要旨である。 ). 50. 証券アナリストジャーナル 2016. 5.

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