• 検索結果がありません。

割裂引張強度の試験結果に及ぼす寸法効果の影響

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "割裂引張強度の試験結果に及ぼす寸法効果の影響"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)V‑210. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 割裂引張強度の試験結果に及ぼす寸法効果の影響 大林組技術研究所. 正会員. 〇榊原 泰造. 大林組技術研究所. 正会員. 近松 竜一. 大林組技術研究所. フェロー. 十河 茂幸. 1.はじめに 簡便な引張強度の試験方法として割裂試験が提案され1),JIS に規定されている。この規定によれば,割裂 引張強度試験用供試体は,直径が粗骨材最大寸法の4倍以上,かつ 150mm 以上と規定され,直径 150mm,長 さ 200mm が標準とされている。しかし,直径 150mm の型枠は高さ 300mm のものが普及しているため,型枠 途中の 200mm の高さで表面を均して供試体を作製しているのが実状である。また,圧縮強度試験用の直径 100mm,高さ 200mm の型枠を代用する場合も多い。このように割裂引張強度に関しては,必ずしも試験条件 が統一されておらず,その供試体寸法の影響についても明確なデータが示されていない。そこで,異なる供試 体の寸法を用いて割裂引張強度試験を実施し,試験方法が結果に及ぼす影響について調査した。 2.実験概要 実験の組合せを表−1に示す。割裂引張強度試験用の供試体寸法は,1)規格に示されている直径 150mm, 長さ 200mm,2)圧縮強度用の直径 100mm,長さ 200mm,3)凝結試験用の型枠として用いられる直径 150mm, 高さ 150mm の3水準とした。また,材齢7日では試験時の乾燥の影響を,材齢 28 日および材齢 91 日では端 面の平坦度の影響を調べた。試料はレディーミクストコンクリートの購入品を用いた。コンクリートの配合を 表−2に示す。なお,引張試験時の載荷速度は JIS A 1113 に準じた。 3.実験結果および考察 割裂引張試験結果の一覧を表−3に示す。割裂引張強度 ft は ft = 2P/πDL(P:最大荷重,D:供試体直径, L:供試体長さ)により算出され,引張強度は割裂部の断面積に比例する。また,試験結果に及ぼす影響要因 として,仕上り状態(凹凸)による長さの誤差,長さの違いによる載荷時の偏心の影響などが考えられる。 表−1. 比較項目 供試体の寸法・形状 端面整形の影響 試験時の乾燥の影響. 実験の組合せと供試体数. 比較内容と水準. 供試体数. (1)直径150mm,長さ200mm,(2)直径150mm,長さ150mm,. 材齢 7,28日 n=15. (3)直径100mm,長さ200mm. 材齢91日 n=10. (1)こて仕上げ. 材齢28日 n=15. (2)研 磨. 材齢91日 n=10. (1)表乾飽水(標準養生の終わった直後の状態). 材齢 7日 n=15. (2)気中乾燥(室温20±2℃で24時間乾燥) 表−2. 試験に供したコンクリートの配合と基礎試験結果. 粗骨材の 水セメント比 細骨材率. 単 位 量. (kg/m3). スランプ. 空気量. 材齢28日. 最大寸法. W/C. s/a. 水. セメント. 細骨材. 粗骨材. AE減水剤. 圧縮強度. (mm). (%). (%). W. C. S. G. AD. (cm). (%). (N/mm2). 20. 59.4. 45.1. 167. 281. 827. 1028. 0.931. 12.0. 3.7. 36.0. C:普通ポルトランドセメント,密度 3.16 g/cm3,S:混合砂,表乾密度 2.63g/cm3,G:砕石 2005,表乾密度 2.68g/cm3. キーワード. 引張強度,割裂試験,寸法効果,標準偏差,端面整形,乾燥状態,湿潤状態. 連絡先. 東京都清瀬市下清戸 4−640 大林組技術研究所 ‑419‑. TEL 0424−95−0950. FAX 0424−95−0909.

