が必要であるということが示唆されている (10) このことは高齢者に対しても当てはまり 筋力トレーニングは ADLの向上に寄与するとともに 代謝機能を向上させ 心身ともに健康で豊かな生活を営むのに有効であることが示唆されている (7) そこでストレッチング ベンチステップ運動 筋力トレーニングを組み

全文

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CNSCA JAPAN

Volume 17, Number 8, pages 10-15

レーニングで構成される複合トレーニ ングは、高齢者の敏捷性、バランスお よび下肢の関節可動域の改善に有効と いう結果を得た。 Ⅰ.緒言  わが国の高齢者人口は2014年には 全人口の26.0 %に達し(21)、国民の 約4人に1人が65歳以上という超高 齢社会の到来が予測されている。こう した社会状況の中、国民医療費は33 兆円を超え(16)、医療費抑制が国政の 最優先課題の一つとして位置づけられ ている。そのための政策として高齢者 が要介護状態になること、ならびに 介護度が悪化することを予防する目的 で、平成18年度から地域支援事業お よび予防給付が介護保険制度に導入さ れ(17)、運動教室が各自治体で盛んに 行われている。しかし、高齢者は肉体 的疲労からの回復能力が若年者と比べ て低下していると考えられ、適切な負 荷、トレーニング量、そしてトレーニ ング頻度の決定が困難であると推測さ れる。  高齢者でも安全に行えるトレーニン グの中にストレッチングとベンチス テップ運動、そして筋力トレーニング がある。ストレッチングは筋温を高め 関節可動域を改善し(1)、筋や腱の弾 性を高めて傷害発生率を抑えるのに 効果があることが示されている(4,8)。 一方、ベンチステップ運動は、高齢者 や壮年者において有酸素性作業能や脚 伸展パワー、静的バランス能力を改善 させることが示されている(2,11,20)。 また、通常のウォーキング運動と比べ ると、ベンチステップ運動は大腿前面 の下肢筋放電量が高いことが示されて おり(14)、さらに運動強度を多変数 (ステップ台の高さ、テンポ、運動時 間)で制御できるためプログラムデザ インの幅が広がるという特徴がある。 筋力トレーニングは高齢者においても 筋量、筋力、パワー、骨密度等の増加 に効果があることが示されており(9)、 高齢者に対する適切な運動様式の一つ としてさまざまな運動教室で採用され ている。近年、筋力トレーニングによっ て筋力が改善されると神経系機能も改 善することが示唆され、日常生活動作 (ADL)の改善には筋力トレーニング

事例報告

複合トレーニングが高齢女性の運動機能

に及ぼす影響

谷ノ口昭太郎,竹内昌平,黒田嘉紀

 宮崎大学医学部社会医学講座公衆衛生学教室

抄録  本研究は、ストレッチング、ベンチ ステップ運動、筋力トレーニングを組 み合わせた複合トレーニングが高齢女 性の運動機能に及ぼす影響を明らかに することを目的とした。  対象は、宮崎県下某自治体主催の運 動教室に参加し、研究参加に同意を得 た64歳~ 89歳の高齢女性104名とし た。対象者は全10回の運動教室に週 1回の頻度で参加し、ストレッチン グ、ベンチステップ運動、筋力トレー ニングを行い、その効果評価のため、 初回と最終回に運動機能測定を行っ た。測定項目は厚生労働省の「運動器 の機能向上マニュアル」に従い、握力、 開眼片脚立ち、タイムアップ&ゴー、 10m最大歩行速度とし、加えて体力 要素をより詳細に比較するためにファ ンクショナルリーチ、ツーステップテ スト、長座立ち上がりの測定を行った。  運動教室参加前後でタイムアップ& ゴー、ファンクショナルリーチ、2ス テップ歩幅において有意な改善が認め られた。安全に容易に行えるストレッ チング、ベンチステップ運動、筋力ト この「事例報告」は投稿による原稿であり、NSCAジャ パン編集委員会の査読を経て掲載されています。

