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[ 目次 ] 今週の注目チャート 1 Ⅰ. 経済 金融市場動向 3 金融市場見通し 3 金融市場レビュー 4 国内経済指標の解説と予測 5 Ⅱ. トピックス 6 Brexitの現状整理と展望 6 米中貿易摩擦が招く新興国不安 8 Ⅲ. 参考資料 9 今週 来週の主要経済指標 9 月次 四半期のスケジ

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2018 年 7 月 20 日号

経済・金融市場動向]

◆ 金融市場見通し・内外経済指標

引き続き米経済・企業業績への期待が下支えとなる

も、中国市場や米欧の通商問題の動向には留意。モ

メンタムは鈍化も米金利上昇・株高・ドル高を予想

[トピックス]

◆ Brexit の現状整理と展望

メイ政権は、ソフトなEU離脱を目指す白書を発表

した。「財のみの自由貿易地域」という英国の提案

をEU側がどの程度許容するかが、今後の焦点に

◆ 米中貿易摩擦が招く新興国不安

新興国から投資資金の引き揚げが発生。背景には米

中貿易摩擦への懸念があり、中国株の下落ペースが

速いほか、アジアの経常黒字国でも通貨安の展開

金融市場ウィークリー

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金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号)

✣[目次]✣

今週の注目チャート ···

1

Ⅰ.経済・金融市場動向 ···

3 金融市場見通し ··· 3 金融市場レビュー ··· 4 国内経済指標の解説と予測 ··· 5

Ⅱ.トピックス ···

6 Brexitの現状整理と展望 ··· 6 米中貿易摩擦が招く新興国不安 ··· 8

Ⅲ.参考資料 ···

9 今週・来週の主要経済指標 ··· 9 月次・四半期のスケジュール ··· 11 今週の金融市場の動き ··· 14 最新リポート一覧 ··· 15

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マーケット時流潮流

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中国共産党のオフサイト 調査本部副本部長 長谷川克之 この夏、記録的な豪雨に見舞われたという中国・北京だが、北京から東へ約 300 キロメートル弱の 場所に中国でも有数のビーチリゾートがある。渤海湾に臨む風光明媚な河北省北戴河(ほくたいが) は清朝時代に開発された避暑地であり、多くの別荘や保養施設が並んでいる。 毎年 8 月頃に中国共産党の最高指導部や長老らが集まる北戴河会議は重要な政策や人事が議論さ れる非公式な“オフサイト”会合である。1950 年代から定例化され、文化大革命や天安門事件、ま た、新型肺炎 SARS の集団発症時に一時的に中止されたが、例年、忌憚のない議論が交わされている ようだ。会議の詳細は明かされないが、金融市場でも注目されることがある。2015 年 8 月の人民元 切り下げ時には、その直前の北戴河会議で長老らが指導部に対して景気対策を迫ったとされている。 中国は今、難しい政策の舵取りを迫られている。いわゆるシャドーバンキング規制の強化に伴い、 広義の信用供給である社会融資総量の伸びは 6 月に過去最低を記録した。金融の引き締まりから、固 定資産投資が減速し、企業の債務不履行も続発している。先月末にはやや極端な議論かもしれないが、 政府系シンクタンクが「中国で金融パニックが起きる可能性が高まっている」と警鐘を鳴らし、話題 となった。対外的には米国との貿易戦争は袋小路に陥っている様相であり、トランプ政権と真っ向か ら対抗する習近平政権の外交・通商政策への批判の声も一部にはあるようだ。まさに内憂外患である。 今年の北戴河会議では何が議論されるのか。ある意味では自然かつ健全なことだが、政策の路線を 巡り様々な立場があるようだ。景気の減速懸念が強まる中では、国内景気・金融の安定化の重要性が 強調される可能性が高いのではないか。もっとも、自らの政策への批判が集中するようであれば、習 主席がいっそのこと会議を開催しないという選択肢もない訳ではないように思われる。

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金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号) 1

~今週の注目チャート~

米国債保有額

米国債を売却したのは中国ではなく、ロシア (資料)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【解説】貿易摩擦激化による米国債の売却が懸念される中国が、世界最大の米国債保有国を維持する一方で、 ロシアによる米国債の売却が進行している。3 月末時点で約 1,000 億ドルあったロシアの米国債保有額は、5 月末時点で▲84%減の 149 億ドルとなった。米国による制裁下での米国債売買禁止を回避するためという見 方が多く、4~5 月の利回り上昇の一因になった可能性が高い。

【 2018 年の日経平均とドル円の推移 】

ドル円相場は年初の水準に円安進行も日本株は年初の高値を回復できず (資料)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【解説】足元の 2 週間で円安進行が企業業績への期待を高め、日経平均は再び 23,000 円台に迫る水準まで上 昇している。しかし、年初の高値と比較すると依然低い水準である他、徐々に上値の重さも見られている。5 月と 6 月にも日経平均は 23,000 円に迫るも押し戻されており、来週以降に発表が本格化する企業決算は底堅 い内容が期待されるが、米国の自動車追加関税等に不透明感が燻る中では目先の上値は限定されそうだ。 100 102 104 106 108 110 112 114 116 118 20,000 20,500 21,000 21,500 22,000 22,500 23,000 23,500 24,000 24,500 18/01 18/02 18/03 18/04 18/05 18/06 18/07 日経平均 ドル円(右目盛) (円) (円/ドル) (年/月) 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 (10億ドル) (年) 中国 日本 ロシア

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金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号) 2

【ドルインデックス(貿易加重平均)と人民元

トランプ米大統領はドル高への懸念を表明 (資料) Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【解説】トランプ米大統領はFRBが段階的に利上げを行うことを満足に感じていないとの見解を示した。 日銀やECBが緩和的な金融政策を維持する中、FRBが利上げを行うことでドル高が進展していることが、 結果としてドル高を招き、不利な立場におかれているとの懸念を表明した。またトランプ大統領が 6 月中旬 以降に一方的に進んでいた人民元安・ドル高についても個別にけん制とも取れる発言をしたことは興味深い。

