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第7章 近江の中小企業における労使関係 : 労働組合とその役割

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(1)

7

章 ?

近江の中小企業における労使関係

一一労働組合とその役割一一

1

は じ め に

最近まで, 日本の中小企業問題を特徴づけてきたものに,その存立形態の多 様性と並んでいわゆる二重構造問題があった。それは,大企業と比べた時の, 安い賃金,長い労働時間,短い休暇などに象徴される労働条件の大きな規模別 格差の問題である。高度経済成長の一時期に,規模別賃金格差が若年層に限っ て縮小した時期もあったが,今日でも解消されることなく存在している。また, 近年は生産現場でのいわゆる 3K労働も中小企業労働の専売特許のようにいわ れてきている。 このような状況のもとでは,労働条件の改善とより人間的な,働きやすい職 場環境の確立を目指す上で,中小企業における労働組合の役割は極めて大きい と思われる。滋賀県の中小企業における労働組合はどのような存在か。何か特 徴的なことは見いだせるか。今回,経営側からみた組合の存在とその役割を中 心に調査した。ただ,全体としての中小企業調査の一部として,かつ出発点と しての調査という意味もあって労使関係全般にわたる網羅的な調査となってい ないことを断わっておかねは、ならない。

(2)

2 労働組合の存在とその意味

滋賀県の中小企業における労働組合組織率はどれくらいであろうか。ここで いう組合組織率とは,どれだけの企業に組合が存在しているかという, い わ ば 組合存在率のことであり,労働者総数のどれだけが組合員であるかという, 組 合員組織率(労働組合員数/雇用者数)としての通常の組織率ではない。調査対 象となった企業は,今回の調査企業

1

3

8

社のうち労働組合の有無に関して無回答 であった

4

社を除いた

1

3

4

社である。その企業の中で表

7

-

1にあるように,組 合の「ある」企業は

3

1

社,

23.1%

である。 残りの

1

0

3

社,

76.9%

には組合が「な い」。組合の「組織形態」は,やはり 「企業別組合」が一 番 多く

1

4

社,

45%

であ り,以下順に「産業別

J

1

0

社,

32%

r

合 同 一 般

J7

杜,

23%

となっており, 「職能別」は皆無である。 製造 業 の

2

6

社 中 の 過 半 数 の

1

5

社 が 企 業 別 組 合 で は な く,産業別9社と合同一般6社となっている。合同一般は確かに中小企業に向 いた組織形態であるが,産業別が比較的多いのは意外な感がある。ちなみに平 成4年版の「労働組合基礎調査報告」によると,全国の単位労働組合に占める 企 業 別 組 合 組 織 の 比 率 は

93.4%

で あ り , 産 業 別 組 織 は わ ず か

2.3%

に す ぎ な

) ー 、8 ・u v 表7ー1 業種別労働組合有無 まず組合存在率を業種別でみると製造業では

28.6%

であるが,非製造業では

11.6%

でしかない。卸売業は

2

4

社中

2

社, 小売業は

9

社 中 で

2

社 の 組 織率であ り,サービス業にいたってはゼロ社である。製造業における組合組織率がその 他 の産業にくらべて比較的高いのは全国的な傾向 である。東京都内の中小企業

2

0

0

0

社を対象に行ったアンケート調査(集計対象企業

7

2

6

社)でも,製造業での

(3)

存在率は23.3%であるが,却売・小売業は 7.4%. 対事業所サービス業6.8%. 対個人サービス業8.3%となっているところからも確認される2)。非製造業のな かでも, とりわけサービス業はその仕事の性格上,また労働移動率の高さなど から一般に組織率の低い業種であるとされているが,今回の我々の調査でもそ のことが実証された形になっている。ただ非製造業の今回の調査サンプルが, 卸売業24社はともかくとして,小売業とサービス業はそれぞれ 9社と 3社と少 ないのでそれらの業種での労働組合の実像をどれだけ映し出しているか疑問は 残る。 表7-2 企業規模別組合存在率

¥ ¥ 寸 斐

-49 50-99 (うち製造業) 100-組 合 の あ る 企 業 6 6 19 (15) 』人ニー 業 長念 数 60 30 41 (30) 組 合 存 在 率 10% 20% 46.39% (50) 組 合 の な い 企 業 56 23 21 つぎに,企業規模別(表7-2 )に見ると,従業員100人以上規模の企業の組織 率がやはり一番 高 <.全体の46.3% (19社)になり,組合の「ある」企業の61% を占める。この19社のうち 15社が製造業であり.100人以上の製造業の会社は合 計30社であるから. 100人以上の製造業では 50%という高い組合存在率になる。 この100人以上の企業規模において組合存在率が高くなるのは,従業員が100人 を超えると経営者の個人的リー夕、、ーシップで労働問題を処理することが困難に なるからであろうし,労働者の側からみても, 一定の交渉力を持つにはそれな りの規模に達している必要があるからでもあろう。 それに対して.50人以上100人未満と 50人未満の企業はそれぞ、れ 6社にすぎ ず,その組合存在率は,それぞれ20%と10%となる。企業規模が小さくなるに つれて組合の存在率も低下する。組合の「ない」企業の過半数.54.4%が従業 員50人未満の小企業である。 このように,組合の存在率が企業規模に相関し,規模の大きく (小さく)なる

