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火力発電プラントの水質試験とその解析

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火力発電プラントの水質試験とその解析

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火ノ+発電プラントの似ノ、■+:および防食対策樹 ̄_盲ンニの一朗として子 ̄Jなわれるいわゆる総合水質試験では,ポイラ, タービン,復水語旨,給水ならびに復水系統の各部から水および蒸気の試料を採取し,酸素,ヒドラジン,アン モニ7,弧 鉄,シリカ,リン酸イオソ,濁度などを分析する。本報では仙自火力発電所175MW2-ぢ・機プラ ントに二日いて行なった.試験紙火を例とLて,名成分のプラントl勺における挙動を考無した。

1・緒

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水および非気は火力発電の乍プラントを循域芸Lながら 汚染と純化をくりかえす。ポイラ,タービン,復水器, 給水加熱器などの各棟器あるいはその中間の配管から試 料水を採取分析し,微量成分の消長を調べることを目的 とするいわゆる総合力く官主試験ほ,各部の腐食ならびにそ の原凶を知る重要な手段である。 火力発電所では,ボイラの腐食,タービン巽へのシリ カの析出を防【Lするため,制限値を設けて,厳重な水質 管理を行なっているが,その分析項Hほ多くなく,かつ ほとんど給鮭水に限られているので,そのR常の分析デ ータからプラント全体の模様を知ることはできない。 著者の一人はさきに75MWプラントにつき総合水質

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復水熟交換畏 βJJを方 空 き⊃ /:.うごブr脱気罠 γU .仰 ㍍〉r イ/℃ 試験を行ない,その結果を解析した(1)。ここでは昭和36 計り高J.i 年9月末,仙台火力発電所175MW2号枚プラントにお いて行なった水質試験を例にとり,他のプラソトでの測 定結果も参考にして,結果の考察を試みた。 給水加熱畏

2.プラントの概要(2)

系統図を弟1図にホし,考察に必要と思われる175MWのときの 設計温度,圧力および流量をあわせ記入した。 ボイラほB&W単胴放射形で,崩人連続蒸発量は590t/11であ る。このときの給水温度は第1高肝給水加熱器出口で275℃,蒸気 の圧力と温度は汽胴で182.8kg/cm2g,357℃,過熱器出Uで174kg/ cm2g,571℃,再熱器出11で35.5kg/cm2g,543℃である。 タービンは定格出力175MW,3,000rpm,仙気段数7段で,入l ̄1 蒸気の圧力と温度ほ第1図のとおりである。 復水器ほ処理蒸気量348t/h,冷却海水量21,350m3/h,冷却水温 度21.1℃として真空巨度722mmHg,冷却面横10,220m2,管材アミは アルミニウム黄銅である。給水加熱器と脱気器ほボイラに近い方か ら第1,第2, …,第7と呼ばれ,節1∼第3高圧給水加熱器お よび第5∼第7低圧給水加熱詩語の加熱管付ア〔ほそれぞれニッケル銅 合金およびアルミニウム黄銅である。

3.試験の方;去と結果

3.1試 験 要 領 負荷の影響を見ることができるように,弟2図のように全員札 * 東北電力株式会社本社 ** 東北電力株式会社仙台火力発電所 *** 日立製作所日立研究所 ****日立製作所口立研究所 工仲 第2古圧 第 給水加熱盟給水加熱罠 夷汲注入ポンプ○ 第1図 プ ラ し-ノ加℃ビユ少ノ 第J低圧 第β低圧 給水加熱器 給水カ口熱芸 か℃ i7低圧 給水加熱器 エレンポンプ 〟 補給水タンク ソ 系 統 図 打 方 (ゝ→ミ) 轄瓜卜

