80 も腹腔鏡を用いた採卵が多くの施設で行われるように なり,それに伴い今まで小数の施設で行われていた腹 腔鏡が普及し,婦人科医が腹腔鏡を手術に用いるきっ かけをつくった. 以下に現在婦人科で行われている腹腔鏡の診断的, 手術的応用を列挙し,本講演においてはこれらの臨床 応用の各項目について解説したい. 〔ラバロスコピー〕 診断: 1.機能性不妊の原因検査 2.多i嚢胞卵巣の診断(PCO) 3.卵巣性無月経の確定診断 4.卵管閉塞,卵管采周囲癒着(PFA),卵管周囲 癒着(PTA)の診断 5.外性子宮内膜症の診断 6.子宮外妊娠の確定診断 腹腔鏡下手術: 1,PCO,卵巣性無月経患者の卵巣生検 2.外性子宮内膜症(第1期)の電気焼却 3.卵管焼却による避妊手術 4.PFA, PTAの癒着剥離 5.採卵および卵子の卵管内移植 6。卵巣出血の止血 〔特別講演〕 糖尿病治療の進歩 (糖尿病センター)平田 幸正 1.糖尿病の完全治癒 1.膵移植とくに膵腎同時移植 膵移植の生着率は,術後3年で70%前後に向上した, とくに注目を惹くのは膵腎同時移植の生着率の向上で あって,Wisconsin大学のSollingerらの報告では,2 年後の生存率94%,膵腎共に生着したもの83%で,尿 毒症と糖尿病の両老から開放されたという.欧米の一 部では,すでに臨床応用に入った治療法といえる. 2.免疫抑制療法 1型糖尿病の発症を頓挫させることがあるという が,研究段階にすぎない. 3.人工膵島体内植込その他 本法は20年前からの構想であるが,現時点では膵移 植に遅れた.ヒト膵島移植,インスリン合成・分泌遺 伝子の体細胞への組込みなども臨床応用への道は遠い ようである. II.臨床の実際におげる進歩 1.血糖コントロール a.血糖コントロールの指標:血糖自己測定から HbAlcおよびフルクトサミンへ b.患者教育の普及:コメジカル教育と国際的規模 での教育の進歩が治療に役立つ.
糖尿病治療の進歩
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