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原著 :秋田大学医学部保健学科紀要 1 2 ( 1 ): 3 7‑4 7 ,2 0 0 4

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原著 :秋田大学医学部保健学科紀要 1 2 ( 1 ): 3 7‑4 7 ,2 0 0 4

看護大学生の障害者福祉援助実習における障害者 に対す る印象 と実習か らの学び

*

千 手 辛 サ 道

原 屋 笠\ P IH 」 移

ト ト 佐 真 信

路 田

山 池

千 手 希 二 真 不

同 越

長 宮

要 旨

ヒューマン・ サービスに携わる初年次学生の体験学習として,本看護学専攻 1 年次 7 0 名( 女子 6 2 名,男子 8 名) に対 象に,入学 して 6 ケ月経過後の 9 月に,身体障害及び知的障害者施設で 3 日間の障害者福祉援助実習を行 った.本研 究では, この実習前後において障害者に対 して持 っている印象と実習を通 しての学びを明 らかにすることを目的に, 学生に対 し実習前と実習後の印象,実習に対する期待とその学びについて質問紙調査を行 った.その結果,実習前に もっていた障害者に対する印象のほとんどは否定的な印象であったが,障害者援助の見学 と実践という障害者 との接 触体験を持 ったことによって,実習後の印象は肯定的なものが多 くなったと考えられる.実習に対する期待としては, 記述数は少なかったものの, コミュニケーションと接 し方.援助方法,障害者の生活実態などが挙げられ, これ らは 障害者の関わりによって概ね学ぶことができていた.また,実習の学びに対する記述内容が多岐に渡 っていることか

ら,期待 していたことに留まらずそれ以上に学びを深め,自ら広がりを持たせることができたと考えられる.

Ⅰ . はじめに

「障害者」 を対象 に した見学実習 によ り対象理解, 看護者 の姿勢態度,看護援助方法の特徴 な どの学 びが 得 られ る ことが報告 されてい る⊥ ) . また, 対 障害者 態 皮, イメー ジの変化 につ いて 「障害者」 との接触体験 が関与す ると考 え られ, さまざまな角度か ら検討 され て い る. その中で 「障害者」 に対す るイメージは概ね, 実習前 の否定的 な ものか ら肯定的 ・好意的 な ものへ と 変化 してい ることが報告 され て い る1 ト5 ) . 奥宮 2) は看 護学生 の障害者観 につ いて , 「対 象者 に対 して直接 的 援助行動 を行 った り, 障害 の受容がで きるよ うに働 き か けることは,学生 自身 が 自分 の価値観 や障害 に対す るイメー ジを変 え,対象者 の障害 を 自分 の もの と して 考 え る ことであ る」 と述 べて いる. また, 明智 3) は, 健常 な医療者 の持っ対 障害者態度が受容 的であること は障害者 の社会復帰 に とって重要であると述べている.

そ こで,本学看護学専攻 で行 った障害者福祉援助実

習 における レポー トを もとに,障害児 ・者 ( 以下,障 害者 とす る) に対す る学生 自身が捉 えた印象及 び学生 の学 びにつ いて検討す ることに した.

本実習 は, ヒューマ ン・サー ビスに携 わ る初年 次学 生 の体験学習 と して,入学 して 6 ケ月経過後の 9 月 に, 身体障害及 び知的障害者施設 で 3 日間行 われ た.実習 の 目的 は,障害 を もつ人 たち と接 し,関 わ り,人間的 な触 れあいを体験す ること,施設生活 の現状 か ら人間 的 に生 きることを学 び, その視点 を今後 の学習 の素材 と してい くことであ る.入学 して初めての実習であ り, 特 に この時期 は看護 や医学 の専門的知識 が ほとん どな

い ことか ら,新鮮 な目で障害者 の生活 を捉 え, お互 い が人間 と してのかかわ りを もち,また施設 における様 々 な場面 か ら,学生 は大 きな影響 を受 けたと考え られ る.

本学 は 2 0 0 2 年 1 0 月 に改組 され,医学部保健学科 とな り, 2 0 0 3 年 4 月 に入学 した第 1 期生 が行 った実習 であ り, 次年度 も実施予定であ る.本実習 の学習効果 をあげ る

・秋田大学医学部保健学科看護学専攻 辛*国際医療福祉大学看護学科

秋田大学医学部保健学科紀要 第 1 2 巻 第 1号

Ke yWor ds : 障害者 看護学生 体験学習 印象

福祉援助実習

3 7

(2)

( 38) 長岡真希子/看護大学生の障害者福祉援助実習における障害者に対する印象と実習からの学び

た めの資料 とす るため に も,学生 が対象 を どの よ うに 理解 したか, また何 を学 ぶ ことがで きたのかを知 るこ

とは重要 で あ る と考 え る.

[ 用語 の操 作 的定義]

・対 障害者 態度 :一般 的 に は障害者 に対 す る態度全般 を示 すが,先行文 献1 ) 3 )を元 に, こ こで は主 に障害 者 に対 す る受 け入 れ方,反応 を示 す こととす る.

Ⅱ. 目 的

障害者福祉援助実習前 と実 習後 にお いて障害者 に対 して持 って い る印象 と,実習 を通 しての学 びを明 らか にす る.

Ⅲ. 実習 の概要

看護学専攻 1年次 7 0 名 ( 女子 6 2 名,男子 8 名)を A 班

3 4 名 ,B 班 3 6 名 の 2 クールに分 け実習 を行 った.実習 目標 は,身体 障害,知 的障害 な どを持 っ人 に対 す る学

3 8

生 自身 の理解 や認識 を明 らか にす ると共 に,様 々な障 害 を もっ人 に対 す る援助活動 を実 際 に見学 し,福 祉施 設 の 目的 を理解 し,生活 す る人 の ニー ズを捉 え る こと であ る.実習 スケ ジュール と して は, どち らの班 も複 合施設 を多 く持っ県 内の心身 障害者総 合援護 施設 で の 見学実習 1 日と, さ らに県 内 8 カ所 の以下 に挙 げ る障 害者施設 にて ,2 日間 3‑6 名 に分 か れ,作 業 , 日常 生活援助 な どの見学 ・体験実習 を行 った( 表 1,表 2) .