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メは試料採:阪l時刻 /β(汐 2αββ 22.α7 JI上り 2.β♂ イ(卿 dJ材 aα7 /βα7 第/日 舞2日 第2図 試料採取時刻と負荷 低負荷,ならびにその変化の途中で試料採取を行なった。 試験に先だって第1日9時にブロー弁を閉じ 以後試験終了まで ブローは全然行なわなかった。また試験中の薬液注入はヒドラジソ の連続注入のみとし,低負荷時にほ注入量を減らした。 試料採取位提は第1図に記したとおりで,各採取位置からの試料 水についての分析項目は,予想される効果と時間的分析能力とを勘 案して取捨した。弟2表(後述)において数値の記載してない欄は分 析しなかったものである。 酸素の分析は,試料採取上の誤差を極力少なくするために,試料 採取後ただちに現場で行なった。酸素以外の分析項目の試料は2本 の1gポリエチレンびんに採取し,1本を鉄分析用に当て,他の1 本から,変化しやすいpH,電気伝導度,アルカリ度,ヒドラジソ の.試料を順次とり,その残りを他の項目の試料とした。

133

(2)

562

昭和38年3月

第45巻

第3号

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1 tr tr 1 4 6 2 1 1 6 2 4 ポ ト ダ 過 熱 早 出 つrし件 8 7 第三高圧給水加熱器ドレ ソ 低圧給水加助川器ドレンポンプ出口 イ ン タ クーラド レ ン 出 112.812.5 1i2.7L2.5 5.6 3.2 分 析 方 法 銅ほ1,5-ジフェニルカルポヒドラジドを使用する方法(3)により, その他の項目ほJIS法(4)により分析した。ただし鉄は感度を上げる ため試料水を400mJとり,また分析時間を短縮するために溶解操 作を省略したので,全鉄のうち溶解していない鉄は測定されずイオ ン状の鉄のみが測定されたほずである。 3.3 測 定 結 果 測定結果は弟1表に示すとおりである。本発電所の水質管理の考 え方はボイラの7ルがノ腐食の防御こ重点をおくもので,表にみる ようにボイラに運び込まれる鉄と銅および縫水のpHとリソ酸イオ ンを低くとっている。 測定が全負荷,低負札全負荷の順に行なわれたので,この3時

期につきそれぞれ平均値を求めて弟2衰に示した。弟1表にみられ

る測定値のばらつきほ成分自体の変動と分析誤差および試料採取上 の誤差から生ずるので,平均値をとることが必ずしも意味をなさな い場合もあるが,これを念頭において考えれば,各成分の消長を考 察するのに便利である〔,この表においてたとえばリソ酸イオンのよ うに上行と中行がほぼ等しく下行のみが異なるものは負荷に左右さ れる性質を持つ成分であり,またたとえばインタクーラ出口のアン モニアのように,上行と中行が明らかに異なるものは負荷に関係な く変動しやすい成分である。

4.結果の鳶察

4.1酸 素 弟2表によると,復水ポンプ出口の酸糸濃度ほやや高いが・脱気 器以降においては一けたの値を示し,また似亡給水加熱器ドレンポ ソプ出口のみがとくに高い。 (1)復水ポンプ出【1 タービンの排気が人気止以 ̄Fであるため,復水器の蒸気350t/Il にほ,およそ20∼30kg/hの空気がもれ込むものと考えられてお 2.7【3.0 り,こjlは10∼15ppmに相当する。この酸素は水および蒸気と 分離されて空気抽出器に送られ,復水濃度ほ舞1表にみるように 24ppb以下となっている。設計保証値は0.03mJ/J(43ppb)であ るから,この復水器ほ正常な動作をしているということができ る。 弟1,2表によれば復水濃度にほ負荷と直接関係のない変動がみ られる。これほプラソト全体のあらゆる状態変動の結果が,圧 九温度,流量,酸素量の変動の形で復水器へ持ち込まれること によるヰ)のと考えられる。 (2)給水ポソプ入口 脱気器の設計保証値は0.005mJ/J(7ppb)であるが,弟1表の 結果ほ分析精度2ppbを考慮すればすべてこれを満足している。 低負荷時に脱気能力がとくに低下することもなく,よく性能を発 揮している。 (3)第1高圧給水加熱器出口 給水ポンプ出口にヒドラジンが注入されているが,弟2表によ れほ第1高圧給水加熱器出口までの間において酸素ほ減っておら ず,むしろ増加しているかに見える。また二次過熱器出口の測定 値にほかなりのばらつきがみられるが,総平均は5ppbで第1高 圧給水加熱器出口の値と大差はない。さらに,その後ヒドラジンを 添加したときとしないときの節炭器入口の酸素その他を測定し弟 3表のようにヒドラジンを添加してもしなくても節炭器入口の値 は給水ポソプ入口の値と変わらないという結果が得られている。 これらの結果に対してはつぎの二通りの解釈が可能である。そ の一つは第1高圧給水加熱器出口および二次過熱器出口の値が給 水ポンプ入口の値と同じであるから,ヒドラジンによる酸素の消 費はなく,ヒドラジンは脱酸素にはまったく役にたっていないと する解釈で,他の一つは第1高圧給水加熱器出口以降に酸素はな いが,試料採取上の正誤差として酸素がでてくるとする解釈であ る。すなわち,後者ほヒドラジンが存在するときにほヒドラジン