【 IMF世界経済見通し

景気拡大が続くも、下振れリスクに留意 (資料)IMFより、みずほ総合研究所作成 【解説】IMFは今週(7/16)発表した「世界経済見通し」で、2018~19 年の世界経済は 3.9%の経済成長 が実現可能との予測を示した。予測値は 4 月の見通しを踏襲するものだが、日欧は予測が下方修正されてい る。また先行きのリスクに米利上げ予想の変化や新興国マネーの逆流を挙げたほか、米国との貿易摩擦が長 期化すれば、不確実性が高まることで投資が影響を受け、中期的に成長が抑制される可能性を指摘している。 ↙世界経済 ←中国 ←新興国 ←先進国 ▲ 2 ▲ 1 0 1 2 3 4 5 6 80 82 84 86 88 90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 14 16 18 20 (前年比、%) (年) IMF予測 5.5 5.9 6.3 6.7 7.1 110 115 120 125 130 16/07 17/01 17/07 18/01 (USD/人民元) (Index) (年/月) 貿易加重ドル指数 人民元(右目盛)

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金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号) 3

Ⅰ.経済・金融市場動向

~金融市場見通し~

来週の金融市場は、米国経 済・企業業績への期待が下 支えとなるも、中国市場や 米通商政策の動向には目 配りが必要 今週の金融市場はリスクオン地合いが続く展開となった。米中の貿易問 題に関して新たな材料が乏しかったことに加え、米国の経済指標や企業決 算が総じて堅調な景気を裏付け、投資家心理を改善させた。今晩以降も米 国経済が世界経済をけん引するとの見方は金融市場の下支えになると見込 まれるが、米国の通商政策を巡って、今週既に双方が強硬姿勢を示してい る米欧の首脳会談(7/25)、日米の新たな枠組みの通商協議(日程未定、7 月末に開催予定)が控えており、波乱材料となり得るだろう。また、週後 半に大きく下落した人民元の動向にも留意が必要だ。米国に次ぐ経済大国 である中国の経済においては、4~6月期のGDP成長率が予想の範囲内の 減速に留まり一旦安心感が広がったが、市場の不安定さは再燃している。 米国では耐久財受注や住 宅関連の経済指標が発表 される予定。週末には 4~6 月期のGDPも控えるが、 力強い改善を予想 経済指標では、米国で6月の耐久財受注(7/26)や住宅販売の指標(中古: 7/23、新築:7/25)が発表される予定だ。今週発表された6月の住宅着工件 数が大きく落ち込んだことから、先行きの住宅市場に対しやや懸念が強ま っているが、来週発表される販売件数については、前月から横ばい圏で底 堅さを維持する見込みだ。最大の注目材料は、来週末に発表される4~6月 期のGDP成長率(7/27)であり、年率+4.0%程度の力強い改善が予想さ れている。米国以外ではECB政策理事会(7/26)が予定されている。前 月に年内の資産購入終了を決定した他、フォワードガイダンスを修正して おり、今月は政策が維持される見込みだ。 米 10 年国債利回りは米景 気改善期待と通商政策の 両にらみ。米株は企業決算 を手掛かりに上昇含み。日 本株は上値重い展開 米10年国債利回りは、米景気の改善期待が金利上昇圧力だが、米通商政 策の不透明感が高まれば低下圧力優勢となる可能性もあろう。米国株は引 き続き4~6月期の企業決算が材料となるが、今週と同様に予想を上回る内 容が相次げば上昇基調を維持する展開が期待される。日本の10年国債利回 りは横ばい圏の推移を予想する。日本株は、ペース速く上昇してきた中、 日米の通商協議を見極めたいとの思惑から利益確定売りに押される場面も 想定される。為替市場では引き続きドル高地合いを見込む。(大塚理恵子) 【 来週の予想 】 USD LIBOR 3カ月(%)

2.300 ~

2.400

米10年国債(%)

2.70 ~

3.00

円 TIBOR 3カ月(%)

0.08 ~

0.11

10年国債(%)

0.00 ~

0.06

ダウ平均(ドル)

24,700 ~

25,400

NASDAQ総合指数(ポイント)

7,740 ~

7,990

日経平均(円)

22,200 ~

23,100

TOPIX(ポイント)

1,720 ~

1,790

円/ドル

109.5 ~

113.5

ドル/ユーロ

1.150 ~

1.180

円/ユーロ

125.0 ~

133.0

為 替 項目 予想レンジ 内外金利 内外株式

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金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号) 4

~金融市場レビュー~

<内外金利動向>

タカ派なパウエル議長と それをけん制するトラン プ大統領の発言によって 売り買い交錯し、米 10 年 国債利回りはもみ合う展 開 先週末以降の米 10 年国債利回りは 2.83%と横ばい圏で推移。米 6 月小売 売上高(7/16)は市場予想に一致したものの、同日発表の 5 月実績が大幅 に上方修正されたことやパウエル議長証言(7/17・18)で経済への強気な 見方が示されたことで、利回りが上昇した。また、米大手銀行の好決算で 株価が押し上げられたことも利回りを上昇させる要因となったが、利上げ は好ましくないというトランプ大統領の発言(7/19)によって上昇幅は縮 小した。欧州では、米国債の流れを受けて利回りが上昇する場面があるも、 独 30 年債入札(7/18)が旺盛な需要を集めたこと等で、独 10 年国債利回 りは先週末と同水準まで戻っている。また金融政策を反映しやすい 2 年債 の米独利回り格差が 30 年ぶりの水準に拡大する場面もあった。イタリアで は、コンテ首相がユーロ圏に止まる意向を示した(7/19)ことで利回りが 低下している。日本の 10 年国債利回りは 0%近傍で推移している。(宮本凌)