[ 実習施設 の種類] ( )内 は施設数

知 的障 害 者 更 生 施 設 ( 2 ), 知 的 障 害 者 授 産 施 設 (2 ),重度身体障害者授産施設 (1), 身 体 障 害 者 療護施設 (1),重度身体 障害者更生援護施設 (1), 知 的障害児児童福 祉施設 (1)

Ⅳ. 研究方法 1.対象

看護学専攻 1 年次学生 7 0 名 ( 1 8 . 6 6 ±0 . 5 7 歳) , 実 習 前 に障害者 との接触経験 の有無 を聞 いた ところ 「あ り 」

表 1 障害者福祉援助実習日程( 平成 1 5 年度)

期 間 9 /2 2( 刀) 9 /2 3( 火) 9 /2 4( 水) 9 /2 5( 木) 丁 粛

3 A班 4 人 各施設での実習 8 カ 所 ( 祭日) 各施設での実習 8 カ所 1 霊志望塁 上 己録整理

B 班 総合援護 ( 祭E ] ) 記録整理 各施設での実習

表 2 おもな障害者援助の見学と実践内容( 学生のレポー トより抜粋)

見学したこと 実践したこと

作業療法訓練 水浴訓練 機能訓練 食事の準備 食事介助 入浴介助 市街地訓練体験 シーツ交換 車いすの操作 援助活動見学

コミュニケーション

車いすの操作体験 ・介助の方法 一部入浴介助

食事介助 シーツ交換 洗濯,部屋の掃除 入浴後の衣服着脱 ・整容 排胆介助

片手作業訓練 ・利き手作業の体験 歩行訓練介助

観察の仕方

ゼ リー状食事の試食

障害者と共に作業 ( 補助 ・体験) 袋詰め

袋づくり 麺の計量 袋のシール貼り はんこ押し 段ボール貼り付け フルーツキャップの袋詰め 園芸

卵洗い 椎茸販売

ビーズの糸通し

刺し子 手芸 縫い物

コースターづくり 木工作業 灯篭づくり 貼り絵

牛のえさづくり 牛舎掃除 軍手縫製作業

秋田大学医学部保健学科紀要 第 1 2 巻 第 1 号

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長岡真希子/看護大学生の障害者福祉援助実習における障害者に対す る印象 と実習か らの学 び ( 3 9 )

と答えた学生が 5 7 名 ( 8 1 . 4%) , 「全 くな し」と答 えた 学生 は 4 名 ( 5. 7%) ,回答 な し 9 名 ( 1 2 . 9 %) であ っ た.

2. 方法

実習終了 1 週間後,設問 1 「障害者の方 に対 して実 習前 に持 っていた印象 は,実習後 どのように変わ りま

したか ?」,設問 2 「実習前 に期待 していた ことが実 習 によってどのように学べま したか ?」 という二つの 設問に対 し,回答を自由記述 によって得た.この場合, 調査主 旨と実習評価には一切関係のないことを口頭及

び書面で説明 し,研究 に対する協力の得 られたものを 採用 した.

3. 分析方法

各設問の記述内容 について,一文節 ごとに区分 した ものをカー ド 1 枚 とし,その意味内容を研究者間で十 分 に検討 しなが ら , KJ 法 に準 じて前後の文脈を考慮 しカテゴ リー分類 した.その後,類似 しているものに 対 し,先行文献 ⊥ ) 〜5 ) を参考 に してそれぞれ項 目名 を設 定 し,分析,考察 した.

V. 結 果

調査用紙配布数 7 0 枚 に対 し,回収数 7 0 枚,有効回答 率 1 0 0 % であ った。

1.実習前後の障害者に対する印象

実習前 の印象を記述 していたものは 5 9 名,実習後の 印象を記述 していた ものは 7 0 名であ った. これ らの記 述内容を分類,整理す ると,実習前の印象のカー ドは 8 9 枚,実習後の印象のカー ドは 1 4 6 枚であ った.

1 )実習前の印象

実習前 の印象の 8 9 枚 について,関連性のあるものを 表 3 にまとめた.

実習前 の印象 は,小項 目で 1 3 項 目,大項 目で 3 項 目 に分類 された. それぞれ , 「 怖 い」 , 「暗 い」 , 「かわい そ う 」 , 「明る い」 , 「内向的」 という障害者に対 して も つ感情を表 している もの 2 9 枚 , 「話 が通 じない人 」 ,

「何 も出来 ない人 」 , 「 援助が必要な人」 , 「普通 の人 と は違 う 」 , 「劣 っている」 とい う障害者の生活能力を表 しているもの 4 6 枚 , 「 抵抗感 」 , 「 接 した くない 」 , 「偏 見があ った」 という対障害者態度を表 しているもの 1 4 枚であった.「明 るい」 を除 き, すべてが否定 的な印 象であった.

2)実習後の印象

実習後の印象の 1 4 6 枚 について, 関連性のあ るもの を表 4‑ 1 ,表 4‑2 にまとめた.

実習後印象 は,小項 目で 1 3 項 目,大項 目で 3 項 目に 分類 された. それぞれ , 「明るいイメー ジ」 , 「素直で や さしい」 とい う障害者 に対 して もっ感情を表 してい

秋田大学医学部保健学科紀要 第 1 2 巻 第 1号

るもの 3 3 枚 , 「 話が通 じる 」 , 「自分 の ことは自分 で出 来 る人 」 , 「やろうという意志のある人」 , 「 援助の必要 なときに援助 」 , 「 可能性を持 っている」 とい う障害者 の生活能力を表 しているもの 4 5 枚 , 「特別 の人間で は な い 」 , 「 真剣な生 き方」 , 「 個性を もっている」 , 「勇気 を くれた」 , 「 偏見が消えた」 , 「障害を もって社会で生 きる」 という対障害者態度を表 しているもの 6 8 枚であっ た.