(3)

ー134-電 気 伝 導 度(〃ぴ/cm) 在) 復 水 ポ 高圧給水加執州器出 口 胴 刑 飽 一対 炭… 熱 次 過 熱 器 HH 怒 妙 イン タクーラド レ ン 出 口 給 水 ⑩ ⑤ 汽 権 ボ ト ム \ 蒸

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試料採取位置 *負 ② 給水ポン プ人口 ⑨ 第一高圧 給水加熱 器出口 (初 代胴水 (ppb) ド ラ ジ ン (ppb) 5 5 5 7 7 7 ア ン′ モ ニ (ppm) 銅 (ppb) リ ソ酸 イ オ ン (ppm) Pアルカリ度/ Mアルカリ度 (CaCO3としてppm) 濁 (ppm) 屈 気 伝 導 度 (〃び/cm) 5 5 5 7 7 7 5 5 5 7 7 7 17517575一17517575 5 5 5 7 7 7 5 3 7 1 2 1 3 4 (U 9 1 0 <U l l

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【 一 1 4 ハU 0 (LU 6 0 0 ハU 4 4 2 0 3 1 上行は第1日18.00∼21.00の測定値4偶の平止九 0 4 3 1 1 1 5 5 2 0 ハU O O O O 7 nU 9 2 3 1 9 7 4 0 9 7 4 5 4 2 2 3 0 0 0 ・4 3 3 2 2 2 ′/ ′/ ′/ 7 5 6 0 0 0 6 n入U 1 6 6 6 (勤 γ(絶ボト ムヘッダ 2 3 6 2 3 2 4 3 9 0 9 7 3 4 2 2 2 3 0 ハU O 3 ワ山 2一 咄川棚一 4 ∩】0 3 5 5 5 9.3 9.2 9.2 領) 汽胴飽和 一二川0・1。0・11一一一一 151375㌦一 9 2 5 ∧U l l lご行ほ第2口1.00∼5.00の測定値5個の平均,

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巧) 再熱器出口 8.6 8.5 8.7 4 7 2 1 1 1 0 6 7 2 2 1 00 (XU 7 9 9 9 中行は第2日9.00-、11.00の測定値3偶の平均

(4)

564 昭和38年3月 日 止 評

第45巻 第3号 第3表 ヒド ラ ジ ン の 効果

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\ *孜叶 定 件 条 回 成 分 数 採取位置 試料 給水ポンプ入口 節山灰器入 ‖ 02(ppb) N2H4(ppb) 節炭器入 飽 和 講…気 ヒドラジソ無添加 ヒドラジソ添加 均 平 平 均 2時間ごとに測定 22 甜 畑 作 〃 〃 ヘ音ヱ 〃 β β イ 2 解題壮幾 ハU 5 1 4 6 6 一「