<内外株式動向>

日米株とも米景気・企業 業績の改善期待が高まり 約 1 カ月ぶりの水準に上 昇 先週末以降の米株式相場は、上昇した。米中間の貿易問題に新たな材料 が乏しかったことに加え、発表が進んでいる 4~6 月期の企業決算が総じて 予想を上回る内容が相次ぎ先行きの業績改善期待が高まり株価を押し上げ た。また、6 月の小売売上高やパウエルFRB議長の議会証言も米景気の堅 調さを裏付ける好材料となり、ダウ平均株価は節目の 25,000 ドル台を回復 した他、ナスダック総合指数は史上最高値を更新した。ただし、週後半は 米欧の貿易問題等を材料に利益確定売りに押され上昇幅を縮小させた。日 本株は上昇した。連休中に米国株が堅調に推移したことや、発表された中 国の 4~6 月期のGDP成長率が概ね市場予想通りであったことを受けて、 連休明けは大幅に上昇した。為替相場において、ドル円が 112 円台で安定 的に推移したことも先行きの企業業績に対する安心感につながり、日経平 均株価は約 1 カ月ぶりに 23,000 円に迫る水準まで上昇した。(大塚理恵子)

<為替動向>

トランプ大統領の利上げ けん制発言を契機にドル 安に 為替市場は先週末以降主要通貨対比概ね横ばい圏内での推移となった。 ドル円相場は週前半のパウエルFRB議長の議会証言を受けて円安ドル高 に。米経済について前向きな見解を示したほか、貿易を巡る各国の対立が 金融引き締めの見通しに与える影響は大きくないとの見解を示した。金融 市場では貿易対立激化によって先行きの利上げペースが緩慢なものになる との予想があったものの、当局者から懸念が示されなかったことで、ドル 買いのきっかけとなったようだ。その後、トランプ米大統領が強いドルに よって米国が不利な立場におかれる可能性があると発言すると、それまで の上げ幅を縮小し、前週末比横ばい圏内まで円高が進展した。ユーロドル 相場は、パウエル米FRB議長の議会証言を受けたドル高に加えて、イタ リアのユーロ離脱懸念が首相発言で後退したことから下落基調で推移して いる。 (殿岡直樹)

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金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号) 5

~国内経済指標の解説と予測~

輸出数量指数は単月では 低下も、四半期でみれば回 復 6月の貿易統計(7/19)では、輸出数量指数(みずほ総合研究所による季 節調整値)が前月比▲0.9%(5月同▲3.4%)と2カ月連続で低下した。地 域別でみると、EU、中国向けは上昇したものの、米国向けが2カ月連続で 低下し全体を押し下げた。米国向け輸出を財別にみると(前年比ベース)、 自動車の伸びが前年を下回ったほか、半導体製造装置や鉄鋼の伸びもマイ ナス幅が拡大した。輸入数量指数も前月比▲7.7%(5月同+6.4%)と大幅 なマイナスとなった。米国・EU・中国のいずれの地域も低下したが、特 に米国からの輸入がふるわなかった。なお、4~6月期でみると、輸出数量 指数は前期比+1.1%(1~3月期同▲0.8%)とプラスに転じた一方、輸入 数量指数は同+0.0%(1~3月期同▲1.0%)と力強さを欠いた。その結果、 4~6月期のGDP統計における外需寄与度はプラスとなる見込みだ。 全国コアCPIは前月か らプラス幅拡大 6月の全国コアCPI(生鮮食品を除く総合、7/20)は、前年比+0.8% と前月からプラス幅が拡大した。ガソリン価格の上昇などをうけてエネル ギーの伸び幅が拡大した。一方、生鮮食品を除く食料の伸びが鈍化したほ か、携帯電話通信料のマイナス幅が拡大して全体を押し下げた。なお、生 鮮食品を除く食料のうち酒類は、過度な安売り規制を目的として酒税法の 改正が行われた前年の裏が出たとみられる。今後は、原油価格の上昇や、 人件費の上昇を背景に価格転嫁が一定程度進展することが見込まれること から、コアCPIのプラス幅は緩やかに拡大するだろう。 都区部コアCPIは伸び 幅拡大を予想 来週発表される7月の都区部コアCPI(生鮮食品を除く総合、7/27)は、 外国パック旅行費の伸びが鈍化するとみられる一方で、ガソリンなどのエ ネルギー価格が上昇することから、前年比+0.8%と伸びが拡大する見通し である。 (越山祐資) 【 輸出数量指数の推移 】 【 全国コアCPIの推移 】 (注)みずほ総合研究所による季節調整値。 (資料)財務省「貿易統計」より、みずほ総合研究所作成 (資料)総務省「消費者物価指数」より、みずほ総合研究所作成 70 75 80 85 90 95 100 105 110 115 15/9 16/3 16/9 17/3 17/9 18/3 世界 アメリカ合衆国 EU アジア 中華人民共和国 ASEAN ▲0.6 ▲0.4 ▲0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 15/6 15/12 16/6 16/12 17/6 17/12 18/6 生鮮食品を除く総合 食料(酒類を除く)及びエネルギー を除く総合 生鮮食品及びエネルギーを除く総合 (年/月) (前年比、%) (年/月) (2010 年=100)

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6 金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号)

Ⅱ.トピックス

~Brexit の現状整理と展望~

メイ政権は、英・EU間の 将来関係に関する白書を 発表 白書は「ソフト・ブレグジ ット」路線 自由貿易地域は経済統合 の一形態だが、関税同盟や 単一市場よりは緩い統合 自由貿易地域内では財に 関してEU法受容を示唆 7月 6 日に首相の公式別荘であるチェッカーズで行われた閣僚会合で、 メイ政権は英・欧州連合(EU)間の将来関係に関する英政府としての方 針に合意した。メイ政権は、この閣僚合意に基づき、7 月 12 日に英・EU の将来関係に関する白書を発表した(図表)。 白書の内容をみると、EU離脱後もEUとの関係を出来る限り緊密なも のとする「ソフト・ブレグジット」路線が採られていることが分かる。「財 に関する自由貿易地域(free trade area for goods)」を英政府とEUが 設立し、その中でEU法の維持を念頭に置いた「農産物を含めた全ての財 の 共 通 ル ー ル ブ ッ ク ( common rulebook for all goods including agri-food)」に基づき通商取引を行うことを提案した点がポイントである。 自由貿易地域について、メイ首相は 2017 年 1 月に行った方針演説の中で、 EUの単一市場や関税同盟から離脱し、野心的な自由貿易協定(FTA) をEUと締結する方針を示している。白書は、このFTA締結を念頭に置 いたものである。 自由貿易地域は、経済統合の一形態と捉えられるが、関税同盟や単一市 場よりも統合の度合いは緩やかだ。自由貿易地域では、構成国間の関税や 非関税障壁など財移動に関する摩擦が撤廃される。他方で、関税同盟では、 上記に加えて対外関税政策の共通化が図られる。更に次の段階として共同 市場があり、ここでは財以外の資本や労働といった生産要素の移動制限が 撤廃される。EU単一市場はこの共同市場に当たる。 メイ政権のこれまでの方針と異なるのは、自由貿易地域内では「農業品 を含む全ての財に共通のルールブック」が適用され、「財に関するEU法 との現時点での調和を約すること」を前提とした点である。通商上の広範 な規制調和を含むとすれば、英政府としては大きな譲歩になる。 【 図表 英・EU関係に関する白書のポイント 】