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が必要であるということが示唆されて いる(10)。このことは高齢者に対して も当てはまり、筋力トレーニングは ADLの向上に寄与するとともに、代 謝機能を向上させ、心身ともに健康で 豊かな生活を営むのに有効であること が示唆されている(7)。そこでストレッ チング、ベンチステップ運動、筋力ト レーニングを組み合わせた複合トレー ニングは高齢者の運動教室のメニュー として適切なものであると考えられる が、これらの複合トレーニングがどの ように高齢者の運動機能を改善し、ひ いてはADLの向上につながっている かを調査した研究は少ない。我々は、 某自治体の協力を得て、高齢女性を対 象に定期的に複合トレーニングを指 導し、運動機能、特に日常生活動作 (ADL)に関係する運動機能指標にど のような影響を及ぼすかを検討した。 Ⅱ.研究方法  この研究は、事前に宮崎大学医学部 倫理委員会により研究の内容や倫理面 に関する承認を得た上で行った。 1.対象   宮 崎 県 下 某 自 治 体 が2008年 度 に 行った、介護予防を目的とした運動教 室に参加した女性のうち、この研究に 参加の同意を示した一般高齢者29名 および特定高齢者75名、合計104名 を分析の対象とした(平均年齢±標準 偏差74.7±5.8歳)。運動教室への参 加条件として下記3つを設け、保健師 による事前の面談により対象者をスク リーニングした。 1)介護を必要としない(介護サービ スを受けていない) 2)認知障害がない 3)運動が危険因子となる疾病(心疾 患等)を有していない 2.運動教室の内容  対象者は3ヵ月間、全10回の運動 教室に週1回の頻度で参加し、初回と 最終回に運動機能測定を行った。運動 教室における指導内容は、15分間の ストレッチング、3~ 10分間のベン チステップ運動、20分間の筋力トレー ニングとした。これらの運動は約20 名程度の集団に対して1人の運動指導 者、1人の補助指導者を配置して行わ れた。 1)ストレッチング  ストレッチングは高齢者の安全性を 考慮し、すべての種目を座位で行える スタティックストレッチングで構成し た。全身を胸背部、肩甲帯、体幹部、 股関節周囲部、大腿部、下腿部の6つ に分け、全10種目のストレッチング を行った。ストレッチングにおける姿 勢保持時間は10秒程度(13)とし、約 5秒間の小休止をはさみながら2~3 回繰り返し行った。  ストレッチングの強さは各対象者の 判断に委ね、無理のない範囲で行っ た。実施したストレッチングを写真1 ~ 10に示す。 2)ベンチステップ運動  ベンチステップ運動については事前 の体力評価を基に、ステップ台の高さ 〔10 ~ 15cm〕、テンポ〔80 ~ 90BPM〕、 運動時間〔3~ 10分〕の3つを個別に 設定し、運動強度が主観的運動強度 RPE(3)=13(ややきつい)を超えな いように管理しながら行った(〔 〕内は 最小値および最大値を示す)。  また、動作に不安定性がみられ、転 倒の危険があると判断された対象者 は、運動実施時に補助手すりを設けて 安全性の確保に努めた。 3)筋力トレーニング  筋力トレーニングは椅座位でスカ ピュラアダクション(肩甲骨内転)、 ヒップフレクション(股関節屈曲)、 レッグエクステンション(膝関節伸 展)、ヒップアダクション(股関節内転) の4種目を行い、仰臥位でヒップリフ ト(股関節伸展)、立位でクォータース クワット(股関節・膝関節伸展)の合計 6種目を各10回×1セットずつ行っ た。ヒップアダクションにおいてのみ ミニボールを負荷抵抗として用い、そ れ以外の種目では特別な器具は使用し なかった。動作テンポはコンセント リック局面、エキセントリック局面を それぞれ4秒間かけ、またアイソメト リック局面に1秒間かけて行い、1 レップあたり9秒間かけて行った。種 目間の休憩は1分間とした。運動強度 は各対象者の判断に委ね、無理のない 範囲内で行った。実施した筋力トレー ニングを写真11 ~ 16に示す。 3.調査項目  運動機能測定項目は、厚生労働省の 「運動器の機能向上マニュアル」(17)に 沿って握力 、開眼片脚立ち、タイム アップ&ゴー、10m最大歩行速度と した。体力要素をより詳細に調査する ために、ファンクショナルリーチ(5)、 ツーステップテスト(22) 、長座立ち 上がり(19)の測定を加えた。 1)握力  上肢の静的筋力を代表する尺度とし て、握力測定を竹井機器製スメドレー 式デジタル握力計(T.K.K5401)を用い て行った。立位姿勢で上肢は下垂位、 左右各2回ずつ測定し、平均値を測 定値とした。握り幅は示指のPIP関節 が90 度屈曲位となる開始姿勢とした が、対象者自身による握り幅の若干の 修正を許可した。適切な立位姿勢を保 持し、極端な反動動作を許容しない状 態で測定を行った。

