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- ( 第 84 回 国 会 参 建 設 委 員 会 昭 和 53 年 3 月 2 日 国 土 庁 予 算 関 係 の 審 議 ) 河 野 政 府 委 員 ( 国 土 庁 長 官 官 房 長 ) 地 価 対 策 の 中 心 である 地 価 公 示 都 道 府 県 の 地 価 調 査 も 推 進 する

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(1)

地価公示と都道府県地価調査との関係

1.国土利用計画法制定時の公示価格の活用方法とその後の変遷 (1)国土利用計画法の制定時の議論 国土利用計画法は、人口・産業の大都市への集中に伴う地価高騰等といった土地問 題の解決を図るために昭和49年に制定され、国土利用計画・土地利用基本計画の策 定、土地取引の規制の強化、遊休土地に関する措置等が規定された。 このうち、土地取引の規制については、都道府県知事が指定する規制区域内の土地 取引を許可制とすることや、それ以外の土地取引を都道府県知事等への事前届出制と すること等が規定された。この際、都道府県知事等は「土地に関する権利の相当な価 額」を参照して、それぞれの取引の価格の適正さを審査することとされた。この「土 地に関する権利の相当な価額」は、地価公示が実施されている区域においては公示価 格を、そうでない区域においては後述の都道府県地価調査の基準価格に照らして算定 すること等とされた。 ■ 国会での議論(国土利用計画法制定時(昭和49年)) 質問等 政府答弁 【柴田(睦)委員】 規制区域内においては適 正な価額で取引がされなければならないと いう制度になるが、そうすると規制区域内 の土地についてはすべて適正な価額をあ らかじめきめなければならない。この価額 をきめる人員、あるいはどれだけの期間が あればその価額をきめて公表するまでに 至ることができるか、そういう点についてど う考えるか。 【天野(光)委員】 法律の目的は地価を抑 制するという考え。いろいろな土地の価格 の評価の方法があるが、現在わが国にお いて、法律的に土地の評価をきめるという 扱いのできるものは二つだけであり、地価 公示法あるいは土地鑑定士の評価による きめ方と思う。 - (第 71 回国会 衆 建設委員会 昭和 49 年 5 月 8 日、 国土利用計画法案の審議)

(2)

【河野政府委員(国土庁長官官房長)】 地価対策の中心である地価公示、都道 - 府県の地価調査も推進する。この結果出 た適正な地価が (第 84 回国会 参 建設委員会 昭和 53 年 3 月 2 日、 国土庁予算関係の審議) 、各道府県知事が行って いる国土利用計画法に基づく価格の審査 の中心的な基準になるということである。 (2)土地取引の事後届出制への移行 いわゆるバブル崩壊後の長期にわたる地価の下落等を背景に、平成10年に国土利 用計画法が改正され、規制区域、注視区域又は監視区域に指定されない区域について は、法定面積以上の土地取引を行った場合、事前ではなく事後に届出を行うこととさ れ、また、事後届出された土地取引の審査対象は利用目的のみで、取引価格について の審査は行わないこととされた(詳細は(3)を参照)。 なお、平成24年現在では、規制区域、注視区域又は監視区域に指定されているの は、東京都小笠原村(監視区域)のみとなっている。

(3)

(3)国土利用計画法における公示価格の活用のフロー

許可制

(規制区域) 土地の投機的取引が集中して行われ、又は行われるおそれがあり、 及び地価が急激に上昇し、又は上昇するおそれがあると認められる 区域等において、土地売買等の契約前に都道府県知事の 許可を 得ることが必要。

事前届出制

(注視区域・監視区域

法定面積(市街化区域2千㎡、都市計画区域5千㎡、都市計画 区域外1万㎡)以上の土地(規制区域以外。監視区域については、 都道府県等の規則で定める面積以上の土地)において、土地売買 等の契約締結前に届出が必要。