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β /J枕7 ZJ肌7 jJ仇フ 4抑 一丈(仰 げ脚♂ 圧 力 (β占¢) 第3図 高圧水の分解による酸素濃度の増加l により,ヒドラジンが存在しないときには給水加熱器の管材空iに より酸素ほ消費されてなくなるが,第3図(5)に示したように高肛 水を急激に減上Eすると水が解離し,たとえば第1高圧給水加熱器 出口の圧力2,900psigでほ平均7ppb窄た度の酸素の増加があるの で弟2表のような結果が得られたのだとする解釈である。この二 通りの解釈のいずれが正しいかこの実験だけではわからないの で,別途検討する必要がある。 (4)第3高圧給水加熱器ドレン 弟l表の分析値ほ2∼8で,総平均は5ppb程度である。酸素 の気液分配ほ第4図に見るように蒸気側にはなはだ大であるか ら,タービンの抽気が凝縮したこのドレンにほほとんど酸素ほな いほずである。このことはさきに75MWプラントについて確認 している(1)。しかし,他の175MWプラントでの測定でもこのド レンに酸素が検出されているので,その原田は今後さらに検討す る必要がある。 なお,弟4図は第5図に示すブソゼソの吸収係数(6)(7)とヘンリ ーの法則を使用して蒸気中の酸素濃度と水中の酸素濃度との比を 求めたものである。 (5)低圧給水加熱器ドレンポソプ出口 測定値ほ低負荷時に多くなっているので空気漏えいがあること は明らかである。その後ポソプのダラソドシールとバランスパイ プのパッキングの改善により60ppb程度まで減少した。この 60ppbのドレン60t/hほ350t/hの復水の酸素濃度を9ppbだけ /〃7 〃U ハ〃 表地小繋H心肝や

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β ノ7〟J ニ'β♂ き畠 度 (dCノ Lノ♂J 第4同 梱素の気液分配平衡定数 ロ〝 β〟 /プロβ 七 ♂β♂ 伽4 8β2 β♂J ∂ /β♂ どょ材 Jβ♂ ♂(Or) 第5図 素酸の分圧が760mmHgのとき β℃の水溶に 添解する酸素の容積α 高めそれだけ脱気器の負担を増しているわけである〔 4.2 ヒ ド ラ ジ ン ヒドラジンほ(1)式にしたがって酸素を除去するが,その速度ほ 温度が高いほど大きい。そして200℃を越すと(2)式のような分解 反応も始まり,この反応速度も温度が高くなると加速度的に人きく なる(8)(9)。.給水ポンプ出「ト、節1高舵給水加熱器出口間の温度ほ全 負荷のとき170∼275℃,75MWのとき140′∼230℃であるから分解 反応も起こっていると考えられる。 N2H4+02→N2十2H20.. ‥(1) 3N2H4→4NH3+N2‥. ‥(2) 弟4表の第1列は薬液注入ポンプのストロークから計算した薬液

注入直後のヒドラジソ濃度で,第2列ほこれと第1高圧給水加熱器

出口の濃度との差である。この減少したヒドラジンがすべてアンモ ニ7になったとすると(アンモニアの生成量ほこの場合にもっとも 多い)(2)式によF)ヒドラジン1重量からアンモニ7が0.7重量増 加するので,アンモニアの増加量は第3列のようになるほずである。 第1高圧給水加熱器を出た給水が節炭器を通って汽胴へはいるま での閃も,この水がボイラに滞留している間も,ヒドラジンは分解し 続け,二次過熱器を出るまでには第1表のように完全に分解してし まう。この間でもヒドラジンほすべて分解してアンモニアになると すると生成したアンモニアは弟3表第4列のとおりのはずである。

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(5)

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565 第4表 ヒドラジンの分解によるアンモニアの生成

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荷 時 筍1日 第2口 度 (ppb)

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175 ヒドラジソ注入訳 薬液注入と第一高圧給水加熱器出Uの間における 少量 ヒドラジン川帆 .dT.4 4 4 加計竹井n収 アソモニ7増 0 0 0 0 第出口モ ーロのこ 高と問ア j王二に増 給次お加 水退け計 加熱る特 典号賢フ'ム_l 器=ン 75 3 9 7 7 4

一-5 7 1 7 7 7 2 2 2 3 4 2 卯 〃 〃ββ イ 2 ′朋必 (∈qヱぎくe仕皿≠脈 朗 β? β/ .タ汐 ガ 湿度(Pご) β 仰 仰 ハレ 【‖U っJ ♂■ ハ〃 っ乙 10 9 11 β〟J 第6図 液相にアンモニアが1ppmあるときの 蒸気相のアンモニ7含有量 4.3 ア ン モ ニ 弟-2表において目だつことは,空気抽出器ドレンがいずれも濃い ことであるが,これを別にすると,汽胴水濃度がやや低い。 (1)復水ポンプ出口,給水ポンプ入口問 この間で給水は脱気器を通過するが,弟2表によれば増加を示 しているときと減少を示しているときがあり実質的増減ほないと 考えられる。 ここでアンモニアの気液分配について考えてみる。アンモニア の気液分配平衡は弟占図(10)のとおりで,ここにpH′はその温度 におけるpHで,このようにアンモニアの場合には酸素と異なり 温度のほかに液のpHによっても気液分配平衡ほ変わる。ところ で高温におけるpHを面接測定することも,またこれを常温にお けるpHに換算することも簡単にはできないが,アンモニア単液 についてほ弟7図(10)のような関係が求められている。この固に よれば,脱気器の温度150℃におけるアソモニア濃度0.1ppmの 添液のpH′は6.3で,弟占図からその分配定数ほ約2.5である。