財に関する自由貿易地域(free trade area for goods)の設置

英国とEUによる財の自由貿易地域を設立し、国境での摩擦を避け、アイルランド島の国境問題についても約束(物理国境を設置しないこと)を果たす 農業品を含む全ての財に関する共通のルールブック(common rulebook for all goods including agri-food)を作る。英国は財に関するEU法との現時 点での調和を約する

サービスについては、異なる取り決めを行い、現状と同じ相互アクセスとはならないことを認識する。金融サービスは、パスポート制度と同様の物は作ら ないが、統合された市場の利益を維持し、金融安定を守るための措置を講じる

円滑化された通関手続き(Facilitated Customs Arrangement)の導入 英国とEUは、協働のうえ、新たな通関円滑化策を段階的に導入する

最終的には、英・EU間の通関手続きの必要性を取り除き、あたかも統合された関税地域のように(as if a combined customs territory)運営する 紛争処理について

英国とEUは、英・EU合意の一貫した解釈と適用のために、共同で制度的な枠組みを作る

紛争調停について、英国は英法廷、EUはEU法廷で行われるが、英国は引き続きEUの共通ルールブックを適用する分野ではEU判例を考慮(with due regard paid)する

その他

人の自由移動は終了するが、旅行・就業・就学するための「移動枠組み(mobility framework)」を作る EU予算への支払いは停止する(但し、科学技術の分野など共同行動による適切な貢献は除く) 離脱協定が破たんする「ノー・ディール」となった場合の準備も行う

(9)

7 金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号) 同時に、新たな通関手続き を提案 金融を含むサービスにつ いては、自由貿易地域には 含まれず EUが「財のみ自由貿易地 域」をどう捉えるかが焦点 FCAは技術的な困難さ が伴う 財とサービスを分けて考 えられるのか? アイルランド共和国は肯 定的な初期反応 さらに、メイ政権は国境での通関手続きの簡素化に向け「円滑化された 通関手続き(Facilitated Customs Arrangement、FCA)」の導入を提案 した。前述の通り、関税同盟とは異なり、自由貿易地域は構成国間で対外 関税率を揃える必要は無いため、EUに輸出される財と英国に輸出される 財では関税率が異なり得る。英政府は、第三国から英国経由でEUに向か う財について、英国境でEUのために英政府が関税を徴収し、その代わり 英・EU国境では通関手続きを出来る限り簡素化することを想定している。 同時に手続きの複雑さを解消するために、メイ政権は、IT技術を駆使 した新たな通関設備を構築することも考えており、結果的に英・EU国境 は、「あたかも統合された関税地域のように(as if a combined customs territory)」なることを目指すとした。ただ、あくまでも「あたかも」で あり、厳密には通関は無くならない。 他方で、サービスについては、自由貿易地域には含まれない旨が明記さ れた。例えば金融サービスについては、単一パスポート制度は維持しない ことになった。但し、統合された市場の便益を維持し、金融安定を守るた めの措置を講じることが明記された。 今後の焦点は、「財のみの自由貿易地域」の設立と「財に関する共通ル ールブック」をEUがどのように解釈し、どの程度許容するかであろう。 EUは、2017 年 4 月に採択した交渉ガイドラインにおいて、EU単一市場 における「ヒト・モノ・カネ・サービス」の 4 つの自由移動は不可分であ り、英国の「良い所取り」は許さないという姿勢を示している。 今回の英政府提案がこの大原則を曲げるものと捉えられれば、実現の可 能性は低くなろう。但し、EUがガイドラインで禁ずる「単一市場におけ る良い所取り」と、英国が提案するFTA締結を通じた自由貿易地域の設 立は異なるもので、EUも英国とFTAを結ぶという点は了承している。 英国が提案した「円滑化された通関手続き」により、英国で消費される 財と、英国を経由してEUへ向かう財を峻別することは事実上困難で、現 実的で無いとEU側が考える可能性もある。この場合、代案として英国が EUと対外関税率をそろえることが考えられるが、これは結果として英国 がEUの関税同盟に止まることを意味している。英・EU国境はなくなる が、英国は対外通商交渉を行う自由を財については封じられる。 財とサービスを分けて考えることは困難で、「財のみの自由貿易地域」 は機能しないとの見方もEU内にはあるようだ 。例えば、トラックの運転 手が財輸送に伴い国境を越えたサービスを提供するケースなどを考えると わかりやすい。もしもEUがこうした主張により、財のみでなくサービス についてもルールブックの作成と受容を求めた場合、英国にとっては許容 しづらく、交渉が難航し「ハード・ボーダー」発生に繋がる可能性がある。 EU各国の初期反応として、当事国とも言えるアイルランド共和国のレ オ・バラッカー首相は英提案に歓迎の意を示し、英国が譲れない一線を動 かすのならば、EU側もそうすべき、と妥協を促している。(吉田健一郎)

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8 金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号)