土 地 取 引 の 規 制 に 関 す る 措 置

許 可 申 請 都 道 府 県 知 事 許 可 不 許 可 許可に係る取引価格の審査 → 許可に係る予定対価の額が、近傍類地の取引価格等を 考慮して算定した「相当な価額※1」に照らし、適正を欠く場 合は都道府県知事は許可してはならないとされ ている(第16 条) ※1 地価公示の標準地又は都道府県地価調査の基準地と の間で、位置、地積、環境等の諸要因を比較し、その結果 に基づき、標準地又は基準地の価格に比準して得た価格と 均衡を保つように「相当な価額」を算定することとされている。 届 出 都道 府 県 知 事 等 価 格 及 び 利 用 目 的 に つ い て 審 査 不 勧 告 中 止 又 は 変 更 勧 告 届出に係る届出価格の審査 → 届出に係る予定対価の額が、近傍類地の取引価格等を 考慮して算定した「相当な価額※1」に照らし、著しく適正を 欠く場合は都道府県知事等が勧告できるとされている(第 27条の5、第27条の8) ※2 規制区域、注視区域又は監視区域以外の区域では、法定面積(市街化区域2千㎡、都市計画区域5千㎡、 都市計画区域外1万㎡)以上の土地について、土地売買等の契約締結後2週間以内に届出(事後届出)が必 要。事後届出された土地取引の審査対象は利用目的のみ。 価 格 及 び 利 用 目 的 に つ い て 審 査

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2.都道府県地価調査の開始とその後の変遷 都道府県地価調査は、地価公示の標準地が設定されていなかった区域(地価公示の 標準地が設定されていない「都市計画区域内の地域」又は「都市計画区域外」)にお いて、1.の土地取引の規制(個別の許可申請や事前届出についての価格審査、等) の拠り所となる価格指標を整備する必要があったことから、昭和50年から実施され ることとなったものである。 都道府県地価調査の事務に係る予算については国が補助してきたが、平成16年の 法改正の際、使途が限定される交付金制度から、使途が自由な一般財源(地方交付税 交付金)に改められたため、調査を実施する地点数については、都道府県知事の裁量 に委ねられることとなった。 都道府県地価調査の基準地数の推移は表1のとおりである。1.(2)の事後届出 制への移行や、国からの交付金制度の一般財源化といった状況の変化や、都道府県の 財政状況の逼迫等により、基準地数は漸減してきている。 表1 都道府県地価調査の基準地数 実施年 地点数 実施年 地点数 昭和50 年 25,930 平成6 年 30,000 昭和51 年 26,120 平成7 年 30,000 昭和52 年 26,120 平成8 年 30,000 昭和53 年 26,690 平成9 年 30,300 昭和54 年 27,260 平成10 年 30,500 昭和55 年 27,680 平成11 年 28,120 昭和56 年 27,810 平成12 年 27,725 昭和57 年 27,810 平成13 年 27,725 昭和58 年 25,860 平成14 年 27,725 昭和59 年 25,362 平成15 年 27,725 昭和60 年 24,520 平成16 年 27,577 昭和61 年 24,430 平成17 年 26,521 昭和62 年 24,445 平成18 年 25,346 昭和63 年 24,569 平成19 年 24,374 平成元年 25,216 平成20 年 23,749 平成2 年 25,328 平成21 年 23,024 平成3 年 25,734 平成22 年 22,701 平成4 年 25,788 平成23 年 22,460 平成5 年 30,000 平成24 年 22,264

(5)

■ 国会での議論(列島改造論による地価高騰期(昭和48年頃) 質問等 政府答弁 【高橋政府委員(建設省計画局長)】 【小山委員】 地価公示制度を全国的に拡大し、今後 いろいろな面で活用する面が多いと思わ れる。国の基準地点を中心に、都道府県 土地の公示価格制度が拡張をされ、取 引者にもその責任を明らかにするような指 導が徹底すれば、大いに前進を見たもの と思う。ただ運営にあたって、いままでは、 鑑定委員会の少数の人であったようだが、 地域が広がり、情勢もだいぶ変われば、そ 及び市町村で地価調査を行ない、それに 基づいて公示を行なうというように考えて いる。将来は、住宅宅地についてだけでも 24 万地点ぐらいの公示が必要になる の機関だけでは間に合わないだろうと思 と思 う。現在の国の機関の土地鑑定委員会だ けでは難しいので、都道府県及び市町村 に土地鑑定委員会を設置し、これが国の 基準地点を中心にして、24 万地点程度の 地点について調査を行ない、地価公示を 行なうという制度を考えている。 う。今後どのような方法で実施するのか。 (第 71 回国会 参 建設委員会 昭和 48 年 6 月 28 日、 地価公示法の一部を改正する法律案の審議) 【清水委員】 【河野説明員(国土庁土地局長)】 (都道府県地価調査は、)公示価格を 決定する場合とどういう違いがあるか。そ れから公示価格との関係はどういうことに なるのか。 地価公示をやっている地域とやってい ない地域とがある。やっていない地域に対 しては標準地的なものがいままで地価調 査の上ではないので、各県の知事として は、法施行と同時に届け出制も発足をす ることもあるので、ある程度の標準地につ (第 73 回国会 衆 建設委員会 昭和 49 年 9 月 10 日、 今後制定する国土利用計画法施行令に関連する質 疑) いて事前に地価動向の調査、地価調査を やっておきたいという希望が非常に強く出 てきた。全国の県にわたり公示地域外に ついても標準地を選び、現在地価調査を 行なっている。 一方、地価公示対象地域については、 地価公示があるが、1 平方キロに 1 地点と いうようなことで標準地が市街地を中心とし て選ばれている。これでは知事としていろ んな作業をやる面でどうも密度がまだ足ら ないという意見も強く出てきたので、知事 の独自の立場での調査を公示地域につい てもやってもらっている。