(4)

につれて存在率が 高 < (低<)になる傾向も 滋 賀 県 だ け の 特 徴 で は な し 一 般的 な{頃向である。 表 7-3 労働組合の有無,企業規模別推計事業所数 労働組合の有無 規 模 計 5,000人以上1,0ω-4,999人300-999人100-299人 50-99人 100,087 l3.534 11,083 17,061 24,925 33,483 労 働 組 合 有 49,672 13,203 8,985 11,498 7,938 8,048 1組合 44,849 11.603 8,402 10.571 6.788 7.485 2組合以上 4,823 1,600 583 926 1.150 563 労 働 組 合 無 50,415 331 2,099 5,563 16,987 25,435 (出 所) 労働省「平成元年労使コミュニケーション調査報告」 表7-3は組合の有無を事業所規模別にみた全国統計であるが,事業所規模が 大 き く な れ ば な る ほ ど 組 合 の 存 在 率 も 高 く な っ て い る こ と が は っ き り と 分 か る3)。従業員5,000人以上大事業所での組合存在率はほぼ100%であり, 300-999 人規模のいわゆる中堅企業でも67.4%の事 業所に組合があるのに対して, 300人 未満の中小企業の組合存在率は大きく低下する。100-299人 で3l.8%,50-99 人 では24.3%にしか組合はない。組合の存在率からみても, 大 企業,中堅企業, そして中小企業との間に歴然たる差がある。そのデータを300人 未満に限って今 回の調査と比較してみると,従業員100-299人規模の事業所では,今回我々が 調査した滋賀県の方が全国平均より高<, 50-99人規模では逆に全 国 平 均 を 下 回っている。 また,表7-4は先の東京都内の中小企業調査であるが,それを見ても企業規 表7-4 組合組織率比較 企業規模 東 京 滋 賀 県 15.4% 23.1% 29人以下 5.6 30-49人 7.9 10.0 50- 99人 14.9 20.0 100-199人 29.7 46.3 200-300人 40.4 (資料:.U所) 東京都立労働研究所「中小企業における従業員組織の役割J(平成2年) 東京の数字は企業別組合組織率。

(5)

模と組合存在率については同じ傾向がみられ,組合が存在している企業は15.4 %でしかない4)。それと比べて,滋賀県のほうがすべての企業規模について高 い。それが何に由来するのかは分からないが,今回の調査では100-299人規模 の企業が製造業に相対的に多く,専門企業タイプの企業が多いことが関係して いると思われる。それに加えて,一般に組織率が低いとされている非製造業, 特にサービス業のサンプルが少ないことも存在率を高めていると考えられる(ち なみに東京都のサンプル企業は,製造業351社,小売・卸売業202社,サービス業(対 個人と対事業所)109社で,非製造業の比率は48.3%であるのに対して,滋賀県の場 合,製造業90社で非製造業は44社,その比率は32.8%でしかない)。 この企業規模別テータに業種別を重ねて組合の有無をみると, 100人未満規模 の卸売・小売・サービス業の非製造業では1つの組合も組織されていない。そ の組合の「ない」卸売・小売・サービス業の多くは50人未満に属している(それ ぞれ24社中15社, 9社中4社 3社中2社)。製造業でも50人未満では組合のない 企業が多くなるが,それはその規模の企業に下請型が多いことも関係している ように思われる。 企業の創業年代別・企業規模別組合有無を見ると,組合の「ある

J

企業は昭 和20年代と昭和20年以前に設立されたものが多く,両者を合わせると60%強に なる。企業の創業年次と組合の設立年次とはもちろん同じではない。組合設立 年度が分からないので確たることはいえないが,比較的歴史のある企業に組合 が多く組織されているということには変わりはない。 むしろ意外なのは,昭和30年 代以降に設立された会社における組合組織率の 低きである。 100人未満の場合約6% (4社)でしかない。組合の「ない」企業 も昭和30年代と40年代に設立された会社に多い。特に,昭和40年代は高度経済 成長の時期であるが,一般的にまだ組合員組織率が比較的に高かった時期でも あったのに,今回の調査対象企業ではその2割にも組合は組織されていないこ とが目を号

I

<。 最後に,組合の「ある」企業と「ない

J

企業 に 特徴的な企業タイプがあるか をみておこう。製造業,卸売業, 小売業のどの業種でも100人以上の「専門企業j

(6)