~米中貿易摩擦が招く新興国不安~

資金流出が続く新興国 新興国に向かう証券投資は、5 月に続いて 6 月も投資の引き揚げが新規の 投資を上回ったとみられる。国際金融協会(IIF)の推計によれば、新 興国から投資資金が引き揚げられる現象は、米大統領選でトランプ大統領 が当選した 2016 年 11 月以来のことである。過去を振り返っても、世界経 済の成長フロンティアである新興国からの資金引き揚げ(資金流出)は、 リーマンショック後や 2013 年のテーパータントラム、人民元が切り下げら れた 2015 年夏と 2016 年初などに限られている。新興国向け投資の弱含み は 2018 年 2 月、同 4~5 月にもみられたが、当時は米長期金利の上昇に対 する懸念が背景にあった。しかし、6 月は米国の 10 年国債利回りが上昇し ておらず、むしろ低下している。米中の貿易摩擦が激化する中で、世界経 済の先行きに対する不透明感が高まったことで、市場はいわゆるリスクオ フの姿勢に傾いていたためだ。新興国向け投資に代表されるようなリスク マネーは、こうした米中貿易摩擦に対する懸念を背景に、今年 2 月や 4~5 月を上回る委縮をみせている。 長期化する米中貿易摩擦 の影響には今後も留意 海外主体による新興国向け投資の弱含みを受け、新興国市場では通貨 安・株安の動きが加速する局面がしばしば観測されるようになっている。 新興国通貨については、アジアの経常黒字国でも対ドルレートの減価(通 貨安)が確認でき、新興国株も 2015 年から 16 年初めにかけての時期以来 となる下落局面が続いている。特に中国株は下落ペースが速く、米中両国 への輸出依存度が相対的に大きいアジアの株安も鮮明だ。上海A株の 12 カ 月予想PERは 11 倍程度まで低下しているが、過去には 9 倍を下回る局面 も観測されており、一段安の展開も十分に考えらえる。米国が中国製品に 対する追加関税に最初に言及した 3 月下旬から 4 カ月が経ったが、収束の 兆しは見られない。貿易摩擦が長期化すれば、実際にもう一段の制裁が発 動されない場合でも、新興国市場には重石となり続けるだろう。(井上淳) 【 図表1 新興国向け証券投資 】 【 図表2 株価の推移 】 (資料)IIFより、みずほ総合研究所作成 (注)5 日移動平均。 (資料)MSCI、Thomson Reuters より、みずほ総合研究所作成 ▲ 80 ▲ 60 ▲ 40 ▲ 20 0 20 40 60 80 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 新興国の対内証券投資 3カ月移動平均 (10億ドル) (年) リーマンショック テーパータントラム 人民元切り下げ トランプ大統領誕生 資 金 流 入← → 資 金 流 出 2018/5~6 上海総合 中南米株 ダウ平均 中東欧株 アジア株 85 90 95 100 105 110 115 120 125 17/7 17/9 17/11 18/1 18/3 18/5 18/7 (2017/6/30=100) (年/月)

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金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号) 9

Ⅲ.参考資料

今週の主要経済指標

予想:情報ベンダー(Bloomberg、Reuters 等)の取りまとめた予想コンセンサス。米国の経済指標は特に断りのない限り季調値。 R は改定値。 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス、中:中国、韓:韓国、印:インド、 尼:インドネシア、泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア 日 付 今回実績 予想 7/13(金) 日 設備稼働率(5月) 102.0 N,A, 104.2 中 貿易収支(6月) 米ドル +416億㌦ +277億㌦ R +242億㌦ 輸出総額(6月) 前年比 +11.3% +9.5% R +12.2% 輸入総額(6月) 前年比 +14.1% +21.3% +26.0% 米 97.1 98.0 98.2 7/16(月) 日 中 実質GDP(4~6月期) 前年比 +6.7% +6.7% +6.8% 鉱工業生産(6月) 前年比 +6.0% +6.5% +6.8% 米 小売売上高(6月) 前月比 +0.5% +0.5% R +1.3% +22.6 +21.0 +25.0 7/17(火) 米 鉱工業生産指数(6月) 設備稼働率(6月) 前月比 +0.6% 78.0% +0.5% 78.3% R R ▲0.5% 77.7% 7/18(水) 米 住宅着工件数(6月) 住宅着工許可件数(6月) 年率 年率 117.3万件 127.3万件 132.0万件 133.0万件 R 133.7万件 130.1万件 7/19(木) 日 貿易統計(6月) 通関収支 輸出 輸入 原数値 前年比 前年比 前年比 +7,214億円 +66.5% +6.7% +2.5% +5,312億円 +22.6% +7.0% +5.3% ▲5,805億円 -+8.1% +14.0% 米 +25.7 +21.5 +19.9 尼 7/20(金) 日 消費者物価(6月全国)   [除・生鮮食品] 前年比 前年比 +0.7% +0.8% +0.8% +0.8% +0.7% +0.7% 前回実績 経 済 指 標 等 ・6月の小売売上高は底堅い伸び。5月も上方改定。自動車・同部品の売り上げが前月比 0.9%増えたほか、ガソリン給油所が1.0%、薬局が2.2%それぞれ増加した。 内閣府月例経済報告(7月) 金融政策決定会合(18・19日) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(7月) 海の日(日本休場) ミシガン大消費者信頼感指数(7月速報) ニューヨーク連銀製造業業況指数(7月) パウエルFRB議長証言(下院金融サービス委員会) ベージュブック(地区連銀経済報告) パウエルFRB議長証言(上院銀行委員会)

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金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号) 10