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3.地価公示との共通の調査地点の設定 (1)経緯 都道府県地価調査は、当初は2.のとおり、地価公示の標準地のない区域で実施す ることとされ、両者の間で共通の調査地点は設定されていなかったが、短期間で著し い地価の変動が見られる状況を踏まえて行われた昭和63年の国土利用計画法施行 令の改正により、共通の調査地点を設定することが可能となった。 この背景としては、地価等土地対策に関する答申(昭和63年6月15日臨時行政 改革推進審議会答申)を踏まえた、総合土地対策要綱(昭和63年6月28日閣議決 定)において、「都道府県地価調査について、地価公示制度との関連において適切な 活用を進める」との指摘がなされ、同要綱等を受けて国土庁に設置された地価公示制 度等研究会(座長:田中啓一日本大学教授(当時))において、「都道府県地価調査の 地価公示との連携を強化し、(中略)一般国民の地価公示価格及び基準地価格利用を より容易にすることにより、両者の活用を一層促進する必要」があり、「両調査の実 施間隔である6か月間の変動率を算出し、これを時点修正の参考資料として公表」す べきと指摘されたことによる。 この共通の調査地点については、当初(平成2年)は1,345地点で設定され、 その後は今日に至るまで、概ね1,600地点で設定されてきている。 ■ 地価等土地対策に関する答申(昭和63年6月15日臨時行政改革推進審議会答申)(抄) Ⅶ 地価形成の適正化 2 土地評価制度の見直し (2)改革方策 (ⅰ)地価公示制度・運用の見直し ① 地価公示制度について、鑑定評価基準及びその運用の見直し、標準地の適 切かつ安定的な設定等を進めるとともに、公表に当たっては、制度の趣旨、適切 な利用方法等の周知に努める。 また、都道府県地価調査について、地価公示制度を実質的に補完する機能 を有することにかんがみ、同制度との関連において適切な活用を進める。 ■ 総合土地対策要綱(昭和63年6月28日閣議決定)(抄) 6 地価形成の適正化 (2) 土地評価制度の見直し ア 地価公示制度・運用の見直し (ア) 地価公示制度について、鑑定評価基準及びその運用の見直し、標準地の適 切かつ安定的な設定等を進めるとともに、公表に当たつては、制度の趣旨、適 切な利用方法等の周知に努める。また、都道府県地価調査について、同制度と の関連において適切な活用を進める。