タイプの企業において組合が比較的多く組織されている。それに対して,組合 の「ない」企業の場合, 組合の「ある」企業ほど顕著な傾向は見えないが, 製 造業では100人未満の下請けと専門タイプの企業に,却売業では専門,情報関連 タイプの企業に多い。

3

労働組合の役割

組合はどのような機能を果たしているのか。経営側からみたアンケー ト結果 に基づいて見てみよう。まず組合との団体交渉は年間どれくらい行われている のか。今回の場合年平均6.46固となっている。規模別では一番多いのが50人未 満 で9.6回,つぎに100人以上の6.9,そして50-100人以上の2.5回の順である。 業種別にみると,製造業 (6.2回)よりも非製造業 (7.6回)の方が平均より多く なっている。 つぎに,組合との間でどのよっな交渉が行われているのか。現場の労働者の 生活と労働に直接かかわる問題に限ったl3項目について,組合との間で「決定 するものJ

I

協議するもの

J

I

いずれでもないもの」に分けて回答してもらった のが次頁の表7-5である。 その回答は質問項目群毎にきわめてはっき りと 3つのタイプに分かれた。労 働条件の中心的関心事である「賃金

J

I

労働時間

J

I

休暇」の最初の3項目につ いては,いずれも79.3%の企業が「組合との間で決定している」と答えた。「協 議Jする企業もそれぞれ10.3%,17.2%, 20.6%あるので,組合のある企業で はそのほとんどにおいて賃金,労働時間,休暇については何等かの形で組合が タッチしていることになる。(ここでの質問項目についての業種別および規模別 データには触れない。 1つ (1100人規模」の「解雇J)を除いて特別の傾向が見ら れないからである。) つぎの,主と して仕事 の 評価と人事にかかわる 5つの項目,

I

昇 格J

I

昇進」 「昇給J

I

配置転換J

I

解雇」については,今度は逆に,組合との聞での「決定」 す る 企 業 は ご く 少 な し そ の 多 く は 組 合 と 「 決 定 」 も 「 協 議 」 も し な い と 答 え

(7)

表7-5 労働組合の役割 (1) ( 2 ) ( 3 ) ア 賃 金 [ 2 m m ) 3(10.3%) 3(10.3%) イ 労働時間 23(79.3%) 5(17.2%) 1( 3.4%) ウ 休 11段 23(79.3%) 6(20.7%) O(0.0%) エ 昇 格

o

(0.0%)

オ 昇 進

o

(0.0%) 2 (7.4%) I 25(92.5%) カ 昇 中合 10(34.5%) 6(20.6%) I 13(44.8%) キ 配 置 転 換 1 (3.7%) 11(40.7%) I 15(55.6%) ク 解 雇 2 (7.8%) 12(46.1%) L 12(46.1%) ケ 労 働 衛 生 2 - M 5(18.5%) コ 文 じイ 3 (11.1%) I 11(40.7%) 13(48.1%) サ 厚 生 4(14.8%) I 15(55.5%) 8(29.6%) シ 安 ~、二 3(11.1%) I 19(70.4%) 5(18.5%) ス ス ポ ー ツ 3(10.7%) L 13(46.9%) 12(42.9%) (1) 組合との問で決定するもの [2 ) 組合との問で協議するもの [3 ) いずれて'もないもの ている。中でも「昇給」と「昇進」にいたってはともに

1

社も組合と「決定」 していない。その80.7%と92.5%が組合との「決定」はもとより, 1協議」の 対象にさえしていない。ただ,

1

昇給」については賃金にかかわることでもあ り,組合と決定する企業が少し増えて34.5%となっている。「配転J1解雇」は, 組合と「協議jする企業が40.7%と46.1%あるものの, 1決定」も「協議」も しない企業が55.6%と46.1%もある。「配転」や「解雇」は,労働者にとって不 利益な処遇である場合が多いと思われるのに,それらに対する組合の関与の少 なさは意外である。ただ例外的に, 1解雇」に関して 1100人以上」規模の企業 においては,組合と「協議」する企業が17社中10社と,やはり際だって多くな っていることは記しておかなければならない。 組合のない企業ではどうなっているか。今回調査していないので分からない が,組合に代わる,例えば従業員組織のような機関が組織されている場合(今回 の場合後述するように約52%の企業で組織されている),それを通して協議されてい ると考えられる。ただ,従業員組織は組合より交渉力が劣るのが普通なので,

(8)