(2) V‑210. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). φ100×h200. 7. φ150×h150. こて仕上. φ150×h200 φ100×h200. 28. φ150×h150 φ150×h200 φ100×h200. 91. 乾燥状態. φ150×h150 φ150×h200. 研磨 こて仕上 研磨 こて仕上 研磨 こて仕上 研磨 こて仕上 研磨 こて仕上 研磨 こて仕上. 表乾飽水 気中乾燥 表乾飽水 気中乾燥 表乾飽水 気中乾燥. 表乾飽水. 表乾飽水. 変 動 係 数. (N/mm2). (N/mm2). (%). 2.55 2.64 2.53 2.50 2.56 2.52 3.15 3.17 3.13 3.07 3.07 3.05 3.46 3.45 3.48 3.52 3.64 3.50. 0.20 0.20 0.11 0.14 0.09 0.06 0.13 0.24 0.12 0.14 0.12 0.14 0.18 0.15 0.15 0.14 0.06 0.16. 7.97 7.60 4.47 5.70 3.58 2.46 4.01 7.60 3.83 4.51 4.00 4.58 5.18 4.49 4.17 4.09 1.67 4.62. [φ100×h200] △. 3.5 [φ100×h200]. 端 面. (mm). 標 準 偏 差. 割裂引張強度 (N/mm2). 寸 法 (日). 割 裂 引張強度. 91日. 3.0. 28日. 2.5. 7日. [φ150×h200] ○. 2.0 2.0 4.0. 2.5. 3.0. 3.5. 4.0. [φ150×h150] □. 3.5 [φ150×h150]. 供試体の種類. 材齢. 4.0. 割裂引張強度試験結果. 割裂引張強度 (N/mm2). 表−3. 91日. 3.0. 28日. 2.5. 7日. [φ150×h200] ○. 2.0 2.0. (1)供試体寸法の影響. 小さい供試体は,変動係数が若干大きくなる傾向が認められた。. 10. く,供試体長さによる測定誤差を生じやすい。そこで,端面を 研磨し供試体の平坦度を高めた場合の影響を調べた。平均値に は有意な差が認められないが,変動係数は端面を研磨した方が. 変動係数(%). 12. に容易に仕上げを行うことができないので,端面の平坦度が低. 凡例 材齢 供試体 表乾 ● 7日 気中 ○ ▲ 28日 表乾 △ ■ 91日 表乾 □. 8 6. 端面 こて 研磨 こて 研磨 こて. 4 2 0 1.5. 2.0. 2.5. 3.0 4. 3.5. 2. 断面積(A)(×10 mm ). 小さくなる傾向が得られ,長さの測定誤差を生じる可能性が高 い場合には,端面を整形して試験するのも一策と考えられる。. 4.0. 図−1 供試体寸法による割裂引張強度の比較. による平均値の差異はほとんどないが,供試体の割裂断面積が. 供試体寸法より型枠の高さが大きい場合,型枠天端面のよう. 3.5. 割裂引張強度 (N/mm2). また,各ケースの変動係数を供試体の割裂面積との関係により. (2)端面の平坦度の影響. 3.0. [φ150×h200]. 供試体の種類による割裂引張強度の比較を図−1に示す。 整理し,図−2に示す。サンプル数が多いため各供試体の種類. 2.5. 図−2. 割裂断面積と割裂引張試験の変動係数. (3)試験時の乾燥の影響 引張試験結果に及ぼす供試体の乾燥の影響に関しては,直径 150mm の場合は供試体の乾燥により強度試験 結果が小さく,直径 100mm の場合には逆に大きくなった。直径 100mm の供試体は比較的乾燥しやすいが, 試験の 24 時間前から乾燥させたにもかかわらず有意な差が認められなかった。試験準備中に強制的に乾燥さ せない限り,特別な配慮は必要ないものと判断される。 4.まとめ コンクリートの割裂引張強度に及ぼす試験方法の影響を調査した。その結果,以下の項目が明らかとなった。 (1)供試体寸法の影響に関しては,試験個数を多くすると平均値はほぼ同等であるが,割裂断面積が大きい ほど標準偏差は小さくなる。(2)供試体端面の研磨は変動の低減策として有効である。(3)供試体の乾燥条 件の相違が割裂引張強度結果に及ぼす影響は小さい。 これらの実験結果が今後の割裂引張試験方法の選定のために参考となれば幸いである。 【参考文献】1)町田篤彦:コンクリートの圧裂試験に関する基礎研究,土木学会論文集,No.279,1978.11. ‑420‑.

(3)

参照

関連したドキュメント

一定変位繰返し載荷試験における抵抗力では,概ね 安定した抵抗力を示しており,き裂発生時の繰返回 数は,せん断ひずみ 12.8%の試験で

本実験では,オートクレーブ養生における供試体寸法 と圧縮強度との関係を調べるため, φ7.5x15cm , φ10x 20cm ,

はじめに コンクリートおよび鉄筋コンクリ ト(以後、 RC と

1 引張試験 板厚 3mm 及び 5mmにガラス繊維積層数 4 層及び 8

昭和33年5月 日 立 評 推定できる。 2・4

試験概要 試験体概要を図 2 に示す.本試験では,写真 1 のように 直径 15mm の円孔を有する板厚 2.3mm の鋼板で,引張り試 験を行った.DICM

大林組技術研究所報 No.66 チップクリート緑化工法の開発 液量 100mL (液深 5mm) フタ付きのガラスシャーレ 直径150mm×高さ40mm

3.CFRP 板による補修方法 まず,疲労き裂を発生させるために繰返し載荷を行い,き裂長さ a が試験片の 中心から幅方向へ片側