2. 実習への期待 と実習か らの学び

実習への期待 について記述 していたものは36名,実 習か らの学 びについて記述 していた ものは 6 9 名であ っ た. これ らの記述内容を分類,整理す ると,記述 カー ドは実習への期待が 3 8 枚,実習か らの学 びは 1 3 0 枚 で あった.

1)実習への期待

実習への期待を記述 した 3 8 枚 について関連性のある ものを表 5 にまとめた.

実習への期待 は小項 目で 7 項 目,大項 目で 3 項 目に 分類 された.それぞれ , 「障害者 とのコミュニケーショ ンと接 し方 」 , 「 援助方法」 , 「自分 が役 に立 っ こと 」 ,

「偏見をな くす」 という障害者 に対す る自分 自身 の行 動 に関するもの 2 9 枚 , 「障害者の生活実態を知 りたい」

という障害者の生活に関す るもの 4 枚, その他 5 枚で あった.

2 )実習からの学び

実習の学 び 1 3 0 枚を関連性のあるものとして表 6‑ 1 , 6‑2 にまとめた.実習 による学 びは, 小項 目で 2 2 項

冒,大項 目で11 項 目に分類 された.それぞれ枚数 の多 か った項 目は , 「 考えの変容」 , 「自己の確認」 , 「将来 の自己の課題」という自分 自身 の確認 に関す る もの 2 2 枚 , 「 対象 にあった支援 」 , 「で きない ところを援助 す

る」 , 「 支援・ 援助方法 は様々」 , 「 見守 る援助」 , 「個人 として按する」 という障害者の支援方法 に関す るもの

2 0 枚 , 「障害者の生活 」 , 「障害者 の様子」 とい う障害 者の生活実態 に関す るもの 1 7 枚 , 「行動す ることで コ ミュニケーションがで きる 」 , 「コ ミュニケーションの 重要性」 , 「 言葉以外でのコ ミュニケーション」 とい う コ ミュニケーションの方法に関するもの 1 7 枚などであっ た.

Ⅵ. 考 察

本研究では,第‑ に,初学年次の学生の障害者 に対 して もっている印象 について,実習前,実習後 にどの ように感 じていたのかを把握 し,実習 による障害者 と の接触体験がどのように影響を及 ぼ したのかを検討 し た.第二に,実習への期待 と結果 としての学 びを把握

し,学生の期待 に沿 う実習体験がで きているのかを検

3 9

(4)

( 4 0 )

4 0

長岡真布子/看護大学生の障害者福祉援助実習における障害者に対す る印象 と実習か らの学び

蓑 3 実習前の印象 ( 計8 9 枚) ( )内 はカー ド枚数

大項 目 小 項 目 内 容

惑 情面 怖い ( 1 3 ) 怖い ( ll ) ( 29 ) 恐ろしい( 不安 ( 1 ) 1 )

時いく 5 ) 暗い ネガティブ( ( 3 ) 1 ) 悪 い、酷い( 1 )

かわいそう( 3 ) 辛い苦 しい思いをすることが多い( 1 ) 元気がない( 1 )

かわいそう( 1 ) 明るい( 3 ) 明るい( 1 )

素直 ( 1 ) 楽 しい( 1 )

内向的 ( 5 ) 心を閉ざしている( I ) うちに閉じこもっている( 1 ) 内気 ( 1 )

受動のイメージ( 2 )

生 . ( 46 ∫ ' ) 力 劣っている( 3 ) 何かにおいて劣っている( 自分達よ りも下 ( 1 ) 1 ) 見下 してみ られる( 1 ) 話が通 じない人 ( 13 ) 話をしても通じない人 ( 7 )

人の言葉を理解できない( 1 ) 意思疎通が上手 く出来ない( 1 )

うまく話 した りできない( 1 )

会話でのコミュニケーションが困難 ( 1 ) 会話が成立 しない( 1 )

しゃべれない( 1 ) 何 も出来ない人 ( 9 ) 何 もできない人 ( 2 )

出来ないことが多い( 1 ) 自分一人では何 もできない( 1 ) 自分でできることは少ない( 1 ) 一人では普通に生活できない( 1 ) 援助が必要な人 ( 1 3 ) 誰かの援助が必要な人 ( 6 )

人の手 を借 りないと何 も出来ない( 2 ) 身のまわ りの手助けを必要 としている人 ( 1 ) 援助を受ける人 ( 1 )

全面的に援助を求めている( 1 ) 生活の大部分に援助が必要 ( 1 ) 施設が全て面倒をみている人( 1 ) 普通の人とは遵 う( 8 ) 普通の人とは少 し違 う人 ( 1 )

普通の人と同じ( 1 )

普通では考えられない行動をとる( 1 ) 頭で特別な人間ではないと理解 ( I ) 特別視される( 1 )

何するかわか らない人 ( 1 )

知的障害者は精神的に障害がある人 ( 1 ) 手に負えない人 ( 1 )

対 障害者 態度 抵抗感 ( 4 ) 身構えて しまう( 1 ) ( 1 4 ) 抵抗を感、 じる( l )

気持ちが引く存在 ( l ) 話 しかけられると戸惑 う( 1 ) 接 した くない( 3 ) 接 したくない( I )

なんと青葉をかけてよいか分か らない( 1 ) 接 し方が分か らない( 1 )

偏見があった ( 7 ) 偏 見をもっていた( 7 ) 固定観念をもっていた ( 1 )