人事にかかわる問題は中小企業の場合は特に会社の専決事項的なものになって いるように見える。中小企業に限らず, 一般に人事問題に組合がタッチするの は難しい。明らかに不当・不公正と思われる人事や処遇でない限り,個別の組 合の介入は仕事仲間同士の人間関係 ・連帯にヒビを入れかねないからである。 しかしながら,評価するのは会社側だとしても, ともすれば恋意的で,不明朗 になりがちな人事考課基準をできる限り紛れの少ない,組合員の納得のいくも のにするところまでは組合の役割であろう。 そこで人事考課についていくつかの質問をしてみた。今回の調査企業でも人 事考課は,ボーナス,昇給,昇格,昇進の決定の順に用いられていることが分 かった。組合にとっても無関心で、はいられない問題である。その人事考課の「基 準」について「組合との話合い」をしたことが「ある」会社が21杜, 67.7%, 「ない」のが10社32.2%であった。「ある」会社は,製造業では66.7%,その他 の非製造業では75%である。規模別では, 50人未満3社50%,100人未満も同じ く3社50%であるが, 100人以上では15社78.9%と高くなる。ただ先にみたよう に, 100人以上でも昇格,昇進について組合との聞で決定する企業はゼロで,協 議する企業がわずかであったし,昇給についても組合と決定または協議するの は合わせて50%でしかなかった。とすると,ここでの組合との話合いの中身と は一体何なのか。会社側の説明ないしは労使の意見交換の様なものであろうか。 人事考課の基準と目的を,少なくとも「組合に説明する」企業が,組合から「求 められたら説明をする

J

企業を含めると

1

社を除き,組合のある企業のほぼ 100%であることからそのように推測することができょう。会社の説明に対し て,組合はどのような反応を示したのか。納得しない場合にはどのようになる のか,関心のあるところであるが今回の調査では残念ながら聞いていない。 組合との交渉事項の最後の一群,

r

労働衛生

J

r

文化

J

r

厚生

J

r

安 全

J

r

スポ ーッ」のうち,

r

文化」 を除き,他はすべて組合の「ある」企業の過半数にお いて組合との「協議」の対象となっている。中でも,

r

労働衛生」や「安全」 が従業員の健康や生命にかかわる事項なので特に高いのはうなずけるが,反対 に「スポーツ」や「文化」が思いの外組合の関与が少ない。

(9)

組合の「ある

J

企業のなかで,組合とは別に「工場レベルにおいて経営問題 について従業員と話し合う機関」をも合わせて有する企業が多い。「フォーマル な機関

J

17社,

I

インフォーマルな機関

J

3社合わせて 31社中 20社が「ある」 と答えている。ちなみに,その機関の具体的な名称、で一番多かったのはその名 も「労使協議会」であった。規模別では圧倒的に100人規模で多く,80%以上の 企業でフォーマルな機関をもっており,その数14社は 100人規模の組合19社の74 %を占める。また,業種別でみると,製造業に多く (その数15社),組合のある 製造業のおよそ60%にフォーマルな機関があることになる。ここでも 100人以上 の製造業において労使関係制度が一番整備されていることが分かる。

4

組合に代わる組織の有無

組合のない企業においては,どのようになっているのであろうか。組合の「な い」企業に,

I

従業員の労働条件について協議する機関があるか」を尋ねたと ころ,

I

フォーマル

J

(20社)

I

インフォーマル

J

(30社)合わせて50社が設けてい ると答えた。つまり,組合の「ない」企業でも半分以上の52.3%が労働条件を 協議するための何らかの従業員組織を有していることになる。組合組織率より も2倍以上の高率で、ある。したがってまた,調査企業全体l34杜のうち81社,約 6割が組合かまたは従業員組織を通して労働条件について交渉したり,協議し たりしていることを意味している(参考までに,フォーマルな組織としては,例え は、,労使協議会2社, J級制会議2社,親睦会 2社などがあり,インフォーマルなもの として一番多かったのは["(従業員)互助会」タイプのものである。)。 製造業に限って従業員組織の有無をみると,製造業では平均以上に組織率が 高く,特に100人以上では 15社中l3社まで組織されている。したがって,組合組 織率と合わせると, 100人以上規模では 30社中28社までが少なくとも組合かまた は従業員組織が組織されていることになる。これは極めて高い組織率である。 さらに,フォーマルであれ,インフォーマルであれ,上記の従業員組織など の機関において,

I

経営問題についても協議する」会社が50社中49社ある。と

(10)

いうことは,上記の約6割の企業では,組合かあるいは従業員組織のような機 関を通して,労働条件のみならず,経営の諸問題についても従業員との間で何 らかの協議が行われているということになる。このことが従業員の経営への参 加の機会を高め,それがまた生産性の向上にプラスに作用してきたと考えられ る。 先の東京都の調査においては,労働組合のない企業の従業員組織の中で,労 働条件や経営計画・経営方針について経営側と話合いを持っている従業員組 織 を,

