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フルートとピアノのための組曲「フランスの印象」―自作品の作曲過程と作品解説―

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Academic year: 2021

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フルートとピアノのための組曲「フランスの印象J

一 自 作 品 の 作 曲 過 程 と 作 品 解 説 -攻 楽 専 音 育 ( 教 ス 域 一 幸 領 コ 和 系

教 芸 赤 【修了作品曲目]

赤 穂 和 幸 作 曲

フルートとピアノのための組曲「フラン

スの印象

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1.ラ・メール

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ラ・ヴィル

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.ノレ・ラック

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1.はじめに

筆者は,大学の工学部を卒業し,長い期間工 業高校で工業科目の教員として勤務をし,工業 の座学や実習の授業を担当してきた。しかし,

指導教員

松 岡 貴 史 馴染みが深いものを選んで,編曲を行い,有志 の先生方と一緒に演奏する機会にも恵まれた。 日々の授業における指導において,耕オとな る楽曲の表しているものに対する理解を深めて, 授業でどのように展開してし、くかその方策を考 え,また,行事に使用する楽曲の編曲を行う中 で,イメージを感性で追い求めるだけでなく, 理論を修めた上で,きちんと作・編曲したいと 思うようになった。 2.研 究 の 目 的 作り手の側から,音楽に関わることで,音楽を 深く理解するとともに,音楽の喜びを味わい,自 もともと音楽に関心があり,教員として勤務を 分が音楽的に豊かになることを通して,音楽教育 しながら,理解ある管理職の許可の下,鳴門教 をしていく上で,音楽で,人にメッセージを伝え 育大学の科目等履修生として,また夏季休業中 る方法を実践的に体得することを,本研究の目的 に東京にある音楽大学の免許法認定講習を受講 とした。 するなどして単位を取得し,高等学校1種(音

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.

研 究 の 概 要 楽)教員免許状を取得した。また,音楽は非常 (1)前段階としての学習 勤講師の先生しか在籍していなかった勤務校で, 卒業式など式典の音楽の全体指導をするように なった。 人事異動に伴い,勤務校が養護学校(途中か ら特別支援学校に変更)になると本格的に音楽 の授業をティームティーチングのTlとして担 当するようになったOまた,校内の行事として, ミニコンサートを企画し,既成曲で児童生徒に 1)和声学,対位法和声のテキストを使用 して,演習を行い,指導教員に添削をしていた だき,いろいろな和声の形態や用い方について 学習した。対位法の作例についても同様に演習 を行ったO 2)ピアノ演奏,ソルフェージュ テキスト を元に,実際にキーボードで音を出して,耳で 確認をしながら,キーボード・ハーモニーの実

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− 332 − 習を行った。 3)管弦楽法について書籍を研究し,使用楽 器の音域や音色の特性,演奏法上の留意点など について知識を得た。さらに,奏者と対話や, 直接楽器に触れることで奏者の立場に立った楽 器の特性についての理解を深める機会を持つこ とができた。今回対象とした楽器であるフルー トについては,本学の大学院の開講科目である 「管弦打楽器演奏基礎jおよび 「管弦打楽器総 合演習jを受講し,山根秀憲耕受よりフルート の基本的な奏法について教わった。 (2)制作と解説 1)モチーフの選定 筆者は,本学で開講のフランス語の講座を受 講し同国の言語や文化について関心を持った。 また,家族とともに同国に旅行する機会を得た。 数百年の歴史を刻む都市景観も圧巻で、あった が,郊外で、車窓から丘の上に樹木が一本立って いるのを見た時,その樹木が,妙なリアリティ ーを持って感じられた。何かを新鮮に感じると, それを人に伝達したいとしづ欲求が生じる。音 楽を学ぶ者としては,制作を通して聴く人に自 分の持つイメージを伝えることができたらと いうことになる。筆者が,モチーフに,フラン スで得た印象を選んだのは,このような理由で ある。 2)制作 標記の修了作品を作曲した。幸し、にも,フノレ ート奏者とピアノ奏者の協力が得られ,フノレー ト1,ピアノ 1の編成で器楽曲を制作すること になった。 制作の過程では,身につけた技術をどこにど のように活用できるのか,実践的に検討をして 進めるとともに,直感的に書いた作品の中に, 修得した技術の成果を見いだし確認した。 3)解説 作品についての解説をした。 1曲目の「ラ・メーノレJは,海をテーマとし て作曲した。時と場所で、違った表情を見せる様 子を表現した。 2曲目の「ラ・ヴイノレJは,街をテーマとし て作曲した。人々が暮らし活気あふれる都市の 日常を

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齢、た。 3曲目の「ノレ・ラックJは,山中の湖が舞台 で,水面の様子や周辺の事物が取り上げられた。 曲の解説は,①全体の鞘敷,②曲の構成,③ 各部の特徴といった観点から行った。 (3)発表 各由は,学内演奏会などで発表した。全曲演 奏は,修了演奏試験にて行われる。

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研究の成果と今後の課題 作品として,フルートとピアノによる器楽曲 を完成し学内演奏会などで発表した。制作の 過程では,実際の作編曲において注意しなけれ ばならない多くのことを,実践的に身につける ことができ,現場に帰ってから,学校行事など において的確な編曲を行う能力が高まったO ま た, 音楽教育について学ぶ中で,児童・生徒た ちから自発的イメージを引き出すことの大切さ を理解することができた。さらに,演奏者とと もに,曲のイメージを考えて演奏をより良いも のにしようと努力する中で,音楽を通してのコ ミュニケーションについても実践的な理解を深 めることができた。このようにして得られた成 果や経験を今後,耕オ研究のアプローチや授業 における児童・生徒との音楽を通してのコミュ ニケーションに役立てていきたい。 今後の課題としては,身につけたことを現場 に還元できるよう,さらに研鎖しながら取り組 んでいきたい。

参照

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