秋 田大学医学部保健学科紀要 第 1 2 巻 第 1 号

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長岡真布子/看護大学生の障害者福祉援助実習における障害者に対す る印象 と実習か らの学 び ( 41 )

表 4‑1 実 習 後 の 印象 ( 計 1 4 6 枚) ( ) 内 はカー ド枚数

項 目

小 項 目 内 容

感情面 明るいイメージ( 2 1 ) 明るい ( 1 4 )

( 3 3 ) 明るい笑顔 ( 1 )

元気 ( 2 ) 活発 ( 1 ) お しゃべ り( 1 ) 楽 しい( 1 )

笑顔であふれている( 1 ) 素直でやさ し い( 1 2 ) やさしい笑顔の持ち主 ( 1 )

人を思いや る心にあふれている( 1 ) 純粋 ( 2 )

きらき らしている( 1 ) 暖かい( 1 )

人なつっこい( 1 ) 素直 ( 2 )

優 しい( 2 )

障害児が普通の子供のようにかわいい ( 1 ) 生活能 力 話が通 じる ( 1 0 ) 理解 しようと思えば心が通 じる( 2 )

( 45 ) ゆっくりきちんと話せば通 じる ( 1 )

話が通 じる( 1 )

コミュニケーションがとれる( 2 ) 積極的に話 しかけてくれる( 1 ) 言われた ことは理解できる( 1 ) 笑顔で接すると分か りあえる( 1 ) 体全体で自分の気持ちを表現 ( 1 ) 自分の ことは自分で出来る人 ( 1 3 ) 自分のやれることを頑張っている( 2 )

自分の力でやれることは自力で取 り組む ( i ) 自分の ことは自分でできる( 4 )

自分のことは自分で工夫 してやることができる( 1 ) 自分でやろうとしている( I )

自分でできることは自分でやる( 1 ) 自立 している( 2 )

ほとんどの ことを自分でやる ( 1 ) やろうとする意志のある人 ( 1 0 ) できることは器用 にできる( 1 )

与えられた ことはきちんとこな している( 1 ) まじめに掃除 し、働いている( 1 )

上手に作業 している( 2 )

障害をカバー しなが ら身の回 りのことをする( 1 ) 自分でやろうとする意欲は何倍 もある ( 1 ) 自分でやろうとする意思が弓 削 ヽ( 1 ) 自分の意志で自分でできるこ̲ とはやる ( 1 ) 自分自身で頑張っている( 1 )

援助の必要な ときに援助 ( 6) 必要だと感 じたときの支えが必要な人 ( 1 ) 手伝 うことの方が少ない( 1 )

できないことに援助が必要な人 ( 1 )

できないことを気ゴいて助けてあげる存在 ( 1 ) QO L を考えた援助が必要な人 ( 1 )

施設が 自分ででき‑ るように手助 けしている( 1 ) 可能性 を持 っている ( 6) 不器用な部分を持って いる( 1 . )

優れている部分がある( 1 ) 可能性を持 っている人 ( 1 ̲ ) 意志のくみ取 りが必要ー ( 、 1 )

時間をかけるとた. くさんのことができる ( 1 )

秋田入学医学部保陸学科紀要 第1 2 巻 第 1号 4 1

(6)

( 42) 長岡真希子/看護大学生の障害者福祉援助実習における障害者 に対す る印象 と実習か らの学 び

表 卜 2 実習後の印象 ( 計1 4 6 枚) ( ) 内 はカー ド枚数

大項 目 小 項 目 内 容

対障害者態度 特別の人間ではない ( 2 1 ) 普通 に接することができる ( 4 )

( 68 ) 同じ人間である ( 3 )

私たちと何 も変わ らない ( 4 ) ふつうの人 ( 1 )

特別な人間ではない( 2 ) 特別意識す る必要はない ( 1 ) 普通の人と同じ( 2 )

私 と同じように喜怒哀楽 を感 じている( 1 ) 健常者 と変わ りない ( 3 )

・ 真剣な生き方 ( 2 0 ) ひたむきな生き方 をしている ( 1 ) 頑張 っている( 1 )

力強 く生きている( 1 ) 前向きに生きている( 2 ) 何に対 して も一生懸命 ( 2 ) 努力している( 1 )

できないこともや ろうとする努力がす ごい( 1 ) 自立 に前向きな姿勢 ( 1 )

しっか りしている( 1 ) 一生懸命いきている( 1 )

一生懸命 に作業 .生活をしている ( i ) 真剣に生きている( 1 )

生き生きとしている( 1 ) 恋する人( 1 )

苦 しみを乗 り越え生きている( 1 ) お互い助け合っている( 1 )

障害 と今の現状を受け入れ頑張っている( 1 ) 施設での生活で生きがいを見つけている( 1 ) 個性をも って いる( 8 ) 個性を持っている ( 2 )

自分の考えを持っている ( 1 ) 自分のことを理解 している( 1 ) 考 えが しっか りしている( 1 )

助けが必要なときは意思表示する( 1 ) 意思が尊重 されている( 1 )

人権が尊重 されている( 1 ) 勇気をくれ た ( 4 ) 勇気づけられる( 1 )

こち らが元気付けられる人 ( 1 ) 元気をもらえる( 1 )

心を温か くして くれる( 1 ) 偏見が消えた ( 8 ) 偏見がな くなった ( 2)

壁がなくなった ( 2 ) 怖がる必要はない( 2 ) 恐ろしくない( 1 )

少 しこわさがな くなった ( 1 ) 障害をもって社会で生きる ( 7 ) 様々な症状の人がいる( 1 )

障害があつたとしてもやれることはいっぱいある( 1 ) 安定 して生活 している( 1 )

社会復帰を目指 している人 ( 1 ) 地域社会 を共有 している ( 1 ) 社交的( 1 )

4 2 秋山入学医学部保健学科紀要 第 1 2 巻 第 1号

(7)