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■ 地価公示等に関する改善の方向について(中間報告) (昭和63年12月2日地価公示制度等研究会)(抄) 2.地価公示等に関する改善方策 (4)都道府県地価調査の地価公示との連携について 1.(2)で述べられているとおり、都道府県地価調査は、地価公示とほぼ同様の規模・ 手法で実施されている調査であり、実質的に地価公示を補完する役割を担っている。し かし、 (ⅰ)基準地価格の存在が一般国民には必ずしも広く知られていないこと。 (ⅱ)都道府県地価調査は地価公示とは、実施主体、調査対象地点等が異なり、両者 の関係が一般国民には必ずしも明らかでないこと。 (ⅲ)地価公示と都道府県地価調査の間の6か月間の地価の動向が明確にならない こと。 等の理由から、必ずしも十分にその役割を発揮しているとは言い難い状況である。この ため、都道府県地価調査の地価公示との連携をより強化し、都道府県地価調査の意義 をさらに高めるとともに、一般国民の地価公示価格及び基準地価格の利用をより容易に することにより、両者の活用を一層促進する必要がある。 これまで、基準地は標準地と異なる地点とし両者を合わせた調査地点の設定をより密 にする方が効率的であると考えられたことから、国土利用計画法施行令により、標準地 の存する近隣地域は都道府県地価調査の調査地域から除かれていたが、上記の目的 を達するためには、今後は、地価公示と都道府県地価調査とにおいて一部同一の地点 で価格判定を行い、当該地点をそれぞれの調査において他の地点の価格の均衡をとる 際の基準とすることが適当である。つまり、こうした改善を図ることによって、基準地価格 の価格水準が地価公示価格のそれと厳密に連携がとれていることをより明確に示すとと もに、当該地点において、両調査の実施間隔である6か月間の変動率を算出し、これを 時点修正の参考資料として公表することにより、地価公示価格と基準地価格それぞれの 利用をより容易にすることが可能となるのである。また、併せて、6か月間毎に、同一の地 点の地価水準について判定を行う体制が整えられ、地域的な地価動向の把握について も今まで以上に容易に行うことが可能となる。 また、地価公示と都道府県地価調査が一体となって有効にその機能を発揮しうるよ う、標準地と基準地の連携のとれた総合的な地点設定のあり方を検討することも必要で ある。この問題は、最終的には(2)で述べられた標準地の設定のあり方についての全般 的な検討の結果を踏まえたうえで、その方向付けがなされるべきであるが、当面は、両 者のバランスのとれた設定を実現するため、特に品等あるいは機能等に配慮して漸次 改善を図っていくことが適当である。 なお、このような改善を進めるに当たっては、特に標準地及び基準地数の確保・増加 に努めるとともに、両調査を円滑かつ効率的に実施するため、同一調査地点の選定、鑑 定評価員相互の連絡調整を図る組織である分科会の運営、監視区域地価動向調査と の適切な役割分担等について、国土庁と都道府県で十分に連携をとるよう努める必要が ある。

(8)

(2)共通の調査地点の設定の考え方 地価公示及び都道府県地価調査それぞれの考え方は以下のとおりである。いずれ も、地域的なまとまりのある複数の調査地点をまとめた上で、それぞれのまとまり を代表する調査地点を共通の調査地点として選ぶこととされている。なお、共通の 調査地点数の推移については表2、平成24年地価公示における都道府県別の地点 数等については表3のとおりである。 〔A〕地価公示 標準地の選定要領(土地鑑定委員会決定。平成24年6月改正。)で、共通の 調査地点(代表標準地)について、「用途ごとに価格牽連性があると認められる 一定数の標準地を地域的なまとまりを勘案してまとめた標準地群のうちから、で きる限り標準地相互の比較を容易に行いうるものとして選定された標準地であ って、先行的かつ広域的に価格水準の検討が行われるもの、及び都道府県が実施 する地価調査の指定基準地との整合性が配慮されたもの※」と規定されている。 すなわち、地価公示の標準地のうち最も中心的な役割を果たす標準地が共通の 調査地点と位置付けられているということができる。 ※ 平成24年6月に標準地の選定要領が改正されるまでは、「当該代表標準地は、原則として、 都道府県が実施する地価調査の指定基準地となる標準地である」と規定されていた。 〔B〕都道府県地価調査 現在は自治事務となっていることから、調査地点(基準地)の設定については 都道府県知事の判断によるところとなる。 しかしながら、国土利用計画法に係る事務が機関委任事務であった平成11年 までは、国の通達(都道府県地価調査事業事務取扱要領運用細則)により共通の 調査地点(指定基準地)の設定の考え方が示されており、また、この通達が平成 12年以降は地方自治法に基づく技術的助言として位置付けられていることか ら、現在においても、概ね同様の考え方により共通の調査地点が設定されている ものと考えられる。また、この通達においては、「各基準地についての評価額と 公示価格との間の均衡の保持については、とくに留意する必要があり(中略)相 当数の基準地について地価公示における標準地群等を考慮して一定の範囲で基 準地群をまとめ、その中から基準となる指定基準地を選定し、当該指定基準地よ り各基準地群に属するそれぞれの基準地の評価額について秤量的検討を行い評 価の適正を期するものとする」と規定されている。 すなわち、地価公示と同様に、基準地のうち最も中心的な役割を果たす基準地 が共通の調査地点と位置付けられているということができる。

(9)