これに対して酸素の気液分配平衡定数は舞4固から求まるように

Z♂ 〃 月り ∩ハ) .り っ∴ (臣畠)ぜ>、 ′伽即 僻 lプ2 仇/ 椚 /八 打〟 尾 温 一二汀 ____+ + 〟7 .タ♂ 伽 β〝∠ 第7図 アンモニア希薄溶液の温度とpH 2×104程度のきわめて大きい値である。このことから脱気器にお いては酸素のみ脱気され,アンモニアほそのまま残ることが諒解 できる。 (2)第1高圧給水加熱器出口 舞2表によれば給水ポンプ入口からこの位置へくるまでに 0.03,0.06,0.06ppmの増加があり,NH3の分析精度0.飢∼0.02ppm を考慮しても前節で述べた計算値よりも多い。この区間における アンモニアの増加はヒドラジンの分解による以外に原因はないの で,薬液江入ポンプによる注入量に問題があったのではないかと 思われる。 (3)汽胴水と汽胴飽和蒸気 第占固からアソモニアの気液分配平衡定数ほ300℃において約 9である。汽胴温度は360℃程度であるが,近似的にこの値を流 用すると弟2表において飽和蒸気が80,100,110ppbであるから, 汽胴水は約10ppbでなければならず,実測値50,50,20ppbは 高すぎる。この理由はアソモニアのすべてが自由な形で存在する のでほなく,〔Cu2(NH3)4〕2+のような金属錯イオソの形をとって いるものがあり,この錯イオソ中のアンモニアは気液平衡にほ直 接ほ関与しないが分析備には出てくるものと解釈される。 汽胴飽和蒸気のアソモニア含有量ほ,第1高圧給水加熱器出口 に比して明らかに低い。この理由はボイラを通過する問に銅など を触媒として次式のようにアソモニアが分解するものと推定され る∩ 3Cu20+2NH8→N2十6Cu+3ti20‥…‥ ‥…‥‥(3) 6Cu+3H20→3Cu20+3H2‥・‥……‖.‥ .…(4) 簡単に書けば 2NH8-N2+3H2.…… ‥.(5) 触媒として銅を考える理由は(i)弟2表に見られるようにボイラ 水中にほ多量の銅が存在し,蒸発管や汽胴における酸化鉄を主成 分とする沈積物中にも銅分が含まれており,顕微鏡観察により金 属銅もあると推定されていることと(ii)7:3銅ニッケル製高圧給

水加熱器が酸化されるように,金属銅は高温水により酸化されて

Cu20となるが,酸化銅は還元剤があれば金属銅になりうるもの である(11)ことによる。 なお,汽胴水のアンモニア濃度は低負荷時にとくに低いが,こ れについてほ後に述べる。

(6)