I

従業員の声の集約機構としての役割を果たしており,労働組合の機能を 代替している」とみなしてこれを<労働組合的従業員組織>として,文化やレ ク活動や共済などの親睦の活動に限定している<親睦的従業員組織>から区別 し,この<労働組合的従業員組織>の組織率を本来の労働組合組織率に加えた 「実質的な」労働組合組織率を算出している。その組織率は, 50-99人規模で37 %, 100-299人規模で57%にも達するという5)。いま,それと同じ方法で算出し てみると,滋賀県の「実質的な」労働組合組織率は規模全体でも60.4%となり, 100人以上の製造業に限れば,上述のょっに, 90%を超える高率になる。 しかしながら,上記のことは,そのコインの裏側として,組合も従業員組織 もない中小企業がなお約40%もあることを意味してもいることに注意しなけれ ばならない。これを,先ず,規模別にみると,規模の小さいほど「ない」企業 が多く, 50人未満で6割弱, 50-99人で5割強の企業に「ない」のに対して100 人以上規模では「ない」企業はわずかに

1

割弱でしかない。つぎに,組合も従 業員組織もない企業を業種別にみてみると,製造業26社,卸売業10社,小売業 3社,サービス業 3社,その他 4社となっている。ここでも非製造業の比率が 高い。 一般に,中小企業における組合組織率は低い。本来大企業よりも労働条件が 劣っているのが普通で、あるから組合存在率は高くていいはずで、ある。にもかか わらず低い組織率は何に由来するのか。近年,全体としての推定組合組織率も 低下の一途をたどっている。1991年6月末日における推定組織率は24.5%とな り,ついに25%を割っている。1960年代から1975年頃までは34-5 %の聞を推

(11)

移していたが, 1975年に34.4%を記録して以降は一貫した低下傾向を示し,こ の15年間に10%もの減少をみたことになる。そのうち, 中 小企業の組合組織率 は100人未満で1.8%でしかない6)。最近の組合組織率の低下として一般的には産 業構造の変化, とくに雇用者に占める製造業の相対的低下とサービス業の相対 的増加, パートタイマーや派遣労働者の増加にみられる就業形態の多様化,さ らに若年労働者の意識変化などが指摘されている。 しかし,中小企業の場合にはそれらの一般的な理由以外に,中ノト企業に固有 の理由もあるだろう。その lつは,例えは、,小池和男らによって指摘されてい る独立開業志向の労働者の存在であろう7)。労働者の中には,将来における独立 自営の道へ進むのに必要な経験の蓄積を積むために,その職業生活の一過程と して中小企業労働者生活を送るにすぎないので,かりに労働条件が悪くても組 合を頼みとせず,自己救済の道を選ぶものがいるというわけである。 小規模であるが故のいい意味での経営の家族的な雰囲気も,他面では“顔の 見える世界"の窮屈さともなり,そこに“社長の目が光る"となると組合を作 ることは容易なことではなかろ70社長のものの考え方やパーソナリティが, その企業の組合の有無に関係してくるのではなかろうか。そこで,社長タイプ を特徴付けると思われる項目をピック ・アップして調べてみた。 表7-6を見ると, 組合の「ある」企業の社長では, 革新的:保守的がおよそ 3・1(100人以上では4 1弱)の割合であるが, ["ない」企業ではおよそ8 ?となっている。つまり,組合の「ない」企業の社長の方に保守的な考えの人 が相対的に多いということになる。その傾向は100人未満の小企業では一段と顕 著になっている。同じ傾向が,義理人情型:合理的思考型,ワンマン型:合議 型にもみられる。ただこの2つの項目では,規模別の違いもきいているようで ある。組合が「ない」企業でも100人以上規模の社長には合理的思考型と合議型 が 増 ふ 逆 に , 組 合 の 「 あ る 」 企 業 で も100人未満の企業では,組合の有無にか かわらず,義理人情型で,ワンマン型の社長が比較的多くなっているからであ る。それでも, 組 合の組織率の低い100人未満の企業に,保守的で,義理人情型 のワンマン社長が比較的多いことには変わりはない。社長の性格やものの考え

(12)

表7-6 社長タイプ別組合有無 組 合 有 組 合 無 全 体 0-99人 全 体

-99人 100- 100-革新的日保守的 22-7 175--3 4 56-47 43-38 13-9 義理人情型一合理主義型 19-12 11-8 8-4 71-32 5129--2120 統率力有日無 26-5 17-2 9-3 82-22 616-6 6-16 企業家型一管理者型 20-11 11-8 9-3 64-40 415-9-36 4 ワンマン型ー合議型 17-14 9 8--10 4 66-39 54-29 12-10 方も組合の組織化に影響を及ぽしているのではないかと考えられる。

5

労働組合と企業成長

組合の存在は企業経営に一体どのような影響を及ぽしているのか。組合のあ る企業とない企業とでは成長率に差があるのであろうか。表7-7に見るよう に,

r

過去5年間ぐらいの平均年間売上高成長率

J

(以下単に成長率という)でみ ると,組合の「ある

J

企業も,

r

ない」企業もともに成長率5-10%に一番多 く分布している。そのうち,組合の「ある」企業は100人以上に,組合の「ない」 ほうは50人未満に一番多く分布している。このデータだけから,組合の「ない」 企業は成長率が「高<