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写真1 胸部 写真2 背部 写真3 体側 写真4 肩甲帯

写真5 体幹 写真6 殿部 写真7 大腿後面 写真8 内転筋群

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2)開眼片脚立ち  立位バランス能力の尺度として開眼 片脚立ちを行った。測定機器はセイ コー社製ストップウォッチ(S051)を 用いた。試行回数は左右2回ずつとし、 平均値を測定値とした。測定者の合図 とともに片脚立ちとなり、バランスを 崩して支持脚の位置が動く、もしくは 持ち上げている脚が床についた時点で 終了とし、その間の時間を測定した。 片脚立ち時は腰部に両手を当て、持ち 上げている脚の足部は支持脚に乗せて はならないものとして測定を行った。 3)タイムアップ&ゴー  ADL関連尺度の一つとして、機能 的移動能力を評価するタイムアップ& ゴーを行った。  測定開始姿勢は椅座位とし、測定者 の合図とともに椅子から立ち上がり前 方に歩行し、3m前方に置かれたパイ ロンをまわって再び椅子に座るまでの 時間を測定した。測定機器はセイコー 社製ストップウォッチ(S051)を用い た。試行回数は2回とし、平均値を測 定値とした。合図後の動作移行に時間 がかかった場合は再度測定を行った。 4)10m最大歩行速度  移動能力の尺度として、10m最大 歩行速度の測定を行った。測定は最大 の歩行速度で13m歩行したうちの中 間10mの所要時間を測定した。測定 機器はセイコー社製ストップウォッチ (S051)を用いた。試行回数は2回と し、平均値を測定値とした。 5)ファンクショナルリーチ  ファンクショナルリーチは動的なバ ランス能力を評価するため行った。測 定は立位で一側上肢の肩関節を90度 屈曲保持した状態を開始姿勢とし、で きる限り指先を前方へ伸ばし、その移 動距離を測定した。試行回数は2回と し、平均値を測定値とした。 6)ツーステップテスト  ツーステップテストは股関節可動域 の評価尺度として測定を行った。測定 は両足を揃えた状態を開始姿勢とし2 歩前方へ移動し、再び両足を揃えて立 位姿勢を保持するまでの移動距離を測 写真11 スカピュラアダクション 写真12 レッグレイズ 写真13 レッグエクステンション 写真14 ヒップアダクション 写真15 ヒップリフト 写真16 クォータースクワット