冊137-566 昭和38年3月

第45巻 第3号 (4)汽胴飽和蒸気,二次過熱器出口,再熱器出口,第3高圧給 水加熱器ドレン,低圧給水加熱器ドレンポンプ出口 弟2表に見られるようにこの範囲でほ変化が少なく,蒸気中で ほアンモニアほ安定であることを示している。 ただ第3高圧給水加熱器ドレソと低圧給水加熱器ドレンにおい てやや変動が見られ,これほ復水器出口の備にやや変動があるこ ととともに,前述の酸素の場合と同様,プラント全体のわずかな 状態変化が給水加熱器胴体側や復水器のような凝縮装置の動作に 現われてくることを示しているものと考えられる。 (5) インタクーラドレン出口,アフタクーラドレン出口 これらのドレンのアンモニア濃度はほなはだ大きい。蒸気が凝 縮するときほ残留気相中のアンモニア濃度が高くなり,しかも舞 d,7図からわかるように濃度が高くなるほど分配平衡は気相に大 になるようにかたよる。このようにして復水器で濃縮されたアン モニア蒸気が空気抽出器へ送られるため,このドレンのアソモニ ア濃度が大きいのである。 4.4 (1)復水ポンプ出口,給水ポンプ入口聞 この区間で銅濃度が増加しているが,この間に加えられる高圧 および低圧給水加熱器のドレンほたいして濃くないから,この濃 度増加ほ低圧給水加熱器のアルミニウム黄銅管内面から溶出した 銅によるものである。その増加量が低負荷時に少ないのは,溶出 に対して温度の影響がもっとも大きいためと考えられる。 (2)給水ポンプ入口,第1高圧給水加熱器出口開 高圧給水加熱器ほニッケル銅合金であるから,この区間では銅 量は増加しないだろうと予想され,事実他のプラントでほほぼそ のようなデータが得られている。しかし本測定では弟2表に見る ように逆に減少しており,その後の試験でもこの傾向が見られて いる。この理由は単に酸化銅微粒子が加熱管内壁に沈着するので はなく,(3)式類似のメカニズムにより酸化銅や銅イオソがアン モニアやヒドラジンにより還元され,金属銅となって沈着するも のと思われる。減少量が低負荷時に少なくなっているのほ温度の 影響と考えられる。 (3)汽胴水,および二次過熱器出口,復水ポンプ出口問 弟1表によると汽胴水の銅ほ全負荷時23∼34ppbで,他のプ ラントでの測定値に比して多めである。 二次過熱器出口,復水ポンプ出口間でほやや減少の傾向が見ら れるが,試験前に行なわれた定期検査ではタービンヘの銅の析出 は認められていない。 (4)第3高圧給水加熱器ドレン,低圧給水加熱器ドレンポンプ 出口 高圧給水加熱器ドレンほ二次過熱器出口より低い値を示してお り,これは加熱器胴体内において給水の場合と同じメカニズムで 減少したものと推定される。ただしこの傾向は給水側と同様に他 のプラントでは見られなかった。 低圧給水加熱器ドレンは二次過熱器出口より高いときが多い。 これほ給水と同じくアルミニウム黄銅が溶出したものと思われ る。 (5)インタクーラドレン出口,アフタクーラドレン出口 ここに銅が多いのは前述のように酸素およびアンモニアが多量 に存在するからである。 (6)補給水タンク 弟2表の値は他のプラソトでの測定値に比して少ない。弟1表 においてかなりの変動が見られるのは脱気器からの逆流の影響を 受けているためと思われる。 第5表 イ オン状の鉄と全鉄 試料採取位置 鉄(ppb) 測 定 1 イオン状鉄 ∩ 口 水 出 入 プ プ ン ソ 胴 ポ ポ 水水 復給汽 鉄 測 定 2 イオン状鉄F全 鉄

