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LENS型せん断パネルダンパーの寸法効果

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Academic year: 2021

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(1)

1 -359 土木学会第66回年次学術講演会(平成23年度)

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型せん断パネルダンパーの寸法効果

日本鋳造(株) 正会員

O

山 崎 信 宏 日本鋳造(株)正会員 原 田 孝 志 日本鋳造(株)正会員 石 山 昌 幸

1

.

はじめに 筆者らは,鋼材の弾塑性ダンパーに着目しO,低降伏点 鋼 (LY100:σy=80.ON/mmz,τy=46.2N/

Z

)

を用いた LENS 型せん断パネノレダンパー(以下, LSD)による,静的および 動的繰返し載荷試験仰),レベノレ 2地震波による性能確認 試 験4),損傷度評価を行い5),LSDの特性を確認している. LSDは,鋼材ダンパーであることから,抵抗力の大小 は,鋼材の断面積に比例するため,通常,寸法効果は, ほぽ無いものと考えられる.また, LSDの製作誤差や表 面粗さ等については,一般的に寸法が大きくなるほど, 相対的精度は良くなるため, LSDの抵抗力や損傷度に対 する寸法効果は小さくなると思われる. 本試験では, LSDの寸法効果を確認するため,これま での試験体とした LY100-12-6(以下, L100-12)よりも大き な試験体 LY100-18・9(以下,L100-18),LY100-24-12 (以下, L100-24)を用いて,性能確認試験を行ったので報告する.

2LENS

型せん断パネルダンパ一札

S

D

)

LSDは,既報のとおり,形状効果と歪効果および変形 性能の大きい低降伏点鋼材の材料効果とを利用した高機 能型銅製ダンパーであり,図

1

に示す,無補剛材パネノレ のシンプノレな構造である. LSDは,せん断変形に伴い,斜め方向に引張ないし圧 縮の交番応力を受けることから,ある程度のフレーム剛 性が必要となる.そのため, LSDの形状は,幅厚比 D/t を 13としている.図

1

および図

2

に示 す試験体寸法は,板厚 tが 18mmないし 24mmで,幅 Dおよび有効高さ

H

が板厚 tの 13倍となる正方形である.平板中央 部の両面には,弾塑性領域を拡げるため, 中央部の板厚が l/2tとなるように,球状 の凹み加工を施し, LSDの四隅には,変 形時の応力集中を緩和させるため,板厚 900 Iー ァ ー ー で 「 600 室300 可 E 帽 O E -300 -600I ーl -900 -40 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 shear strain(国) 図3変位漸増試験(L100-18) ト 員 員 日ム五ム一品 訂 正 正 ツ山字 ン 大 タ 業 ル 工 サ 知 ン 愛 コ 光 東 株 高 久 達 将 今 井 康 二 青 木 徹 彦 4倍相当のフィレットを設けた (R升t).また, LSDの上 下辺は,アングルで挟み込み, H1Bで固定した. 3.試験方法 試験は, 日本鋳造(株)の所有する 22MN大型三軸試験 機にて実施した.試験に用いる LSDは, L100四18(板厚 18mmタイプ)3体とL100-24(板厚 24mmタイプ)3体の計 6体とし, LSDをH1Bによってアングルへ固定し,その 状態で,鉛直荷重を作用させず,変位制御方式による水 平載荷を行った. 試験ケースは,正負交番変位漸増繰返し載荷試験,正 負交番一定変位繰返し載荷試験の

2

ケースとし,一定変 位繰返し載荷試験は,せん断ひずみ 12.8%,25.6%の 2パ ターンとした.いずれの試験とも,損傷度評価を行なう ため,試験体にき裂の生じるまで,静的載荷を行った.

4.

誌験結果 各試験により得た抵抗力とせん断ひずみとの関係を図 3~図 8 に示す.ここで,せん断ひずみとは, LSDに生じ た変位を LSDの有効高さHで除した値である. 図

3

,図

6

に示す玉負交番変位漸増繰返し載荷試験では, せん断ひずみの増加に伴い,抵抗力は徐々に増加する傾 向を示し,せん断ひずみ 22.4%程度から試験体に面外変 形が認められ, 25.6%変形時には荷重が低下,フィレット 部からき裂を生じた.なお,き裂発生にいたる過程は, L100-12とおおよそ一致する. t~24 \~18 図 1LSDの構造 (LY100-24-12試験体) 図2LY100-19-8試験体 至 300

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900

-1---1一-r一一ーァー「一一一一下一一一ァ 600卜 l → 寸 γ 1 ---1 寸 I~望里軍司 600 -900 -600 -900 shear strain(話) 40 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 shear str副n(目) 図4一定変位試験 12.8%(L100-18) -40 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 図5一定変位試験 25.6%(L100-18) キーワード:せん断パネルダ、ンパー,低降伏点銅,寸法効果,形状依存,制震装置,機能分自間支承 連絡先:〒210・9567 神奈川県川崎市川崎区白石町公1日本鋳造(株)TEL: 044・355る033FAX:044・333-4575 一717