来週の主要経済指標

予想:[ ]はみずほ総合研究所予想、それ以外はコンセンサス(Bloomberg 等)。予定は変更になる可能性があります。 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス、中:中国、韓:韓国、印:インド、 尼:インドネシア、泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア 日 付 予 想 前 回 前々回 7/20(金) 日 全産業活動指数(5月) 前月比 0.0% +1.0% +0.0% 7/22(日) 7/23(月) 米 中古住宅販売件数(6月) 年率 548万件 543万件 545万件 7/24(火) 日 米 欧 54.8 54.9 54.1 7/25(水) 米 新築住宅販売件数(6月) 年率 67.0万件 68.9万件 64.6万件 独 ifo景況感指数(7月) 101.6 101.8 102.3 7/26(木) 日 米 耐久財受注(6月) 前月比 +3.0% ▲0.4% ▲0.6% 欧 7/27(金) 日 消費者物価(7月都区部)    [除・生鮮食品] 前年比 前年比 [+0.7%] [+0.8%] +0.6% +0.7% +0.4% +0.5% 米 GDP(4~6月期速報) +4.0% 1~3月期 +2.0% 10~12月期 +2.9% 97.2 7月速報 97.1 6月確報 98.2 2年国債入札 2年利付国債入札 7年国債入札 ミシガン大消費者信頼感指数(7月確報) 経 済 指 標 等 G20(財務大臣・中央銀行総裁会議、ブエノスアイレス(アルゼンチン))(21・22日) ECB政策理事会 ユーロ圏合成PMI(7月速報) 40年利付国債入札 前期比年率 5年国債入札

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金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号) 11

7 月のスケジュール

国 内 米 国 他 1 1 2 日銀短観(6 月調査),新車販売台数(6 月) 2 米 製造業ISM指数(6 月) 3 10 年利付国債入札 3 米 製造業新規受注(5 月) 4 4 米 独立記念日(米国休場) 5 30 年利付国債入札 5 米 非製造業ISM指数(6 月) FOMC 議事録(6/12・13 分) 6 家計調査(5 月),毎月勤労統計(5 月速報) 景気動向指数(5 月速報) 6 米 雇用統計(6 月) 貿易収支(5 月) 7 7 8 8 9 景気ウォッチャー調査(6 月) 国際収支(5 月速報) 9 10 マネーストック(6 月速報),5 年利付国債入札 10 米 3 年国債入札 11 機械受注統計(5 月),企業物価指数(6 月) 第 3 次産業活動指数(5 月) 11 米 PPI(6 月) 10 年国債入札 12 20 年利付国債入札 12 米 CPI(6 月),連邦財政収支(6 月) 30 年国債入札 13 設備稼働率(5 月) 13 米 ミシガン大学消費者信頼感指数(7 月速報) 14 14 15 15 16 海の日(日本休場) 16 米 小売売上高(6 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(7 月) 17 17 米 パウエルFRB議長証言(上院銀行委員会) 鉱工業生産・設備稼働率(6 月) ネット対米証券投資(5 月) 18 18 米 パウエルFRB議長証言(下院金融サービス委員会) ベージュブック(地区連銀経済報告) 住宅着工・許可件数(6 月) 19 貿易統計(6 月) ,内閣府月例経済報告(7 月) 19 米 フィラデルフィア連銀製造業業況指数(7 月) 景気先行指数(6 月) 20 消費者物価(6 月全国),全産業活動指数(5 月) 20 21 21 22 22 G20(財務大臣・中央銀行総裁会議、ブエノスアイレス (アルゼンチン))(21・22 日) 23 23 米 中古住宅販売件数(6 月) 24 40 年利付国債入札 24 米 2 年国債入札 25 25 独 米 ifo景況感指数(7 月) 新築住宅販売件数(6 月),5 年国債入札 26 2 年利付国債入札 26 欧 米 ECB政策理事会 耐久財受注(6 月),7 年国債入札 27 消費者物価(7 月都区部) 27 米 GDP(4~6 月期速報) ミシガン大学消費者信頼感指数(7 月確報) 28 28 29 29 30 商業動態統計(6 月速報) 30 31 日銀金融政策決定会合(30・31 日) 日銀総裁定例記者会見 日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解) 鉱工業生産(6 月速報) 労働力調査(6 月) 住宅着工統計(6 月) 消費動向調査(7 月) 31 米 雇用コスト指数(4~6 月期) シカゴPMI指数(7 月) カンファレンスボード消費者信頼感指数(7 月) 個人所得・消費支出(6 月) *印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス

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8 月のスケジュール

国 内 米 国 他 1 新車販売台数(7 月) 1 米 FOMC(31・1 日),製造業ISM指数(7 月) 2 10 年利付国債入札 2 英 米 英中銀金融政策委員会(1・2 日) 製造業新規受注(6 月) 3 日銀金融政策決定会合議事要旨(6/14・15 分) 3 米 非製造業ISM指数(7 月),雇用統計(7 月) 貿易収支(6 月) 4 4 5 5 6 6 7 景気動向指数(6 月速報) 家計調査(6 月) 毎月勤労統計(6 月速報) 10 年物価連動国債入札 7 米 3 年国債入札 8 日銀金融政策決定会合における主な意見(7/30・31 分) 景気ウォッチャー調査(7 月) 国際収支(6 月速報) 8 米 10 年国債入札 9 機械受注統計(6 月) マネーストック(7 月速報) 30 年利付国債入札 9 米 PPI(7 月) 30 年国債入札 10 GDP(4~6 月期 1 次速報) 企業物価指数(7 月) 第 3 次産業活動指数(6 月) 10 米 CPI(7 月) 連邦財政収支(7 月) 11 山の日 11 12 12 13 13 14 設備稼働率(6 月) 14 15 15 米 鉱工業生産・設備稼働率(7 月),小売売上高(7 月) ネット対米証券投資(6 月),労働生産性(4~6 月期暫定) ニューヨーク連銀製造業業況指数(8 月) 16 貿易統計(7 月) 5 年利付国債入札 16 米 住宅着工・許可件数(7 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(8 月) 17 17 米 ミシガン大学消費者信頼感指数(8 月速報) 景気先行指数(7 月) 18 18 19 19 20 20 21 20 年利付国債入札 21 22 全産業活動指数(6 月) 22 米 FOMC 議事録(7/31・8/1 分),中古住宅販売件数(7 月) 23 23 米 新築住宅販売件数(7 月) 24 消費者物価(7 月全国) 24 米 耐久財受注(7 月) 25 25 26 26 27 27 独 米 ifo景況感指数(8 月) 2 年国債入札 28 28 米 カンファレンスボード消費者信頼感指数(8 月) 5 年国債入札 29 消費動向調査(8 月) 29 米 GDP(4~6 月期暫定) ,企業収益(4~6 月期暫定) 7 年国債入札 30 商業動態統計(7 月速報),2 年利付国債入札 30 米 個人所得・消費支出(7 月) 31 鉱工業生産(7 月速報) 消費者物価(8 月都区部) 労働力調査(7 月),住宅着工統計(7 月) 31 米 ミシガン大学消費者信頼感指数(8 月確報) シカゴPMI指数(8 月) *印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス