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定した。試行回数は2回とし、平均値 を測定値とした。 7)長座立ち上がり  ADL関連尺度の一つとして、起立 能力を評価する長座立ち上がりの測定 を行った。測定は長座姿勢を開始姿 勢とし、測定者の合図で対象者の普 段行っている動作様式で立ち上がり、 立位姿勢をとるまでの時間を測定し た。測定機器はセイコー社製ストップ ウォッチ(S051)を用いた。試行回数 は2回とし、平均値を測定値とした。 4. 分析方法  運動教室初回と最終回の調査項目結 果を比較した。統計解析は対応のあ るt検定を行い、有意水準はp<0.05 とした。すべての統計解析はDr SPSS for windowsを用いた。 Ⅲ.結果  複合トレーニング実施前後の運動機 能測定結果を表1に示す。タイムアッ プ&ゴー、ファンクショナルリーチ、 ツーステップテストにおいてトレーニ ング後に有意な改善が認められた。一 方、握力、10m最大歩行速度につい てはほとんど変化がみられなかった。 また、開眼片脚立ち、長座立ち上がり については改善はみられるものの有意 ではなかった。 Ⅳ.考察  高齢女性を対象に、ストレッチング、 ベンチステップ運動、筋力トレーニン グを組み合わせた複合トレーニングを 指導したところ、タイムアップ&ゴー、 ファンクショナルリーチ、ツーステッ プテストの結果が、運動指導後に有意 に改善した。タイムアップ&ゴーは起 立、歩行、方向転換、着座動作を測定 動作に含んでおり、バランス能力や歩 行能力、そして起立能力を包括的に評 価するテストである。また、ファンク ショナルリーチには下肢の柔軟性と動 的バランス能力が必要であり、ツース テップテストには股関節の屈曲伸展方 向の関節可動およびその動作を安定し て行うための下肢筋力が要求される。 今回タイムアップ&ゴー、ファンク ショナルリーチ、ツーステップテスト においてみられた有意な改善が、複合 トレーニングのどの運動成分による影 響を受けて得られたかは不明である。 しかし、タイムアップ&ゴーについて は、ベンチステップ運動を行うことに より測定結果が改善したとする先行研 究(18)もある。ベンチステップ運動に より大腿前面筋群の筋力向上が起こり (14)、そのことが起立・着座動作およ び歩行動作の安定性向上に影響し、タ イムアップ&ゴーの有意な改善に結び ついた可能性が考えられる。また、ツー ステップテストにおいて歩幅の改善が みられたことから、タイムアップ& ゴーにおいても歩幅が改善し歩行速度 が向上したのではないかと推測され、 このこともタイムアップ&ゴーの改善 に寄与したものと考えられた。しかし、 同様に歩幅が測定結果に影響を及ぼす 10m最大歩行速度においては有意な 改善はみられていない。通常、歩行動 作は歩幅とピッチという2つの要素か ら構成される。歩行速度を改善させる ためには歩幅だけでなくピッチも同様 に改善させる必要があると考えられる が、先行研究から加齢に伴う歩行速度 の低下は歩幅の縮小によるものである ことが示されている(6,12,15)。よって、 ツーステップテストにおける歩幅の改 善が実際の歩行動作における歩幅(歩 行速度)の改善と関係しているのかに ついてはさらなる調査が必要であると 思われる。また、ファンクショナルリー チとツーステップテストにおいてみら れた有意な改善は、ストレッチングに より下肢の柔軟性が向上し(1)、ベン チステップ運動や筋力トレーニングに よって下肢筋力が向上した(9,11)こと が、それぞれの測定動作の安定性を向 上させ有意な改善に結びついたのでは ないかと考えられる。今回採用した筋 力トレーニングは種目、セット数、回 数はすべての参加者で同じにしたが、 表1 複合トレーニング実施前後での運動機能測定結果 平均値±標準偏差 種目 トレーニング前 トレーニング後 タイムアップ&ゴー (sec.) 9.2±2.5 8.3±2.4** 10m最大歩行速度 (m/s) 1.4±0.6 1.4±0.4 開眼片脚立ち(右) (sec.) 29.0±22.3 31.0±21.5 開眼片脚立ち(左) (sec.) 27.5±22.0 30.1±22.2 握力(右) (kg) 21.5±4.4 21.1±4.3 握力(左) (kg) 20.4±4.0 20.3±3.8 ファンクショナルリーチ (cm) 35.1±5.7 36.7±5.4** ツーステップテスト (cm) 141.7±32.0 153.9±25.9** 長座立ち上がり (sec.) 3.9±1.9 3.7±1.6 **:P<0.01

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