長岡真布子/看護大学生の障害者福祉援助実習における障害者に対す る印象 と実習か らの学 び

表 5 実習に対する期待 ( 計 3 8 枚) ( )内はカー ドの枚数

大項目 小 項 目 内 容

障害者に 障害者とのコミュニケ ‑ コミュニケーションとりたい( 4 )

対して シヨンと接 し方 ( 1 9 ) 障害者の気持ち理解出来るようになりたい( 1 ) ( 2 9 ) 温かいつながり( 1 )

どんな気持ちか理解 したい( 1 ) 仲良くな りたい( 1 )

ふれあいたい ( 2 ) 会話が出来ること( Z ) 接し方( 7 )

援助方 法( 4 ) 援助方法( 1 )

介助の体験( 1 )

援助する側に求めること ( り 施設の援助内容( 1 )

自分が役に立つこと 自分が障害者に出来ること( 1 ) ( 4 ) 役に立ちたい( 2 )

役に立つ方法( 1 ) 偏見 な くすく 2 ) 偏見なくしたい( 2 ) 生活に対 障害 者の 生活の実態を知 毎 日の過ごし方( 1 )

して( 4 ) リた い ( 4 ) どんな生活しているか( 1 ) 何を感じ生活 しているのか( 1 ) 生活様式( 1 )

その他( 5 ) 実習 態度 ( 2 ) 頑張 りたい( 1 ) 何でも吸収( I ) その他 ( 3 ) 不安でいっぱい( 2 )

討 した.

1.実習前後 の障害者 に対す る印象 について

実習前 に もっていた障害者 に対す る印象 は,感情面 で は大半 が , 「怖 い 」 , 「暗 い」 , 「か わ いそ う」 とい う 印象 であ り,対 障害者態度で は 「 抵抗感」 , 接 した く

な い人 」 , 「偏見が あ った」 とい う否定的な印象 を もっ て いた. また,障害者 の生活能力 の面 で は , 「話 が通

じない人 」 , 何 も出来 ない人 」 , 普通 の人 とは違 う」

とい う, 障害者 に対す る誤解 や偏見が表 われていた.

本研究 は,実習後の調 査であ り,学生 自身 が実習前後 での変化 を意識 し,実 習前 の印象 と して ネガテ ィブな 面 が強調 され ることが考 え られ る.本研究 の対象 の約 81% は入学前 までに程度 の差 はあ る ものの障害者 との ふ れあ う体験 を してい る. この結果か らみて も, それ らは,否定 的 または偏見 を減少 させ る体験 と して現在 まで継続 され るには至 っていなか った と考 え られ る.

実習後 に もった障害者 に対 す る印象 は,感情面 で は

「明 るいイメー ジ 」 , 素 直でや さ しい」,生活能力の面 で は , 話 が通 じる」 , 「自分 の ことは自分で出来 る人 」 ,

「や ろ うとい う意志 の あ る人 」 , 対 障害者態 度 の面 は

「 特別 の人 間で はない 」 , 真剣 な生 き方 」 , 「偏見 が消

え た」 な ど,障害 を もって社会で生 きる姿 を肯定的 な 印象 で捉 えていた. この ことか ら,実習 を通 して障害 者 を身近 に感 じ接す る ことで, あ りのままの姿 を素直

に受 け とめる ことがで きた と考 え られ る.

秋 田大学医学部保健学科紀要 第 1 2 巻 第 1 号

( 4 3 )

さ らに,学生 の障害者 に対 して もって いる印象 の特 性 につ いて実習前 と実習後 とを比較 してみ ると,感情 面 で は怖 い ・暗 いか ら怖 くない ・明 るい ・素 直でや さ しいと,肯定 的な ものが多 くみ られ る.生活能力 の面 か らみ ると,話 が通 じない人 ・何 も出来 ない人 ・援助 が必要 な人か ら,話 が通 じる ・自分 の ことは自分 で出 来 る人 と,能力 を認 め るものが増加 している. そ して 対 障害者態度の面 で は,抵抗感,接 した くない,特別 の人 間で はない,真剣 な生 き方,個性 を もってい る, 偏見 が消 えた, とい う肯定 的な ものが多 くみ られ る.

このよ うに学生 は ,3 日間 とい う実習期 間で あ って も 表 2 にあ るよ うな障害者援助 の見学 と実践 とい う障害 者 との接触体験 を もち,肯定的な印象 へ変化 した こと が考 え られ る.

障害者への偏見 を減少 させ ることに接触体験 は重要 で あると報告 されてお り2 ) 〜 6 ) , その接 触 体 験 も 「知 識 提供 アプローチ」 よ り行動 的側面 に働 きか ける 「 相互 作用 アプローチ」が有効 であ る と報告 され て い る6 ) . また,看護学教育 において,看護学生 が,障害児 を理 解す る有効 な方法 と して障害児 との意図的な接触体験 は必要不可欠1 )と しているが,本研究 にお いて もそ れ は裏打 ちされた といえ る. また, カ ンフ ァレンスな ど で学生 の気づ さを押 さえ ることはさ らに学 びを深 め る ことにつなが り1 ) ,本実習 にお いて も施 設職 員 や指 導 教官 の意図的 ・教育的関わ り, カンファレンスなどは,

4 3

(8)

( 4 4 )

・ 1 . I

長岡真希子/看護大学生 の障害者福祉援助実習 における障害者 に対す る印象 と実習か らの学 び

表 6‑1 実習からの学び ( 計 1 3 0 枚) ( )内 はカー ドの枚数

大項 目 小 項 目 内 野

自分 自身の 考 えの変寄 ( 6 ) イメ ージを改めた( 1 ) ) 確 認( 2 2 ) 考え が柔らかくなっ た ( 1 )

壁を感 じなくなっ た ( 1 )

偏見がな くなった ( 1 )