表2 地価公示と都道府県地価調査における共通の調査地点数 年 住宅地 商業地 計 平成2年 944 401 1,345 平成3年 944 402 1,346 平成4年 957 401 1,358 平成5年 943 397 1,340 平成6年 1,016 420 1,436 平成7年 1,189 485 1,674 平成8年 1,133 470 1,603 平成9年 1,157 476 1,633 平成10年 1,162 475 1,637 平成11年 1,159 487 1,646 平成12年 1,163 481 1,644 平成13年 1,161 473 1,634 平成14年 1,171 465 1,636 平成15年 1,174 472 1,646 平成16年 1,163 463 1,626 平成17年 1,183 473 1,656 平成18年 1,189 485 1,674 平成19年 1,133 470 1,603 平成20年 1,157 476 1,633 平成21年 1,162 475 1,637 平成22年 1,159 487 1,646 平成23年 1,163 481 1,644 平成24年 1,161 473 1,634

(10)

表3 平成24年地価公示における共通の調査地点数等(都道府県別) 住宅地 商業地 都道府県名 共通地点数 (A) 住宅地総地点数 (B) 共通地点割合 (A÷B) 共通地点数 (A) 商業地総地点数 (B) 共通地点割合 (A÷B) 北 海 道 45 842 5.3% 18 323 5.6% 青 森 県 6 153 3.9% 4 61 6.6% 岩 手 県 4 120 3.3% 2 52 3.8% 宮 城 県 31 134 23.1% 6 56 10.7% 秋 田 県 5 127 3.9% 2 45 4.4% 山 形 県 5 119 4.2% 2 56 3.6% 福 島 県 14 281 5.0% 7 99 7.1% 茨 城 県 47 442 10.6% 15 115 13.0% 栃 木 県 16 270 5.9% 10 72 13.9% 群 馬 県 21 235 8.9% 9 97 9.3% 埼 玉 県 57 960 5.9% 14 183 7.7% 千 葉 県 60 953 6.3% 11 187 5.9% 東 京 都 111 1,576 7.0% 83 813 10.2% 神 奈 川 県 126 1,317 9.6% 36 338 10.7% 新 潟 県 17 269 6.3% 5 98 5.1% 富 山 県 9 133 6.8% 3 58 5.2% 石 川 県 8 130 6.2% 6 56 10.7% 福 井 県 4 80 5.0% 2 33 6.1% 山 梨 県 5 109 4.6% 3 47 6.4% 長 野 県 6 191 3.1% 6 89 6.7% 岐 阜 県 15 234 6.4% 4 93 4.3% 静 岡 県 19 396 4.8% 9 149 6.0% 愛 知 県 74 1,126 6.6% 41 458 9.0% 三 重 県 20 255 7.8% 8 93 8.6% 滋 賀 県 14 190 7.4% 9 78 11.5% 京 都 府 32 415 7.7% 11 129 8.5% 大 阪 府 94 1,133 8.3% 35 315 11.1% 兵 庫 県 73 825 8.8% 19 198 9.6% 奈 良 県 32 280 11.4% 6 57 10.5% 和 歌 山 県 6 107 5.6% 3 55 5.5% 鳥 取 県 5 78 6.4% 4 30 13.3% 島 根 県 3 85 3.5% 1 39 2.6% 岡 山 県 20 225 8.9% 10 87 11.5% 広 島 県 20 412 4.9% 8 145 5.5% 山 口 県 14 173 8.1% 8 86 9.3% 徳 島 県 7 79 8.9% 3 26 11.5% 香 川 県 6 108 5.6% 5 50 10.0% 愛 媛 県 12 149 8.1% 6 71 8.5% 高 知 県 9 82 11.0% 4 43 9.3% 福 岡 県 27 595 4.5% 16 218 7.3% 佐 賀 県 4 79 5.1% 2 37 5.4% 長 崎 県 13 159 8.2% 5 69 7.2% 熊 本 県 13 155 8.4% 6 67 9.0% 大 分 県 10 138 7.2% 3 72 4.2% 宮 崎 県 8 379 2.1% 4 129 3.1% 鹿 児 島 県 6 189 3.2% 3 88 3.4% 沖 縄 県 10 111 9.0% 4 54 7.4% 計 1,163 16,598 7.0% 481 5,814 8.3% ※ 総地点数に対する共通の調査地点数の割合が低い10県。