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金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号) 13

四半期スケジュール

9 月 10 月 11 月 日 本 3 新車販売台数(8 月) 法人企業統計調査(4~6 月期) 5 10 年利付国債入札 7 家計調査(7 月) 毎月勤労統計(7 月速報) 景気動向指数(7 月速報) 10 GDP(4~6 月期 2 次速報) 景気ウォッチャー調査(8 月) 国際収支(7 月速報) 11 マネーストック(8 月速報) 第 3 次産業活動指数(7 月) 30 年利付国債入札 12 法人企業景気予測調査(7~9 月期) 13 企業物価指数(8 月) 機械受注統計(7 月) 5 年利付国債入札 14 設備稼働率(7 月) 19 日銀金融政策決定会合(18・19 日) 日銀総裁定例記者会見 貿易統計(8 月) 20 資金循環統計(4~6 月期速報) 20 年利付国債入札 21 消費者物価(8 月全国) 全産業活動指数(7 月) 26 40 年利付国債入札 28 鉱工業生産(8 月速報) 商業動態統計(8 月速報) 労働力調査(8 月) 消費者物価(9 月都区部) 2 年利付国債入札 1 日銀短観(9 月調査) 新車販売台数(9 月) 2 消費動向調査(9 月) 5 家計調査(8 月) 毎月勤労統計(8 月速報) 景気動向指数(8 月速報) 9 景気ウォッチャー調査(9 月) 国際収支(8 月速報) 10 機械受注統計(8 月) 11 企業物価指数(9 月) 12 マネーストック(9 月速報) 第 3 次産業活動指数(8 月) 15 設備稼働率(8 月) 18 貿易統計(9 月) 19 消費者物価(9 月全国) 22 全産業活動指数(8 月) 26 消費者物価(10 月都区部) 29 商業動態統計(9 月速報) 30 労働力調査(9 月) 31 鉱工業生産(9 月速報) 日銀金融政策決定会合(30・31 日) 日銀総裁定例記者会見 日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解) 1 新車販売台数(10 月) 6 家計調査(9 月) 7 毎月勤労統計(9 月速報) 8 景気ウォッチャー調査(10 月) 国際収支(9 月速報) 9 マネーストック(10 月速報) 12 企業物価指数(10 月) 14 設備稼働率(9 月) 第 3 次産業活動指数(9 月) GDP(7~9 月期 1 次速報) 19 貿易統計(10 月) 21 全産業活動指数(9 月) 22 消費者物価(10 月全国) 29 商業動態統計(10 月速報) 30 鉱工業生産(10 月速報) 労働力調査(10 月) 消費者物価(11 月都区部) 米 国 4 製造業ISM指数(8 月) 5 貿易収支(7 月) 6 非製造業ISM指数(8 月) 労働生産性(4~6 月期改訂) 7 雇用統計(8 月) 11 3 年国債入札 12 ベージュブック(地区連銀経済報告) PPI(8 月) 10 年国債入札 13 CPI(8 月) 連邦財政収支(8 月) 30 年国債入札 14 ミシガン大学消費者信頼感指数(9 月速報) 鉱工業生産・設備稼働率(8 月) 小売売上高(8 月) 17 ニューヨーク連銀製造業業況指数(9 月) 19 住宅着工・許可件数(8 月) 経常収支(4~6 月期) 20 中古住宅販売件数(8 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(9 月) 景気先行指数(8 月) 24 2 年国債入札 25 カンファレンスボード消費者信頼感指数(9 月) 5 年国債入札 26 FOMC(25・26 日) 新築住宅販売件数(8 月) 27 耐久財受注(8 月) 企業収益(4~6 月期改訂) GDP(4~6 月期確定) 7 年国債入札 28 シカゴPMI指数(9 月) 個人所得・消費支出(8 月) 1 製造業ISM指数(9 月) 3 非製造業ISM指数(9 月) 5 雇用統計(9 月) 貿易収支(8 月) 10 PPI(9 月) 3 年国債入札 10 年国債入札 11 CPI(9 月) 連邦財政収支(9 月) 30 年国債入札 12 ミシガン大学消費者信頼感指数(10 月速報) 15 小売売上高(9 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(10 月) 16 鉱工業生産・設備稼働率(9 月) 17 FOMC 議事録(9/25・26 分) 住宅着工・許可件数(9 月) 18 フィラデルフィア連銀製造業業況指数(10 月) 景気先行指数(9 月) 19 中古住宅販売件数(9 月) 23 2 年国債入札 24 ベージュブック(地区連銀経済報告) 新築住宅販売件数(9 月) 5 年国債入札 25 耐久財受注(9 月) 7 年国債入札 26 GDP(7~9 月期速報) 29 個人所得・消費支出(9 月) 30 カンファレンスボード消費者信頼感指数(10 月) 31 雇用コスト指数(7~9 月期) シカゴPMI指数(10 月) 1 製造業ISM指数(10 月) 労働生産性(7~9 月期暫定) 2 雇用統計(10 月) 貿易収支(9 月) 5 非製造業ISM指数(10 月) 8 FOMC(7・8 日) 9 ミシガン大学消費者信頼感指数(11 月速報) PPI(10 月) 13 連邦財政収支(10 月) 14 CPI(10 月) 15 小売売上高(10 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(11 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(11 月) 16 鉱工業生産・設備稼働率(10 月) 20 住宅着工・許可件数(10 月) 21 中古住宅販売件数(10 月) 耐久財受注(10 月) 22 景気先行指数(10 月) 28 FOMC 議事録(11/7・8 分) 新築住宅販売件数(10 月) カンファレンスボード消費者信頼感指数(11 月) 企業収益(7~9 月期暫定) GDP(7~9 月期暫定) 29 個人所得・消費支出(10 月) 30 シカゴPMI指数(11 月) 欧 州 13 ECB政策理事会 英中銀金融政策委員会(12・13 日) 25 ECB政策理事会 8 英中銀金融政策委員会(7・8 日) *印は期日未定を示す〔予定は変更の可能性があります〕