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缶シ d/ ♂ β 〝 〝 ノり/♂ノ汐 2♂ガ2〃 2β2βJβJ2 ボイラ圧力(如) ズ〝β 第8図 シリカの気液中の濃度と旺力 4.5 鉄 策2表によれば3ppbという値が多く,策1表の測定値もだいた い同様で変化が少ない。前述のようにこの試験ではイオン状の鉄の みを測定したが,その後の調査では,弟5表に示すように全鉄はイ オン状の鉄の最大2倍弱であった。 ほかのプラントにおいて全鉄を測定した結果でほ,汽胴水濃度は 少ない場合には数ppb程度であるが,多い場合には20ppbを越え ており,また汽権ボトムヘッダほ汽胴水の倍以上の鉄を含んでいる ことが多い。 4.る シ リ カ 汽胴水および汽征ボトムヘッダのシリカほ100ppb前後で制限値 よりもかなり低く,ほかのプラソトの測定値に比べても低い。 汽胴飽和蒸気が低負荷時にきわめて高い値を示しているが,これ を別にすると,復水ポンプ出口,給水ポンプ入口,第1高圧給水加 熱器出口,低圧給水加熱器ドレンポンプ出口のような水の流路にお いては14ppb程度で,汽胴飽和蒸気もまた同程度の濃度である。し たがってボイラ水のシリカは収支相つぐなって濃度ほ変らない。一 方,蒸気は二次過熱器,再熱器を通る問に通路内のシリカを溶出し て21ppb程度になり,水にもどるまでの間にその増加分を析出して くるような形になっている。しかし,440t/hの7ppbならば3g/b であってこれほど多量のシリカがタービンその他に析出していると ほ考えられず事実その後の開放検査結果ではシリカの析出ほ見られ なかった。また他のプラントではこのような傾向は見られないの で,サソブリンプライソからシリカが溶出したと考える方が妥当で ある。また上に述べた75MWのときの飽和蒸気の異常値も蒸気中 の値を示すものでほなく,サンプリングライソの不備によりたまた まこの期間だけ別系統のシリカが漏れこんだとしか考えられない。 つぎに,この異常値を除いて汽胴におけるシリカの気液分配につ いて考えてみる。飽和蒸気と汽胴水の濃度ほ弟8図のとおりである といわれており(12),2,400psigにおいては約0.05である。これに対

ー138一

(7)

プ ラ ン ト の 水

と そ の

567 して測定値ほ良初の175MWのとき0.14,後の175MWのとき0.13 で,文献値の3倍近くあることになる。なお,ほかのプラントの測 定側もすべて文献値の2∼3倍の値を示しており,日下のところそ の原凶はわからない。 4.7 汽胴水と汽権ボトムヘッダ ここでは銅,シリカ,リン酸イオン,濁度,電気伝導度などを一 括して取り扱う。弟l表の汽胴水濃度を図にしたものが第9図で, ボトムヘッダにおける濃度と汽胴における濃度との比を計算したも のが弟10図である。また比較のために某175MWプラソトにおけ る測定結果を弟11図および第12図に示す。これらの固から次のよ うなことが考えられる。 (1)電導度ほイオン状になっているものの総合濃度を示し,濁 度は溶解していないものの総合濃度を示すほずであるが,第10 図によればわずかながら両者とも汽胴において人でボトムヘッダ (勺賢〕ト〓肘∴㌔与一へ馬脚 へ弓き聖顔∧「一.磯田爪(弓い詩じき増野甜 へも箋) 轄砿 /2/ご♂ ヱββ/♂/(材 /〃 β βJ /∼β β 抗ク ♂JイJ♂ イ♂ 2 2β β ♂ ≧ き 1匡 収 当 Zα7 /βp /Z♂ ZJ 此7 Z♂ 卯 J∫ β /∂ 〃J■ 電導度

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アンモニア

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/\ 負荷 /r x、.、/ 、---● シリカ 8守 刻 第9図 汽 胴 水 の 濃 度 負荷 シリカ 電導度 リン酸 洩長 持 刻 第10図 汽権ボトムヘッダにおける濃度と 汽胴における濃度との比 において小である。したがって汽胴水試料ほ蒸発旋から汽胴へ供 給される濃縮された水と節炭器から汽胴へ供給される濃縮前の給 水とのよく混合された水でほなく,前老の比率が多い水であり, ボトムヘッダの試料水ほ,汽胴の試料水よりもよく混合された水 である。弟12図の例ではこれが迎の関係にあり,汽胴水よりも ボトムヘッダの方が電噂度ほわずかに人きく,濁度はずっと大き い。汽胴およびボトムヘッダにおけるサソブリングロの位置によ りこのような差異が現われるものと考えられる。 (2)弟9図においてリン酸イオンは低負荷時に増しており,わ ずかにハイドアウト現象の存在を示している(第11図の例でほハ イドアウl、現象は見られず負荷とは関係なく時間の経過とともに 減少している)。 (3)弟9図および弟10図において銅,シリカの曲線の上り下 りの傾向は鞘度と似ているので,銅は溶けた状態のものより濁度 (蔦一ト〓山人ト.ぺコ∧l琴鵡仰

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負荷 、、、リン醍 \ ;虫度ノ1、 鉄 ′ト ̄ 銅 レ/ アンモニア 電導度 シリカ 暗 刻 第11図 汽 胴 水 の 濃 度 /2 // 飼 /リン酸 鉄 山何 負