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(3)共通の調査地点を設定する意義 これまで、都道府県地価調査は、地価公示が実施されていない地域が対象となっ ていたことから、実質的に地価公示を空間的に補完する役割を担っていた。そして、 共通の調査地点が設定されるようになってからは、6か月毎の地価の変動を把握す ることができるようになり、地価公示を時間的に補完する役割も担うこととなった。 この時間的な補完により、地価公示の標準地のうち最も中心的な役割を果たす標 準地について詳細な地価動向を把握することが可能となり、また、既に実施されて いる都道府県地価調査の枠組みを活用することができることから、追加的な費用を 最小限に抑えた上で下記のような効果を得ることができている。 ■ 地価公示(1月1日)とは異なる時点の不動産鑑定評価や課税評価・財務 諸表上の不動産の時価の注記等を実施する場合の時点修正※や、監視区域 等の指定・土地取引規制の価格審査(都道府県地価調査の本来の目的)の 際に参照できることから、より充実した不動産鑑定評価等に係る制度イン フラが提供される。 ■ 調査地点の周辺で「短期的な地価の変動があるのか、ないのか」といった 情報を得ることができる(共通の調査地点を設定しなければ、こうした情 報を得ることができない)。 ■ 一般の土地取引の際、より近い時点の地価を指標とすることができ、その 指標としての精度が高まる。 ■ 地域の短期的な経済動向を表す指標が提供される。 ※ 例えば、地価公示を規準とすることが義務付けられている一般の不動産鑑定評価等を行う際、 1月1日から評価の時点までの情勢の変化を勘案した時点修正を行う必要がある。

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4.本日特にご議論いただきたい事項 地価公示と都道府県地価調査の関係性については、両者の調査地点の設定のあり方、 特に共通の調査地点のあり方が議論の対象となると考えられる。議論に当たっては、 地価公示が公的土地評価を含む不動産鑑定評価の制度インフラと法律で位置付けら れていることのほか、都道府県地価調査も、法律上の規定はないものの、実態上、地 価公示を空間的にも時間的にも補完する役割を果たしていることについて十分に留 意する必要があり、また、この点について都道府県と認識を共有していく必要がある。 こうした前提のもと、本検討会では、「共通の調査地点のあり方についての今後の 考え方」をご議論いただくこととしたい。 「共通の調査地点のあり方についての今後の考え方」 地価公示と都道府県地価調査の共通の調査地点については、3.(1)のとおり、 両者の活用を一層促進するという観点から、昭和63年の国土利用計画法施行令の 改正以降、6か月間の変動率を算出できるよう設定されてきたところである。また、 3.(2)のとおり、地価公示・都道府県地価調査ともに、最も中心的な役割を果 たす調査地点が選ばれている。 今回、共通の調査地点のあり方を議論するに当たっては、こうした経緯も踏まえ た上で、次の(ア)~(エ)を論点とすることが考えられるが、各論点に基づき見 直した場合の影響を参酌した上で、どのような方向性を目指すべきか。 ※1 なお、これらの論点について検討する場合でも、都道府県地価調査について実施権限を有す るのは都道府県であることから、本検討会での議論の結果を都道府県との間で十分に共有す ることが必要である。 ※2 また、その際には、共通の調査地点をどういった観点から設定するかという考え方を明確に することが必要となる可能性がある。

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論点 影響 ・ 地価公示の調査地点(標準地)と、都道府県地価調査の調 査地点(基準地)が別になることから、半年毎の地価変動率 を把握できる地点が減少する。 (ア)共通の調査地点数の減少 ・ 共通の調査地点を減少させた分だけ新たに別の調査地点 を設定できることから、1年の間に調査をすることができる地 理的な地点の密度が高くなる。 (イ)共通の調査地点数を維持 - ・ 半年毎の地価変動率を把握できる地点が増加する。 (ウ)共通の調査地点数の増加 ・ 1年の間に調査をすることができる地理的な地点の密度が 低くなる。 論点 影響 ・ これまでの共通の調査地点のあり方のほか、例えば、 (エ)共通の調査地点設定の考 え方の再整理 - 各市町村について用途分類毎に最低1地点は共通 の調査地点を設定する。 - 地価の変動・土地取引が見込まれない場合は、共通 の調査地点を設定しなくてもよい。 といったより詳細な考え方を整理し、これを都道府県と共有 することも必要となる可能性がある。 以上

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地球温暖化対策報告書制度 における 再エネ利用評価

継続 平成29年度新潟県の地域づくりに関する意見交換会 新潟県総務管理部地域政策課 委員 石本 継続 ファンドレイジング福祉にいがた管理委員会

二酸化窒素については、 「二酸化窒素の人の健康影響に係る判定条件等について」 (中 央公害対策審議会、昭和 53 年3月 22