先入観に 気づい た ( 1 )

手伝うこと のみ に とらわれて いた ( 1 )

自 己の確 認( 8 ) 人 間相手の 職 業 ( 1 )

実習の 意図( 1 )

自分を見 直す 機会 ( 1 )

実習で自分な りの答 えを見つ けた ( 1 )

私の道は間違っ て いなかった ( 1 )

人が好きなのだ ろうか という疑問が解決 した ( 】 )

ノーマライゼーシ ョンの実感 ( 1 )

障害とは、を実感( 1 )

将来 の自 己の課題( 8 ) 人の役に立つには学 ぶ ことがた くさんある ( 1 )

看護学を頑張る( 1 ) 偏見をなくしたい( 1 )

看護学習に対するモチベ ー ション( 1 )

いろんな人と接したい( 1 ) 壁がないことを伝えたい( l )

障害者を支える大きな人にな りたい ( 1 )

相手の気持ちを表情や発言か ら理解 してい こう( 1 ) 支捷方法 対象にあった支撲( 3 ) 援 助の必要( 1 )

( 2 0 ) 必要な手助け( 1 ) 一人一人をみる( 1 ) できないところを津助する 努力できる場( 1 )

( 6 ) できるところは自分でやる( 1 ) 自立への支援( 1 )

一緒にやつていることが大事( 1 ) できないことだけを援助( 2 ) 支緩 .撲助方法は様々( 4 ) 支援や援助の方法は様々( 1 )

様々な介助、援助( 1 ) 援助の仕方( I )

車椅子の押し方や注意すべき点( 1 ) 見守る津肋( 4 ) 見守ることも援助( 3 )

見守ることの大切さ( 1 ) 個人として探する( 3 ) 個人として接する( l )

生き方のサポー ト( 1 ) 障害者の生き方( l ) 陣等考の生 障害者の生活( 8 ) 明るいものにしよう( 1 ) 活実態( 1 7 ) 日常生活( I )

楽しそう( I ) 生活が静か( 1 ) こだわりの生活( 1 ) 生活の様子( 1 ) 生活の仕方( 1 ) 障害者の生 活 ( 1 ) 障害者の様子( 9 ) 障害者 の特質 ( 1 ) どの ような人 ( 1 ) 何 も答 えて くれない ( I ) 明るい人や しゃべ らない人 ( 1 ) 話せ るよ うにな らない人 ( 1 ) 表現 の仕方 ( 1 )

自分でできる ( 2 )

秋 田大学医学部保健学科紀要 第 1 2 巻 第 1号

(9)

長岡真希子/看護大学生の障害者福祉援助実習における障害者に対する印象 と実習か らの学び

表 6‑2 実習からの学び ( 計 1 3 0 枚) ( )内はカー ドの枚数

大項目 小 項 目 内 等

コミユニ 行動することで コミュニケ‑ 行動 に移す ことが大事 ( 1 ) ケ‑シヨン シヨンができる ( 7) 話かけることが大切 ( 1 )

の方法 ( 1 7) 話 しかけてもらうことで話が広がる( 1 ) 会話ができた ( 1 )

話 しかけてくれて仲良くなった( 1 ) 受け入れ られた ( i )

話 しかけられた( 1 )

コミュニケーシ ョンの重要性 コミュニケーションの仕方 ( 3 ) ( 8 ) コミュニケーションの重要さ( i )

コミュニケーションの難 しさ( 2 ) 青葉以外のコミュニケ‑シヨ 笑涙は大切 ( I )

ン( 4 ) 言葉以外のコミュニケーション( 1 ) 表情でコミュニケーションがとれた ( 1 ) 笑顔で話をすることができた( 1 ) 相手の立場 心 に耳を偵ける( 9 ) 悲観的な思い( 1 )

にた つて考 気持ちは理解できなかった( i ) 見る( ー 4) 気持ちを考える( 1 )

内面的な事 ( 1 )

笑顔や会話を求めている( 1 ) 理解することは難 しい( 1 ) 相手の理解 ( 1 )

気持ちをくみとる( 1 ) 耳を傾けることができた( 1 ) 相手の気持ちにたつ く 5) 障害者の考え( 1 )

相手の気持ち( 1 ) 相手の意見 ( 1 )

車椅子の乗る側と押す側の気持ち( i ) 性格や気持ちを察する( り

接 し方 ( 1 2 ) 障害者との接 し方 ( 4 ) 接 し方 ( 4)

捷する時のこころ構え( 8 ) 知的障害者への接 し方 ( 1 ) 接する時の注意 ( 1 ) 楽 しく接する( 1 )

接するのにマニュアルはない( 1 ) 過去 を受け止める( 1 )

接する時のけじめ ( 1 ) 気配 りと思いや り( 1 ) 心を開くことが大事 ( 1 ) ふれあい ふれあいの重要性 ( 8 ) ふれあうことの大切さ( 1 )

( 8 ) ふれあうことも看護 ( 1 ) 関わ り( I )

ふれあい( 2 )

障害者の笑顔で優 しい気持ちになれた ( 1 ) ふれあえた( 2 )

自分 と同 じ 自分 と同じ( 7) 自分たちと同じ( 3 ) ( 7 ) 自分たちと変わ らない( 1 )

一人の人間 ( I )

特別な接 し方ではない( 1 ) 自分でできないことは求めない( i ) 預員の姿勢 叩員の考え方や行動 ( 7 ) 対応の仕方 ( 1 )

( 7 ) 施設の医療形態 ( 1 )

医療職の仕事 内容 ( 1 ) 職員の信念 ( 1 )

厳 しさの裏にある愛情 ( 1 ) 優 しさのうちにある希望 ( I ) 行動や考え方 ( 1 )

病気の知識 病気の先一 群 と観葉 ( 4 ) 病気の知識 ( 1 ) と観葉 ( 4 ) 職員を手本 ( 1 )

自分で考え動 くこと( 1 ) 体調の観察 ( 1 )

役たてた喜 役たてた喜び ( 2 ) 喜んでいる薪を見れた ( 1 )

秋田大学医学部保健学科紀要 第 1 2 巻 第 1 号

( 4 4 5 5 )

(10)

( 4 6 ) 長岡真希子/看護大学生の障害者福祉援助実習における障害者に対す る印象 と実習か らの学び

有効であると考 え られ る.