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シリカ h 電導度 アンモニア ×汲庚 8寺 刻 第12図 汽経ボトムヘッダにおける濃度と 汽胴における濃度との比

(8)

568 昭和38年3月

第45巻 第3号 成分の一部を成しているものあるいは濁度成分に吸着されている ものが多いのでほないか,またシリカは濁度成分に吸着されてい るものが多いのではないかと考えられる。またアンモニアも濁度

成分に吸着されているものが多いために低負荷時にはヒドラジソ

の注入量が多かったにもかかわらず濃度が減少しているのでほな いかと考えられる。 弟11図および弟12図においてもこれらの傾向が認められ,鉄 およびリソ酸イオンも濁度に似た挙動を示している。 (4)弟10図において低負荷時すなわちボイラ水の流動速度の 小さいときに銅,シリカ,濁度とも増大しており,弟12図でほ さらにリソ酸イオン,鉄にもこの傾向が見られ,これらほいずれ も沈みやすいことを示している。

5.緒

言 以上,試験結果を解析することにより,プラソト内における各成 分の挙動をある程度明瞭にすることができたものと考える。しかし

特許 弟297239号

まだ不明の点も多く,また推論の誤りもあることと思う。広くご批 判を受け,さらに努力したいと考えている。 参 鳶 文 献 (1)川島:火力発電所給水処理に関する講習会前刷,飢(1959-9,機械学会) (2)中崎:日立評論42,297(昭35▼3) 6 7 89101112 岸:日立評論42,304(昭35-3) 佐藤,酒井:工化る4,597(1961) JIS KOlOl;JIS B8224 N.L.Dickinson,W.A.Keilbaugh,F.J.Pocock:ASME-Paper,58-A-267 日本化学全編:化学便覧,571(1958,丸善) H.A.Pray,C.E.Scbweickert,B.H.Minnich:Ind.Etlg. Chem.,44,1146(1952) J・Leicester:ASME-Paper,54-A-123(1954) F.G.Straub:Combustion,28,No.7,34(1957) D.C.Weir:J.Appl.Che皿り7,505(1957) 捕旧,川島,浅井:目立評論,別-37,80(昭35-7) T.Finnegan:Power Eng.,る4,May,58(1960)

坑 巻 上

この発明の制動装置は,巻上げ巻下げの通常時にも非常時にも副 制動枚と主制動機とを合理的に作動させ,特に巻上げの非常制動時 における「しゃくり+現象を容易に除きうるようにしたもので,次 のように構成されている。 制動ハンドル3の位置に相応して制動力が加減される主制動機1 の制動レバー1aに検出シリンダ1dを連結し,この検出シリンダ と副制動機2の制動シリソダ2aとを連通させることにより副制動 機2に制動ハンドル3の位置に相応した制動力を付与するようにす る。副制動磯2の制動シリソダ 2aには巻上げ巻下げの非常時にの み副制動機を非常制動機として主制動機より早く作動させるための 非常用補助シリンダ13を連通させ,巻上げ巻下げの非常時において 自動的に巻上げ巻下げを検出して巻下げにおいては主制動枚1を副 制動機2についで作動させ,巻上げにおいてはドラムの逆回転によ り主制動機を作動させる操作装置14を設ける。この操作装置ほ,巻 胴軸または電動機軸から回転をとる回転軸,その回転軸と操作軸 14bとをつなぐ電磁式デスククラッチ,操作軸14bにとりつけた胱 14d,その腕により作動される弁14eからなる。 この発明の制動装置ほ,通常時においてももちろん主副制動機を 合理的に作動させ,巻上げ巻下げの非常時にはまず容量の少ない副 制動機を作動させかつ巻上げ巻下げを自動的に検出して「しゃくり+ の心配のない巻下げ時には副制動機につづいて主制動機を非常制動 機として働かせ,巻上げの非常時には尻車の逆行により主制動機を 非常制動機として働かせるようにしたので,「しゃくり+を防止する ことができる。したがって枚械,運搬物,ロープなどに無理をかけ ず円滑に巻上機を運転することができる。 (富 田)

ー140-=付 神 尾 呂 史

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参照

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