157

(2)

土木学会第66回年次学術講演会(平成23年度) 1 -359 戸 一 1500 1000 n u 日 俳 句 ( 歪 ) O O Z E 切 - E ﹄ 500 1500 ( z v -) g z E ω 一 一ω E 一 一 一 一 F 一 一 1500 1000 至

2

甘 窃 E -500 500 40 一1000 shear strain{l首) 図8一定変位試験 25.6%(L100-24) 30 20 40 ー1000 】1500 40 -30 -20 -10 0 10 shear strain(日) 図7一定変位試験 12.8%(L1 00-24) 30 20 40 1000 shear strain('紛 図6変位漸増試験(L100-24) 30 20 宅10

;ml-~ ~

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-damper sIze{mm) 関10LSDの形状と抵抗力 (25.6%) 60 ~ 50 L 240 ~ 30 白 石 ] 20 コ 口 10I← → 司 一一resistancecu刊e 口L100-12 b. L100-18 o L100-24 1500

JJ

1500 室1

o 可

伺 苦 e 500 40 35 30 Shear strain(目) 図 11損傷度評価 10

30 24 30 damper sIze(mm) 図9LSDの形状と抵抗力 (12.8%) 24

せん断ひずみ 25.6%変形時にき裂を生じた.この傾向 は, L100朝日と概ね同様である. 一定変位繰返し載荷試験における抵抗力では,概ね 安定した抵抗力を示しており,き裂発生時の繰返回 数は,せん断ひずみ 12.8%の試験で 12回,せん断ひ ずみ 25.6%の試験では 4回であった.この傾向も, L100-12と概ね同様である. L100-12 を用いた試験結果に基づき定式化した抵抗 力線とL100-18および L100-24を用いた試験により 得た抵抗力はほぼ一致しており,抵抗力に対する寸 法効果は認められない. L100-18およびL100-24を用いた試験により得た累積 変形性能は, L100-12により定式化した劣化曲線によ り評価を行なうことができる.すなわち,累積変形 性能に対する寸法効果は認められない.

委主茎藍

1) 劉陽,青木徹彦,高久遠将,福本暁士:低降伏点鋼せん断 パネルダンパ}の繰返し載荷実験,構造工学論文集 Vo.53A1 , pp.560・567,2007.3 石山,原田,他:低降伏点鋼を用いた LENS型せん断パネ ルダンパーの静的性能確認試験,土木学会第 64四年次学術 2) 講演会, 2009.9 山崎,高久,他:低降伏点鋼を用いた LENS型せん断パネ ノレダ、ンパーの動的性能確認試験,土木学会第 64四年次学術 講演会, 2009.9 山崎,今井,他 :LENS型せん断パネノレダンパーの地震波 による性能確認試験,土木学会第 65回年次学術講演会, 2010.9 石山,棟,他 :LENS型せん断パネルダンパーの損傷度評 価,土木学会第 65回年次学術講演会, 2010.9 3) 4) 5) 一718

158

図 4~5,図 7~8 に示す正負交番一定変性繰返し載荷試 験では,概ね安定した抵抗力一せん断ひずみ関係を得た また,各試験体とも,最大抵抗力に達した後,面外変形 が認められ,フィレット部からのき裂を生じており,そ の繰返し載荷回数は,せん断ひずみ 12.8%の試験で 12回, せん断ひずみ 25.6%の試験では 4回であった.この結果 も, L100-12とおおよそ一致する傾向である. 次に,正負交番一定変位繰返し試験により得た LSDの 形状と抵抗力の関係を図

9

,図 10に示す.図

9

は,せん 断ひずみ 12.8%,図 10は,せん断ひずみ 25.6%の試験結 果である.なお,図中には, L100-12の試験結果に基づき, LSDの断面積を考慮して定式化した抵抗力線も示してい る.せん断ひずみ 12.8%において, L100-18の設計抵抗力 528.4kNに対し,試験結果の平均値は 528.2kNであり, L100-24の設計抵抗力 939.4kNに対する試験結果の平均 値は 926.7阻ぜとなった.また,せん断ひずみ 25.6%の試 験においても同様の結果を得ており, LSDの抵抗力に対 する寸法効果は認められない.

5.

損傷度評価 図 11には, LSDに生じるせん断ひずみと試験により得 た累積変形性能 (CDC)をLSDの有効高さ Hで無次元化し た累積変形比(Cum叫ativeDisplacement ratio)との関係を 示す.なお,図中には, L100-12の試験結果に基づき定式 化した劣化曲線および既報の試験結果も示している.い ずれの試験結果も,劣化曲線にほぼ一致する結果を得て おり,このことから,累積変形性能に対する寸法効果も 認められない. 6.

まとめ

本試験により得た結果を以下に示す. 変位漸増繰返し載荷試験では,せん断ひずみの増加 に伴って,抵抗力も徐々に大きくなる傾向であり,

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