山内 7) による障害者理解 の枠組みに,今 回 の障害者 福祉援助実習での学生 の実習前 と後 の印象 の変化を以 下 のよ うに当てはめて考 えることがで きる.障害者, 相手 を理解 しよ う ( みよ う) とす るときは, それまで もっていた 「障害者」 をみるネガテ ィブな枠組 みを利 用 しよ うとす る.対話,作業 を一緒 に行 う,車椅子の 操作体験 などの協同 による相互作用を始 めると,主体 的 に相手 に関わ る体験 の中で,学生 は, は じめの ネガ テ ィブな枠組 み と異 な る相互作用の中で作 られる枠組 み との葛藤が生 C,相手 の行動 にとまどった り,相手 と自分 との関係 を見直 した りす るという動 き 「ゆれ」

を体験 し, お互 いの理解や好意を導 き,接触柏手 をみ る枠組 みをポジテ ィブな方向へ変化 させ ると同時 に, 確 かな,実感 のあるものにす る. その後 において も変 化 した枠組 みで障害者 をみ るよ うにな るとい うもので ある.看護学生 の障害児 に対す る実習終了直後 と数 ヶ 月後 のイメージは大 きく変化せず好意的な見方が継続

され るとい う報告があ る5 ) 8 ) .本研究の対象学生 の障害 者 に対 して もっている印象 が時間の経過 と共 にどのよ うに変化 してい くのか について検討する余地があろう.

2. 実習への期待 と実習か らの学びについて

実習 に対す る期待 と しては, コ ミュニケーシ ョンと 接 し方,援助方法,障害者 の生活実態 などが挙 げ られ てお り,実習への前向 きな姿勢 を持 っていたことが分 か る. しか し,記述数 があまり得 られなかったことは, 実習後 の調査であ った ことと学生個 々によって設問の 捉 え方 にば らつ きがあ った こと, また,入学後 6 ケ月 の時点であ り看護や医学 の専門的知識が ほとん どない 状況であ った ことか ら,実習その ものに対す るイメー

ジがつ きに くか った ことが考え られ る.

実習か らの学 びとして,分類 した大項 目の中でカー ド数 の多 い もので は , 「自分 自身の確認」 が最 も多 い.

この時期,開講 されている授業 のほとん どが一般教養 科 目であ り,看護 を学ぶ実感や 自分の学習の目標や方 向性が薄 らぐ時期で もある. しか し,障害者 との関わ りか ら自分 自身 の障害者 に対す る理解や考えが変容 し た ことに加 え, この実習 をきっかけに,看護学 に進ん だ 自分 自身を見つめ直 し, 自己の課題や 目標を再確認 す ることがで きた学生 らいる. さらに, その関わ りか ら , 「障害者 の生 活 の実態」 や, 彼 らが必 要 とす る

「 支援方法」 を学ぶ ことがで きてお り , 「コ ミュニケー シ ョンの方法」 につ いて も, それまで障害者 に対 し抵 抗感 や誤解があ った分, 自 らが障害者 と関わることに よ って コ ミュニケーシ ョンの必要性 と重要性 を理解で きた と考 え られ る.

看護系短大 2 年次の小児看護学実習の一環 として実 4 6

施 された,重症心身障害児施設見学実習 にお ける学 び の報告で は ) ,「 対象理解」 に関す る記述が最 も多 く, その内容 として 「コ ミュニケー ション方法」 , 「 情緒面 ( 気持 ちや意志がある ) 」 とい った ことが挙 げ られてお り , 「 学生 は,障害 を もちなが ら生活 して い る対 象 と 一人 の人間 として関わ り,共感 し,患者の理解 に努め, 看護 の基本的な考 え と看護者のあ り方 を学ぶ ことがで

きていた.」 としている.本研 究 とは対象 や実習 目的 も異 なるものの,実際に障害 を もっ人 と関わることは, 改めてその対象 を理解 し,個 々の学 びを深 めることに つなが ると考え られ る.

一方,実習の期待 と実習か らの学 びを照 らし合わせ ると,実習への期待 として挙 げていた ものは概 ね学ぶ ことがで きているといえ る. また,実習への期待 の記 述 に対 し,実習の学 びに対す る記述内容 が多岐に渡 っ ていることか ら,期待 していた ことに留 ま らずそれ以 上 に学 びを深め, 自ら広が りを持 たせ ることがで きた と考 える. さらに ,3 日間という短期間の実習ではあっ たが,実習 目標 に挙 げ られている,障害者 に対す る学 生 自身の理解や認識 を明 らかにす ること,生活す る人 のニーズとして対象の必要 とす る援助 を捉 え ることが で きていると考え られ る.

最後 に,今回の調査で は,学生個々の印象 の変化 や 学 びの状況 についての内容分析 の報告 には至 らなか っ た. それ らを含 め今後,継続調査 を実施 し講義や実習 体制の課題 としたい.

Ⅶ.結 論

本看護学専攻初年次 における障害者福祉援助実習の 前後 において障害者 に対 して持 っている印象 と実習 を 通 しての学 びは,以下 の通 りである.