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金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号) 14

今週の金融市場の動き

(注)前週末比は、海外などについては現時点での直近値と前週末値との比較。 東京市場の発行日表示値は終値もしくは 11:30 時点値。 米国 10 年債、米金利スワップ 10 年物は Bloomberg の終値。 日本株出来高・売買代金はそれぞれ東京証券取引所第一部出来高・売買代金。 TIBOR は全銀協発表のユーロ円 TIBOR 平均値。 新発 10 年国債は日本相互証券発表の気配値。 金利先物は東京金融取引所(TFX)のユーロ円 3 ヵ月金利先物。 独・英 10 年国債は Bloomberg の提示する終値。 為替は NY 時間終値(発行日のみ東京時間 11:30 時点、出所:Bloomberg)。

[海外金利]

7/12 7/13 7/16 7/17 7/18 7/19 7/20 前週末比 ドルLIBOR 3M(%) 2.33919 2.33600 2.33263 2.34194 2.34750 2.34706 0.011 ユーロドル金先(Dec18) 97.335 97.345 97.335 97.325 97.325 97.335 ▲ 0.010 米国債(10年、%) 2.845 2.827 2.858 2.860 2.869 2.838 0.011 スワップ金利(10年、%) 2.917 2.895 2.921 2.926 2.939 2.906 0.011 独国債(10年、%) 0.357 0.340 0.363 0.346 0.342 0.330 ▲ 0.010 英国債(10年、%) 1.282 1.273 1.280 1.258 1.226 1.185 ▲ 0.088

[内外株式]

7/12 7/13 7/16 7/17 7/18 7/19 7/20 前週末比 ダウ平均(㌦) 24,924.89 25,019.41 25,064.36 25,119.89 25,199.29 25,064.50 45.09 S&P500指数 2,798.29 2,801.31 2,798.43 2,809.55 2,815.62 2,804.49 3.18 NASDAQ総合指数 7,823.92 7,825.98 7,805.72 7,855.12 7,854.44 7,825.30 ▲ 0.68 日経平均(円) 22,187.96 22,597.35 22,697.36 22,794.19 22,764.68 22,652.42 55.07 TOPIX(Pt.) 1,709.68 1,730.07 1,745.05 1,751.21 1,749.59 1,744.85 14.78 出来高(百万株) 1,192.58 1,278.36 休場 1,403.73 1,146.04 1,206.60 - 売買代金(億円) 23,081.18 25,472.94 25,651.81 21,670.61 21,958.12 - 日経JASDAQ平均(円) 3,785.08 3,793.95 3,783.91 3,811.59 3,808.67 3,807.00 13.05

[円金利]

7/12 7/13 7/16 7/17 7/18 7/19 7/20 前週末比 TIBOR 3カ月(%) 0.09100 0.09100 0.09100 0.09100 0.09100 - ユーロ円金先(Dec18) 99.905 99.905 99.905 99.900 99.905 99.910 0.005 新発国債(10年、%) 0.040 0.040 休場 0.040 0.040 0.035 - 長国先物(Sep18) 150.92 150.90 150.90 150.87 150.94 150.99 0.09 スワップ金利(5年、%) 0.094 0.098 0.096 0.099 0.090 0.093 ▲ 0.01

[為替]

7/12 7/13 7/16 7/17 7/18 7/19 7/20 前週末比 円/$ 112.55 112.38 112.29 112.88 112.86 112.47 112.45 0.07 $/EUR 1.1672 1.1685 1.1711 1.1661 1.1639 1.1642 1.1646 ▲ 0.0039 円/EUR 131.34 131.30 131.51 131.64 131.34 130.95 130.96 ▲ 0.34

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金融市場ウィークリー(2018 年 7 月 20 日号) 15

最新リポート一覧

<みずほインサイト> 2018 年 7 月 18 日 日 EU・EPA の署名~2019 年春までの発効を目指す~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/pl180718.pdf 2018 年 7 月 18 日 インドネシア・フィリピンの金融政策判断を読み解く https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/as180718.pdf 2018 年 7 月 17 日 テレワークの経済効果~普及のカギは業務の見える化とテレワークの権利化~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/jp180717.pdf 2018 年 7 月 12 日 ブレグジットの現状整理と展望~「ソフト・ブレグジット」に舵を切るメイ政権~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/eu180712.pdf <内外経済見通し> 2018 年 6 月 8 日 2018・19 年度 内外経済見通し(2018 年 1~3 月期 GDP2 次速報後改訂) ~日本経済は再び緩やかな回復軌道へ~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_180608.pdf 2018 年 5 月 17 日 2018・19 年度 内外経済見通し ~世界経済は拡大基調、保護主義や金利上昇リスクには警戒~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_180517.pdf 2018 年 6 月 28 日 内外経済の中期見通し ~2020 年代、3 つのメガトレンド と 3 課題克服で日本は 1%成長~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_180628.pdf 執筆担当者 発行・編集/みずほ総合研究所 調査本部 〒100-0011 東京都千代田区内幸町 1-2-1 TEL.03-3591-1296 ・市場調査部 武内浩二 03-3591-1244 [email protected] 野口雄裕 03-3591-1249 [email protected] 井上 淳 03-3591-1197 [email protected] 大塚理恵子 03-3591-1420 [email protected] 殿岡直樹 03-3591-1248 [email protected] 宮本 凌 03-3591-1386 [email protected] ・経済調査部 矢澤広崇 03-3591-1432 [email protected] 越山祐資 03-3591-1416 [email protected] 当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり、取引の勧誘を目的としたものではありません。 本資料は、当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが、その正確性、確実性を保 証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げま す。また、本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります。なお、当社は本情報を無償での み提供しております。当社からの無償の情報提供をお望みにならない場合には、配信停止を希望する旨をお知 らせ願います。

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