J

,組合の「ある」企業は成長率が「低い」と必ずしもい えない。そこで労使関係制度がよく整備きれている製造業の企業規模別成長率 を組合の有無について調べたのが表7-8である。 それをみると,組合の「ない」企業の方が,組合の「ある」企業よりも幾ら か成長率の高い方にシフトしていることがわかる。組合の「ない」企業の場合, 50人未満の企業に成長率の高い企業が相対的に多いが,全体として成長率 5-10

(13)

表 7-7 企業規模別・成長率別組合有無

3

組 合 有 組 合 無

o

-

5 I 5 -10 I 10-

-5 5 -10 10--49 l 2 3 18 23 15 50-99 2 2 2 3 11 6 100- 5 12 2 3 10 8 8 16 7 24 44 29 表7-8 成長率・規模・組合有無別企業数(製造業) 0-49 100- 合計 人 A ¥、 有 鉦 有 壷正 有 無 有 無

-5% l 8 2 4 4 3 7 15 5 -10% 2 11 2 9 10 4 14 24 10%- 2 11 2 4 1 6 5 21 %と10%以上の層に4社中3社の企業が納まっている。それに対して,組合の 「ある」企業の場合はというと,10%を超える成長率の企業は相対的に少なし 80%強の企業が10%未満に属している。その傾向は,組合組織率50%で,組合 の「ある

J

企業と「ない」企業が同数である製造業100人以上の企業において, 一層よく表れる。表7-9から, 平均成長率分布をみると, 100人以上の組合の 「ある」企業の平均は0-5%に分布しているのに対して,組合の「ない」企業 の平均は 5-10%に分布しているから,そこに若干の成長率の差がみられる。 この点に関して,次に製造業における組合の「ない」企業に限って,従業員 組織有無別の成長率を見てみると(表7-10), 100人以上規模では成長率5 %未 満は2社のみであり,残り11社は5 %以上を記録している。したがって,従業 員組織を有する企業の成長率は決して低くはない。組合も,従業員組織もない 企業の平均成長率も同様に 5-10%の聞に分布している。つまり,従業員組織 有無による成長率に有意な差がみられないとい7ことである。先の東京都の調

(14)

表7-9 組合有無別成長率 (100人以上の製造業)

、実

±

(

:

5 -0 0-5 5 -10 10-30 30 -l 2 3 4 5 組合有企業 O 4 10 1

組合無企業 l 2 5 6 O 製造業全体 l 21 40 26 4 表7-10 従業員組織有無別成長率(製造業,組合無) 5-0 1

、司

⑧ ⑮ 従業員組織 有 生正 ③.従業員100人未満 ⑮ 100人以上

1

。。

0-5 2 ③ ⑮ 6 1 6 l 5-10 10-30 30-3 4 5 ③ ⑮ ③ ⑮ ③ ⑮ 10 5 7 6 O O 9

3 O 3 O 平均 1 - 5 2.8 3.15 3.12 平均 1 - 5 3.11 3.09 査では成長企業ほど「従業員との定期的懇談会」を実施している企業の比率 が 高いという結果が出ているが,滋賀県の場合必ずしもそうではないように思わ れるB)

ここで,

1

組合のある企業j,

1

組合はないが従業員組織のような組織のある企 業j,そして「組合も従業員組織も存在しない企業」の3つのタイプの企業成長 率比較をすると,

1

組合はないが従業員組織のような組織のある企業」が一番高 <.つぎに「組合も従業員組織もない企業j,そして「組合のある企業

J

の順に なる。しかしその差はごくわずかで,組合の存在そのものが成長にマイナス に作用しているとするほど有意義な差ではない。組合のある企業の大多数が組 合を敵対者ではなく, ノfートナーとみなしていることからもそのようにいえよ

組合の「ある」企業に,

1

:

宣杜にとって組合はどのような存在か」を,端的 に2つの設問に集約して尋ねた。 「パートナー」 かそれとも「敵対者」かと。圧 倒的多数の86.2%がパートナーと答え,敵対者とみる企業は皆無で、あった9)。規

(15)

模別では,

50-100

人規模の組合の「ある」企業

6

社が

6

社ともパートナーとみ なしているのに対して,

1

0

0

人以上では

1

5

60%

である。また,業種別にみる と,非製造業の

5

社はすべて組合をパートナーとみなしているのに, パートナ ーでも,敵対者でもないと答えた4社は逆にすべて製造業で,そのうち3社は

1

0

0

人以上の企業である。これだけのデータだけから性急な結論を引き出すこと はできないが,少なくとも

1

0

0

人以上の製造業では,敵対しないまでも労使紛争 が, 他の業種よりも,多いのではないかと推測される。とはいえ,組合の存在 している企業の

8

6%

以上が,組合は敵対者ではなくパートナーであるとみなし ているという事実が,組合の存在が経営にとって必ずしもマイナスになっては いないと考えてもよい1つの根拠とすることができるであろう。 この問題に関連して興味深い調査がある。財団法人労働問題リサーチセンタ ー企業内コミュニケーション研究会による「中小企業における企業内コミュニ ケーションの実態」調査である。それによると,