1 .実習前後 の障害者 に対す る印象 につ いて

実習前 に もっていた障害者 に対す る印象の ほとん ど は否定的な印象であ ったが,障害者援助 の見学 と実践 とい う障害者 との接触体験 を もち,実習後 は大半 が肯 定的な印象 とな った,

2 . 実習への期待 と実習か らの学 びについて

実習 に対す る期待 として は,記述数 は少 なか った も のの, コ ミュニケーシ ョンと接 し方,援助方法,障害 者 の生活実態などが挙 げ られ, それぞれ概ね学ぶ こと がで きていた.

文 献

1 )関森みゆき他 :重症心身障害児施設見学実習における 看護学生の学び.信州大学医療技術短期大学部紀要 2 5

巻 ,2 9‑3 7 ,2 0 0 0 .

2 ) 奥宮暁子 :看護学生の障害者観.日本看護科学会誌 1 2

秋田大学医学部保健学科紀要 第 1 2 巻 第 1 号

(11)

長岡真希子/看護大学生の障害者福祉援助実習における障害者に対する印象と実習か らの学び ( 4 7)

( 3) ,2 0‑21 ,1 9 9 2 .

3) 明智麻 由美 :看護学 生 の対 障害者態度 の変化 に関す る 研究 ( 第 ‑耳桁‑看護学生の障害者 との接触経験 と態度 1.

聖母女子短期大学紀要 1 3 号 ,1 2 9‑1 3 4.2 0 0 0 . 4) 谷 ま り子 他 :看護学生 の重 度 の障害児 に対 す るイメー

ジの変化 一実習前 と実習後 の比較 ‑.第 2 7 回 日本看護 学会 ( 看護教育) ,8 7‑9 0 ,1 9 9 6.

5 ) 舟越和代他 :看護学生 の重度 障害児 に対 す るイメー ジ の変化 一実習後 の追跡調査 を実施 して 一.看護教育 3 8 ( 8 ) ,66 0‑6 6 4,1 9 9 7 .

6 ) 藤井 達也 :大 阪府 にお ける精神障害者 につ いての地域 理解促進 の戦 略 ht t p: / /www. j a s s w. j p/1 7t hー apS WC /PDF/ s e s s i onC/CJ ̲7 ̲4̲f uj i i ̲t at s uya. pdf( ac c e s s e d 2004‑ ト1 9)

7) 山内降久 :対人接触 によ る障害者 に対 す る偏見解消.

現 代 のエスプ リ 3 8 4 号 ,2 0 5‑2 1 5 ,1 9 99 .

8) 阪 口 しげ子 :看護学生 の障害児 に対 す るイメー ジの変 化 一入学時 か ら卒業時 まで の縦断的分 析 ‑. 日本看護 学教育学会誌 1 3 巻 ,2 4 6 ,2 0 0 3 .

文 献

1 )高橋典子 :重症心身障害児 に対 す る学生 の イ メー ジの 変化 一実習前後 のア ンケー ト調査 か ら∴ 聖母女子短 期大学紀要 1 4 号 ,7 5‑81 ,2 0 0 1 .

2 ) 出口禎子他 :基礎看護学 にお ける見学実習 の意義 一学 習 の動機 を高 め る臨床 か らの学 び‑. 東邦大学 医療短 期大学紀要第 1 0 号 ,51‑61 ,1 9 9 6 .

3) 奥宮 暁子 :学生 が「障害 ( 者 ) 」とい う用語 か ら想起 す る ことにつ いて 一看護 ・ 理学療法 ・ 作業療法学生の比較 ‑.

第 2 4 回 日本 看 護 学 会 集 録 (看 護 教 育 ) , 1 5 2‑1 5 5 , 1 9 9 3 .

St ude nt s 'I mpr e s s i onsofHandi c appe dPe opl eandSubs e que ntLe ar ni ng t hr oughPr ac t i c alSt udyofHandi c appe dPe opl e ' sWe l f ar e

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*De par t mentofNur s i ng, I nt e r nat i onalUni ver s i t yofHea l t ha ndWe l f ar e

Aspar toft hepr ac t i c alpr ogr ammef orf i r s tye ars t ude nt ss t udyi nghumans er vi c e ,70f i r s tye ars t ude nt s( 62 f e mal e ,8mal e )oft hec our s eofnur s i ngs pentt hr e edaysi nSe pt e mbe r ,6mont hsaf t e rs t a r t i ngt hec our s e , s t udyi ngwe l f a r ei ni ns t i t ut i onsf ort hephys i c al l yorme nt a l l yhandi c appe d.Aque s t i onnai r es ur veywa sc on‑

duct e di nt os t ude nt s ' at t i t ude st owar dshandi c appe dpe opl ebe f or eanda f t e rt he i rpr a c t i c als t udy,aswel la s t he i re xpec t at i onsandl e ar ni ngt hr oughoutt hepe r i odofs t udy.Mos ts t ude nt she l dne gat i vei mpr e s s i onsof handi c appe dpe opl ebe f or et hepr ac t i c e .Howe ve r ,t he s ei mpr e s s i onsi nc r e a s e dt obe c omepos i t i vef ol l owi ng c ont a ctwi t hhandi c appe dpe opl et hr oughobs er vat i onorpr ac t i c eofas s i s t anc e .Fe ws t udent sr e c or de dt hei r e xpe ct at i onsf ort hepr act i c als t udy,butc ommuni c at i onandc ont ac tmet hods , met hodsofas s i s t anc eandt he ac t uals i t uat i onofhandi c appe dpe opl ewe r eme nt i one d, i ndi c at i ngt hatt hes t udent shadl e ar ne dt hr ought he i r enga ge me ntwi t ht hehandi c appe dpe opl e .Fr om t heva r i e dr e por t sc onc e r ni ngt hes t ude nt s ' 1 e ar ni ngi tc anbe s ur mi s e dt hatt hes t ude nt se xc e e de de xpe ct at i onsi nt hebr e adt hoft he i rl e ar ni ngandpe r s onaldevel opme n t ・

秋 田入学医学部保健学科紀要 第 1 2 巻 第 1号 4 7

参照

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