r

組合の存在が企業経営にど のような影響を及ほすと企業が考えているかjについての調査をしたところ, 調査対象企業

3

7

5

社の半数強の

54.1%

の企業が,組合が存在しても経営には「特 に問題はないと思う」と回答しているという(同調査報告書

6

6

頁)。この組合の評 価については,業種の違いよりは規模による差がみられ,規模が大きくなるに つれて「問題がない」という回答が増えている。しかも,組合の有無によって もその評価が大きく分かれる。組合が存在しても経営上「特に問題はない」と みなす企業が,組合が組織されている企業において

78.8%

にも達しており,逆 にマイナスの影響をもたらしていると考える企業は

20%

程度でしかない。他方, 組合がない企業では「特に問題がない」と思う企業は

44.0%

と低くなるばかり でなく ,マイナス評価が

50%

強にもなると報告されている (マイナス評価の

2

大 要因は「労使間でのもめごとが生じやすくなる」と「労務費負担が多くなる」である。) (向調査報告書

6

8

頁)。 企業が組合の存在をなぜ好意的ないし肯定的に評価するのか。先の調査によ ると,その背景には組合が経営に対して協力的であることが考えられるという。 それは組合の協力度に関する経営側の評価が「大いに協力的

J

19.6%

r

協力

(16)

J

6l.6%という数字になって表れている。経営側からみた組合の機能として, 通常の労働条件向上機能だけではなく,経営情報を従業員に伝達する経営情報 伝達機能,従業員の意見や要望を lつにまとめる意見集約機能,その意見や要 求を経営に反映させる意見反映機能などが挙げられているが,組合のそのよう な機能を通して経営と従業員との聞の情報共有の密度が,組合のない企業より も高まる。それゆえに経営側が組合の存在を肯定的に評価しているのであろう, というわけである(同調査報告書65頁)。 いずれにしても,中小企業の労使関係は 戦闘的と思いきや実は意外にも協調的て、あるという姿が浮かび‘上がってくるよ うである。 上述のことは組合にとって何を意味するのであろっか。伝統的な労働組合論 によれば,組合の存在意義は, 経営の外にあって,労働者の労働と生活の諸条 件の維持・改善のために経営機能をチェックするところにあるとされてきた。 この考えに従えば,経営サイドから見て,組合の存在が企業経営の障害では必 ずしもないということは, 組合が組合として本来の機能を十分に果すよりも, 物わかりのよい組合になっているのか,それとも,組合がチェックする必要の ないほど経営サイドが労働者の利害を考慮、した経営を行っているのか,あるい はそのいずれでもあるのか, ということになるo 伝統的な組合の機能はもはや 不要となったのか,あるいは一時的に機能停止しているだけなのか,それとも 組合の機能そのものが変質したのか。伝統的な組合観とは異なった組合観が必 要なのか。それは今後に残された検討課題である。

6

まとめにかえて

今回の調査に現れた限りでの滋賀県の中小企業における最も標準的と思われ る労使関係像というのはどのようなものであろうか。 まず, 組合の多くは企業別 組合であって,その組合組織率は全体としては約 23%ほどでしかないが,組合に代わる従業員組識の組織率はそれより高い約50 %であるから,先の東京都の調査にいう「実質的な」労働組合の組織率は60%

(17)

を超える。その中でも,製造業の従業員

1

0

0

人以上の企業においては,その約半 数に企業別組合が組織されており,残り半数の組合のないところでも従業員組 織率が

90%

以上になる。したがって,製造業

1

0

0

人以上の企業ではほとんど全部 の労働者が組合か,または従業員組織でカバーされることになる。 しかし,そうはいっても残りの

40%

ほどの企業の労働者は,特に

5

0

人未満の 企業の労働者は,制度上組合も,従業員組織もない一種の無権利状態になおお かれているということであり,改善されるべき事柄であろう。 組合の「ある

J

企業では,賃金,労働条件,休暇の基本的な労働条件につい ては組合と共同決定し労働衛生,安全,福利,文化,スポーツについては概 ね組合と協議し,昇給,昇格,昇給,配置転換,解雇の人事にかかわる問題に ついては組合と決定札協議もしない。それらは経営側の裁量に委ねられてい るものと思われる。ボーナスや昇給,昇格,昇進等の査定に使われる人事考課 の基準と目的についても,組合が「ある」企業では,組合からの申し出がある 場合を含めて,ほとんど説明がなされている。 労働条件以外の経営問題についてもフォーマル, インフォーマルな機関(たと えば経営協議会などの機関)を通して従業員と話し合われている企業が,組合の 「ある」企業には比較的多い。組合の「ない」企業でも,労働条件だけではなく 経営問題についても話し合うフォーマル,インフォーマルな機関(例えば従業員 組織)を設けている企業は多い。 最後に,組合の「ある」企業のほぼ

1

00%

が,組合は企業のライバルではな く,パートナーであるとみなしているという事実が,滋賀県の中小企業におけ る「健全な」労使関係の現状を端的に物語っているように思われる。 この章を閉じるに当たって,反省点を含めて残された課題について言及して おきたい。組合のある非製造業のサンプルがわずかに

5

社しかなかった。サン プルとしては十分で、はない。したがって,滋賀県の中小企業の労使関係につい て,特に製造業以外の,中でもサービス業の労使関係についてはどれだけ現実 を反映しているか,心許ないものがある。加えて今回は,出発点的な調査と言 うこともあり,必ずしも体系的に質問項目が用意されたわけではない。その点

(18)

でも今後に残された課題が多い。 従業員組織の活動の中身についてもっと具体的に聞くべきであったと思われ る。既述のように,日本の中小企業における組合組織率は3害JIにも満たない。 しかし,組合が存在しない中小企業でも組合と類似した機能を果たす従業員組 織を有する企業は60%ほどあるという10)。従業員組織は「事実上の企業別 組 合j (小池和男)ともいわれ,その組織率はきわめて高し労働組合組織率をはるか に上回っていることはみてきたとおりである。それ故,ある意味では中小企 業 においては組合以 上に重要な役割を果しているとも考えられる。であるとすれ は¥従業員組織の主たる機能は何であり, 実 際にどのように果たされているか。 組合とどのような関係にあるのか。組合の「あるjところと「ないjところと ではその活動に差があるのか,等について調べる必要があった。それと関連し て,組合レベルの聞き取りと従業員の意識調査も合わせて行うべきであろう。 最後に,滋賀県の中小企業の労使関係の特徴を際だたせるためには, 他府県 との比較ができればよかったように思われる。滋賀県と,例えば人口(約1

2

2

万 人)がほぼ閉じ大分県や秋田県,あるいは純生産高(約3兆6,000万円)が近似し ている山口県や鹿児島県との比較 等 が できれば滋賀県の特徴がよくでたかもし れないが,今回は残念ながらその時間的余裕がなかった。 (注) 1) 労働大臣官房政策調査部編「平成4年版日本の労働組合の現状-ー労'働組合 基礎調査報告一一

J

(平成 4年)。

2

)

東京都立労働研究所「中小企業における従業員組織の役割

J

(平成

2

年)

6

2

頁。

3

)

労働省の労使関係総合調査の一貫として行われた「労使コミュニケーション 調査報告

J

(平成2年) 5頁。

4

)

東京都立労働研究所 「中小企業における従業員組織の役割

J

(平成

2

年)

6

1

頁。 5) 東京都立労働研究所「中小企業における従業員組織の役割

J

(平成2年)10頁。 6) 労働大臣官房政策調査部編「平成 4年版日本の労働組合の現状-ー労働組合 基礎調査報告一一

J

(平成4年)25頁。

7

)

小池和男「中小企業の熟練

J

(同文官官,1981年)。

(19)

8) 東京都立労働研究所「中小企業における従業員組織の役割

J

(平成2年)15頁。 9) どちらでもない「その他

J

と答えた企業のなかに同一資本の企業が2社あり, そこの組合はともに合同一般の組織形態であるが,もし企業別なら「パートナ ー」と答えている。 10) 財団法人労働問題リサーチセンター企業内コミュニケーション研究会編 「中 小企業における企業内コミュニケーションの実態

J

(平成3年)12頁。 [付記]この章の執筆 に 際して, 日本労働研究機構の楠貞雄氏と滋賀県庁の労政能 力開発謀指導調査係の奥村良典氏のお二人から貴重な資料を提供して頂いた。 また,経済学部4回生島田衛君にはデータ処理で大変お世話になった。3人 の方々にここに御礼申し上げる次第である。

表 7 ‑ 5  労働組合の役割 (1)  (  2  )  (  3  )  ア 賃 金 [ 2 m m )   3 ( 1 0 . 3%)  3 ( 1 0 . 3%)  イ 労働時間 23(79.3%)  5 ( 1 7
表 7 ‑ 6 社長タイプ別組合有無 組 合 有 組 合 無 全 体 0‑99 人 全 体 。 ‑99 人 100‑ 100‑ 革新的日保守的 22‑7  7 ‑ 3  5 6 ‑4 7  43‑38  1 5 ‑ 4  1 3 ‑ 9  義理人情型一合理主義型 19‑12  8‑4  7 1 ‑3 2  5 9 ‑2 2  11‑8  1 2 ‑1 0  統率力有日無 2 6 ‑ 5  9 ‑ 3  8 2 ‑22  6 6 ‑1 6  17‑2  16‑6  企業家型一管理者型 20‑11  9 ‑ 3
表 7 ‑ 7  企業規模別・成長率別組合有無

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